日々の回復

神権会のレッスン

日々の回復

ディーター・F・ウークトドルフ
十二使徒

2021年10月 日曜午前の部会
リアホナ2021年11月号  77ページ

【導入】 ・悔い改め、日々、軌道修正する。 ・私達は皆時々霊的に道から逸れることがあるが、  神が与えてくださった霊的な目印に日々従うことにより、  正しい道に戻ることができる。
【お話のまとめ】 ・まっすぐに歩く技術   ・密林の中で目印がないと、人はまっすぐな道筋が分からなくなり、円を描いて歩く。 ・道からそれる   ・小さくて見たところ分からない要因が人の人生を大きく変える。   ・パイロットは常に小さな軌道修正をしながら、飛行機を滑走路に無事着陸させる。   ・霊的な生活面での変化は一歩ずつ徐々に起こる。   ・いつ道を外れたのか、本人には分からない場合もある。   ・これは個人、社会、国家に起こる。聖文には、例がたくさん出ている。   ・イスラエルの子らは天の力、訪れ、助け、奇跡を見てきたにもかかわらず、    次の世代に移る前に「道」を捨てて自分たちの望む道を歩み始めた。   ・過去にどんなに強烈な霊的経験をしていようとも、道をそれることがある。 ・良い知らせ   ・私達には頼りになる目印があり、それを使って進路を確認することができる。   ・目印には、日々の祈り、聖文について深く考えること、『わたしに従ってきなさい』    のような霊感されたツールの活用がある。   ・自分のしたことについて深く考え、一日を振り返る。    自分の意志と願いを、神のそれと照らし合わせる。    もし道を外れていたら、神に願って元に戻れるよう助けていただき、    さらに良くなろうと決意する。   ・私達の生活に闇が入り込むことがよくあるが、日々の回復が天の光に向けて    心を開いてくれる。その光は私達の心を照らし、闇や恐れ、疑いを払いのける。 ・小さな舵、大きな船   ・求めるならば、神は聖霊の賜物によって、知識を与えてくださる。    神は「道」を教え、それに従えるよう助けてくれる。   ・ほかの人の証に頼らず、自分の証を築かなければならない。   ・常に毎日、天の光を浴びなければならない。    私達には「慰めの時」、つまり個人的な回復の時が必要。   ・思いと行いを清く保つためには行動し続けなければならない。   ・福音と教会の回復とは、一度で終わりではなく、    一日ずつ、一人ずつ、常に行っていくプロセス。   ・自分の人生を変えたいなら、一日を変え、今の1時間を変えて、    今この瞬間に考え、感じ、行うことを変える。   ・時間の積み重ねが慈しみを生み、不完全に捕らわれている私達を解放し、    贖いの赦しと聖めの道へと私達を導く。 ・新たな始まりの神   ・私達はキリストにあって新しく造られた者になることができる。   ・だれでも道をそれることがある。しかし、正しい道に戻ることができる。   ・霊的な目印を探し、それを受け入れ、個人の啓示を大切にし、日々の回復を行う。    人生の暗闇と試練を生き抜いて天父のもとに帰る道を見いだすことができる。
【補足情報】 ・基本のおさらい   ・人生の目標     ・キリストのような属性を身に着けること     ・愛を身に着けること     ・聖典にあるキリストの模範を学ぶ      愛に関する聖句を学ぶ     ・これを改心または悔い改めという。   ・改心、悔い改め     ・もし道が綱渡りの綱のようなものだったら、      私はとっくに落ちて死んでいたことだろう。      神様の道は、道をそれても、戻ってくる方法が備えてある。     ・キリストの贖いの効力は悔い改めた後でなく、悔い改めの過程で現れる。     ・聖霊によって、導き、助け、力が得られる。     ・神様との聖約は、人をふるいにかけて落とすような、生き残りゲームではなく、      人が落ちないようにするための防護ネットのようなもの。 ・追加説明   ・足元ばかり見ていると、同じところをくるくる回る。    遠くばかり見ていると、石につまづく。   ・くるくる回る人生    快楽のみを求める生活。食っちゃ寝。娯楽に重点。    物質的な豊かさだけを求める生活。    労働するのは、単に生活のため。   ・道からそらすもの    進化論    友人、知人の圧力    仕事や生活    テレビやインターネットなどのメディア 道をはずれていないか、目印となる資料を以下に紹介する。 3人の石切り職人   旅人が、新しい教会を造っている町に通りかかった。   そこで働いている3人の石切り職人に、旅人が「何をしているのか」と尋ねた。   第1の男は「これで暮らしを立てているのさ」と答えた。   第2の男は「国中で最高の石を切る仕事をしているのさ」と言った。   第3の男は、その目を輝かせ、空を見上げながら「教会を造っているのさ」と答えた。 思いの種を蒔き   思いの種を蒔き、行動を刈り取り、   行動の種を蒔いて、習慣を刈り取る。   習慣の種を蒔き、人格を刈り取り、   人格の種を蒔いて、人生を刈り取る。 人生の取扱説明書   電気製品を買うと、取扱説明書が付いてくる。   製品のことはメーカーが一番よく知っている。   人生の取り扱いについては、人間を作った神様が一番よく知っている。   人生の取扱説明書は、神様が与えてくださる啓示である。   