聖餐式の最中に考える事

・聖餐式の儀式の言葉

    ・裂かれたパンは主の引き裂かれた肉を象徴し、
      水は人の罪を贖うために流された主の血を象徴している。

    ・進んで御子の御名を受ける

    ・いつも御子を覚えている

    ・御子が与えてくださった戒めを守る

    ・いつも御子の御霊を受けられる

・打ち砕かれた心と悔いる霊を捧げる。

    ・打ち砕かれた心を持つとは、謙遜であり、罪を悔い、柔和であること、
      すなわち神の御心をよく感じ取ることのできる状態をいう。

・主への感謝、キリストへの信仰、悔い改めを行う。

    ・神の御子の生涯と使命、そして贖いについて思い出し感謝する。

    ・パンは、主の肉体的な苦しみ、特に十字架上での苦しみに思いをはせる。
      イエス・キリストの憐れみと恵みによって、すべての人々が復活し、
      神とともに永遠に住む機会を与えらる。

    ・水は、救い主がゲツセマネの園に始まる激しい霊的な苦悶の中で流された血の記念。
      ゲツセマネの園で主はこう言われた。「わたしは悲しみのあまり死ぬほどである。」
      御父の御心に従うために、主はわたしたちの理解を超えた苦しみを受けられた。
      御自分の民の悪事と忌まわしい行いのために、
      この御方が受けられる苦しみは非常に激しく、
      あらゆる毛穴から血が流れ出るほどだった。
      イエス・キリストが御自分の血を流されたことにより、
      すべての人々を、アダムの背きによる「原罪」から救われた。

    ・救い主が御父のすべての子供たちの罪と悲しみと苦痛を受けられ、
      悔い改めて福音に従った生活を送る人々に罪の赦しを与える。

    ・バプテスマの聖約を更新する。罪の赦しを更新する。

    ・罪から清められると、いつも御子の御霊を受けられるようになる。
      いつも御霊を受けられるということは、現世で得られる最大の賜物。
      御霊は人が義と平安の道、天の御父とイエス・キリストとの永遠の生活へと
      続く道を歩むときに導き手として働く。

    ・自分の生活を吟味し、罪を悔い改めるための時間を取る。
      心の中にへりくだり悔い改める気持ちを持つ。

・最後の晩餐から復活までの出来事を思い起こす。

    ・聖餐の教え
        最後の晩餐で、キリストの体の記念のパンと、血の記念のぶどう酒を分け与えた。

    ・ゲツセマネでの苦しみ
        ゲツセマネで全人類の罪による苦しみを引き受けられた。
        「これらの苦しみがいかにつらいか、あなたは知らない。いかに激しいか、あな
          たは知らない。まことに、いかに堪え難いか、あなたは知らない。見よ、神で
          あるわたしは、すべての人に代わってこれらの苦しみを負い、人々が悔い改め
          るならば苦しみを受けることのないようにした。しかし、もしも悔い改めなけ
          れば、彼らはわたしが苦しんだように必ず苦しむであろう。その苦しみは、神
          であって、しかもすべての中で最も大いなる者であるわたし自身が、苦痛のた
          めにおののき、あらゆる毛穴から血を流し、体と霊の両方に苦しみを受けたほ
          どのものであった。そしてわたしは、その苦い杯を飲まずに身を引くことがで
          きればそうしたいと思った。しかしながら、父に栄光があるように。わたしは
          杯を飲み、人の子らのためにわたしの備えを終えたのである。」

    ・ユダの裏切り
        ユダは兵卒と祭司長やパリサイ人たちをイエスのもとに連れてきた。

    ・逮捕
        イエスは逮捕された。イエスは弟子に戦わないようさとす。弟子たちは皆イエス
        を見捨てて逃げ去る。

    ・アンナスによる尋問
        大祭司カヤパのしゅうとアンナスは弟子たちのことやイエスの教のことを尋ねた。
        イエスは私の言葉を聞いた人々に尋ねるがよいと答えた。

    ・カヤパの前での取調べ
        イエスがキリストであるか聞かれ、肯定したことで、神を冒涜したと言われる。

    ・ペテロ、イエスの知己であることを否定する
        イエスのあとに密かについてきたペテロは、イエスと知り合いかと聞かれ、三度
        否定する。鶏が二度目に鳴いたとき、「きょう、鶏が二度鳴く前に、三度わたし
        を知らないと言うであろう」と言われたイエスの言葉を思い出し、外に出て激し
        く泣いた。

