「ヨハネの黙示録」解説

【解説】は聖典や教会の出版物から持ってきた。
私自身の推測や、教会以外の人の解釈については(私的)という文字を入れた。

目次 解説   黙示録の概略   ヨハネの生涯   黙示録は現代の私たちのために書かれた   黙示録の構成   黙示録はなぜわかりにくいか   時代背景   読者に伝えたいこと   黙示録の数字   7つのラッパと鉢の共通点 本文                     10   11 12 13 14 15 16 17 18 19 20   21 22 付録   ジョセフ・スミス - マタイ   教義と聖約29章   教義と聖約88章
【黙示録の概略】 新約聖書の中の最後の書。 使徒ヨハネに与えられた啓示が載せられている。 ヨハネは世界の歴史、特に終わりの時の状態を見ることを許された。 ヨハネは主の日に流刑地のパトモス島でこの啓示を受けた。 パトモス島はエペソからさほど遠くない、アジヤの地の沖合にある。 この啓示が与えられた正確な日時は不明であるが、紀元95年ごろと思われる。 アジアにある教会の7つの支部にあてて書いた啓示の書である。 ヨハネの示現は、天父が御自身の子供たちをどのようにお救いになるのかを教えている。 1ニーファイ14:18-27と教義と聖約77章(エテ4:15-16)には、 黙示録を理解するための鍵が記されている。 日本語の表題が「黙示」となったのは、言葉では無く映像だけを見せられたことによる。 英語の表題はRevelationやApocalypseとなっている。元の意味は「覆いをとる」というこ とであり、そこから「明らかにする」という意味を持つ。 【黙示録のテーマ】 このテーマは、ヨハネが第1節で述べているように、きわめて簡潔である。「イエス・キ リストの黙示。」これがテーマである。 黙示録には、この世のすべての時代におけるキリストと人との関係が描写されている。 特に、現代の人のために、イエス・キリストの再臨、人類の裁き、悪人の滅び、福千年、 日の栄えの状態となる地球のことが詳細に記されている。 【黙示録の意義】 現在与えられている標準聖典の中で、黙示録ほど、主の計画の全容を詳細かつ包括的に 描写しているものはない。 黙示録には世界の歴史が霊感の下に概説されており、特に主が大いなる平和の千年期の 到来を告げられる時代のことが中心となって語られている。
【ヨハネの生涯】 ヤコブの兄弟であり、ゼベダイの息子であるヨハネは、イエスによって召された最初の12 人の中の一人であった。 初めは漁師であった。 ヨハネ1:40に出てくる名前の分からないバプテスマのヨハネの弟子は、 このヨハネと思われる。 後にイエス・キリストの弟子となる召しを受けた。 彼はイエスから特に愛されたことで、愛弟子ヨハネとして知られるようになった。 彼は、ヤイロの娘の蘇生、変貌の山、ゲツセマネにイエスとともにいた3人の弟子の 一人である。 イエスは、ヨハネとその兄弟をボアネルゲ、すなわち「雷の子」と呼ばれた。 十宇架の刑と復活に関する記述の中には、ヨハネについての言及が数多く見受けられる。 ペテロおよびヤコブとともに当時の教会の管理体を組織し、救い主の死後訪れた迫 害のさなかにあって、いつも恐れることなくペテロの傍らに立っていた。 ヨハネによる福音書、ヨハネの3つの手紙、黙示録を著した。 ドミティアヌス帝のときにキリスト教徒が迫害を被ったが、そのときにヨハネはパトモス 島に流刑にされたと思われる。 この島で黙示録を書いたこと以外、ヨハネの生涯についてはほとんど記録がない。 ヨハネの名は、末日の啓示の中で何度も述べられている。 ヨハネは、救い主の再臨の時まで身を変えられた状態でこの地上にとどまることを 特別に許された。 1831年に、預言者ジョセフ・スミスはヨハネが行方の知れない十部族の間でなお働 いていると告げた。
【黙示録は現代の私たちのために書かれた】 直接のあて先は教会の7つの支部であるが、黙示録の内容が実現する時代の人々のために 書かれた。 現代は黙示録に書かれたことが実現する時代である。 最後の大戦争(ハルマゲドンの戦い)の後、キリストが世を治める福千年が来る。 黙示録には、その一連の出来事が記されている。 【ハルマゲドンの戦いとは】 ・福千年(主の再臨)の直前に起こる最後の大戦争のこと。 ・世界が巻き込まれる戦争である。 ・地の国々がイスラエルに敵対して集まる。 ・エルサレムを中心にその周辺で行われる。 【7つの教会に向けて】 黙示録として知られているこの記録の直接の受け取り人は、主御自身が語っておられるよ うにアジヤの7つの教会である。しかし、これらの教会が選ばれた理由は、明らかにされ ていない。アジヤにほかの支部がなかったからではない。なぜなら、トロアスやコロサイ、 ヒエラポリスに聖徒たちのいたことが『新約聖書』から知られているからである。また、 これら7つの教会が、アジヤの中で最も重要な都市にあったというわけでもない。エペソ やスミルナ、ペルガモは、かなり大きく知名度の高い都市であったが、テアテラやヒラデ ルヒヤは劣っていたからである。多くの人々が考えているように、もしもヨハネが紀元1 世紀の終わりの数年間、エペソの住民としてエペソに住んでいたとしたら、7つの教会に ついてよく知っていたことだろう。また、使徒として宗務に従事する立場にあったこと から、ヨハネは、これらの教会の聖徒たちに勧告を与える権威を保有していた。新約聖 書地理学の著名な学者であるウィリアム・ラムゼー卿がかつて語ったところによると、 ヨハネが啓示を告げた7つの都市は、アジヤを貫く大きな環状道路上に位置していた。 エペソを出発して、名前の挙げられた順にこれらの都内を巡ると、環状道路を旅するこ とになるのである。アジヤにはほかにも教会の支部があったが、パトモス島でヨハネが 啓示を受けた当時、すでにほかの支部は背教に屈してしまい、これら7つの支部だけが 忠実な支部として残っていたのであろう。パウロは、殉教する直前(紀元68年)に、 テモテに次のように書き送っている。「アジヤにいる者たちは、皆わたしから離れて行 った。」また、7つの支部でさえも(紀元95年)、悔い改めを必要とする状態にあった。 特に、エペソの教会に対して、主はこう言っておられる。「悔い改めなければ、わたし はあなたのところにきて、あなたの燭台をその場所から取りのけよう。」 【末日の聖徒に向けて】 ヨハネの黙示録の対象者は当時の聖徒たちだけではない。末日の啓示で知らされている ように、主がヨハネに彼の見たことを書き記すように指示された目的の一つが、最後の 神権時代の聖徒たちに、末日の出来事、すなわちヨハネが見た多くの事柄の成就する時 代の出来事を理解させることであった。預言者ニーファイは、ヨハネが見た事柄を目に する特権に浴したが、その示現を記録する栄誉はヨハネに与えられると告げられた。ニ ーファイはまた、ヨハネが見て記録する事柄は、主の定められたときに、純粋なままで 世に現されると知らされた。言い換えれば、黙示録は、アジヤの7つの教会の聖徒のた めだけでなく、時満ちる神権時代の聖徒のためにも与えられたものであるということで ある。
【黙示録の構成】 ・黙示録の導入   A.ヨハネはその啓示が真実であるという証を述べている。(1:1-8)   B.キリストはヨハネに特別な指示を与えておられる。(1:9-20)   C.聖徒たちに救い主から勧告と助言が与えられている。(2-3章) ・啓示   A.天の示現(4章)    ヨハネは日の栄えの王国におられる御父と御子にまみえる。   B.神の王国の行く末に関する示現    1.7つの封印によって封じられた書物(5-11章)    2.神の王国とサタンの国(12-14章)    3.サタンの国の滅び(15-18章)    4.世界の歴史(19-20章)   C.天の示現    ヨハネは新しい天と新しい地、日の栄えの栄光化された状態の世界を見る。    (21:1-22:5) ・黙示録の結論   A.天使はその啓示が真実であるという証を述べる。(22:6-7)   B.キリストからヨハネに与えられた特別な指示。(22:8-15)   C.聖徒たちに救い主から最後の勧告と助言が与えられる。(22:16-21) 【各章の概要】 ・第1-3章   この書の序文と、アジヤの7つの教会への手紙。   ヨハネは聖徒たちが幾つかの問題を解決できるよう助けを与えるためにこの手紙を書   いた。 ・第4-5章   神とキリストの尊厳と義なる力を示す、ヨハネが受けた数々の示現。 ・第6-9,11章   ヨハネは、7つの封印で封じられた巻き物を見た。   それぞれの封印は、地球の現世の歴史の各千年間を示している。   第7の封印に含まれる出来事がおもに記されている。 ・第10章   ヨハネが食べた巻き物のこと。   この巻き物は、ヨハネが将来果たすべき使命を象徴している。 ・第12章   サタンが天で背いて投げ落とされたときに始まる悪について。   天で始まったその戦いは、この地上でも続いている。 ・第13,17-19章   サタンに支配された地上の諸々の邪悪な王国、   悪の最終的な滅亡を含め、それらの国々の行く末。 ・第14-16章   キリストの再臨の直前に悪のただ中にあって義を守る聖徒たち。 ・第20-22章   福千年、美しい新エルサレムの都、地球の歴史の最後に起こる出来事。 【示している時代】 ・12章の大半は前世 ・6−11章、13−14章、16−19章は現世と地球の歴史 ・2−3章、15章、20−22章は「最後の裁き」と忠実な人々が永遠の世界で受ける栄光 【7の数字に着目した黙示録の全体図】 ・流刑中のヨハネ、安息日にイエス・キリストの訪れを受ける(1章) ・アジアの7つの教会へメッセージを送るよう指導を受ける(2-3章) ・示現の中で神の存在と巻物を見る(4-5章)   ・巻物の第1の封印が解かれる(6章)   ・巻物の第2の封印が解かれる(6章)   ・巻物の第3の封印が解かれる(6章)   ・巻物の第4の封印が解かれる(6章)   ・巻物の第5の封印が解かれる(6章)   ・巻物の第6の封印が解かれる(6-7章)   ・巻物の第7の封印が解かれる(8章)     ・第1の御使がラッパを吹き鳴らす(8章)     ・第2の御使がラッパを吹き鳴らす(8章)     ・第3の御使がラッパを吹き鳴らす(8章)     ・第4の御使がラッパを吹き鳴らす(8章)     ・第5の御使がラッパを吹き鳴らす(9章)     ・第6の御使がラッパを吹き鳴らす(9章)       ・末日の出来事が起こる(9-11章)     ・第7の御使がラッパを吹き鳴らす(11章)     ・第1の御使が災いの鉢を傾ける(15-16章)     ・第2の御使が災いの鉢を傾ける(16章)     ・第3の御使が災いの鉢を傾ける(16章)     ・第4の御使が災いの鉢を傾ける(16章)     ・第5の御使が災いの鉢を傾ける(16章)     ・第6の御使が災いの鉢を傾ける(16章)     ・第7の御使が災いの鉢を傾ける(16章)     ・大淫婦である悪魔の教会の最後(17-18章)     ・主の再臨と福千年(19-20章)     ・サタンの最後、裁き(20章)     ・地球の復活と新エルサレム(21章)     ・最後に訪れる神の王国(22章) ・本筋外(年代順の流れが中断されている)   ・女と男の子と龍の話(12章) 前世からのサタンの軍勢との戦い   ・獣の話(13章)       サタンに支配されてる現世   ・回復と裁き話(14章) 最初から5番目までの封印の説明には11節を費やし、第6の封印の説明には14節を費やして いるのに対して、第7の封印は226節を費やしている。ヨハネはわたしたちの時代と来るべ き時代の出来事に最大の関心を寄せている。黙示録は現代のために書かれている。 【時系列説明】 7つの封印 = この世が存在する期間を千年ずつ、7つに区分 ・永遠の過去 ・前世 ・創造 ・アダムの堕落 ・第1千年紀   ・アダムの時代   ・悪が世に広まり始める   ・預言者が悔い改めを説く   ・アダム、子孫を集め、祝福する   ・アダム、この世の生涯を終える ・第2千年紀   ・エノクの時代   ・エノクの町、天に取り上げられる   ・ノアの時代   ・大洪水=人類の再出発   ・バベルの塔   ・ヤレド人、約束の地へ ・第3千年紀   ・アブラハムの時代   ・イサク、ヤコブ、イスラエルの12部族   ・ヨセフ   ・エジプトでのイスラエルの苦難   ・モーセの時代   ・カナンの地の征服   ・イスラエル、王政を始める ・第4千年紀   ・イスラエル、二つの王国に分裂   ・イザヤの時代   ・10部族、征服され、後に消息を絶つ   ・多くの預言者が拒まれる   ・ユダ王国のバビロン捕囚   ・背教の時代 ・第5千年紀   ・バプテスマのヨハネの時代   ・キリストの時代   ・教会が設立される   ・贖いの犠牲   ・異邦人に福音が伝えられる   ・大背教と暗黒時代 ・第6千年紀   ・ルネッサンス   ・宗教改革   ・産業革命   ・ジョセフ・スミスの時代   ・教会、全世界に発展する   ・聖徒たち、キリストを待ち望む   ・全世界に大いなる災害   ・シオンが確立される   ・私たちの時代:土曜日の夕方 ・第7千年紀   ・地球の安息   ・邪悪な者たちの最終的な滅亡   ・キリスト、王の王として地球を治めたもう   ・地球が楽園の栄えを受ける   ・サタンが縛られる   ・愛と平和の福千年   ・福千年の終わりに地は日の栄えの状態となる ・最後の裁き ・試しの時が終わる ・すべての人が神の報いを受ける ・永遠の未来 ヨハネは5つの封印とそれにかかわる事柄を簡潔に記録した。 ヨハネが見た事柄は、アダムやエノク、アブラハム、あるいはイエスの時代の状態を述 べたものではない。ヨハネは将来に起こること、すぐにでも起こることだけを見た。 ヨハネは天の幕を引き開けてもらい、示現によって、闇を貫き通し、将来の時代を見た。 すなわち、世の終わりに至るまでのすべての時代に起こる数々の出来事を見たのである。 ヨハネは永遠の世界の光栄を凝視し、数限りない天使の群れを見て、神の声を聞いた。 それは主の日のことであり、世がまったく知らない御霊によったのである。 第6の封印以降の詳細 ・第6の封印が解かれたとき、大きな災害が起こる(6:12-17) ・義人たちに印が押されるまで、地の破壊が猶予される。福音の回復(7:1-8) ・ヨハネ、神の王国に救われた人々を見る   7つの裁きのラッパが鳴り響く少し前に、ヨハネは日の栄えの王国に救われた人々の   群れが、神と小羊をたたえるのを見た(7:9-17) ・第7の封印が解かれたとき、火、破壊、戦争が解き放たれる(8:1-13;9:1-21) ・小さな巻物   第6のラッパが鳴り響き、エルサレムの二人の証人の示現が与えられる間に、一人の   御使いが、ヨハネに巻き物を与え、それを食べるように命じる。これはイスラエル   集合に関して、ヨハネに託された特別な使命を象徴したものである。ヨハネは将来   起きる大きな出来事の中で自分が果たすべき務めを示された。(10:1-11) ・エルサレムでの激しい戦争と二人の証人(11:1-13) ・第7のラッパが鳴り響く、天から声があり、王国の勝利を告げる。(11:15-19) ・ヨハネ、神の王国に救われた人々を見る   裁きの鉢が地に傾けられる少し前に、ヨハネは獣に打ち勝った人々の群れが、日の   栄えの王国で神と小羊をたたえるのを見た(15:1-4) ・裁きの鉢が地に傾けられる。邪悪な人々はそれでも罪を悔い改めない(15:5-8;16:1-2) ・サタンの王国の崩壊   第7の裁きの鉢が地に傾けられた後、一人の御使いが大淫婦と獣が何を象徴するかを   教える。次にヨハネは、その淫婦(サタンの王国と、キリストの花嫁である真実の   教会を装ったものたちの象徴)が倒れるのを見る。世はサタンの帝国の倒壊を、激   しく泣き悲しむ(17:1-18;18:1-24) ・天の声があって、キリストの王国の最終的な勝利を告げる(19:1-10) ・王の王としてキリストが来られる。邪悪な人々の最終的な滅亡(19:11-21) ・サタンが縛られる(20:1-2) ・義人が贖われ、福千年が始まる(20:3-6) ・福千年の終わりにサタンが解き放たれる。最後の戦いとサタンの敗北(20:7-10) ・大いなる最後の裁き(20:11-15) ・新しい天と新しい地。地は日の栄えの状態となる(21:1-27;22:1-5) 神の王国 ― 輝かしい未来   預言された事柄が将来どのような順序で起こるかは、大まかに上記で示されている。   しかし、厳密な順序ですべてを並べることは、主が意図されたところではない。   主は、神の王国のすばらしい行く末について、より深い知識と洞察を与えるために   下に示したように補足説明を加えられた。 神の王国と、サタンの王国から加えられる攻撃についての説明   神の王国の来るべき勝利を告げる声が天にあった。   この王国と、これを装うサタンの王国について次のように述べられている。 1:教会と神の王国(12章)   A.教会(王国の宗教的な面)は、キリストを王に頂く王国(王国の政治的面)を     起こす。   B.教会と神の王国は巨大な龍(サタン)の攻撃を受ける。   C.この攻撃は前世、すなわち天上の戦いのときに始まった。   D.ヨハネの時代の教会は王国を起こすに至らず、龍によって荒れ野(背教)へと     追いやられた。 2:教会とサタンの王国(13章)   A.ヨハネは、海から上って来る獣、またサタンが地上のもろもろの王国を支配する     権威を持つさまを目にした(サタンの王国の政治的な面)   B.ヨハネは、地から上って来る獣が宗教上の力を振るって、大きな悪を行うのを     見た(サタンの王国の宗教的な面)   C.その獣に従うものたちは、額に忠義を表す刻印を受けた。 3:結末(14章)   A.ヨハネは、小羊がその額に神から印を受けた人々(14万4千人)とともにシオンの     山におられるのを見た。   B.ヨハネは、御使いによって福音を回復されるのを見た。これはサタンの支配権     が衰える前兆であった。   C.鎌を手にした人の子が天に見えた。邪悪な人々の大いなる刈り入れ(裁き)が     始まった。
【黙示録はなぜわかりにくいか】 この書には、なじみのない象徴が使われており、多くの人々にとって不可解な書物である。 象徴が使われる理由は主に次のことであると思われる。 ・将来のことを映像で見せられた。現代の文明を昔の人が見た場合、このように表現する  しかなかった。  例えば、核兵器については、「火と雹の大いなる雨」と表現するなど。 ・改変をふぜぐため、読み解く知識のある人のみにわかるように、象徴を使って表現した。  これは、神殿での儀式に用いられる象徴も同じ理由。  理解できるほどの霊的成熟をした人のみが理解できる。 【なぜ象徴が用いられるか】 聖典を一読しただけでも明らかなように、主は主の子供たちに福音の真理を教えるに当た って、頻繁に象徴的な言葉と表象を用いておられる。麦と毒麦、からし種、燭台、オリー ブの木、ラッパ、酒ぶね、目、耳、心、バプテスマ、聖餐など、象徴の用いられたものを 挙げると数限りない。では以下に、主はどうしてこのような象徴を用いて永遠の真理を教 えようとされたのかを考えてみよう。 第1に、そして最も重要であると思われるが、象徴は抽象的な概念や言葉以上に心に大き な衝撃を与えて真理をはっきりと伝えることができる。例えば、麦と毒麦のことを考えて みよう。もしその気になりさえすれば、イエスは弟子たちに、王国には悪い人と良い人が いると告げることがおできになったであろう。しかし毒麦は、成長の初期の段階では麦と ほとんど区別のつかない毒草であった。麦と毒麦がともに成長し、実をつけると(聖典の 中でよく用いられるもう一つの象徴)、その両者は容易に区別し、分けることができる。 このことを覚えておくと、麦と毒麦のたとえは深い意味を持つ。わたしたちは現在の神権 時代の教会歴史においても、古代の使徒の時代においても麦と毒麦の原則をはっきりと目 にすることができる。 象徴がこのように効果的な教授法である第2の理由は、霊的な成熟度に合わせてそれぞれ 霊的な真理を伝えることができるということである。バプテスマの儀式は、例として最適 なものの一つである。バプテスマは清められること、すなわち罪が洗い流されることを象 徴している。しかしその意味をさらに考えてみると、そこには深い霊的な意味のあること が明らかになる。以前の罪深い人間の死と埋葬を暗示している。バプテスマフォントは生 まれながらの人間の墓となる。しかしなおそれでもバプテスマの霊的な深みは損なわれな い。フォントはまた子宮をも象徴している。最初の肉体の誕生と同じように、そこで新し い霊的な人間がもう一度生まれるのである(モーセ6:59参照)。そのようにバプテスマ は、簡素で美しい儀式にとどまらない。その象徴の中に、福音の最も基本的で重要な真理 の幾つかが見いだされるのである。 福音の中に象徴が用いられる理由はそのほかにも幾つかある。例えば、その簡素さと美し さ、あるいは象徴の持つ普遍的な訴え、それらはまたその意味を調べ、考えようとする気 持ちをかき立てる。すべての聖典の中で最も象徴がたくさん用いられている書である黙示 録をこれから調べてみよう。 黙示録の象徴性 黙示録に関して最も頻繁に問われ、かつ解答の困難な問題はその象徴性である。ヨハネの 見た表象の幾つが象徴的なものであろうか。それらは文字どおりに理解すべきであろうか、 それとも比喩的なものとして理解すべきであろうか。あるものは象徴的であり、あるもの は文字どおりのものである。そうであるとすれば、その違いはどのようにすれば分かるか。 表象のあるものは、非常に奇妙で、わたしたちにはなじみのないものである。それはなぜ だろうか。例えば、7つの頭と10の角を持つ獣がそれである(黙示13:1参照)。これらの 質問に完全に答えることができないとしても、黙示録の研究を始めるに当たっては、以下 の事柄を心に留めておくことが重要である。 1.ヨハネは読者にあいまいな、あるいは理解できない事柄を書こうとはしなかった。ヨ ハネは読者の理解できる言葉で書き、彼らとその文化背景を一つにしていた。したがって、 彼らはヨハネが用いた特別な用語や句に通じていたと思われる。わたしたちが黙示録を理 解するのに困難を感じる理由は、時代に隔たりがあり、社会情勢や言語を異にするためで ある。しかしヨハネは黙示録を書くに当たって、読者がそれを明確に理解することを期待 していた。 2.ヨハネの記録は、それが書かれた当初「書き記されたことは分かりやすくて純粋であ り、また大変貴くて、すべての人に理解しやすいものであった」(1ニーファイ14:23) と、啓示によってニーファイに告げられている。『聖書』は「大きな忌まわしい教会の手 を経て出て来てからは、……分かりやすくて貴い多くの部分が取り去られ」た(1ニーフ ァイ13:28)。そのときに『聖書』のほかの記録と同様に、黙示録も手を加えられたと思 われる。このことから、適切な解釈を施すことが困難になっている。ジョセフ・スミス訳 によってこれらの多くは確かに回復されているが、しかしなお重要な部分が失われている 可能性もある。 3.ヨハネの用いた表象の多くは象徴的である。事実、それらを文字どおりに取ると実に 異様な描写である。その好例の一つは神の御座の周りの生き物の描写である。それらの生 き物は6つの翼を持ち「その翼のまわりも内側も目で満ちていた」(黙示4:8)と述べら れている。ジョセフ・スミスに告げられたところによると、それらの翼は動き行動する力 を表しており、目は光と知識とを表す(教義と聖約77:4参照)。自動車や列車、ジェッ ト機やロケットの知られていない古代世界では、鳥よりも遠くまでまた速く飛べるものは どのように象徴できたであろうか。わたしたちが光を感じ、知識の大半を得るのは目によ ってである。目は光と知識を象徴するのに適切である。このように、黙示録は非常に象徴 的な記録である。したがって、すべてを文字どおりに解釈しようとするときに、非常に大 きな誤解が生じてくるのである。 4.黙示録は非常に象徴に富んだ書物であるが、その象徴は現実的な物や人、出来事を描 写している。言い換えれば、それは象徴的ではあるが、観念主義者の主張する意味での象 徴性はない。すなわち、抽象的で不明瞭な概念を持つものではない。例えば、ガラスの海 は象徴的な概念である。しかし日の栄えの栄光化した地球という明瞭で具体的なものを表 している(教義と聖約77:1参照)。7つの封印によって封じられた書物も象徴的なもので ある。しかしそれは地球の歴史上における7つの期間を文字どおり具体的に描写したもの である(教義と聖約77:6参照)。象徴の幾つかは明らかである。近代の啓示を通して、 わたしたちはそれが何を意味するかを知っている。しかし象徴の多くは明らかでない。し たがってさらに啓示が与えられるまで、その意味を断言することはできない。しかし覚え ておくべき重要なことは、黙示録は象徴で満たされているけれども、それぞれの象徴は具 体的な意味を持ち、現実の事柄を伝えているということである。 5.黙示録とその象徴の意味は霊感の賜物によってのみ正しく解釈することができる。霊 感によらない解釈はどのようにすばらしいものであっても、その奥義を解くものではない。 その書が黙示録と呼ばれるのはそのためであり、啓示がそれを理解するうえでの不可欠な 条件である。恐らくそのためであろうが、ジョセフ・スミスは、「黙示録は神が書くよう 命じられた書物の中で最も明らかなものの一つである」(『預言者ジョセフ・スミスの教 え』p.290)と言っている。末日の啓示は、黙示録の奥義を解き明かすうえで非常な助け となる。謙遜かつ熱心に祈りをもって黙示録を研究するとき、御霊によって最も重要な末 日の啓示を受けることができるであろう。 末日の啓示に基づいた見解 わたしたち末日聖徒は、末日の啓示があるために、ほかのキリスト教学者よりも優位にあ る。事実、わたしたちは自分たちが自覚している以上に、それらの啓示を理解するうえで はるかに有利な立場にいる。教義と聖約29、77、88章ならびにそのほかの章に見いだされ る黙示録の解釈に役立つ聖句、および『聖書』のジョセフ・スミス訳で与えられている改 訂、預言者の説教、『モルモン書』やそのほかの末日の聖典に記された明確な説明、救い の計画に関する広範な知識、これらすべてのおかげで(これらを保守的に、また知恵と霊 感をもって応用することは言うまでもなく)、わたしたちは、ほかの方法では明らかにさ れないこの書物を深く正しく理解することができるのである。 この啓示された情報は、黙示録の解釈に重要な鍵を与える。ある意味で、黙示録は錠の下 ろされた家のようなものである。窓からのぞき込むと中のものが少し見える。しかし、ぼ んやりとしていてあいまいで、視界も限られる。ところが、近代の啓示の鍵を使えば、ド アを開いて中に入ることができるのである。だからといって、一度中へ入れば目に見える すべてのものを理解できるというわけではない。しかし少なくともその家の中にいて、理 解力を働かせ、自由に調べることができるのである。特に教義と聖約77章についてこのこ とが言える。ジョセフ・スミスは『聖書』のジョセフ・スミス訳を行っていたときに、黙 示録に関して幾つかの疑問を主に伺い、それに対する答えを受けた。その一つが、ヨハネ が神の手のうちに見た7つの封印で封じられた書物についての疑問である。その結果、そ の書物に関するユニークな解釈が答えとして末日聖徒に与えられたのである。ジョセフ・ スミスは、その書物はこの世の歴史全体を表し、7つの封印のそれぞれが千年間の歴史を 示すと告げられた。すなわち、最初の封印は最初の千年間の出来事を表し、以下同様にそ れぞれの封印はそれぞれの千年間を示すのである。しかしながら、そのおもな目的は歴史 ではなく、預言である。したがって、最初の4千年はそれぞれ簡単に述べられている(各 々が2節にまとめられている)。そして第5の千年間、すなわちヨハネと彼の読者たちが生 きていた時期は、それよりも少し多くなっている。また、第6の千年に至って初めて詳細 に述べられている(23節)。しかしそれでもなお、それが中心点とは言えない。第七の封 印を解くに至って、詳細な記述はさらに長くなる。残りの記述の多くは第七の封印に伴う 出来事に集中している。 以上をまとめると末日聖徒の解釈では、黙示録は歴史の全体にわたって御父と御子の偉大 な計画を表しており、それも特に悪がその力と邪悪のすべてを制圧される時期のことに集 中しているということである。 【ヨハネが用いた表象】 黙示録を読む人は、ヨハネが表象を用いて語っているのに目を見張る。慣れないために、 奇異にさえ感じるようである。しかし、これは、文化背景や言語の用法が根本的に異なる ためである。現代の教会員のほとんどは、西洋文化に染まっている。そのため、建築家が 建築資材を使うように言語を用いる傾向がある。つまり、細部に至るまでコンクリートで 固めた建物を建てる。しかし、聖地を含む東洋では、言語の用法がもっと芸術的である。 単語は、芸術家が絵を描く色のようなものである。したがって、東洋の人々は、形や細部 よりも、効果にもっと関心を払う。西洋の人々が太陽が昇っていると言うのに対して、ア ラブ人は、太陽が床を上げて出て来ると言うかもしれない。御存じのように、ヨハネはユ ダヤ人であり、西洋文化ではなく、東洋の文化に染まっていた。したがって、ヨハネは、 主の口から鋭いもろ刃の剣が突き出ていたと、救い主のことを述べている。しかし、具体 的な情景を描こうとする西洋人の心には、何とも理解し難いとしても、この描写は完全に 受け入れることができる。東洋人の心には、その人が事の詳細よりも、表象の持つ効果に 関心を払っているならば、表象に大きな意味があるのである。ヨハネの記述の示す表象を 文字どおりに解釈して絵を描くと、何ともグロテスクな姿になることだろう。しかし、東 洋人は物事を表象で表すのを好むということを思い起こせば、7つの頭と10本の角を持つ 獣や、イナゴにたとえられた軍隊、口から火を出す預言者たちなどは、永遠の真理の美し く深遠な表象となることだろう。
