教義と聖約
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第51章(奉献の律法)
1831年5月、オハイオ州トンプソンにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、173〜174ページ)。当時東部諸州から移住しつつあった聖徒たちが、オハイオに到着し始めた。そこで、彼らの定住のために具体的な準備をすることが必要になった。この仕事は特に監督の職に属するものであったので、エドワード・パートリッジ監督はこの件について指示を求め、預言者が主に尋ねた。
1- 8 エドワード・パートリッジは、管理の職と財産を監督するために任命される。
9-12 聖徒たちは正直に振る舞い、等しく受けるようにしなければならない。
13-15 彼らは監督の倉を持ち、主の律法に従って財産を整えなければならない。
16-20 オハイオは一時的な集合地となる。
01 わたしの言葉を聴きなさい、と主なるあなたがたの神は言う。わたしは、わたしの僕エドワード・パートリッジに語り、彼に指示を与える。彼はこの民を組織する方法について指示を受けることが必要だからである。
02 彼らをわたしの律法に従って組織することが必要だからである。もしもそうしなければ、彼らは絶たれるであろう。
03 それゆえ、わたしの僕エドワード・パートリッジと、彼が選んだわたしの心にかなう者たちは、この民に対して彼らの受取分を、各人の家族に応じて、また各人の事情と入り用と必要に応じて、平等に指定しなさい。
04 また、わたしの僕エドワード・パートリッジは、ある人にその人の受取分を指定するとき、その受取分を保証する文書、すなわち、彼が戒めに背いて、教会員の声によって、また教会の律法と聖約によって教会に属するにふさわしくないと見なされるまで、教会におけるこの権利とこの受け継ぎを保有することを述べた文書を彼に渡しなさい。
05 もしも彼が戒めに背いて、教会に属するにふさわしくないと見なされたならば、彼はわたしの教会の貧しい者や乏しい者のために監督に奉献したその分については、これを要求する権利を持たない。それゆえ、彼はそのささげ物を保有せず、ただ文書をもって彼に譲渡された分だけを受け取る権利を持つ。
06 すべてのことがこのように、その地の法律に従って確実にされなければならない。
07 また、この民に属するものは、この民に指定しなさい。
08 この民の残りの金銭に関しては、この民の入り用に応じて食物と衣服を提供するためにその金銭を受け取る一人の代理人を、この民のために任命するようにしなさい。
09 また、わたしがあなたがたに命じたように、あなたがたが一つとなるために、すべての人がこの民の中で正直に振る舞い、平等であり、等しく受けるようにしなさい。
10 また、この民に属するものを取って、別の教会に与えることのないようにしなさい。
11 それゆえ、もし別の教会がこの教会から金銭を受けようとするときは、その教会に、両者の合意するとおりにこの教会への返済をさせなさい。
12 このことは、教会員の声によって任命される監督が代理人を通して行わなければならない。
13 さらにまた、監督はこの教会のために倉を設けなさい。そして、金銭と食物の両方について、この民の入り用のために必要とされる分を超えたすべてのものが、監督の手の中に保管されるようにしなさい。
14 また、監督にはこの仕事を行う務めがあるので、監督はまた自分自身の入り用のため、またその家族の入り用のため、自分の分を残しておきなさい。
15 このようにわたしはこの民に、わたしの律法に従って自らを組織する特権を授ける。
16 また、主なるわたしが彼らのために別の備えをして、彼らにここから出て行くよう命じるまで、わたしはしばしの間、彼らのためにこの地を聖別する。
17 その時もその日も彼らには示されない。それゆえ、彼らに、多年にわたって住むかのようにこの地で行動させなさい。そうすれば、これは彼らのために益となるであろう。
18 見よ、これはわたしの僕エドワード・パートリッジにとって、ほかの場所でのすべての教会における一つの手本である。
19 だれでも忠実で、正しく、賢い管理人であると認められる者は、主の喜びに入り、永遠の命を受け継ぐであろう。
20 まことに、わたしはあなたがたに言う。わたしはイエス・キリストであり、あなたがたの思いがけないときにすぐに来る。まことにそのとおりである。アーメン。
第52章(伝道の召し)
1831年6月7日、オハイオ州カートランドにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して教会の長老たちに与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、175〜179ページ)。カートランドで大会が開かれ、それは6月3日に始まり6日に終わった。この大会では、大祭司の職への聖任が明確な形で初めて行われ、また偽りと欺きの霊の現れが見破られ、叱責された。
1- 2 次の大会をミズーリで開くように指示される。
3- 8 ともに旅をするように、ある長老たちに指示が与えられる。
9-11 長老たちは、使徒たちや預言者たちが書き記してきた事柄を教えなければならない。
12-21 御霊に照らされる人々は、賛美と知恵の実を結ぶ。
22-44 何人もの長老たちが、出て行って、大会のためにミズーリへ旅をしながら福音を宣べ伝えるように任命される。
01 見よ、主は、この終わりの時に、主の御霊の声によって召して選んだ長老たちにこのように言う。
02 すなわち、主なるわたしは、今から次の大会までに行ってほしいことをあなたがたに知らせよう。次の大会はミズーリ、すなわち、ヤコブの残りの者であり、聖約による相続人であるわたしの民のためにわたしが聖別する地において開かれる。
03 それゆえ、まことに、わたしはあなたがたに言う。わたしの僕ジョセフ・スミス・ジュニアとシドニー・リグドンは、彼らの家を離れる準備が整い次第、旅に出て、ミズーリの地へ向かいなさい。
04 彼らがわたしに忠実であれば、彼らのなすべきことが知らされるであろう。
05 彼らが忠実であれば、あなたがたの受け継ぎの地もまた彼らに知らされるであろう。
06 もしも彼らが忠実でなければ、わたしが望むままに、わたしがよいと思うままに、彼らは絶たれる。
07 さらにまた、まことに、あなたがたに言う。わたしの僕ライマン・ワイトと、わたしの僕ジョン・コリルは、速やかに旅に出なさい。
08 また、わたしの僕ジョン・マードックと、わたしの僕ハイラム・スミスも、デトロイトを通って同じ所に旅をしなさい。
09 彼らは、そこから先は途中で御言葉を宣べ伝えながら旅をしなさい。しかし、預言者たちや使徒たちが書き記したことと、信仰の祈りによって慰め主により教えられることのほかは何も語ってはならない。
10 2人ずつ組んで行きなさい。このようにして、旅の途中すべての会衆の中で教えを説き、水によって、また水辺での按手によって、バプテスマを施しなさい。
11 主はこのように言う。わたしは義にかなってわたしの業を短くしよう。わたしが勝利のために裁きを送る日が来るからである。
12 わたしの僕ライマン・ワイトは気をつけなさい。サタンがもみ殻のようにふるいにかけることを願っているからである。
13 また見よ、忠実な者は、多くのものを治める者とされるであろう。
14 さらにまた、あなたがたが欺かれないために、わたしはすべてのことに関して規範を与えよう。サタンは地の方々におり、出て行ってもろもろの国民を惑わすからである。
15 祈り、また悔いる霊を持っている者は、わたしの定めに従うならば、わたしに受け入れられる。
16 語り、悔いる霊を持ち、その言葉が柔和で人を教化する者は、わたしの定めに従うならば、神から出ているのである。
17 さらにまた、わたしの力の下でおののく者は強くされ、わたしがあなたがたに与えたもろもろの啓示と真理にかなって賛美と知恵の実を結ぶであろう。
18 さらにまた、打ち負かされ、まことにこの規範に従って実を結ばない者は、わたしから出ている者ではない。
19 それゆえ、あなたがたはこの規範によって、どのような場合にも、すべての天の下のもろもろの霊を知るであろう。
20 人々の信仰に応じて彼らに行われる日が来た。
21 見よ、この戒めは、わたしが選んだすべての長老たちに与えられる。
22 さらにまた、まことに、わたしはあなたがたに言う。わたしの僕トーマス・B・マーシュと、わたしの僕エズラ・セアも旅に出て、この同じ地に向かう途中で御言葉を宣べ伝えなさい。
23 さらにまた、わたしの僕アイザック・モーリーと、わたしの僕エズラ・ブースも旅に出て、この同じ地に向かう途中で御言葉を宣べ伝えなさい。
24 さらにまた、わたしの僕エドワード・パートリッジとマーティン・ハリスは、わたしの僕シドニー・リグドンならびにジョセフ・スミス・ジュニアとともに旅に出なさい。
25 わたしの僕デビッド・ホイットマーとハービー・ホイットロックも旅に出て、この同じ地に向かう途中で教えを説きなさい。
26 また、わたしの僕パーリー・P・プラットとオーソン・プラットは旅に出て、まことにこの同じ地に向かう途中で教えを説きなさい。
27 また、わたしの僕ソロモン・ハンコックとシメオン・カーターもこの同じ地に向かって旅をし、途中で教えを説きなさい。
28 わたしの僕エドソン・フラーとジェイコブ・スコットも旅に出なさい。
29 わたしの僕リーバイ・W・ハンコックとゼベディー・コルトリンも旅に出なさい。
30 わたしの僕レーノルズ・カフーンとサミュエル・H・スミスも旅に出なさい。
31 わたしの僕ホイーラー・ボールドウィンとウィリアム・カーターも旅に出なさい。
32 また、わたしの僕ニューエル・ナイトとセラ・J・グリフィンの両人は聖任を受け、彼らも旅に出なさい。
33 まことに、わたしは言う。これらすべての者は、それぞれ別の道を一つの所に向かって旅をしなさい。その際、互いにほかの人の土台の上に建てることのないように、またほかの人の通った跡を旅することのないようにしなければならない。
34 忠実な者は守られて、多くの実を祝福されるであろう。
35 さらにまた、あなたがたに言う。わたしの僕ジョセフ・ウェイクフィールドとソロモン・ハンフリーは東の地に旅をしなさい。
36 この2人は、自分の家族に働きかけて、使徒たちと預言者たちの教え、ならびに彼らが見聞きして最も深く確かに信じていることだけを告げ知らせて、預言が成就するようにしなさい。
37 ヒーマン・バセットは戒めに背いたので、彼に授けられていたものを取り去り、それをサイモンズ・ライダーの頭に置きなさい。
38 さらにまた、まことに、わたしはあなたがたに言う。ジェレド・カーターが祭司に聖任され、またジョージ・ジェームズも祭司に聖任されるようにしなさい。
39 残りの長老たちは、教会を見守り、また周りの地域で御言葉を告げ知らせなさい。また、偶像礼拝や悪事が行われないように、自分の手を使って働きなさい。
40 また、貧しい者と乏しい者、病気の者と苦しんでいる者を、すべてのことにおいて思い起こしなさい。これらのことを行わない者は、わたしの弟子ではないからである。
41 さらにまた、わたしの僕たちジョセフ・スミス・ジュニアと、シドニー・リグドンと、エドワード・パートリッジは、教会からの推薦状を持って行きなさい。また、わたしの僕オリバー・カウドリも推薦状を得るようにしなさい。
42 このようにしてわたしが言ったように、あなたがたは忠実であれば、あなたがたの受け継ぎの地であるが、今はあなたがたの敵の地である、ミズーリの地に集まって喜びを得るであろう。
43 しかし見よ、主なるわたしは、その時が来れば速やかに町を築き、忠実な者に喜びと歓喜の冠を与えよう。
44 見よ、わたしは神の子イエス・キリストである。わたしは終わりの日に彼らを高く上げよう。まことにそのとおりである。アーメン。
第53章(シドニー・ギルバートへの啓示)
1831年6月、オハイオ州カートランドにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通してアルジャノン・シドニー・ギルバートに与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、179〜180ページ)。シドニー・ギルバートの求めに応じて、預言者は教会におけるギルバート兄弟の務めと任命について主に尋ねた。
1- 3 教会におけるシドニー・ギルバートの召しと選びは、長老に聖任されることである。
4- 7 彼はまた、監督の代理人としても働かなければならない。
01 見よ、わたしはあなた、すなわちわたしの僕シドニー・ギルバートに言う。わたしはあなたの祈りを聞いた。あなたはわたしを呼び、主なるわたしがこの終わりの時に起こした教会におけるあなたの召しと選びについて、主なるあなたの神から知らせを受けることを願った。
02 見よ、世の罪のために十字架につけられた主なるわたしは、あなたに戒めを与える。あなたは世を捨てなければならない。
03 わたしの聖任、すなわち長老への聖任を受け入れて、わたしの言葉のとおりに、信仰と悔い改めと罪の赦しと、また按手により聖なる御霊を受けることを宣べ伝え、
04 また、この後与えられる戒めに従って、監督から指定される所でこの教会のために代理人となりなさい。
05 さらにまた、まことに、わたしはあなたに言う。あなたは、わたしの僕ジョセフ・スミス・ジュニアならびにシドニー・リグドンとともに旅に出なさい。
06 見よ、これらはあなたが受ける最初の定めである。残りは、わたしのぶどう園におけるあなたの働きに応じて、将来知らされるであろう。
07 さらにまた、わたしは、最後まで堪え忍ぶ者だけが救われるということを、あなたが知るようにと望んでいる。まことにそのとおりである。アーメン。
第54章(ニューエル・ナイトへの啓示)