    ・議会での有罪の判決
        イエスが神の子か聞かれ、肯定したことで、罪に定められる。

    ・イスカリオテのユダの死
        ユダは、イエスが罪に定められたのを見て後悔し、木に首をつって、死んだ。

    ・ピラトの前での尋問
        祭司長たちはイエスを扇動罪で訴えるが、ピラトは罪を見いだせなかった。
        そこで、ヘロデ王に送ることにした。

    ・ヘロデの前での尋問
        イエスはヘロデ王の前では何も答えなかった。ヘロデはイエスを侮辱したり嘲弄
        したりしたあげく、はなやかな着物を着せてピラトへ送りかえした。

    ・ピラトの前での再尋問
        ピラトは民衆を集め、罪を認められないので、イエスを釈放することを申し出た。
        しかし、民衆はイエスを十字架につけることを要求した。ピラトは祭の恩赦で、
        バラバとイエスのどちらかを赦すか聞いた時、民衆はバラバを赦すよう要求した。

    ・バラバの釈放
        バラバは釈放された。兵士たちは、イエスに紫の外套を着せ、いばらで冠をかぶ
        らせ、葦の棒を持たせ、嘲弄して、「ユダヤ人の王、ばんざい」と言った。平手
        でイエスを打ち、つばきをかけ、葦の棒を取りあげてその頭をたたいた。

    ・ピラト、イエスに判決を下す
        ピラトはイエスを赦そうとしたが、民衆が暴動を起こすのを恐れて、死刑の判決
        を下した。ピラトは「この人の血について、わたしには責任がない。」と言うと、
        民衆が答えて言った、「その血の責任は、われわれとわれわれの子孫の上にかか
        ってもよい」。

    ・カルバリへの道
        イエスはみずから十字架を背負って、ゴルゴダに出て行った。女たちの群れが、
        イエスに従って行った。イエスはイスラエルの散乱と、異邦人による破壊を予言
        した。イエスを十字架につけたのは、朝の九時ごろであった。ふたりの強盗がイ
        エスと一緒に、ひとりは右に、ひとりは左に、十字架につけられた。

    ・十字架上の札
        ピラトは罪状書きを書いて、十字架の上にかけさせた。それには「ユダヤ人の王、
        ナザレのイエス」と書いてあった。

    ・十字架上での最初の言葉
        父よ彼らをお赦しください。彼らは何をしているか分からずにいるのです。
        (これは、イエスを十字架につけた兵卒たちのことを言われた。)

    ・兵士たち、イエスの衣を分配する
        兵卒たちは、くじを引いて、イエスの着物を分けた。「彼らは互にわたしの上着
        を分け合い、わたしの衣をくじ引にした」という聖書の予言が成就した。

    ・あざけりとののしり
        人々は「もし神の子なら、自分を救え。」とののしった。十字架にかけられた犯
        罪人のひとりも、イエスに悪口を言いつづけた。もうひとりは、それをたしなめ
        た。そして言った、「イエスよ、あなたが御国の権威をもっておいでになる時に
        は、わたしを思い出してください」。

    ・十字架上での第2の言葉
        よく言っておくが、あなたはきょう、わたしと一緒にパラダイスにいるであろう。

    ・十字架上での第3の言葉
        十字架のそばにイエスの母とヨハネとが立っているのをごらんになって、母に言
        われた、「婦人よ、ごらんなさい。これはあなたの子です」。ヨハネに言われた、
        「ごらんなさい。これはあなたの母です」。

    ・地上を暗闇が覆う
        昼の十二時ごろ、太陽は光を失い、全地は暗くなって、三時に及んだ。

    ・十字架上での第4の言葉
        三時ごろに、イエスは大声で叫んで、「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」と言わ
        れた。それは「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」
        という意味である。

    ・十字架上での第5の言葉
        イエスは今や万事が終ったことを知って、「わたしは、かわく 」と言われた。

    ・十字架上での第6の言葉
        すべてが終った。

    ・十字架上での最後の言葉、死
        イエスはもう一度大声で叫んで、「父よ、終わりました。あなたの御心が行なわ
        れました。父よ、わたしの霊をみ手にゆだねます」と言われ、首をたれて息をひ
        きとられた。

    ・百卒長の証
        神殿の幕が上から下まで真二つに裂けた。また地震があり、岩が裂け、また墓が
        開け、眠っている多くの聖徒たちの死体が生き返った。イエスにむかって立って
        いた百卒長、および彼と一緒にイエスの番をしていた人々は、地震や、いろいろ
        のできごとを見て非常に恐れ、「まことに、この人は神の子であった」と言った。
        この光景を見に集まってきた群衆も、これらの出来事を見て、みな胸を打ちなが
        ら帰って行った。

    ・イエスの脇を突き刺す
        イエスはもう死んでおられたので、足を折ることはなかった。わきを突きさすと、
        すぐ血と水とが流れ出た。これらのことが起ったのは、「その骨はくだかれない
        であろう」との聖書の言葉が、成就するためである。また聖書のほかのところに、
        「彼らは自分が刺し通した者を見るであろう」とある。