【時代背景】 ヨハネは教会員たちが困難にあっていた頃に、この啓示を受けた。聖徒たちに対する厳し い迫害があり、殺害されることもあった。また、教会員の間にも背教や分裂が起きていた。 さらに、ヨハネを除く全ての使徒たちが殺害された。ローマ帝国全体で皇帝崇拝を再開し、 ローマ政府から許可された神々を礼拝しない者を追放あるいは処刑した、ローマのドミテ ィアヌス皇帝の統治時代である。 現在のトルコの海岸からそれほど離れていないエーゲ海の青々とした海域に、パトモスと 呼ばれる、岩ばかりの小島がある。この荒涼とした小島は、ローマ時代には、政治犯や野 心家、そのほかローマ帝国にとって都合のよくない者たちの流刑地として、格好の島であ った。愛弟子として知られている使徒ヨハネも、紀元1世紀の終わりごろ、この小島に流 刑にされた。そして、今を去る約1,900年前のある日曜日に、この岩だらけの流刑地に、 栄光を受け昇栄したキリストが訪れられたのであった。 実に救い主は、ラッパのような大きな声の宣言の下に、アジヤの7つの教会の支部を象徴 する7つの金の燭台の間にお立ちになったのであった。その5、60年前に、救い主は十字架 上で苦しまれ、借り物の墓の暗い岩床の上に身を横たえられていた。その御方が今、目も くらむ、まばゆい栄光のうちに、ヨハネの前に立たれ、わたしは「生きている者である。 わたしは死んだことはあるが、見よ、世々限りなく生きている者である」と宣言されたの である。 そのとき、ヨハネは死人のようになって地に倒れた。すると、その栄光ある御方はヨハネ に触れ、恐れないようにと彼に命じられた。また、主から受ける事柄を書き記すようにと も命じられた。そして、順次、神聖な言葉が宣言されたのである。エペソ、スミルナ、サ ルデス、ラオデキヤ、次々と神よりの書簡の送り先が告げられた。 当時の聖徒たち、すなわちそれらの手紙のあて先になっている聖徒たちは、現代の聖徒た ちと大して違いはないことだろう。彼らも笑い、愛し、悩み、礼拝し、泣き、諭す同じ聖 徒である。今日の聖徒たちと同じように、男性は教会を管理し、指導し、女性は男性を支 持し、助け、若人は証と希望を持ち、子供はもじもじ、そわそわしていたことだろう。 しかし、非常に違った一面もある。それは、現代の聖徒たちが平和に生活し、人々から受 け入れられていることである。今日、教会は世の尊敬を勝ち得ている。わたしたちはその ような時代に生活している。したがって、「わたしには救い主のために命をささげる信仰 があるだろうか」と自問するとき、ほとんどの場合、それは理論的なことでしかない。し かし、ヨハネの時代には、それは現実的なことであった。当時の聖徒たちは、皇帝を礼拝 するように強制した政府の意図を知っていた。また、ローマ軍が近づいて来る音を耳にし たとき、大きな恐怖の訪れることを知っていた。現在言い伝えられているところによると、 ヨハネがパトモス島に流されたとき、すでにペテロは十字架につけられ、パウロは打ち首 にされ、バルトロマイは生きながらに皮をはがれ、トマスとマタイは槍やりを体に突き立 てられて殺されていた。生き残っていた使徒は、ヨハネただ一人であった。ほかの使徒は 全員、彼らの信仰のゆえに、暴力によって殺されてしまったのである。当時すでに、ネロ が大勢のクリスチャンをはりつけにし、血に飢えた群衆がコロセウムや大円形競技場で血 に酔いしれたことが、教会の史実となっていたのであった。当時の聖徒たちは、家庭や家 族、友人との交わりで得られる楽しい平和な生活の理想を何度打ち砕かれ、何度恐怖に駆 り立てられたことだろう。彼らは、何度自己を見詰め、自分の証と決意の確認を強いられ たことだろう。間断なくひどい迫害にさらされ、多くの聖徒たちが「主はほんとうに生き ておられるのだろうか」と、自分の心に問いかけたに違いない。 しかし、パトモス島へのキリストの訪れは、主が実在の御方であることを、使徒ヨハネに 個人的に確信させるだけのものではなかった。それは、教会歴史中、最悪の一時代に住ん でいた神の聖徒たちへの、主御自身の啓示であったのである。20世紀の慰めと平安を享受 しているわたしたちは、パトモス島から与えられた慰めと勇気を完全に理解することはで きないであろう。わたしたちはヨハネの黙示録を、不可思議な業であると考える。しかし、 当時の聖徒たちにとって、それは栄光に満ちたものであったに違いない。というのも、そ れによってキリストの輝きが訪れ、恐怖の暗黒が霧散し、また実際に救い主が実在の御方 で、聖徒たちをなお愛しておられ、サタンの軍勢に勝る力を有しておられることが明らか にされたからである。ヨハネが最初に語っているように、それは「イエス・キリストの黙 示(啓示)」であった。 当時の大きな悪の力(ローマ)から直接に恐ろしい迫害を被った当時の聖徒たちに、この ような啓示がどれほどの慰めを与えたか定かではない。教会は文字どおりの滅びに直面し ており、すでに大きな迫害が始まって、福音の光がかき消されようとしていた。このよう な状況の下では、神がなお神の民に働きかけておられるのだろうか、あるいはサタンが勝 利を収めることはないのだろうかと迷っても不思議はないであろう。しかし黙示録が告げ ているように、神が力を持ちたもうので将来サタンは決して勝利を得ないであろう。やが て時が来れば、サタンは一度制せられ、そして永遠に制せられることだろう。 このことを知ることは、当時の聖徒たちにとって確かに非常な価値があったであろう。ま た、今日の聖徒たちにとっても非常に価値がある。なぜなら、今日の世の人々は、悪魔の 軍勢がもう一度大きな力を結集するのを見るであろうし、皇帝礼拝よりも神に背く力の大 きい政治的権力や哲学、またかつてローマの全盛時代に行ったよりも大きな力をもって人 の生活を支配しようとする力を目にするからである。さらに、人の邪悪が急速に広がるの も見ることだろう。神の計画の概要と、神が今なおすべてのものを治めておられ、将来善 と悪の間で交わされる最後の大戦争で勝利を得るであろうという慰めをもたらす確信は、 今の世の人々のために非常に大きな価値がある。
【読者に伝えたいこと】 約2,000年前のある日曜日、主より愛されたヨハネは、将来についての奇しき示現を見た。 そして、救い主の命に従い、神よりの啓示を数多く記した。 ヨハネはその日パトモス島で経験したことを、できるだけ読者にも経験してもらいたいと 思ったことであろう。ヨハネの記録には次のような言葉が数多く見受けられる。「わたし は聞いた」「わたしは見た」「わたしは御霊に感じた」「わたしは泣いた」「わたしは足 もとに倒れた」ヨハネは自分が見、聞き、感じた事柄をあなたにも見、聞き、感じてもら いたいと思っている。ヨハネは天のまばゆい輝き、ハレルヤの歓声、裁きの恐ろしさ、王 国の勝利などについてきわめて詳細に告げており、わたしたちにその経験を分かち合って いる。あなたはヨハネの語っていることを行えるだろうか。あなたは差し出された手を受 け止め、ヨハネをあなたの導き手として奇しき道をともに歩めるだろうか。あなたは心に 語りかけるヨハネの声に耳を傾けるだろうか。ヨハネが数々の出来事を示現のうちに見た とき、それは遠い将来のことであった。しかしあなたにとってその出来事は現在のことで ある。もしあなたがヨハネの感じたように感じ、ヨハネが示現の中で見たことを現在目に し、ヨハネが聞いたことを聞くときに、あなたは現在の出来事やすぐにも起こる出来事に 冷静に対処することができるであろう。 ヨハネは黙示録の最後の数章の中で、永遠の命への信仰を持とうとするときにわたしたち が持たなければならない、5つの大きな希望について述べている。 1. 獣の刻印を受けないようにするという希望   アルマ3:18-19に述べられているように、神に従わないときに、人は自分の身にしる   し、すなわちのろいを招く。あなたは世の汚れから離れることによって、その汚れを   受けないようにしているだろうか。幸いなことに、あなたは現在これまでになくサタ   ンの影響力を識別する能力を持っている。不従順にはまったく希望がない。罪は絶望   のみをもたらす。 2.「小羊の婚宴」に招かれるという希望   小羊の婚宴とは、偉大な福千年の始まりに当たってキリストがこの地上に再臨される   という象徴である。この栄えある行事に招かれるということは、キリストとともにこ   の地上に住む資格があるということである。しかし、救い主とヨハネがともに語って   おられるように、世の罪から衣を清く保たないかぎり、この招きを受けることができ   るという希望はまったくない。この衣は、聖徒たちの正しい行いである。 3. すべての事柄に勝利を収めるという希望   再び生まれた聖徒は、完全になれるという希望を現実に与えられている。たとえ1日   で成就できなくても、あなたは着実に歩み、この命令を成就することができるのであ   る。こうすることは、永遠の命への希望に欠かせないことである。   わたしたちは人に絶対的な完全を求めてはいない。死を免れ得ない人間は、絶対的に   完全になることはできない。しかし、天父が現在おられる高められた領域で清く義に   かなっておられるように、わたしたちは今存在し、行動している領域で完全になるよ   うに求められているのである。救い主御自身が弟子たちに言われた言葉が聖文に出て   いるが、その中で主は、天の御父が完全であられるように完全になるよう、また主が   義人であられるように皆も義人でなければならないと言われた。わたしは、わたした   ちがキリストのように完全になり、神のように義となれるとは考えていない。しかし、   わたしたちが得ている英知と、命と救いの原則に関する知識から、その完成を目指し   て努力することができるとわたしは信じている。末日聖徒の義務、そしてこの教会の   相互発達協会で働く指導者の非常に大切な義務は、若い人々の心に、正義と清い生活、   正直、高潔、謙遜の原則を教え込み、わたしたちが神の前にへりくだって、すべての   ものに神の手を認めるようにすることである。 4 . 第一の復活の朝によみがえるという希望   第一の復活の朝に出て来るということは、日の栄えの体を受けるということである。   もちろん、バプテスマの門を入らなければ決して昇栄にあずかることはできない。   さらに、昇栄にあずかるためには聖なるエンダウメントが必要である。また、日の栄   えの結婚の儀式を受けることによって、あなたは完全に向かうことができる。これら   すべての祝福は、あなたがすべての聖約に従って生活し、常に従順に歩み続けて初め   て期待できるものである。 5. キリストの来臨に対する希望   地球のすべての歴史は二つの主要な軸を中心にして回っている。その二つとは、時の   中間におけるキリストの最初の来臨と、福千年の初めにおける栄光を伴った再臨であ   る。あらゆる時代の聖徒たちが、地球が安息に入るとき、すなわち主が世を治められ   る時が来るのを待ち焦がれてきた。多くの人々はこれを「メシヤの希望」と呼んでい   る。その希望は過去にかなえられたし、将来もかなえられるであろう。主に信頼を置   く人は失望しないであろう。またその希望は損なわれないであろう。この世にあって   か、あるいは永遠の世にあってか、すべての人はその日を見るであろう。したがって、   ヨハネのようにあなたも完全な希望の光をもってそれを待ち受けるようにしていただ   きたい。主イエスよ、きたりませ。
【黙示録の数字】 ・3   ・3分の1が被害を受け、失われる   ・赤い龍の尾は天の星の三分の一を掃き寄せ、それらを地に投げ落した。   ・三つの霊はハルマゲドンに王たちを召集した。 ・4   ・四つの生き物   ・地の四すみに立っている四人の御使い ・6   ・獣の数字は666 ・7   ・7つの教会、金の燭台   ・7つの霊、星、御使い、僕、ともし火   ・巻き物の7つの封印   ・7人の御使いの7つのラッパ   ・7つの鉢   ・7つの雷   ・四十二か月の間、聖なる都を踏みにじる(7年/2×12か月)   ・ふたりの証人が1260日のあいだ預言する(7年/2×12か月×30日)   ・ふたりの証人の死体が三日半の間、さらされる(7日/2)   ・大地震で7000人が死ぬ   ・赤い龍に七つの頭があり七つの冠をかぶっていた   ・女は荒野へ逃げ、1260日のあいだ養われる(7年/2×12か月×30日)    一年、二年、また、半年の間、養われる(7年/2)   ・海から上って来る獣に頭が七つ(七人の王)   ・この獣には、四十二か月のあいだ活動する権威が与えられた(7年/2×12か月) ・10   ・龍と獣に十の角(十人の王) ・12   ・24の座、長老(12×2)   ・144000人の印を押された者(12×12×1000)   ・女が頭に十二の星の冠をかぶっていた   ・新しい都には十二の門があり、十二の御使がおり、十二部族の名が書いてあった。    城壁には十二の土台があり、十二使徒の名が書いてあった。    長さと幅と高さは12000丁(12×1000)    城壁は百四十四キュビト(12×12)    いのちの木が十二種の実を結ぶ
【7つのラッパと鉢の共通点】 7つのラッパと鉢によって起こされる災いは、同じ順番の間に共通点がある。 ・1つ目のラッパと鉢:地上に対する災い ・2つ目のラッパと鉢:海に対する災い ・3つ目のラッパと鉢:川と水源に対する災い ・4つ目のラッパと鉢:太陽など、天体に関する災い ・5つ目のラッパと鉢:悪人に対する災い ・6つ目のラッパと鉢:大ユウフラテ川の周辺で起こる災い ・7つ目のラッパと鉢:天での勝利宣言。雷鳴、地震、大粒の雹。 ラッパのときは、被害は3分の1だったが、鉢のときは、全滅されている。 おそらく、ラッパは警告であり、悔い改めの機会を与えられてる段階で、 それでも、悔い改めていない者は、鉢によって滅ぼされるのであろう。
第1章 【神は人々を王とし、祭司とされる】 01)イエス・キリストの黙示。この黙示は、神が、すぐにも起るべきことをその僕たちに   示すためキリストに与え、そして、キリストが、御使をつかわして、僕ヨハネに伝え   られたものである。   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     神の僕であるヨハネの黙示。この黙示は、イエス・キリストから、すぐにも起こ     るべきことをその僕たちに示すためにヨハネに与えられたものである。イエス・     キリストは天使を遣わして、これを僕ヨハネに伝えられた。   (ヨハネはイエス・キリストから黙示を受けた。)   「すぐにも起るべきこと」とは     黙示録に示されていることは、現代に起こることである。     神にとっては千年は一日のようである。     黙示録が書かれた時から2千年経っているが、     神にとっては、すぐにも起ることである。     約束された啓示は、末日の聖徒たちへ与えられるものである。 02)ヨハネは、神の言とイエス・キリストのあかしと、すなわち、自分が見たすべてのこ   とをあかしした。 03)この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者   たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     この預言の言葉を読む者たちと、これを聞いて理解し、その中に書かれているこ     とを守る者たちとは、幸いである。主の来臨の時が近づいているからである。   (主の再降臨が近づいている。そのような時代の読者のために書かれている。) 04)ヨハネからアジヤにある七つの教会へ。今いまし、昔いまし、やがてきたるべきかた   から、また、その御座の前にある七つの霊から、   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     さて、これは、アジヤにある7つの教会を管理している7人の僕へのヨハネの証     である。今おられ、昔おられ、やがて来られる御方、すなわち、7つの教会を管     理している7人の僕に証するために、その御座の前から天使を遣わされた御方か     ら、恵みと平安があなたがたにあるように。   (ヨハネはアジヤの7つの教会を管理している指導者たちに伝えた。)   アジヤにある七つの教会とは、現在のトルコ西部に位置していた、今日のワードや支   部のような7つの教会であった。    05)また、忠実な証人、死人の中から最初に生れた者、地上の諸王の支配者であるイエス・   キリストから、恵みと平安とが、あなたがたにあるように。わたしたちを愛し、その   血によってわたしたちを罪から解放し、   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     それゆえに、忠実な証人である、わたし、ヨハネは、死人の中から最初に生まれ     た者、地上の諸王の支配者であるイエス・キリストから、天使によって伝えられ     たことを証する。わたしたちを愛し、栄光を持ち、その血によってわたしたちを     罪から解放し、   (証人はヨハネである) 06)わたしたちを、その父なる神のために、御国の民とし、祭司として下さったかたに、   世々限りなく栄光と権力とがあるように、アァメン。   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     わたしたちを、その父なる神のために、王とし、祭司として下さった方に、世々     限りなく栄光と権力とがあるように、アーメン。   (わたしたちは、やがて神のようになり、自身の王国をもつようになる)   「王とし、祭司として」とは     メルキゼデク神権を所有する者は、権威と祝福の鍵を有する、     至高者なる神につく王であり、祭司である。     神権は神権政体の完全な律法であり、神に代わって人々に律法を与え、     アダムの息子、娘に永遠の命をもたらす。 【全能なるキリストが再び来られる】 07)見よ、彼は、雲に乗ってこられる。すべての人の目、ことに、彼を刺しとおした者た   ちは、彼を仰ぎ見るであろう。また地上の諸族はみな、彼のゆえに胸を打って嘆くで   あろう。しかり、アァメン。   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     見よ、彼は王国の聖徒の群衆とともに、御父の栄光をまとい、雲に乗ってこられ     る。すべての人の目は、彼を仰ぎ見るであろう。また彼を刺し通した者たちと、     地上の諸族は皆、彼のゆえに胸を打って嘆くであろう。しかり、アーメン。   (キリストを殺した人々は嘆く) 08)今いまし、昔いまし、やがてきたるべき者、全能者にして主なる神が仰せになる、   「わたしはアルパであり、オメガである」。   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     それゆえ、彼はこう言われる。「わたしはアルパであり、オメガである。初めで     あり、終わりである。今いまし、昔いまし、やがてきたるべき主、全能者である。」   (これらは、キリストがおっしゃたことである)   アルパとオメガは、ギリシャ語のアルファベットの最初と最後の文字である。この称   号は、天父の救いの計画におけるイエス・キリストの役割が、初めから終わりまでの   全ての事柄を包含することを示している。 【よみがえられた主の示現】 09)あなたがたの兄弟であり、共にイエスの苦難と御国と忍耐とにあずかっている、わた   しヨハネは、神の言とイエスのあかしとのゆえに、パトモスという島にいた。 10)ところが、わたしは、主の日に御霊に感じた。そして、わたしのうしろの方で、ラッ   パのような大きな声がするのを聞いた。   【解説】   主の日=日曜日。 11)その声はこう言った、「あなたが見ていることを書きものにして、それをエペソ、ス   ミルナ、ペルガモ、テアテラ、サルデス、ヒラデルヒヤ、ラオデキヤにある七つの教   会に送りなさい」。 12)そこでわたしは、わたしに呼びかけたその声を見ようとしてふりむいた。ふりむくと、   七つの金の燭台が目についた。   【解説】   福音の光を掲げている7つの教会を7つの燭台にたとえている。   燭台は明かりを運ぶだけで、自ら明かりを生じない。燭台の役割は、光をもたらすこ   とではなく、光を得られるようにすることである。ヨハネが勧告を与えることになっ   ている7つの教会を7つの燭台にたとえることにより、主は、全地の聖徒たちが主の光   を世に携えて行かなければならないことを示しておられる。キリストは世の光である。   全地の聖徒たちが主の光を世に携えて行かなければならないことを示している。   「あなたがたの光を掲げて、世の人々に輝き渡るようにしなさい。見よ、あなたがた   の掲げる光とは、わたしである。すなわち、わたしが行うのをあなたがたが見た、そ   の行いである。」(3ニーファイ18:24;マタイ5:14-16) 13)それらの燭台の間に、足までたれた上着を着、胸に金の帯をしめている人の子のよう   な者がいた。   【解説】   燭台の間に、救い主がおられることは、ご自身の教会の真ん中におられ、主の民の   真ん中におられることを表している。 14)そのかしらと髪の毛とは、雪のように白い羊毛に似て真白であり、目は燃える炎のよ   うであった。 15)その足は、炉で精錬されて光り輝くしんちゅうのようであり、声は大水のとどろきの   ようであった。 16)その右手に七つの星を持ち、口からは、鋭いもろ刃のつるぎがつき出ており、顔は、   強く照り輝く太陽のようであった。   【解説】   右手=神の力と承認。   七つの星=七つの教会支部の指導者。   鋭いもろ刃のつるぎ=力強い神の言葉。   「神の言は生きていて、力があり、もろ刃のつるぎよりも鋭くて、精神と霊魂と、   関節と骨髄とを切り離すまでに刺しとおして、心の思いと志とを見分けることが   できる。」(ヘブル4:12)   ヨハネは復活した救い主とその行動を比喩的描写と象徴を使って説明している。   教義と聖約110:1-4で、ジョセフ・スミスも同じような表現をしている。    17)わたしは彼を見たとき、その足もとに倒れて死人のようになった。すると、彼は右手   をわたしの上において言った、「恐れるな。わたしは初めであり、終りであり、 18)また、生きている者である。わたしは死んだことはあるが、見よ、世々限りなく生き   ている者である。そして、死と黄泉とのかぎを持っている。   【解説】   ヨハネに語っているのはキリストであり、十字架で亡くなったが復活した方である。   「死と黄泉とのかぎ」とは、すべての人を肉体の死から解放し、義人を霊の死から   解放する力である。   キリストの復活で、全人類のために死の扉の鍵が解かれた。したがって、明らかにキ   リストは、死を制する力を持っておられる。しかし、なぜ主は黄泉(獄)の鍵も持っ   ておられるのだろうか。獄は霊界の一部であり、悪人はそこで、神の正義の厳しい要   求を満たすまで苦しみを受けることになっている。彼らが苦しみ終えたときに、その   恐ろしい状態から彼らを解き放つのは、ただ一人、キリストだけである。これは、キ   リストが死と復活の間に霊界にいる霊たちのもとを訪れたもうたという、ペテロの教   えに完全に一致している。 19)そこで、あなたの見たこと、現在のこと、今後起ろうとすることを、書きとめなさい。 20)あなたがわたしの右手に見た七つの星と、七つの金の燭台との奥義は、こうである。   すなわち、七つの星は七つの教会の御使であり、七つの燭台は七つの教会である。   【解説】   ジョセフ・スミス訳の聖書では「御使」という言葉が「僕たち」に変えられた。   7つの星は主の手の中にある7つの会衆の管理役員である。彼らは自ら語らないし、   自分のために働くこともしない。彼らは主の代理として、主の言葉を語り、主の業を   なす。主に属する者である。
