イザヤ書


第2章(第2ニーファイ第12章より)

01 アモツの子イザヤが、ユダとエルサレムについて見た言葉。
02 さて、終わりの時に次のことが起こる。主の家の山は山々の頂に堅く立ち、もろもろの丘よりも高くそびえ、すべての国民はそこに流れて来る。
03 多くの民が来て言う。「さあ、わたしたちは主の山に登り、ヤコブの神の家へ行こう。主は御自分の道をわたしたちに教えてくださる。わたしたちは主の道を歩もう。」律法はシオンから出、主の言葉はエルサレムから出るからである。
04 主は国民の中で裁きを行い、多くの人を責められる。彼らは剣を鋤先に、槍を鎌に打ち直し、国民は国民に向かって剣を上げず、彼らはもう戦いのことを学ばない。
05 おお、ヤコブの家よ、さあ、わたしたちは主の光の中を歩もう。さあ、歩もうではないか。あなたがたは皆、これまで悪の道に迷ってきた。
06 それゆえ、おお、主よ、あなたはあなたの民、ヤコブの家を捨てられた。それは彼らが、東方からのものを国に満たし、ペリシテ人のように占い師に聴き、見知らぬ者の子供たちと交わるのを好むからである。
07 彼らの地には銀と金が満ち、彼らの宝には限りがない。彼らの地には馬も満ち、戦車も限りなくある。
08 彼らの地には偶像も満ち、彼らは自分の手の業、すなわち自分自身の指で造ったものを拝む。
09 地位の低い者は身をかがめず、地位の高い者はへりくだらない。それゆえ、彼をお赦しにならないように。
10 おお、あなたがた悪人たちよ、岩の中に入り、土の中に隠れよ。主への畏れと主の尊厳の輝きが、あなたがたを打つからである。
11 そしてその日には、目を上げて高ぶる者は低くされ、傲慢な者はかがめられ、ただ主だけが高められる。
12 それは、万軍の主の日が間もなくすべての国民に、まことにすべての者に、すなわち、誇り高ぶる者に、また思い上がるすべての者に臨んで、その者は低くされるからである。
13 主の日は、レバノンの杉が高くそびえているために、そのすべての杉に臨み、またバシャンのすべてのかしの木に臨む。
14 また、すべての高い山、すべての丘、思い上がるすべての国民、すべての人、
15 また、すべての高いやぐら、すべての堅固な城壁、
16 また、海のすべての船、タルシシのすべての船、すべての好ましい景色に臨む。
17 その日には、高ぶる者はかがめられ、傲慢な者は低くされ、ただ主だけが高められる。
18 そして、主は偶像をことごとく廃される。
19 主が地を激しく揺り動かされると、主への畏れが彼らに生じ、主の尊厳の輝きが彼らを打つので、彼らは岩の洞穴や地の穴に入る。
20 その日、人は拝むために自分で造った銀の偶像と金の偶像を、もぐらやこうもりに投げ与え、
21 岩の割れ目や、険しい岩の頂に入る。主が地を激しく揺り動かされると、主への畏れが彼らに生じ、主の大いなる尊厳の輝きが彼らを打つからである。
22 あなたがたは、鼻で息をする人間に頼むことをやめよ。そのような者に何の価値があろうか。

第3章(第2ニーファイ第13章より)

01 見よ、万軍の主なる主は、エルサレムとユダから柱と杖、すなわち、杖と頼むすべてのパンと、柱と頼むすべての水を取り去られる。
02 また勇士、戦士、さばきつかさ、預言者、賢者、長老、
03 五十人の長、高官、議官、熟練した職人、雄弁な演説家を取り去られる。
04 「わたしは子供たちを彼らの君とし、みどりごが彼らを治める。」
05 民は互いに虐げ合い、隣人同士が虐げ合い、子供は長老に向かって高ぶり、地位の低い者は高貴な者に向かって高ぶる。
06 そのとき、人は自分の父の家にいる兄弟に取りすがって言う。「あなたには衣があります。わたしたちを治める者になって、あなたの手でこの破滅が起こらないようにしてください。」
07 その日、彼は誓って言う。「わたしの家にはパンも着る物もないので、わたしは癒す者にはなれません。わたしを民を治める者にしないでください。」
08 民の舌と行いが主に背いて、主の栄光の目を怒らせたために、エルサレムは滅び、ユダは倒れたのである。
09 彼らの顔つきは彼らについて不利な証言をし、彼らの罪があたかもソドムのようであることを表しており、彼らはそれを隠すことができない。彼らは災いである。彼らは自ら悪の報いを受けたのである。
10 義人に、彼らは幸いであることを告げなさい。彼らは自分の行いの実を食べるからである。
11 悪人は滅びるので災いである。彼らの手の報いが彼らに及ぶからである。
12 わたしの民は子供たちに虐げられ、女たちに治められる。おお、わたしの民よ、あなたを導く者たちはあなたを誤らせ、あなたの歩む道を絶やす。
13 主は弁護するために立ち上がり、民を裁くために立たれる。
14 主は御自分の民の長老たちと君たちについて裁きを行われる。あなたがたはぶどう園を食い尽くし、あなたがたの家には貧しい者から奪ったものがある。
15 「どういうつもりなのか。あなたがたはわたしの民を打ち砕き、貧しい者の顔をすりつぶす。」万軍の主なる神はそう言われる。
16 さらに主は言われる。「シオンの娘たちは高ぶり、首を伸ばして目でこびを売りながら歩き、小またで歩きながら、その足で鈴の音を出す。」
17 それゆえ、主はシオンの娘たちの頭の頂を打ってかさぶたで覆い、また主は彼女たちの隠し所をあらわにされる。
18 その日、主は彼女たちの鈴の音を出す飾り物、髪にかぶせる網、月形の飾り物、
19 鎖、腕輪、顔覆い、
20 頭飾り、すね飾り、結わえひも、香の入れ物、耳飾り、
21 指輪、鼻飾り、
22 礼服、外套、頭巾、髪を縮らすもの、
23 鏡、こまやかに織った亜麻布の衣服、ターバン風の帽子、かぶり物などの装いを取り除かれる。
24 そして、芳香は変わって悪臭となり、帯は変わって裂けた布となり、美しく整えた髪は変わってかぶろとなり、胸衣は変わって粗布の帯となり、美しさは変わって焼け傷となる。
25 あなたの男たちは剣に倒れ、あなたの勇士たちは戦いで倒れる。
26 シオンの門は嘆き悲しみ、シオンは荒れ廃れて、地に座する。

第4章(第2ニーファイ第14章より)

01 その日、七人の女が一人の男に取りすがって言う。「わたしたちは自分のパンを食べ、自分の着物を着ます。ただわたしたちをあなたの名で呼ばれるようにし、わたしたちの恥を取り除いてください。」
02 その日、主の枝は麗しく栄光に満ち、地の産物は、イスラエルの逃れた者にとって並外れて麗しくなる。
03 そして、シオンに残る者、エルサレムにとどまる者、すなわちエルサレムで暮らす者として書き記されているすべての者は、聖なる者と呼ばれる。
04 主がその裁きの霊と焼き尽くす霊によって、シオンの娘たちの汚れを洗い清め、エルサレムの血をその中からすすぎ清められるとき、そのことは起こる。
05 主はシオンの山のすべての住まいと、その集会のうえに、昼は雲と煙、夜は燃える火の輝きを設けられる。シオンのすべての栄光のうえに守りがあるためである。
06 また一つの幕屋があって、昼は暑さを避ける陰となり、また避け所となり、嵐と雨をしのぐ隠れ場所となる。

第5章(第2ニーファイ第15章より)