    ・埋葬
        イエスの弟子で地位の高い議員のヨセフとが、ピラトの所へ行って、イエスのか
        らだの引取った。ヨセフはきれいな亜麻布を買い求めた。イエスのみもとに行っ
        たニコデモも、没薬と沈香とをまぜたものを百斤ほど持ってきた。イエスのから
        だを香料を入れて亜麻布で巻いた。十字架にかけられた所には、一つの園があり、
        その墓が近くにあったため、イエスをそこに納めた。墓の入口に大きい石をころ
        がしておいた。 

    ・アメリカ大陸におけるキリストの死のしるし
        激しくすさまじい暴風雨。町が海の深みに沈んだ。大きな山ができた。町が揺れ
        動いて建物が地に倒れた。全地の面が形を変えてしまった。多くの者が死んだ。
        その後、地の面が暗くなった。光のまったく見えない状態が三日間続いた。義人
        は命が助かった。主の声が聞こえ、災いの原因が民の悪事にあることを告げた。
        今後、犠牲と燔祭は取りやめ、代わりに、打ち砕かれた心と悔いる霊を、犠牲と
        してささげるよう主は命じた。

    ・墓に番人を置く
        祭司長、パリサイ人たちは、弟子たちがイエスの遺体を盗み出し、イエスは死人
        の中から、よみがえったと、民衆に言いふらすことの無いよう、墓の入口の石に
        封印をし、番人を置いて墓の番をさせた。

    ・イエス、死と復活の間に霊界に行かれる
        義人の霊たちが集まっている霊界の場所に、神の御子が現れて、忠実であった囚
        われ人に自由を宣言された。そして、永遠の福音と復活の教義、堕落からの人類
        の贖い、および悔い改めを条件とする個人の罪からの贖いについて彼らに宣べ伝
        えられた。義人の中から軍勢を組織し、力と権能をまとった使者たちを任じて、
        暗闇の中にいる者たち、すなわちすべての人の霊のもとへ行って福音の光を伝え
        るように彼らに命じられた。

    ・墓が開かれる
        二人の天使が天から下って、墓の入口の石をわきへ転がした。番人は恐ろしさの
        余り震えあがった。

    ・マグダラのマリヤと他の女たちが墓を訪れる
        マグダラのマリヤとヤコブの母マリヤとサロメとが、週の初めの日に、日の出の
        ころ墓に行った。そこに、真っ白な長い衣を着た二人の天使が座っていた。イエ
        スがよみがえったことを告げた。女たちは急いで墓を立ち去り、弟子たちに知ら
        せるために走って行った。

    ・マリヤ、ペテロとヨハネに告げる
        マリヤたちはペテロとヨハネに報告したが、使徒たちは信じなかった。

    ・ペテロ、マリヤ、ヨハネ、墓を訪れる
        マリヤとペテロとヨハネが墓を訪れると、亜麻布だけが置いてあった。二人は、
        これを見て信じた。二人は自分の家に帰った。

    ・救い主、マリヤに現れたもう
        マリヤは墓の外に立って泣いていたが、そこに、イエスが現れた。

    ・マリヤ、使徒たちに告げる
        マリヤは、イエスに会ったことを使徒たちに告げたが、使徒たちは信じなかった。

    ・キリスト、他の女たちに現れるたもう
        イエスは他の女たちに出会った。イエスは彼らに言われた、「行って兄弟たちに、
        ガリラヤに行け、そこでわたしに会えるであろう、と告げなさい」。

    ・祭司長たち、番人から復活のことを知らされる
        番人がいっさいの出来事を祭司長たちに話した。祭司長たちは兵卒たちにたくさ
        んの金を与えて、弟子たちが盗んだと言うよう命じた。

    ・二人の弟子、エマオに行く途中で救い主にまみえる
        ふたりの弟子が、エルサレムからエマオという村へ行く途中、イエスに出会った
        が、イエスだと分からなかった。その夜、一緒に泊まった。イエスがパンを取り、
        祝福してさき、彼らに渡しておられるうちに、彼らの目が開けて、それがイエス
        であることがわかった。すると、み姿が見えなくなった。

    ・ペテロへの現れ、トマスを除いた使徒への現れ
        このふたりはすぐに立ってエルサレムに帰って、使徒たちにこのことを伝えた。
        すると、イエスが彼らの中にお立ちになった。彼らは恐れ驚いて、霊を見ている
        のだと思った。イエスはさわって見るよう言った。そして、焼いた魚と蜂蜜の巣
        を食べられた。


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