1831年6月、オハイオ州カートランドにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通してニューエル・ナイトに与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、180〜181ページ)。オハイオ州トンプソンにおける支部の教会員たちは、財産の奉献に関する問題で分裂していた。利己心と貪欲が表面化し、また、リーマン・コプリーは、自分の広い農場をニューヨーク州コールズビルから到着しつつあった聖徒たちの受け継ぎの場所として奉献するという聖約を破っていた。エズラ・セアもその論争に巻き込まれた。その結果、(トンプソンにおける支部の長であった)ニューエル・ナイトとほかの長老たちは、預言者のところに来て、対処する方法を尋ねた。そこで預言者は主に尋ね、この啓示を受けた(この件の継続である第56章も参照)。
1- 6 聖徒たちは、憐れみを受けるために、福音の聖約を守らなければならない。
7-10 聖徒たちは、艱難の中で忍耐強くなければならない。
01 見よ、主、すなわちアルパでありオメガであり、初めであり終わりであり、世の罪のために十字架につけられた者はこのように言う。
02 見よ、まことに、まことに、わたしはあなた、すなわちわたしの僕ニューエル・ナイトに言う。あなたは、わたしが任命した職にしっかりと立たなければならない。
03 また、あなたの兄弟たちは、敵から逃れたいと望むならば、すべての罪を悔い改め、わたしの前に心から謙遜になり、悔いるようにしなければならない。
04 また、彼らがわたしに立てた聖約は破られたので、それはむなしくなり、無効となった。
05 このつまずきをもたらした者は災いである。彼にとっては、海の深みに沈められた方がよかったからである。
06 しかし、聖約を守り、戒めに従ってきた者は幸いである。彼らは憐れみを受けるからである。
07 また、あなたがたの敵に襲われないように、今去ってこの地を逃れなさい。旅に出なさい。また、あなたがたが望む者を指導者とし、あなたがたのために金銭を支払う者としなさい。
08 このようにして、あなたがたは西の地域へ、ミズーリの地へ、レーマン人の境の地へ旅をしなければならない。
09 そして、旅を終えたら、見よ、わたしはあなたがたに言うが、わたしがあなたがたのために場所を用意するまで、ほかの人々のように生計を求めなさい。
10 さらにまた、わたしが来るまで、艱難の中で忍耐強くありなさい。見よ、わたしはすぐに来る。そして、わたしの報いはわたしとともにある。わたしを早く求めた者は、自分自身に安息を見いだすであろう。まことにそのとおりである。アーメン。
第55章(ウィリアム・W・フェルプスへの啓示)
1831年6月、オハイオ州カートランドにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通してウィリアム・W・フェルプスに与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、184〜186ページ)。印刷業者のウィリアム・W・フェルプスとその家族がカートランドに到着したばかりで、預言者は彼についての情報を主に求めた。
1- 3 W・W・フェルプスは、バプテスマを受け、長老に聖任され、福音を宣べ伝えるように召され、選ばれる。
4 彼はまた、教会の学校の子供たちのために本を書かなければならない。
5- 6 彼は、自分が働く地となるミズーリへ旅をしなければならない。
01 見よ、主、すなわち全地の主は、あなた、すなわちわたしの僕ウィリアムにこのように言う。あなたは召され、選ばれている。あなたは水によってバプテスマを受けると、しかも神の栄光にひたすら目を向けてそうするならば、罪の赦しを受け、按手によって聖なる御霊を受けるであろう。
02 その後あなたは、わたしの僕ジョセフ・スミス・ジュニアの手により聖任されて、この教会のために長老となり、悔い改めと、生ける神の子イエス・キリストの名によるバプテスマによっての罪の赦しを宣べ伝えるであろう。
03 また、だれでもあなたが手を置く者がわたしの前に悔いる状態であれば、あなたはその人に聖なる御霊を授ける力を持つであろう。
04 さらにまた、あなたは、わたしの僕オリバー・カウドリを助けるように聖任されて、印刷の仕事をし、また幼い子供たちもわたしの前で教えを受けられるように、この教会の学校のために書籍を選び、著作する仕事に携わるであろう。幼い子供たちが教えを受けることは、わたしにとっての喜びである。
05 さらにまた、まことに、わたしはあなたに言う。あなたはこのために、すなわち、あなたの受け継ぎの地に根を下ろしてこの仕事ができるようにするために、わたしの僕ジョセフ・スミス・ジュニアならびにシドニー・リグドンとともに旅に出なければならない。
06 さらにまた、わたしの僕ジョセフ・コーも、彼らとともに旅に出なさい。残りは、わたしが望むままに、この後知らされるであろう。アーメン。
第56章(主は命じられ、また取り消される)
1831年6月、オハイオ州カートランドにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、186〜188ページ)。トーマス・B・マーシュとともにミズーリへ旅をするように任命されていたエズラ・セア(第52章22節を参照)は、トーマス・B・マーシュの準備が整ったときに、その伝道に出発することができなかった。セア長老は、オハイオ州トンプソンで問題に巻き込まれたために、旅に出る準備ができなかったのである(第54章の前書きを参照)。主はこの啓示を与えて、この件についての預言者の問いに答えられた。
1- 2 聖徒たちは救いを得るために、自分の十字架を負い、主に従わなければならない。
3-13 主は命じられ、また取り消される。そして、不従順な者は絶たれる。
14-17 貧しい人を助けない金持ちは災いである。また、貧しい人で、心が打ち砕かれていない者は災いである。
18-20 貧しい人で、心が清い者は幸いである。彼らは地を受け継ぐからである。
01 聴きなさい、おお、わたしの名を公言する人々よ。主なるあなたがたの神は言う。見よ、わたしの怒りは背く者に向かって燃えている。彼らは、もろもろの国民に下される刑罰と激しい怒りの日に、わたしの腕とわたしの憤りを知るであろう。
02 自分の十字架を負ってわたしに従おうとせず、またわたしの戒めを守ろうとしない者は、救われないであろう。
03 見よ、主なるわたしは命じる。そして、わたしが命じた後に、その戒めが破られると、従おうとしない者は、わたしがふさわしいと思うときに絶たれる。
04 それゆえ、主なるわたしは、わたしがよいと思うままに命じ、また取り消す。そして、これはすべて背く者の頭に帰する、と主は言う。
05 それゆえ、わたしは、わたしの僕たちトーマス・B・マーシュとエズラ・セアに与えた戒めを取り消し、わたしの僕トーマスに新しい戒めを与える。彼はミズーリの地へ速やかに旅をしなければならない。また、わたしの僕セラ・J・グリフィンも彼とともに行かなければならない。
06 見よ、わたしは、トンプソンにいるわたしの民が強情であり、背いたために、わたしの僕たちセラ・J・グリフィンとニューエル・ナイトに与えた戒めを取り消す。
07 それゆえ、わたしの僕ニューエル・ナイトは、彼らとともにとどまりなさい。わたしの前に悔いる状態であって、行くことを望むすべての者は、彼に導かれて、わたしが指定した地に行くことができる。
08 さらにまた、まことに、わたしはあなたがたに言う。わたしの僕エズラ・セアは、高慢とわがままを悔い改め、彼の住む場所に関してわたしが与えた以前の戒めに従わなければならない。
09 もしそうするならば、彼はなおミズーリの地へ行くように命じられる。土地の分配が行われないからである。
10 そうしなければ、彼は自分が納めた金銭を受け取って、その場所を去り、わたしの教会から絶たれなければならない、と主なる万軍の神は言う。
11 たとえ天地が過ぎ去ろうと、これらの言葉は過ぎ去ることがなく、成就するであろう。
12 また、わたしの僕ジョセフ・スミス・ジュニアが金銭を払う必要があれば、見よ、主なるわたしはミズーリの地で彼にそれを払い戻そう。それは、彼に金銭を与える人々が、彼らの行うことに応じて報われるためである。
13 彼らの行うことに応じて、彼らは土地を受け継ぎとして得るであろう。
14 見よ、主はわたしの民にこのように言う。すなわち、あなたがたにはなすべきことと、悔い改めるべきことがたくさんある。見よ、あなたがたの罪はわたしのもとに上ってきているが、赦されていない。あなたがたが自分の方法で勧めをしようとするからである。
15 あなたがたの心は満足していない。あなたがたは真理に従わないで、不義を喜んでいる。
16 あなたがた、金持ちで自分の持ち物を貧しい者に与えようとしない者は、災いである。あなたがたの富はあなたがたを腐敗させるからである。そして、刑罰と裁きと憤りの日におけるあなたがたの悲しみは、このようである。すなわち、「刈り入れの時は過ぎ、夏は終わった。しかし、わたしは救われていない」と。
17 あなたがた、貧しい者で心が打ち砕かれておらず、霊が悔いておらず、腹が満たされておらず、他人の所有物に手を置くのをとどめられず、その目が貪欲に満ちており、自分自身の手で働こうとしない者は、災いである。
18 しかし、貧しい者で、心が清く、心が打ち砕かれており、霊が悔いている者は、幸いである。彼らを救い出すために力と大いなる栄光とのうちに来る神の王国を見るからである。地の豊かなものが彼らのものとなるであろう。
19 見よ、主は来る。主は報いを携えて来て、すべての人に報いを与え、貧しい者は喜ぶであろう。
20 彼らの子孫は代々とこしえにいつまでも、地を受け継ぐであろう。これで、わたしはあなたがたに語ることを終わりにする。まことにそのとおりである。アーメン。
第57章(シオンの中心地)
1831年7月20日、ミズーリ州ジャクソン郡シオンにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、189〜190ページ)。主の命令(第52章)に従って、長老たちはカートランドからミズーリへ旅をして来たが、途中で様々な経験をし、また多少の妨害に遭った。預言者は、レーマン人の状態と、また広く民の中に教養や気品や宗教心が欠けていることをつくづくと考えて叫んだ。「いつ荒れ野はばらのように花咲くのでしょうか。いつシオンはその栄光のうちに築き上げられ、また、終わりの時にすべての国民がやって来るあなたの神殿は、どこに立つのでしょうか。」(『教会歴史』第1巻、189ページ)その後に、この啓示を受けた。
1- 3 ミズーリ州インディペンデンスは、シオンの町と神殿のための場所である。
4- 7 聖徒たちはその地方で土地を購入し、受け継ぎを得なければならない。
8-16 シドニー・ギルバートは店を開き、W・W・フェルプスは印刷を行い、オリバー・カウドリは出版のために資料を編集しなければならない。
01 聴きなさい、おお、わたしの命じたとおりにこの地、すなわちミズーリの地に集まって来たわたしの教会の長老たちよ。主なるあなたがたの神は言う。ここは、わたしが聖徒の集合のために指定し、聖別した地である。
02 それゆえ、ここは約束の地であり、シオンの町のための場所である。
03 また、主なるあなたがたの神はこのように言う。もしあなたがたが知恵を得たいと望むならば、ここに知恵がある。見よ、今インディペンデンスと呼ばれている場所は中心の場所であり、神殿の建てられる地点は西方の、郡庁舎から遠くない地所にある。
04 それゆえ、聖徒たちがその土地を購入することは賢明である。また、西方に位置している土地、すなわち、ユダヤ人と異邦人の間をまっすぐ走っている境界線に至るまでのすべての土地を、
05 また大平原に接するすべての土地も、わたしの弟子たちがそれらの土地を買えるかぎり購入することは賢明である。見よ、これは賢明なことである。彼らが永遠の受け継ぎとしてそれを得るためである。
06 また、わたしの僕シドニー・ギルバートは、わたしが任命した職に就いて、金銭を受け取り、教会のために代理人となり、また義をもって行えるかぎり、知恵に導かれるままに、周りのすべての地域で土地を買いなさい。
07 また、わたしの僕エドワード・パートリッジは、わたしが任命した職に就いて、わたしが命じたように、聖徒たちに彼らの受け継ぎを分配しなさい。また、彼を助けるように彼から任命された人々も同様である。
08 さらにまた、まことに、わたしはあなたがたに言う。わたしの僕シドニー・ギルバートはこの地に定住し、一軒の店を開くことによって、正直に品物を売り、聖徒たちのために土地を買う金銭を得、弟子たちが受け継ぎの地に定住するために必要なものを何でも得られるようにしなさい。
09 また、わたしの僕シドニー・ギルバートは許可証を手に入れて、自分の業務で店員として雇いたいと思う者たちを使い、人々に品物を送るようにしなさい。見よ、ここに知恵がある。読む者は理解しなさい。
10 このようにして、わたしの聖徒たちに必要なものを与えて、暗闇に、また死の地と陰に座している人々にわたしの福音が宣べ伝えられるようにしなさい。
11 さらにまた、まことに、あなたがたに言う。わたしの僕ウィリアム・W・フェルプスはこの地に定住し、教会のために印刷の仕事をしなさい。
12 また見よ、世の人々が彼の書いたものを受け入れるならば、――見よ、ここに知恵がある――彼は、義をもって得られるものをすべて聖徒たちの益のために得るようにしなさい。
13 また、わたしの僕オリバー・カウドリは、わたしが指定するあらゆる場所で、わたしが命じたように、ウィリアム・W・フェルプスが筆写し、校正し、選択するのを助けなさい。御霊により彼を通して明らかにされるままに、すべてのことがわたしの前に正しくあるためである。
14 このように、わたしが語った人々は、できるだけ速やかに家族とともにシオンの地に定住し、わたしが語ったとおりにそれらのことを行いなさい。
15 さて、集合に関して、監督と代理人は、できるだけ早く、この地に来るように命じられたそれらの家族のために準備をし、彼らを受け継ぎの地に定住させるようにしなさい。
16 また、長老たちと会員たちの残りには、この後さらに指示が与えられるであろう。まことにそのとおりである。アーメン。
第58章(シオンの地)
