ノア(聖典比較)

創世記(創)、モーセ書(モ)、ジョセフ・スミス訳(ジ)の比較

モ8:02 エノクの息子メトセラは、主がエノクに立てられた聖約が果たされるために取り
       去られなかった。主はまことにエノクに、ノアが彼の腰から出ると聖約されたか
       らである。
モ8:03 そこで、メトセラは自分の子孫から(ノアを通して)地のすべての王国が出ると
       預言し、栄光を自分のものとした。
モ8:04 地にひどい飢饉が起こった。主はひどいのろいをもって地をのろわれ、地に住む
       多くの者が死んだ。

モ8:05 さて、メトセラは187歳になって、メレクをもうけた。
創5:25 メトセラは百八十七歳になって、レメクを生んだ。

モ8:06 メトセラはレメクをもうけた後、782年生きて、息子、娘たちをもうけた。
創5:26 メトセラはレメクを生んだ後、七百八十二年生きて、男子と女子を生んだ。

モ8:07 メトセラの年は合わせて969歳であった。そして、彼は死んだ。
創5:27 メトセラの年は合わせて九百六十九歳であった。そして彼は死んだ。

モ8:08 レメクは182歳になって、男の子をもうけ、
創5:28 レメクは百八十二歳になって、男の子を生み、

モ8:09 「この子こそ、主が地をのろわれたため、骨折りを働く我々を慰めるもの」と
       言って、その子をノアと名付けた。
創5:29 「この子こそ、主が地をのろわれたため、骨折り働くわれわれを慰めるもの」と
       言って、その名をノアと名づけた。

モ8:10 レメクはノアをもうけた後、595年生きて、息子、娘たちをもうけた。
創5:30 レメクはノアを生んだ後、五百九十五年生きて、男子と女子を生んだ。

モ8:11 レメクの年は合わせて777歳であった。そして、彼は死んだ。
創5:31 レメクの年は合わせて七百七十七歳であった。そして彼は死んだ。

モ8:12 ノアは450歳でヤペテをもうけ、42年後にヤペテの母によってセムをもうけ、
       500歳のときにハムをもうけた。
創5:32 ノアは五百歳になって、セム、ハム、ヤペテを生んだ。

モ8:13 ノアとその息子たちは主の言葉を聴いて、心に留めた。そして、彼らは神の子と
       呼ばれた。
モ8:14 これらの人が地の面に増え始め、娘たちが彼らに生まれたとき、人の子らはこれ
       らの娘が美しいのを見て、自分たちの選んだものを妻とした。
創6:01 人が地のおもてにふえ始めて、娘たちが彼らに生れた時、
創6:02 神の子たちは人の娘たちの美しいのを見て、自分の好む者を妻にめとった。

モ8:15 主はノアに言われた。「あなたの息子たちの娘たちは自分自身を売り渡した。見
       よ、わたしの怒りは人の子らに向かって燃えている。彼らがわたしの声に聞き従
       おうとしないからである。」
モ8:16 そこで、ノアは預言し、神にかかわることを、それが初めにあったとおりに教え
       た。

モ8:17 主はノアに言われた。「わたしの御霊はいつでも人を励ますわけではない。人は
       すべての肉なるものが死ぬことを知るであろう。それでも、人の年は120年で
       ある。もし人々が悔い改めなければ、わたしは彼らに洪水を送ろう。
創6:03 そこで主は言われた、「わたしの霊はながく人の中にとどまらない。彼は肉にす
       ぎないのだ。しかし、彼の年は百二十年であろう」。

モ8:18 その時代には地上に巨人たちがおり、彼らはノアを捜して命を取ろうとした。し
       かし、主がノアとともにおられ、主の力が彼の上にあった。

モ8:19 そして、主は御自身の位に従う者としてノアを聖任され、彼に、出て行って、エ
       ノクに与えられたとおりに人の子らに福音を告げ知らせるように命じられた。
モ8:20 そこで、ノアは人の子らに、悔い改めるようにと呼びかけた。しかし、彼らはノ
       アの言葉に耳を傾けなかった。