日々、人生の取扱説明書を参照して、人生を正しく歩むことができる。   電気製品の取扱説明書には、次の内容が書かれている。     ・こんな使い方はしないでください。     ・一般的な使い方     ・手入れの仕方     ・故障かなと思ったとき     ・修理・部品の交換     ・製造者への問い合わせ方法   人生の取扱説明書はこんな感じだろう。     ・こんな使い方はしないでください -> こんなことはしないでください       ・純潔の律法       ・知恵の言葉       ・十戒     ・一般的な使い方 -> 人生の過ごし方       ・神と人を愛する       ・家族を強める       ・奉仕       ・才能を伸ばす     ・手入れの仕方 -> 聖約の道からそれないために       ・聖典学習       ・教会の集会への参加     ・故障かなと思ったとき -> 人生がうまくいかないとき、迷ったとき       ・聖霊のたまもの       ・断食・瞑想       ・神殿参入     ・修理・部品の交換 -> 罪を犯したとき、失敗したとき       ・悔い改め     ・製造者への問い合わせ方法 -> 神様への連絡方法       ・祈り バプテスマの面接の質問 1.あなたは神が永遠の御父であられることを信じていますか。イエス・キリストが神の  御子であられ、世の救い主、贖い主であられることを信じていますか。 2.あなたはイエス・キリストの教会と福音が預言者ジョセフ・スミスを通して回復され  たことを信じていますか。あなたは〔現在の大管長の名前〕が神の預言者であること  を信じていますか。そのことはあなたにとってどのような意味がありますか。 3.悔い改めとはあなたにとってどのようなことですか。あなたは過去の過ちをすべて悔  い改めたと感じていますか。 4.あなたは過去に重大な犯罪にかかわったことがありますか。もしあれば、現在執行猶  予中または仮釈放中ですか。これまでに堕胎や同性愛にかかわったことはありますか。 5.あなたは末日聖徒イエス・キリスト教会の会員になることには福音の標準に従った生  活をすることが含まれることを教わっています。以下の標準はどのような意味である  と理解していますか。それらの標準に進んで従いたいと思いますか。  a.純潔の律法。この律法は法的に結婚した男女間の結びつき以外のあらゆる性的関   係を禁じています。  b.什分の一の律法  c.知恵の言葉  d.安息日。毎週聖餐を受け、教会員に奉仕をすることも含まれます。 6.バプテスマを受けると、進んでイエス・キリストの御名を受け、主の戒めを生涯守り  通すことを、神と聖約します。あなたはこの聖約を交わし、聖約に忠実に生活する心  構えができていますか。 神殿の面接の質問 1.あなたは永遠の父なる神とその御子イエス・キリストと聖霊に対して、信仰と証を持っ  ていますか。 2.イエス・キリストの贖罪と、あなたの救い主、贖い主としてのイエス・キリストの役割  に対して、証を持っていますか。 3.イエス・キリストの福音の回復に対して、証を持っていますか。 4.末日聖徒イエス・キリスト教会の大管長を預言者、聖見者、啓示者として、また、すべ  ての神権の鍵を行使する権限を託された、地上で唯一の人として支持していますか。  大管長会および十二使徒定員会の会員を預言者、聖見者、啓示者として支持していますか。  教会のそのほかの中央幹部と地元の指導者を支持していますか。 5.すべてのことが主の前に「清く行われ」なければならないと、主は言われました。  あなたは思いと行いにおいて道徳的に清くあるように努めていますか。  純潔の律法に従っていますか。 6.家族やほかの人々と個人的に、また公に接するときに、イエス・キリストの教会の教え  に従っていますか。 7.末日聖徒イエス・キリスト教会の教えや慣行や教義に反する教え、慣行、教義を支援し  たり、奨励したりしていませんか。 8.家庭でも教会でも安息日を聖く保ち、出席すべき集会に出席し、備えをしてふさわしい  状態で聖餐を受け、福音の律法と戒めに調和した生活をするように努めていますか。 9.あなたが行うすべてのことに正直であるように努めていますか。 10.什分の一を完全に納めていますか。 11.知恵の言葉について理解し、それに従っていますか。 12.以前の伴侶や子供に対して経済的な責任やその他の責任がありますか。  もしあれば、現在そのような責任を果たしていますか。 13.エンダウメントで教えられたとおり神殿ガーメントを身に着けることを含め、神殿で  交わした聖約を守っていますか。 14.悔い改めの一部として神権役員のもとで解決する必要のある重大な罪はありませんか。 15.あなたは、自分には、主の宮に参入して神殿の儀式を受ける資格があると思いますか。 バプテスマ面接では「信じていますか」と聞かれるが、 神殿面接では「証を持っていますか」と聞かれる。 「信じる」は「行なう」きっかけであり、 「証」は「行なった」結果である。 バプテスマの面接では「行なおうとしているか」を聞かれ、 神殿の面接では「行なったか」を聞かれる。 十代の若者用だが、「若人の強さのために」という冊子も参考になる。   => 「若人の強さのために」

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