模範的な末日聖徒になる

神権会のレッスン

2018年10月の総大会
「模範的な末日聖徒になる」(ネルソン大管長)より


【お話のまとめ】 総大会の最後の話ということで、今回の総大会の重要事項について、 振り返って話をされています。 そして、何々をしてください、そうすれば、何々という祝福がありますよ、と 言うことをおっしゃっています。 今大会での2つの重要事項 ・家庭を中心として教会が支援する新たな統合教科過程 家庭を福音学習の中心の場所に改める → ・安息日は喜びの日となる ・子供たちは救い主の教えを学び、 教えに従った生活をするようになる ・サタンの影響力は減少する ・家族は劇的に変わり、変化は持続する ・主の御名をあがめる 教会と会員の正確な呼称を用いる → ・信仰が増す ・霊的な力が大いなるものとなる 追加 ・神殿 定期的に神殿に参入する → ・必要な奇跡を起こされる ・生活が変わる 神殿で礼拝し、主の無限の愛を感じるよう祈る → ・主が業を導き続けておられるという証を得られる。 ・大管長からの祝福 ・主の言葉をよく味わい、 主の教えを自分の生活に生かすことができる。 ・啓示は教会に続いていて、今後も続く。 ・主とその業を信じる信仰が増す。 ・様々な個人的問題に信仰と忍耐をもって耐えることができる。 ・模範的な末日聖徒になる。
【補足情報】 ・家庭を中心として教会が支援する新たな統合教科過程 ・例えるなら、今までの日曜学校は「魚を与えること」、 来年からの日曜学校は「魚の釣り方を教えること」に変わり、 各家庭の聖典学習で「魚を釣る」ことになると、いうことだと思います。 ・総大会の最初でネルソン大管長は次のようにおっしゃっています。 「教会が引き続き世界中に広がるに当たり、多くの会員が 礼拝堂のない地域や、礼拝堂が建つ見通しのない地域に 住んでいます。ある家族は、そのような状況のために、 自宅で集会を開く必要がありました。」 この話を聞いて、中国から日本にバプテスマを受けに来た人々の話を思い出しました。 何年か前、中国から日本に約70名の人がバプテスマを受けに来ました。 バプテスマ会は夕方5時から始まり9時頃までかかりました。 バプテスマの衣装を集めるのが大変だったようです。 ご存知のように中国では外国の宗教団体の活動は認められていません。 バプテスマを受けるために外国に行かなければならないのです。 ネルソン大管長の話は、中国の末日聖徒にも向けたものだと感じました。 中国では、隠れクリスチャンが約6000万人いると聞いています。 隠れ末日聖徒も何万人もいるかもしれません。 教会では明らかにはしていませんが、トップはこのことを把握していると思います。 ネルソン大管長は中国語が話せるそうです。 中国政府に対して、教会のトップが中国語を話せるというのは、 いい印象を与えると思います。 最近、ニュースでカトリックと中国政府が和解したと報じられました。 近い将来、末日聖徒イエス・キリスト教会が中国での活動を許されるときが 来るかもしれないと思っています。 また、ネルソン大管長は、続けて、次のようにおっしゃっています。 「敵対者は、信仰や個人と家族への攻撃をすさまじい勢いで増大させています。 霊的に生き残るには,対抗手段と先を見越した計画が必要です。」 リアホナ2018年2月号の記事で、ガーナで、教会の悪い噂で、 政府から教会の集会が禁止され、しばらく、家庭で聖餐と福音学習をしていた話が、 載っていました。 政治状況の悪い国では、教会で集会ができない場合が起こるかもしれない、 そのため、家庭がその代わりをしなければなりません。 その準備でもあるように感じています。 ・主の御名をあがめる ・聖餐のときに御子の御名を受けることを約束するします。 今後、私はイエス・キリストの弟子であることを明らかにしないといけない思いました。 教会員であることを明らかにするきっかっけは、お酒やコーヒを飲まないこと からが多いです。正直に、宗教的な理由で飲まないことを説明しています。 そうすると、何の宗教ですかと尋ねられますので、 その時は、末日聖徒イエス・キリスト教会だと説明しています。 ときどき、知っている人がいて、モルモンですかと聞かれることもあるので、 はい、と言うのですが、それで終わってしまっていました。 