01 そのときに、わたしは深く愛する者に、その人のぶどう園についてわたしの愛する者の歌を歌おう。わたしの愛する者は、よく肥えた丘にぶどう園を持っていた。
02 彼はそこに垣を巡らし、その中の石を取り除き、そこに最も良いぶどうを植え、その中にやぐらを建て、またそこにぶどうの搾り場を設けた。そして、ぶどうがなるのを待ち望んだ。ところが、なったのは良くないぶどうであった。
03 さて、おお、エルサレムに住む者たちと、ユダの人々よ、さあ、わたしとぶどう園との間を裁きなさい。
04 「わたしがぶどう園にしたことのほかに、何かもっとそこでできたことがあっただろうか。わたしはぶどうがなるのを待ち望んでいたのに、なったのは良くないぶどうであった。
05 さあ、わたしは自分がぶどう園に行おうとしていることを、あなたがたに告げよう。わたしはその垣を取り去って、食い尽くされるに任せる。また、その塀を取り壊して、踏みにじられるに任せる。
06 わたしはそれを荒れるままにしておき、刈り込むことも、耕すこともせず、いばらとおどろを生えさせる。またわたしは、雲に命じ、その上に雨を降らせない。」
07 万軍の主のぶどう園はイスラエルの家であり、ユダの人々は主が楽しみにして植えられた苗木である。主は公平を望まれたのに、見よ、圧制。義を望まれたのに、見よ、叫び。
08 空地がなくなるまで家に家を建て連ね、自分たちだけが国の真ん中にいようとする者は災いである。
09 万軍の主がわたしの耳に言われた。「多くの家が必ず荒れ廃れ、大きな麗しいもろもろの町は住む者のない所となる。
10 まことに、十エーカーのぶどう園は一バテの実しか結ばず、一ホメルの種はわずかに一エパの実しか結ばない。」
11 朝早く起きて強い酒を追い求め、夜まで飲み続けて、ぶどう酒に身を焼かれる者は災いである。
12 彼らの酒宴には、琴と竪琴、鼓と笛とぶどう酒がある。しかし、彼らは主の業に見向きもせず、主の手の働きに目を留めない。
13 それゆえ、わたしの民は無知のために囚われの身となる。彼らの高官たちは飢え、民衆は渇きで干上がる。
14 それゆえ、地獄は広がり、その口を限りなく開く。そして彼らの栄華と、彼らのどよめきと、彼らの華やかさ、および喜び楽しむ者は、その中に落ち込む。
15 地位の低い者はさらに下げられ、力ある者は低くされ、高ぶる者の目は低くされる。
16 しかし、万軍の主は公平によってあがめられ、聖なる神は義をもって神聖であるとたたえられる。
17 そのとき、子羊たちは自分の牧場にいるように草をはみ、見知らぬ者たちは肥えた者たちの食べ残しを食べる。
18 虚栄の縄で悪を引き寄せ、車の綱でするように罪を引き寄せる者は災いである。
19 彼は言う。「我々に見えるように、彼を急がせ、彼の業を早くさせよ。我々が知ることができるように、イスラエルの聖者の勧告をそば近くに寄せよ。」
20 悪を善と呼び、善を悪と呼び、闇を光とし、光を闇とし、苦いものを甘い、甘いものを苦いとする者は災いである。
21 自分を見て賢いと思う者、自分を見て分別があると思う者は災いである。
22 ぶどう酒を飲むのに強い者、強い酒を混ぜ合わせる剛の者は災いである。
23 彼らはわいろのために悪人を義とし、義人からその義を奪う。
24 それゆえ、火がわらを焼き尽くし、炎がもみ殻をなめ尽くすように、彼らの根は腐り、彼らの花はちりのように飛び散る。彼らが万軍の主の律法を捨て、イスラエルの聖者の言葉を侮ったからである。
25 それゆえ、主の怒りは主の民に向かって燃え、主は彼らに対して御手を伸ばし、彼らを打たれた。もろもろの丘は揺れ動き、彼らのしかばねは通りで引き裂かれた。それでも主の怒りは解かれず、なおも御手は伸ばされている。
26 主は遠く離れた国民に一つの旗を掲げ、地の果てから彼らを呼ばれる。すると、彼らは急いで速やかに来る。見よ、彼らの中には疲れる者も、つまずく者もない。
27 また、まどろむ者も、眠る者もない。彼らの腰の帯は解けず、靴のひもも切れない。
28 その矢は鋭く、その弓はことごとく張っている。そして、その馬のひづめは火打ち石のように、その車輪は旋風のように、そのとどろきはライオンのように思われる。
29 彼らは若いライオンのようにほえる。ほえて、獲物を捕らえると、確実に運び去るので、だれも救い出す者はいない。
30 その日、彼らは海鳴りのように彼らにほえる。もし彼らが地を見るならば、見よ、暗闇と悲しみがあり、光は天で暗くなる。

第6章(第2ニーファイ第16章より)

01 ウジヤ王が死んだ年に、わたしは高く上げられた御座に主が座しておられるのを見た。主の衣のすそは神殿に満ちていた。
02 その上方にセラピムがいて、それぞれ六つの翼を持っており、二つの翼で顔を覆い、二つの翼で両足を覆い、二つの翼で飛んでいた。
03 そして、一人が別の一人に叫んで言った。『聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の主。全地は万軍の主の栄光に満ちる。』
04 そのように叫んだ者の声で入り口の柱が揺れ動き、宮には煙が満ちた。
05 それでわたしは言った。「わたしは災いだ。わたしは滅ぼされる。わたしは唇の清くない者で、唇の清くない人々の中に住んでいる。ところが、わたしの目は万軍の主なる王を見たからである。」
06 そのとき、セラピムの一人が、火ばしで祭壇の上から取った燃え盛る炭を手に携えて、わたしのところに飛んで来た。
07 そして、彼はそれをわたしの口に当てて言った。「これがあなたの唇に触れたので、あなたの悪は取り去られ、あなたの罪は清められた。」
08 また主の声があって、こう言われた。「だれを遣わそうか。我々のためにだれが行くだろうか。」それでわたしは言った。「わたしがここにいます。わたしをお遣わしください。」
09 すると主は言われた。「行ってこの民に必ず聞けと告げなさい。」しかし彼らは理解しなかった。「必ず見よと告げなさい。」しかし彼らは悟らなかった。
10 また主は言われた。「この民の心を鈍くし、彼らの耳を重くし、彼らの目を閉ざしなさい。彼らが自分の目で見、自分の耳で聞き、自分の心で理解し、心を改めて、癒されることがないためである。」
11 それでわたしは、「主よ、いつまでですか」と言った。すると主は言われた。「もろもろの町が荒廃して住む者がいなくなり、家々に人がいなくなり、地もすっかり荒れ果てるときまでである。
12 そして、そのただ中には荒れ廃れた所が増えるので、主は人々を遠くに移した。
13 しかし、それでもなお十分の一の者がいる。彼らは帰って来るが、食い尽くされる。しかし、テレビンの木とかしの木がその葉を落としても幹が木の中にあるように、聖なる子孫はその幹となる。」

第7章(第2ニーファイ第17章より)

01 さて、ウジヤの子のヨタムの子、アハズの時代に、スリヤの王レヂンとレマリヤの子であるイスラエルの王ペカが、エルサレムに上って来て攻めたが、勝つことができなかった。
02 ときに、スリヤがエフライムと同盟をしているとダビデの家に知らせがあった。それで、王の心も、民の心も、森の木々が風に揺らぐように動揺した。
03 そのとき、主はイザヤに言われた。「あなたとあなたの子シャル・ヤシュブとは出て行って、布さらしの野の大路にある上の池の水道の端でアハズに会い、
04 彼に言いなさい。気を落ち着けて静かにしていなさい。恐れてはならない。スリヤを率いるレヂンとレマリヤの子が激しく怒っても、それは二つのくすぶっているたいまつの燃えさしにすぎないので、気弱になってはならない。
05 スリヤとエフライム、およびレマリヤの子は、あなたに対して悪事を企てて言っている。
06 『我々はユダに攻め上って、これを悩まそう。そして我々のためにこれを分けて、タビエルの子をそこで王にしよう。』
07 主なる神はこう言われる。そのことは行われない。また起こることはない。
08 スリヤの頭はダマスコ、ダマスコの頭はレヂンである。エフライムは六十五年のうちに破られて、一つの民を成さなくなる。
09 またエフライムの頭はサマリヤ、サマリヤの頭はレマリヤの子である。もしあなたがたが信じなければ、しっかりと立つことはできない。」
10 さらに主は、再びアハズに言われた。
11 「主なるあなたの神にしるしを求めなさい。深い所にも、また頭上の高い所にも求めなさい。」
12 しかしアハズは言った。「わたしは求めません。主を試みることはいたしません。」
13 そこでイザヤは言った。「おお、ダビデの家よ、聞きなさい。人を煩わすことはあなたがたにとってささいなことだろうか。そのようにして、わたしの神までも煩わそうとするのか。
14 それゆえ、主は自らしるしをあなたがたに与えられる。見よ、おとめが身ごもって男の子を産み、その子の名をインマヌエルと呼ぶ。
15 その子はバターと蜂蜜を食べて、悪を退け、善を選ぶことを知るようになる。
16 その子が悪を退け、善を選ぶことを知るようになる前に、あなたが忌み嫌った地は二人の王から捨てられる。
17 主は、あなたと、あなたの民と、あなたの父の家に、エフライムがユダから離れた日以来まだ臨んだことのない日をもたらされる。それはアッスリヤの王である。」
18 さて、その日、主はエジプトの果ての地にいるあぶと、アッスリヤの地にいる蜂を呼ばれる。
19 すると、彼らはやって来て、荒れた谷や岩の裂け目に、またすべてのいばらと、すべての潅木の上にとどまる。
20 その同じ日に、主は雇い入れたかみそり、すなわち川の向こうの者、アッスリヤの王によって、頭と足の毛をそり、またひげもそり落とす。
21 そしてその日、一人の男が若い雌牛一頭と羊二頭を飼う。
22 そして、これらは乳をたくさん出すので、彼はバターを食べる。その地に残された者は皆、バターと蜂蜜を食べる。
23 そしてその日に、かつて銀千枚に値した千株のぶどうの木のあった所は、すべていばらとおどろの生える所となる。
24 全地がいばらとおどろになるので、人々は弓と矢を持ってそこへ行く。
25 しかし、鍬で掘り耕されたすべての丘は、いばらとおどろの生える恐れがない。そこは牛を放す所、小さな家畜の踏む所となる。

第8章(第2ニーファイ第18章より)

