末日のための生ける預言者

神権会のレッスン

末日のための生ける預言者

アレン・D・ヘイニー長老
七十人

2023年4月 土曜午前の部会


【導入】 天父は、預言者を通して自分の子供たちに真理を明らかにする。
【お話のまとめ】 啓示によって大管長が預言者であることを確信する   ・地上に生ける預言者がいることを啓示によって知らなければならない。   ・生ける預言者の勧告を、たとえ完全に理解していなくても信頼するようになる。   ・預言者は、神御自身によって備えられ、召され、正され、霊感を与えられ、叱責さ    れ、聖められ、支えられてきた人だ。   ・預言者の勧告に従えば、霊的に危険にさらされることは決してない。 末日の預言者   ・末日には困難が増す。    自然災害、飢饉、疫病、戦争、社会の混乱、不法行為などが増える。   ・困難な時代を乗り切るために、あれこれと追いかける必要はない。    霊的に生き残り、肉体的に堪え忍ぶために従わなければならない教義と原則は、    生ける預言者の言葉の中にある。   ・神は預言者を祝福し、預言者の勧告に従う人を祝福してくれる。   ・過去の預言者の言葉を用いて生ける預言者の教えを否定しようとしてはいけない。   ・今後、預言者に従うかどうかを迫られる出来事が起こる。どっちつがずでいるのが    難しくなる。 大管長会の3人の模範   ・教会本部の食堂で、大管長会の3人が一つのテーブルに座っていた。    ネルソン大管長がペットボトルをつぶしていた。オークス管長が理由を尋ねると、    ネルソン大管長は、ゴミ箱のスペースを取らないからと答えた。それを聞き、    オークス管長とアイリング管長もそれにならってペットボトルをつぶしていた。   ・教会本部の食堂のルールにはならなかったが、指導者の模範に習うことは大事。 若い世代を備える   ・若い世代は、困難な時代に育っている。しかし、親が預言者の勧告に従わないでい    ると、その子供たちが預言者の言うことは重要ではないと思うようになる。   ・若い世代を末日の預言された役割に備える神聖な務めが大人にはある。彼らはその    役割をサタンの影響力がピークを迎える時代に果たさなければならない。   ・預言者の勧告によって、若い世代は「敵がまだ遠くにいる間に」敵を見て、    その攻撃を防ぐ「備えを」することができる。 悔い改める   ・大管長の勧告に従う努力が足りていないと感じているなら、悔い改めて、預言者の    勧告に再び従い始めてほしい。
【補足情報】 ・ネルソン大管長になってから変わったこと、行われたこと   ・全般     ・教会員全員が啓示を受け、神権者全員が祝福を施すことができるように勧告された。     ・神権定員会が再編成された。ワードの大祭司定員会と長老定員会を統合した。     ・ミニスタリングがホームティーチングと家庭訪問にとって代わった。     ・教会を正式名称で呼ぶことが強調された。     ・家庭を中心にして教会がサポートする福音学習が始まる。テキスト「わたしに従っ      てきなさい」が提供された。日曜日の集会が2時間に変更になった。     ・扶助協会、若い女性、若い男性、初等協会、日曜学校は今後、「補助組織」とは呼      ばず、「組織」と呼ぶようになった。指導者は中央組織では「中央役員」、ステー      クでは「ステーク役員」、ワードでは「ワード役員」と呼ばれるようになった。     ・儀式の証人になれる人について変更。女性や子供も可能になった。     ・什分の一面接を什分の一申告に改める。家族全員との話し合いの場とする。      特に子供と青少年のための学習経験となる。   ・青少年     ・青少年のビショップとの面接に関して新しい指針が定められた。     ・初等協会および青少年の進級、若い男性の神権聖任、青少年の神殿推薦状の時期が      誕生日を迎えてからではなく、その年の1月になった。     ・セミナリーのプログラムを日曜学校の『わたしに従ってきなさい』に合わせた。      若い男性と若い女性のの「わたしに従って来なさい」のカリキュラムが調整。     ・子供と青少年のための新しい個人の成長プログラムの実施。     ・ワードの若い男性の会長会を廃止し、ビショップリックが担当する。アロン神      権定員会アドバイザーとスペシャリストという成人男性から助けを得る。     ・若い女性の会長は直接ビショップに報告、相談する。     ・若い女性のクラスが柔軟に編成できるようになった。     ・新しい若い女性、若い男性のテーマが発表された。     ・ビショップリック青少年委員会は、ワード青少年評議会となった。     ・小冊子「青少年の強さのために」の改訂。することリストでなく原則を強調する。   ・伝道     ・姉妹宣教師はフォーマルなスタイルのズボンの着用ができるようになった。     ・宣教師が電話やオンラインで毎週家族と連絡を取れるようになった。     ・宣教師がコンピュータやスマートフォンを使用できるようになった。     ・宣教師のハンドブック、「私の福音を宣べ伝えなさい」が改訂された。     ・奉仕宣教師の制度が変更された。   ・神殿     ・133の新しい神殿が発表された。       2018年4月に7, 2018年10月に12, 2019年4月に8, 2019年10月に8,       2020年4月に8, 2020年10月に6, 2021年4月に20, 2021年5月に1, 2021年10月に13,       2022年4月に17, 2022年10月に18, 2023年4月に15     ・神殿の儀式の細かい部分に調整が加えられた。(女性に関することなど)     ・市民結婚した夫婦が、1年待たずに、すぐ神殿結婚することが可能になった。     ・亡くなった人が、1年待たずに、30日後に神殿の儀式を受けられるようになった。     ・神殿推薦状の面接の質問内容が変更され、その内容が公開された。     ・神殿の衣装がシンプルで安価なものに変更された。   ・福音の回復200周年に関すること     ・2020年はジョセフ・スミスの示現から200年目に当たり、2020年4月の総大会は、      特別なプログラムを実施した。     ・「主に聞く」ことを強調する。     ・教会の新しいシンボルを発表する。復活したイエス・キリストの姿。     ・「イエス・キリストの完全な福音の回復 200周年 世界への宣言」を発表     ・ホサナ斉唱(キリストのエルサレム入城とジョセフ・スミスの見神を祝う)   ・新型コロナウイルスに関すること     ・教会の集会の禁止、神殿の閉鎖、教会施設の閉鎖。     ・宣教師の帰国を指示。     ・新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため総大会は無聴衆になった。     ・3月29日と4月10日(聖金曜日)に、新型コロナウイルス感染症について断食と祈り     ・感謝祭に合わせて、感謝することをSNSに投稿するようすすめた。      感謝することが、心の癒しをもたらす。   ・その他     ・新し教会歴史書「聖徒たち」が出版された。     ・モルモン書のビデオが公開された。     ・新版の「賛美歌」と「子供の歌集」の改訂作業。 ・ネルソン大管長が強調していること   ・主の力を使う     主に聞く(聖霊の賜物)     神権の祝福   ・イスラエルの集合     アブラハムの聖約を回復すること。     アブラハムの聖約は現在では神殿で交わす聖約になっている。     神の子供たちに神殿で聖約を交わさせることがイスラエルの集合の意味。     伝道(愛し、分かち合い、招く)、神殿活動、聖約の道を歩む   ・青少年について力を入れている。     彼らは、キリストの再臨前の時代に指導者になる人々。   ・多くの新しい神殿が発表されている。     主の再臨に備えるためのイスラエルの集合に必要。     シオンの設立のためには、神殿は重要な存在。     イスラエルの集合はイスラエルの民を集めて、神殿で聖約をさせ、     聖約の道を歩ませる。   ・結果的に新型コロナに対応できたものがある。    これらは、新型コロナが蔓延する前に発表された。     ・家庭を中心の福音学習       教会閉鎖中、家庭で福音学習ができた。     ・宣教師のコンピュータやスマートフォンの使用       インターネットを利用した伝道ができた。     ・市民結婚した後、1年待たずに、神殿結婚が可能       神殿が閉鎖されたので、まず市民結婚して、神殿再開後すぐ、       結び固めの儀式を受けられた。     ・元医者の大管長のときに新型コロナが発生したので、早急な対処ができた。     ・総大会をインターネットで即時に通訳付きで視聴できること     ・ミニスタリング       家庭に直接、訪問することのほかに、電話や電子メールな       どでの、方法が認められたことにより、家に居ながら教会       員をフォローできる。     ・オンラインによる献金       他の宗教団体では、献金を得るために集会を続けている。     ・モルモン書のビデオ       家庭での聖典学習に役立てることができる。     ・オンラインによるセミナリー、インスティテュート       これに関して、青少年の子供を持つある教会員が、次のよ       うに言っていた。       「最初、オンラインでセミナリーをすると聞いたとき、こ       れは、教会から遠い所に住んでいる人用で、自分たちには       必要ないと思っていた。でも、教会で集会できない状態を       経験した今、これが先を見越した対策だったと感じた。」 ・ネルソン大管長 総大会説教   2018年 4月 個人の啓示を得る。