モ8:21 また、彼らはノアの語ることを聞いた後、彼の前にやって来て言った。「見よ、
       我々は神の子だ。我々は人の娘たちをめとったではないか。我々は食べたり、飲
       んだり、めとったり、嫁いだりしているではないか。我々の妻は我々に子供を産
       み、その子たちは昔の人々のように勇士であり、非常に名高いものたちである。」
       こうして、彼らはノアの言葉に耳を傾けなかった。
創6:04 そのころ、またその後にも、地にネピリムがいた。これは神の子たちが人の娘た
       ちのところにはいって、娘たちに産ませたものである。彼らは昔の勇士であり、
       有名な人々であった。

モ8:22 神は、人の悪が地上でひどくなり、すべての人がその心に思い計ることで高ぶっ
       ており、いつも悪いことばかりを考えているのを御覧になった。
創6:05 主は人の悪が地にはびこり、すべてその心に思いはかることが、いつも悪い事ば
       かりであるのを見られた。

モ8:23 そこで、ノアは民に教えを説き続けて言った。「聴きなさい。わたしの言葉に心
       を留めなさい。
モ8:24 信じて罪を悔い改め、わたしたちの先祖のように神の御子イエス・キリストの御
       名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、あなたがたは聖霊を受けて、
       すべてのことが明らかにされるであろう。もしこのことをしなければ、洪水があ
       なたがたを襲うであろう。」それでも、彼らは耳を傾けなかった。

モ8:25 ノアは、主が地上に人を造られたことを悔やみ、心を痛めた。彼はそれを心に深
       く悲しんだ。
創6:06 主は地の上に人を造ったのを悔いて、心を痛め、

モ8:26 すると、主は言われた。「わたしが創造した人を地の面からぬぐい去ろう。人も
       獣も、這うものも、空の鳥までも。わたしがそれらを創造し、それらを造ったこ
       とを、ノアが悔やんでいる。彼はわたしに呼び求めてきた。彼らが彼の命を取ろ
       うとしたからである。」
創6:07 「わたしが創造した人を地のおもてからぬぐい去ろう。人も獣も、這うものも、
       空の鳥までも。わたしは、これらを造ったことを悔いる」と言われた。

モ8:27 このようにして、ノアは神の前に恵みを得た。ノアは正しい人であり、その時代
       の人々の中で完全であったからである。彼は神とともに歩んだ。その3人の息子、
       セム、ハム、ヤペテも同様であった。
創6:08 しかし、ノアは主の前に恵みを得た。
創6:09 ノアの系図は次のとおりである。ノアはその時代の人々の中で正しく、かつ全き
       人であった。ノアは神とともに歩んだ。
創6:10 ノアはセム、ハム、ヤペテの三人の子を生んだ。

モ8:28 世は神の前に堕落して、暴虐が地に満ちた。
創6:11 時に世は神の前に乱れて、暴虐が地に満ちた。

モ8:29 神が地を見られると、まことにそれは堕落していた。すべての肉なるものが地の
       上でその道を乱したからである。
創6:12 神が地を見られると、それは乱れていた。すべての人が地の上でその道を乱した
       からである。

モ8:30 そこで、神はノアに言われた。「すべての肉なるものの終わりが、わたしの前に
       来ている。地は暴虐で満ちている。まことに、わたしはすべての肉なるものを地
       から滅ぼそう。」
創6:13 そこで神はノアに言われた、「わたしは、すべての人を絶やそうと決心した。彼
       らは地を暴虐で満たしたから、わたしは彼らを地とともに滅ぼそう。

