ルカによる福音書(ルカの証)



第1章

01 わたしたちの間に成就された出来事を書き連ねようと、多くの人が手を着けました。
02 これらは、最初から親しく見た人々であって、御言葉に仕えた人々が伝えたものです。わたしは、イエス・キリストの御言葉を伝える者なので、

(バプテスマのヨハネの父となるザカリヤは、神権の務めを果たしていた。)

08 ザカリヤは、神権の位にあって神の前に祭司の務めをしていたとき、

第2章

01 そのころ、帝国内の人口調査をせよとの勅令が、皇帝アウグストから出た。

07 初子を産み、布にくるんで、飼葉おけの中に寝かせた。どの宿にも客間があいていなかったからである。

(神殿で教師たちがイエスの話を聞いたり、イエスに質問したりしていた。)

46 そして三日の後に、イエスが神殿で教師たちの真中に座っておられるのを見つけた。教師たちはイエスの話を聞いたり、またイエスに質問したりしていた。

第3章

(キリストは預言を成就し、罪を取り除き、救いをもたらし、光となるために来られる。キリストは力の日、時の満ちる日に来られる。)

04 それは、預言者イザヤの書に書いてあるとおりである。その言葉は次のとおりである。「荒れ野で叫ぶ者の声がする。『主の道を備え、その道筋をまっすぐにせよ。』
xx 見よ、見よ、預言者たちの書に書いてあるとおりに、主は、世の罪を取り除き、異教の諸国民に救いをもたらし、イスラエルの羊の群れに属する行方の知れない者たちを集めるために来られるからである。
xx まことに、散らされ、苦難にある者たちを集めるために、主は来られる。また、道を備え、異邦人に福音が宣べ伝えられるようにするために来られる。
xx 地の果てに至るまで暗闇に座しているすべての人への光となり、また死者の中から復活をもたらし、高い所に昇って御父の右に住むために来られる。
xx その後、時が満ちて、律法と証が結び固められ、王国の鍵が再び御父に引き渡される。
xx そして、主はすべてのものを裁かれる。すなわち、すべての者に裁きを行うために降って来て、不信心な者が犯した不信心な行いを立証される。このことはすべて、主が来られる日に起こる。
05 その日は力の日である。まことに、すべての谷は埋められ、すべての山と丘は低くされ、曲がった所はまっすぐになり、起伏の激しい所は平らになる。
06 そして、人は皆、神の救いを見るであろう。」

08 だから、悔改めにふさわしい実を結べ。「アブラハムがわたしたちの父であり、わたしたちは神の戒めを守っている。アブラハムの子ら以外は、約束のものを受け継ぐことはできない。」と、心の中で思ってもみるな。おまえたちに言っておく。神はこれらの石ころからでも、アブラハムの子を起すことができるのだ。

13節の下に追加
xx テオピロ閣下、これはあなたも御存じでしょうが、ユダヤ人のやり方に従って、また、集めた金を納める法的な慣習に従って、集めた金額のほかに、貧しいすべての人に分け前が割り当てられます。
xx 取税人もこのやり方に従っていたので、ヨハネは「きまっているもの以上に取り立ててはいけない」と言ったのです。

38 エノス、セツ、アダム。アダムは神に作られ、地上の最初の人である。

第4章

(イエスは、サタンによってでなく、御霊によって導かれた。)

02 御霊によって荒れ野に導かれた。40日後、悪魔がイエスのもとに来て、誘惑した。その間何も食べず、その日数がつきると、空腹になられた。

05 それから、御霊はイエスを高い所へ連れて行き、またたくまに世界のすべての国々見せられた。
06 すると、悪魔がまたイエスのもとに来て言った。…

09 それから、イエスは聖なる都に連れて行かれた。そして、御霊がイエスを宮の頂上に立たせられた。その時、悪魔がイエスのもとに来て言った。「もしあなたが神の子であるなら、飛び降りてごらんなさい。

第5章

23 あなたの罪はゆるされたと言うほうが、起きて歩けと言うより、力を必要とするのか。

第6章

29 あなたの頬を打つ者にはほかの頬をも向けてやなさい。また、言い換えれば、再び悪口を言うよりは、ほかの物を差し出す方が良い。あなたの上着を奪い取る者には下着をも拒むな。
xx 彼と戦うよりは、あなたの敵があなたの物を奪い取る方が良い。まことにあなたに言う。ひそかにこれを見ておられるあなたの天の父は邪悪な者を裁くために連れて行かれるだろう。