神権の祝福の重要性。         神権定員会の変更。ミニスタリング、   2018年10月 教会の正しい名称。         家庭を福音学習の中心とする。教会の集会時間の変更。   2019年 4月 悔い改めを、今行ってください。もう時間がありません。   2019年10月 青少年の組織に対する変更。         隣人を愛すること、教会の人道支援活動。   2020年 4月 福音の回復200周年。         主に聞く。   2020年10月 新型コロナウイルスよる不安の中で平安を得る。         イスラエルの意味、人生の中で神に勝利を得ていただく。   2021年 4月 パンデミックでの経験から学ぶ。         キリストを信じる信仰は最大の力。   2021年10月 純粋な真理、純粋な教義、純粋な啓示を求める。         霊的な基を強める。主のために時間を取る。   2022年 4月 若い男性に、伝道に備え、伝道に出るよう求める。         悪と暗闇に対抗するため、霊的推進力を得る。   2022年10月 世に打ち勝つ。   2023年 4月 平和をつくり出す人になる。 ・生ける預言者がいるか啓示が必要ということで、祈ってみたが、心の変化がなかっ  た。祈る前から信じていたので、当たり前だった。  この教会に出会った当時を思い出してみると、モルモン書が真実であることをきっ  かけに、ジョセフ・スミスとその後継者の預言者が真実であることが信じられる  ようになった。 ・世の中には、預言者を名乗る宗教団体の創設者が多くいる。  一般の人が本物の預言者を見分けるのは難しい。 ・真実の預言者か、偽預言者かは、どのように見分けられるか。  その実によって見分けられる。マタイ7:15-20   「にせ預言者を警戒せよ。彼らは、羊の衣を着てあなたがたのところに来るが、そ   の内側は強欲なおおかみである。あなたがたは、その実によって彼らを見わけるで   あろう。茨からぶどうを、あざみからいちじくを集める者があろうか。そのように、   すべて良い木は良い実を結び、悪い木は悪い実を結ぶ。良い木が悪い実をならせる   ことはないし、悪い木が良い実をならせることはできない。良い実を結ばない木は   ことごとく切られて、火の中に投げ込まれる。このように、あなたがたはその実に   よって彼らを見わけるのである。」   言葉や行いによって見分けられる。 ・本物の預言者は、先を見越して備えさせることができる。 ・預言者   神によって召され、神に代わって語る人。   神の使いとして神から戒めや預言、啓示を受ける。   その責任は、人類に神の御心と真の属性を知らせることと、   人類に対する神の計らいの意図するところを示すことである。   預言者は罪を非難し、罪のもたらす結果を予告する。   預言者は義の説教者である。   時には、人類のために将来について予告をするように霊感を受けることがある。   しかしながら、預言者の本来の務めは、キリストについて証あかしすることである。   末日聖徒イエス・キリスト教会の大管長は、今日の地上における神の預言者である。   大管長会と十二使徒会の会員は、預言者、聖見者、啓示者として支持される。 ・過去の預言者の言葉を用いて生ける預言者の教えを否定しようとしてはいけない。  自分はこういう気持ちになったことはない。  かつて、多妻結婚が廃止されたときや、アフリカ系の人にも神権が与えられるよう  に、なったとき、教会を離れた人がいたと聞いたことがある。 ・この教会には預言者がいると、教会員でない人に話すと、その人から、預言者は神  様から何を伝えてくれていますかと聞かれるかもしれない。  ネルソン大管長は何を語り、何を行っていますか。 ・預言者がいた時代   ・アダム            bc4000-3100   ・エノク            bc3100-2950   ・ノア             bc2950-2000   ・アブラハム〜ヨセフ      bc2000-1700   ・モーセ〜マラキ        bc1400-400   ・イエス・キリスト〜使徒ヨハネ ad1-100   ・ジョセフ・スミス〜      ad1820-   福音の神権時代とは、権能を与えられた、聖なる神権の鍵かぎを持つ僕を少なく   とも一人、主が地上に置かれる時代をいう。   アダム、エノク、ノア、アブラハム、モーセ、イエス・キリスト、ジョセフ・ス   ミスなどは、それぞれに新しい福音の神権時代を開いてきた。主は一つの神権時   代を起こされるとき、その時代の人々が救いの計画を知るに当たって過去の神権   時代に頼る必要がないように、新たに福音を啓示される。ジョセフ・スミスによ   って始められた神権時代は「時満ちる神権時代」と呼ばれている。

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