創6:14 あなたは、いとすぎの木で箱舟を造り、箱舟の中にへやを設け、アスファルトで
       そのうちそとを塗りなさい。
創6:15 その造り方は次のとおりである。すなわち箱舟の長さは三百キュビト、幅は五十
       キュビト、高さは三十キュビトとし、
創6:16 箱舟に屋根を造り、上へ一キュビトにそれを仕上げ、また箱舟の戸口をその横に
       設けて、一階と二階と三階のある箱舟を造りなさい。
創6:17 わたしは地の上に洪水を送って、命の息のある肉なるものを、みな天の下から滅
       ぼし去る。地にあるものは、みな死に絶えるであろう。
創6:18 ただし、わたしはあなたと契約を結ぼう。あなたは子らと、妻と、子らの妻たち
       と共に箱舟にはいりなさい。
創6:19 またすべての生き物、すべての肉なるものの中から、それぞれ二つずつを箱舟に
       入れて、あなたと共にその命を保たせなさい。それらは雄と雌とでなければなら
       ない。
創6:20 すなわち、鳥はその種類にしたがい獣はその種類にしたがい、また地のすべての
       這うものも、その種類にしたがって、それぞれ二つずつ、あなたのところに入れ
       て、命を保たせなさい。
創6:21 また、すべての食物となるものをとって、あなたのところにたくわえ、あなたと
       これらのものとの食物としなさい」。
創6:22 ノアはすべて神の命じられたようにした。

創7:01 主はノアに言われた、「あなたと家族とはみな箱舟にはいりなさい。あなたがこ
       の時代の人々の中で、わたしの前に正しい人であるとわたしは認めたからである。
創7:02 あなたはすべての清い獣の中から雄と雌とを七つずつ取り、清くない獣の中から
       雄と雌とを二つずつ取り、
創7:03 また空の鳥の中から雄と雌とを七つずつ取って、その種類が全地のおもてに生き
       残るようにしなさい。
創7:04 七日の後、わたしは四十日四十夜、地に雨を降らせて、わたしの造ったすべての
       生き物を、地のおもてからぬぐい去ります」。
創7:05 ノアはすべて主が命じられたようにした。
創7:06 さて洪水が地に起った時、ノアは六百歳であった。
創7:07 ノアは子らと、妻と、子らの妻たちと共に洪水を避けて箱舟にはいった。
創7:08 また清い獣と、清くない獣と、鳥と、地に這うすべてのものとの、
創7:09 雄と雌とが、二つずつノアのもとにきて、神がノアに命じられたように箱舟には
       いった。
創7:10 こうして七日の後、洪水が地に起った。
創7:11 それはノアの六百歳の二月十七日であって、その日に大いなる淵の源は、ことご
       とく破れ、天の窓が開けて、
創7:12 雨は四十日四十夜、地に降り注いだ。
創7:13 その同じ日に、ノアと、ノアの子セム、ハム、ヤペテと、ノアの妻と、その子ら
       の三人の妻とは共に箱舟にはいった。
創7:14 またすべての種類の獣も、すべての種類の家畜も、地のすべての種類の這うもの
       も、すべての種類の鳥も、すべての翼あるものも、皆はいった。
創7:15 すなわち命の息のあるすべての肉なるものが、二つずつノアのもとにきて、箱舟
       にはいった。
創7:16 そのはいったものは、すべて肉なるものの雄と雌とであって、神が彼に命じられ
       たようにはいった。そこで主は彼のうしろの戸を閉ざされた。
創7:17 洪水は四十日のあいだ地上にあった。水が増して箱舟を浮べたので、箱舟は地か
       ら高く上がった。
創7:18 また水がみなぎり、地に増したので、箱舟は水のおもてに漂った。
創7:19 水はまた、ますます地にみなぎり、天の下の高い山々は皆おおわれた。
創7:20 水はその上、さらに十五キュビトみなぎって、山々は全くおおわれた。
創7:21 地の上に動くすべて肉なるものは、鳥も家畜も獣も、地に群がるすべての這うも
       のも、すべての人もみな滅びた。
創7:22 すなわち鼻に命の息のあるすべてのもの、陸にいたすべてのものは死んだ。
創7:23 地のおもてにいたすべての生き物は、人も家畜も、這うものも、空の鳥もみな地
       からぬぐい去られて、ただノアと、彼と共に箱舟にいたものだけが残った。
創7:24 水は百五十日のあいだ地上にみなぎった。