第2章   【解説】   2−3章の救い主の言葉は、ヨハネの時代の各地の教会の成功や独自の問題を   主が御存じであったことを示している。   救い主は、聖徒たちが改善できる幾つかの方法に加えて、彼らの「わざ」「苦難」   「貧しさ」「愛」を知っておられることを、幾つかの集まりの中で再度確認された。   主は各支部の長所と弱点を指摘して、弱点を改めるよう聖徒たちに警告された。   イエス・キリストはわたしを個人的に知っておられ、困難な問題を克服できる   ように助けてくださる。 【エペソ。勝利を得て、永遠の命を得なさい】   【解説】   エペソは、アジヤにおけるローマの首都ではなかったが、ローマ帝国の主要な都市の   一つであった。エペソは、小アジヤ全域で最大の都市であり、人口は4番目に多かっ   た。また、地理上の位置から、重要な都であったばかりでなく、幹線道路と通商路の   合流点でもあった。さらにエペソは、古代世界の七不思議の一つであるディアナ(ギ   リシヤ語ではアルテミス)の壮麗な神殿でも全世界に知られていた。使徒パウロがエ   ペソで引き起こした騒動は、この神殿のためであった。当時この町では、職人たちが   銀で神殿の模型を造り、それを旅行者や参拝人たちに売っていた。使徒パウロの説教   は、これらの職人たちの仕事を脅かすものであった。パウロの時代に、港はカイスタ   ー川からの沈泥でふさがれ始めていた。そのために、エペソはなお大都市でありなが   ら、次第に衰退を始めていた。紀元70年のエルサレムの崩壊後この都市は、ローマに   その中心が移されるまで、長年の間キリスト教会の中心地であった。 01)エペソにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。『右の手に七つの星を持つ者、   七つの金の燭台の間を歩く者が、次のように言われる。 02)わたしは、あなたのわざと労苦と忍耐とを知っている。また、あなたが、悪い者たち   をゆるしておくことができず、使徒と自称してはいるが、その実、使徒でない者たち   をためしてみて、にせ者であると見抜いたことも、知っている。 03)あなたは忍耐をし続け、わたしの名のために忍びとおして、弱り果てることがなかった。 04)しかし、あなたに対して責むべきことがある。あなたは初めの愛から離れてしまった。 05)そこで、あなたはどこから落ちたかを思い起し、悔い改めて初めのわざを行いなさい。   もし、そうしないで悔い改めなければ、わたしはあなたのところにきて、あなたの燭   台をその場所から取りのけよう。 06)しかし、こういうことはある。あなたはニコライ宗の人々のわざを憎んでおり、わた   しもそれを憎んでいる。   【解説】   ニコライ宗は、神の恵みによって救われるので、性的な罪を犯しても罰せられないと   主張した一団。 07)耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい。勝利を得る者には、神のパラ   ダイスにあるいのちの木の実を食べることをゆるそう』。   【解説】   エペソの聖徒たちに対して悔い改める必要があることを警告し、   いのちの木の実を食べることを約束された。 【スミルナ。勝利を得て、第二の死を避けなさい】   【解説】   多くの古代の記者によって「アジヤの宝石」と呼ばれたスミルナは、アジヤの第1の   都市と呼ばれる権利を、エペソと競い合った。現代でもトルコの主要な都の一つ(現   在のイズミル)である立派な港を持つスミルナは、重要な貿易の中心地であった。紀   元前627年に地震で崩壊したが、紀元前290年ごろ、アレクサンドロスの後継者の一人   であるリュシマコスによって、完全に再建された。そのためにこの都市は、古代世界   では数少ない「計画」都市の一つとなった。紀元前195年ごろ、スミルナにはローマ   の女神のために神殿が建てられ、その後皇帝礼拝を奉じる最初の都市の一つになった。   スミルナの教会の僕にこのような特別な励ましが与えられたことを考えてみると、ス   ミルナの監督であるポリュカルポスがキリストを否定するのを拒んで殉教したことに   は大きな意味がある。彼は火刑に処せられ、火が彼の体を包んでいたときに剣で切り   裂かれた。 08)スミルナにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。『初めであり、終りである者、   死んだことはあるが生き返った者が、次のように言われる。 09)わたしは、あなたの苦難や、貧しさを知っている(しかし実際は、あなたは富んでい   るのだ)。また、ユダヤ人と自称してはいるが、その実ユダヤ人でなくてサタンの会   堂に属する者たちにそしられていることも、わたしは知っている。 10)あなたの受けようとする苦しみを恐れてはならない。見よ、悪魔が、あなたがたのう   ちのある者をためすために、獄に入れようとしている。あなたがたは十日の間、苦難   にあうであろう。死に至るまで忠実であれ。そうすれば、いのちの冠を与えよう。 11)耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい。勝利を得る者は、第二の死に   よって滅ぼされることはない』。   【解説】   スミルナの聖徒たちに対して彼らが苦難を受けることを警告し、   第二の死によって滅ぼされることはないことを約束された。 【ペルガモ。勝利を得て、日の栄えの王国を受け継ぎなさい】   【解説】   ぺルガモは、ローマ帝国のアジヤ県の首都であった。そのために、アジヤ県で最も重   要な都市の地位を保とうとしたが、エペソとスミルナの両方とも明らかにこの都市よ   りは優位であった。ぺルガモは皇帝礼拝の主要な中心地となり、20万巻の巻き物を所   蔵する図書館としても有名であった。また、蛇神アスクレピオスの礼拝の中心地でも   あり、その神殿が市内に建っていた。この都市では、多くの邪悪な行為が行われた。 12)ペルガモにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。『鋭いもろ刃のつるぎを持っ   ているかたが、次のように言われる。 13)わたしはあなたの住んでいる所を知っている。そこにはサタンの座がある。あなたは、   わたしの名を堅く持ちつづけ、わたしの忠実な証人アンテパスがサタンの住んでいる   あなたがたの所で殺された時でさえ、わたしに対する信仰を捨てなかった。 14)しかし、あなたに対して責むべきことが、少しばかりある。あなたがたの中には、現   にバラムの教を奉じている者がある。バラムは、バラクに教え込み、イスラエルの子   らの前に、つまずきになるものを置かせて、偶像にささげたものを食べさせ、また不   品行をさせたのである。   【解説】   ペルガモに住む一部の人々がバラムの教えに従っていることを非難された。   バラムは旧約時代の預言者で、主の御心を行うことよりもこの世の誉れと報いを求め   た人だった。バラムの教えとは、報酬を受けて占いをすること、神の御心に反した助   言を与えること、主の正しい道を悪用すること、これらの事柄を富と人の誉れとを得   るために行うこと。お金や、権力を得るために説教をすることもこれに含まれる。こ   のようなたぐいの事柄は、主の正しい道を悪用することである。 15)同じように、あなたがたの中には、ニコライ宗の教を奉じている者もいる。 16)だから、悔い改めなさい。そうしないと、わたしはすぐにあなたのところに行き、わ   たしの口のつるぎをもって彼らと戦おう。 17)耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい。勝利を得る者には、隠されて   いるマナを与えよう。また、白い石を与えよう。この石の上には、これを受ける者の   ほかだれも知らない新しい名が書いてある』。   【解説】   ペルガモの聖徒たちに隠されているマナを与えようと約束された。   (ここで用いられている「隠されている」という語は、神聖な、または、すべての人   には明らかにされていないという意味である。)   白い石は、それを受ける各個人にとって一つの「ウリムとトンミム」になる。そして、   これによって高位の王国に関することが知らされる。   日の栄えの王国に来る各人に一つの白い石が与えられる。その石の上には新しい名前   が記されており、それを受ける者のほかにはだれもそれを知らない。その新しい名前   は鍵の言葉である。 【テアテラ。勝利を得て、多くの国を治めなさい】   【解説】   テアテラは7つの都市の中で最も小さかった。それにもかかわらず、この教会には最   も長い手紙が送られた。この都市は、羊毛の染色をはじめ、多くの加工業の中心地と   して知られていた。(「紫布の商人」でありパウロの改宗者であったルデヤは、テア   テラに住んでいた。)テアテラはスミルナからの路上にあり、軍事都市であった。そ   のため、軍事精神が強調され、太陽神であるテュリムノスが守護神としてあがめられ、   武勇をあおった。 18)テアテラにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。『燃える炎のような目と光り   輝くしんちゅうのような足とを持った神の子が、次のように言われる。 19)わたしは、あなたのわざと、あなたの愛と信仰と奉仕と忍耐とを知っている。また、   あなたの後のわざが、初めのよりもまさっていることを知っている。 20)しかし、あなたに対して責むべきことがある。あなたは、あのイゼベルという女を、   そのなすがままにさせている。この女は女預言者と自称し、わたしの僕たちを教え、   惑わして、不品行をさせ、偶像にささげたものを食べさせている。 21)わたしは、この女に悔い改めるおりを与えたが、悔い改めてその不品行をやめようと   はしない。 22)見よ、わたしはこの女を病の床に投げ入れる。この女と姦淫する者をも、悔い改めて   彼女のわざから離れなければ、大きな患難の中に投げ入れる。   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     見よ、わたしはこの女を地獄に投げ入れよう。この女と姦淫する者をも、その行     いを悔い改めなければ、大きな艱難の中に投げ入れよう。   (悪人は地獄に投げ入れられる。) 23)また、この女の子供たちをも打ち殺そう。こうしてすべての教会は、わたしが人の心   の奥底までも探り知る者であることを悟るであろう。そしてわたしは、あなたがたひ   とりびとりのわざに応じて報いよう。   【解説】   「心の奥底を探る」とは。   主は人のすべてを御存じである。人の長所も弱点も性格も感情も御存じである。した   がって主は、一人びとりのわざに応じて報いることがおできになるのである。 24)また、テアテラにいるほかの人たちで、まだあの女の教を受けておらず、サタンの、   いわゆる「深み」を知らないあなたがたに言う。わたしは別にほかの重荷を、あなた   がたに負わせることはしない。 25)ただ、わたしが来る時まで、自分の持っているものを堅く保っていなさい。 26)勝利を得る者、わたしのわざを最後まで持ち続ける者には、諸国民を支配する権威を   授ける。   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     勝利を得る者、わたしの戒めを最後まで持ち続ける者には、多くの王国を支配す     る権威を授ける。   ペルガモの聖徒たちに多くの王国を支配する権威を授けると約束された。   これは、義人が天の王国を支配する昇栄と永遠の命の祝福を指している。 27)彼は鉄のつえをもって、ちょうど土の器を砕くように、彼らを治めるであろう。それ   は、わたし自身が父から権威を受けて治めるのと同様である。   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     彼は神の言葉もって、彼らを治めるであろう。そして陶器師の手の中の土の器の     ように、彼らは彼の手の中にあるであろう。そして彼は信仰により、公平と正義     をもって治めるだろう。それは、わたし自身が父から権威を受けて治めるのと同     様である。   義人が国々を支配するために用いる「鉄のつえ」は神の言葉である。 28)わたしはまた、彼に明けの明星を与える。   【解説】   明けの明星とはキリストのことである。わたしたちの生活の中にキリストをお迎えし、   主の贖罪によってもたらされる祝福を受ける。 29)耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい』。
第3章 【サルデス。勝利を得て、命の書に名を残しなさい】   【解説】   サルデスは5つの主要道路の合流点に位置し、重要な内陸貿易の中心地であった。こ   の都市は、豊かに富んでいることで知られており、また内部の腐敗でも有名である。   主はこのことに関連して次のように述べられた。「わたしはあなたのわざを知ってい   る。すなわち、あなたは、生きているというのは名だけで、実は〔霊的に〕死んでい   る。」 01)サルデスにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。『神の七つの霊と七つの星と   を持つかたが、次のように言われる。わたしはあなたのわざを知っている。すなわち、   あなたは、生きているというのは名だけで、実は死んでいる。   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     サルデスにある教会の僕に、こう書き送りなさい。『神の七人の僕である七つの     星を持つ方が、次のように言われる。わたしはあなたの業を知っている。すなわ     ち、あなたは、生きているというのは名だけで、実は死んでいる。   霊的な死     今日この教会の中には、自分では生きていると思っていても、霊的には死んでい     る人が大勢いる。活発であると装っていても、霊的には死んでいる者が大勢いる。     口では奉仕するが、霊は奉仕していないのである。 02)目をさましていて、死にかけている残りの者たちを力づけなさい。わたしは、あなた   のわざが、わたしの神のみまえに完全であるとは見ていない。   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     それゆえ、目を覚ましていて、死にかけている残りの者たちを力づけなさい。わ     たしは、あなたの業が、わたしの神の御前に完全であるとは見ていない。 03)だから、あなたが、どのようにして受けたか、また聞いたかを思い起して、それを守   りとおし、かつ悔い改めなさい。もし目をさましていないなら、わたしは盗人のよう   に来るであろう。どんな時にあなたのところに来るか、あなたには決してわからない。 04)しかし、サルデスにはその衣を汚さない人が、数人いる。彼らは白い衣を着て、わた   しと共に歩みを続けるであろう。彼らは、それにふさわしい者である。 05)勝利を得る者は、このように白い衣を着せられるのである。わたしは、その名をいの   ちの書から消すようなことを、決してしない。また、わたしの父と御使たちの前で、   その名を言いあらわそう。   【解説】   サルデスの聖徒たちに白い衣を着て、名をいのちの書に記されると約束された。 06)耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい』。 【ヒラデルヒヤ。勝利を得て、神のようになりなさい】   【解説】   サルデスの南東約45キロに位置するヒラデルヒヤは、その地理的位置から、「東方へ   の門戸」と呼ばれた。この都市は活火山地帯の真ん中にあり、その地方に幾つかの温   泉場があった。ヒラデルヒヤがぶどう園の多い地方にあったため、そこでは、ぶどう   酒の神バッカス(ディオニュソス)の礼拝が盛大であった。しかし、その規模と重要   度においてはテアテラに次いで小さな都市であった。 07)ヒラデルヒヤにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。『聖なる者、まことなる   者、ダビデのかぎを持つ者、開けばだれにも閉じられることがなく、閉じればだれに   も開かれることのない者が、次のように言われる。   【解説】   「ダビデのかぎ」とは何か。   アダムの時代から、霊感された記者は、力と権能の象徴として『鍵』という言葉を使   ってきた。鍵とは管理権である。そして鍵を持つ者は、託された範囲で統治権を有す   る。古代イスラエルにあって、ダビデは勇者であり、彼の言葉は律法であって、彼の   名前は権威と権能の象徴でもあった。したがって、イザヤは主が気高く力強い権威を   持っておられることを伝えようとしたとき、主の名をダビデの子という言葉で呼び、   また次のように語った。「わたしはまたダビデの家のかぎを彼の肩に置く。彼が開け   ば閉じる者なく、彼が閉じれば開く者はない。」(イザヤ22:22)ダビデの鍵とは、キ   リストがお持ちの絶対的な力であり、それによって主の御心は物心両面のすべての事   柄に表現されるのである。 08)わたしは、あなたのわざを知っている。見よ、わたしは、あなたの前に、だれも閉じ   ることのできない門を開いておいた。なぜなら、あなたには少ししか力がなかったに   もかかわらず、わたしの言葉を守り、わたしの名を否まなかったからである。 09)見よ、サタンの会堂に属する者、すなわち、ユダヤ人と自称してはいるが、その実ユ   ダヤ人でなくて、偽る者たちに、こうしよう。見よ、彼らがあなたの足もとにきて平   伏するようにし、そして、わたしがあなたを愛していることを、彼らに知らせよう。 10)忍耐についてのわたしの言葉をあなたが守ったから、わたしも、地上に住む者たちを   ためすために、全世界に臨もうとしている試錬の時に、あなたを防ぎ守ろう。 11)わたしは、すぐに来る。あなたの冠がだれにも奪われないように、自分の持っている   ものを堅く守っていなさい。 12)勝利を得る者を、わたしの神の聖所における柱にしよう。彼は決して二度と外へ出る   ことはない。そして彼の上に、わたしの神の御名と、わたしの神の都、すなわち、天   とわたしの神のみもとから下ってくる新しいエルサレムの名と、わたしの新しい名と   を、書きつけよう。   【解説】   ヒラデルヒヤの聖徒たちに神のようになり、神の永遠の王国に住む民となると約束さ   れた。   「神の御名を書きつける」とは。   神の名は神である。神の名を書き付けられるとは、その人が神として認められるとい   うことである。これ以上に明らかな言葉はあるだろうか。永遠の命を得る者は神々と   なる。彼らの受け継ぎは、御父の完全な栄光と、とこしえにいつまでも子孫が満ちて   続くことである。それで、彼らは神々となる。彼らには終わりがないからである。そ   れゆえ、彼らは続くので永遠から永遠に至り、すべてのものが彼らに従うので、彼ら   はすべてのものの上にあるであろう。それで、彼らは神々となる。彼らは一切の権威   を持ち、天使たちが彼らに従うからである。 13)耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい』。 【ラオデキヤ。勝利を得て、神の御座に座しなさい】   【解説】   ラオデキヤは二つの重要な盆地と、3つの幹線道路の合流点に位置し、古代世界で最   も裕福な通商都市の一つであった。特に銀工業、独特な黒色羊毛産業、そのほか薬学   校で知られていた。この薬学校は、フリュギアの石から目薬を作ったことで有名であ   る(3:18参照)。また北方間近くに位置するヒエラポリスの温泉は、南方に流れ下る川   に温かい水を送り出していた。その水は、ラオデキヤに達するころにもなお生ぬるか   った(3:15-16参照)。そのためこの都市は、皮肉を込めて「妥協の市」としばしば呼   ばれた。このことは、ラオデキヤの教会員にも影響を及ぼしたと思われる。 14)ラオデキヤにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。『アァメンたる者、忠実な、   まことの証人、神に造られたものの根源であるかたが、次のように言われる。   【解説】   アァメンたる者=イエス・キリスト   アーメンという言葉はヘブライ語の「支持する」「確信する」という言葉に由来する   ものである。昔は祈りや考え、あるいは誓いが真実であることを歓呼する習わしがあ   った。説教の始めにこの言葉を使うと、それはその説教が確かなものであるというこ   とを意味した。また、祈りや教義の解説の後に使うと、それは話者と聴き手が、その   ことを拘束力を持つ確かな事柄であるとして受け入れたことを意味する。したがって、   今日もそのような使われ方がされているのである。すべての行いと教義、儀式は、キ   リストを通して、それが真実であり確かなものであるという印が押される。したがっ   て、救い主は大いなるアーメンたる者と呼ばれるのである。この称号は、ラオデキヤ   の聖徒たちが生ぬるく、決意に欠けた状態を悩んでいたことを考え合わせると深い意   味がある。生ぬるい状態は、確信を表す「アーメン」の反語である。 15)わたしはあなたのわざを知っている。あなたは冷たくもなく、熱くもない。むしろ、   冷たいか熱いかであってほしい。 16)このように、熱くもなく、冷たくもなく、なまぬるいので、あなたを口から吐き出そう。   【解説】   ラオデキヤの聖徒たちを「熱くもなく、冷たくもなく、なまぬるい」と非難された。   これは、イエス・キリストの福音に献身する気持ちを言っている。   「熱い」は、福音に完全に専心している人を表す。   「冷たい」は、福音の教えと聖約にまったく無関心な人を表す。   「生ぬるい」は、福音が真実だと信じていながら、それに従って生活することに完全   に専心してはいない人を表す。 17)あなたは、自分は富んでいる。豊かになった、なんの不自由もないと言っているが、   実は、あなた自身がみじめな者、あわれむべき者、貧しい者、目の見えない者、裸な   者であることに気がついていない。 18)そこで、あなたに勧める。富む者となるために、わたしから火で精錬された金を買い、   また、あなたの裸の恥をさらさないため身に着けるように、白い衣を買いなさい。   また、見えるようになるため、目にぬる目薬を買いなさい。 19)すべてわたしの愛している者を、わたしはしかったり、懲らしめたりする。だから、   熱心になって悔い改めなさい。 20)見よ、わたしは戸の外に立って、たたいている。だれでもわたしの声を聞いて戸をあ   けるなら、わたしはその中にはいって彼と食を共にし、彼もまたわたしと食を共にす   るであろう。      イエスがたたいている戸に取っ手がついていない。これは人間の心に入る戸。   これは中からしか開けられない戸。イエスは戸の前に立ってたたいておられるが、   開けるかどうかはわたしたちが決めることである。 21)勝利を得る者には、わたしと共にわたしの座につかせよう。それはちょうど、わたし   が勝利を得てわたしの父と共にその御座についたのと同様である。 22)耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい』」。   【解説】   主とともに御座に着く(昇栄する)と約束された。   【2-3章全体に対する解説】   7つの教会にあてられた手紙には、末日の聖徒たちにとって非常に価値のある指示と   勧告が含まれている。   賛辞     (1)善い行い     (2)逆境に遭っても忠実であること     (3)偽りの教えに従わないこと     (4)衣を清く保ち、ふさわしい者と呼ばれること   叱責     (1)不完全な行い     (2)キリストへの不十分な愛     (3)神に従うと公言しながらサタンに従っていた教師の自由放任     (4)決心あるいは忠実さの欠如     (5)衣が汚れていたこと   勝利を得る人々への約束(日の栄えに属する約束)     (1)命の木(神の愛)の実を食べる     (2)第二の死から免れる     (3)隠されているマナ(キリスト)を食べる     (4)新しい名前の刻まれた白い石を受け取る     (5)諸国民を支配する権威を授かり、鉄の杖(神の御言葉)で人々を治める     (6)明けの明星(キリスト)を与えられる     (7)白い衣を着せられる     (8)命の書にその名を記される     (9)イエスが御父に彼の名を告げてくださる     (10)彼のうえに神と新しいエルサレムとキリストの御名が書き付けられる       (神になる)     (11)イエスとともに御父の天の王座に座す
第4章 【すべての被造物が主を礼拝する】 01)その後、わたしが見ていると、見よ、開いた門が天にあった。そして、さきにラッパ   のような声でわたしに呼びかけるのを聞いた初めの声が、「ここに上ってきなさい。   そうしたら、これから後に起るべきことを、見せてあげよう」と言った。 02)すると、たちまち、わたしは御霊に感じた。見よ、御座が天に設けられており、その   御座にいますかたがあった。   【解説】   ヨハネは日の栄え王国を見た。御座には天父がおられた。 03)その座にいますかたは、碧玉や赤めのうのように見え、また、御座のまわりには、緑   玉のように見えるにじが現れていた。   【解説】   碧玉=ダイアモンド 04)また、御座のまわりには二十四の座があって、二十四人の長老が白い衣を身にまとい、   頭に金の冠をかぶって、それらの座についていた。   【解説】   これらの長老たちは、奉仕の業に忠実であって、すでに亡くなっていた長老である。   彼らは7つの教会に属し、そのときには神のパラダイスにいた。 05)御座からは、いなずまと、もろもろの声と、雷鳴とが、発していた。また、七つのと   もし火が、御座の前で燃えていた。これらは、神の七つの霊である。   【解説】   七つの霊=七人の僕 06)御座の前は、水晶に似たガラスの海のようであった。御座のそば近くそのまわりには、   四つの生き物がいたが、その前にも後にも、一面に目がついていた。   【解説】   ガラスの海とは、聖められた、不滅かつ永遠の状態にある地球である。   日の栄えの状態に栄光化された地球である。   天使たちはこの地球のような惑星には住んでおらず、彼らは神の前で、ガラスと火の   海のような球体の上に住んでいる。そこでは、彼らの栄光のために、過去も現在も未   来もすべてのことが明らかにされ、またそれらは絶えず主の前にある。   神が住んでおられる所は、一つの雄大な「ウリムとトンミム」である。   この地球は、聖められて不滅の状態になると、水晶のようになり、そこに住む者たち   にとって一つの「ウリムとトンミム」になる。そして、これによって下位の王国、   すなわち低位のすべての王国に関するすべてのことが、そこに住む者たちに明らかに   される。また、この地球はキリストのものとなる。 07)第一の生き物はししのようであり、第二の生き物は雄牛のようであり、第三の生き物   は人のような顔をしており、第四の生き物は飛ぶわしのようであった。 08)この四つの生き物には、それぞれ六つの翼があり、その翼のまわりも内側も目で満ち   ていた。そして、昼も夜も、絶え間なくこう叫びつづけていた、「聖なるかな、聖な   るかな、聖なるかな、全能者にして主なる神。昔いまし、今いまし、やがてきたるべ   き者」。   【解説】   四つの生き物は、実際の生き物であり、栄光を受けた者の階級(または種類)を表す。   4つの生き物とは、黙示者ヨハネが神のパラダイスである天、および人と獣と這うも   のと空の鳥の幸福を描写するのに用いた比喩的な表現である。霊のものは現世のもの   の形であり、現世のものは霊のものの形である。人間の霊はその体の形であり、また   獣の霊、および神が創造されたほかのあらゆる生き物の霊も同様である。   それらは4つの個々の生き物に限られる。これは、幾つかの種類の生き物が永遠の幸   いを享受する際の、それらに定められた創造の階級や領域における栄光を表すために、   ヨハネに示されたものである。   それらの目は、光と知識の表れである。すなわち、それらは知識に満ちている。また、   それらの翼は力の表れであり、動く力や、行動する力などを表す。   生き物は霊を持っており、不滅の状態の地球上で永遠の幸いな状態の中に住む。   4つの生き物は、それぞれの分野で最も強い物を表す。   獅子は肉食獣で最強、雄牛は草食獣で最強、鷲は鳥類で最強、人間は知恵で最強。   (私的)1999年8月に、獅子座に太陽、水星、金星、さそり座に火星、冥王星、水瓶座   に天王星、海王星、牡牛座に木星、土星が十字型に配列した。水瓶は水瓶を持つ人、   さそりは昔、わし座と言われていたので、四つの生き物はこのことに関連している   かもしれない。 09)これらの生き物が、御座にいまし、かつ、世々限りなく生きておられるかたに、栄光   とほまれとを帰し、また、感謝をささげている時、 10)二十四人の長老は、御座にいますかたのみまえにひれ伏し、世々限りなく生きておら   れるかたを拝み、彼らの冠を御座のまえに、投げ出して言った、 11)「われらの主なる神よ、あなたこそは、栄光とほまれと力とを受けるにふさわしいか   た。あなたは万物を造られました。御旨によって、万物は存在し、また造られたので   あります」。
第5章 【封じられた7つの書】   【解説】   巻物には天父の計画が書かれている。   巻物を開き封印をとく人とは、天父の計画を実行する人のことである。   イエス・キリストは天父の計画を可能にできる唯一の御方である。   この章は、天上の大会議での出来事を表している。   私たちは覚えていないが、この章の中で述べている出来事に私たちも参加していた。 01)わたしはまた、御座にいますかたの右の手に、巻物があるのを見た。その内側にも外   側にも字が書いてあって、七つの封印で封じてあった。      【解説】   古代、重要な書類は粘土や、ろうで封じられていた。書類の持ち主か、持ち主によっ   て権限を与えられた者だけが、封印を破り内容を読むことを許された。   巻き物には明らかにされた神の御心と奥義と業が載っている。   また、この地球が存続する7000年間、すなわち現世の存在の間のこの地球に   関する神の摂理についての隠された事柄も載っている。   7つの封印について。   最初の封印には最初の千年のことが載っており、また第2の封印には第2の千年のこ   と、というようにして第7に至る。   この地球には、7000年間の現世の存在がある。   アダムの楽園追放から、福千年の終りまでが、7000年ある。   7つの封印のそれぞれが千年間の歴史を示す。   第5の千年間は、ヨハネと彼の読者たちが生きていた時期である。   記述の多くは第七の封印に伴う出来事に集中している。   キリストの再降臨前の悪がその力と邪悪のすべてを制圧される時期である。   ヨハネの見た巻き物は、この世のまことの歴史を指す。それは神が直接その目で御覧   になり、記録の天使が記したものである。天啓の書の7つの封印に相当する7千年は、   母なる大地がその使命を全うする偉大なる7日間に当たる。すなわち6日間労働をし、   7日目は聖めの日として安息に入るのである。これら7日間には、地球の創造の期間と   地球を人の住む場所として備えた期間は含まれない。この7日間はこの世が存在する   期間すなわち「時」として、「永遠」からは明確に区別される。したがってここで与   えられている時の計算の仕方に合わせれば(もちろん不完全ではあるが、ある程度正   確であると言える)、この世が存在する時間としてこの地球に与えられた偉大な7日   間のうちの4日、すなわち4千年間は、すでにキリストが十字架におかかりになる前に   過ぎ去っていた。その後、さらに2千年が過ぎようとしている。このことから、地球   の長い1週間は間もなく終わり、今わたしたちは土曜日の夕方、すなわち人間の歴史   の6日目の終わり近くにいる。今こそ考えるべき時、心から深く思いを巡らす時では   ないだろうか。千年の平和と世の安息の福千年の夜明けがまさに訪れようとしている   のである。 02)また、ひとりの強い御使が、大声で、「その巻物を開き、封印をとくのにふさわしい   者は、だれか」と呼ばわっているのを見た。 03)しかし、天にも地にも地の下にも、この巻物を開いて、それを見ることのできる者は、   ひとりもいなかった。 04)巻物を開いてそれを見るのにふさわしい者が見当らないので、わたしは激しく泣いて   いた。 05)すると、長老のひとりがわたしに言った、「泣くな。見よ、ユダ族のしし、ダビデの   若枝であるかたが、勝利を得たので、その巻物を開き七つの封印を解くことができる」。   【解説】   ユダ族の紋章は獅子。創世記49:9「ユダは、ししの子」。   ダビデの若枝=イエス・キリスト(ダビデの子孫) 06)わたしはまた、御座と四つの生き物との間、長老たちの間に、ほふられたとみえる小   羊が立っているのを見た。それに七つの角と七つの目とがあった。これらの目は、全   世界につかわされた、神の七つの霊である。   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     わたしはまた、御座と4つの生き物との間、長老たちの間に、ほふられたとみえ     る小羊が立っているのを見た。それには12の角と12の目があった。これらは、     全世界に遣わされた、神の12人の僕である。   (神の12人の僕が全世界に遣わされる。)   小羊=イエス・キリスト(神の子供たちを贖うために与えられた犠牲の供え物)   小羊にほふられた傷痕が見られた。   角は力や権能、目は光や知識、12という数は神聖な政府や機関、神権を象徴する。 07)小羊は進み出て、御座にいますかたの右の手から、巻物を受けとった。 08)巻物を受けとった時、四つの生き物と二十四人の長老とは、おのおの、立琴と、香の   満ちている金の鉢とを手に持って、小羊の前にひれ伏した。この香は聖徒の祈である。 09)彼らは新しい歌を歌って言った、「あなたこそは、その巻物を受けとり、封印を解く   にふさわしいかたであります。あなたはほふられ、その血によって、神のために、   あらゆる部族、国語、民族、国民の中から人々をあがない、 10)わたしたちの神のために、彼らを御国の民とし、祭司となさいました。彼らは地上を   支配するに至るでしょう」。   【解説】   イエス・キリストに贖われた人々は御国の民や祭司、女性であれば女祭司になる。 11)さらに見ていると、御座と生き物と長老たちとのまわりに、多くの御使たちの声が上   がるのを聞いた。その数は万の幾万倍、千の幾千倍もあって、 12)大声で叫んでいた、「ほふられた小羊こそは、力と、富と、知恵と、勢いと、ほまれ   と、栄光と、さんびとを受けるにふさわしい」。 13)またわたしは、天と地、地の下と海の中にあるすべての造られたもの、そして、それ   らの中にあるすべてのものの言う声を聞いた、「御座にいますかたと小羊とに、さん   びと、ほまれと、栄光と、権力とが、世々限りなくあるように」。   【解説】   「すべての造られたもの」とは。   ヨハネは天における奇妙な有様をした生き物を見た。天に住むすべての造られたもの、   すなわちすべての獣と鳥と魚が実際に天にいて、神に栄光を帰すのを見たのである。   ヨハネが実際に様々な形をした生き物をそこで見た。それらの生き物は、この地球の   ような数限りない地球から救われた生き物で、まったくわたしたちの思いも及ばない   珍しいものであった。これらはすべて天で見ることができる生き物である。この大い   なる奥義が与えられたのは、天に存在するものをヨハネに示すためであった。こうし   てヨハネは、神が御自身の手で造られたすべてのもの、すなわち獣や鳥、魚、人など   すべてを救うことによって御自身の栄光を受けられたことを学んだのである。また、   神は今後もこれらの生き物をもって御自身に栄光を受けられることであろう。   獣の救いを信じることができないという人がいる。その人は啓示が真実でないと告げ   ていることになる。ヨハネは神に栄光を帰す生き物の声を聞き、それを理解した。生   き物を造られた神は、それらの生き物が語るすべての言葉を理解することがおできに   なった。4つの生き物は、彼らの創造の目的を達した最も気高い生き物であり、ほか   の世界から救われたものであった。というのは、彼らは完全であったからである。彼   らは彼らの天体における天使のような存在であった。彼らがどこから来たのか告げら   れていないし、わたしはそれを知らない。しかし、彼らが神をたたえ、栄光を帰して   いるのをヨハネは目にし、耳にしたのである。 14)四つの生き物はアァメンと唱え、長老たちはひれ伏して礼拝した。