01 さらに、主の言葉がわたしに言われた。「大きな巻き物を一巻取り、それに普通の文字でマヘル・シャラル・ハシ・バズと書きなさい。」
02 わたしは、証言する確かな証人として、祭司ウリヤとエベレキヤの子のゼカリヤをわたしのために立てた。
03 わたしが女預言者のもとに行くと、彼女は身ごもって男の子を産んだ。すると、主はわたしに言われた。「この子の名をマヘル・シャラル・ハシ・バズと呼びなさい。
04 それは、見よ、この子がまだ『お父さん、お母さん』と呼ぶことを知らないうちに、ダマスコの富とサマリヤの分捕り品が、アッスリヤの王のもとに運び去られるからである。」
05 主はまた重ねてわたしに言われた。
06 「この民は緩やかに流れるシロアの水を捨てて、レヂンとレマリヤの子とを喜んでいる。
07 それゆえ見よ、主は勢いと水量のある川の水、すなわちアッスリヤの王と彼のすべての栄光を彼らのうえにもたらす。それはすべての水路にあふれ、すべての堤を越え、
08 ユダに流れ込み、あふれみなぎって、首にまで達する。おお、インマヌエルよ、彼の翼は伸びて、あなたの国の広がりのすべてを覆う。」
09 おお、民よ、連合せよ。それでもあなたがたは打ち砕かれる。遠くの国々のすべての者よ、耳を傾けよ。腰に帯をせよ。それでもあなたがたは打ち砕かれる。腰に帯をせよ。それでもあなたがたは打ち砕かれる。
10 ともに諮れ。しかし、それは無に帰する。言葉を出せ。しかしそれは行われない。神がわたしたちとともにおられるからである。
11 主は強い御手をもって次のようにわたしに語り、この民の道を歩まないようにわたしを諭された。
12 「この民が『同盟を』と言うすべての相手に、あなたがたは『同盟を』と言ってはならない。彼らの恐れるものを恐れてはならない。おののいてはならない。
13 万軍の主を聖なる方としてたたえ、その方をあなたがたの恐れとし、また、あなたがたのおののきとしなさい。
14 そうすれば、その方は聖所となる。しかし、イスラエルの両家にはつまずきの石となり、妨げの岩となる。また、エルサレムに住む者には、わなとなり、落とし穴となる。
15 そして彼らの多くがつまずき、倒れ、砕かれ、わなにかかり、捕らえられる。」
16 証を束ね、律法をわたしの弟子たちの中に封じておきなさい。
17 わたしは、ヤコブの家から御顔を隠しておられる主を待ち望む。わたしは主を待ち受ける。
18 見よ、わたしと、主がわたしに賜わった子供たちは、シオンの山に住んでおられる万軍の主からイスラエルに与えられたしるしであり、不思議である。
19 人々があなたに、「霊媒に求めよ、さえずりささやく口寄せに求めよ」と言うとき、民は死者から知らせを受けようとする生者のために、自分たちの神に求めるべきではないだろうか。
20 律法と証に求めなさい。もし彼らがこの言葉に従って語らないとすれば、それは彼らの中に光がまったくないためである。
21 彼らはそこでつらい目に遭い、飢えに苦しむ。そして、彼らは飢えるといらだって、自分たちの王と神をのろって上を見る。
22 また彼らが地を見ると、災難と暗闇と苦しみの闇があり、彼らは暗闇に追いやられる。

第9章(第2ニーファイ第19章より)

01 しかし、その闇は、初め主がゼブルンの地とナフタリの地を少しばかり苦しめ、後にそれよりも激しく、ヨルダンの向こうの紅海の道沿いにもろもろの国民の住むガリラヤを苦しめられたときの、その苦しみのようではない。
02 暗闇の中を歩いていた人々は大きな光を見た。死の陰の地に住む者たちのうえに光がさした。
03 あなたは民を増やし、喜びを増し加えられた。彼らは刈り入れのときに喜ぶように、また男たちが分捕り品を分けるときに喜ぶように、あなたの前で喜ぶ。
04 あなたが彼の重荷のくびきと、彼の肩の棒と、彼を虐げる者の鞭を折られたからだ。
05 戦士の戦いには、ことごとく騒がしい音と血にまみれた衣が伴うが、しかしこれは、焼き払いと火の薪によって行われる。
06 わたしたちのために一人のみどりごが生まれる。わたしたちのために一人の男の子が与えられる。主権は彼の肩にあり、その名は霊妙、助言者、力ある神、永遠の父、平和の君ととなえられる。
07 ダビデの王座にも、また彼の王国においても、彼の主権と平和とは増し加わって限りなく、これから後とこしえに公平と公正によって王国は整えられて、確立される。万軍の主の熱意がこれを行うのである。
08 主はヤコブに言葉を送られ、それはイスラエルに及んだ。
09 すべての人は知るであろう。エフライムやサマリヤに住む者でさえ高ぶりおごった心でこう言うのを。
10 「れんがが崩れても切り石で建てよう。いちじくの木が切り倒されても杉の木でそれに代えよう。」
11 それゆえ、主はレヂンの敵を彼に対して立て、彼の敵を連合される。
12 前方にスリヤ人がおり、後方にはペリシテ人がいて、彼らは大口を開けてイスラエルを食い尽くす。それでも主の怒りは解かれず、主の手は伸ばされたままである。
13 人々が自分たちを打つ御方に立ち返らず、また万軍の主を求めないからである。
14 それゆえ、主は一日のうちに、イスラエルから頭と尾、また枝と葦を断ち切られる。
15 その頭とは長老であり、その尾とは偽りを教える預言者である。
16 この人々を導く者たちは民を誤らせ、彼らから導きを受ける者は滅びる。
17 それゆえ、主は彼らの若い男たちを喜ばず、父のいない子供ややもめに憐れみをかけられない。彼らはことごとく偽善者であり、悪を行う者であって、すべての口が愚かなことを語るからである。それでも主の怒りは解かれず、主の手は伸ばされたままである。
18 悪は火のように燃え盛る。火はいばらとおどろを焼き尽くし、森の茂みを燃え立たせ、茂みは煙の柱のように巻き上がる。
19 万軍の主の激しい怒りによって地は暗くなり、民は火の薪のようになるが、だれ一人その兄弟を救う者はいない。
20 彼は右手で引ったくってもなお飢え、左手で食らっても満たされることはない。彼らは皆、各々自分の腕の肉を食らうようになる。
21 マナセはエフライムを、エフライムはマナセを攻め、両者はともにユダを攻める。それでも主の怒りは解かれず、主の手はなお伸ばされたままである。

第10章(第2ニーファイ第20章より)

01 不義な法令を制定する者と、自分の定めた圧制の法を書き記す者は災いである。
02 彼らは乏しい者を公平から遠ざけ、わたしの民の中の貧しい者から権利を奪い、やもめを食い物にし、父のいない子供から略奪する。
03 あなたがたは、刑罰の日に遠くから荒廃が来るとき、どうするつもりか。あなたがたは、だれのもとに逃れて助けを求めるつもりか。自分の栄光をどこに残そうとするのか。
04 わたしがいなかったら、彼らは囚われた者の中にかがみ、殺された者の中に伏し倒れる。それでも主の怒りはやまず、主の手は伸ばされたままである。
05 「おお、アッスリヤ人よ、わたしの怒りの鞭よ。彼らの手にある杖は彼らの憤りである。
06 わたしは彼を遣わして偽善の国を攻めさせる。彼に命じてわたしの激しい怒りの民を攻めて物を奪わせ、獲物を奪わせて、彼らをちまたの泥のように踏みにじらせる。
07 しかし、彼はそのようには思わず、その心もそのようには考えない。彼の心にあるのは、多くの国民を滅ぼし、絶つことである。
08 彼は言う。『わたしの諸侯は皆、王ではないか。
09 カルノはカルケミシのようではないか。ハマテはアルパデのようではないか。サマリヤはダマスコのようではないか。
10 わたしの手は偶像の王国を幾つも築き、その彫像はエルサレムやサマリヤのものに勝っていた。
11 わたしは、サマリヤとその偶像に行ったように、エルサレムとその偶像にも同じように行わないだろうか。』
12 そして、主がシオンの山とエルサレムで御自分のすべての業を成し遂げられると、わたしはアッスリヤの王の頑強な心の実と、彼らの誇らしげな高ぶりを罰しよう。
13 それは、彼がこう言うからである。『わたしは自分の手の力で、また自分の知恵でこれらのことを行った。わたしは賢いからだ。わたしは人々の境を移し、彼らの宝を略奪した。わたしは勇士のように住む者を征服した。
14 わたしの手は、人々の富を鳥の巣のように見つけた。また、残された卵を人が集めるように、わたしは全地を集めた。しかし、翼を動かす者も、口を開く者も、さえずる者もなかった。』」
15 斧は、それを使って切る者に向かって、自分を誇るだろうか。のこぎりは、それをひく者に向かって高ぶるだろうか。それはちょうど、鞭がそれを振り上げる者に向かって、自分を打ち振るようなものであり、また、杖が木ではないかのように、自らを持ち上げるようなものである。
16 それゆえ、万軍の主なる主は、彼の肥えた者たちの中に衰弱を送り、彼の栄光の下で、火が燃えるように炎を燃え上がらせる。
17 イスラエルの光は火となり、その聖者は炎となり、燃え上がって、一日のうちに彼のいばらとおどろとを焼き尽くす。
18 また、彼の森とよく肥えた畑の栄えを、霊も体も二つながらに焼き尽くす。そこで、旗手が弱り果てるように彼らもそのようになる。
19 その森に残る木はわずかであって、子供でさえも、それを書き留めることができるであろう。
20 そしてその日には、イスラエルの残りの者とヤコブの家の逃れた者は、自分たちを打った者にもはや頼らず、イスラエルの聖者なる主に真心から頼る。
21 残りの者、すなわちヤコブの残りの者は、力ある神に立ち返る。
22 あなたの民イスラエルは海の砂のようであっても、その中の残りの者だけが帰って来る。滅びはすでに定まり、義があふれようとしている。
23 万軍の主なる神が、すでに定められている滅びを全地に及ぼされるからである。
24 それゆえ、万軍の主なる神はこう言われる。『おお、シオンに住むわたしの民よ、アッスリヤ人を恐れてはならない。彼はエジプトに倣って鞭であなたを打ち、杖をあなたに向かって振り上げる。
25 しかし、もうしばらくすれば憤りはやみ、わたしの怒りが彼らを滅ぼすであろう。』
26 万軍の主は、かつてミデアン人がオレブの岩で殺されたときのように、彼に向かって鞭を振るわれる。また、海の上に杖がかざされたように、主はエジプトでの例に倣って、それを振り上げられる。
27 そしてその日には、彼の重荷はあなたの肩から取り去られ、彼のくびきはあなたの首から取り除かれ、また油を注がれたために、そのくびきは砕かれる。
28 彼はアイアテに着き、ミグロンを過ぎ、ミクマシに荷を置いた。
29 彼らは渡し場を過ぎてゲバに宿った。ラマはおののき、サウルのギベアは逃げ去った。
30 おお、ガリムの娘よ、声を上げよ。おお、哀れなアナトテよ、その声をライシに聞かせよ。
31 マデメナはすでに逃げ去り、ゲビムに住む者は集まって逃げ出そうとしている。
32 しかしその日、彼はノブにとどまり、シオンの娘の山、エルサレムの丘に向かって手を振る。
33 見よ、万軍の主なる主は、恐ろしい勢いで大枝を切り払われる。丈の高いものは切り落とされ、そびえ立つものは低くされる。
34 主は鉄で森の茂みを切り倒され、レバノンは力ある御方によって倒される。