創8:01 神はノアと、箱舟の中にいたすべての生き物と、すべての家畜とを心にとめられ
       た。神が風を地の上に吹かせられたので、水は退いた。
創8:02 また淵の源と、天の窓とは閉ざされて、天から雨が降らなくなった。
創8:03 それで水はしだいに地の上から引いて、百五十日の後には水が減り、
創8:04 箱舟は七月十七日にアララテの山にとどまった。
創8:05 水はしだいに減って、十月になり、十月一日に山々の頂が現れた。
創8:06 四十日たって、ノアはその造った箱舟の窓を開いて、
創8:07 からすを放ったところ、からすは地の上から水がかわききるまで、あちらこちら
       へ飛びまわった。
創8:08 ノアはまた地のおもてから、水がひいたかどうかを見ようと、彼の所から、はと
       を放ったが、
創8:09 はとは足の裏をとどめる所が見つからなかったので、箱舟のノアのもとに帰って
       きた。水がまだ全地のおもてにあったからである。彼は手を伸べて、これを捕え、
       箱舟の中の彼のもとに引き入れた。
創8:10 それから七日待って再びはとを箱舟から放った。
創8:11 はとは夕方になって彼のもとに帰ってきた。見ると、そのくちばしには、オリブ
       の若葉があった。ノアは地から水がひいたのを知った。
創8:12 さらに七日待ってまた、はとを放ったところ、もはや彼のもとには帰ってこなか
       った。
創8:13 六百一歳の一月一日になって、地の上の水はかれた。ノアが箱舟のおおいを取り
       除いて見ると、土のおもては、かわいていた。
創8:14 二月二十七日になって、地は全くかわいた。
創8:15 この時、神はノアに言われた、
創8:16 「あなたは妻と、子らと、子らの妻たちと共に箱舟を出なさい。
創8:17 あなたは、共にいる肉なるすべての生き物、すなわち鳥と家畜と、地のすべての
       這うものとを連れて出て、これらのものが地に群がり、地の上にふえ広がるよう
       にしなさい」。
創8:18 ノアは共にいた子らと、妻と、子らの妻たちとを連れて出た。
創8:19 またすべての獣、すべての這うもの、すべての鳥、すべて地の上に動くものは皆、
       種類にしたがって箱舟を出た。

創8:20 ノアは主に祭壇を築いて、すべての清い獣と、すべての清い鳥とのうちから取っ
       て、燔祭を祭壇の上にささげた。
ジ8:20 ノアは主に祭壇を築いて、すべての清い獣と、すべての清い鳥とのうちから取っ
       て、はん祭を祭壇の上にささげた。そして主に感謝をささげ、心の中で喜んだ。

創8:21 主はその香ばしいかおりをかいで、心に言われた、「わたしはもはや二度と人の
       ゆえに地をのろわない。人が心に思い図ることは、幼い時から悪いからである。
       わたしは、このたびしたように、もう二度と、すべての生きたものを滅ぼさない。
創8:22 地のある限り、種まきの時も、刈入れの時も、暑さ寒さも、夏冬も、昼も夜もや
       むことはないであろう」。
ジ8:21 そして主はノアに話され、祝福された。ノアはその香ばしいかおりをかいで、心
       で言った。
ジ8:22 「わたしは主の名を呼んで、主がもはや二度と人のゆえに地をのろわないように
       たのもう。人が心に思い図ることは、幼い時から悪いからである。また、地のあ
       る限り、主がこのたびしたように、二度とすべての生きたものを滅ぼさないよう
       にたのもう。」