キリスト教会ですと正すことはなかったので、今後は正していきたいと思います。 知恵の言葉は、私たちの健康のためだけでなく、 周りの人々にイエス・キリストの弟子であることを、 表明する機会を与えてくれています。 あまり、しつこく教会の話をすると、嫌がられるので、 さりげなく、自分がクリスチャンであることを、 会話に入れていくのが良いのではないかと思います。 私の最近の経験を話しますと、会社では、毎朝、朝礼があって、 日替わりで順番に前に立って話をします。 「職場の教養」という小冊を読んで、その感想を話します。 私の当番の会では、テーマが「日々感謝する」というものだったので、 次のように感想を話しました。 「健康診断の結果、大腸がんの疑いがあるとのことで、 先週、大腸の内視鏡検査を受けてきました。 その結果、腫瘍がみつかり、手術をすることなりました。 かなりショックを受けて、動揺した状態だったのか、 病院からの帰りに、車にひかれそうになりました。 その日1日はネガティブな感情に支配されていました。 私は、クリスチャンなので、その日の夜、神様に感謝の祈りをささげました。 感謝することを考えていると、腫瘍が早期に見つかったこと、 間一髪で自動車をよけて、事故にならずにすんだことが、 感謝すべきことだとわかって、少し、気持ちが楽になりました。」 このように、さりげなく、クリスチャンという言葉を入れることに成功しました。 ・教会のロゴ 教会では、昔から、「イエス・キリスト」のお名前を大切にしてきました。 教会のロゴでは「イエス・キリスト」が大きく書かれています。 日本語のロゴ 英語のロゴ 中国語のロゴ ・モルモン書の表紙 「イエス・キリストについてのもう一つの証」という文言が入っています。 「イエス・キリスト」について書かれていることを強調しています。 日本語の表紙 英語の表紙 ・教会員の自称 〇 クリスチャン Christian △ 末日聖徒 Latter-day Saint × モルモン Mormon 自分たちのことを言うのに「末日聖徒」を使ってもいいのですが、 (実際、この話のタイトルが「模範的な末日聖徒になる」ですし) 私は、「クリスチャン」を使いたいです。 キリストのお名前が入っているからです。 ・クリスマス 〇 Christmas × Xmas Xと書いてしまうと、キリストのお名前が消えてしまいます。 Xという表記はしないようにするべきです。 ・教会の名前の変遷 1830年4月6日 教会の正式名称は「キリストの教会」であった。(DC20:1) 1834年5月3日 名称が「末日聖徒教会」に変更された。 1838年4月26日 啓示によって名称が 「末日聖徒イエス・キリスト教会」に変更された。 (DC115:4) 「歴代大管長の教え ジョセフ・スミス」の年表より ・Latter-day saints ・latter は late の比較級、lastが最上級 「後の方」という意味 ・latter の反対語は former 「前の方」という意味 ・day は 時代という意味。 latter-day 後の方の時代という意味 ・former-day はイエス・キリストの時代 約30年〜約100年 ・latter-day は回復された福音の時代 1830年以降 ・「末日」という日本語の約がおかしいのかも。 末日なら、last-day になるはず。 台湾、香港、韓国では「末日」の所は「後期」。 (上の中国語のロゴを参照) ・他の教会の名前 他のキリスト教会は、「イエス・キリスト教会」と名乗っていないのか、 調べてみると、有名な教会では、「イエス・キリスト教会」はありません。 カトリック教会 ギリシャ正教会 ロシア正教会 イングランド教会(英国国教会) ルーテル教会 バプテスト教会 メソジスト教会 他の教会と区別することが優先してしまい、 イエス・キリストのお名前がおろそかになっているようです。 有名でないところでは、次のようなものがありました。 主イエス・キリスト教会 神木(しぼく)イエス・キリスト教会 ・アイリング長老の予言 20年前、アイリング長老は、日本で教会が劇的な発展をすると予言されました。 日本において、教会のイメージを、神様が変えて下さることによって、 教会員の心が変わり、これが果たされると、おっしゃいました。 