第6章   【解説】   6−11章は、地球が現世の状態のときに起こる出来事について述べていて、   これには末日における福音の回復も含まれている。   回復はイエス・キリストの再臨の前の破壊に先立って起こる。 【第一の封印:エノクの業】   紀元前4000年〜3001年。   アダムとエバの創造と堕落、エノクの教導の業、エノクの町が天に取り上げられた。   ヨハネはこれらの出来事に関連して(勝利の象徴である)白い馬に乗った人を見た。   この人は(戦争の武器である)弓を持ち、(征服者の栄誉を表す)冠をかぶり、勝利   を得ようとして出かけた。この卓絶した出来事はエノクとエノクの行った業に関連し   たものであることは明らかである。ヨハネが見たものは、シオンが打ち立てられ、そ   の後シオンが天に取り上げられた出来事ではなく、聖徒たちの軍を治める司令官とし   てエノクが「勝利のうえにもなお勝利を得ようとして出かけた」前代未聞の戦争であ   ったことは非常に興味深い。わたしたちに与えられている啓示にもこれらの戦争のこ   とは述べられている。(モーセ7:13-17) まことにエノクのような業を行った者はなく、   また彼に並ぶ征服者や司令官もいない。エノクこそ、ヨハネの黙示録の示現に見られ   るように勝利の白馬に乗るにふさわしい人である。 01)小羊がその七つの封印の一つを解いた時、わたしが見ていると、四つの生き物の一つ   が、雷のような声で「きたれ」と呼ぶのを聞いた。 02)そして見ていると、見よ、白い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、弓を   手に持っており、また冠を与えられて、勝利の上にもなお勝利を得ようとして出かけた。   【解説】   白い馬=勝利   弓=戦争   冠=征服   エノクの時代を表す。馬の乗り手はエノクである。 【第二の封印:大きな戦争】   紀元前3000年〜2001年。ノアと洪水。   「第2の封印」が解かれたとき、赤い馬、すなわち戦争と流血の赤い馬に乗り、剣を   与えられた者はだれだろうか。恐らくそれは悪魔自身であろう。なぜなら、確かにそ   の時代は悪魔が権力を振るった時代だからである。(わずか8人を除く)すべての生   ける者を滅ぼさなければならないほど悪がはびこった時代であった。そのような邪悪   のために、天の主なる神は彼らのうえに洪水をもたらされたのである。もしそれがル   シフェルでなかったとするならば、それは流血を招いた人、すなわち現在記録には残   されていないが多くの惨殺を引き起こした戦士を象徴する人であっただろう。紀元前   3000年から紀元前2000年の期間は戦争と滅びの時代であったと言えば十分であろう。   これらの時代に、サタンは人の命を奪うために様々な社会状況を生み出した。ノアの   時代の邪悪で憎むべき行いは、啓示に述べられているとおりである。(モーセ8:22、   28-29) 03)小羊が第二の封印を解いた時、第二の生き物が「きたれ」と言うのを、わたしは聞いた。 04)すると今度は、赤い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、人々が互に殺し   合うようになるために、地上から平和を奪い取ることを許され、また、大きなつるぎ   を与えられた。   【解説】   サタンは暴力と戦争をもたらす。   赤い馬=流血   つるぎ=戦争と破壊   邪悪が地上にはびこったノアの時代を表す。   赤い馬の乗り手は悪魔自身、あるいは、多くの殺人的戦士を代表する者。 【第三の封印:地を襲う飢饉】   紀元前2000年〜1001年。   アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフ、モーセの教導の業、出エジプト、   士師による統治の時代。   第3の封印が解かれたとき、剣に続いて飢饉が起こり、主の民は飢えに苦しんだ。紀   元前2000年から紀元前1000年までの間は、この地球の歴史に類を見ないほど、飢えの   黒い馬が民に対する神の計らいの歴史に影響を及ぼした。この封印が解かれた時代の   初めに、カルデヤのウルでひどい飢饉があり、アブラハムの兄ハランが餓死している。   そのとき、忠実な者の父は神から、家族をカナンに連れて行くようにと命じられた。   (アブラハム1:29-30;2:15) アブラハムは生きるために必要な食糧を得ようと努めた。   そのことについてアブラハムは次のように語っている。(アブラハム2:17,21)   食糧の不足は、ヤコブの時代の主の民にとっても深刻であった。ヤコブは息子たちを   エジプトに送り、息子ヨセフの穀倉から穀物を買わせた。その時代に、ききんはすべ   ての国にあった。ヤコブとイスラエルの家の初期の者たちがハランの滅びから救われ   たのは、神の介在による。また、モーセに従ってエジプトの捕らわれから逃れ出た数   百万のヤコブの子孫たちは、本来ならばパンの欠乏で滅びていたはずであるが、天か   らのマナによって40年間荒れ野の中で養われた。まことに第3の封印は、人々の間の   飢えが民に対する神の計らいに影響を及ぼした千年期であった。   ここに述べられている小麦と大麦の価格計算は、今日のわたしたちにとっては奇妙に   思われるかもしれない。しかしヨハネの時代の貨幣価値と慣習を知っていれば、その   声が宣言した事柄をよく理解することができる。ヨハネの読者はそれをはっきりと理   解していたことだろう。1ますは現在の量り方ですれば約1リットルに当たり、1日分   の量に相当した。デナリはローマ貨幣の小さな銀貨であった。それを今日の貨幣と比   較することは困難であるが、1デナリが当時の1日の労賃に相当したことは知られてい   る。したがって、1日分の食糧を買うためには1日の賃金を払わなければならない。こ   のことから、当時飢饉のために食糧が高騰していたことが分かる。大麦ならば1デナ   リで3ます購入できた。しかし大麦は人のためには粗雑な穀物であり、ひどい飢えに   苦しんだ人々だけが一般にこれを食していた。馬に乗っていた人が手にはかりを持っ   ていたことから、食糧の受け渡しが厳密に行われたことが分かる。オリーブ油とぶど   う酒とを、そこなうなという言葉から、当時の飢饉の下にあっても人間が完全に滅び   てしまわないほどの食糧は保たれたということが分かる。 05)また、第三の封印を解いた時、第三の生き物が「きたれ」と言うのを、わたしは聞い   た。そこで見ていると、見よ、黒い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、   はかりを手に持っていた。 06)すると、わたしは四つの生き物の間から出て来ると思われる声が、こう言うのを聞い   た、「小麦一ますは一デナリ。大麦三ますも一デナリ。オリブ油とぶどう酒とを、そ   こなうな」。   【解説】   サタンは飢えと飢饉をもたらす。   黒い馬=飢饉   はかり=食物の高値   多くの人々が餓死したアブラハムの時代を表す。   1デナリは1日の平均賃金、麦の1ますは一人の人が1日に食べる食物に相当する。   一日の全収入を使っても、生きるためにやっと十分な量の食物しか購入できないとい   うのは、厳しい飢饉による価格高値を示している。 【第四の封印:死、地獄、戦争、飢饉】   紀元前1000年〜キリスト生誕。   王による統治の時代、王国の分裂、王国の征服。   第4の封印のとき、すなわち紀元前1000年から主の来臨の時までの間、死は全国民の   間で威を振るい、地獄がそれに従った。この流血の時代に神に従わずに死んだ者たち   は、剣によろうと飢饉によろうと、あるいは疫病によろうと野の獣によろうと、死ん   だことによって地獄に投げ落とされた。これは、偉大な王国や国々の戦争ならびに反   逆が、主の民を受けるようにエホバから選ばれた民を何度も苦しめ、侵した千年間で   ある。また、主御自身の民が互いに争い合い、数限りない自分自身の兄弟たちを墓に   送り込んだ時代でもある。 07)小羊が第四の封印を解いた時、第四の生き物が「きたれ」と言う声を、わたしは聞いた。 08)そこで見ていると、見よ、青白い馬が出てきた。そして、それに乗っている者の名は   「死」と言い、それに黄泉が従っていた。彼らには、地の四分の一を支配する権威、   および、つるぎと、ききんと、死と、地の獣らとによって人を殺す権威とが、与えら   れた。   【解説】   サタンは暴力と戦争、飢えと飢饉をもたらす。   青白い馬=死   死と黄泉=邪悪な者の滅びと霊的な獄への収容   戦争や裏切りにより繰り返しイスラエルを苦しめ侵略した偉大な王国や国々の時代を   指している。これらの国には、バビロニア、ペルシャ、エジプト、アッスリヤ、ギリ   シャ、ローマが含まれた。   (私的)「死」とはペストなどの大伝染病。 【第五の封印:キリスト教徒の殉教】   キリスト生誕〜紀元1000年。   イエス・キリストの誕生、教導の業、十字架上の死、復活、使徒たちの教導の業、   使徒たちの殉教、背教。   主の誕生から紀元1000年までの期間を表す第5の封印の出来事は、主の民に関するも   ので、それは以下のとおりである。   1.この世における神の独り子の生誕。人々の間における主の業と御自身の血を流すこ    とによって果たされた贖いの犠牲。   2.キリストによって立てられた教会の発展と完成。福音を受け入れると同じように殉    教を受け入れた不信者の間に見られる信じ難い狂信。   3.まことの完全なキリスト教からのその後の堕落。その結果、ついに長い期間全地を    背教の暗黒が覆うことになる。   主の業と働きは『聖書』に記されている。また時の中間後の背教と、救い、救いの真   理と力からの逸脱についても、そのほかの神聖な書き物に数多く記されている。した   がって、主がここで明らかにしておられること、すなわち封じられた巻き物のこの部   分で殉教の教義が取り扱われていることはきわめて自然なことである。古代の聖徒た   ちの間で、殉教はごく現実的なことであり、彼らはいつもその殉教のことを考え感じ   ていた。彼らはすべてを投げ出してキリストに従うときに、もし運命がそのように定   められているならば、彼らのために御自身の命を与えてくださったキリストのために   自分の命をささげるように求められるかもしれないと知っていた。このように死を求   められたということから、時の中間は殉教の神権時代と言える。 09)小羊が第五の封印を解いた時、神の言のゆえに、また、そのあかしを立てたために、   殺された人々の霊魂が、祭壇の下にいるのを、わたしは見た。 10)彼らは大声で叫んで言った、「聖なる、まことなる主よ。いつまであなたは、さばく   ことをなさらず、また地に住む者に対して、わたしたちの血の報復をなさらないので   すか」。 11)すると、彼らのひとりびとりに白い衣が与えられ、それから、「彼らと同じく殺され   ようとする僕仲間や兄弟たちの数が満ちるまで、もうしばらくの間、休んでいるよう   に」と言い渡された。   【解説】   サタンは主の教会の聖徒たちに迫害をもたらす。   祭壇=犠牲   霊魂=信仰のために殺された殉教者やキリスト教徒   殉教者として命を落とした最初の使徒たちのほとんどを含めた、初期のキリスト教徒   を指している。   これらの聖徒たちは、神の言のゆえに、また、そのあかしを立てたために命を失った   ので、清さの象徴である白い衣が与えられた。 【第六の封印:時のしるし】   紀元1001年〜2000年。   背教の継続、預言者ジョセフ・スミスによる福音の回復、時のしるしの出現。   わたしたちは現在第6の封印、すなわち紀元1000年に始まり、土曜日の夜を通して安息   の時代の直前に至るまでの千年間の最後の時期に住んでいる。この安息の時は、キリ   ストが自らこの世を治められ、大いなる福千年のすべての祝福がこの地球に注がれる   時である。事実、至る所でそのしるしが見られる。 12)小羊が第六の封印を解いた時、わたしが見ていると、大地震が起って、太陽は毛織の   荒布のように黒くなり、月は全面、血のようになり、 13)天の星は、いちじくのまだ青い実が大風に揺られて振り落されるように、地に落ちた。   【解説】   (私的)核戦争を描写している。「大地震」は、核爆発。「黒い太陽」とは、爆発の   際の灰によって空が暗くなること。それにより月も暗く見える。星も見えなくなる。 14)天は巻物が巻かれるように消えていき、すべての山と島とはその場所から移されてし   まった。   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     天は巻物が巻かれるように開いていき、全ての山と島はその場所から移されてし     まった。 15)地の王たち、高官、千卒長、富める者、勇者、奴隷、自由人らはみな、ほら穴や山の   岩かげに、身をかくした。   【解説】   (私的)「ほら穴や山の岩かげに身をかくす」とは、核シェルターへ殺到すること。 16)そして、山と岩とにむかって言った、「さあ、われわれをおおって、御座にいますか   たの御顔と小羊の怒りとから、かくまってくれ。 17)御怒りの大いなる日が、すでにきたのだ。だれが、その前に立つことができようか」。   【解説】   「だれが、その前に立つことができようか」はヨハネのことば。   わたしたち自身の時代と、イエス・キリストが御自身で地を統治される福千年につな   がる、特に災害などの出来事を表している。
第7章 【福音の回復】   【解説】   この章に述べられていることは第6の千年、すなわち第6の封印が解かれるときに完   了する。   何人もの天使が福音を回復し、地上で業を行う。   その中の幾つかは私たちの時代を表している。 01)この後、わたしは四人の御使が地の四すみに立っているのを見た。彼らは地の四方の   風をひき止めて、地にも海にもすべての木にも、吹きつけないようにしていた。   【解説】   彼らは神から遣わされた4人の天使であり、地の四方を支配する力を与えられていて、   命を救ったり、滅ぼしたりする。これらの者は、あらゆる国民、部族、国語の民、民   族に託す永遠の福音を持っており、また天を閉じる力、命に結び固める力、あるいは   暗闇の世界に投げ落とす力を持っている。   今まさに門口にあるこれらの災害や裁きから逃れることのできる人々はいるだろうか。   わたしは皆さんに申し上げたい。この安全と保護を得られる人は、自分に与えられた   神権を尊び、祝福を受けるにふさわしい生活をしている神の神権者だけである。その   ほかの人はいかなる人々であろうと、これらの裁きから逃れる権利を持たない。裁き   はまさに門口にある。この民でさえもそれを完全に避けることはできないであろう。   それらの裁きはソドムとゴモラの裁きのように下されるであろう。そして神権者以外   何人もその激しい裁きから守られる者はいないであろう。神は麦と毒麦がともに刈り   倒されることのないように、長い間この天使をとどめておかれた。しかし、わたしは   今皆さんに申し上げたい。かの天使たちはすでに天の門を出て世の人々の頭上に立ち、   裁きを下す日を待っている。そして今日のこの日から、裁きは下されるであろう。現   在、災害や苦難がこの世に増している。それはこのことを表している。このことを覚   え、これらの事柄をよく考えてみていただきたい。もし皆さんが自分の義務を果たし、   またわたしが自分の義務を果たすならば、わたしたちは守られるであろう。そして苦   難を経験しても、平和と安全な中に過ごせるであろう。聖文と啓示を読んでいただき   たい。そこにはこれらの事柄が記されているからである。 【14万4,000人に印を押すエライアス】 02)また、もうひとりの御使が、生ける神の印を持って、日の出る方から上って来るのを   見た。彼は地と海とをそこなう権威を授かっている四人の御使にむかって、大声で叫   んで言った、 03)「わたしたちの神の僕らの額に、わたしたちが印をおしてしまうまでは、地と海と木   とをそこなってはならない」。   【解説】   東から上って来る天使は、イスラエルの12の部族を治めるために生ける神の印を与   えられている者である。それゆえ、彼は永遠の福音を持っている4人の天使に叫んで、   「わたしたちの神の僕たちの額に、わたしたちが印を押してしまうまでは、地も、海   も、木も損なってはならない」と言う。また、もしあなたがたがそれを受け入れるこ   とを望めば、この人こそ、イスラエルの部族を集め、万事を元どおりにするために来   ることになっているエライアスである。   エライアスは、この最後の神権時代の人々に、鍵と力を委ねることが使命である者た   ちの名前そして称号。鍵と力を委ねるという使命を持った者には、アダム、モロナイ、   バプテスマのヨハネ、ペテロ、ヤコブ、ヨハネ、モーセ、エリヤが含まれていた。   印を押すことは、神への献身、奉仕、帰属の象徴、また、頭に祝福を結び固めること、   すなわち永遠の聖約であり、それによって召しと選びを確実なものとすること。   福音の回復に携わった御使いは一人だけではない。多くの御使いたちが来て、彼らの   持つ権能と力の鍵を授けたのである。エライアスという名前は称号である。   それゆえ、多くの古代の預言者たちが回復に携わったことから、この世に来て万物を   回復することになっていたエライアスについて語るとき、ただ一人の人ではなく、幾   人かのエライアスの合成写真を心に思い浮かべることが適当ではないだろうか。神の   印を持った天使は、世の行く末を手に握っている4人の御使いたちに、主の僕たちが   印を押されるまで地を損なうことがないようにと指示している。これは、福音が回復   され、地の国々に宣べ伝えられるまで成就しなかった。   ヨハネの時代には、異教の神々の帰依者たちは、自分たちの神の名前またはシンボル   の印を額に受けるというのがごく普通の慣習であった。ゼウスの信者たちは、額に稲   妻の印を受けた。ポセイドンの信者たちについても同様であった。ヨハネの用いた比   喩は、当時の読者たちに強烈な印象を与えたことだろう。額に印を付けるということ   は、その神がまことの神であろうと、神として礼拝された邪悪な獣であろうと、神へ   の献身と奉仕を明確にたとえるものである。   4人の天使たちは、神の僕たちが額に印を押されるまで、すなわち永遠の命を意味す   る祝福を額に結び固められ、召しと選びとを確かなものとされるときまで、地の四隅   に立っている。父と母に印が押されると、それはその子孫にまで及ぶ。そうすれば彼   らは失われないし、彼らの父と母の聖約のおかげで救われるのである。 04)わたしは印をおされた者の数を聞いたが、イスラエルの子らのすべての部族のうち、   印をおされた者は十四万四千人であった。 05)ユダの部族のうち、一万二千人が印をおされ、ルベンの部族のうち、一万二千人、   ガドの部族のうち、一万二千人、 06)アセルの部族のうち、一万二千人、ナフタリ部族のうち、一万二千人、   マナセの部族のうち、一万二千人、 07)シメオンの部族のうち、一万二千人、レビの部族のうち、一万二千人、   イサカルの部族のうち、一万二千人、 08)ゼブルンの部族のうち、一万二千人、ヨセフの部族のうち、一万二千人、   ベニヤミンの部族のうち、一万二千人が印をおされた。   【解説】   印を押される者たちは、永遠の福音をつかさどるために神の聖なる位に聖任される大   祭司である。彼らは、長子の教会に来たいと望むすべての者を導くために、地のもろ   もろの国民を治める力を与えられている天使たちによって、あらゆる国民、部族、国   語の民、民族の中から聖任される者である。   十四万四千という数字は、人々が昇栄するのを助けるために聖任されるイスラエルの   十二部族を代表する者の数である。昇栄にあずかる人の総数ではない。   イスラエルの12人の息子はルベン、シメオン、レビ、ユダ、イッサカル、ゼブルン、   ダン、ナフタリ、ガド、アセル、ヨセフ、ベニヤミンだが、ここにあげられてる部族   には、ダンが抜けていて、代わりにマナセが入っている。 【昇栄を得る万国の義にかなった聖徒】 09)その後、わたしが見ていると、見よ、あらゆる国民、部族、民族、国語のうちから、   数えきれないほどの大ぜいの群衆が、白い衣を身にまとい、しゅろの枝を手に持って、   御座と小羊との前に立ち、   【解説】   しゅろの枝は、勝利と喜びを象徴している。 10)大声で叫んで言った、「救は、御座にいますわれらの神と/小羊からきたる」。 11)御使たちはみな、御座と長老たちと四つの生き物とのまわりに立っていたが、御座の   前にひれ伏し、神を拝して言った、 12)「アァメン、さんび、栄光、知恵、感謝、ほまれ、力、勢いが、世々限りなく、われ   らの神にあるように、アァメン」。 13)長老たちのひとりが、わたしにむかって言った、「この白い衣を身にまとっている人   々は、だれか。また、どこからきたのか」。 14)わたしは彼に答えた、「わたしの主よ、それはあなたがご存じです」。すると、彼は   わたしに言った、「彼らは大きな患難をとおってきた人たちであって、その衣を小羊   の血で洗い、それを白くしたのである。   【解説】   その衣を小羊の血で洗い白くした=イエス・キリストの贖罪を通して清められる 15)それだから彼らは、神の御座の前におり、昼も夜もその聖所で神に仕えているのであ   る。御座にいますかたは、彼らの上に幕屋を張って共に住まわれるであろう。 16)彼らは、もはや飢えることがなく、かわくこともない。太陽も炎暑も、彼らを侵すこ   とはない。 17)御座の正面にいます小羊は彼らの牧者となって、いのちの水の泉に導いて下さるであ   ろう。また神は、彼らの目から涙をことごとくぬぐいとって下さるであろう」。   【解説】   日の栄えの栄光を受け継ぐ人々の喜び、平安、献身を表している。   わたしたちが信仰深く患難に耐え、イエス・キリストの贖罪によって清められるなら、   神とともに日の栄えの栄光を享受することができる。
第8章 【第七の封印:火と荒廃】   紀元2001年以降。   戦争、災い、荒廃、主の再臨、福千年の平和な状態、しばらくの間解き放たれるサタン、   最後の大戦争、最後の裁き(以降20章まで) 01)小羊が第七の封印を解いた時、半時間ばかり天に静けさがあった。   【解説】   (私的)神の1日は人の1000年。この半時間が神の半時間なら、人の20年。   大災害が始まるのは2021年以降ということになる。 02)それからわたしは、神のみまえに立っている七人の御使を見た。そして、七つのラッ   パが彼らに与えられた。   【解説】   古代において、ラッパは、危険を知らせるとき、兵隊に戦いの合図をするとき、王族   の到着を知らせるときに使われた。それゆえ、ラッパを吹き鳴らすことは、何か大変   重要なことが布告される、または発表されることを意味する。 03)また、別の御使が出てきて、金の香炉を手に持って祭壇の前に立った。たくさんの香   が彼に与えられていたが、これは、すべての聖徒の祈に加えて、御座の前の金の祭壇   の上にささげるためのものであった。 04)香の煙は、御使の手から、聖徒たちの祈と共に神のみまえに立ちのぼった。 05)御使はその香炉をとり、これに祭壇の火を満たして、地に投げつけた。すると、多く   の雷鳴と、もろもろの声と、いなずまと、地震とが起った。 06)そこで、七つのラッパを持っている七人の御使が、それを吹く用意をした。   【解説】   ラッパが鳴ることは、イエス・キリストの再臨と福千年を通して行われる主の統治に   備えるための、さまざまな災害と破壊の始まりを合図するもの。 【第一のラッパ】 07)第一の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、血のまじった雹と火とがあらわれて、   地上に降ってきた。そして、地の三分の一が焼け、木の三分の一が焼け、また、すべ   ての青草も焼けてしまった。   【解説】   (私的)地上の3分の1は核兵器の放射能によって焼き尽くされ、木々も青草も、生え   ることができない。または、隕石群の落下による。 【第二のラッパ】 08)第二の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、火の燃えさかっている大きな山のよ   うなものが、海に投げ込まれた。そして、海の三分の一は血となり、 09)海の中の造られた生き物の三分の一は死に、舟の三分の一がこわされてしまった。   【解説】   (私的)核爆発により、熔岩が大量に噴出して大洋へと流れていき、海の生物の3分   の1を殺し、船舶の3分の1を破壊する。または、直径10kmを超える彗星か小惑星の落下 【第三のラッパ】 10)第三の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、たいまつのように燃えている大きな   星が、空から落ちてきた。そしてそれは、川の三分の一とその水源との上に落ちた。 11)この星の名は「苦よもぎ」と言い、水の三分の一が「苦よもぎ」のように苦くなった。   水が苦くなったので、そのために多くの人が死んだ。   【解説】   天から落とされた星はサタンであり、前世ではルシフェルとして知られていた。   苦よもぎとは薬草で、「つらい災いや悲しみ」を象徴する。   悪魔に従うすべての者たちに訪れる悲痛と恐怖の象徴である。   苦よもぎは非常に苦い味のする植物であった。それを食糧や飲料として使うことは、   死を招くことであった。サタンの場合、サタンの悪行に従うすべての者は霊的な死を   受ける。   (私的)チェルノブイリがロシア語で「苦よもぎ」を表すことから、   チェルノブイリの原子力発電所の事故と関連付けて、   放射線による汚染を表していると解釈する人がいる。   最初の攻撃に対する反撃の核爆発が相次ぎ、「燃えている大きな星」であるミサイル   が至るところに落ちてきて、飲料水は大部分が汚染され、それを飲んだ人は死んでいく。 【第四のラッパ】 12)第四の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、太陽の三分の一と、月の三分の一と、   星の三分の一とが打たれて、これらのものの三分の一は暗くなり、昼の三分の一は明   るくなくなり、夜も同じようになった。   【解説】   (私的)相次ぐ核爆発により、舞い上がった大量の塵や灰のために空は曇り、太陽の   光は遮られ、月や星たちも姿を消し、昼も夜も、より短くなってしまった。   または、世界中の火山の噴火や森林火災による。 13)また、わたしが見ていると、一羽のわしが中空を飛び、大きな声でこう言うのを聞い   た、「ああ、わざわいだ、わざわいだ、地に住む人々は、わざわいだ。なお三人の御   使がラッパを吹き鳴らそうとしている」。   【解説】   神が6日の間に世界を造り、7日目にその業を終えて、それを聖なるものとし、また   地のちりから人を造られたように、まさにそのように第7の千年の初めに主なる神は   地球を聖なるものとし、人の救いを完了し、すべてのものを裁き、そしてすべてのも   のの終わりに至るまですべてのものを結び固め終えるときにその力の下に置かれなか   ったもののほか、すべてのものを贖われる。また、7人の天使がラッパを吹き鳴らす   のは、第7の千年の初めにおける主なる神の業の備えと完了、すなわち主の来臨の時   に先立つ道の備えである。