創9:01 神はノアとその子らとを祝福して彼らに言われた、「生めよ、ふえよ、地に満ち
       よ。
創9:02 地のすべての獣、空のすべての鳥、地に這うすべてのもの、海のすべての魚は恐
       れおののいて、あなたがたの支配に服し、
創9:03 すべて生きて動くものはあなたがたの食物となるであろう。さきに青草をあなた
       がたに与えたように、わたしはこれらのものを皆あなたがたに与える。

創9:04 しかし肉を、その命である血のままで、食べてはならない。
ジ9:10 しかし、わたしがあなたがたに食物として与えたすべての肉の血は、その命を受
       ける大地に流すべきであって、あなたがたはその血を飲んではならない。

ジ9:11 また、あなたがたの命を保つための食物とするときのほかは、決して血を流して
       はならない。わたしはすべての獣の血について、あなたがたの手にその血の値を
       要求する。

創9:05 あなたがたの命の血を流すものには、わたしは必ず報復するであろう。いかなる
       獣にも報復する。兄弟である人にも、わたしは人の命のために、報復するであろ
       う。

創9:06 人の血を流すものは、人に血を流される、神が自分のかたちに人を造られたゆえ
       に。
ジ9:12 また、人の血を流す者は、人に血を流される。人は人の血を流してはならないか
       らである。
ジ9:13 わたしは戒めを与える。人の兄弟は皆、人の命を保つようにしなければならない。
       わたし自身の形に、わたしが人を造ったからである。

創9:07 あなたがたは、生めよ、ふえよ、地に群がり、地の上にふえよ」。
ジ9:14 また、わたしは戒めをあなたがたに与える。あなたがたは、生めよ、増えよ、地
       に群がり、地の上に増えよ。」

創9:08 神はノアおよび共にいる子らに言われた、
創9:09 「わたしはあなたがた及びあなたがたの後の子孫と契約を立てる。
ジ9:15 また、神はノアと、彼とともにいる息子たちとに言われた。「わたしは、見よ、
       あなたがたと聖約を立てよう。それは、あなたがたの後の子孫について、わたし
       があなたがたの先祖エノクと立てたものである。

創9:10 またあなたがたと共にいるすべての生き物、あなたがたと共にいる鳥、家畜、地
       のすべての獣、すなわち、すべて箱舟から出たものは、地のすべての獣にいたる
       まで、わたしはそれと契約を立てよう。
創9:11 わたしがあなたがたと立てるこの契約により、すべて肉なる者は、もはや洪水に
       よって滅ぼされることはなく、また地を滅ぼす洪水は、再び起らないであろう」。
創9:12 さらに神は言われた、「これはわたしと、あなたがた及びあなたがたと共にいる
       すべての生き物との間に代々かぎりなく、わたしが立てる契約のしるしである。
創9:13 すなわち、わたしは雲の中に、にじを置く。これがわたしと地との間の契約のし
       るしとなる。

創9:14 わたしが雲を地の上に起すとき、にじは雲の中に現れる。
創9:15 こうして、わたしは、わたしとあなたがた、及びすべて肉なるあらゆる生き物と
       の間に立てた契約を思いおこすゆえ、水はふたたび、すべて肉なる者を滅ぼす洪
       水とはならない。
創9:16 にじが雲の中に現れるとき、わたしはこれを見て、神が地上にあるすべて肉なる
       あらゆる生き物との間に立てた永遠の契約を思いおこすであろう」。
ジ9:21 そして、にじが雲の中に現れる。わたしはそれを見て、あなたの先祖エノクに立
       てた永遠の聖約を思い起こすであろう。その聖約は、人々がわたしの戒めをすべ
       て守るとき、シオン、すなわち、わたしがわたし自身のもとに取り上げたエノク
       の町が、再び地上に降るというものである。
ジ9:22 わたしの永遠の聖約はこれである。すなわち、あなたの子孫が真理を受け入れて
       仰ぎ見るとき、シオンは見下ろし、もろもろの天は歓喜に揺れ、地は喜びに震え
       るであろう。
ジ9:23 そして、長子の教会の総集いが天から降って来て、地を所有し、終わりが来るま
       でその場所を得るであろう。これが、わたしがあなたの先祖エノクと交わした永
       遠の聖約である。
ジ9:24 にじが雲の中に現れるであろう。そしてわたしは、将来地上にあるすべての肉な
       る生き物のために、わたしとあなたとの間に立てた聖約をあなたに立てるであろ
       う。」