第8章

01 そののちイエスは、神の国の福音を説きまた伝えながら、町々村々を巡回し続けられたが、イエスに任命された十二弟子もお供をした。

23 渡って行く間に、イエスは眠ってしまわれた。すると突風が湖に吹きおろしてきたので、彼らは恐怖を感じ危険になった。

第9章

24 自分の命を救おうと思う者は、わたしのために命を失おうとしなければならない。わたしのために命を失おうとする者は、それを救うであろう。
25 人が全世界をもうけても、神が任命した人を受け入れず、自分自身の(霊的な)命を失い、自分自身が捨てられたら、なんの得になろうか。
26 わたしとわたしの言葉とを恥じる者に対しては、人の子もまた、父の栄光をまとい聖なる御使たちと自分の王国に現れて来るとき、その者を恥じるであろう。

31 栄光の中に現れて、イエスがエルサレムで遂げようとする死と復活について話していたのである。

第10章

01 (KJ)その後、主は別に七十人を選び、…

16 そして、イエスは弟子たちに言われた。「あなたがたに聞き従う者は、わたしに聞き従うのであり、あなたがたを拒む者は、わたしを拒むのである。そしてわたしを拒む者は、わたしをおつかわしになったかたを拒むのである」。

21 そのとき、イエスは聖霊によって喜びあふれて言われた、「天地の主なる父よ。あなたをほめたたえます。これらの事を、自分を知恵のある者や賢い者とする者に隠して、幼な子にあらわしてくださいました。父よ、これはまことに、みこころにかなった事でした。
22 すべての事は父からわたしに任せられています。そして、子が父であり、父が子であることは、子がそれを明らかにした者以外は、だれも知っている者はいません」。

第11章

(主はわたしたちを誘惑におちいらせることをされない。)

04 わたしたちが自分に負債のある者を赦していますように、わたしたちの負債をお赦しください。わたしたちを誘惑に陥らせることのないようにし、悪からお救いください。』」
05 そして彼らに言われた、「あなたがたの天の父はあなたがたが求める物を与えないことはないであろう。」そして、たとえて言われた。「あなたがたのうちのだれかに、友人があるとして、その人のところへ真夜中に行き、『友よ、パンを三つ貸してください。

13 このように、あなたがたは悪い者であっても、自分の子供には、良い贈り物をすることを知っているとすれば、天の父はなおさら、求めて来る者に聖霊を通して良い贈り物を下さらないことがあろうか」。
14 さて、イエスがある男から悪霊を追い出しておられた。その男は口のきけない人であった。悪霊が出て行くと、口のきけない人が物を言うようになったので、群衆は不思議に思った。

41 もし、あなたが持っているものを施しに用いたり、わたしが命じたすべてのことを守るならば、あなたの内側にあるものはきよめられるだろう。そうすれば、いっさいがあなたがたにとって、清いものとなる。

(すべての聖文は知識の鍵である。)

52 あなたがた律法学者は災いである。あなたがたは知識の鍵、すなわちすべての聖文を取り上げて、自分が王国に入らないばかりか、入ろうとする人々を妨げてきた。

第12章

(聖霊に対する冒涜は赦されない。)

09 しかし、人の前でわたしを拒む者は、神の天使の前で拒まれるだろう。」
xx 弟子たちは、自分たちが人々の前で主のことを悪く言ったので、主がこのように言われたのだと分かっていた。彼らは、人の前で主を信じていると告白するのを恐れたのである。
xx そして、彼らは互いに論じ合った。「主はわたしたちの心を見抜いておられる。主はわたしたちが罪に定められると言っておられるのだ。わたしたちは赦されないだろう。」しかし、主は彼らに答えて言われた。
10 「人の子の悪口を言っても悔い改める者は赦されるが、聖霊を冒涜するものは赦されない。

28 きょうは野にあって、あすは炉に投げ入れられる草でさえ、神はこのように装って下さるのなら、あなたがたの信仰が薄くないかぎり、神はあなたがたにも同じように装わせてくださるであろう。

31 だから、まず神の王国を築くことを求めなさい。そうすれば、これらのすべてのものは添えて与えられるであろう。

(わたしたちは主の来臨にいつも備えておかなければならない。)