第9章 【戦争と災い】   【解説】   この章に記されている様々なことは、第7の封印が解かれた後、キリストの来臨前に   完了する。   キリストは第7の千年の初めに来られる。 【第五のラッパ】 01)第五の御使が、ラッパを吹き鳴らした。するとわたしは、一つの星が天から地に落ち   て来るのを見た。この星に、底知れぬ所の穴を開くかぎが与えられた。 02)そして、この底知れぬ所の穴が開かれた。すると、その穴から煙が大きな炉の煙のよ   うに立ちのぼり、その穴の煙で、太陽も空気も暗くなった。   【解説】   (私的)ミサイルの落下と、それが生み出すキノコ雲についての描写。 03)その煙の中から、いなごが地上に出てきたが、地のさそりが持っているような力が、   彼らに与えられた。   【解説】   大戦争の時   戦争と荒廃のこの期間に、悪の軍勢は、永遠の命に結び固められた人々を除き、すべ   ての人々に及ぶであろう。なぜなら、シオンに住む人々は守られるからである。この   時期の苦難は甚だしく、人々はそれ以上苦しむよりもむしろ死を望むであろう。ヨハ   ネは、彼自身がまったく経験したこともなく、また、その時代の人々が経験したこと   もない状況の下で、様々な武器を持って互いに争い合う戦争のことを、預言的なたと   えでもって述べている。ヨエルも描写の能力に同様な限界を持っていた。そこでヨエ   ルは、同じ場面を次のような言葉をもって描写しようと試みた。     そのかたちは馬のかたちのようであり、その走ることは軍馬のようである。     山の頂でとびおどる音は、戦車のとどろくようである。     また刈り株を焼く火の炎の音のようであり、戦いの備えをした強い軍隊のようで     ある。     彼らは勇士のように走り、兵士のように城壁によじ登る。     彼らはおのおの自分の道を進んで行って、その道を踏みはずさない。     彼らは互におしあわず、おのおのその道を進み行く。     彼らは武器の中にとびこんでも、身をそこなわない。     彼らは町にとび入り、城壁の上を走り、家々によじ登り、     盗びとのように窓からはいる。   古代の預言者たちは強力な武具によって身を守られた兵士たちや、戦闘部隊、戦車隊、   火煙放射部隊、戦闘機やミサイル、砲弾、そのほか邪悪な人々が好んで戦闘を行った   時代に開発された数々の武器を見ていたと思われる。 04)彼らは、地の草やすべての青草、またすべての木をそこなってはならないが、額に神   の印がない人たちには害を加えてもよいと、言い渡された。 05)彼らは、人間を殺すことはしないで、五か月のあいだ苦しめることだけが許された。   彼らの与える苦痛は、人がさそりにさされる時のような苦痛であった。 06)その時には、人々は死を求めても与えられず、死にたいと願っても、死は逃げて行く   のである。   【解説】   (私的)いなごとは、核爆弾を搭載した飛行機であり、これが大都市に核爆弾を落と   し、死を免れた人々は、爆発による放射能のために恐ろしい苦痛に苛まれる。人々は、   さそりの毒のように放射能によって苦しめられる。 07)これらのいなごは、出陣の用意のととのえられた馬によく似ており、その頭には金の   冠のようなものをつけ、その顔は人間の顔のようであり、   【解説】   (私的)飛行機は、戦争に出かける馬のようであり、操縦室に人の顔が見られる。 08)また、そのかみの毛は女のかみのようであり、その歯はししの歯のようであった。   【解説】   (私的)「髪」は、飛行機が空高く飛行して、後ろに白い跡を残したもの。「歯」は、   翼の下に取り付けられたミサイル。 09)また、鉄の胸当のような胸当をつけており、その羽の音は、馬に引かれて戦場に急ぐ   多くの戦車の響きのようであった。   【解説】   (私的)「鉄の胸当」は、飛行機の胴体。「翼の音」は、ジェットエンジンの噴射音。 10)その上、さそりのような尾と針とを持っている。その尾には、五か月のあいだ人間を   そこなう力がある。   【解説】   (私的)「さそりの尾」の持つ力とは、投下されたミサイルが、攻撃された国の住民   に放射し続ける放射線。 11)彼らは、底知れぬ所の使を王にいただいており、その名をヘブル語でアバドンと言い、   ギリシヤ語ではアポルオンと言う。   【解説】   アバドンあるいはアポルオンとはだれか。   ヨハネはわたしたちに、これは「底しれぬ所の使」であると告げている。彼の名前は   ヘブライ語とギリシア語の両方で述べられている。ヘブライ語とギリシア語の両方と   も、その語根は「滅び」を意味する。すなわちその名前は、サタンの適切な称号であ   る「破壊者」を意味する。これら二つの名前に関連して、悪魔の名前の一つとして挙   げられている今一つの言葉がある。それは「滅び」である。 12)第一のわざわいは、過ぎ去った。見よ、この後、なお二つのわざわいが来る。 【第六のラッパ】 13)第六の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、一つの声が、神のみまえにある金の   祭壇の四つの角から出て、 14)ラッパを持っている第六の御使にこう呼びかけるのを、わたしは聞いた。「大ユウフ   ラテ川のほとりにつながれている四人の御使を、解いてやれ」。 15)すると、その時、その日、その月、その年に備えておかれた四人の御使が、人間の三   分の一を殺すために、解き放たれた。 16)騎兵隊の数は二億であった。わたしはその数を聞いた。 17)そして、まぼろしの中で、それらの馬とそれに乗っている者たちとを見ると、乗って   いる者たちは、火の色と青玉色と硫黄の色の胸当をつけていた。そして、それらの馬   の頭はししの頭のようであって、その口から火と煙と硫黄とが、出ていた。   【解説】   (私的)「馬の頭」は、ジェットエンジンの噴射口であり、炎と煙とが出てくる。   または、馬とは戦車のこと、古代の戦車は馬が引いていた。火の色と青玉色と硫黄の   色とは迷彩服の色だろう。 18)この三つの災害、すなわち、彼らの口から出て来る火と煙と硫黄とによって、人間の   三分の一は殺されてしまった。 19)馬の力はその口と尾とにある。その尾はへびに似ていて、それに頭があり、その頭で   人に害を加えるのである。   【解説】   (私的)「尾」は、核ミサイル。「尾の頭」は、ミサイルの弾頭。 20)これらの災害で殺されずに残った人々は、自分の手で造ったものについて、悔い改め   ようとせず、また悪霊のたぐいや、金・銀・銅・石・木で造られ、見ることも聞くこ   とも歩くこともできない偶像を礼拝して、やめようともしなかった。 21)また、彼らは、その犯した殺人や、まじないや、不品行や、盗みを悔い改めようとし   なかった。
第10章 【万物の回復を助けるヨハネ】 01)わたしは、もうひとりの強い御使が、雲に包まれて、天から降りて来るのを見た。   その頭に、にじをいただき、その顔は太陽のようで、その足は火の柱のようであった。 02)彼は、開かれた小さな巻物を手に持っていた。そして、右足を海の上に、左足を地の   上に踏みおろして、 03)ししがほえるように大声で叫んだ。彼が叫ぶと、七つの雷がおのおのその声を発した。 04)七つの雷が声を発した時、わたしはそれを書きとめようとした。すると、天から声が   あって、「七つの雷の語ったことを封印せよ。それを書きとめるな」と言うのを聞いた。   【解説】   (私的)この御使はミカエル(アダム)。地上を神に奉献するために地上に訪れる。 05)それから、海と地の上に立っているのをわたしが見たあの御使は、天にむけて右手を上げ、 06)天とその中にあるもの、地とその中にあるもの、海とその中にあるものを造り、世々   限りなく生きておられるかたをさして誓った、「もう時がない。 07)第七の御使が吹き鳴らすラッパの音がする時には、神がその僕、預言者たちにお告げ   になったとおり、神の奥義は成就される」。 08)すると、前に天から聞えてきた声が、またわたしに語って言った、「さあ行って、海   と地との上に立っている御使の手に開かれている巻物を、受け取りなさい」。 09)そこで、わたしはその御使のもとに行って、「その小さな巻物を下さい」と言った。   すると、彼は言った、「取って、それを食べてしまいなさい。あなたの腹には苦いが、   口には蜜のように甘い」。 10)わたしは御使の手からその小さな巻物を受け取って食べてしまった。すると、わたし   の口には蜜のように甘かったが、それを食べたら、腹が苦くなった。 11)その時、「あなたは、もう一度、多くの民族、国民、国語、王たちについて、預言せ   ねばならない」と言う声がした。   【解説】   ヨハネが食べた小さな巻き物とは、彼がイスラエルのもろもろの部族を集めるという   使命であり、定めであった。見よ、この人こそ、書き記されているように、必ず来て   万事を元どおりにするエライアスである。   使徒ヨハネは、主の再臨まで生き、人々を主のもとに導くよう、イエス・キリストに   よって祝福されていた。ヨハネの使命は、イスラエルの子孫が集合するのを助けるこ   とである。   ヨハネは自分に与えられた神の言葉が書かれた巻物を食べたが、この行為は古代イス   ラエルの習慣や伝統と合致していた。その行為は、ヨハネが命のパンを食し、麗しい   神の言葉を口にし、キリストの言葉を味わっていた、という意味であった。それはヨ   ハネの『口には蜜のように甘かった。』しかし、それを食べると『腹が苦くなった。』   すなわち、主の言葉を聞いても従わない人々に下される裁きと悪疫を知って絶望し、   心を悲しませた。   その巻物は、ヨハネの口には『蜜のように甘かった』が、腹が『苦くなった』とは、   ヨハネの使命は多くの甘く喜びに満ちた経験を含むが、拒絶と苦痛も経験することを   述べている。   ヨハネの望みに従って、彼に一つの偉大な使命が与えられた。「わたしは彼を燃える   火のようにし、また仕える天使とする。地上に住んでいる救いを受け継ぐ者のために、   彼は仕えるであろう。」(教義と聖約7:6)ヨハネは今もそのために働いている。黙   示録の第10章で、ヨハネは御使いから一つの小さな巻き物を与えられ、これを食べる   ように命じられた。そこで彼はそれを食べた。そして次のように語っている。「わた   しの口には蜜のように甘かったが、それを食べたら、腹が苦くなった。」すると御使   いは、その意味を次のように語った。「あなたは、もう一度、多くの民族、国民、国   語、王たちについて、預言せねばならない。」この使命が与えられたとき、ヨハネは   70歳という寿命をはるかに越えた老人であった。預言者ジョセフ・スミスは、この示   現の意味についての質問に答え、次のように語った。「それは彼がイスラエルのもろ   もろの部族を集めるという使命であり、定めであった。」(教義と聖約77:14)また   ジョセフ・スミスは、1831年6月に開かれた教会の大会で、次のように語った。「黙   示者ヨハネは、アッスリヤの王シャルマネゼルによって導き出されたイスラエルの10   部族の間で長い散乱から帰還できるように彼らを備えさせている。」
第11章 【エルサレム:殺される二人の預言者】 01)それから、わたしはつえのような測りざおを与えられて、こう命じられた、「さあ立   って、神の聖所と祭壇と、そこで礼拝している人々とを、測りなさい。 02)聖所の外の庭はそのままにしておきなさい。それを測ってはならない。そこは異邦人   に与えられた所だから。彼らは、四十二か月の間この聖なる都を踏みにじるであろう。   【解説】   42ヶ月間、敵はユダヤ人を踏みにじる。   この期間、悪人たちが地上でさらに力と影響を増し、ハルマゲドンの最後の大戦争の   一環として、軍隊がエルサレムを征服しようとする。エルサレムの町は、42か月、す   なわち3年半の間、異邦人たち(主と聖約を交わさず、聖約を守りもしない者たち)   によって、制圧される。 03)そしてわたしは、わたしのふたりの証人に、荒布を着て、千二百六十日のあいだ預言   することを許そう」。 04)彼らは、全地の主のみまえに立っている二本のオリブの木、また、二つの燭台である。   【解説】   その42ヶ月間、イスラエルに2人の預言者が遣わされる。   (2人の預言者は教会の使徒である)   彼らは、終わりの時、回復の時にユダヤ民族に対して立てられ、ユダヤ人が集められ   て彼らの先祖の地にエルサレムの都を築いた後に彼らに預言することになっている、   2人の預言者である。   ユダヤ人は故郷に集合し、エルサレムを再建する。もろもろの国が彼らに敵対して集   合する。そしてその軍隊がエルサレムの町を取り囲み、3年半の間支配する。そのと   きユダヤ人の二人の預言者が、彼らの力強い奇跡によって、ついに彼らが殺されると   きまで、ユダヤ人を完全な征服から守るであろう。そのときこの都は、3日半の間、   彼らの敵の憐れみに託される。それから二人の預言者は死からよみがえり、天に昇る。   やがて救い主がおいでになり、地を震動させ、異邦人の軍隊を打ち倒し、ユダヤ人を   救い、エルサレムを清め、地からすべての邪悪をぬぐい去り、聖徒たちを死からよみ   がえらせ、彼らをみもとに呼び、1,000年間の支配を開始されるであろう。その1,000   年間、主の御霊は肉あるものに注がれ、人も獣も、鳥も蛇も互いに害し合わなくなる   であろう。そして平和と、神の知識と栄光が、水が海を覆うごとくに全地を覆うであ   ろう。そして王国と、天の下にある王国の威厳が至高者なる神の聖徒たちに与えられ   るであろう。 05)もし彼らに害を加えようとする者があれば、彼らの口から火が出て、その敵を滅ぼす   であろう。もし彼らに害を加えようとする者があれば、その者はこのように殺されね   ばならない。   【解説】   この二人の預言者たちは、天を閉じ、災害で地を打つ権能と力を持っている。この二   人の証人の口から出る火は、彼らが述べる証の力の象徴である。 06)預言をしている期間、彼らは、天を閉じて雨を降らせないようにする力を持っている。   さらにまた、水を血に変え、何度でも思うままに、あらゆる災害で地を打つ力を持っ   ている。   【解説】   2人の預言者には大きな奇跡を起こす力が与えられる。 07)そして、彼らがそのあかしを終えると、底知れぬ所からのぼって来る獣が、彼らと戦   って打ち勝ち、彼らを殺す。 08)彼らの死体はソドムや、エジプトにたとえられている大いなる都の大通りにさらされ   る。彼らの主も、この都で十字架につけられたのである。 09)いろいろな民族、部族、国語、国民に属する人々が、三日半の間、彼らの死体をなが   めるが、その死体を墓に納めることは許さない。 10)地に住む人々は、彼らのことで喜び楽しみ、互に贈り物をしあう。このふたりの預言   者は、地に住む者たちを悩ましたからである。   【解説】   42ヶ月後、2人の預言者は捕らえられ、敵軍に殺される。その死体はエルサレムの   大通りに3日半の間さらされる。このとき、敵軍は2人の死を大いに喜び、祝う。 11)三日半の後、いのちの息が、神から出て彼らの中にはいり、そして、彼らが立ち上が   ったので、それを見た人々は非常な恐怖に襲われた。 12)その時、天から大きな声がして、「ここに上ってきなさい」と言うのを、彼らは聞い   た。そして、彼らは雲に乗って天に上った。彼らの敵はそれを見た。   【解説】   2人の預言者は3日半の後、人々の前でよみがえる。2人を見ていた人々は非常な恐   怖に襲われる。2人は敵が見ている中を、天に上っていく。 13)この時、大地震が起って、都の十分の一は倒れ、その地震で七千人が死に、生き残っ   た人々は驚き恐れて、天の神に栄光を帰した。   【解説】   エルサレムに大変動が起こる。 14)第二のわざわいは、過ぎ去った。見よ、第三のわざわいがすぐに来る。 【第七のラッパ:キリスト全地を治められる】 15)第七の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、大きな声々が天に起って言った、   「この世の国は、われらの主とそのキリストとの国となった。主は世々限りなく支配   なさるであろう」。 16)そして、神のみまえで座についている二十四人の長老は、ひれ伏し、神を拝して言った、 17)「今いまし、昔いませる、全能者にして主なる神よ。大いなる御力をふるって支配な   さったことを、感謝します。 18)諸国民は怒り狂いましたが、あなたも怒りをあらわされました。そして、死人をさば   き、あなたの僕なる/預言者、聖徒、小さき者も、大いなる者も、すべて御名をおそ   れる者たちに報いを与え、また、地を滅ぼす者どもを滅ぼして下さる時がきました」。 19)そして、天にある神の聖所が開けて、聖所の中に契約の箱が見えた。また、いなずま   と、もろもろの声と、雷鳴と、地震とが起り、大粒の雹が降った。
第12章   【解説】   12−14章では、第七の封印に関わる出来事についての示現の説明が中断されている。   「この世の国」と「われらの主の国」(黙示11:15)という言葉の意味をヨハネが   理解できるよう、この中断によって、主が助けられた。 【サタン、天と地で戦争をする】   【解説】   この章では、時間を遡って、前世の天上の戦いの説明をしている。   天での戦いと、神に従う者たちに対して戦いを挑むこの世の国々。   サタンとその使いたちが常に主と主の教会に対して戦いを挑んできた。 01)また、大いなるしるしが天に現れた。ひとりの女が太陽を着て、足の下に月を踏み、   その頭に十二の星の冠をかぶっていた。   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     また、地上における数々のしるしと同じように、大いなるしるしが天に現れた。     一人の女が太陽を着て、足の下に月を踏み、その頭に12の星の冠をかぶっていた。   女 = 教会   (私的)   月 = 福千年   星 = イスラエルの12部族 02)この女は子を宿しており、産みの苦しみと悩みとのために、泣き叫んでいた。   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     この女は子を宿しており、産みの苦しみと痛みのために泣き叫んでいた。   子=神の王国   神の王国はイエス・キリストが支配される福千年の間地上に存在する政体を表している。   その王国には、主の教会の忠実な会員たちも含まれる。 03)また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、大きな、赤い龍がいた。それに七つの   頭と十の角とがあり、その頭に七つの冠をかぶっていた。   【解説】   龍=サタン   (私的)赤い龍は、神を否定する共産主義、または、共産主義国を示す。 04)その尾は天の星の三分の一を掃き寄せ、それらを地に投げ落した。龍は子を産もうと   している女の前に立ち、生れたなら、その子を食い尽そうとかまえていた。   【解説】    「天の星の三分の一を掃き寄せた」は、救いの計画を拒み、前世でサタンに従うこ    とを選んだ、天の御父の霊の子供たちの数の多さを象徴している。 05)女は男の子を産んだが、彼は鉄のつえをもってすべての国民を治めるべき者である。   この子は、神のみもとに、その御座のところに、引き上げられた。   【解説】   鉄のつえ=神の言葉   その子は、福音、神権、神の言葉と力を象徴すると思われる鉄のつえを用い、義を持   って、この世のあらゆる国民を治める。    06)女は荒野へ逃げて行った。そこには、彼女が千二百六十日のあいだ養われるように、   神の用意された場所があった。   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     女は荒れ野に逃げて行った。そこには、彼女が1260年の間、養われるように、     神の用意された場所があった。   荒れ野に逃げ込む女性は、イエス・キリストとその使徒たちの死後、教会が大背教に   陥り、神権が地上から取り上げられることを意味する。   (私的)モロナイが金版を埋めて(421年)から、ジョセフ・スミスの最初の示現(1820年)   まで、約1400年間であり、1260年間と少しずれている。ジョセフ・スミスの先祖の   ロバート・スミスがアメリカに移住したのが、1638年であり、421年との間隔が1217年   なので、こちらの方が1260年とのずれが少ない。   もしくは、ローマでキリスト教が公認(313年)されてから、宗教改革(1517年〜1555年)   までの期間かもしれない。 07)さて、天では戦いが起った。ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。   龍もその使たちも応戦したが、   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     さて、天では戦いが起こった。ミカエルとその使いたちが、龍と戦ったのである。     龍とその使いたちはミカエルと戦った。   (天で、天使長ミカエルとその軍勢と、サタンとその軍勢が戦った。)   「ミカエルとその御使たち」とは、アダムと他の義にかなった神の霊の子供たち。 08)勝てなかった。そして、もはや天には彼らのおる所がなくなった。   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     龍は、ミカエルにも、この子にも、この女にも勝てなかった。女は神の教会であ     り、すでに苦痛から解きはなされ、わたしたちの神とそのキリストの王国をもう     けていた。   ヨハネは、龍が女性とその子供を脅かしているのを見た後、前世での出来事を見せら   れた。それは、サタンとそれに従う者たちが、救いの計画と神の聖徒たちに対し戦い   を挑んだときのこと。   教会と王国をそれぞれ別個のものとして語ることに最初は多少困難を覚えるかもしれ   ない。しかし、前者は後者を生み出す。事実、福千年においてはそのとおりである。   教会は神権と啓示によって治められる霊的な組織である。バプテスマの水に入ってキ   リストと聖約を交わした人々だけが、教会の会員となる。神の王国は教会の所産であ   る。またこの王国は、福千年にこの世に生きるすべての人々が所属する政治的な組織   である。   キリストの再臨後、地上のすべての民はキリストに従属する。しかし地上にはこの教   会の会員でない人も数多く存在する。ただ彼らは皆神の王国の律法に服さなければな   らない。なぜなら神の王国は全地を支配するからである。これらの人々は、宗務上の   王国である教会の会員ではなくとも政治上の政体には服さなければならない。教会員   であるとないとを問わず地のすべての民を包含するこの政府は、時に神の王国とも呼   ばれる。民はキリストがお立てになる神の王国に服するからである。しかし民には選   択の自由があって、納得して改宗するまで教会員にならない人が非常に多いであろう。   とはいえ同時に彼らは神政政体の統治に服することになる。 09)この巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへ   びは、地に投げ落され、その使たちも、もろともに投げ落された。   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     天には、この巨大な龍のいる所がなくなり、龍は投げ落とされた。すなわち、悪     魔とか、サタンとか呼ばれた、全世界を惑わす年を経た蛇は、地に投げ落とされ、     その使いたちもともに投げ落とされた。   天上の戦いで敗れたサタンの軍勢はこの地球上に落とされた。   ルシフェルと彼に従う者たちは、わたしたちの天父に忠実に従う子供たちに対して天   で戦いを仕掛けた。イエスは、ある人々は救われないであろうと言われた。悪魔は全   人類を救うことができると言い、大会議の列席者の前に自分の計画を提示した。そし   て大会議はイエス・キリストの計画に賛成した。そこで悪魔は神に対して反逆し、悪   魔についたすべての者とともに投げ落とされた。 10)その時わたしは、大きな声が天でこう言うのを聞いた、「今や、われらの神の救と力   と国と、神のキリストの権威とは、現れた。われらの兄弟らを訴える者、夜昼われら   の神のみまえで彼らを訴える者は、投げ落された。 11)兄弟たちは、小羊の血と彼らのあかしの言葉とによって、彼にうち勝ち、死に至るま   でもそのいのちを惜しまなかった。   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     兄弟たちは、小羊の血と彼らの証の言葉とによって彼に打ち勝った。彼らは自分     の命を惜しまず、死に至るまでも証を保ったからである。それゆえ、おお、天と、     そこに住む者たちよ、大いに喜びなさい。」   (キリストの贖いと贖罪に対する証によってサタンに打ち勝つ) 12)それゆえに、天とその中に住む者たちよ、大いに喜べ。しかし、地と海よ、おまえた   ちはわざわいである。悪魔が、自分の時が短いのを知り、激しい怒りをもって、おま   えたちのところに下ってきたからである」。   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     この後、わたしは、別の声がこう言うのを聞いた。「地に住む者たちと、海の島     々に住む者たちは、災いである。悪魔が自分の時が短いのを知り、激しい怒りを     もって、あなたがたのところに降って来たからである。」 13)龍は、自分が地上に投げ落されたと知ると、男子を産んだ女を追いかけた。 14)しかし、女は自分の場所である荒野に飛んで行くために、大きなわしの二つの翼を与   えられた。そしてそこでへびからのがれて、一年、二年、また、半年の間、養われる   ことになっていた。   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     それで、女は荒れ野にある自分の場所へ逃げるために、大きなわしの2つの翼を     与えられた。そしてそこで蛇から逃れて、ひと時とふた時と半時の間、養われる     ことになっていた。 15)へびは女の後に水を川のように、口から吐き出して、女をおし流そうとした。 16)しかし、地は女を助けた。すなわち、地はその口を開いて、龍が口から吐き出した川   を飲みほした。 17)龍は、女に対して怒りを発し、女の残りの子ら、すなわち、神の戒めを守り、イエス   のあかしを持っている者たちに対して、戦いをいどむために、出て行った。   【解説】   人類がこの地上に生まれる前に、天で戦いがあった。   この前世での戦いに私たちも参加していた。   この天での戦いが地上でも続いている。   サタンがイエスのあかしを持っている者たちに対して、   私たちの時代に戦いをいどみ続けている。 18)そして、海の砂の上に立った。