第11章(第2ニーファイ第21章より)

01 エッサイの株から一つの芽が出、その根から一つの枝が生じる。
02 そして、そのうえに主の御霊がとどまる。それは知恵と理解の霊、深慮と能力の霊、主を知る知識と主への畏れの霊である。
03 主の御霊は、主を畏れることを彼に早く悟らせる。彼は自分の目で見たことによって裁かず、自分の耳で聞いたことによって責めることをしない。
04 しかし、彼は義をもって貧しい者を裁き、公平をもって地の柔和な者を責められる。また、彼の口の鞭で世を打ち、彼の唇の息で悪人を殺す。
05 義は彼の腰の帯となり、忠信は彼の腹の帯となる。
06 おおかみは子羊とともに宿り、ひょうは子やぎとともに伏し、子牛と若いライオンと肥えた若い家畜はともにいて、幼い子供がこれらを導く。
07 雌牛とくまはともに食べ、その子らはともに伏し、ライオンは牛のようにわらを食べる。
08 乳飲み子は毒蛇の穴の上で戯れ、乳離れした子はまむしの穴に手を置く。
09 彼らはわたしの聖なる山のどこにおいても、害を与えることも損なうこともない。水が海を覆っているように、主を知る知識が地に満ちるからである。
10 その日、エッサイの根が民の旗として立ち、異邦人はこれに求め、彼の安息は栄光に満ちる。
11 そしてその日、主は再び、残されている御自分の民の残りの者を、アッスリヤ、エジプト、パテロス、クシ、エラム、シナル、ハマテ、および海の島々から元に戻す業を始められる。
12 主はもろもろの国民のために旗を掲げ、イスラエルの追放された者を集め、ユダの散らされた者を地の四方から集められる。
13 また、エフライムのねたみは消え去り、ユダの敵は絶たれる。エフライムはユダをねたまず、ユダもまたエフライムを悩まさない。
14 彼らは西の方のペリシテ人の肩に飛びかかり、またともに東の民から強奪する。彼らはエドムとモアブにも手を伸ばし、またアンモンの子孫を従わせる。
15 主はエジプトの海の入江をことごとく涸らされる。また、強風を伴って川の上で手を振り動かし、それを打って七つの流れとし、乾いた靴で人々を渡らせられる。
16 残された主の民の残りの者のために、アッスリヤからの大路がある。イスラエルがエジプトの地から上って来た日に、イスラエルのために備えられたように。

第12章(第2ニーファイ第22章より)

01 その日、あなたは言う。「おお、主よ、わたしはあなたをほめたたえます。あなたはかつて、わたしのことをお怒りになりましたが、今はあなたの怒りも解かれ、あなたはわたしを慰めてくださいました。」
02 「見よ、神はわたしの救いである。わたしは信頼して恐れない。主なるエホバはわたしの力であり、わたしの歌である。また、主はわたしの救いとなってくださった。」
03 それゆえ、あなたがたは喜んで、救いの井戸から水をくむ。
04 その日、あなたがたは言う。「主をほめたたえ、主の御名を呼び、主の行われたことを人々の中に告げ知らせ、主の御名があがめられていることを話しなさい。
05 主をたたえて歌いなさい。主はすばらしいことをされたからである。このことは全地に知られている。
06 シオンに住む者よ、大声を上げて叫びなさい。イスラエルの聖者は、あなたの中にあって大いなる御方なのだから。」

第13章(第2ニーファイ第23章より)

01 アモツの子イザヤが見た、バビロンについての託宣。
02 高い山の上に旗を掲げ、彼らに向かって声を上げ、手を振って、彼らを貴族の門に入らせなさい。
03 「わたしは聖別した者たちに命じた。また、わたしの勇士たちを召した。わたしの怒りは、わたしが高い位にあることを喜ぶ者には及ばないからである。」
04 群衆のような山々のとどろき。寄り集まったもろもろの民の王国のどよめき。万軍の主が軍隊を召集しておられる。
05 彼らは遠い地方から、天の果てからやって来る。まことに、主と主の憤りの武器が全地を滅ぼすために来る。
06 泣きわめけ。主の日は近づいているからである。それは全能者から滅亡として来る。
07 それゆえ、すべての手は弱り、すべての人の心はくじける。
08 彼らはおののき、ひどい苦しみと悲しみが彼らを捕らえる。彼らは互いに見合って驚き、彼らの顔は炎のようになる。
09 見よ、主の日が来る。憤りと激しい怒りを伴う容赦のない日が来て、地を荒れ廃れさせる。そして主は、そこにいた罪人を滅ぼされる。
10 天の星と星座は光を放たず、太陽は日の出から暗く、月もその光を輝かさない。
11 「わたしは悪のために世を罰し、罪悪のために悪人を罰する。また、誇る者の傲慢をとどめ、荒々しい者の高慢を抑える。
12 わたしは人を純金よりも、オフルの金塊よりも少なくする。
13 それゆえ、わたしは天を震わせる。また、万軍の主の激しい怒りにより、主のすさまじい怒りの日に、地はその場所から移る。」
14 それは、狩り出されるかもしかのようであり、集める者のいない羊のようである。彼らは各々自分の民に帰り、各々自分の国に逃げ戻る。
15 誇る者は皆、刺し貫かれ、また悪人の仲間に加わる者は皆、剣によって倒れる。
16 彼らの子供たちは目の前で投げ砕かれ、彼らの家は強奪され、彼らの妻は犯される。
17 「見よ、わたしはメデア人を起こして彼らに向かわせる。メデア人は金銀に見向きもせず、それを喜びもしない。
18 彼らの弓は若い男たちを射砕く。彼らは胎の実を哀れまず、彼らの目は子供たちを容赦しない。
19 もろもろの王国の誉れであり、カルデヤ人の卓越した麗しさであるバビロンは、かつて神がソドムとゴモラを滅ぼされたときのようになる。
20 そこに住む者は一人もなく、代々住みつく者もいない。アラビア人もそこには天幕を張らず、羊飼いたちもそこには羊の囲いを設けない。
21 砂漠の野獣がそこに伏し、彼らの家々には陰気な生き物が満ち、ふくろうがそこに住み、鬼神がそこで踊る。
22 島々の野獣が彼らの家でほえ、彼らの華麗な宮殿には龍が鳴く。バビロンの時は間近であり、その日は延ばされない。わたしは速やかにバビロンを滅ぼす。まことに、わたしは自分の民を憐れむが、悪人は滅びる。」

第14章(第2ニーファイ第24章より)