1831年8月1日、ミズーリ州ジャクソン郡シオンにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、190〜195ページ)。ミズーリ州ジャクソン郡に預言者と一行が到着した後、最初の安息日に礼拝が行われ、バプテスマによって2人の会員が受け入れられた。その週の間に、トンプソン支部より、コールズビルの聖徒たちから成る会員たちと他の人々が到着した(第54章を参照)。多くの人が、新たな集合地での自分たちに関する主の御心を知りたいとしきりに願った。
1- 5 艱難に耐える者は、栄光を冠として与えられる。
6-12 聖徒たちは、小羊の婚宴と主の晩餐に備えなければならない。
13-18 監督はイスラエルの判士である。
19-23 聖徒たちは、その地の法律に従わなければならない。
24-29 人は自分の選択の自由を使って、善を行うようにしなければならない。
30-33 主は命じられ、また取り消される。
34-43 悔い改めるために、人は自分の罪を告白し、それを捨てなければならない。
44-58 聖徒たちは受け継ぎの地を購入し、ミズーリに集合しなければならない。
59-65 福音はすべての造られたものに宣べ伝えられなければならない。
01 聴きなさい、おお、わたしの教会の長老たちよ。わたしの言葉に耳を傾けて、あなたがたに関して、またわたしがあなたがたを遣わしたこの地に関して、わたしが望んでいる事柄をわたしから学びなさい。
02 まことに、わたしはあなたがたに言う。生きるも死ぬも、わたしの戒めを守る者は幸いである。艱難の中で忠実な者の受ける報いは、天の王国においてもっと大きい。
03 あなたがたは、この後に起こることに関するあなたがたの神の計画と、多くの艱難の後に来る栄光を、今は肉体の目で見ることができない。
04 多くの艱難の後に祝福は来る。それゆえ、あなたがたが大いなる栄光を冠として与えられる日が来る。その時はまだ来ていないが、もう近い。
05 わたしが前もってあなたがたに告げるこのことを覚えておきなさい。そうすれば、あなたがたはそれを心に留めて、来るべきものを受けることができる。
06 見よ、まことに、あなたがたに言う。わたしはあなたがたをこの理由で遣わしたのである。すなわち、あなたがたが従順であるため、またあなたがたの心が来るべきことについて証を述べるように備えられるためである。
07 さらに、あなたがたが基を据えるという誉れと、また神のシオンが立つ地について証するという誉れを与えられるためである。
08 また、肥えたものの祝宴が貧しい者のために備えられるようにするためでもある。まことに、預言者たちの口が偽りを言わないことを、地の人々が知ることのできるように、肥えたものと、澱がよく精製されたぶどう酒の祝宴が備えられるようにするためである。
09 まことに、よく備えられた主の家の晩餐に、すべての国民が招かれるであろう。
10 まず、富者と学者、知者と貴人が招かれる。
11 その後、わたしの力の日が来る。それから、貧しい者と、足の不自由な者、目の見えない者、耳の聞こえない者が、小羊の婚宴に来て、来るべき大いなる日のために備えられた主の晩餐にあずかるであろう。
12 見よ、主なるわたしがこれを語った。
13 また、証がシオンから、すなわち神の譲りの町の口から出るように、
14 まことに、この理由で、わたしはあなたがたをここに遣わし、わたしの僕エドワード・パートリッジを選んで、この地における使命を彼に定めたのである。
15 しかし、もしも彼が自分の罪、すなわち不信仰と心の暗さを悔い改めなければ、倒れることのないように彼に気をつけさせなさい。
16 見よ、彼の使命はすでに与えられており、再びそれが与えられることはない。
17 この使命に携わる者は、昔と同じように、イスラエルの判士となるように任命されて、神の子らに神の譲りの地を分け、
18 また、神の預言者たちより与えられる王国の律法に従って、正しい者の証言により、また彼の副監督たちの助けにより神の民を裁くのである。
19 まことに、わたしはあなたがたに言う。この地でわたしの律法は守られなければならない。
20 だれも自分を支配者であると考えてはならない。そうではなく、裁く者、言い換えれば、勧告する者や裁きの座に着く者を、神に神の思いのまま治めさせるようにしなさい。
21 だれもその地の法律を破ってはならない。神の律法を守る者は、その地の法律を破る必要がないからである。
22 それゆえ、治める権利を持つ者が治め、すべての敵をその足の下に従わせるまで、今ある権力に従いなさい。
23 見よ、あなたがたがわたしの手から受けた律法は、教会の律法である。このことに照らして、あなたがたはこれらを掲げるようにしなければならない。見よ、ここに知恵がある。
24 さて、わたしの僕エドワード・パートリッジについて語ったように、この地は彼の居住の地、また彼が副監督として任命した者たちの居住の地である。また、わたしの倉を管理するようにわたしが任命した者の居住の地でもある。
25 それゆえ、彼らに、彼ら自身とわたしとの間で協議するとおりに、彼らの家族をこの地に連れて来させなさい。
26 見よ、わたしがすべてのことを命じるのは適切ではない。すべてのことを強いられて行う者は怠惰であって、賢い僕ではない。したがって、彼は報いを受けない。
27 まことに、わたしは言う。人は熱心に善いことに携わり、多くのことをその自由意志によって行い、義にかなう多くのことを成し遂げなければならない。
28 人は自らの内に力があり、それによって自ら選択し行動する者だからである。そして、人は善を行うならば、決してその報いを失うことはない。
29 しかし、命じられるまで何事も行わず、疑いの心をもって戒めを受け入れ、それを不承不承守る者は、罰の定めを受ける。
30 主は言う。人を造ったわたしが、わたしの戒めに従わない者を罪のない者とするであろうか。
31 主は言う。わたしが約束をして、果たさなかったことがあるであろうか。
32 わたしが命じて、人々が従わないと、わたしは命じたことを取り消し、彼らは祝福を受けない。
33 すると、彼らは心の中で、「これは主の業ではない。約束が果たされていないから」と言う。しかし、このような者は災いである。彼らの報いは下に潜み、上からは来ないからである。
34 さて、わたしはこの地に関してさらに幾つかの指示をあなたがたに与える。
35 わたしの僕マーティン・ハリスが彼の金銭を教会の監督の前に置いて、教会員の模範となることは、わたしの知恵にかなっている。
36 またこれは、受け継ぎを得るためにこの地にやって来るすべての人への律法である。そして、彼らはその律法が指示するとおりに、その金銭を処置しなければならない。
37 倉のために、また印刷所のために、インディペンデンスに土地を購入することもまた賢明である。
38 また、わたしの僕マーティン・ハリスには、彼がよいと思うままに受け継ぎを得られるように、彼に関するほかの指示が御霊によって与えられるであろう。
39 しかし、彼は世の誉れを求めているので、罪を悔い改めさせなさい。
40 また、わたしの僕ウィリアム・W・フェルプスも、わたしが任命した職に就いて、この地で彼の受け継ぎを得るようにさせなさい。
41 しかし、彼も悔い改める必要がある。彼は抜きんでることを求めて、わたしの前に十分柔和になっていないので、主なるわたしは彼を喜んでいないからである。
42 見よ、自分の罪を悔い改めた者は赦され、主なるわたしはもうそれを思い起こさない。
43 人が罪を悔い改めたかどうかは、これによって分かる。すなわち、見よ、彼はそれを告白し、そしてそれを捨てる。
44 さて、まことに、わたしは、わたしの教会の長老たちの残りについて言う。彼らがこの地で受け継ぎを得る時は、彼らが信仰の祈りによってそれを望んで、主から定められなければ、まだ長年の間来ない。
45 見よ、彼らは地の果てから人々を押し集めなければならないからである。
46 あなたがたは集まりなさい。そして、この地にとどまるように命じられていない者は、周りの地域で福音を宣べ伝えなさい。それから、自分の家に帰りなさい。
47 長老たちは途中で教えを説き、すべての場所で真理について証を述べ、富んでいる者や、地位の高い者や低い者、また貧しい者に悔い改めを呼びかけなさい。
48 そして、地に住む者が悔い改めるならば、教会を築き上げなさい。
49 また、教会員の声によってオハイオの教会に代理人を定め、シオンの土地を購入する金銭を受け取らせなさい。
50 わたしは、わたしの僕シドニー・リグドンに戒めを与える。彼は御霊によって知らされるままに、シオンの地の詳細と神の御心を知らせる声明とを記さなければならない。
51 また、金銭を得るためにすべての教会に渡す手紙と同意書を作成して、神の子らの受け継ぎの地を購入するため、彼がよいと思うままに、あるいは彼が指示するままに、監督か、彼自身、あるいは代理人の手にその金銭を納めるようにしなければならない。
52 見よ、まことに、わたしはあなたがたに言う。主は弟子たちと人の子らがその心を開いて、まことに時間の許すかぎりできるだけ早く、この地域全体を購入することを望んでいる。
53 見よ、ここに知恵がある。彼らにこれを行わせなさい。そうでなければ、彼らは血を流すことなしには、決して受け継ぎを得られないであろう。
54 さらにまた、土地を手に入れたならば、すべての職種の働き手をこの地に送って、神の聖徒たちのために働かせなさい。
55 これらすべてのことを秩序正しく行いなさい。また、教会の監督や代理人は、時々この土地で得られる特権について報告するようにしなさい。
56 集合の業はあわてることのないようにし、また逃げるようにして行うことのないようにしなさい。しかし、それは、教会の長老たちが大会で決めるとおりに、また彼らが折々に受ける知識に従って行うようにしなさい。
57 また、わたしの僕シドニー・リグドンは、この土地と神殿用地を主のために聖別し、奉献しなさい。
58 大会の集会を召集しなさい。その後、わたしの僕シドニー・リグドンとジョセフ・スミス・ジュニアは帰り、また彼らとともにオリバー・カウドリも帰って、わたしが彼ら自身の土地で彼らに指定した業の残り、ならびに大会で決定されることの残務を果たしなさい。
59 また、この地から帰る者は、自分が知っており、最も深く確かに信じている事柄について、途中で証を述べないで帰ることのないようにしなさい。
60 ザイバ・ピーターソンに授けられたものを彼から取り去りなさい。そして、彼を教会の一会員として、彼が自分のすべての罪に対して十分に懲らしめを受けるまで、兄弟たちとともに彼自身の手を使って働かせなさい。彼は自分の罪を告白せず、それらを隠そうと考えているからである。
61 この地に向かっているこの教会の長老たちの残りの者も、この地で大会を開きなさい。その中のある者たちは非常に、まことに計り知れないほど祝福されている。
62 わたしの僕エドワード・パートリッジは、彼らが開く大会を指導しなさい。
63 そして、彼らも帰り、途中で福音を宣べ伝え、彼らに明らかにされた事柄について証を述べなさい。
64 まことに、この知らせはこの地から全世界に、また地の最も遠い所まで出て行くであろう。福音はすべての造られたものに宣べ伝えられ、信じる者には数々のしるしが伴うであろう。
65 そして見よ、人の子が来る。アーメン。
第59章(シオンの聖徒たちへの戒め)
1831年8月7日、ミズーリ州ジャクソン郡シオンにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、196〜201ページ)。預言者はこの啓示を記録するに先立ち、当時人々が集合していたシオンの地の様子を詳細に描写している。その土地は主から指示されたとおりに聖別され、また将来の神殿のための敷地が奉献された。主はこれらの戒めを、特にシオンの聖徒たちに当てはまるものとしておられる。
1- 4 シオンの忠実な聖徒たちは祝福される。
5- 8 彼らは主を愛し、主に仕え、主の戒めを守らなければならない。
9-19 主の日を聖く守ることによって、聖徒たちは物質的にも霊的にも祝福される。
20-24 義人はこの世において平和を、また来るべき世において永遠の命を約束される。
01 見よ、主は言う。わたしの命じたとおりに、わたしの栄光にひたすら目を向けてこの地に上って来た人々は、幸いである。
02 生きている者は地を受け継ぎ、死ぬ者はその労苦をすべて解かれて休み、彼らの業は彼らについて行くからである。そして、彼らは、わたしが彼らのために用意した父の住まいで冠を受けるであろう。
03 まことに、わたしの福音に従っていて、自分の足でシオンの地に立つ者は、幸いである。彼らは地の良いものを報いとして受けるからである。そして、地は力強く産するであろう。
04 彼らは上からの数々の祝福を、また少なからぬ戒めを、さらに時にかなった数々の啓示を冠として与えられるであろう。わたしの前に忠実かつ熱心である者は、このとおりである。
05 それゆえ、わたしは彼らに戒めを与えて、このように言う。あなたは心を尽くし、勢力と思いと力を尽くして、主なるあなたの神を愛さなければならない。また、イエス・キリストの名によって、神に仕えなければならない。
06 あなたは自分自身を愛するように隣人を愛さなければならない。あなたは盗んではならない。姦淫をしてはならない。殺してはならない。これに類することをしてはならない。
07 あなたはすべてのことについて、主なるあなたの神に感謝しなければならない。
08 あなたは、義をもって主なるあなたの神に犠牲を、すなわち打ち砕かれた心と悔いる霊の犠牲をささげなければならない。
09 また、あなたは、世の汚れに染まらずに自らをさらに十分に清く保つために、わたしの聖日に祈りの家に行って、聖式をささげなければならない。
10 まことに、この日は、あなたがたの労苦を解かれて休み、いと高き方に礼拝をささげるように定められた日だからである。
11 それでも、あなたの誓言は、毎日、また常に、義をもってささげなければならない。
12 しかし、この主の日に、あなたはいと高き方にあなたの供え物と聖式をささげ、また兄弟たちと主の前にあなたの罪を告白しなければならないことを覚えておきなさい。
