マラキ書
第3章(第3ニーファイ第24章より)
01 「見よ、わたしは使者を遣わす。彼はわたしの前に道を備える。あなたがたの求める主、すなわちあなたがたの喜ぶ聖約の使者は、突如主の神殿に来る。見よ、主は来る」と、万軍の主は言う。
02 しかし、主の来る日には、だれが堪え得よう。主の現れるときには、だれが立ち得よう。主は精錬する者の火のようであり、布さらしの灰汁のようである。
03 主は銀を精錬し清める者として座に着き、レビの子らを清め、金銀のように彼らを清めて、彼らが義をもってささげ物を主にささげられるようにされる。
04 そのとき、ユダとエルサレムのささげ物は、昔の日のように、また先の年のように主に喜ばれる。
05 「そして、わたしはあなたがたに近づいて、裁きをなし、魔法を使う者、姦淫を行う者、偽りの誓いを立てる者、賃金について雇い人を虐げる者、やもめと父のいない子供を虐げる者、外来者を退ける者、わたしを畏れない者に対して速やかに証を立てる」と、万軍の主は言う。
06 「わたしは主であるので、変わることがない。それゆえ、ヤコブの子らよ、あなたがたは焼き尽くされることがない。
07 あなたがたは、先祖の時代からわたしの定めを離れて、それを守らなかった。わたしに帰りなさい。そうすれば、わたしはあなたがたに帰ろう」と万軍の主は言う。「ところが、あなたがたは、『どのようにして帰りましょうか』と言う。
08 人は神から盗むだろうか。ところが、あなたがたはわたしから盗んでいる。しかし、あなたがたは、『わたしたちはどのようにしてあなたから盗んでいるのでしょうか』と言う。什分の一とささげ物によってである。
09 あなたがたはのろいをもってのろわれる。あなたがた、まことに民のすべてがわたしから盗んでいるからである。
10 わたしの家に食物があるように、什分の一をすべてわたしの倉に携えて来なさい。これをもってわたしを試み、わたしが天の窓を開いて、受け入れる余地がないほどの祝福を、あなたがたに注ぐかどうかを見なさい」と、万軍の主は言う。
11 「わたしは食い荒らすものをあなたがたのために抑えて、あなたがたの地の産物が荒らされないようにしよう。また、あなたがたのぶどうの木が熟す前に、その実を畑に落とすことのないようにしよう」と、万軍の主は言う。
12 「諸国の民は皆、あなたがたを祝福された者と言うであろう。あなたがたは喜ばしい国となるからである」と、万軍の主は言う。
13 「あなたがたは言葉を激しくしてわたしに逆らった」と、主は言う。ところが、あなたがたは、「わたしたちはあなたに逆らって何を言いましたか」と言う。
14 あなたがたは言った。「神に仕えることは無益だ。神の定めを守ってきたことが、また万軍の主の前を悲しんで歩んできたことが、どんな益になっているか。
15 今わたしたちは、高ぶる者は幸せであると言う。まことに、悪を行う者は高く上げられ、まことに、神を試みる者でさえも救われる」と。
16 そのとき、主を畏れる者たちはしばしば互いに語り合い、主は耳を傾けてこれを聞かれた。そして、主を畏れ、主の名を尊んだ者たちのために、主の前で一つの覚えの書が書き記された。
17 万軍の主は言う。「わたしがわたしの宝石を集める日に、彼らはわたしのものとなる。人が自分に仕える息子を憐れむように、わたしは彼らを憐れもう。
18 そのとき、あなたがたは帰り、義人と悪人、神に仕える者と神に仕えない者との区別を知るようになる。」
第4章(第3ニーファイ第25章より)
01 「見よ、炉のように燃える日が来る。すべて高ぶる者と悪を行う者は、わらのようになる。やがて来る日が彼らを焼き尽くして、根も枝も残さない」と、万軍の主は言う。
02 「しかし、わたしの名を畏れるあなたがたのために、義の御子は翼に癒しを携えて現れる。あなたがたは出て行って、牛舎の中の子牛のように育つ。
03 そしてあなたがたは、悪人を踏みつける。わたしがこれを行う日に、彼らはあなたがたの足もとで灰となる」と、万軍の主は言う。
04 「あなたがたは、わたしが全イスラエルのためにホレブでわたしの僕モーセに命じたモーセの律法と、掟と裁決を思い出しなさい。
05 見よ、主の大いなる恐るべき日が来る前に、わたしは預言者エリヤをあなたがたに遣わす。彼は先祖の心を子孫に向けさせ、子孫の心をその先祖に向けさせる。これは、わたしが来て、のろいをもって地を打つことのないようにするためである。」