01 主はヤコブを憐れみ、やがてイスラエルを選んで、彼らを彼ら自身の地に置かれる。また、見知らぬ者たちが彼らに連なり、ヤコブの家に結びつく。
02 人々は彼らを連れて、彼らの地に導く。まことに、遠くから地の果てまで彼らを導く。そして、彼らは自分たちの約束の地に帰る。イスラエルの家はそれらを所有し、主の地は僕のものとなり、はしためのものとなる。そして彼らは、かつて自分たちをとりこにした者をとりこにし、自分たちを虐げた者を治める。
03 そしてその日、主はあなたの悲しみと恐れを取り除き、またあなたが服したつらい苦役を解いて、あなたに安息を与えられる。
04 そしてその日、あなたはバビロンの王に対して次の言葉を告げて言う。「虐げる者がどうして果てたのか。黄金の都がどうして滅びたのか。
05 主は悪人の杖、支配者たちの笏を折られた。
06 激しい怒りをもって民を打ち続けて苦しめた者、怒りのうちに国民を治めた者は今責められる。そして、それをとどめる者はだれもいない。
07 全地は安息を得、穏やかになり、人々は声を放って歌う。
08 まことに、もみの木も、レバノンの杉の木もあなたのことを喜んで言う。『あなたが倒れてから、わたしたちを切りに来るきこりは一人もいない。』
09 下の地獄は、あなたが来るのを迎えて揺れ動く。あなたのために死者を、すなわち地のすべての指導者たちを揺り起こす。また、国々のすべての王たちをその王座から立ち上がらせる。
10 彼らは皆、あなたに告げて言う。『あなたもまた、わたしたちのように弱くなったのか。あなたも、わたしたちと同じようになったのか。』
11 あなたの華やかさは墓に葬られ、あなたの琴の音は聞こえない。うじがあなたの下に敷かれ、またあなたを覆う。
12 おお、暁の子ルシフェルよ、あなたはどうして天から落ちたのか。もろもろの国々を打ちのめしたあなたが、地に切り倒されるとは。
13 あなたはかつて心の中で言った。『わたしは天に昇り、わたしの王座を神のもろもろの星よりも高くしよう。また、北の果てにある集会の山に座そう。
14 わたしは雲の頂に昇り、いと高き者のようになろう。』
15 しかし、あなたは地獄に落とされ、穴の底に入れられる。
16 あなたを見る者はつくづくとあなたを見、あなたに目を留めて言う。『これが地を震わせ、もろもろの王国を揺り動かした者か。
17 世界を荒れ野のようにし、そのもろもろの町を滅ぼし、捕らえた者たちを釈放しなかった者か。』
18 もろもろの国の王たちは皆、まことにすべての王たちはそれぞれ、尊い有様で自分の家に横たわっている。
19 しかし、あなたは忌み嫌われる枝のように墓の外に投げ出される。また、剣で刺し殺された者の残りは、穴の底に投げ落とされる。まるで、足で踏みつけられるしかばねのようである。
20 あなたは自分の国を滅ぼし、自分の民を殺したので、彼らとともには葬られない。悪を行う者の子孫は、決して名を知られることがない。
21 先祖が罪悪を犯したので、彼の子孫が立って地を占領して、世界の面をもろもろの町で満たすことのないように、子孫を殺す備えをしなさい。」
22 万軍の主は言われる。「わたしは彼らに逆らって立ち、バビロンからその名と、残りの者と、息子と、孫とを絶とう。」そう主は言われる。
23 「わたしはバビロンをさぎの住みかとし、水の池とする。また、滅びのほうきでそれを掃こう。」万軍の主はそう言われる。
24 万軍の主は誓って言われた。「わたしが思ったように必ず事は成り、わたしが定めたように必ず立つ。
25 わたしはアッスリヤ人をわたしの地に入らせ、わたしの山々の上で踏みにじろう。そのとき、アッスリヤ人のくびきはイスラエルから取り去られ、その重荷は彼らの肩から取り除かれる。」
26 これは全地に対して定められたことであり、またこれは、すべての国の上に伸ばされた御手である。
27 万軍の主が定められたものを、だれが取り消せようか。主の手が伸ばされているのを、だれが押し戻せようか。
28 アハズ王の死んだ年に、この託宣があった。
29 「ペリシテの全地よ、あなたを打った者の鞭が折れたからといって喜んではならない。蛇の根からまむしが出、その実は火の飛ぶ蛇となるからである。
30 貧しい者の初子は食物を得て、乏しい者は安らかに伏す。わたしはあなたの根を飢饉で枯らし、彼はあなたの残りの者を殺す。
31 おお、門よ、泣きわめけ。おお、町よ、叫べ。ペリシテの全地よ、崩れよ。北から煙が来るからである。定められたときに独りでいる者はだれもいない。」
32 そのとき、国々の使者たちは何と答えるだろうか。「主はシオンを築かれた。主の民の貧しい者はそれに頼る」と答える。

第24章

05 (KJ)地はその住む民の下に汚された。これは彼らが律法にそむき、儀式を変え、とこしえの契約を破ったからだ。

第29章(第2ニーファイ第27章より)

01 ああ、アリエルよアリエルよ、ダビデが営をかまえた町よ、年に年を加え、祭りをめぐりこさせよ。
02 その時わたしはアリエルを悩ます。そこには悲しみと嘆きとがある。主がわたしにこのように言ったので、それはアリエルに起こる。
03 主なるわたしはそれのまわりに営を構え、やぐらをもってそれを囲み、塁を築いてそれを攻める。
04 その時それは地の中から物を言い、低いちりの中から言葉を出す。それの声は親しい霊を持つ者ように地から出、それの言葉はちりの中から、さえずる。
05 しかしそれのあだの群れは細かなちりのようになり、あらぶる者の群れは吹き去られるもみがらのようになる。また、にわかに、またたくまに、この事がある。
06 その日が来ると、万軍の主は、雷、地震、大音響、嵐、暴風雨、焼き尽くす火の炎を彼らに下される。
07 そして、そしてアリエルを攻めて戦う国々の群れ、シオンと戦い、シオンを悩ますすべての国民は、夜の幻のようになる。
08 すなわち、飢えた者が夢を見るようである。飢えた者が夢の中で食べても、目を覚ませば空腹である。あるいは、のどの渇いた者が夢を見るようである。見よ、のどの渇いた者が夢の中で飲んでも、目を覚ませば体は弱っており、渇きは続いている。まことに、シオンの山と戦うすべての国民の群れも、そのようになる。
09 また見よ、罪悪を行う者たちよ、あなたがたは皆、立ち尽くして驚嘆せよ。あなたがたは大声で叫び、わめくであろう。まことに、あなたがたは酔うが、ぶどう酒によるのではない。震えるが、強い酒によるのではない。
10 また見よ、主があなたがたのうえに、深い眠りの霊を注がれたからである。あなたがたが目を閉じ、預言者たちを拒んだためである。それで、主はあなたがたの罪悪のために、統治者と聖見者を隠してしまわれた。
xx そして主なる神は、ある書物の言葉をあなたがたにもたらされる。それは眠りに就いた者たちの言葉である。
xx 見よ、その書物は封じられており、その中には、世の初めから世の終わりまでの神からの啓示が載っている。
xx また、封じられているものがあるので、封じられているものは、民が悪事と忌まわしい行いにふけっている時代には授けられない。したがって、その書物は人々から隠される。
xx しかしその書物は、やがて一人の男に授けられる。そして彼は、その書物の中の言葉、すなわち地の中で眠りに就いている者たちの言葉を、別の男に授ける。
xx しかし彼は、封じられている言葉は授けないし、その書物も渡さない。その書物は神の力によって封じられており、また、封じられている啓示は、主がふさわしいと思われる時が来て世に出るまで、その書物の中に保たれるからである。見よ、それらの啓示は世の初めから世の終わりまで、すべてのことを示すものである。
xx こうして、封じられた書物の言葉が屋根の上で読み上げられ、またキリストの力によって読まれる日が来る。そして、かつて人の子らの中にあったことと、またこれから世の終わりまでに起こることがすべて、人の子らに示される。
xx それゆえ、わたしが前に述べた男にその書物が授けられる日に、その書物は世の人々の目につかないように隠される。そして、その書物を授けられる男のほかに、三人の証人が神の力によってそれを見るが、そのほかにはだれも見ない。そしてこの三人は、その書物とその中に書いてあることが真実であることを証する。
xx このほかにそれを見る者は、ただ神の御心に従って人の子らに神の言葉について証を述べる少数の者だけで、だれもほかにいない。主なる神は、忠実な者の言葉はあたかも死者から出るかのように語る、と言われた。
xx それゆえ、主なる神はその書物の言葉をもたらし、また適切であると見なされる人数の証人の口を通して、御自分の言葉を確かなものとされる。したがって、神の言葉を拒む者は災いである。
11 しかし見よ、そこで主なる神はその書物を受け取る男にこう言われる。「封じられていないこれらの言葉を取って別の男に渡し、彼が学者にそれを見せて、『どうぞ、これを読んでください』と言うようにしなさい。するとその学者は、『その書物をここに持って来てください。そうすれば読みましょう』と言う。
11 ところで、彼らがそう言うのは、世の誉れのため、また利益を得るためであって、神の栄光のためではない。
11 それで先の男は、『その書物は封じられているので、持って来ることはできません』と言う。
11 すると、学者は、『それでは、わたしには読めない』と言う。」
12 そこで、主なる神はその書物とその中の御言葉をもう一度学識のない者に授けられる。すると学識のない者は、「わたしは無学です」と言う。
xx そのとき、主なる神は言われる。「学者は、これらの言葉を受け入れなかったので、読めない。しかし、わたしにはわたし自身の業を行う能力があるので、あなたはわたしが授ける言葉を読むであろう。
xx 封じられている部分に触れてはならない。わたしは、自分がふさわしいと思うときにそれらをもたらすからである。そして、わたしにはわたし自身の業を行う能力があることを、人の子らに示そう。
xx それゆえ、あなたはわたしの命じた言葉を読み、またわたしがあなたに約束した証人たちを得たら、その後、あなたは再びその書物を封じて、わたしに託して隠すようにしなさい。そうすればわたしは、人の子らにすべてのことを明らかにするのがわたしの知恵にかなうと思うときまで、あなたのまだ読んでいない言葉を保っておくことができる。
xx さて見よ、わたしは神である。奇跡の神である。わたしは、昨日も、今日も、またとこしえに変わらないこと、また、わたしは人の子らの信仰に応じてでなければ彼らの中で業を行わないことを、世の人々に示そう。」
xx そしてまた、主は御言葉を授けられて、それを読む先の男に言われる。
13 「この民は口ではわたしに近づき、唇ではわたしをあがめるが、彼らの心はわたしから遠く離れている。彼らがわたしを畏れ敬うのは、人の訓戒によって教えられているからである。
14 それゆえ、わたしはこの民の中で驚くべき業を、まことに驚くべき業と不思議を行う。知者と学者の知恵は失われ、賢者の知識は隠される。」
15 自分たちのはかりごとを奥深く隠して、主に知られないようにしようとする者は、災いである。彼らの行いは闇の中にあり、彼らは、「だれがわたしたちを見ていようか。だれがわたしたちを知っていようか」と言う。
16 彼らはまた、「確かに、あなたがたが物事を転倒して考えていることは、陶器師の粘土のようなものだ」と言う。しかし見よ、万軍の主は言われる。「わたしは彼らのあらゆる行いを知っていることを彼らに示そう。造られたものがそれを造った者について、『彼はわたしを造らなかった』と言えるだろうか。形造られたものが形造った者について、『彼には分別がない』と言えるだろうか。」
17 しかし見よ、万軍の主は言われる。「わたしは人の子らに、もうしばらくするとレバノンがよく肥えた畑に変わり、そのよく肥えた畑が森のように思われる時が来ることを示そう。」
18 そしてその日、耳の聞こえない者もその書物の御言葉を聞き、目の見えない者も暗闇から、また暗黒から出て見えるようになる。
19 また、柔和な者たちも増えて主にあって喜びを得、人々の中の貧しい者たちは、イスラエルの聖者によって喜びを味わうようになる。
20 荒々しい者はいなくなり、あざける者は焼き尽くされ、罪悪の機をうかがう者は絶たれることを、主が生きておられるように確かに、彼らは知るからである。
21 たった一言のために人を悪く見る者、門でとがめる者に対してわなを仕掛ける者、また価値のないもののために正しい者を退ける者、これらの者は絶たれる。
22 さて、アブラハムを贖われた主は、ヤコブの家についてこう言われる。「それゆえ、ヤコブはもはや恥を受けることなく、また、もはや顔色を失うこともない。
23 彼が自分の中にわたしの手の業である自分の子孫を見るとき、彼らはわたしの名を神聖であるとたたえ、ヤコブの賢者を神聖な方としてたたえ、イスラエルの神を畏れ敬う。
24 心に誤解を生じていた者も理解するようになり、つぶやいていた者も教義を知るようになる。