13 また、この日には、あなたはほかに何事もしないようにしなければならない。ただ、あなたの食物を真心を込めて準備して、あなたの断食が完全になるように、言い換えれば、あなたの喜びが満たされるようにするだけである。
14 まことに、これは断食と祈り、言い換えれば、喜びと祈りである。
15 あなたがたが、感謝して、楽しげな心と表情をもって、しかも、ひどく笑うことは罪であるのでそうすることなく、しかし喜びの心と楽しげな表情をもって、これらのことを行うならば、
16 まことに、わたしは言うが、あなたがたがこれを行うならば、地に満ちているもの、すなわち、野の獣と空の鳥、また木に登るものと地上を歩くものは、あなたがたのものとなる。
17 まことにまた、草と、地から生じる良いものも、あなたがたのものとなる。これらのものは、食物のため、または衣服のため、または家屋のため、または小屋のため、または果樹園のため、または菜園のため、またはぶどう園のために用いられる。
18 まことに、季節に応じて地から生じるすべてのものは、人の益と利用のため、目を楽しませ、心を喜ばせるために造られている。
19 まことに、食物のため、また衣服のため、味のため、また香りのため、体を強くするため、また霊を活気づけるために造られている。
20 神はこれらのものをすべて人に与えたことを喜んでいる。この目的のためにこれらのものは、思慮分別をもって、度を越さず、貪欲に取ることなく使うように造られたからである。
21 また、すべてのことの中に神の手を認めない者と、神の戒めに従わない者のほかに、人はどのようなことについても神を怒らせることはない、すなわち、ほかのどのような人に向かっても神の激しい怒りは燃えない。
22 見よ、これは律法と預言者にかなっている。それゆえ、この件についてこれからはもうわたしを煩わさないようにしなさい。
23 しかし、義の業を行う者はその報いを受ける。すなわち、この世において平和を、また来るべき世において永遠の命を受けるということを知っておきなさい。
24 主なるわたしがこれを語った。そして、御霊が証する。アーメン。
第60章(時間を無駄にし、才能を隠してはならない)
1831年8月8日、ミズーリ州ジャクソン郡において、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、201〜202ページ)。このとき、東部へ帰るように命じられた長老たちは、どのように事を進めるべきか、またどの経路を、どのような方法で旅をしなければならないか知りたいと望んだ。
1- 9 長老たちは、悪人の集まりの中で福音を宣べなければならない。
10-14 長老たちは時間を無駄に過ごしてはならず、自分のタラントを隠してはならない。
15-17 彼らは福音を拒む者に対する証として、自分の足を洗うことができる。
01 見よ、自分たちが出て来た地に速やかに帰らなければならない主の教会の長老たちに、主はこのように言う。見よ、あなたがたがここに上って来たことを、わたしは喜んでいる。
02 しかし、ある人々については、わたしは心から喜んではいない。彼らは口を開こうとせず、人を恐れて、わたしが与えたタラントを隠しているからである。このような者は災いである。わたしの怒りは彼らに向かって燃えているからである。
03 そして、彼らはもっとわたしに忠実でなければ、持っているものまでも取り上げられるであろう。
04 主なるわたしは、上は天で治め、また地の軍勢の中でも治めているからである。そして、わたしが自分の宝石を集める日に、すべての人は、神の力を示すものが何かを知るであろう。
05 しかしまことに、わたしは、あなたがたが出て来た地に帰る旅について語ろう。船を造ろうと買おうと、あなたがたがよいと思うようにしなさい。それはわたしにとっては問題ではない。そして、セントルイスと呼ばれている地に向かって速やかに旅に出なさい。
06 そこから、わたしの僕たちシドニー・リグドンと、ジョセフ・スミス・ジュニアと、オリバー・カウドリは、シンシナティに向けて旅をしなさい。
07 この地で、彼らは声を上げ、また怒ったり疑ったりしないで聖い手を挙げて、大きな声でわたしの言葉を告げなさい。わたしはあなたがたを聖くすることができ、あなたがたの罪は赦されている。
08 また、残りの者は、2人ずつ組んでセントルイスから旅をし、彼らが出て来たそれぞれの教会に帰り着くまで、悪人の集まりの中で急ぐことなく御言葉を宣べなさい。
09 これはすべてそれぞれの教会のためである。この目的でわたしは彼らを遣わしたのである。
10 また、わたしの僕エドワード・パートリッジは、わたしが与えた金銭の一部を、戻るように命じられているわたしの長老たちに分け与えなさい。
11 そして、できる者には代理人を通してそれを返金させなさい。また、できない者にはそれは求められていない。
12 さて、わたしはこの地に来ることになっている残りの者について語る。
13 見よ、彼らは悪人の集まりの中でわたしの福音を宣べるために遣わされている。それゆえ、わたしは彼らに戒めを与える。それは次のとおりである。すなわち、あなたは時間を無駄に過ごしてはならず、またタラントを隠して、それが知られないようにしてはならない。
14 あなたはシオンの地に上って来て、わたしの言葉を宣言した後、速やかに帰って、悪人の集まりの中で、急ぐことなく、怒ったり争ったりせずに、わたしの言葉を宣言しなければならない。
15 また、あなたを受け入れない者たちに対して、あなたの足のちりを払い落としなさい。ただし、彼らを怒らせることのないように、彼らの前でせずに、ひそかにしなさい。また、裁きの日における彼らに対する証として、あなたの足を洗いなさい。
16 見よ、あなたがたのためにはこれで十分であり、これがあなたがたを遣わした者の思いである。
17 また、シドニー・リグドンとオリバー・カウドリに関しては、わたしの僕ジョセフ・スミス・ジュニアの口を通して知らされるであろう。残りはこの後に。まことにそのとおりである。アーメン。
第61章(主は水をのろった)
1831年8月12日、ミズーリ川のマクイルウェインズ・ベンドの岸で、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、202〜205ページ)。預言者と10人の長老たちは、カートランドへの帰路、カヌーでミズーリ川を下った。その旅の3日目に、彼らは多くの危険な経験をした。ウィリアム・W・フェルプス長老は、白昼の示現の中で、滅ぼす者が力をもって水の面を進んで行くのを見た。
1-12 主は水の上に多くの滅びがあるように定められた。
13-22 水はヨハネによってのろわれた。そして、滅ぼす者が水の面を進んで行く。
23-29 ある人々は水に命じる力を持つ。
30-35 長老たちは2人ずつ組んで旅をし、福音を宣べ伝えなければならない。
36-39 長老たちは人の子の来臨のために備えなければならない。
01 見よ、一切の権威を持つ者、永遠から永遠にわたって存在する者、すなわち、アルパでありオメガであり、初めであり終わりである者の声を聴きなさい。
02 見よ、この場所に集まっているあなたがた、おお、わたしの教会の長老たちよ、主なるわたしは罪を赦し、またへりくだった心をもって自分の罪を告白する者たちに憐れみ深いので、今罪が赦されているあなたがたに、主はまことにこのように言う。
03 まことに、わたしはあなたがたに言う。川の両岸に住む者たちが不信仰で滅びつつあるときに、わたしの長老たちのこの一行全員が水の上を速く進んで行くことは必要ではない。
04 それでも、わたしは、あなたがたが証を述べられるように、水の上を行くことを許した。見よ、水の上には多くの危険があり、特にこの後さらに多くなる。
05 主なるわたしが怒って、水の上に多くの滅びがあるように定めたからである。そして、これらの水の上には特にそうである。
06 それでも、すべての肉なるものはわたしの手の内にあり、あなたがたの中の忠実な者は、水によって滅びることはない。
07 さて、わたしの僕シドニー・ギルバートとわたしの僕ウィリアム・W・フェルプスは、急いで彼らの用向きと使命に就くことが必要である。
08 それでも、わたしは、あなたがたが自分のすべての罪に対して懲らしめを受けるまで、あなたがたを別れさせようとしなかった。それは、あなたがたが一つとなるためであり、またあなたがたが悪の中で滅びないためである。
09 しかし今、まことに、わたしは言う。あなたがたが別れることは、わたしにとって必要である。それゆえ、わたしの僕シドニー・ギルバートとウィリアム・W・フェルプスを、彼らの以前の一行とともに行かせなさい。使命を果たすために、急いで旅をさせなさい。そうすれば、信仰によって彼らは勝利を得るであろう。
10 彼らは忠実であれば、守られるであろう。主なるわたしは彼らとともにいるであろう。
11 また、残りの者は、着る物として必要なものを携えて行きなさい。
12 わたしの僕シドニー・ギルバートには、あなたがたが同意するままに、あなたがたに必要のないものを携えて行かせなさい。
13 さて見よ、あなたがたのために、わたしはこれらのことに関して戒めを与えた。また、主なるわたしは、昔の人々と行ったようにあなたがたと論じよう。
14 見よ、主なるわたしは初めに水を祝福したが、終わりの時には、わたしの僕ヨハネの口によって水をのろった。
15 それゆえ、肉なるものが水の上で安全でない時が来る。
16 来るべき時には、心のまっすぐな者のほかには、だれも水の上をシオンの地に上って行くことはできないと言われるであろう。
17 また、主なるわたしは初めに地をのろったように、終わりの時には、ふさわしいときに地をわたしの聖徒たちが使うために祝福して、彼らが地の豊かなものにあずかれるようにした。
18 さて、わたしはあなたがたに一つの戒めを与える。わたしは一人に言うことをすべての者に言う。あなたがたはこれらの水に関して兄弟たちに前もって警告して、彼らがこれらの水の上を旅をして来ないようにしなければならない。そうでなければ、彼らの信仰はなくなり、彼らはわなにかけられる。
19 主なるわたしが定め、滅ぼす者が水の面を進んで行く。わたしはその定めを取り消さない。
20 主なるわたしは昨日はあなたがたのことを怒ったが、今日は、わたしの怒りも解けている。
21 それゆえ、急いで旅に出なければならないとわたしが語った者たちに、もう一度わたしはあなたがたに言うが、彼らに急いで旅をさせなさい。
22 しばしの後、彼らが自分の使命を果たすならば、彼らが水路を取ろうと、陸路を取ろうと、問題ではない。その後は、彼らの判断に従って、彼らに知らされるままにしておきなさい。
23 さて、わたしの僕たちシドニー・リグドンと、ジョセフ・スミス・ジュニアと、オリバー・カウドリに関してであるが、彼らは、家に向かう旅では、運河の上のほかは再び水の上を行かないようにしなさい。言い換えれば、彼らは運河のほかは、水の上を旅してはならない。
24 見よ、主なるわたしは、わたしの聖徒たちの旅のために一つの道を定めた。見よ、これがその道である。すなわち、彼らは旅をしてシオンの地に上って行くように命じられたら、運河を離れた後は、陸路を行かなければならない。
25 彼らは途中で天幕を張りながら、イスラエルの子らのように旅をしなければならない。
26 見よ、あなたがたはこの戒めをすべての兄弟たちに伝えなければならない。
27 それでも、水に命じる力を与えられる者には、御霊によって、主のすべての道を知ることが許される。
28 それゆえ、その者には、この後わたしが望むとおりに、陸上であろうと水上であろうと、生ける神の御霊が命じるままに行わせなさい。
29 また、聖徒たちが旅をする経路、すなわち主の陣営の聖徒たちが旅をする道は、あなたがたに示されている。
30 さらにまた、まことに、わたしはあなたがたに言う。わたしの僕たちシドニー・リグドンと、ジョセフ・スミス・ジュニアと、オリバー・カウドリは、シンシナティに到着するまで、悪人の集まりの中で口を開いてはならない。
31 そして、その場所で、彼らはその民に対して、すなわち滅亡の機がまさに熟している民に対して、神に、すなわちその民の悪事にその怒りを燃やしている神に声を上げなければならない。
32 また、彼らは、そこから兄弟たちの集まりに向かって旅をしなさい。彼らの働きがまことに今、悪人の集まりの中におけるよりも、彼らの中において大いに望まれているからである。
33 さて、残りの者についてであるが、彼らは旅をして、御言葉が与えられるのに応じて、悪人の集まりの中で御言葉を告げなさい。
34 彼らはこれを行うならば、その衣から汚れが除かれて、わたしの前に汚れのない者となるであろう。
35 彼らは、全員一緒であろうと、2人ずつであろうと、彼らがよいと思うままに旅をしなさい。ただ、わたしが心から喜んでいるわたしの僕たちレイノルズ・カフーンとサミュエル・H・スミスは、家に帰り着くまで別れてはならない。これはわたしの内にある、ある賢明な目的のためである。
36 さて、まことに、あなたがたに言う。そして、わたしは一人に言うことをすべての者に言う。幼い子供たちよ、元気を出しなさい。わたしはあなたがたの中におり、あなたがたを見捨てていないからである。
37 あなたがたがわたしの前にへりくだったので、王国の祝福はあなたがたのものである。
38 人の子の来臨を待ち望んで、腰に帯を締め、目を覚ましていて、まじめでありなさい。あなたがたの思いがけないときに、人の子は来るからである。
39 あなたがたは、誘惑に陥らないように常に祈って、生きるも死ぬも主の来る日に堪えられるようにしなさい。まことにそのとおりである。アーメン。
第62章(証は天で記録される)
1831年8月13日、ミズーリ州チャリトンのミズーリ川の岸で、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、205〜206ページ)。この日、インディペンデンスからカートランドへ向かっていた預言者とその一行は、シオンの地へ向かっていた数人の長老たちに出会い、喜びのあいさつを交わした後にこの啓示を受けた。
1- 3 証は天で記録されている。
4- 9 長老たちは、自らの判断力に従って、また御霊により導かれるままに、旅をして、教えを説かなければならない。