xx 主人は夕方に帰り、夜中にも帰り、夜明けにも帰るからである。
38 よく言っておく。書かれているとおり、すでに帰って来たのだ。そしてまた、夜中に帰って来ても、夜明けに帰って来ても、目を覚ましているのを見られる僕は、幸いである。
37 その僕たちの主人が帯を締めて、僕たちを食卓に着かせ、そばに来て給仕をしてくれるであろう。
xx さて、これらのことをあなたがたによく言っておく。あなたがたは、主人が帰って来るのは夜の盗人のようであることを知っておくがよい。
xx それは、ある家の主人のようである。自分の持ち物を見張っていないと、気がつかない時に盗人が来てその持ち物を奪い、仲間の間で分けてしまう。」
39 すると、彼らは互いに言った。「家の主人は、盗人がいつ来るか知っていたら、気をつけていて、自分の家に押し入られて持ち物を奪われるようなことはしないだろう。」
40 すると、主は彼らに言われた。「よく言っておく。あなたがたも用意していなさい。思いがけない時に人の子が来るからである。」
41 すると、ペテロが言った。「主よ、このたとえを話しておられるのはわたしたちのためなのですか。それとも、みんなのためなのですか。」
42 そこで主は言われた。「主人が召し使いたちの上に立てて、時に応じて定めの食事を備えさせる者たちにあてて、わたしは語っているのである。」
xx すると、彼らは言った。「では、その忠実な思慮深い僕は、一体だれですか。」
xx 主は彼らに言われた。「気をつけていて、時に応じて定めの食事を分ける僕である。
43 主人が帰って来るとき、そのようにしているのを見られる僕は、幸いである。
44 よく言っておくが、主人はその僕に自分の全財産を管理させるであろう。
45 しかし、気をつけていると認められない僕は、悪い僕である。気をつけていると認められない僕は、主人の帰りが遅いと心の中で思い、男女の召し使いたちを打ちたたき、食べたり、飲んだりして酔い始める。
46 その僕の主人は思いがけない日、気がつかない時に帰って来るであろう。そして、彼を厳しく罰して、不忠実な者たちと同じ目に遭わせるであろう。
47 主人の思いを知っていながら、主人が帰って来るときのために用意もせず、主人の思いどおりにしなかった僕は、多く鞭打たれるであろう。
48 しかし、主人の思いを知らずに、打たれるようなことをした者は、打たれ方が少ないであろう。多く与えられた者からは多く求められ、主人から多く任された者からはさらに多く要求されるのである。

第13章

33節の下に追加
xx イエスはこのように言って、御自分の死を示された。そして、その時、エルサレムを嘆き悲しまれた。

35 見よ、おまえたちの家は見捨てられてしまう。わたしは言って置く、あなたがたが主の手から自分のすべての罪の贖いを受け、『主の名によってきたるものに、祝福あれ』とあなたがたが言う時の来るまでは、わたしを知ることはないであろう」。

第14章

26 「だれでも、父、母、夫、妻、子、兄弟、姉妹、さらに自分の命までも捨てて、わたしのもとに来るのでなければ、言い換えれば、わたしのために命をささげるのを恐れる者は、わたしの弟子となることはできない。

27節の下に追加
xx だから、わたしがあなたがたに教え、命じたことを、行なうよう、心に決めなさい。

30節の下に追加
xx そしてイエスは、もし、続けることができなければ、だれもイエスに従わないことを示され、言われた。

xx そのとき、何人かが来て言った。「良い先生、わたしたちにはモーセと預言者たちがあり、だれでも彼らによって命を得ています。彼は命を得られないのでしょうか。」
xx イエスは答えて言われた。「あなたがたはモーセも預言者も知ってはいない。もしあなたがたが彼らを知っていたなら、わたしを信じたであろう。彼らはこの目的で書いていたからである。わたしはあなたがたが命を得るために送られた。
34 それであるから、わたしはそれを良い塩にたとえよう。しかし、塩もききめがなくなったら、何によって塩味が取りもどされようか。

第15章

04 「あなたがたのうちに、百匹の羊を持っている者がいたとする。その一匹がいなくなったら、九十九匹を残しておいて、野原に行って、いなくなった一匹を見つけるまでは捜し歩かないであろうか。

第16章

(イエスは金持ちとラザロのたとえの背景を語られた。)

15節の次に挿入
xx すると、彼らは言った。「我々には律法と預言者がある。我々はこの男を我々の支配者といて受け入れない。この男は自ら我々の裁判人となっている。」
16 そこでイエスは彼らに言われた。「律法と預言者はわたしについて証している。まことに、ヨハネに至るまで、記録を残してきたすべての預言者が、今の時代を預言してきた。
16 それ以来、神の王国が宣べ伝えられ、真理を求める人々は皆、これに力ずくで入ろうとしている。
17 しかし、律法の一画が落ちるよりは、天地の過ぎ去る方がもっとたやすい。
xx あなたがたは律法を教えていながら、なぜ書かれてあることを否定するのか。あなたがたすべてが贖われるように、律法を成就しようとして御父が遣わされた者を、なぜ非難するのか。
xx おお、愚かな者たちよ。あなたがたは心の中で『神はいない』と言う。そして正しい道を曲げる。天の王国はあなたがたから激しく襲われている。あなたがたは柔和なものたちを迫害し、王国を襲って滅ぼそうとしている。そして、王国の子らを奪い取っている。姦淫を行う者たちよ、あなたがたは災いである。」
xx すると彼らは、姦淫を行う者であると言われたことに腹を立て、再びイエスをののしった。
18 しかし、イエスは続けて言われた。「すべて自分の妻を出して他の女をめとる者は、姦淫を行う者であり、また、夫から出された女をめとる者も、姦淫を行う者である。あなたがたによく言っておく。わたしはあなたがたを金持ちにたとえよう。