第42章

(主は目の見えない人々のもとに僕を遣わされる。)

19 わたしは目の見えないあなたがたのもとにわたしの僕を遣わす。まことに、使者は目の見えない人の目を開き、耳の聞こえない人の耳を開く。
xx そして彼らは、主の僕であるその使者に聞き従うならば、目が見えなかったにもかかわらず完全なものとされる。
20 あなたがたは多くのことを見ても認めず、耳を開いても聞かない民である。
21 主はそのような民を喜ばれない。しかし、主は御自分の義のために、律法を大いなるものとし、かつ光栄あるものとされる。
22 あなたがたは、かすめられ、奪われた民である。敵は皆、あなたがたを穴の中に捕らえ、獄屋の中に閉じ込めた。敵があなたがたをかすめても助ける者がなく、物を奪われても「戻せ」と言う者はない。

第48章(第1ニーファイ第20章より)

01 イスラエルという名で呼ばれ、ユダの水から、すなわちバプテスマの水から出て、主の名によって誓い、イスラエルの神のことを口にしながら真実をもって誓わず、義をもっても誓わないヤコブの家よ、耳を傾けてこれを聞け。
02 しかし彼らは、自ら聖なる都の者であると言いながら、万軍の主であるイスラエルの神にとどまることをしない。まことに、万軍の主とは主の名である。
03 「見よ、わたしは、先にあったことを世の初めから告げ知らせてきた。それらはわたしの口から出、わたしはそれらを示した。わたしはにわかにそれらを示したのである。
04 わたしがそれを行ったのは、あなたが強情で、あなたの首が鉄の筋であり、あなたの額が真鍮であることを知っていたからである。
05 そこでわたしは、まさに世の初めからあなたに告げ知らせてきた。それが起こるに先立って、それらをあなたに示した。それらのことを示したのは、「わたしの偶像がそれらのことをした。わたしの彫像とわたしの鋳像がそれらのことを命じた」とあなたが言うことのないようにするためである。
06 あなたはこのことをすべて見聞きしてきた。それでもあなたは、それらのことを告げ知らせずにおくだろうか。これからわたしが示す新しいこと、隠されていたことさえも、告げ知らせずにおくだろうか。それらはあなたの知らなかったことである。
07 それらのことは、今造られたのであって、初めからあったのではない。あなたがそれらのことを聞く前から、それらのことは告げ知らされていた。それは、「見よ、わたしはそれらを知っている」とあなたが言うことのないようにするためである。
08 まことに、あなたは聞かなかった。まことに、あなたは知らなかった。まことに、あのときからあなたの耳は開かれなかった。それはあなたがひどく不真実で、また生まれながらにして背く者と呼ばれたことを知っていたからである。
09 にもかかわらず、わたしはわたしの名のために怒りを延ばし、わたしの誉れのために自らを制して、あなたを絶つことをしない。
10 見よ、わたしはあなたを精錬し、苦難の炉の中であなたを選んだからである。
11 わたし自身のために、まことにわたし自身のためにわたしはこのことを行う。それは、わたしはわたしの名が汚されるのを許さず、またわたしの栄光をほかの者に与えようとは思わないからである。
12 おお、ヤコブよ、わたしが召したイスラエルよ、わたしに聞き従え。わたしは神である。わたしは初めであり、また終わりである。
13 わたしの手は地の基を据え、わたしの右の手は天を測った。わたしが天地を呼ぶと、天地はともに立つ。」
14 あなたがたすべての者よ、皆集まって聞け。彼らの中でこれらのことを彼らに宣べたのはだれか。その人を主は愛された。まことに、その人は、彼らを通して告げ知らせてきた自らの言葉を成就し、その望むままをバビロンに行い、その腕をカルデヤ人のうえに下す。
15 主はまた、「主であるわたし、まことにわたしが語った。まことに、わたしは告げ知らせるためにその人を召し、その人を連れて来た。彼は自らの道を栄えさせるであろう」と言われる。
16 わたしに近づけ。わたしはひそかに語ったことはない。初めから、それが告げ知らされたときからわたしは語ってきた。そして、主なる神と主の御霊がわたしを遣わされた。
17 あなたの贖い主、イスラエルの聖者なる主はこのように言われる。「わたしがその人を遣わした。あなたの益となるように教え、あなたをその行くべき道に導く、主なるあなたの神がこれを行った。
18 おお、あなたはわたしの戒めに聞き従ったらよかったものを。そうすればあなたの平安は川のようで、またあなたの義は海の波のようであったであろう。
19 またあなたの子孫は砂のようであったであろう。あなたの腹から生まれる子は砂の粒のように多くなり、その子の名はわたしの前から絶たれることも、滅ぼされることもなかったであろう。」
20 バビロンから出よ。カルデヤから逃れよ。あなたがたは歌声をもって宣べ、これを伝え、地の果てに至るまで告げ知らせよ。すなわち、「主はその僕ヤコブを贖われた」と言え。
21 彼らは渇くことがなかった。主が彼らを導いて砂漠を行かせ、彼らのために岩から水をわき出させられた。岩を割られると水がほとばしり出たのである。
22 すべてこのことや、これよりもさらに偉大なことを行ってきたにもかかわらず、「悪人には平安がない」と主は言われる。

第49章(第1ニーファイ第21章より)