01 見よ、おお、わたしの教会の長老たちよ、聴きなさい。主なるあなたがたの神、すなわちイエス・キリスト、あなたがたの弁護者、人の弱さを知っており、誘惑を受ける者たちを助ける方法を知っている者は言う。
02 まことに、わたしの目は、シオンの地にまだ上って来ていない者たちのうえにある。シオンの地にまだ上って来ていないので、あなたがたの使命はまだ果たされていない。
03 それでも、あなたがたは祝福されている。あなたがたが述べた証は、天使たちが見るために天で記録されているからである。そして、天使たちはあなたがたのことを喜んでおり、あなたがたの罪は赦されている。
04 さて、あなたがたの旅を続けなさい。シオンの地に集まって、集会を開き、ともに喜び合い、いと高き方に聖式をささげなさい。
05 その後、あなたがたは証するために帰ってよい。すなわち、あなたがたがよいと思うままに、全員一緒に帰ろうと、2人ずつで帰ろうと、問題ではない。ただ、忠実であって、地に住む者に、すなわち悪人の集まりの中で喜びのおとずれを告げなさい。
06 見よ、主なるわたしは、あなたがたの中の忠実な者が守られてミズーリの地でともに喜び合うという約束が果たされるように、あなたがたを集めてきた。主なるわたしは忠実な者に約束を与え、偽りを言うことができない。
07 あなたがたの中のだれかが、馬か、らばか、馬車に乗ることを望み、かつすべてのことに感謝の心をもって主の手からこの祝福を受けるならば、主なるわたしは喜んで、彼がそれを受けられるようにしよう。
08 これらのことは、判断力と御霊の指示に従って行うようにあなたがたに任されている。
09 見よ、王国はあなたがたのものである。見よ、見よ、わたしは常に忠実な者とともにいる。まことにそのとおりである。アーメン。
第63章(土地の購入、忠告)
1831年8月下旬、オハイオ州カートランドにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、206〜211ページ)。預言者、シドニー・リグドン、およびオリバー・カウドリは、ミズーリへの訪問を終えて、8月27日にカートランドに到着していた。預言者はこの啓示の記録の前書きとして、次のように記している。「教会のこの幼年期に、何らかの点でわたしたちの救いにかかわっているあらゆる事柄について、主の言葉を頂きたいという切なる願いがあった。また、シオンの地は今考えられている最も重要なこの世的な関心事であったので、わたしは、聖徒の集合と、土地の購入と、そのほかの事柄についてもっと知るために主に尋ねた。」(『教会歴史』第1巻、207ページ)
1- 6 激しい怒りの日が悪人に及ぶ。
7-12 しるしは信仰によって生じる。
13-19 心の中で姦淫をする者は信仰を否定する。そして、火の池に投げ込まれる。
20 忠実な者は、変貌した地球上で受け継ぎを得る。
21 変貌の山での出来事についての完全な記録は、まだ明らかにされていない。
22-23 従順な者は王国の奥義を受ける。
24-31 シオンにおける受け継ぎは、購入しなければならない。
32-35 主は戦争を定めておられ、悪人が悪人を殺す。
36-48 聖徒たちはシオンに集合し、シオンを築き上げるために金銭を提供しなければならない。
49-54 忠実な者には、再臨の時、復活の時、福千年の間に数々の祝福が与えられることが保証される。
55-58 今は警告の時である。
59-66 権能を持たずに主の名を使う者たちが、御名をみだりに唱えている。
01 聴きなさい、おお、人々よ。心を開き、遠くから耳を傾けなさい。主の民と自称するあなたがたは、聴きなさい。主の言葉と、あなたがたに関する主の思いを聞きなさい。
02 まことに、わたしは言う。悪人と背く者に向かって怒りを燃やしている者の言葉を聞きなさい。
03 まことに自分が取りたいと思う者たちを取り、また自分が命を守りたいと思う者たちの命を守る者、
04 自分の意のまま、思いのままに築き上げる者、自分がよいと思うときに滅ぼす者、霊を地獄に投げ落とすことのできる者の言葉を聞きなさい。
05 見よ、主なるわたしが声を発すると、それには従わなければならない。
06 それゆえ、まことに、わたしは言う。悪人は用心し、背く者は恐れおののき、信じない者は口をつぐみなさい。激しい怒りの日が旋風のようにこれらの者に及ぶからである。そして、すべての肉なるものはわたしが神であることを知るであろう。
07 しるしを求める者はしるしを見るが、救いには至らない。
08 まことに、わたしはあなたがたに言う。あなたがたの中にしるしを求める者たちがいる。このような者は、まことに初めからいた。
09 しかし見よ、信仰はしるしによっては生じないが、信じる者にはしるしが伴う。
10 まことに、しるしは信仰によって生じる。それらは人の意志によらず、人の欲するままにではなく、神の思いによる。
11 まことに、しるしは信仰によって生じ、力ある業をもたらす。信仰がなければ、だれも神に喜ばれない。また、神の怒りを受ける者を、神が心から喜ぶことはない。それゆえ、このような者に、神は何のしるしも示さず、ただ激しく怒って罪の宣告を下すだけである。
12 それゆえ、あなたがたの中の、信仰のためにしるしと不思議を求めていて、人々を益してわたしの栄光をもたらすためにこれらを求めようとしない者たちを、主なるわたしは喜ばない。
13 さて、わたしは戒めを与える。多くの者がわたしの戒めから離れ去り、それらを守ってこなかった。
14 あなたがたの中に、姦淫をした男女がいた。そのうちのある者たちはあなたがたから離れ去った。しかし、ほかの者たちはあなたがたの中にとどまっており、彼らについてはこの後、明らかにされるであろう。
15 このような者たちは気をつけて、速やかに悔い改めなさい。そうしなければ、裁きがわなのようにこれらの者に及び、彼らの愚かさが明らかにされ、彼らの業が人々の目の前で彼らについて行くであろう。
16 まことに、わたしはあなたがたに言う。わたしが前に言ったように、情欲を抱いて女を見る者は、すなわちだれか心の中で姦淫をするならば、彼らは御霊を持たなくなり、信仰を否定し、恐れるようになる。
17 それゆえ、主なるわたしは言ってきた。すなわち、恐れる者、信じない者、すべて偽りを言う者、偽りを好んで行う者、みだらな行いをする者、魔術を使う者は、火と硫黄の燃える池で報いを受ける。これが第2の死である。
18 まことに、わたしは言う。彼らは第1の復活にあずからない。
19 さて見よ、主なるわたしはあなたがたに言う。これらの事柄があなたがたの中にあるので、あなたがたは義とされない。
20 それにもかかわらず、信仰をもって堪え忍び、わたしの思うところを行う者は、勝利を得て、地上で受け継ぎを得るであろう。それは、変貌の日が来る時、
21 大地がまことにわたしの使徒たちに山上で示されたひながたに倣って変貌する時のことである。その出来事についての完全な記録を、あなたがたはまだ受けていない。
22 さて、まことに、わたしはあなたがたに言う。わたしの思いをあなたがたに知らせると言ったように、見よ、わたしはあなたがたにそれを知らせよう。しかし、戒めとしてではない。わたしの戒めを守ろうとしない多くの者がいるからである。
23 しかし、わたしの戒めを守る者に、わたしは、わたしの王国の奥義を与えよう。それは彼の内で生ける水の井戸となり、そこから永遠の命に至る水がわき出るであろう。
24 さて見よ、主の聖徒たちに関する主なるあなたがたの神の思いは、彼らがシオンの地に集まることである。しかし、混乱が起こって疫病をもたらすことのないために、急いではならない。
25 見よ、シオンの地を。主なるわたしは、それをわたし自身の手の中に保つ。
26 それでも、主なるわたしは、カイザルのものはカイザルに返す。
27 それゆえ、主なるわたしは、あなたがたが土地を購入することを望んでいる。それによって、あなたがたが世に対して有利な立場を得るように、世に対して権利を持つように、また彼らがそそのかされて怒ることのないようにするためである。
28 なぜならば、サタンが彼らの心の中に、あなたがたに対して怒る思いと、血を流そうとする思いを入れるからである。
29 それゆえ、シオンの地は、購入によるか、流血によるか、それ以外では得られない。そうでなければ、あなたがたのために受け継ぎはない。
30 そして、もし購入によるとすれば、見よ、あなたがたは祝福される。
31 もし流血によるとすれば、あなたがたは血を流すことを禁じられているので、見よ、敵はあなたがたを襲い、あなたがたは鞭打たれて町から町へ、会堂から会堂へと追われる。そして、残って受け継ぎを得る者はわずかであろう。
32 主なるわたしは悪人のことを怒っており、地に住む者にわたしの御霊を与えるのを控えている。
33 わたしは激しく怒って誓い、地の面に戦争があるように定めた。そこで、悪人は悪人を殺し、恐怖がすべての人に及ぶであろう。
34 また、聖徒たちもほとんど逃れられない。それにもかかわらず、主なるわたしは彼らとともにおり、また、天から、父のもとから降って来て、消すことのできない火で悪人を焼き尽くそう。
35 見よ、これはまだではあるが、やがて起こる。
36 それゆえ、主なるわたしは、これらすべてのことが地の面にあるように定めたので、わたしの聖徒たちがシオンの地に集まるように望んでいる。
37 また、すべての人がその手に義を取り、その腰に忠信をまとい、地に住む者に警告の声を上げ、荒廃が悪人に及ぶことを言葉と逃げ去ることの両方によって告げ知らせるようにと、わたしは望んでいる。
38 それゆえ、この農場に住んでいるカートランドのわたしの弟子たちは、この世のものを整えなさい。
39 この農場を管理しているわたしの僕タイタス・ビリングズは、来春シオンの地に旅をする準備ができるように、土地を処分しなさい。わたしが命じるまで行かないようにわたし自身のために残しておく人々を除き、この地に住んでいる人々とともに行きなさい。
40 また、節約できる金銭をすべてシオンの地に送り、これを受け取るためにわたしが任命しておいた人々に届くようにしなさい。それが少ないか多いか、それは問題ではない。
41 見よ、主なるわたしは、わたしの僕ジョセフ・スミス・ジュニアに、シオンの地に上って行かなければならない者と、わたしの弟子たちのうちでとどまらなければならない者とを、御霊によって見分けることのできる力を与えよう。
42 わたしの僕ニューエル・K・ホイットニーには、彼の店、言い換えれば、その店を、もうしばしの間保持させなさい。
43 それでも、彼が分け与えることのできる金銭をすべて分けて、シオンの地に送らせなさい。
44 見よ、これらのことは彼の手にゆだねられている。彼に、知恵に従って行わせなさい。
45 まことに、わたしは言う。この地にとどまる弟子たちのために、彼を代理人として聖任しなさい。彼をこの力を有する職に聖任しなさい。
46 そして、わたしの僕オリバー・カウドリとともに、今速やかに諸教会を訪れさせ、これらのことを詳しく説明させなさい。見よ、わたしの思いはこれである。すなわち、彼らがわたしの指示したように金銭を得ることである。
47 忠実であって堪え忍ぶ者は、世に打ち勝つであろう。
48 シオンの地に宝を送る者は、この世において受け継ぎを得、その業は彼について行き、また彼は来るべき世においても報いを受けるであろう。
49 また、今から後、主にあって死ぬ者は幸いである。主が来て、古いものが過ぎ去り、万物が新しくなるとき、彼らは死者の中からよみがえり、その後死ぬことはなく、聖なる都において主の前で受け継ぎを得るであろう。
50 また、主が来るときに生きていて、信仰を保っている者は、幸いである。それでも、その人は人間の寿命で死ぬように定められる。
51 それゆえ、子供たちは高齢になるまで成長し、高齢の人々は死ぬ。しかし、彼らは地の中に眠ることはなく、一瞬のうちに変えられる。
52 したがってこのために、使徒たちは世の人々に死者の復活を宣べ伝えたのである。
53 これらのことは、あなたがたが待ち望まなければならないことである。そして、主の言い方で語れば、これらのことはもう近づいており、将来、すなわち人の子の来臨の日にある。
54 そのときまで、賢いおとめたちの中に愚かなおとめがいるであろう。そしてそのときに、義人と悪人の完全な分離がある。その日に、わたしは、わたしの天使たちを遣わし、悪人を抜き取って、消すことのできない火の中に投げ込もう。
55 さて見よ、まことに、わたしはあなたがたに言う。主なるわたしは、わたしの僕シドニー・リグドンを喜ばない。彼は心の中で高ぶり、勧告を受け入れず、御霊を悲しませた。
56 それゆえ、彼の書いたものを主は受け入れないので、彼は別のものをもう一つ作らなければならない。そして、もしも主がそれを受け入れなければ、見よ、彼はわたしが任命した職にもはやとどまらないであろう。
57 さらにまた、まことに、わたしはあなたがたに言う。悔い改めるよう罪人に警告したいと心の中で柔和に望んでいる者たちを、この力を有する職に聖任しなさい。
58 今は警告の時であり、多くの言葉を費やす時ではないからである。終わりの時に主なるわたしが侮られることはない。
59 見よ、わたしは上から来た者であり、わたしの力は下にある。わたしは万物の上にあり、万物の中にあり、万物を貫いてあり、またすべてのことを究めている。そして、万物がわたしに従う日が来る。
60 見よ、わたしはアルパでありオメガである。すなわち、イエス・キリストである。
61 それゆえ、すべての人は、わたしの名をどのように口にするか気をつけなさい。
62 見よ、まことに、わたしは言う。この罪の宣告を受ける多くの者がいる。彼らは主の名を使い、権能を持たずにみだりにそれを使っている。
63 それゆえ、教会員は罪を悔い改めなさい。そうすれば、主なるわたしは彼らを自分のものとする。そうでなければ、彼らは絶たれるであろう。
64 上から来るものは神聖であり、それについては注意して、御霊の促しによって語るようにしなければならないことを覚えておきなさい。こうすれば、罪の宣告を受けることはなく、あなたがたは祈りによって御霊を受ける。それゆえ、こうしなければ罪の宣告がある。