第13章 【サタン、この世の王国を治める】   【解説】   サタンから力を得る地上の国々について。   13章には、ヨハネは、サタンによって支配された邪悪なこの世の国々を表す、恐ろし   い様相の獣の示現を見たことが書かれている。ヨハネはまた、これらの国々を通し、   サタンが地上の住人たちを欺くために大いなるしるしを行い、偽りの奇跡を起こすの   を見た。 01)わたしはまた、一匹の獣が海から上って来るのを見た。それには角が十本、頭が七つ   あり、それらの角には十の冠があって、頭には神を汚す名がついていた。   【解説】   イスラエルに敵対する大連合体が組織される。   頭が七つ = 7つの国   角が十本 = 10人の王、権力者   (私的)この獣は政治的な独裁者。 02)わたしの見たこの獣はひょうに似ており、その足はくまの足のようで、その口はしし   の口のようであった。龍は自分の力と位と大いなる権威とを、この獣に与えた。 03)その頭の一つが、死ぬほどの傷を受けたが、その致命的な傷もなおってしまった。   そこで、全地の人々は驚きおそれて、その獣に従い、 04)また、龍がその権威を獣に与えたので、人々は龍を拝み、さらに、その獣を拝んで言   った、「だれが、この獣に匹敵し得ようか。だれが、これと戦うことができようか」。 05)この獣には、また、大言を吐き汚しごとを語る口が与えられ、四十二か月のあいだ活   動する権威が与えられた。 06)そこで、彼は口を開いて神を汚し、神の御名と、その幕屋、すなわち、天に住む者た   ちとを汚した。 07)そして彼は、聖徒に戦いをいどんでこれに勝つことを許され、さらに、すべての部族、   民族、国語、国民を支配する権威を与えられた。 08)地に住む者で、ほふられた小羊のいのちの書に、その名を世の初めからしるされてい   ない者はみな、この獣を拝むであろう。   【解説】   英語の欽定訳聖書の日本語訳は次のようになっている。     地に住む者はみな、世の初めからほふられた小羊のいのちの書にその名をしるさ     れていないこの獣を拝むであろう。   「世の初めからほふられた小羊」は、イエス・キリストと主の贖罪を指している。   「世の初めから」は、この世が創造される前の、前世を指している。   救い主の贖罪の効力はイエスがお生まれになる前からあった。   キリストの時代以前に生きていた人々は、救い主がお生まれになる前でさえも、キリ   ストを信じる信仰を働かせ、悔い改め、主の贖罪の力を通して罪を赦されることがで   きた。 09)耳のある者は、聞くがよい。 10)とりこになるべき者は、とりこになっていく。つるぎで殺す者は、自らもつるぎで殺   されねばならない。ここに、聖徒たちの忍耐と信仰とがある。 【奇跡を行う悪魔の教会】 11)わたしはまた、ほかの獣が地から上って来るのを見た。それには小羊のような角が二   つあって、龍のように物を言った。   【解説】   (私的)この獣は偽預言者。 12)そして、先の獣の持つすべての権力をその前で働かせた。また、地と地に住む人々に、   致命的な傷がいやされた先の獣を拝ませた。 13)また、大いなるしるしを行って、人々の前で火を天から地に降らせることさえした。 14)さらに、先の獣の前で行うのを許されたしるしで、地に住む人々を惑わし、かつ、   つるぎの傷を受けてもなお生きている先の獣の像を造ることを、地に住む人々に命じた。 15)それから、その獣の像に息を吹き込んで、その獣の像が物を言うことさえできるよう   にし、また、その獣の像を拝まない者をみな殺させた。   【解説】   多くの人々が敵対する同盟に加わるのは、奇跡を行なうにせ宗教家たちの後押しがあ   るからである。   (私的)物を言う獣の像は、人を監視、洗脳するために作られたAIロボット。 16)また、小さき者にも、大いなる者にも、富める者にも、貧しき者にも、自由人にも、   奴隷にも、すべての人々に、その右の手あるいは額に刻印を押させ、 17)この刻印のない者はみな、物を買うことも売ることもできないようにした。この刻印   は、その獣の名、または、その名の数字のことである。   【解説】   (私的)すべての国民にIDを付け、このIDを使って物の売買をするようする。   この刻印はIDを記録したICチップで、額か手に埋め込まれる。 18)ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、   人間をさすものである。そして、その数字は六百六十六である。   【解説】   (私的)   六百六十六はネロ皇帝とする説がある。   この黙示録では、7つの封印、7つのラッパ、7つの鉢と7が3つ出てくる。777   は神を表す数字である。一方、6は7に似せているが7に及ばないので、666は   赤い竜=サタン、海から上って来た獣=政治的独裁者、地から上って来た獣=偽預言   者の3者を表す数字である。   この獣はイエスの末裔を名乗り、エルサレムの第三神殿に座り込み、自分は神だと   宣言する。   旧約聖書で六百六十六の数字が出てくるのは、以下の箇所。この六百六十六に関連す   るかは不明である。     列王紀上10:14「一年の間にソロモンのところに、はいってきた金の目方は             六百六十六タラントであった。」     歴代志下9:13「一年の間にソロモンの所にはいって来た金の目方は            六百六十六タラントであった。」     エズラ記2:13「アドニカムの子孫は六百六十六人」   数字のもつ意味     1:神、2:救い主、3:聖霊、4:福音(四方に述べ伝える)、5:恵み、     6:祝福(サタンが神の祝福を独占しようとしたことから、サタンをも表す)     7:完全、満たされる、8:贖い、9:全き喜び、10:神々、神秘
第14章   【解説】   ヨハネは、末日にイエス・キリストの福音を回復するために、御使いが地上へ来るの   を見た。また、主に忠実であるまま死んだ者たちに与えられる祝福について説明する、   天の声を聞きいた。ヨハネは、末日における義人の集合と悪人の集合、さらに、神の   裁きが悪人のうえに下されるのを見た。 【小羊、シオンの山に立ちたもう】 01)なお、わたしが見ていると、見よ、小羊がシオンの山に立っていた。また、十四万四   千の人々が小羊と共におり、その額に小羊の名とその父の名とが書かれていた。 02)またわたしは、大水のとどろきのような、激しい雷鳴のような声が、天から出るのを   聞いた。わたしの聞いたその声は、琴をひく人が立琴をひく音のようでもあった。 03)彼らは、御座の前、四つの生き物と長老たちとの前で、新しい歌を歌った。この歌は、   地からあがなわれた十四万四千人のほかは、だれも学ぶことができなかった。 04)彼らは、女にふれたことのない者である。彼らは、純潔な者である。そして、小羊の   行く所へは、どこへでもついて行く。彼らは、神と小羊とにささげられる初穂として、   人間の中からあがなわれた者である。   【解説】   「女にふれたことのない」とは、純潔、すなわち、道徳的に清いという意味。 05)彼らの口には偽りがなく、彼らは傷のない者であった。   【解説】   「口には偽りがない」とは、正直で誠実であることを意味する。   「傷のない」とは、罪がないという意味。 【天使により回復される福音】 06)わたしは、もうひとりの御使が中空を飛ぶのを見た。彼は地に住む者、すなわち、あ   らゆる国民、部族、国語、民族に宣べ伝えるために、永遠の福音をたずさえてきて、 07)大声で言った、「神をおそれ、神に栄光を帰せよ。神のさばきの時がきたからである。   天と地と海と水の源とを造られたかたを、伏し拝め」。   【解説】   この預言は、モロナイがジョセフ・スミスのもとに現れて金版のある場所に導き、   ジョセフがそれを翻訳し『モルモン書』として出版したことにより成就した。   この書物には、私たちがあらゆる国民、部族、国語、民族に宣べ伝える責任を   受けている永遠の福音が収められている。   『モルモン書』には『完全な永遠の福音』が記されており、それはこの世に住むすべ   ての人々にあてた神の救いのメッセージであり、またこの福音のメッセージは主の証   人たちによってすべての国民、部族、国語の民、民族に順次宣べ伝えられている。   しかし、そのほかにも御使いたちが来なければならなかった。すなわち、モーセやエ   ライアス、エリヤ、ガブリエル、ラファエル、そのほか、それぞれの神権時代と権利、   鍵、誉れ、尊厳と栄光、神権の力について宣言し、またここにも少し、そこにも少し   と、教えに教え、訓戒に訓戒を与えた御使いたちである。このようにして天使モロナ   イはメッセージ、すなわち御言葉をもたらした。しかしほかの御使いたちは鍵と神権   と権威とをもたらしたのである。また細かく分析してみると、完全な永遠の福音は、   人々が日の栄えの天で完全な救いを得るために必要なすべての真理と力から成る。   「さばきの時がきた」という表現は、救い主が地上の全ての者を裁く時を指す。主の   裁きは、その再臨のときと、最後の裁きのときの両方で行われる。 【邪悪な者を待ち受ける永遠の苦しみ】 08)また、ほかの第二の御使が、続いてきて言った、「倒れた、大いなるバビロンは倒れ   た。その不品行に対する激しい怒りのぶどう酒を、あらゆる国民に飲ませた者」。   【解説】   バビロン、すなわち邪悪は、あらゆる国に存在する。「バビロンは倒れた」という表   現の意味は、この世の邪悪が終わる日が来るということ。 09)ほかの第三の御使が彼らに続いてきて、大声で言った、「おおよそ、獣とその像とを   拝み、額や手に刻印を受ける者は、 10)神の怒りの杯に混ぜものなしに盛られた、神の激しい怒りのぶどう酒を飲み、聖なる   御使たちと小羊との前で、火と硫黄とで苦しめられる。 11)その苦しみの煙は世々限りなく立ちのぼり、そして、獣とその像とを拝む者、また、   だれでもその名の刻印を受けている者は、昼も夜も休みが得られない。   【解説】   9-11節は、悪人が死後どんな目に遭うか説明している。 【義にかなった聖徒は死後平安を得る】 12)ここに、神の戒めを守り、イエスを信じる信仰を持ちつづける聖徒の忍耐がある」。 13)またわたしは、天からの声がこう言うのを聞いた、「書きしるせ、『今から後、主に   あって死ぬ死人はさいわいである』」。御霊も言う、「しかり、彼らはその労苦を解   かれて休み、そのわざは彼らについていく」。   【解説】   義人が死後にどのような経験をするか説明している。死後に「労苦を解かれて休む」   とは、わたしたちは災難、不安と憂いという重荷をもはや負わないという意味。   義にかなった生活をすれば、わたしたちは死後、わたしたちの働きのために祝福を受   け、労苦を解かれて休むことができる。 【人の子は他の刈り入れを行われる】 14)また見ていると、見よ、白い雲があって、その雲の上に人の子のような者が座してお   り、頭には金の冠をいただき、手には鋭いかまを持っていた。 15)すると、もうひとりの御使が聖所から出てきて、雲の上に座している者にむかって大   声で叫んだ、「かまを入れて刈り取りなさい。地の穀物は全く実り、刈り取るべき時   がきた」。 16)雲の上に座している者は、そのかまを地に投げ入れた。すると、地のものが刈り取ら   れた。 17)また、もうひとりの御使が、天の聖所から出てきたが、彼もまた鋭いかまを持っていた。 18)さらに、もうひとりの御使で、火を支配する権威を持っている者が、祭壇から出てき   て、鋭いかまを持つ御使にむかい、大声で言った、「その鋭いかまを地に入れて、地   のぶどうのふさを刈り集めなさい。ぶどうの実がすでに熟しているから」。 19)そこで、御使はそのかまを地に投げ入れて、地のぶどうを刈り集め、神の激しい怒り   の大きな酒ぶねに投げ込んだ。 20)そして、その酒ぶねが都の外で踏まれた。すると、血が酒ぶねから流れ出て、馬のく   つわにとどくほどになり、一千六百丁にわたってひろがった。   【解説】   二つの刈り入れについて書いてある。   最初の刈り入れで、義人が刈り集められる。(14-16節)   義人は最後の大災害の最中、空中に挙げられ、キリストを迎える。   2回目の刈り入れで、悪人が刈り集められ、最終的には滅ぼされる。(17-20節)   1丁(スタディオン)は185m、1600丁は296km。
第15章 【日の栄えの王国の義人:昇栄した聖徒たちは永遠に神を賛美する】 01)またわたしは、天に大いなる驚くべきほかのしるしを見た。七人の御使が、最後の七   つの災害を携えていた。これらの災害で神の激しい怒りがその頂点に達するのである。 02)またわたしは、火のまじったガラスの海のようなものを見た。そして、このガラスの   海のそばに、獣とその像とその名の数字とにうち勝った人々が、神の立琴を手にして   立っているのを見た。 03)彼らは、神の僕モーセの歌と小羊の歌とを歌って言った、「全能者にして主なる神よ。   あなたのみわざは、大いなる、また驚くべきものであります。万民の王よ、あなたの   道は正しく、かつ真実であります。 04)主よ、あなたをおそれず、御名をほめたたえない者が、ありましょうか。あなただけ   が聖なるかたであり、あらゆる国民はきて、あなたを伏し拝むでしょう。あなたの正   しいさばきが、あらわれるに至ったからであります」。   【解説】   2-4節には、サタンに打ち勝ち、日の栄えの王国に救われた者たちはどうなるか説明さ   れている。 【末日の7つの災い:神は邪悪な者に災いを下される】 05)その後、わたしが見ていると、天にある、あかしの幕屋の聖所が開かれ、 06)その聖所から、七つの災害を携えている七人の御使が、汚れのない、光り輝く亜麻布   を身にまとい、金の帯を胸にしめて、出てきた。 07)そして、四つの生き物の一つが、世々限りなく生きておられる神の激しい怒りの満ち   た七つの金の鉢を、七人の御使に渡した。 08)すると、聖所は神の栄光とその力とから立ちのぼる煙で満たされ、七人の御使の七つ   の災害が終ってしまうまでは、だれも聖所にはいることができなかった。
第16章   【解説】   終わりの時に悪人を苦しめる7つの災いについて説明されている。   これらの災いは、主の再臨に先立つ。   憐れみ深い神は、末日に邪悪な者たちと神を畏れぬ者たちのうえに激しい災害を及ぼ   されるであろう。義人の住む所としてこの地球を備える福千年前の最後の清めに備え、   これらの疫病や災害が地の面から大勢の人々をぬぐい去るであろう。 01)それから、大きな声が聖所から出て、七人の御使にむかい、「さあ行って、神の激し   い怒りの七つの鉢を、地に傾けよ」と言うのを聞いた。 【第一の災い】 02)そして、第一の者が出て行って、その鉢を地に傾けた。すると、獣の刻印を持つ人々   と、その像を拝む人々とのからだに、ひどい悪性のでき物ができた。 【第二の災い】 03)第二の者が、その鉢を海に傾けた。すると、海は死人の血のようになって、その中の   生き物がみな死んでしまった。 【第三の災い】 04)第三の者がその鉢を川と水の源とに傾けた。すると、みな血になった。 05)それから、水をつかさどる御使がこう言うのを、聞いた、「今いまし、昔いませる聖   なる者よ。このようにお定めになったあなたは、正しいかたであります。 06)聖徒と預言者との血を流した者たちに、血をお飲ませになりましたが、それは当然の   ことであります」。 07)わたしはまた祭壇がこう言うのを聞いた、「全能者にして主なる神よ。しかり、あな   たのさばきは真実で、かつ正しいさばきであります」。 【第四の災い】 08)第四の者が、その鉢を太陽に傾けた。すると、太陽は火で人々を焼くことを許された。 09)人々は、激しい炎熱で焼かれたが、これらの災害を支配する神の御名を汚し、悔い改   めて神に栄光を帰することをしなかった。 【第五の災い】 10)第五の者が、その鉢を獣の座に傾けた。すると、獣の国は暗くなり、人々は苦痛のあ   まり舌をかみ、 11)その苦痛とでき物とのゆえに、天の神をのろった。そして、自分の行いを悔い改めな   かった。 【第六の災い:国々の民がハルマゲドンに集合する】 12)第六の者が、その鉢を大ユウフラテ川に傾けた。すると、その水は、日の出る方から   来る王たちに対し道を備えるために、かれてしまった。 13)また見ると、龍の口から、獣の口から、にせ預言者の口から、かえるのような三つの   汚れた霊が出てきた。 14)これらは、しるしを行う悪霊の霊であって、全世界の王たちのところに行き、彼らを   召集したが、それは、全能なる神の大いなる日に、戦いをするためであった。 15)(見よ、わたしは盗人のように来る。裸のままで歩かないように、また、裸の恥を見   られないように、目をさまし着物を身に着けている者は、さいわいである。)   【解説】   「着物を身に着けている」とは、霊的に備えられたことを指す。   主は御自分の民を愛しておられ、終わりの時には、ひどい破壊や大戦争の真っただ中   でさえ、わたしたちをお守りくださる。主の守りと祝福を受けるために、わたしたち   は注意深くあり、霊的に備えなければならない。 16)三つの霊は、ヘブル語でハルマゲドンという所に、王たちを召集した。   【解説】   イスラエルのガリラヤの南部、エルサレムの北100キロメートルほどの場所に、   古代イスラエルの軍事要塞都市が築かれていた。   この都市はメギド(ヘブライ語で「軍隊の地」)と呼ばれていた。   この都市は丘の近くにあったためハル・メギド(メギドの丘)とも呼ばれていた。   ギリシャ語の新約聖書ではこれがハルマゲドンに変わった。   この丘からは、エスドラエロンの盆地と呼ばれる大平原に通じる北方の入り口を見下   ろすことができる。この丘は海岸地帯の平原と内陸の平原やガリラヤの丘陵地帯とを   分ける山系を分断する戦略上の要害となっていた。このとりですなわちメギドの山の   ゆえに、その盆地と周辺地域も、ハルマゲドンとして知られるようになった。古代世   界の最も重要な幹線道路の一つ、つまりエジプトとアジヤを結ぶ主要道路は、この盆   地を貫き、メギドのとりでの近くを経由していた。メギドとエスドラエロン盆地では、   この地が戦略上重要な地域であったことから、これまでに何度も血生臭い戦闘が交わ   されている。これまでにエジプト軍やローマ軍団、イギリスの戦闘部隊、イスラエル   の戦車がこのメギドの盆地で戦闘を行っている。   全世界の王たちが戦いをするためにハルマゲドンに集まることから、最後の大戦争を   ハルマゲドンの戦いというようになった。   この戦いの終わりに、救い主はエルサレムの民に、そして地上の全ての人々の前に御   姿を現される。   キリストの再臨前にも、すべての国々がここに結集し、エルサレムに対して戦いを挑   むであろう。救い主の再臨に先立つ最後の大いなる出来事の一つであるこの壮烈な戦   争については、昔から主の多くの預言者たちがこれを予見し、これについて詳細に語   ってきた。エルサレムは包囲され、多くの住民が大きな苦しみに遭うであろう。そし   て、エルサレムの北方に位置するハルマゲドンで、この大戦争が展開されるであろう。   もろもろの国民が集合しこのような包囲が行われるとき、主が来られ、大きな滅びが   あるであろう。軍隊は非常な混乱を引き起こし、彼らは互いに戦い合うであろう。そ   して大殺戮が行われる。そのときに、主はユダヤ人のもとにおいでになり、御自身を   現される。そして彼らを呼び寄せて御自分の手と足とをお見せになる。すると彼らは   言う。『これらの傷は何ですか。』『これはわたしが友の家で受けた傷である。わた   しはイエス・キリストである。』すると彼らは、それまで受け入れることを良しとし   なかったキリストを自分たちの贖い主として受け入れるようになるであろう。 【第七の災い:キリストが来られる。島々は逃げ去り山々は見えなくなる】 17)第七の者が、その鉢を空中に傾けた。すると、大きな声が聖所の中から、御座から出   て、「事はすでに成った」と言った。 18)すると、いなずまと、もろもろの声と、雷鳴とが起り、また激しい地震があった。   それは人間が地上にあらわれて以来、かつてなかったようなもので、それほどに激し   い地震であった。   【解説】   大地震が地球を襲い、全世界がその影響を受ける。史上最大の地震である。   (私的)核爆発による衝撃。連鎖反応が生じた場合は、さらに大きなものとなる。 19)大いなる都は三つに裂かれ、諸国民の町々は倒れた。神は大いなるバビロンを思い起   し、これに神の激しい怒りのぶどう酒の杯を与えられた。 20)島々はみな逃げ去り、山々は見えなくなった。   【解説】   その日が来ると、地上に幾つもの大きな変化が起こるであろう。わたしたちは、現在   が回復の時代であり、地球が更新されることを信じている。この更新に関して、主は   わたしたちに次のようなことを教えてくださっている。主は彼が大いなる深みに命じ   ると、それは北の地方へ退き、島々が一つの地となる。エルサレムの地とシオンの地   は、それぞれの所に戻り、陸地はそれが分けられる前の時代のようになる。しかし、   ペレグの時代に地が分かれたのは民の間の政治的な分割である、とする考え方が現在   広く行き渡っている。しかしながら、上記の主の言葉より、わたしたちは地が実際に   分かれたと考えている。そしてキリストがおいでになるとき、地は再び分かれる以前   の地理的な状態に戻るのである。海は北方に退き、陸は初めの状態に戻される。そし   てシオン『アメリカ』の地とエルサレムの地(パレスチナとその全域)は、初めにあ   った場所に回復されるであろう。また救い主は、主の民のただ中に立って、すべての   肉あるものを治められる。わたしたちが学んで知っているように、邪悪な者、すなわ   ちあらゆる腐るべきものは焼き尽くされる。したがって、これらのものは、その時が   訪れると、この地上にいるのを許されなくなるだろう。   (私的)連鎖反応で生じた巨大な爆発により、大陸は突然引き裂かれ、島々は海に呑   み込まれ、山々は藁クズのように吹き飛ばされる。 21)また一タラントの重さほどの大きな雹が、天から人々の上に降ってきた。人々は、   この雹の災害のゆえに神をのろった。その災害が、非常に大きかったからである。   【解説】   1タラント=約30kg   (私的)核爆発に曝されなかった地域では、爆発地点から何千キロも離れた所にも、   空から岩石が降ってくる。
第17章   【解説】   17−18章には、俗世や邪悪の象徴である罪、物質主義、バビロンの欲望など、   人の心を不安にするような描写が含まれている。   バビロンは、私たちが今日住んでいる邪悪な社会の象徴となっている。   バビロンから離れ去って、その罪にあずからないように勧告している。 【大きな憎むべき教会】 01)それから、七つの鉢を持つ七人の御使のひとりがきて、わたしに語って言った、   「さあ、きなさい。多くの水の上にすわっている大淫婦に対するさばきを、見せよう。   【解説】   あらゆる邪悪に満ちみちたサタンの王国は、豪華な衣に身を包んで獣に乗った淫婦と   して描写されている。これは不道徳と悪を明らかに示している。しかし表象にはさら   に深い意味がある。淫婦をサタンの支配の比喩として用いることは適切である。とい   うのは、サタンはすべての尊く善なるものを汚すからである。神と人との理想的な関   係は、聖典の中でしばしば結婚として象徴されている。『旧約聖書』ではエホバが夫   であり、イスラエルが花嫁である。そして『新約聖書』では、キリストは花婿であり   教会が花嫁である。主と交わした聖約に不忠実な者は、不道徳と罪に自らを売り渡し   た不実な女にたとえることができる。 02)地の王たちはこの女と姦淫を行い、地に住む人々はこの女の姦淫のぶどう酒に酔いし   れている」。   【解説】   「姦淫」という言葉は、不道徳で義にかなっていない行為を指す。 03)御使は、わたしを御霊に感じたまま、荒野へ連れて行った。わたしは、そこでひとり   の女が赤い獣に乗っているのを見た。その獣は神を汚すかずかずの名でおおわれ、   また、それに七つの頭と十の角とがあった。   【解説】   獣とは、ヨハネの時代のローマ、さらには、終わりの時の堕落した王国と国民を意味   する。 04)この女は紫と赤の衣をまとい、金と宝石と真珠とで身を飾り、憎むべきものと自分の   姦淫の汚れとで満ちている金の杯を手に持ち、 05)その額には、一つの名がしるされていた。それは奥義であって、「大いなるバビロン、   淫婦どもと地の憎むべきものらとの母」というのであった。 06)わたしは、この女が聖徒の血とイエスの証人の血に酔いしれているのを見た。この女   を見た時、わたしは非常に驚きあやしんだ。   【解説】   全ての時代を通じて、多くの義人が悪人に殺されており、聖文は、義人を殺害するこ   とは、虐殺を行う人々を酔いしれさせる影響があることを示唆している。   神と神の律法から、また神の王国における救いから人々を導き出し、道を踏み誤らせ   ようとするために建てられる教会や組織は、その名前や性格が何であろうと、悪魔の   教会、また大きな憎むべき教会という呼称でそれを表すことができる。政治、思想、   教育、経済、社交、友愛、公民、宗教、そのいずれの組織であろうとこのことが言える。 07)すると、御使はわたしに言った、「なぜそんなに驚くのか。この女の奥義と、女を乗   せている七つの頭と十の角のある獣の奥義とを、話してあげよう。 08)あなたの見た獣は、昔はいたが、今はおらず、そして、やがて底知れぬ所から上って   きて、ついには滅びに至るものである。地に住む者のうち、世の初めからいのちの書   に名をしるされていない者たちは、この獣が、昔はいたが今はおらず、やがて来るの   を見て、驚きあやしむであろう。 09)ここに、知恵のある心が必要である。七つの頭は、この女のすわっている七つの山で   あり、また、七人の王のことである。 10)そのうちの五人はすでに倒れ、ひとりは今おり、もうひとりは、まだきていない。   それが来れば、しばらくの間だけおることになっている。 11)昔はいたが今はいないという獣は、すなわち第八のものであるが、またそれは、かの   七人の中のひとりであって、ついには滅びに至るものである。 12)あなたの見た十の角は、十人の王のことであって、彼らはまだ国を受けてはいないが、   獣と共に、一時だけ王としての権威を受ける。 13)彼らは心をひとつにしている。そして、自分たちの力と権威とを獣に与える。 14)彼らは小羊に戦いをいどんでくるが、小羊は、主の主、王の王であるから、彼らにう   ち勝つ。また、小羊と共にいる召された、選ばれた、忠実な者たちも、勝利を得る」。   【解説】   終わりの時には、イエス・キリストが、この世の邪悪に打ち勝たれる。   権力と邪悪の限りを尽くす淫婦と獣を描写した後、ヨハネは神の小羊の至高の力がそ   れを打ち負かすことを証している。末日における啓示もこのことを確認している。こ   の神権時代に教会が組織される間際に、主は御父の御心に従うことによってすべての   ものを治める力を得たと語っておられる。主は次のように言っておられる。「わたし   は、世の終わりに、サタンと彼の業を滅ぼすほどの一切の権威を保持している。」 15)御使はまた、わたしに言った、「あなたの見た水、すなわち、淫婦のすわっている所   は、あらゆる民族、群衆、国民、国語である。   【解説】   女が座っている「多くの水」とは、彼女が力と影響を及ぼす民や国のことを表す。 16)あなたの見た十の角と獣とは、この淫婦を憎み、みじめな者にし、裸にし、彼女の肉   を食い、火で焼き尽すであろう。 17)神は、御言が成就する時まで、彼らの心の中に、御旨を行い、思いをひとつにし、   彼らの支配権を獣に与える思いを持つようにされたからである。 18)あなたの見たかの女は、地の王たちを支配する大いなる都のことである」。   【解説】   イスラエルに敵対する大連合体が組織される。   「大いなる都」とは、霊のバビロンを指す。古代のバビロンが世俗的で堕落したこと   から、またそこはイスラエルの子孫が捕らえられていた所であったために、しばしば   聖典において、バビロンは、罪、世俗的なこと、地上での悪魔の影響、霊的な束縛を   比喩的に表すために使われる。