第17章

(神の王国はすでに来ている。)

21 『見よ、ここにある』『あそこにある』とも言えない。神の王国は、すでにあなたがたのもとに来ている。

(イエスは義人の集合に関して一つのたとえを語られた。)

37 弟子たちはイエスに言った。「主よ、彼らはどこに取り去られるのですか。」
37 するとイエスは言われた。「死体が集まる所、言い換えれば、聖徒たちが集まる所には、はげたかも集まる、すなわちの残りの者たちも集まるであろう。」
xx これはイエスが、聖徒たちの集合について、また天使たちが降って来て残りの者たちを聖徒たちのもとに集めることについて言われたのである。イエスが述べておられるように、ある者は寝室から、別の者はうすをひく場所から、またある者は畑から集められる。
xx まことに、義の住む新しい天と新しい地がある。
xx そこには汚れた者はいない。地は衣のように古び、堕落が高じて消え去り、その足代はすべての罪から清められ、聖くなって残るのである。

第18章

08 あなたがたに言っておくが、神は来られ、聖徒をすみやかにさばいてくださるであろう。しかし、人の子が来るとき、地上に信仰が見られるであろうか」。

(富に頼る者は神の王国に入ることができない。)

27 イエスは彼らに言われた。「富に頼る者は神の王国に入ることができない。しかし、この世に属するものを捨てる者を入らせることは、神にはできる。」

第19章

26 『あなたがたに言うが、おおよそ手に入れた人には、なお与えられ、手に入れなかった人からは、受け取ったものまでも取り上げられるであろう。


第21章

(イエスは来臨のしるしを説明された。)

24節の次に挿入
xx イエスはこれらのことを彼らに語られたが、これはエルサレムの滅亡についてのことであった。そこで弟子たちは尋ねて言った。「先生、あなたがおいでになる時のことについてお話ください。」
25 すると、イエスは答えて言われた。「異邦人の時が満ちる時代に、太陽と月と星とにしるしが現れるであろう。地上では、海と波がとどろくように、諸国民がおじ惑って悩むであろう。地も乱れ、大いなる深みの水も荒れるであろう。
26 人々は世界に起ころうとしていることを思い、恐ろしさのあまり気を失うであろう。天の力が揺り動かされるからである。

(異邦人の時が満ちるときに、すべてが成就する。)

32 よく聞いておきなさい。これらのことがことごとく起こるまで、この時代、すなわち異邦人の時が満ちる時代は過ぎ去らないであろう。

36 これらの起ろうとしているすべての事からのがれて、人の子が父の栄光をまとって来るとき、その前に立つことができるように、絶えず目をさまして祈っていなさい。そして、わたしの戒めを守りなさい 」。

第22章

16 あなたがたに言って置くが、預言者たちがわたしについて記したことが成就する時までは、わたしは二度と、この過越の食事をすることはない。預言が成就する時、わたしはあなたがたと神の国で食事をするであろう 」。

31 シモン、シモン、見よ、サタンはあなたがた王国の子らを麦のようにふるいにかけることを願った。

44 イエスは苦しみもだえて、ますます切に祈られた。そして、血のしたたりの汗が地に落ちた。

第23章

31節の下
xx イエスはイスラエルの散乱と、異教徒すなわち異邦人による破壊について言われたのである。

(イエス、御自分を十字架につけたローマの兵卒たちのために赦しを求められる。)

34 そのとき、イエスは言われた。「父よ彼らをお赦しください。彼らは何をしているか分からずにいるのです。」(これは、イエスを十字架につけた兵卒たちのことを言われたのである。)彼らはイエスの着物をくじ引きで分け合った。

第24章

02 ところが、石が墓からころがしてあり、輝いた衣を着たふたりの天使が立っていた。
03 中にはいってみると、主イエスのからだが見当らなかっので、
04 女たちは途方にくれた。
05 女たちは驚き恐れて、顔を地に伏せていると、この二人の天使が言った、「あなたがたは、なぜ生きた方を死人の中にたずねているのか。

42 (KJ)彼らが焼いた魚の一切れと蜂蜜の巣をさしあげると、