65 わたしの僕ジョセフ・スミス・ジュニアとシドニー・リグドンは、祈りによって御霊により教えられるままに、家を一軒捜し求めなさい。
66 これらのことは忍耐をもって打ち勝つようにすべきものであり、そうすれば、彼らはさらに優れた、永遠の重みのある栄光を受けることができる。そうでなければ、もっと大きな罪の宣告を受ける。アーメン。
第64章(互いに赦し合うべきである)
1831年9月11日、オハイオ州カートランドにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して教会の長老たちに与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、211〜214ページ)。預言者はミズーリに行っていた間中断していた『聖書』の翻訳の仕事を再開するために、オハイオ州ハイラムに転居する準備をしていた。(ミズーリ州)シオンへ旅をするように命じられた兄弟たちの一行は、10月に出発するための準備に本格的に携わっていた。この多忙なときに、この啓示が与えられた。
1-11 聖徒たちは互いに赦し合うように命じられる。そうしなければ、もっと大きな罪が彼らの中に残る。
12-22 悔い改めない者は、教会員の前に連れて来なければならない。
23-25 什分の一を納める者は、主の来臨の時に焼かれない。
26-32 聖徒たちは負債を抱えることのないように警告される。
33-36 背く者はシオンから絶たれる。
37-40 教会はもろもろの国民を裁く。
41-43 シオンは栄える。
01 見よ、主なるあなたがたの神は、あなたがたにこのように言う。おお、わたしの教会の長老たちよ、あなたがたは耳を傾けて聞き、あなたがたに関するわたしの思いを受け入れなさい。
02 まことに、わたしはあなたがたに言う。わたしはあなたがたが世に打ち勝つように望んでいるので、あなたがたを哀れもう。
03 あなたがたの中に罪を犯した者たちがいる。しかし、まことに、わたしは言う。この度に限って、わたし自身の栄光と人々の救いのために、わたしはあなたがたの罪を赦した。
04 わたしはあなたがたに王国を与えたので、あなたがたに憐れみ深くあろう。
05 王国の奥義の鍵は、わたしの僕ジョセフ・スミス・ジュニアがわたしの定めに従うかぎり、彼が生きている間、わたしが定めた方法によって彼から取り去られることはない。
06 理由もなく彼に反対する機をうかがってきた者たちがいる。
07 それでも、彼は罪を犯してきた。しかし、まことに、わたしはあなたがたに言う。主なるわたしは、わたしの前に自分の罪を告白して赦しを求める者たちで、死に至る罪を犯していない者たちについては罪を赦す。
08 昔のわたしの弟子たちは、互いに機をうかがい合い、またその心の中で互いを赦さなかった。そして、この悪のゆえに彼らは苦しめられ、ひどく懲らしめられた。
09 それゆえ、わたしはあなたがたに言う。あなたがたは互いに赦し合うべきである。自分の兄弟の過ちを赦さない者は、主の前に罪があるとされ、彼の中にもっと大きな罪が残るからである。
10 主なるわたしは、わたしが赦そうと思う者を赦す。しかし、あなたがたには、すべての人を赦すことが求められる。
11 あなたがたは心の中で言うべきである。すなわち、「神がわたしとあなたの間を裁き、あなたの行いに応じてあなたに報いてくださるように」と。
12 また、自分の罪を悔い改めず、それを告白しない者を、あなたがたは教会員の前に連れて来て、戒めによろうと啓示によろうと、聖文があなたがたに言っているとおりに彼に対処しなければならない。
13 神がたたえられるように、あなたがたはこれを行わなければならない。それは、あなたがたが思いやりを持っていないので赦さないためではなく、あなたがたの立法者に対して罪を犯すことのないように律法の目で義とされるためである。
14 まことに、わたしは言う。この理由で、あなたがたはこれらのことを行わなければならない。
15 見よ、主なるわたしは、わたしの僕であったエズラ・ブースと、またわたしの僕アイザック・モーリーのことを怒った。それは、彼らが律法も戒めも守らなかったからである。
16 彼らは心の中で悪を求めた。そこで、主なるわたしは、わたしの御霊を与えずにおいた。彼らはまったく悪のないものを悪として非難した。それでも、わたしはわたしの僕アイザック・モーリーを赦した。
17 また、わたしの僕エドワード・パートリッジも、見よ、彼も罪を犯し、サタンは彼の霊を滅ぼそうとしている。しかし、これらのことが彼らに知らされて、彼らが悪を悔い改めるとき、彼らは赦される。
18 さて、まことに、わたしは言う。わたしの僕シドニー・ギルバートが、数週間後に自分の仕事に戻り、シオンの地における代理人の業務に携わること、
19 また、彼の見聞きしたことをわたしの弟子たちに知らせて、彼らが滅びないようにすることは、わたしにとって必要である。このために、わたしはこれらのことを語ってきたのである。
20 さらにまた、あなたがたに言う。わたしの僕アイザック・モーリーが、耐えられないような誘惑を受けて、あなたがたの害となる誤った助言をすることのないために、わたしは彼の農場を売るように命じた。
21 わたしは、わたしの僕フレデリック・G・ウィリアムズが彼の農場を売ることは望まない。主なるわたしは、5年の間、カートランドの地に一つのとりでを保持したいからである。その間は、そのことによって何人かの者たちを救えるように、わたしは悪人を打ち滅ぼさない。
22 その時が過ぎると、主なるわたしは、素直な心でシオンの地に上って行く者をだれも罪があるとはしない。主なるわたしは、人の子らの心を求めるからである。
23 見よ、今、人の子の来臨までは今日と呼ばれる。まことに、今日は犠牲の日であり、わたしの民が什分の一を納める日である。什分の一を納める者は、主の来臨の時に焼かれないであろう。
24 今日が過ぎると、焼き払いがある。これは主の言い方である。まことに、わたしは言う。明日、すべて高ぶる者と悪を行う者は、わらのようになる。わたしは彼らを焼き尽くそう。わたしは万軍の主である。わたしはバビロンにとどまる者をだれも容赦しない。
25 それゆえ、あなたがたはわたしを信じるならば、今日と呼ばれるうちに働くであろう。
26 また、わたしの僕であるニューエル・K・ホイットニーとシドニー・ギルバートが、ここにある彼らの店と所有物を売ることは、適切ではない。この地にとどまっている教会員の残りがシオンの地に上って行くまで、それらのものを売るのは賢明ではないからである。
27 見よ、あなたがたの敵に対して負債を抱えることは、わたしの律法の中で言われている、つまり禁じられている。
28 しかし見よ、主が主の欲するときに受け取り、主のよいと思うままに支払うこともしてはならないとは、どんなときにも言われていない。
29 さて、あなたがたは代理人であるので、主の用向きを受けている。そして、あなたがたが主の思いに従って行うことは何であろうと、主の業務である。
30 主はこの終わりの時に、主の聖徒たちがシオンの地で受け継ぎを得られるように、彼らに必要なものを与えるためにあなたがたを任命した。
31 見よ、主なるわたしはあなたがたに宣言する。そして、わたしの言葉は確かであり、果たされないことはない。すなわち、彼らは受け継ぎを得るであろう。
32 しかし、すべてのことは時節にかなって起こる。
33 それゆえ、善を行うことに疲れ果ててはならない。あなたがたは一つの大いなる業の基を据えつつあるからである。そして、小さなことから大いなることが生じるのである。
34 見よ、主は心と進んで行う精神とを求める。そして、進んで行う従順な者は、この終わりの時にシオンの地の良いものを食べるであろう。
35 しかし、背く者はシオンの地から絶たれ、追い出され、その地を受け継がない。
36 まことに、わたしは言う。背く者はエフライムの血統に属さないので、彼らは抜き取られる。
37 見よ、主なるわたしはこの終わりの時に、わたしの教会を、もろもろの国民を裁くために丘の上、あるいは高い場所に座を占める裁判官のようにした。
38 シオンに住む者は、シオンに関するすべてのことを裁くであろう。
39 そして、偽りを言う者や偽善者はシオンに住む者たちによって立証され、また使徒でも預言者でもない者たちは知られるようになる。
40 また、判士である監督や、その副監督たちでさえ、もしも彼らが自分の管理の職に忠実でなければ罪があるとされ、ほかの人々が代わりに立てられる。
41 見よ、わたしはあなたがたに言う。シオンは栄えて、主の栄光がそのうえにあるであろう。
42 そして、シオンは民のために旗となり、天下のあらゆる国から人々がシオンに来るであろう。
43 地のもろもろの国民がシオンのゆえにおののき、シオンの恐ろしい者たちのゆえに恐れる日が来るであろう。主がこれを語った。アーメン。
第65章(主の道を備えよ)
1831年10月、オハイオ州ハイラムにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、218ページ)。預言者はこの啓示を一つの祈りと称している。
1- 2 神の王国の鍵が地上の人にゆだねられており、福音の大義は勝利を得る。
3- 6 福千年の天の王国が来て、地上の神の王国と一つになる。
01 見よ、高い所から遣わされた者、力強く勢力のある者、地の果てまで出て行く者、まことにその声が人々に及ぶ者の声を聴きなさい。「主の道を備え、その道筋をまっすぐにせよ。」
02 神の王国の鍵は地上の人にゆだねられており、あたかも人手によらずに山から切り出された石が全地に満ちるまで転がり進むように、そこから福音は地の果てまで転がり進むであろう。
03 まことに、一つの声は叫ぶ。「あなたがたは主の道を備え、小羊の婚宴を備え、花婿のために用意をせよ。」
04 主に祈り、主の聖なる名を呼び、主の驚くべき業を人々の間に知らせなさい。
05 主に呼び求めて、主の王国が地上に進み行くようにして、地に住む者がそれを受け入れて来るべき時に備えられるようにしなさい。そのとき、人の子は、地上に建てられた神の王国に会うために、その栄光の輝きをまとって天の中を降って来るであろう。
06 そのために、神の王国が進み行きますように。それによって、天の王国が来て、おお、神よ、あなたが天でも地上でもたたえられ、あなたの敵が征服されますように。誉れと力と栄光は、とこしえにいつまでもあなたのものです。アーメン。
第66章(主はわたしの心の思いを御存じである)
1831年10月25日、オハイオ州オレンジにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、219〜221ページ)。この日は、ある重要な大会の初日であった。預言者はこの啓示の前書きとして、「ウィリアム・E・マクレランの求めに応じて、わたしは主に尋ね、次の啓示を受けた」(『教会歴史』第1巻、220ページ)と記している。
1- 4 永遠の聖約は完全な福音である。
5- 8 長老たちは宣べ伝え、証し、人々と論じなければならない。
9-13 主の業において忠実に仕える者は、永遠の命の受け継ぎを保証される。
01 見よ、主はこのようにわたしの僕ウィリアム・E・マクレランに言う。あなたは自分の罪悪を捨てて、わたしの真理を受け入れたので、幸いである、と主なるあなたの贖い主、世の救い主、すなわち、わたしの名を信じるすべての者の救い主は言う。
02 まことに、わたしはあなたに言う。あなたはわたしの永遠の聖約、すなわち、人の子らのもとに送り出されたわたしの完全な福音を受け入れているので、幸いである。それは、昔の使徒たちと預言者たちによって書き記されたとおり、人の子らが命を得て、終わりの時に明らかにされる栄光にあずかる者とされるためである。
03 まことに、わたしはあなた、すなわちわたしの僕ウィリアムに言う。あなたは清いが、完全に清いわけではない。それゆえ、わたしの目にかなわない事柄を悔い改めなさい、と主は言う。主はあなたにそれらの事柄を知らせるからである。
04 さて、まことに、主なるわたしは、わたしがあなたについて何を望んでいるか、すなわち、あなたに関するわたしの思いは何であるかをあなたに示そう。
05 見よ、まことに、わたしはあなたに言う。わたしの思いは、あなたがわたしの福音を地方から地方へ、町から町へ、すなわち、それが宣言されていないそれらの周りの地域で宣言することである。
06 この地に長い間とどまってはならない。シオンの地にまだ上って行ってはならない。しかし、あなたは送れるだけ送りなさい。それ以外に、あなたの財産のことを考えてはならない。
07 東の地方へ行き、あらゆる場所ですべての人に向かって、また彼らの会堂で、証を述べ、人々と論じなさい。
08 わたしの僕サミュエル・H・スミスをあなたとともに行かせなさい。そして、彼を見捨てないようにし、彼にあなたの指示を与えなさい。忠実な者はあらゆる所で強くされるであろう。また、主なるわたしはあなたとともに行こう。
09 病人にあなたの手を置きなさい。そうすれば、快復するであろう。主なるわたしがあなたを遣わすまで、帰ってはならない。苦難の中で忍耐強くありなさい。求めなさい。そうすれば、与えられるであろう。たたきなさい。そうすれば、開かれるであろう。
10 煩わされないようにしなさい。すべての不義を捨てなさい。姦淫をしてはならない。これはあなたが悩まされてきた誘惑である。
11 これらの言葉を守りなさい。これらの言葉は真実であり、確かである。また、あなたは自分の務めを尊んで大いなるものとし、多くの人を、その頭に与えられる永遠の喜びの歌とともに、シオンに押し進めなければならない。
12 最後までこれらのことを続けなさい。そうすればあなたは、恵みと真理に満ちておられる父の右において永遠の命の冠を受けるであろう。
13 まことに、主なるあなたの神、あなたの贖い主、すなわち、イエス・キリストはこのように言う。アーメン。
第67章(啓示の出版)