第18章 【大いなるバビロンは倒れる】 01)この後、わたしは、もうひとりの御使が、大いなる権威を持って、天から降りて来る   のを見た。地は彼の栄光によって明るくされた。 02)彼は力強い声で叫んで言った、「倒れた、大いなるバビロンは倒れた。そして、それ   は悪魔の住む所、あらゆる汚れた霊の巣くつ、また、あらゆる汚れた憎むべき鳥の巣   くつとなった。 03)すべての国民は、彼女の姦淫に対する激しい怒りのぶどう酒を飲み、地の王たちは彼   女と姦淫を行い、地上の商人たちは、彼女の極度のぜいたくによって富を得たからで   ある」。 04)わたしはまた、もうひとつの声が天から出るのを聞いた、「わたしの民よ。彼女から   離れ去って、その罪にあずからないようにし、その災害に巻き込まれないようにせよ。   【解説】   この世の邪悪から離れることは、終わりの時に悪人のうえにもたらされる罪や裁きを   避ける助けとなる。 05)彼女の罪は積り積って天に達しており、神はその不義の行いを覚えておられる。 06)彼女がしたとおりに彼女にし返し、そのしわざに応じて二倍に報復をし、彼女が混ぜ   て入れた杯の中に、その倍の量を、入れてやれ。 07)彼女が自ら高ぶり、ぜいたくをほしいままにしたので、それに対して、同じほどの苦   しみと悲しみとを味わわせてやれ。彼女は心の中で『わたしは女王の位についている   者であって、やもめではないのだから、悲しみを知らない』と言っている。 08)それゆえ、さまざまの災害が、死と悲しみとききんとが、一日のうちに彼女を襲い、   そして、彼女は火で焼かれてしまう。彼女をさばく主なる神は、力強いかたなのである。 09)彼女と姦淫を行い、ぜいたくをほしいままにしていた地の王たちは、彼女が焼かれる   火の煙を見て、彼女のために胸を打って泣き悲しみ、 10)彼女の苦しみに恐れをいだき、遠くに立って言うであろう、『ああ、わざわいだ、   大いなる都、不落の都、バビロンは、わざわいだ。おまえに対するさばきは、一瞬に   してきた』。 11)また、地の商人たちも彼女のために泣き悲しむ。もはや、彼らの商品を買う者が、   ひとりもないからである。 12)その商品は、金、銀、宝石、真珠、麻布、紫布、絹、緋布、各種の香木、各種の象牙   細工、高価な木材、銅、鉄、大理石などの器、 13)肉桂、香料、香、におい油、乳香、ぶどう酒、オリブ油、麦粉、麦、牛、羊、馬、車、   奴隷、そして人身などである。 14)おまえの心の喜びであったくだものはなくなり、あらゆるはでな、はなやかな物はお   まえから消え去った。それらのものはもはや見られない。 15)これらの品々を売って、彼女から富を得た商人は、彼女の苦しみに恐れをいだいて遠   くに立ち、泣き悲しんで言う、 16)『ああ、わざわいだ、麻布と紫布と緋布をまとい、金や宝石や真珠で身を飾っていた   大いなる都は、わざわいだ。 17)これほどの富が、一瞬にして無に帰してしまうとは』。また、すべての船長、航海者、   水夫、すべて海で働いている人たちは、遠くに立ち、 18)彼女が焼かれる火の煙を見て、叫んで言う、『これほどの大いなる都は、どこにあろう』。 19)彼らは頭にちりをかぶり、泣き悲しんで叫ぶ、『ああ、わざわいだ、この大いなる都は、   わざわいだ。そのおごりによって、海に舟を持つすべての人が富を得ていたのに、   この都も一瞬にして無に帰してしまった』。 20)天よ、聖徒たちよ、使徒たちよ、預言者たちよ。この都について大いに喜べ。神は、   あなたがたのために、この都をさばかれたのである」。 21)すると、ひとりの力強い御使が、大きなひきうすのような石を持ちあげ、それを海に   投げ込んで言った、「大いなる都バビロンは、このように激しく打ち倒され、そして、   全く姿を消してしまう。 22)また、おまえの中では、立琴をひく者、歌を歌う者、笛を吹く者、ラッパを吹き鳴ら   す者の楽の音は全く聞かれず、あらゆる仕事の職人たちも全く姿を消し、また、ひき   うすの音も、全く聞かれない。 23)また、おまえの中では、あかりもともされず、花婿、花嫁の声も聞かれない。という   のは、おまえの商人たちは地上で勢力を張る者となり、すべての国民はおまえのまじ   ないでだまされ、 24)また、預言者や聖徒の血、さらに、地上で殺されたすべての者の血が、この都で流さ   れたからである」。   【解説】   5-24節で、ヨハネは、邪悪なバビロンが倒れ、バビロンを支えていた者たちが悲しむ   のを見た。
第19章   【解説】   イエス・キリストが、御自身に対して戦いを挑んだ者たちを滅ぼすための力を携えて   来られる。 【小羊の婚姻】 01)この後、わたしは天の大群衆が大声で唱えるような声を聞いた、「ハレルヤ、救と栄   光と力とは、われらの神のものであり、 02)そのさばきは、真実で正しい。神は、姦淫で地を汚した大淫婦をさばき、神の僕たち   の血の報復を/彼女になさったからである」。 03)再び声があって、「ハレルヤ、彼女が焼かれる火の煙は、世々限りなく立ちのぼる」   と言った。 04)すると、二十四人の長老と四つの生き物とがひれ伏し、御座にいます神を拝して言っ   た、「アァメン、ハレルヤ」。 05)その時、御座から声が出て言った、「すべての神の僕たちよ、神をおそれる者たちよ。   小さき者も大いなる者も、共に、われらの神をさんびせよ」。 06)わたしはまた、大群衆の声、多くの水の音、また激しい雷鳴のようなものを聞いた。   それはこう言った、「ハレルヤ、全能者にして主なるわれらの神は、王なる支配者で   あられる。 07)わたしたちは喜び楽しみ、神をあがめまつろう。小羊の婚姻の時がきて、花嫁はその   用意をしたからである。 08)彼女は、光り輝く、汚れのない麻布の衣を着ることを許された。この麻布の衣は、聖   徒たちの正しい行いである」。   【解説】   婚宴=主の再臨   花婿=イエス・キリスト   花嫁=イエス・キリストの教会   招待客=教会員   汚れのない麻布の衣とは、神聖さ、清さ、義を象徴している。   わたしたちが清く、義にかなえば、主イエス・キリストの来臨に備えることができる。   小羊の婚宴に招かれるのはだれか。   この神権時代に、神の小羊である花婿は、花嫁を求めておいでになる。その花嫁は、   主の来臨を用心して待っていた忠実な聖徒たちから成る教会である。主が王子の婚姻   のたとえで教えておられるように、そのときに小羊の大いなる婚宴が祝われることだ   ろう。現在イスラエルの長老たちは、主の婚宴への招待を出している。したがって、   福音を信じてそれに従う人々は、その招待を受け入れる。そして、時が訪れたときに、   王子とともにその婚姻の席に着くであろう。 【イエスの証−預言の霊】 09)それから、御使はわたしに言った、「書きしるせ。小羊の婚宴に招かれた者は、さい   わいである」。またわたしに言った、「これらは、神の真実の言葉である」。 10)そこで、わたしは彼の足もとにひれ伏して、彼を拝そうとした。すると、彼は言った、   「そのようなことをしてはいけない。わたしは、あなたと同じ僕仲間であり、またイ   エスのあかしびとであるあなたの兄弟たちと同じ僕仲間である。ただ神だけを拝しな   さい。イエスのあかしは、すなわち預言の霊である」。   【解説】   「預言の霊」とは、人が神の言葉を受け、話すことを可能とする、神からの啓示と霊   感の賜物を指す。   わたし(ジョセフ・スミス)が預言者であるかどうか問う人がいるならば、わたしは   それを否定しない。そうでなければわたしは偽り者となるからである。なぜなら、ヨ   ハネの言うように、イエスの証は、預言の霊であるからである。もしわたしが証人あ   るいは教師であると言いながら、イエスの証である預言の霊を受けていなければ、わ   たしは偽りの証人である。わたしはまことの教師であり、証人であるためには、預言   者に必要な預言の霊を受けていなくてはならない。それが預言者の要素である。自分   は教師である、あるいは義の説教者であると言いながら、預言の霊を否定する者は偽   り者である。そして真理は彼の中にない。これによって、偽りの教師や詐欺師を見分   けることができるのである。 【キリスト:王の王、主の主】 11)またわたしが見ていると、天が開かれ、見よ、そこに白い馬がいた。それに乗ってい   るかたは、「忠実で真実な者」と呼ばれ、義によってさばき、また、戦うかたである。   【解説】   白い馬とは、征服と勝利の象徴。救い主は、罪と邪悪を征服するために来られる。   ヨハネはなぜ白い馬に乗っておられるイエスを見たのか。   きわめて興味深いことに、キリストは十字架にかけられる間際に、ろばに乗ってエル   サレムに凱旋しておられる。ろばに乗って市に入ることは、伝統的にその乗り手が平   和をもたらすことを表していた。ろばに乗って戦いに勝利を治める征服者をだれが想   像できるだろうか。ヨハネが見たキリストの再臨の示現の中では、主は白い馬に乗っ   ておられた。それはキリストが実際に白い馬に乗っておいでになるということではな   い。再臨のときに、主が王の王、主の主としてすべての悪を征服なさることを象徴し   ているのである。 12)その目は燃える炎であり、その頭には多くの冠があった。また、彼以外にはだれも知   らない名がその身にしるされていた。 13)彼は血染めの衣をまとい、その名は「神の言」と呼ばれた。   【解説】   「血染めの衣」という表現は、救い主の衣は血の色となるという意味。この色は、   救い主の再臨のときの悪人の滅亡を象徴し、また、救い主が贖罪において経験された   苦しみを、わたしたちに思い起こさせる。   ゲツセマネであらゆる毛穴から血を流された主の衣は、深紅に染まった。その主が力   と栄光のうちに来られる再臨のときに、怒りを表す酒ぶねを踏む者の象徴として、   また主がわたしたちのためにゲツセマネやカルバリの丘でどれほど苦しまれたかを思   い起こさせるために、赤い装いをなして来られる。   キリストは再臨のときに白い衣を着ておいでになるという誤った考え方が広まってい   る。キリストは赤い衣をまとっておいでになるであろう。これは、世のすべての罪を   御自分の身に引き受けられることと、裁きのためにおいでになることの象徴である。 14)そして、天の軍勢が、純白で、汚れのない麻布の衣を着て、白い馬に乗り、彼に従った。 15)その口からは、諸国民を打つために、鋭いつるぎが出ていた。彼は、鉄のつえをもっ   て諸国民を治め、また、全能者なる神の激しい怒りの酒ぶねを踏む。   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     その口から神の言葉が出て、彼はそれで諸国民を打つ。彼はその口の言葉をもっ     て諸国民を治める。また、全能者なる神の激しい怒りの酒ぶねを踏む。   (神はキリストの言葉を使って諸国民を打たれる。) 16)その着物にも、そのももにも、「王の王、主の主」という名がしるされていた。   【解説】   救い主が王の王、主の主として来られる。 【最後の戦争−大いなる神の宴会】 17)また見ていると、ひとりの御使が太陽の中に立っていた。彼は、中空を飛んでいるす   べての鳥にむかって、大声で叫んだ、「さあ、神の大宴会に集まってこい。 18)そして、王たちの肉、将軍の肉、勇者の肉、馬の肉、馬に乗っている者の肉、また、   すべての自由人と奴隷との肉、小さき者と大いなる者との肉をくらえ」。 19)なお見ていると、獣と地の王たちと彼らの軍勢とが集まり、馬に乗っているかたとそ   の軍勢とに対して、戦いをいどんだ。 20)しかし、獣は捕えられ、また、この獣の前でしるしを行って、獣の刻印を受けた者と   その像を拝む者とを惑わしたにせ預言者も、獣と共に捕えられた。そして、この両者   とも、生きながら、硫黄の燃えている火の池に投げ込まれた。   【解説】   多くの人々が敵対する同盟に加わるのは、奇跡を行なうにせ宗教家たちの後押しがあ   るからである。 21)それ以外の者たちは、馬に乗っておられるかたの口から出るつるぎで切り殺され、   その肉を、すべての鳥が飽きるまで食べた。   【解説】   この節はジョセフ・スミス訳では次のようになっている。     それ以外の者たちは、馬に乗っておられる御方の口から出る言葉で殺され、その     肉を、すべての鳥が飽きるまで食べた。   (神の小羊に対し戦いを挑んだ者たちの滅亡。)   邪悪な人々は神の言葉によって罰を受ける。人は神の口から出るすべての言葉に従っ   て生きるようにならなければならない。なぜなら、神の言葉は真理だからである。
第20章 【福千年と最後の裁き】   【解説】   この世に生きた全ての者は、裁きを受けるために神の前に立つ。 【福千年の間縛られるサタン】 01)またわたしが見ていると、ひとりの御使が、底知れぬ所のかぎと大きな鎖とを手に持   って、天から降りてきた。 02)彼は、悪魔でありサタンである龍、すなわち、かの年を経たへびを捕えて千年の間つ   なぎおき、 03)そして、底知れぬ所に投げ込み、入口を閉じてその上に封印し、千年の期間が終るま   で、諸国民を惑わすことがないようにしておいた。その後、しばらくの間だけ解放さ   れることになっていた。   【解説】   福千年の間、サタンは縛られる。   サタンはどのようにして縛られるか。   ルシフェルともサタンともいう悪魔が縛られるためにすばらしい栄光に満ちる地上の   千年については、数々の聖句が語っている。聖句には悪魔が『鎖で縛られる』、『底   しれぬ穴に投げ入れられる』と言っているが、これは象徴的な言い方だと思う。金属   の鎖やサタンを入れる穴などは考えられない。サタンを縛るもの、サタンを無力にす   る唯一の力は、義にかなった生活であると思う。天上で始まった戦いはまだ終わって   おらず、万人がサタンに抗する力を証明するまではその戦いに終わりはない。イエス   ・キリストも荒れ野で試みられたときにサタンを縛らなければならなかった。イエス   がサタンの誘惑に屈しなかったため、サタンはイエスに対して無力になった。記録に   はそれから、『悪魔は一時イエスを離れた』と記されている。 【聖徒たちは生きて、キリストとともに治める】 04)また見ていると、かず多くの座があり、その上に人々がすわっていた。そして、彼ら   にさばきの権が与えられていた。また、イエスのあかしをし神の言を伝えたために首   を切られた人々の霊がそこにおり、また、獣をもその像をも拝まず、その刻印を額や   手に受けることをしなかった人々がいた。彼らは生きかえって、キリストと共に千年   の間、支配した。   【解説】   さばきの権が与えられていた者はだれか。   キリストの下で、選ばれた代表者たちが、指定された民と国民を裁く座に着くであろ   う。聖句が示しているように、大いなる裁きの階級が存在するであろう。そして各裁   きでは、キリストにある永遠の裁きの原則に従って、定められた範囲内で裁きを行う。   わたしたちの主はエルサレムで12人の使徒たちに、主が栄光をもっておいでになると   き、彼らも『十二の位に座してイスラエルの十二の部族をさばくであろう』と約束さ   れた。裁かれるべき人々と一緒にこの世で試しを経験した主の代理人たちの手に永遠   の裁きの権が託されるというこの原則は、ユダヤ人の十二使徒とニーファイ人の十二   弟子にのみ限られるものではない。パウロが語っているように、聖徒たちは世の人々   と天使との両方を裁くであろう。また忠実な長老たちは、彼らの証を拒む人々に関し   て次のような勧告を受けている。『裁きの日に、あなたがたはその家の裁き人となり、   彼らを罪に定めるであろう。裁きの日には、異教徒の方がその家よりも耐えやすいで   あろう。』ダニエルがわたしたちに語っているように、日の老いたる者はアダム・オ   ンダイ・アーマンで開かれる大会議の席に座し、そのときに至高者の聖徒たちに裁き   が与えられる。 05)(それ以外の死人は、千年の期間が終るまで生きかえらなかった。)これが第一の復   活である。 06)この第一の復活にあずかる者は、さいわいな者であり、また聖なる者である。この人   たちに対しては、第二の死はなんの力もない。彼らは神とキリストとの祭司となり、   キリストと共に千年の間、支配する。   【解説】   第一の復活すなわち義人の復活は救い主の再臨とともに始まる。   日の栄えまたは月の栄えの報いを受ける人々はこの復活においてよみがえる。   第二の復活すなわち不義な人々の復活は福千年が終わるまで行われない。   星の栄えの報いを受ける人々と滅びの子らはこの復活においてよみがえる。   教義と聖約88:96-102   生きて地上にいる聖徒たちは、身を変えられて、主に会うために引き上げられる。   墓の中で眠っていた者たちは、彼らの墓が開かれるので出て来る。そして、彼らもま   た、天の柱のただ中で主に会うために引き上げられる。   彼らはキリストのもの、初穂、キリストとともに最初に降る者、地上や墓の中にいて   キリストに会うために最初に引き上げられる者である。これはすべて、神の天使が吹   き鳴らすラッパの音による。   またこの後、別の天使が吹き鳴らすのは、第2のラッパである。それから、キリスト   の来臨の時にキリストのものとなる者たちの贖いが来る。これらの者は、福音を受け   入れて肉において人間として裁きを受けるため、彼らのために備えられている獄にお   いて彼らの分を受けた者である。   さらにまた、別のラッパが鳴り響くのは、第3のラッパである。それから、裁きを受   けて罪があることを認められる人々の霊が来る。   これらの者は死者の残りである。千年が終わるまで再び、すなわち世の終わりまで再   び、彼らは生きることはない。   また、別のラッパが鳴り響くのは、第4のラッパで、このように言う。「あの大いな   る終わりの日まで、すなわち最後まで残る者たちの中に、なお汚れたままの者が見い   だされる。 【福千年の終わりに、サタンと神の軍勢が最後の戦いをする。  悪魔とその軍勢は永遠に投げ出される。】 07)千年の期間が終ると、サタンはその獄から解放される。 08)そして、出て行き、地の四方にいる諸国民、すなわちゴグ、マゴグを惑わし、彼らを   戦いのために召集する。その数は、海の砂のように多い。   【解説】   福千年の後にサタンはしばらくの間解放さる。そして、神の軍勢とサタンの軍勢の間   で最後の大戦争が繰り広げられ。この戦争はゴグとマゴグの戦いと呼ばれる。   「ゴグ」と「マゴグ」という名前は、主の民との最後の一戦のために、福千年の終わ   りにサタンが用いる軍勢を指す。エゼキエル書ではゴグはマゴグの王で、神に敵対す   るが、やがて滅ぼされると予言されている。   ヨハネは、福千年の後サタンが再び解き放されて、善と悪の軍勢の間に最後の大戦争   があることをわたしたちにはっきりと告げている。天使長ミカエル(アダム)は神の   軍勢を集めて、サタンとその軍勢に戦いを挑むであろう。そしてサタンとその軍勢は   打ち負かされ、その後永遠に彼らの行くべき所へ落とされるであろう。   ヨハネはサタンに従う軍勢をゴグおよびマゴグと呼んでいる。これらの言葉は少し混   乱を引き起こすかもしれない。というのは、この名前は、福千年が始まる前の最後の   戦争、すなわち一般にハルマゲドンの戦いと呼ばれている戦争の指導者に付けられた   名前でもあるからである。これらの言葉自体は、ハルマゲドンの戦いについて詳細に   記されているエゼキエル38、39章から取られたものである。多くの学者たちは、エゼ   キエルが偉大な武勇と邪悪の象徴としてこれらの名前を選んだと信じている。   ジョセフ・フィールディング・スミスは、ハルマゲドンの戦いと、ゴグとマゴグの戦   いの違いを次のようにはっきりと述べている。「エゼキエル書38、39章に書かれてい   るように、キリストの再臨に先立って、ハルマゲドンの戦いと呼ばれる大戦争が起こ   るであろう。またゴクとマゴグの戦いが福千年の後にもう一度起こる。」 09)彼らは地上の広い所に上ってきて、聖徒たちの陣営と愛されていた都とを包囲した。   すると、天から火が下ってきて、彼らを焼き尽した。 10)そして、彼らを惑わした悪魔は、火と硫黄との池に投げ込まれた。そこには、獣もに   せ預言者もいて、彼らは世々限りなく日夜、苦しめられるのである。   【解説】   最終的に義の軍勢が勝利を収める。 【最後の裁き:自分のなした業に応じて裁かれる死者】 11)また見ていると、大きな白い御座があり、そこにいますかたがあった。天も地も御顔   の前から逃げ去って、あとかたもなくなった。 12)また、死んでいた者が、大いなる者も小さき者も共に、御座の前に立っているのが見   えた。かずかずの書物が開かれたが、もう一つの書物が開かれた。これはいのちの書   であった。死人はそのしわざに応じ、この書物に書かれていることにしたがって、さ   ばかれた。   【解説】   最後の裁きが始まる。   ここで言われている数々の書物とは、彼らの行いの記録が載せられている書物のはず   であり、地上で記される記録を指す。聖典、救いの儀式を記録した教会の記録など。   また、命の書であるとされた書は、天で記される記録である。私たちの記録するすべ   てのことについて、それが天でも記録される。   わたしたちは、数々の書物が開かれると知らされている。これらの書物の一つは、わ   たしたちの生活に関するものであり、天に保存されている。開かれるそのほかの書物   は、地上でつけられた記録である。教会が組織されたときから、教会の会員の記録を   つけるように、主は指示を与えられた。 13)海はその中にいる死人を出し、死も黄泉もその中にいる死人を出し、そして、おのお   のそのしわざに応じて、さばきを受けた。   【解説】   全ての人々が復活する。 14)それから、死も黄泉も火の池に投げ込まれた。この火の池が第二の死である。   【解説】   火の池とは何か。   人は自分自身を苦しめ、自分自身に罰を科す。すなわち言い換えれば、彼らは火と硫   黄の燃える池に入るのである。失望によってもたらされる人の心の苦しみは、火と硫   黄の燃える池のように激しい。すなわち、人はそのような激しい苦しみを被るのであ   る。 15)このいのちの書に名がしるされていない者はみな、火の池に投げ込まれた。   【解説】   神のすべての子供たちは命の書によって裁かれる。   命の書とは、人の思いと行いを一まとめにしたもので、人生の記録である   その書には忠実な人々の名前と、彼らの義にかなった行いが記されている。   主は、わたしたちの行いに加えて、その心の望みに応じて裁かれる。
第21章 【新しい天と新しい地、神の日の栄えの都】   【解説】   21−22章にはキリストに忠実に従う人々を待ち受ける日の栄えの栄光について   述べられている。地球が日の栄光化される。 【地球は楽園の栄えを受ける】 01)わたしはまた、新しい天と新しい地とを見た。先の天と地とは消え去り、海もなくな   ってしまった。   【解説】   「新しい天と新しい地」とは、地上が、アダムとエバが墜落の前に享受した楽園の状   態に変わるという、主の再臨のときに起こる出来事を指しているかもしれないし、   また、地上が日の栄えの状態に変えられるという、福千年の終わりに起きる変化のこ   とを言っているのかもしれない。   主の言葉から、この地球も、そこに住む人類と同様に、様々な進歩の過程を経由する、   すなわち変わることが分かる。地球は創造されたとき、良しと宣言された。またアダ   ムの堕落によって、死すべき状態になった。現在この地球は星の栄えの状態にある。   この状態は、星の栄えの人が支配し治める状態である。しかしやがて、更新され、回   復された状態になり、一千年間月の栄えの地球すなわち月の栄えの人々の住まいとな   るであろう。それから終わりが来る。そこに住んでいるすべての被造物と同様に地球   も死ななければならない。そしてすべての被造物と同様に、地球も復活を受け、日の   栄えの律法に従って日の栄えの栄光化されるであろう。   (私的)ヨハネは別の惑星に移動するようすを見た。「先の天と地とは消え去り」と   は、地球より遠ざかるようす。「新しい天と新しい地」とは、他の惑星に近づくようす。 02)また、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために着飾った花嫁のように用意をとと   のえて、神のもとを出て、天から下って来るのを見た。   【解説】   天から下ってきた新エルサレムは、神の日の栄えの都である。その都は、移されて天   に取り上げられたエノクの町を含むと考えられる。この「聖なる都」は、下って来て   新エルサレム、すなわち聖徒たちが地上に築くシオンと一つになる。   新しいエルサレム、この名称が何を意味するかを理解するに当たって、わたしたちは   次の5つの事実を知らなければならない。     1.古代のエルサレム、主が人々の間で数々の務めを果たされた都。      この都は末日に再建され、福千年のときに二つの偉大な世界の首都の一つとな      る。そしてここから主の言葉が出される。     2.新エルサレム、新しいシオン、神の町。      この町はアメリカ大陸に建てられる。     3.エノクの町、最初のシオン、聖なる町。      この町は天に取り上げられた。     4.エノクの町、その身を変えられた住民たちが現在復活した状態で住んでいる町。      アメリカ大陸に建てられた同じ名前の町と一つになるために、新しいエルサレ      ムとして戻って来る。     5.この地球が日の栄えの世界になるとき、聖都エルサレムが再び神のみもとを出      て天から下って来る。そして、この地球は永遠に日の栄えの人々の住まいとな      る。     モーセ7:62-64     また、わたしは天から義を下そう。また、地から真理を出して、わたしの独り子     と、死者の中からの独り子の復活と、またすべてに人の復活について証しよう。     そして、わたしは義と真理が洪水のごとくに地を満たすようにし、わたしが備え     る場所、すなわち聖なる都に地の四方からわたしの選民を集めよう。それは、わ     たしの民がその腰に帯を締め、わたしの来臨の時を待ち望めるようにするためで     ある。わたしの幕屋はそこにあり、そこはシオン、すなわち新エルサレムと呼ば     れるであろう。     そのとき、あなたとあなたの町のすべての者はそこで彼らに会い、わたしたちは     彼らを懐に迎え入れ、彼らはわたしたちを見るであろう。そして、わたしたちは     彼らの首を抱き、彼らはわたしたちの首を抱いて、わたしたちは互いに口づけを     するであろう。     わたしの住まいはそこにある。それは、わたしが造ったすべての創造物の中から     出て来るシオンである。そして、千年の間、地は安息を得るであろう。   人々と天使たちが力を合わせて、この大いなる業を推し進めるであろう。シオンすな   わち新しいエルサレムは備えられる。また選民が地の四隅から集められ、聖なる町が   建てられる。主の幕屋が彼らとともにあるからである。   ヨハネが、末日に関してエノクの見たものと同じものを見たことが分かる。   (私的)他の惑星の町に近づくようすが、ヨハネには天から下って来るように感じた。 03)また、御座から大きな声が叫ぶのを聞いた、「見よ、神の幕屋が人と共にあり、神が   人と共に住み、人は神の民となり、神自ら人と共にいまして、   【解説】   義人の受ける祝福:神の前に住む。 04)人の目から涙を全くぬぐいとって下さる。もはや、死もなく、悲しみも、叫びも、痛   みもない。先のものが、すでに過ぎ去ったからである」。   【解説】   義人の受ける祝福:死、悲しみ、叫び、痛みを経験することがない。   主は忠実な人が受けた損失に全て報いてくださる。主を愛する人々から奪われたもの   は、主の方法によって加えられる。わたしたちが望むときにもたらされないかもしれ   ないが、忠実な人々が今日流した1滴の涙は、後に100倍もの喜びの涙、感謝の涙とな   って戻って来る。 05)すると、御座にいますかたが言われた、「見よ、わたしはすべてのものを新たにする」。   また言われた、「書きしるせ。これらの言葉は、信ずべきであり、まことである」。 【人々は神の子となることができる】 06)そして、わたしに仰せられた、「事はすでに成った。わたしは、アルパでありオメガ   である。初めであり終りである。かわいている者には、いのちの水の泉から価なしに   飲ませよう。 07)勝利を得る者は、これらのものを受け継ぐであろう。わたしは彼の神となり、彼はわ   たしの子となる。   【解説】   義人の受ける祝福:神の息子娘としてすべてのものを受け継ぐ。 【第二の死】 08)しかし、おくびょうな者、信じない者、忌むべき者、人殺し、姦淫を行う者、まじな   いをする者、偶像を拝む者、すべて偽りを言う者には、火と硫黄の燃えている池が、   彼らの受くべき報いである。これが第二の死である」。   【解説】   まじないをする者とは、悪霊の影響力を招くための行為に関与する者であり、姦淫を   行う者とは、不品行な行為や不貞の行為をする者である。   「第二の死」とは、光と真理に対し意図的に反抗する者たちが経験する霊の死、すな   わち神からの分離のこと。   肉体と霊が分離した後、すなわち肉体の死の後、邪悪で罪深い者は、第二の死、すな   わち霊的な死を被る。言い換えれば、彼らは主の前から絶たれ、義なる事柄すなわち   御霊にかかわる事柄に関して死んだ状態となるのである。   しかしここで言われている人々は自分自身の犯した罪のために苦しみ、地獄で最後の   1コドラントまで支払って、時の満ちるまで全能の神の激しい怒りを受けた後、彼ら   は第二の復活によみがえり、星の栄えの王国で彼らの受け継ぎを得るであろう。   すなわち、彼らの霊的な死として定められた期間は終わるのである。こうして死と地   獄は、その中から死人を放つ。そして、滅びの子以外すべての人々は、備えられてい   る王国で自分の分を受けるであろう。これら滅びの子と呼ばれる神の怒りを被る者た   ちは、復活後、第二の死が何らかの力を持つ唯一の者である。 【地球は日の栄えの状態となる】 09)最後の七つの災害が満ちている七つの鉢を持っていた七人の御使のひとりがきて、   わたしに語って言った、「さあ、きなさい。小羊の妻なる花嫁を見せよう」。 10)この御使は、わたしを御霊に感じたまま、大きな高い山に連れて行き、聖都エルサレ   ムが、神の栄光のうちに、神のみもとを出て天から下って来るのを見せてくれた。   【解説】   都が日の栄光化される様子が説明される。 11)その都の輝きは、高価な宝石のようであり、透明な碧玉のようであった。 12)それには大きな、高い城壁があって、十二の門があり、それらの門には、十二の御使   がおり、イスラエルの子らの十二部族の名が、それに書いてあった。 13)東に三つの門、北に三つの門、南に三つの門、西に三つの門があった。 14)また都の城壁には十二の土台があり、それには小羊の十二使徒の十二の名が書いてあ   った。 15)わたしに語っていた者は、都とその門と城壁とを測るために、金の測りざおを持って   いた。 16)都は方形であって、その長さと幅とは同じである。彼がその測りざおで都を測ると、   一万二千丁であった。長さと幅と高さとは、いずれも同じである。   【解説】   1丁(スタディオン)は185m、12000丁は2220km。   長さと幅と高さ2220kmの超巨大なピラミッド型の建物。   2220kmは北海道の札幌から沖縄の那覇までの距離。 17)また城壁を測ると、百四十四キュビトであった。これは人間の、すなわち、御使の尺   度によるのである。   【解説】   1キュビトは約45cm、144キュビトは約65m。   城壁の高さは65m。20階のビルの高さ。 18)城壁は碧玉で築かれ、都はすきとおったガラスのような純金で造られていた。 19)都の城壁の土台は、さまざまな宝石で飾られていた。第一の土台は碧玉、第二はサフ   ァイヤ、第三はめのう、第四は緑玉、 20)第五は縞めのう、第六は赤めのう、第七はかんらん石、第八は緑柱石、第九は黄玉石、   第十はひすい、第十一は青玉、第十二は紫水晶であった。 21)十二の門は十二の真珠であり、門はそれぞれ一つの真珠で造られ、都の大通りは、   すきとおったガラスのような純金であった。 22)わたしは、この都の中には聖所を見なかった。全能者にして主なる神と小羊とが、   その聖所なのである。   【解説】   日の栄えの都には神殿がない。神殿の目的はわたしたちを神のもとへ導き、神の計画   を教えることである。わたしたちが神とともに住んでいるときに、もはや神殿は必要   でなくなる。 23)都は、日や月がそれを照す必要がない。神の栄光が都を明るくし、小羊が都のあかり   だからである。 24)諸国民は都の光の中を歩き、地の王たちは、自分たちの光栄をそこに携えて来る。 25)都の門は、終日、閉ざされることはない。そこには夜がないからである。 26)人々は、諸国民の光栄とほまれとをそこに携えて来る。 27)しかし、汚れた者や、忌むべきこと及び偽りを行う者は、その中に決してはいれない。   はいれる者は、小羊のいのちの書に名をしるされている者だけである。
