条件反射制御法

「やめたいのにやめられない 悪い習慣をやめる技術」より

悪い習慣は、条件反射になっている。梅干しを見ただけで唾液が出るというようなもの。
唾液が出ないように、考えただけでは唾液が止まらないように、しみついた悪い習慣は、
止めようと考えただけでは克服できない。

「条件反射制御法」は「条件反射」に働きかける作業だ。強すぎて制御不能となった
「条件反射」の活動を訓練によって中断させ、最終的に行動制御ができるようにする。

「条件反射制御法」は「くい打ち」と「空振り」の2つがある。

「くい打ち」
  ・条件付けられた反射にストップをかける方法。
  ・「くい」を打った後は習慣となった行動をしないという事実をつくり、これを計画
   的に反復する。
  ・動作にはキーワードをつける。
  ・悪口を言う癖を治したい場合、「私は今、人の悪口を、言わない、大丈夫」と言い
   ながら、胸に手を当ててその手で拳を作り、親指を握りこむ動きをする。
   これをすることで習慣行動を意識し、大脳が刺激を受ける。
  ・初めのうちは「条件反射」が作動するが、「制御刺激」を意識的に行っているため、
   習慣行動は失敗に終わる。この「失敗」が反復すると、習慣行動は徐々に弱まって
   いくので、習慣行動をしない条件付けができるようになる。
  ・1日に20回以上この作業を行えば、ほとんどの人は2週間ほどで、「制御刺激」が習
   慣行動をしない「刺激」として条件付けられる。
  ・1回の「制御刺激」と次の「制御刺激」の間まで20分以上、間隔をあけなくてはな
   らない。「刺激」に対する「反応」としての行動が継続されるのは、20分程度。
  ・言葉は声に出してもよいが、頭の中で思うだけでもよい。
  ・言葉を選ぶ際にはいくつかのポイントがある。必ず「私は」「今」を付ける。
  ・環境を「くい」だらけにするために、目を開けて様々な場所で「制御刺激」を行う。

「空振り」
  ・「習慣行動」をあえて計画的に行うが、「報酬」を与えない行動を反復する。
  ・擬似的に真似したり、想像で行ったりするが、絶対に「報酬」を生じさせない。
  ・たとえば、覚醒剤の場合は、偽の注射器を腕に当てる動作をする。
   実際に覚醒剤は体に入らないので、快楽という「報酬」が生じない。

「くい打ち」と「空振り」で「習慣行動」が終わった後もしばらくは、この作業を頻
度を落として継続する。治った状態を維持することができる。

サイト紹介 依存症治療プログラム 「条件反射制御法」(CRCT) ヒトの行動原理と条件反射制御法
依存症 物質への依存   薬物、アルコール、タバコ、カフェイン、   摂食障害(過食、拒食、偏食) プロセスの依存   ギャンブル、ゲーム、インターネット、   セックス、ポルノグラフィー、   自傷行為(リストカット)、   買い物(浪費、借金)、仕事、   放火、窃盗(万引き) 人への依存   恋愛、ストーカー、配偶者や子供への虐待、カルト宗教 強迫性障害   潔癖症、戸締りなどの過度の確認、加害妄想、被害妄想
ポルノグラフィー依存に対して ・くい打ち   「私は今、ポルノグラフィーを見ない、大丈夫」 ・空振り   セキュリティー・ソフトでポルノグラフィー・サイトを   検索しても表示できなくしておく。

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