創9:17 そして神はノアに言われた、「これがわたしと地にあるすべて肉なるものとの間
       に、わたしが立てた契約のしるしである」。
ジ9:25 そして神はノアに言われた。「これが将来地上にあるすべての肉なるもののため
       に、わたしがわたしとあなたとの間に立てた聖約のしるしである。」

創9:18 箱舟から出たノアの子らはセム、ハム、ヤペテであった。ハムはカナンの父であ
       る。
創9:19 この三人はノアの子らで、全地の民は彼らから出て、広がったのである。
創9:20 さてノアは農夫となり、ぶどう畑をつくり始めたが、
創9:21 彼はぶどう酒を飲んで酔い、天幕の中で裸になっていた。
創9:22 カナンの父ハムは父の裸を見て、外にいるふたりの兄弟に告げた。
創9:23 セムとヤペテとは着物を取って、肩にかけ、うしろ向きに歩み寄って、父の裸を
       おおい、顔をそむけて父の裸を見なかった。
創9:24 やがてノアは酔いがさめて、末の子が彼にした事を知ったとき、
創9:25 彼は言った、「カナンはのろわれよ。彼はしもべのしもべとなって、その兄弟た
       ちに仕える」。
創9:26 また言った、「セムの神、主はほむべきかな、カナンはそのしもべとなれ。
創9:27 神はヤペテを大いならしめ、セムの天幕に彼を住まわせられるように。カナンは
       そのしもべとなれ」。
創9:28 ノアは洪水の後、なお三百五十年生きた。
創9:29 ノアの年は合わせて九百五十歳であった。そして彼は死んだ。

考察)
・エノクの息子メトセラはエノクが天に取り上げられた後も、地上に残って、
  預言者の務めを果たした。彼の孫がノアである。
・創世記6:1-2の「神の子」については、堕天使だという説があるが、
  モーセ書からは、神と聖約を交わし、神に従った者であることが分かる。
  ノアとその妻、セム、ハム、ヤペテとその妻は神に忠実であったが、
  ノアの息子たちの娘たちは、神に従わない者たちと結婚して、神から離れた。
  このことは神から警告を受けた。
  創世記では、逆に神の子が人の娘と結婚したことになってしまっている。
・120年は人間の寿命でなく、洪水までの悔い改めのための猶予期間である。
・創世記6:4のネピリムは巨人のことであるが、モーセ書からは、神の子
  (ノアの息子)の娘から生まれた勇士とは別ものであることが分かる。
・創世記6:6で、地上に人を造ったことを悔やんだのは、主でなはく、ノアである。
・創8:21で「二度と人のゆえに地をのろわない」と思ったのは主でなく、ノアである。
・創9:4-6のジョセフ・スミス訳では、殺人とみだりに動物を殺すことについて将来
  責任を負うことになることが述べられている。
・創9:14-17のジョセフ・スミス訳では、エノクとノアへの神の聖約を思い出させる
  ものとして、天ににじが置かれたこと、終わりの時に、長子の教会の総集い
  〔エノクの時代の主のシオン〕が地上の義人と一つになることが述べられている。
・創世記9:22-27での、ハムがノアの裸を見ただけで、その息子のカナンが呪われる
  のは、理不尽すぎると感じられる。しかし、末日聖徒の研究者、ヒュー・ニブレーは
  「裸」のヘブライ語が「皮のおおい」も示すことから、次のような見解をしている。
  ノアが寝ているすきに、ハムはノアが着ていたガーメントを盗んだが、セムとヤペテが
  それを取り返してノアに着せた。その結果、罰としてハムの子孫から神権が奪われた。

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