第22章 【神の聖なる都のさらなる描写。御座について】 【聖徒たちは神々として治める】 01)御使はまた、水晶のように輝いているいのちの水の川をわたしに見せてくれた。この   川は、神と小羊との御座から出て、 02)都の大通りの中央を流れている。川の両側にはいのちの木があって、十二種の実を結   び、その実は毎月みのり、その木の葉は諸国民をいやす。   【解説】   いのちの木といのち水の源は、ともに神の愛を表す。   神の愛の最大の表れは、イエス・キリストの贖罪である。命の木の実は、永遠の命の   ような贖罪の祝福を表している。 03)のろわるべきものは、もはや何ひとつない。神と小羊との御座は都の中にあり、その   僕たちは彼を礼拝し、 04)御顔を仰ぎ見るのである。彼らの額には、御名がしるされている。 05)夜は、もはやない。あかりも太陽の光も、いらない。主なる神が彼らを照し、そして、   彼らは世々限りなく支配する。 【キリストはふさわしい聖徒たちを祝福するために来られる】 06)彼はまた、わたしに言った、「これらの言葉は信ずべきであり、まことである。預言   者たちのたましいの神なる主は、すぐにも起るべきことをその僕たちに示そうとして、   御使をつかわされたのである。 07)見よ、わたしは、すぐに来る。この書の預言の言葉を守る者は、さいわいである」。   【解説】   間もなくではなく、すぐにという表現が使われている。すなわち、それまでに述べら   れた約束された出来事がすべて起こった後速やかに来られるのである。『わたしはイ   エス・キリストであり、あなたがたの思いがけないときにすぐに来る。』 08)これらのことを見聞きした者は、このヨハネである。わたしが見聞きした時、それら   のことを示してくれた御使の足もとにひれ伏して拝そうとすると、 09)彼は言った、「そのようなことをしてはいけない。わたしは、あなたや、あなたの兄   弟である預言者たちや、この書の言葉を守る者たちと、同じ僕仲間である。ただ神だ   けを拝しなさい」。   【解説】   預言者ジョセフ・スミスは『この地球において教え導く天使たちで、この地球に属し   ていない者、あるいはかつて属していなかった者はだれもいない』と述べた。したが   って、この地球に住む者たちを教え導くために使者が送られて来るとき、使者は見知   らぬ者ではなく、わたしたちの親戚、友人、同じ存在、同じ僕仲間から来るのである。 10)またわたしに言った、「この書の預言の言葉を封じてはならない。時が近づいている   からである。 11)不義な者はさらに不義を行い、汚れた者はさらに汚れたことを行い、義なる者はさら   に義を行い、聖なる者はさらに聖なることを行うままにさせよ」。 12)「見よ、わたしはすぐに来る。報いを携えてきて、それぞれのしわざに応じて報いよう。 13)わたしはアルパであり、オメガである。最初の者であり、最後の者である。初めであ   り、終りである。 14)いのちの木にあずかる特権を与えられ、また門をとおって都にはいるために、自分の   着物を洗う者たちは、さいわいである。   【解説】   主の戒めを守るなら、わたしたちは、イエス・キリストの贖罪の祝福を全てを授かり、   日の栄えの王国に入ることができる。 15)犬ども、まじないをする者、姦淫を行う者、人殺し、偶像を拝む者、また、偽りを好   みかつこれを行う者はみな、外に出されている。   【解説】   主の戒めを守らない者たちは、日の栄えの都に入ることができない。 16)わたしイエスは、使をつかわして、諸教会のために、これらのことをあなたがたにあ   かしした。わたしは、ダビデの若枝また子孫であり、輝く明けの明星である」。 【キリストのもとに来なさい】 17)御霊も花嫁も共に言った、「きたりませ」。また、聞く者も「きたりませ」と言いな   さい。かわいている者はここに来るがよい。いのちの水がほしい者は、価なしにそれ   を受けるがよい。 18)この書の預言の言葉を聞くすべての人々に対して、わたしは警告する。もしこれに書   き加える者があれば、神はその人に、この書に書かれている災害を加えられる。 19)また、もしこの預言の書の言葉をとり除く者があれば、神はその人の受くべき分を、   この書に書かれているいのちの木と聖なる都から、とり除かれる。   【解説】   これは、聖書のほかに聖文は存在しないという意味ではない。   モルモン書やそのほかの末日聖典を否定する根拠として、これを引用してきた   人々がいる。   しかしながら、現在、ほぼ全ての聖書学者が、この聖句は聖書全体ではなく、   黙示録のみを指しているという見解で一致している。   彼らは新約聖書のかなりの数の『書』が、ヨハネがパトモス島で啓示を受けた   後で書かれたことはほぼ間違いないと認めている。   複数の書を1冊の書物としてまとめた、わたしたちが現在知っている形の聖書は、   これが書かれた当時は存在していなかった。   ヨハネが記録を終えた後の数世紀にわたって、新約聖書の各書は、単独か、あるいは   幾つかをまとめた形で広まっていて、全書のそろったものとして読まれることはほぼ   皆無だった。現在知られているギリシャ語の新約聖書の写本の数は5,366に上るが、   そのうち今の形の新約聖書の全てを網羅しているものはわずか35しかない。しかもそ   のうちの34が紀元1,000年以降に編集されたもの。 20)これらのことをあかしするかたが仰せになる、「しかり、わたしはすぐに来る」。   アァメン、主イエスよ、きたりませ。 21)主イエスの恵みが、一同の者と共にあるように。
ジョセフ・スミス - マタイ、教義と聖約の29章と88章にも、黙示録と同じように、 主の再臨の前後のことが述べられている。黙示録の解説にもなるので、以下に掲載する。
ジョセフ・スミス - マタイ 【イエス、間近に迫ったエルサレムの滅亡を予告される。 イエス、人の子の再臨と悪人の滅亡についても話される。】 01)「わたしは言っておく。あなたがたは、『主の御名によって、天の雲の中をすべての   聖なる天使たちとともに来られる方に、祝福あれ』と言うときまで、今から後わたし   に会うことも、わたしが預言者たちによって書き記された者であるのを知ることもな   いであろう。」そのとき、主の弟子たちは、イエスが栄光を受けて神の右で冠を受け   られた後、再び地上に来られるということを理解した。 02)そして、イエスが神殿から出て行かれると、弟子たちがイエスの言葉を聞こうとして   近寄って来て言った。「先生、あなたは、『これらは崩され、荒れ果てるに任される   であろう』と言われましたが、この神殿の建物についてわたしたちにお示しください。」 03)そこで、イエスは彼らに向かって言われた。「あなたがたは、これらすべてのものを   見て、それが分からないのか。よく言っておく。この神殿では、その石が一つでも崩   されずに他の石の上に残ることはないであろう。」 04)イエスは彼らを後に残し、オリブ山に登られた。そして、オリブ山で座っておられる   と、弟子たちが、ひそかにみもとに来て言った。「どうぞお話しください。あなたが   神殿の滅亡とユダヤ人について言われたこれらのことは、いつ起こるのでしょうか。   あなたがおいでになる時や、世の終わり、すなわち、世の終わりである悪人の滅亡に   は、どのようなしるしがありますか。」 05)そこで、イエスは答えて言われた。「人に惑わされないように気をつけなさい。 06)多くの者がわたしの名を名乗って現れ、『わたしがキリストだ』と言って、多くの人   を惑わすであろう。 07)そのとき、人々はあなたがたを苦しみに遭わせ、また殺すであろう。またあなたがた   は、わたしの名のためにすべての民に憎まれるであろう。 08)そのとき、多くの人がつまずき、また互いに裏切り、憎み合うであろう。 09)また、多くの偽預言者が起こって、多くの人を惑わすであろう。 10)また、不法がはびこるので、多くの人の愛が冷えるであろう。 11)しかし、確固としていて打ち負かされない者は救われる。 【エルサエムの滅亡についての予言】 12)エルサレムの滅亡について預言者ダニエルによって言われた荒らす憎むべき者を見た   ならば、聖なる場所に立たなければならない。読むものは理解しなさい。 13)そのとき、ユダヤにいる人々は山に逃げなさい。 14)屋上にいる者は逃げなさい。家から物を取り出そうとして戻ってはならない。 15)畑にいる者は、上着を取りに戻ってはならない。 16)その日には、身重の女と乳飲み子を持つ女は不幸である。 17)それであるから、あなたがたの逃げるのが冬や安息日にならないように、主に祈りな   さい。 18)そのときには、それらの日には、ユダヤ人とエルサレムに住む者に大きな艱難が起こ   るからである。それは、イスラエルの王国の初めから今に至るまで、かつて神からイ   スラエルに下されたことがなく、また今後もイスラエルに下されることがないほどの   艱難である。 19)しかし、彼らに起こるすべてのことは、彼らに及ぶ数々の悲しみの始まりにすぎない。 20)もしその期間が縮められないなら、救われるものは一人もいないであろう。しかし、   選民のためには、聖約に従ってその期間が縮められるであろう。 【キリストの再臨についての予言】 21)見よ、わたしはユダヤ人について、あなたがたにこれらのことを語った。さらにまた、   エルサレムに及ぶそれらの日の艱難の後、だれかがあなたがたに、『見よ、ここにキ   リストがいる』、また『あそこにいる』と言っても、信じてはならない。 22)それらの日には、偽キリストたちや偽預言者たちも起こって、大きなしるしと不思議   を示し、できれば、聖約による選民である真の選民をも惑わそうとするであろう。 23)見よ、選民のために、わたしはあなたがたにこれらのことを語るのである。あなたが   たはまた、戦争と戦争のうわさを聞くであろう。あわてないように気をつけなさい。   わたしがあなたがたにつげたことはすべて、必ず起こるからである。しかし、まだ終   わりではない。 24)見よ、わたしはあなたがたに前もって話した。 25)だから、人々が、『見よ、彼は荒れ野にいる』と言っても、出て行ってはならない。   『見よ、奥の部屋にいる』と言っても、信じてはならない。 26)ちょうど朝の光が東から出て、西に照り、全地を覆うように、人の子も来るからである。 27)さて、わたしはあなたがたに一つのたとえを示そう。見よ、死体のある所には、はげ   たかが集まるものである。それと同じように、わたしの選民は地の四方から集められ   るであろう。 28)そして、彼らは戦争と戦争のうわさを聞くであろう。 29)見よ、わたしは、わたしの選民のために語る。民は民に、国は国に敵対して立ち上が   り、方々に飢饉と疫病と地震があるであろう。 30)さらにまた、不法がはびこるので、人々の愛が冷えるであろう。しかし、打ち負かさ   れない者は救われる。 31)さらにまた、この王国の福音は、すべての民への証として、全世界に宣べ伝えられる   であろう。それから、終わり、すなわち悪人の滅亡が来るのである。 32)そして、荒らす憎むべき者について預言者ダニエルによって言われたことが、再び成   就するであろう。 33)それらの日の艱難の後すぐに、太陽は暗くなり、月はその光を放つことをやめ、星は   天から落ち、天の力は揺り動かされるであろう。 34)よく言っておく。わたしがあなたがたに告げたすべてのことが成就するまでは、これ   らのことが示されるこの時代は過ぎ去ることがない。 35)天地の過ぎ去る日は来るが、それでもわたしの言葉は過ぎ去ることがなく、すべて成   就するであろう。 36)前に言ったように、それらの日に艱難があり、天の力が揺り動かされた後、人の子の   しるしが天に現れるであろう。そのとき、地のすべての民族は嘆き、そして力と大い   なる栄光とをもって人の子が天の雲の中を来るのを見るであろう。 37)だれでもわたしの言葉を大切に蓄える者は、惑わされることがない。人の子は来て、   大きなラッパの音とともに天使たちを先立って遣わすであろう。すると天使たちは、   天の果てから果てまで、四方から選民の残りの者を呼び集めるであろう。 38)いちじくの木から、たとえを学びなさい。その枝がまだ柔らかで、葉を出し始めると、   夏の近いことが分かる。 39)そのように、わたしの選民は、すべてこれらのことを見たならば、人の子が戸口まで   近づいていることが分かるであろう。 40)しかし、その日、その時は、だれも知らない。天にいる神の天使たちも知らない。た   だ父だけが知っておられる。 41)人の子の来臨のときも、ちょうどノアの時代と同じようである。 42)人々は、洪水の前の日々のような状態であろう。ノアが箱舟に入る日まで、人々は食   べたり、飲んだり、めとったり、嫁いだりしていた。 43)そして、洪水が襲ってきて、すべてのものをさらって行くまで、彼らは気がづかなか   った。人の子の来臨もそのようであろう。 44)そのとき、記されていることは成就するであろう。すなわち、終わりの時には、二人   が畑にいると、一人は取り去られ、一人は残される。 45)二人が臼をひいていると、一人は取り去られ、一人は残される。 46)わたしは一人に言うことを、すべての人に言う。だから、目を覚ましていなさい。い   つあなたがたの主が来るか、あなたがたには分からないからである。 47)このことをわきまえていなさい。家の主人は盗人がいつごろ来るか分かっていたら、   目を覚ましていて、自分の家に押し入られるのを許すことなく、用意をしていたであ   ろう。 48)だから、あなたがたも用意をしていなさい。思いがけないときに人の子は来るからで   ある。 49)主人がその家の僕たちの上に立てて、時に応じて食物を備えさせる忠実な思慮深い僕   は、一体だれであろうか。 50)主人が帰って来たとき、そのように務めているのを見られる僕は幸いである。よく言   っておく。その主人は、彼に自分の全財産を管理させるであろう。 51)しかし、それが悪い僕であって、『主人は帰りが遅い』と心の中で思い、 52)その僕仲間をたたき始め、また酒飲み仲間と一緒に食べたり飲んだりしているなら、 53)その僕の主人は、思いがけない日、気づかないときに帰って来て、 54)彼を厳罰に処し、偽善者たちと同じ目に遭わせるであろう。彼はそこで涙を流し、歯   ぎしりをするであろう。 55)このように、『彼らは民の中から絶たれるであろう』というモーセの預言のとおりに、   悪人の終わりが来る。しかし、世の終わりはまだであって、それはやがて来る。」
教義と聖約 第29章 【キリストの来臨によって福千年が始まる。】 009)地が熟すその時は近く、その日はもう近づいている。そして、すべて高ぶる者と悪を   行う者は、わらのようになる。悪が地上にないように、わたしは彼らを焼き尽くそう、   と万軍の主は言う。 010)その時は近く、わたしの使徒たちが語ったことは必ず成就するからである。彼らが語   ったようにそれは起こるのである。 011)わたしは力と大いなる栄光とをもって、天のすべての衆群とともに天から姿を現し、   千年の間地上で人々とともに義のうちに住む。そして、悪人は耐えられない。 【十二使徒が全イスラエルを裁く。】 012)さらにまた、まことに、まことに、あなたがたに言う。父の御心によって堅い定めと   して出たことであるが、わたしの使徒たち、すなわち、わたしがエルサレムで務めに   携わっていたときにわたしとともにいた十二使徒は、義の衣を身にまとい、その頭に   冠をかぶり、わたしと同じように栄光を受けて、わたしが火の柱の中を来る日にわた   しの右に立つであろう。それは、ほかのだれでもなく、イスラエルの家に属するすべ   ての者を、まことにわたしを愛してわたしの戒めを守ったすべての者を裁くためである。 013)シナイ山であったように、ラッパが長くかつ高く鳴り響き、全地が振動するであろう。   そして、彼ら、すなわちわたしにあって死んだ者が、義の冠を受けるために、わたし   のように義の衣を身にまとうために、わたしとともにいてわたしたちが一つとなるた   めに出て来るであろう。 【数々のしるし、疫病、荒廃が再臨に先立ってある。】 014)しかし見よ、わたしはあなたがたに言う。この大いなる日が来る前に、太陽は暗くな   り、月は血に変わり、星は天から落ちるであろう。また、上には天に、下には地に、   さらに大きな数々のしるしがあるであろう。 015)また、多くの人が涙を流し、泣きわめくであろう。 016)また、激しい雹を伴う嵐が送られて、地の作物を損なうであろう。 017)そしてまた、世の悪のゆえに、わたしは悪人に報復しよう。彼らが悔い改めようとし   ないからである。わたしの憤りの杯は満ちているからである。見よ、彼らがわたしの   言うことを聞かなければ、わたしの血は彼らを清めない。 018)それゆえ、主なる神であるわたしは、地の面にあぶを送る。それらは地に住む者に取   り付いてその肉を食い、うじを生じさせるであろう。 019)そして、彼らの舌はこわばり、彼らはわたしに反対して語ることができなくなる。ま   た、彼らの肉は骨から離れ、目はその穴から落ちるであろう。 020)そのとき、森の獣と空の鳥は彼らをむさぼり食うであろう。 021)また、全地の淫婦である大きな忌まわしい教会は、これらのことについて語った預言   者エゼキエルの口を通して語られたとおりに、焼き尽くす火によって倒されるであろ   う。これらのことはまだ起こっていないが、わたしが生きているように確かに起こる。   忌まわしい行いが支配することはないからである。 【福千年に続いて、最後の復活と最後の裁きがある。】 022)さらにまた、まことに、まことに、わたしはあなたがたに言う。千年が終わり、人々   が再び彼らの神を否定し始めるとき、わたしはしばしの間だけ地をそのままにしてお   こう。 023)そして、終わりが来て、天地は焼き尽くされて過ぎ去り、新しい天と新しい地がある   であろう。 024)すべて古いものは過ぎ去り、万物が新しくなるからである。まことに天地とその中に   ある万物、すなわち人も、獣も、空の鳥も、海の魚も新しくなるのである。 025)髪の毛一筋も、ちりも、失われない。それはわたしの手で造られたものだからである。 026)しかし見よ、まことに、わたしはあなたがたに言う。地が過ぎ去る前に、わたしの天   使長ミカエルはラッパを吹き鳴らす。そのとき、墓が開かれるので、すべての死者は   目を覚まし、彼ら、すなわちすべての者が出て来る。 027)そして、義人はわたしの右に集められて永遠の命を受けるであろう。また、わたしの   左にいる悪人を父の前に持つことを、わたしは恥じる。 028)それゆえ、わたしは彼らに、「のろわれた者どもよ、わたしから離れ去り、悪魔とそ   の使いのために用意されている永遠の火に入れ」と言おう。
教義と聖約 第88章 【数々のしるし、自然界の大変動、および天使たちによって、主の来臨のための道が備え られる。】 087)今から日ならずして、地が揺れ動いて、酔った者のようにあちらこちらとよろめくで   あろう。また、太陽はその顔を隠して光を与えようとせず、月は血に浸される。また、   もろもろの星は激しく怒り、木から落ちるいちじくのように落ちるであろう。 088)また、あなたがたの証の後に、激しい怒りと憤りが人々に及ぶ。 089)あなたがたの証の後に、地の中でうなりを起こす地震の証が来る。そして、人々は立   っていることができず、地上に倒れる。 090)また、雷の声と、稲妻の声と、暴風雨の声と、その境を越えて打ち上げる海の波の声   の証も来る。 091)また、すべての物事が混乱する。そして、必ず人々は気落ちする。恐れがすべての人   に及ぶからである。 092)また、天使たちが天のただ中を飛び、大声で叫び、神のラッパを吹き鳴らして言う。   「おお、地に住む者よ、備えなさい、備えなさい。わたしたちの神の裁きが来たから   である。見よ、見よ、花婿は来られる。あなたがたは花婿を迎えに出なさい。」 093)そして直ちに、一つの大いなるしるしが天に現れて、すべての人がともにそれを見る。 094)また、別の一人の天使が、ラッパを吹き鳴らして言う。「あの大きな教会、すなわち、   自分の不貞に対する激しい怒りのぶどう酒をすべての国民に飲ませ、神の聖徒たちを   迫害し、彼らの血を流した忌まわしい行いの母。すなわち、多くの水の上に、また海   の島々の上に座している者。見よ、彼女は地の毒麦である。彼女は束にされる。その   縄は強く縛られて、だれもそれを解くことができない。それであるから、彼女は焼か   れるばかりである。」そして、彼はそのラッパを長くかつ高く吹き鳴らし、すべての   国民がそれを聞く。 【天使のラッパが死者を順番に呼び出す。】 095)そして、半時間、天に静けさがある。その後直ちに、巻き物が巻かれた後に開かれる   ように、天の幕が開かれて、主の顔が現される。 096)そして、生きて地上にいる聖徒たちは、身を変えられて、主に会うために引き上げら   れる。 097)また、墓の中で眠っていた者たちは、彼らの墓が開かれるので出て来る。そして、彼   らもまた、天の柱のただ中で主に会うために引き上げられる。 098)彼らはキリストのもの、初穂、キリストとともに最初に降る者、地上や墓の中にいて   キリストに会うために最初に引き上げられる者である。これはすべて、神の天使が吹   き鳴らすラッパの音による。 099)またこの後、別の天使が吹き鳴らすのは、第2のラッパである。それから、キリスト   の来臨の時にキリストのものとなる者たちの贖いが来る。これらの者は、福音を受け   入れて肉において人間として裁きを受けるため、彼らのために備えられている獄にお   いて彼らの分を受けた者である。 100)さらにまた、別のラッパが鳴り響くのは、第3のラッパである。それから、裁きを受   けて罪があることを認められる人々の霊が来る。 101)これらの者は死者の残りである。千年が終わるまで再び、すなわち世の終わりまで再   び、彼らは生きることはない。 102)また、別のラッパが鳴り響くのは、第4のラッパで、このように言う。「あの大いな   る終わりの日まで、すなわち最後まで残る者たちの中に、なお汚れたままの者が見い   だされる。」 【天使のラッパが、福音の回復とバビロンの倒壊、および大いなる神の戦いを宣言する。】 103)また、別のラッパが鳴り響くのは、第5のラッパであり、天のただ中を飛びながらす   べての国民、部族、国語の民、民族に永遠の福音を託す第5の天使である。 104)これは、天と地と地の下にいるすべての人に告げるラッパの音である。そのラッパの   音が聞こえて、「神を畏れ、とこしえにいつまでも御座に着いておられる神に栄光を   帰しなさい。神の裁きの時が来たからである」と言うときに、すべての耳がそれを聞   き、すべてのひざがかがみ、すべての舌が告白するからである。 105)さらにまた、別の天使がラッパを吹き鳴らすのは、第6のラッパで、このように言う。   「自分の不貞に対する激しい怒りのぶどう酒をすべての国民に飲ませた者は倒れた。   彼女は倒れた、倒れた。」 106)さらにまた、別の天使がラッパを吹き鳴らすのは、第7のラッパで、このように言う。   「終わった、終わった。神の小羊は勝利を得て、御独りで酒ぶねを、すなわち全能の   神の激しい怒りの酒ぶねを踏まれた。」 107)その後、天使たちは小羊の力の栄光を冠として与えられる。また、聖徒たちは小羊の   栄光をもって満たされ、彼らの受け継ぎを得、小羊と等しい者とされる。 108)それから、最初の天使が再び、すべての生ける者の耳にラッパを吹き鳴らし、最初の   千年における人々の隠れた行いと神の力ある業を明らかにする。 109)それから、第2の天使がラッパを吹き鳴らし、第2の千年における人々の隠れた行い   と、彼らの心の思いと志と、神の力ある業を明らかにする。 110)このようにして、第7の天使がラッパを吹き鳴らすに至る。そして彼は、地の上と海   の上に立ち、御座に着いている者の名によって、もう時がないと誓う。また、あの年   を経た蛇、悪魔と呼ばれているサタンは縛られ、千年の間解放されない。 111)その後、彼はしばしの間解放されて、自分の軍勢を集める。 112)また、第7の天使、すなわち天使長ミカエルは、彼の軍勢、すなわち天の衆群を集める。 113)また、悪魔は自分の軍勢、すなわち地獄の衆群を集め、ミカエルおよびその軍勢と戦   うために上って来る。 114)それから、大いなる神の戦いがある。そして、悪魔とその軍勢は、もはや決して聖徒   たちを支配する力を持つことのないように、彼らのおるべき場所に投げ込まれる。 115)なぜならば、ミカエルが彼らの戦いを戦い、そして御座に着いている者の御座、すな   わち小羊の御座を求める者に打ち勝つからである。 116)これは神の栄光であり、聖められた者の栄光である。そして、彼らはもはや死を見る   ことがないであろう。

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