1831年11月、オハイオ州ハイラムにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、224〜225ページ)。この啓示が与えられたのは、特別大会のときである。この大会では、預言者を通してすでに主から受けていた啓示の出版が検討され、決定された(第1章の前書きを参照)。オリバー・カウドリとジョン・ホイットマーが啓示の原稿をインディペンデンスに持って行き、そこでW・W・フェルプスがそれを『戒めの書』として出版することが決定された。多くの兄弟たちが、彼らのうえに注がれる聖霊が証するままに、当時出版のために集められた啓示はまことに真実であることを厳粛に証した。第1章として知られている啓示を受けた後、啓示の中で使われている言葉について多少の否定的な会話があったことを、預言者は記録している。この啓示はその後に与えられたものである。
1- 3 主は長老たちの祈りを聞き、見守っておられる。
4- 9 主は最も賢い者に、主の啓示の中で最も小さいものと同じものを作るように挑まれる。
10-14 忠実な長老たちは御霊によって変えられ、神の顔を拝する。
01 見よ、そして聴きなさい、おお、ともに集まっているわたしの教会の長老たちよ、わたしがその祈りを聞き、その心を知り、その望みがわたしの前に上って来ている者よ。
02 見よ、見よ、わたしの目はあなたがたのうえにある。天と地はわたしの手の内にある。永遠の富はわたしのものであり、わたしが与えるものである。
03 あなたがたは、自分に差し出された祝福を得られると、努めて信じようとした。しかし見よ、まことに、わたしはあなたがたに言う。あなたがたの心の中に恐れがある。まことにこれが、あなたがたが祝福を受けなかった理由である。
04 さて、主なるわたしは、あなたがたの前にあるこれらの戒めが真実であるという証をあなたがたに与える。
05 あなたがたの目は、わたしの僕ジョセフ・スミス・ジュニアのうえにあった。あなたがたは彼の言葉を知り、また彼の不完全なところを知った。そして、あなたがたは自分の心の中で、彼の言葉よりも優れた表現をするために知識を求めてきた。このことはあなたがたも知っている。
06 さて、あなたがたは『戒めの書』から、まことに戒めの中で最も小さいものを捜し、またあなたがたの中で最も賢い者を選びなさい。
07 あるいは、あなたがたの中のだれかを選び、最も小さい戒めと同等のものを作るならば、そのとき、あなたがたはそれらが真実であるとは分からないと言っても義とされる。
08 しかし、あなたがたがそれと同等のものを作れない場合、それらが真実であることを証しなければ、あなたがたは罪の宣告を受ける。
09 それらの中には少しの不義もないこと、また義にかなうものは上から、光の父から降って来ることを、あなたがたは知っているからである。
10 さらにまた、まことに、わたしはあなたがたに言う。次に述べることはあなたがたの特権であり、またこの務めに聖任されたあなたがたにわたしが与える約束である。すなわち、あなたがたがねたみと恐れを除き去り、また、まだ十分にへりくだっていないのでわたしの前にへりくだるならば、幕は裂け、あなたがたはわたしを見て、わたしがいることを知るであろう。ただし、肉の思いや、生まれながらの心ではなく、霊の心で見るであろう。
11 人は神の御霊によって変えられないかぎり、いまだかつて肉体において神を見た者はいない。
12 生まれながらの人はだれも神の臨在に堪えられない。肉の思いに従う者もそうである。
13 あなたがたは今は神の臨在にも、天使たちの訪れにも堪えることができない。それゆえ、あなたがたが完全になるまで忍耐し続けなさい。
14 あなたがたの心を引き戻さないようにしなさい。そうすれば、あなたがたがふさわしくなって、わたしがよいと思うときに、あなたがたは、わたしの僕ジョセフ・スミス・ジュニアの手によって授けられたものを目にし、知るであろう。アーメン。
第68章(聖霊に感じて語ることは聖文となる)
1831年11月、オハイオ州ハイラムにおいて、オーソン・ハイド、ルーク・S・ジョンソン、ライマン・E・ジョンソン、およびウィリアム・E・マクレランの求めに応じて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、227〜229ページ)。この啓示は、前述の長老たちについて主の思いが知らされるようにとの嘆願にこたえて与えられたものであるが、その内容の多くは全教会に関係するものである。
1- 5 聖霊に感じて語る長老たちの言葉は、聖文である。
6-12 長老たちは宣べ伝え、バプテスマを施さなければならない。そうすれば、心から信じる者にはしるしが伴う。
13-24 アロンの子孫の中の長子は、大管長会の指示の下に、管理監督として務めることができる(すなわち、監督として長の職の鍵を持つ)。
25-28 両親は自分の子供たちに福音を教えるように命じられる。
29-35 聖徒たちは安息日を守り、熱心に働き、祈らなければならない。
01 わたしの僕オーソン・ハイドは、民から民へ、地方から地方へ、悪人の集まりの中で、彼らの会堂で、彼らと論じながら、また彼らにすべての聖文を説き明かしながら、生ける神の御霊により永遠の福音を宣言するように、聖任によって召された。
02 見よ、見よ、これはこの神権に聖任され、出て行く使命に定められたすべての者にとっての一つの範例である。
03 また、聖霊に感じるままに語ることは、彼らにとっての範例である。
04 そして、何であろうと聖霊に感じて語ることは、聖文となり、主の心となり、主の思いとなり、主の言葉となり、主の声となり、救いを得させる神の力となる。
05 見よ、おお、わたしの僕たちよ、これはあなたがたへの主の約束である。
06 元気を出しなさい。恐れてはならない。主なるわたしはあなたがたとともにおり、あなたがたの傍らに立つからである。あなたがたは、わたし、すなわちイエス・キリストについて、わたしが生ける神の子であること、わたしがかつており、今おり、やがて来ることを証しなければならない。
07 あなた、すなわちわたしの僕オーソン・ハイドへの、またわたしの僕ルーク・ジョンソンへの、またわたしの僕ライマン・ジョンソンへの、またわたしの僕ウィリアム・E・マクレランへの、またわたしの教会のすべての忠実な長老たちへの主の言葉はこれである。
08 すなわち、全世界に出て行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝え、わたしがあなたがたに授けた権能を行使し、父と子と聖霊の名によってバプテスマを施しなさい。
09 信じてバプテスマを受ける者は救われる。しかし、信じない者は罰の定めを受ける。
10 信じる者は、書き記されているように、それに伴うしるしを祝福として授けられる。
11 また、あなたがたには、時のしるしと人の子の来臨のしるしを知ることが許される。
12 また、父が証されるすべての者について、あなたがたには、彼らを永遠の命に結び固める力が与えられるであろう。アーメン。
13 さて、聖約と戒めに加える幾つかの事項に関してであるが、それらは次のとおりである。
14 この後、主がふさわしいと思うときに、教会のためにほかの監督たちが任命されて、最初の監督と同じように仕えることになる。
15 彼らはふさわしい大祭司でなければならず、アロンの直系の子孫である場合を除いては、メルキゼデク神権の大管長会によって選任されなければならない。
16 もし彼らがアロンの直系の子孫であり、アロンの子孫の中の長子であれば、監督の職に就く律法上の権利を持つ。
17 長子はこの神権をつかさどる長の職の権利と、この神権の鍵すなわち権能を所有するからである。
18 だれもアロンの直系の子孫で、かつ長子でなければ、この職に就き、この神権の鍵を所有する律法上の権利を持たない。
19 しかし、メルキゼデク神権の大祭司は、それ以下のすべての職の職務を行う権能を持つので、アロンの直系の子孫がだれも見つからないときは、メルキゼデク神権の大管長会の手の下でこの力を有する職に召され、任命され、聖任されるならば、監督の職務を行うことができる。
20 また、アロンの直系の子孫もこの大管長会によって指名され、ふさわしいと認められ、油を注がれ、この大管長会の手の下で聖任されなければならない。そうでなければ、彼らはその神権において職務を行う律法上の権能を与えられない。
21 しかし、父から息子へ伝えられる彼らの神権の権利についての定めがあるので、いつでも彼らが自分の血統を立証できるならば、あるいは前に述べた大管長会の手の下で主からの啓示によってそれを確認するならば、彼らはその油注ぎを要求することができる。
22 さらにまた、監督またはこの務めのために任命される大祭司は、教会の大管長会の前で受けるほか、どのような罪科に対しても審理や罪の宣告を受けることはない。
23 彼はこの大管長会の前で、異議を申し立てる余地のない証拠によって罪があると認められたならば、罪の宣告を受ける。
24 また、悔い改めるならば、彼は教会の聖約と戒めに従って赦される。
25 さらにまた、シオンにおいて、または組織されているそのいずれかのステークにおいて、子供を持つ両親がいて、8歳のときに、悔い改め、生ける神の子キリストを信じる信仰、およびバプテスマと按手による聖霊の賜物の教義を理解するように彼らを教えなければ、罪はその両親の頭にある。
26 これが、シオン、または組織されているそのいずれかのステークに住む者への律法である。
27 その子供たちは、8歳のときに罪の赦しのためのバプテスマを受け、また按手を受けなければならない。
28 また、彼らはその子供たちに祈ることと、主の前をまっすぐに歩むことも教えなければならない。
29 シオンに住む者はまた、安息日を守ってこれを聖なる日として保たなければならない。
30 シオンに住む者はまた、働くように命じられるならば、それを覚えて忠信を尽くして働かなければならない。怠惰な者は主の前に覚えられるからである。
31 ところで、主なるわたしはシオンに住む者を喜んでいない。彼らの中に怠惰な者たちがいるからである。そして、彼らの子供たちも悪事をするようになり、彼らも永遠の富を熱心に求めず、その目は貪欲に満ちている。
32 これらのことはあってはならず、彼らの中からなくしてしまわなければならない。それゆえ、わたしの僕オリバー・カウドリは、これらの言葉をシオンの地に伝えなさい。
33 また、一つの戒めを、わたしは彼らに与える。すなわち、祈るべきときに主の前に祈りをすることを守らない者が、わたしの民の判士の前に覚えられるようにしなさい。
34 これらの言葉は真実であり、確かである。それゆえ、これらに背いてはならないし、これから取り去ってもならない。
35 見よ、わたしはアルパでありオメガである。わたしはすぐに来る。アーメン。
第69章(歴史記録を作るようにとの戒め)
1831年11月、オハイオ州ハイラムにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、234〜235ページ)。早期の出版を意図していた啓示の集録が、11月1日の特別大会において承認された。現在第133章となっている啓示が11月3日に加えられ、「付録」と呼ばれた。大会の決議によって、オリバー・カウドリが、編集された啓示と戒めの原稿を印刷のためにミズーリ州インディペンデンスに運ぶように任命された。彼はまた、ミズーリにおける教会を建てるために寄付された金銭も持参することになった。その旅の道は人家がまばらな地方を通って辺境へ向かうものであり、旅の同伴者のいることが望まれた。
1- 2 ジョン・ホイットマーは、ミズーリまでオリバー・カウドリに同行しなければならない。
3- 8 彼はまた教えを説き、歴史資料を集め、記し、書かなければならない。
01 主なるあなたがたの神は言う。わたしの僕オリバー・カウドリのために、わたしの言葉を聴きなさい。真実で忠実な者が彼とともに行くのでなければ、シオンの地に運ぶ戒めと金銭を彼に託すことは、賢明ではない。
02 それゆえ、主なるわたしは、わたしの僕ジョン・ホイットマーがわたしの僕オリバー・カウドリとともに行くことを望んでいる。
03 また、彼がわたしの教会について目にして知る、すべての重要な事柄の歴史を引き続き書いて作成することを、
04 また彼がわたしの僕オリバー・カウドリやほかの人々から助言と助けを受けることを、主なるわたしは望んでいる。
05 さらにまた、地の方々にいるわたしの僕たちは、自分の管理の職についての報告書をシオンの地に送らなければならない。
06 シオンの地はこれらのものを受け取って行う中心地であり、場所だからである。
07 それでも、わたしの僕ジョン・ホイットマーは、もっと容易に情報を得るために、場所から場所へ、また教会から教会へと巡って何度も旅をしなさい。
08 また、教えを説き、説き明かし、教会のためになる、またシオンの地で成長して代々とこしえにいつまでもそれを所有する後の世代のためになる、すべての事柄を書き、写し、選択し、手に入れなさい。アーメン。
第70章(啓示の出版管理人)
1831年11月12日、オハイオ州カートランドにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、235〜237ページ)。預言者が記した歴史には、11月1日から12日までに4回の特別大会が開かれたことが述べられている。これらの最後の集会で、後に『教義と聖約』と呼ばれる『戒めの書』の重要性が検討された。預言者はそれを、「この終わりの時における教会の基であり、世に益をもたらすものであって、わたしたちの救い主の王国の奥義の鍵が再び人に託されたことを示すものである」(『教会歴史』第1巻、235ページ)と述べている。
1- 5 啓示を出版するために管理人たちが任命される。
6-13 霊的な事柄で働く者たちが報酬を受けるのは当然である。
14-18 聖徒たちは現世のものについて平等でなければならない。
01 見よ、そして聴きなさい、おお、シオンに住む人々と、遠くにいるわたしの教会のすべての人々よ。わたしの僕ジョセフ・スミス・ジュニアと、わたしの僕マーティン・ハリスと、わたしの僕オリバー・カウドリと、わたしの僕ジョン・ホイットマーと、わたしの僕シドニー・リグドンと、わたしの僕ウィリアム・W・フェルプスに、わたしが戒めとして与える主の言葉を聞きなさい。
02 わたしは彼らに一つの戒めを与える。それゆえ、耳を傾けて聞きなさい。主はこのように言う。