01 再び言う。聴け、おお、あなたがたイスラエルの家よ、わたしの民の牧者たちの悪事のために折り取られ、追い出されたあなたがたすべての者よ、まことに、わたしの民であって、折り取られ、広く散らされたあなたがたすべての者よ、おお、イスラエルの家よ。おお、もろもろの島よ、わたしに耳を傾けよ。あなたがた遠くの民よ、聴け。わたしが胎内にいたときから主はわたしを召し、わたしが母の腹の中にいるときから主はわたしの名を口にされた。
02 主は、わたしの口を鋭い剣のようにして、御手の陰にわたしを隠し、わたしを研ぎ澄ました矢として、その矢筒の中にわたしを隠された。
03 そしてわたしに言われた。「おお、イスラエルよ、あなたはわたしの僕である。わたしはあなたによって栄光を得よう。」
04 そのとき、わたしは言った。「わたしはいたずらに働き、益なくむなしく力を費やした。まことに、わたしへの裁きは主とともにあり、わたしの働きは神とともにある。」
05 わたしが胎内にいたときから、ヤコブを再び主に連れ戻すためにわたしを僕とされた主は言われる。「イスラエルがたとえ集められなくても、わたしは主の目にかなって栄光を得、わたしの神はわたしの力となる。」
06 主は言われた。「あなたをわたしの僕としてヤコブのもろもろの部族を起こさせ、イスラエルの守られてきた者たちを回復させるのは、小さなことである。わたしはまたあなたを異邦人の光とし、地の果てまでわたしの救いとしよう。」
07 イスラエルの贖い主、イスラエルの聖者なる主は、人に侮られる者、もろもろの国民に忌み嫌われる者、治める者の僕に向かって、「主が真実であるためにもろもろの王は見て立ち上がり、もろもろの王子も拝する」と言われる。
08 主はこう言われる。「おお、海の島々よ、わたしは心にかなったときにあなたの言葉を聞き、救いの日にあなたを助けた。わたしはあなたを守り、民への聖約として、わたしの僕をあなたに与えて地を築かせ、荒れ果てた受け継ぎの地をあなたに継がせよう。
09 あなたは捕らえられている者たちに「出よ」と言い、暗闇に座している者たちに「現れよ」と言うことができる。彼らは道すがら食物を食べ、その牧場はすべての高い所にある。
10 彼らは飢え渇くことがなく、熱も太陽も彼らを悩ますことはない。彼らに憐れみの心を持つ者が彼らを導き、泉のほとりに彼らを連れて行くからである。
11 わたしはあらゆる山を道とし、わたしの大路を高くする。
12 そして、おお、イスラエルの家よ、見よ、これらの者は遠くから来る。見よ、これらの者は北から、西から、またシニムの地から来る。」
13 おお、天よ、歌え。おお、地よ、喜べ。東にいる者たちの歩みが定まるからである。おお、もろもろの山よ、声を放って歌え。彼らはもはや打たれることがないからである。主は御自分の民を慰め、また苦しむ者に憐れみをかけられるからである。
14 しかし見よ、シオンは言った。「主はわたしを見捨てられた。わたしの主はわたしを忘れられた。」しかし、主はそうされなかったことを示される。
15 「女が乳飲み子を忘れ、自分の産んだ子を哀れまないことがあろうか。まことに、たとえ女たちが忘れようとも、おお、イスラエルの家よ、わたしはあなたを忘れない。
16 見よ、わたしはあなたを、わたしの手のひらに彫り刻んだ。あなたの石垣はいつもわたしの前にある。
17 あなたの子孫は、あなたを滅ぼす者たちに速やかに立ち向かい、あなたを荒らした者たちは、あなたから出て行く。
18 あなたの目を上げて辺りを見回せ。これらの者は、皆集まってあなたのもとに来る。」主はまた言われる。「わたしが生きているように確かに、あなたは彼らを皆飾り物のように身にまとい、花嫁のように彼らを帯に結ぶ。
19 あなたの荒れ衰えた所、あなたの荒廃した所、そしてあなたの滅びの地は、今に人が住むには狭すぎるようになり、あなたをのみ尽くした者たちは遠く離れ去る。
20 あなたが最初の子供たちを失った後に授かる子供たちは、再びあなたの耳もとで言う。「この場所はわたしには狭すぎます。わたしが住めるように場所を与えてください。」
21 そのとき、あなたは心の中で言う。『だれがこれらの者を産んだのか。わたしは自分の子供たちを失い、子供を授からず、囚われの身となってあちらこちらをさまよい歩いたのに。だれがこれらの者たちを育てたのか。見よ、わたしは独り残されていたのに、これらの者たちはどこにいたのか。』」
22 主なる神はこう言われる。「見よ、わたしは異邦人に向かって手を挙げ、もろもろの民に向かってわたしの旗を掲げよう。すると彼らはあなたの息子たちを腕に抱き、あなたの娘たちを肩に乗せて来る。
23 王たちはあなたの養父となり、王妃たちはあなたの養母となる。彼らは顔を地に向けてあなたに身をかがめ、あなたの足のちりをなめる。こうしてあなたは、わたしが主であることを知る。わたしを待ち望む者は恥を受けないからである。
24 勇士から獲物をどうして取り返せようか。また正当な捕虜をどうして救い出せようか。」
25 しかし、主はこのように言われる。「勇士の捕らえた捕虜さえ取り返され、荒々しい者に奪われたものさえ奪い返される。わたしはあなたと争う者と争い、またあなたの子供たちを救うからである。
26 わたしは、あなたを虐げる者に彼ら自身の肉を食わせる。彼らは、甘いぶどう酒に酔うように自分の血に酔う。こうしてすべての者は、主なるわたしがあなたの救い主、あなたの贖い主、ヤコブの力ある者であることを知るようになる。」

第50章(第2ニーファイ第7章より)

01 まことに、主はこう言われる。「わたしはあなたを去らせたか。とこしえにあなたを捨てたか。」主は言われる。「あなたの母の離縁状はどこにあるか。わたしはあなたをだれのもとに去らせたか。どの債主にあなたを売り渡したか。わたしはだれにあなたを売り渡したか。見よ、あなたは自分の罪悪のために自分自身を売り渡し、あなたの母は、あなたの背きのために捨てられた。
02 それゆえ、わたしが来たときにはだれもいなかった。わたしが呼んだときに、まことに、答える者はだれ一人いなかった。おお、イスラエルの家よ、わたしの手が短くて贖うことができないのか。わたしには救う力がないのか。見よ、わたしは海をしかって干上がらせ、川を荒れ野とする。水が乾いてその中の魚は悪臭を放ち、渇きのために死ぬ。
03 わたしは天を暗黒で覆い、粗布をその覆いとする。」
04 おお、イスラエルの家よ、主なる神は博学な者の舌をわたしに与えて、わたしがあなたに、時宜を得た言葉をどのように語ればよいか分かるようにされた。あなたが疲れているとき、主なる神は朝ごとに目覚めさせてくださる。主なる神はわたしの耳を開いて、博学な者として聞けるようにしてくださる。
05 主なる神は、わたしの耳を開かれた。わたしは逆らわず、退くこともしなかった。
06 わたしは打つ者にわたしの背を任せ、ひげを抜く者にわたしの頬を任せた。わたしは侮辱されても、つばきをかけられても、顔を隠さなかった。
07 主なる神がわたしを助けてくださるので、わたしは恥を受けない。それで、わたしは顔を火打ち石のようにした。わたしは自分が辱められないことを知っている。
08 主は近くにいて、わたしを義とされる。わたしと争う者はだれか。さあ、ともに立とう。わたしの敵はだれか。近くに来させよ。そうすれば、わたしは口の力をもってその敵を打とう。
09 主なる神がわたしを助けてくださる。わたしを罪に定める者は皆、まさに衣のように古び、しみが彼らを食い尽くす。
10 あなたがたの中で、主を畏れ、主の僕の声に従い、暗闇の中を歩いて光を持たない者はだれか。
11 見よ、火をともし、火の粉で自分の身を囲む者よ。あなたがたは皆、自分たちの火の光の中を歩み、自分たちのともした火の粉の中を歩め。あなたがたがわたしの手から受けるのは、苦しみのうちに横たわることである。

第51章(第2ニーファイ第8章より)

01 「義を追い求める者よ、わたしに聞き従え。あなたがたが切り出された岩と、あなたがたが掘り出された穴とを思いみよ。
02 あなたがたの父アブラハムと、あなたがたを産んだサラとを思いみよ。わたしは彼ただ一人を召し、彼を祝福した。」
03 主はシオンを慰め、すべてその荒れた所を慰められる。主はその荒れ野をエデンのようにし、その砂漠を主の園のようにされる。そこには喜びと楽しみがあり、感謝と歌声がある。
04 「わたしの民よ、わたしに聴け。おお、わたしの国民よ、わたしに耳を傾けよ。律法はわたしから出、わたしは、わたしの裁きを民を照らす光とする。
05 わたしの義は近い。わたしの救いはすでに出ており、わたしの腕は民を裁く。もろもろの島はわたしを待ち望み、わたしの腕に頼る。
06 天に向かって目を上げよ。また、下の地を見よ。天は煙のように消えうせ、地は衣のように古び、そこに住む者も同じように死ぬ。しかし、わたしの救いはとこしえに続き、わたしの義は廃れない。
07 義を知る者よ、わたしが心の中にわたしの律法を書き記した民よ、わたしに聴け。人のそしりを恐れるな。ののしりを怖がるな。
08 しみが彼らを衣のように食い尽くし、虫が彼らを羊の毛のように食う。しかし、わたしの義はとこしえに続き、わたしの救いは代々に及ぶ。」
09 目覚めてください、目覚めてください。おお、主の御腕よ、力をまとってください。昔のように目を覚ましてください。かつてラハブを切り裂き、龍を貫いた御方は、あなたではありませんか。
10 かつて海を、すなわち大いなる深みの水を干上がらせ、海の深みを贖われた者の通る道とされた御方は、あなたではありませんか。
11 それゆえ、主に贖われた者は帰って来ます。歌いながらシオンに帰って来ます。そして、永遠の喜びと聖さは彼らの頭上にあり、彼らは楽しみと喜びを得、悲しみと嘆きは逃げ去ります。
12 「そうしたのはわたしである。まことに、わたしがあなたがたを慰める者である。見よ、あなたは何者なので、いつかは死ぬ人を、また草のようになる人の子を恐れるのか。
13 天を広げ地の基を据えた、あなたの造り主である主を忘れるあなたは、何者であるか。虐げる者がまるで滅ぼす用意が整ったかのように憤っているのを、日々絶えず恐れてきたあなたは、何者であるか。虐げる者の憤りはどこにあるのか。
14 流浪の囚われ人は速やかに解き放されて、穴の中で死ぬことなく、パンが尽きることもない。
15 わたしは波をとどろかせる、主なるあなたの神である。万軍の主とは、わたしの名である。
16 わたしは天を設け、地の基を据え、シオンに向かって、見よ、あなたはわたしの民である、と言うために、あなたの口にわたしの言葉を置き、わたしの手の陰であなたを覆った。」
17 おお、エルサレムよ、目覚めよ、目覚めよ、立ち上がれ。あなたは先に主の手から主の憤りの杯を飲んだ。すなわち、あなたは震える杯の搾り取ったかすを飲み干した。
18 彼女が産んだすべての息子の中に、彼女を導く者は一人もなく、彼女が育て上げたすべての息子の中に、彼女の手を取る者は一人もいない。
19 これら二人の息子があなたのもとに来ている。この二人はあなたの荒廃と滅亡、飢饉と剣のゆえにあなたを哀れに思う。わたしはだれによって、あなたを慰めようか。
20 あなたの息子たちは、この二人のほかは皆、気を失った。この二人はすべての通りの起点に当たる場所で横たわっている。網にかかったかもしかのように、この二人には主の憤り、あなたの神の責めが満ちている。
21 それゆえ、苦しむ者よ、ぶどう酒によらず酔っている者よ、今これを聞け。
22 あなたの主、御自分の民のことを弁護なさるあなたの神、主はこう言われる。「見よ、わたしはあなたの手から震える杯を、すなわちわたしの憤りの杯のかすを取り除いた。あなたは二度とそれを飲むことはない。
23 わたしは、あなたを苦しめる者の手にそれを渡そう。彼らは先にあなたに、『身をかがめて、我々が踏み越えて行けるようにせよ』と言った。そしてあなたは、自分の体を地面のように、また通りのように横たえて、彼らが踏み越えて行くに任せた。」