教会や教会員の名称を正すのも、その計画の一部かもしれません。 ただ名前を変えただけじゃないかという人もいるかもしれません。 しかし、名前が正されることで、イメージが正されます。 イメージが正されることで、内容が正されます。 ミニスタリングについても同じようなことが言えます。 ホーム・ティーチングや家庭訪問教師という名前だと、 訪問して、大管長メッセージを教えれば終わり、というイメージがあります。 ミニスタリングは、日本語の聖句ガイドでは、「仕える」という項目になって います。教え、導き、世話をするということです。 ミニスタリングという名称にすることで、 教会員同士が互いに助け合うというイメージができます。 それにともなって、内容も正されます。 教会外の人が持つ教会のイメージが変わるのでなく、 教会員自身が持つ教会のイメージから変わっていくのかもしれません。 「日本においての教会のイメージを、神が変えて下さる」と聞いて、 私は、模範的な有名人の教会員が現れて、みんながそれにあこがれて、 多くの人が教会に入ることになるのかなと思っていました。 しかし、最近、私が感じるようになった、教会のイメージはこれとは逆です。 「教会はキリストのような人たちの集まりではなく、 キリストにあこがれているものの、キリストには全然及ばない人たちの 集まりなのだ」と感じるようになってきました。 教会を病院にたとえるなら、教会員は程度の差はあれ、みな病人です。 世間の人と教会員の違いは、教会員は自分を病気だと自覚して、 病気を治したいと頑張っていることです。 私の中で教会に対して、イメージが変わるきっかの事件がありました。 去年、斎藤由貴さんが不倫をしたことが世間に報道されました。 多くの教会員は教会のイメージ・ダウンだと感じたことでしょう。 彼女は自ら、ビショップに破門してくださいと申し出たそうです。 しかし、ビショップは、破門せず、悔い改めて立ち直る道を進めたそうです。 教会には依存症立ち直りプログラムがあって、それによって立ち直った人たちが 多くいます。立ち直った人たちの体験談の動画がインターネットに公開されています。 もう一つのきっかけは、4月の総大会のネルソン大管長の話です。 ネルソン大管長は、個人の啓示を受けること、 家族に神権の祝福をすることを勧めました。 教会員は聖霊のたまものを授かっているので、個人や家族のために、 直接、神様から啓示を受けることができます。 メルキゼデク神権者は神権の力を授かっているので、 家族に祝福を行い、神様の恵みや、神様の力による影響を与えることができます。 これは、末日聖徒イエス・キリスト教会の会員だけに与えられた特権です。 自分はこれらの特権を使ってきませんでした。 自分や家族のために、これらを使えるようになりたいと思いました。 ・神殿 ・今回、12の神殿の建設が発表されました。 4月の大会では、7つの神殿の建設が発表されたので、 今年は19の神殿の建設が発表されたことになります。 この数は2000年以来の多さです。 東京神殿が1980年に奉献されましたが、これは20個目です。 20個建つのに150年かかっています。 それに匹敵する数が、たった1年で発表されたのです。 神様は御業を急いでおられると感じます。 神殿の発表数 2013年は2 , 2014年は0 , 2015年は3 , 2016年は4 , 2017年は5 , 2018年4月は7 , 2018年10月は12 ・神殿の数のまとめ 奉献済 建設中 発表 合計 ユタ州 17 0 3 20 ユタ州以外の合衆国 64 0 5 69 カナダ 8 1 0 9 メキシコ 13 0 1 14 中南米 25 5 8 38 オセアニア 10 0 1 11 ヨーロッパ 12 2 1 15 アジア 8 0 7 15 アフリカ 3 2 5 10 * 合計 * 160 10 31 201 ・サタンの攻撃は,その強さと手段を変えて,急激に増しています。 最近、神様はその御業を急がれていると感じます。 再臨の前に起こることは、大きく分けて2つあります。 一つは、神の御業が増大すること。 もう一つは、サタンの力が増大すること。 この二つは並行して増大してきます。 サタンの攻撃が急激に増したことも感じます。 今年は教会で多くの事柄が変わったり、発表されました。 ・神権定員会の統合 ・ミニスタリング ・新し教会歴史書(聖徒たち) ・啓示と祝福を強調 ・教会・会員の名称を正す ・日曜日のプログラムの短縮と家庭での聖典学習 ・19の神殿発表 続々と教会の方針の変化が続くようです。 10月19日から9日間、ネルソン大管長と十二使徒のスティーブンソン長老は、 南米5か国を訪問し、大管長はそこでこのような興味深い言葉を残しておられます。 「地上に福音を回復することにおいて、さらに来るべきことがあります。 来年まで、それからその翌年まで待ってください。 ビタミン剤を摂り、少し休憩をしてください。 楽しみなことになりますよ。」 モルモン書には「神様の御業が行方のしれない部族の中で始まるであろう。」 (3ニーファイ21)と書かれています。 この部族の中には、日本人が含まれるのでしょうか。 日本ユダヤ同祖論があります。 使徒の方々も日本に来た時、明治神宮によく訪れています。 将来、日本人について、何かしらの発表があるかもしれません。 日本で劇的に伝道が行われるという予言にも関係するのでしょうか。 ちなみに、日本で教会員が大きく増えたときに起きたイベントには、 次のようなものがありました。 1970年 大阪万博でのモルモン・パビリオン 1981年 東京神殿、ローマ法王初来日 私が16歳のときは、1981年で、ローマ法王が初めて日本に来た年で、 日本中がキリスト教に関心を持っていた時です。 日本の会員数の記録を見るとこの年の改宗者数が約1万人です。 去年の改宗者数が500人だったので、驚くべき数です。 その中で私もキリスト教に関心を持ち、聖書を買って読んでいて、 いつか教会にも行ってみたいと思っていました。 あるとき、聖書の他にも聖書のような本があるという噂を聞き、 本屋で探したが見つからず、古本屋でそれらしきものを見つけました。 その本は「モルモン経」と書いてありました。 そのときはお金がなく、買えなかったので、 お金ができたら、買いに行くことにしました。 その2日後、道をあるいていると宣教師にあいました。 「モルモン教会の宣教師」だと言うのでので、 あの「モルモン経」に関係のあると思い話を聞くことにしました。 ・神殿の儀式は昔からある(旧約聖書の時代) 出エジプト28 章;29 章;レビ8 章 儀式の内容は動物の犠牲をささげるものから変わっています。 「水で彼らを洗い清め、油注ぎをしなければならない。」とあり、 今の儀式と共通しているものもあります。 「帯を締めさせ、ずきんをかぶらせなければならない。」とあり、 服装も現在のものと類似しています。 ・バプテスマはいつからあるか? 旧約聖書には記載されていないが、 末日の聖典によるとアダムの時代からあり、 モルモン書にも記載されています。 ・祝福 ・教会でいう祝福(blessing)は日本で普段使っているものとは違います。 日本では、結婚式や誕生日に「おめでとう」という単なる祝いの言葉です。 教会で使われるものは、神様の恵を授けるということ。神様の力が及びます。 ただのお祈りでは、「祝福してください」と言いますが、 神権の儀式では「祝福します」と言います。 これは、神権者が神様の代理人として、恵を授ける権能があるからです。 四月の総大会でも、大管長は神権者がもっと祝福するよう忠告しています。 ・末日聖徒イエス・キリスト教会では、だれもが預言者になることができます。 全ての会員は聖霊の賜物を授かっているので、自分自身のことに関して、 預言者になることができます。 全てのメルキゼデク神権者は神権を授かっているので、自分家族に対して、 預言者になることができ、神様の力を行使することができます。 これこそが真実の教会にだけに与えられている特権です。 これらが、与えられていた時代は、former-dayとlatter-day。 教会は、だれもが預言者になれるように支援します。 教会は、個人にすることを指示するのでなく、 直接、神様から指示を受けられるように助けます。 魚を与えるのでなく、魚の釣り方を教えます。 これを、今、教会がしようとしていると思います。 他の宗教では教祖だけが神とつながっています。巫女とかシャーマン。 この教会では、会員一人ひとりが神様と直接つながることができます。

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