第52章(モーサヤ第12章、第3ニーファイ第20章より)

01 おお、シオンよ、目覚めよ、再び目覚めよ、力を着よ。おお、聖なる都エルサレムよ、美しい衣を着よ。これからはもう、割礼を受けていない者と清くない者は、あなたの中に入って来ることはないからである。
02 あなたの身からちりを振り落とせ。おお、エルサレムよ、立ち上がって座せ。おお、囚われたシオンの娘よ、あなたの首の縄を解き捨てよ。
03 主はこう言われる。「あなたがたは自分自身をただで売り渡した。あなたがたは金を払わずに贖われるであろう。」
06 まことに、まことに、あなたがたに言う。わたしの民はわたしの名を知るであろう。まことに、その日、彼らは語っている者がわたしであることを知るであろう。
07 よきおとずれを伝え、平和を告げて広め、善のよきおとずれを伝え、救いを告げて広め、シオンに向かって「あなたの神が統治しておられる」と言う者の足は、山の上にあって何と麗しいことであろう。
08 あなたの見張り人は声を上げ、声を合わせて歌う。主がシオンを元に戻されるとき、彼らはそれを目の当たりに見るからである。
09 エルサレムの荒れた所よ、喜びの声を上げ、ともに歌え。主が御自分の民を慰め、エルサレムを贖われたからである。
10 主はその聖なる腕を、すべての国民の目の前に現された。地の果てに至るすべての人は、わたしたちの神の救いを見るであろう。
11 去れ、去れ、そこを出よ。清くないものに触れるな。その中を出よ。主の器を担う者たちよ、清くあれ。
12 あなたがたはあわてて出る必要もなければ、逃げるようにして去る必要もない。主があなたがたの前を行き、イスラエルの神があなたがたのしんがりとなられるからである。
13 見よ、わたしの僕は賢く振る舞う。彼はあがめられ、たたえられ、非常に高くなる。
14 多くの人があなたに驚いたように――彼の顔つきはほかのだれよりも損なわれて、また彼の姿も、人の子らのようではなかった――
15 彼は多くの国民を清める。王たちは彼を見て口をつぐむ。彼らはまだ告げられたことのないことを見、まだ聞いたことのないことを悟るからである。

第53章(モーサヤ第14章より)

01 だれがわたしたちの告げたことを信じたか。主の腕はだれに現されたか。
02 彼は主の前に、か弱い苗木のように、また乾いた土から出る根のように育つ。彼には見目の良さもなく、華麗さもない。わたしたちが彼を見るときに、彼を慕うような美しさも彼にはない。
03 人々から侮られて捨てられている彼は悲しみの人で、悲哀を知っている。そこでわたしたちは、彼から顔を背けるかのように振る舞った。彼は侮られ、わたしたちは彼を尊ばなかった。
04 まことに彼はわたしたちの悲哀を負い、わたしたちの悲しみを担った。ところがわたしたちは彼のことを、打たれ、神に罰せられ、苦しめられているのだと受け止めた。
05 しかし彼は、わたしたちの背きのために刺し貫かれ、わたしたちの罪悪のために傷つけられた。わたしたちの平安のために、懲らしめが彼に及んだ。彼の鞭の打ち傷によって、わたしたちは癒されている。
06 わたしたちは皆、羊のように迷って、各々自分の道に向かって行った。主はわたしたちすべての者の罪悪を彼に負わせられた。
07 彼は虐げられ、苦しめられたが、口を開かなかった。彼は小羊のようにほふり場に引かれて行く。毛を刈る者の前の物を言わない羊のように、彼は口を開かなかった。
08 彼は獄から連れ去られ、裁きから取り去られたが、だれが彼の子孫であると名乗るだろうか。なぜなら、彼は生きている者の地から絶たれたからである。また、わたしの民の背きのために、彼は打たれたからである。
09 また彼は、悪人とともにその墓を設け、死んでは富裕な者とともにあった。なぜなら、彼は決して悪を行わず、その口には少しの欺きもなかったからである。
10 それでも、彼を傷つけることは主の御心にかなっていた。主は彼に苦痛を受けさせられた。あなたが彼を罪のささげ物とするとき、彼は自分の子孫を見てその命を延ばし、主の御心は彼の手によって栄える。
11 彼は自分自身の苦しみを知り、それに満足する。彼の知識により、わたしの義にかなった僕は多くの者を義とするが、それは、彼が彼らの罪悪を身に負うからである。
12 それゆえ、わたしは彼に大いなる者とともに物を分かち取らせ、得たものを強い者に分け与えよう。彼が自分の魂を死に至るまで注いだからである。彼は背く者たちとともに数えられ、多くの者の罪を負い、背く者たちのために執り成しをした。

第54章(第3ニーファイ第22章より)

01 「おお、子を生まなかった不妊の女よ、歌いなさい。産みの苦しみを味わわなかった者よ、声を放って歌い、声高らかに叫びなさい。見捨てられた者の子供は、夫のある者の子供よりも多いからである」と、主は言われる。
02 「あなたの天幕の場所を広くし、あなたの住まいの幕を張って広げなさい。惜しむことなく、あなたの綱を長くし、あなたの杭を強固にしなさい。
03 あなたは右にも左にも広がり、あなたの子孫は異邦人から受け継いで、荒れ果てたもろもろの町を人の住む所とするからである。
04 あなたは恥じることはないので、恐れてはならない。あなたは辱められることはないので、うろたえてはならない。あなたは若いときの恥を忘れ、若いときの恥辱を思い出さず、寡婦であったときの恥辱を決して思い出すことはない。
05 あなたを造った者があなたの夫であり、その名は万軍の主である。あなたの贖い主はイスラエルの聖者であり、全地の神ととなえられる。
06 主はあなたを、見捨てられて心に痛手を負っている女のように、また若いときに拒まれた妻のように招かれたからである」と、あなたの神は言われる。
07 「わたしは少しの間あなたを捨てたが、深い憐れみをもってあなたを集めよう。
08 わたしはいささか怒って、少しの間あなたから顔を隠したが、永遠の慈しみをもってあなたを憐れもう」と、あなたの贖い主である主は言われる。
09 「このことは、わたしにはノアの洪水のようである。わたしはかつてノアの洪水が二度と地を覆うことはないと誓ったが、そのように、わたしはあなたを怒らないと誓った。
10 山々が去り、丘が動いても、わたしの慈しみはあなたから去ることなく、わたしの平和の聖約は動くことがない」と、あなたを憐れむ主は言われる。
11 「おお、苦しめられ、嵐にもてあそばれ、慰めを得ない者よ。見よ、わたしは麗しい色であなたの石を敷き、サファイヤであなたの基を据えよう。
12 また、めのうであなたの窓を造り、紅玉であなたの門を造り、あなたの境をすべて宝石で造ろう。
13 あなたの子孫は皆、主によって教えを受け、あなたの子孫の平安は深い。
14 あなたは義をもって堅く立てられる。あなたは恐れないので、虐げられることはない。また、恐怖から遠ざかる。それはあなたに近づくことがないからである。
15 見よ、彼らは必ずあなたに敵対して集まるが、それはわたしによるのではない。あなたに敵対して集まる者はだれであろうと、あなたのゆえに倒れる。
16 見よ、わたしは炭火を吹きおこして、自分の仕事のために道具を造る鍛冶を造った。また、わたしは荒らし滅ぼす者も造った。
17 あなたを攻めるために造られる武器は、まったく役に立たない。また、裁きの時にあなたに向かってののしる舌はことごとく、あなたがそれを罪に定める。これが主の僕たちの受け継ぐものであって、彼らの義はわたしから出る」と、主は言われる。