03 主なるわたしは彼らを選び、わたしが彼らに与えた、またこの後彼らに与える数々の啓示と戒めについての管理人となるように彼らを聖任した。
04 この管理の職についての報告を、わたしは裁きの日に彼らに求める。
05 それゆえ、わたしはそれらとそれらにかかわる事柄、すなわちそれらによる利益を管理するように彼らを任命した。これが神の教会における彼らの務めである。
06 それゆえ、わたしは彼らに一つの戒めを与える。すなわち、これらのものを教会員にも、世の人々にも与えてはならない。
07 しかしながら、彼らは自分の必要と入り用のために必要な分より多くのものを受けるならば、わたしの倉にそれを渡さなければならない。
08 その利益はシオンに住む者たちのために、また彼らの子孫が王国の律法に従って相続人となるならばその子孫のために、奉献しなければならない。
09 見よ、これは、まことに、主なるわたしが管理の職を人に与えたときに、あるいは将来与えるときに、その職に関して各人に求めることである。
10 見よ、生ける神の教会に属する者は、だれもこの律法を免れない。
11 まことに、監督も、主の倉を管理する代理人も、現世のものに関する管理の職に任命される者も、この律法を免れない。
12 霊的な事柄をつかさどるように任命される者は、現世のものを取り扱うために管理の職に任命される者たちと同じように、報酬を受けるのは当然である。
13 まことに、いっそう豊かに受け、その豊かさは御霊の現れによって彼らに増し加えられる。
14 それでも、現世のものについて、あなたがたは平等でなければならない。しかもそれが不承不承であってはならない。そうでなければ、豊かな御霊の現れは与えられないであろう。
15 さて、この戒めをわたしは僕たちに、彼らがとどまっている間彼らを益するため、また彼らの頭にわたしの祝福が現れるため、さらに彼らの精励の報いと彼らの安全のために与える。
16 また、食物と、衣服と、受け継ぎと、家と、土地のために、これを与える。主なるわたしが彼らを配置するどのような状況の下にあっても、また彼らを送り出すどの場所にあってもそうである。
17 彼らは多くのことに忠実であり、罪を犯さずに、よく行ってきた。
18 見よ、主なるわたしは憐れみ深い者であり、彼らを祝福する。そして、彼らはこれらのことから喜びを得るであろう。まことにそのとおりである。アーメン。
第71章(エズラ・ブースの背教)
1831年12月1日、オハイオ州ハイラムにおいて、預言者ジョセフ・スミスとシドニー・リグドンに与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、238〜239ページ)。預言者はシドニー・リグドンを筆記者として『聖書』の翻訳を続けてきたところで、この啓示を受けた。このとき、この中で与えられている指示を果たすために、翻訳は一時中断された。背教したエズラ・ブースによる幾つかの新聞記事が公表された結果として教会に対して生じていた悪感情を静めるために、兄弟たちは出て行って教えを説かなければならなかった。
1- 4 ジョセフ・スミスとシドニー・リグドンは、福音を宣言するために遣わされる。
5-11 聖徒の敵は言い伏せられる。
01 見よ、主はあなたがた、すなわちわたしの僕であるジョセフ・スミス・ジュニアとシドニー・リグドンにこのように言う。あなたがたが口を開いて、わたしの望むままに与えられる御霊と力によって、わたしの福音、すなわち王国にかかわる事柄を宣言し、聖文からその奥義を説き明かすことが、必要かつ望まれる時がやって来た。
02 まことに、わたしはあなたがたに言う。あなたがたに知らされるまで、しばらくの間、周りの地域において世の人々に宣言し、また教会においても宣言しなさい。
03 まことにこれは、わたしがあなたがたに与える、しばらくの間の使命である。
04 それゆえ、あなたがたはわたしのぶどう園で働きなさい。地に住む者に呼びかけ、証し、来るべき戒めと啓示のために道を備えなさい。
05 さて見よ、これは賢明なことである。読む者は理解し、また受け入れなさい。
06 これを受け入れる者には、もっと豊かに、力さえも与えられるであろう。
07 それゆえ、あなたがたの敵を言い伏せなさい。公にも、ひそかにも、あなたがたと会うように彼らに呼びかけなさい。あなたがたが忠実であれば、彼らの恥が明らかにされるであろう。
08 それゆえ彼らに、主に反対するしっかりした論拠を示させなさい。
09 まことに、主はあなたがたにこのように言う。あなたがたを攻めるために造られる武器は、まったく役に立たない。
10 また、もしだれかがあなたがたに反対して声を上げるならば、その者はわたしがふさわしいと思うときに打ち破られるであろう。
11 それゆえ、わたしの戒めを守りなさい。これらは真実であり、確かである。まことにそのとおりである。アーメン。
第72章(監督の責任)
1831年12月4日、オハイオ州カートランドにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、239〜241ページ)。数人の長老と会員が、自分の務めを知るために、また教会の教えについてさらに教化を受けるために集まっていた。本章は、同じ日に受けた2つの啓示を1つにまとめたものである。第1〜8節では、監督としてのニューエル・K・ホイットニーの召しが知らされている。この後に、彼は召され聖任された。その後、監督の義務に関して追加の情報を与える第9〜26節を受けた。
1- 8 長老たちは、監督に自分の管理の職について報告しなければならない。
9-15 監督は倉を管理し、貧しい人と乏しい人の世話をする。
16-26 監督は長老たちのふさわしさを証明しなければならない。
01 耳を傾け、主の声を聴きなさい、おお、ともに集まったあなたがた、わたしの教会の大祭司であり、王国の力を与えられた者たちよ。
02 まことに、主はこのように言う。わたしが必要としているのは、一人の監督があなたがたのために、すなわち主のぶどう園のこの場所における教会のために、あなたがたの中から任命されることである。
03 まことに、このことに関して、あなたがたは賢明に行ってきた。この世においても永遠にわたっても、主はすべての管理人の手より、管理の職について報告することを求める。
04 この世において忠実で賢い者は、彼のために用意された父の住まいを受け継ぐのにふさわしいと見なされる。
05 まことに、わたしはあなたがたに言う。わたしのぶどう園のこの場所における教会の長老たちは、わたしのぶどう園のこの場所でわたしから任命される監督に、自分の管理の職について報告しなければならない。
06 これらのことは記録に残して、シオンの監督に渡さなければならない。
07 監督の義務は、与えられた戒めと大会の声によって知らされるであろう。
08 さて、まことに、わたしはあなたがたに言う。わたしの僕ニューエル・K・ホイットニーは、この力を持つように選ばれ、聖任されるべき人である。これは主なるあなたがたの神、あなたがたの贖い主の思いである。まことにそのとおりである。アーメン。
09 すでに与えられている律法に加えて、ぶどう園のこの場所における教会のために聖任された監督の義務を知らせる主の言葉は、まことに次のとおりである。
10 すなわち、主の倉を管理すること、ぶどう園のこの場所における教会の基金を受け取ること、
11 前に命じられたように長老たちの報告を記録すること、および彼らの入り用を補うことである。彼らは返済するものを持っていれば、自分が受けるものに対して返済しなければならない。
12 これもまた教会の益のために、すなわち貧しい者と乏しい者のために奉献するためである。
13 また、返済するものを持っていない者については、報告を記録し、それをシオンの監督に渡すようにする。するとシオンの監督は、主が彼の手にゆだねるものから負債の支払いをする。
14 教会員のために、また世の人々のために、福音と王国にかかわる事柄を取り扱い、霊的な事柄において働く忠実な人の働きは、負債に対する支払いをシオンの監督に求めるものである。
15 このように、その支払いは教会が行う。律法に従ってシオンに上って来る人は皆、シオンの監督の前にすべてのものを置かなければならないからである。
16 さて、まことに、わたしはあなたがたに言う。ぶどう園のこの場所にいる長老は皆、ぶどう園のこの場所の監督に自分の管理の職についての報告書を出さなければならないので、
17 ぶどう園のこの場所における判士すなわち監督から、シオンの監督にあてた証明書によって、すべての人は受け入れられる者とされ、そして受け継ぎのために、また賢い管理人かつ忠実な働き人として迎え入れられるために、すべてのことが満たされるのである。
18 そうでなければ、シオンの監督に受け入れられない。
19 さて、まことに、あなたがたに言う。ぶどう園のこの場所における教会の監督に報告をするすべての長老は、自分が働いている教会や諸教会からの推薦をもらって、自分自身と自分の報告をあらゆる点で承認してもらえるようにしなさい。
20 さらにまた、わたしの教会の出版に関する諸事を扱う管理人として任命されているわたしの僕たちは、すべての事柄について監督または監督たちに援助を要求する権利を持つ。
21 それは、啓示が出版されて地の果てまで出て行くようにするため、また彼らがあらゆる点で教会を益する資金を得られるようにするため、
22 また彼らもあらゆる点で承認を受け、賢い管理人と見なされるためである。
23 さて見よ、これは、わたしの教会の支部が設けられるどこの地においても、広い範囲に及ぶすべての支部のために範例とすべきものである。わたしはこれでわたしの言葉を終わりにする。アーメン。
24 王国の律法に加えて、少しの言葉を、教会の会員について、すなわちシオンに上って行くように聖なる御霊により命じられる者と、シオンに上って行く特権を与えられている者について述べておく。
25 これらの者は、教会の3人の長老からの証明書、または監督からの証明書を監督のもとに携えて行きなさい。
26 シオンの地に上って行く者は、そうしなければ、賢い管理人とは見なされないであろう。これもまた一つの範例である。アーメン。
第73章(聖書の改訂)
1832年1月10日、オハイオ州ハイラムにおいて、預言者ジョセフ・スミスとシドニー・リグドンに与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、241〜242ページ)。前年の12月上旬以来、預言者とシドニーは教えを説く業に従事してきた。そして、この方法によって、教会に対して生じていた批判的な感情が大いに軽減された(第71章の前書きを参照)。
1- 2 長老たちは宣べ伝え続けなければならない。
3- 6 ジョセフ・スミスとシドニー・リグドンは、『聖書』の翻訳を完了するまで翻訳を続けなければならない。
01 まことに、主はこのように言う。わたしが必要としているのは、大会まで、彼らが福音を宣べ伝え、周りの地域における諸教会で説き続けることである。
02 その後、見よ、大会の声によって、彼らの様々な使命が知らされるであろう。
03 さて、まことに、わたしはあなたがた、すなわちわたしの僕であるジョセフ・スミス・ジュニアとシドニー・リグドンに言う。再び翻訳する必要がある、と主は言う。
04 可能なかぎり大会まで周りの地域で教えを説き、そしてその後は、翻訳の仕事を完了するまで続ける必要がある。
05 書き記されているようにさらに知らされるまで、これを長老たちにとっての規範としなさい。
06 さて、今はこれ以上のことを示さない。腰に帯を締め、まじめでありなさい。まことにそのとおりである。アーメン。
第74章(コリント人への第1の手紙の説明)
1832年1月、オハイオ州ハイラムにおいて、預言者ジョセフ・スミスに与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、242ページ)。預言者は次のように記している。「前述の主の言葉〔教義と聖約第73章〕を受けるとすぐに、わたしは聖典の翻訳を再開し、1月25日に開かれることになっていた大会の直前まで熱心に働いた。この間に、わたしはまた、コリント人への第1の手紙第7章14節の説明として次の啓示を受けた。」(『教会歴史』第1巻、242ページ)
1- 5 パウロは彼の時代の教会員に、モーセの律法に従わないように忠告する。
6- 7 幼い子供たちは聖い者であり、贖罪によって聖められている。
01 なぜなら、信者でない夫は妻によって聖められており、また、信者でない妻も夫によって聖められているからである。もしそうでなければ、あなたがたの子供たちは汚れていることになるが、しかし今、聖いではないか。
02 さて、使徒の時代には、イエス・キリストの福音を信じていないすべてのユダヤ人の間で、割礼の律法が守られていた。
03 そして、割礼の律法に関して人々の間で大きな論争が起こった。信者でない夫が、その子供たちが割礼を受けて、すでに成就したモーセの律法に従うことを願ったからである。
04 そして、その子供たちはモーセの律法に従って育てられたので、彼らの先祖の言い伝えを心に留め、キリストの福音を信じなかった。このようにして、彼らは聖くない者となった。
05 したがって、この理由で、使徒は教会員に手紙を書いて、主からではなく彼自身から出た戒めを与えたのである。すなわち、モーセの律法が彼らの中から廃されないかぎり、信者は信者でない者と結ばれてはならないというものである。
06 それは、その子供たちに割礼が施されることのないためであり、また幼い子供たちは聖くないという言い伝えが廃されるようにするためである。そのような言い伝えがユダヤ人の中にあったからである。
07 しかし、幼い子供たちは、イエス・キリストの贖罪によって聖められているので、聖い者である。これが聖文の意味していることである。
第75章(主は忠実に福音を宣べ伝える人々を祝福される)
1832年1月25日、オハイオ州アマーストにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、242〜245ページ)。この啓示が与えられたのは、以前に指定された大会のときである。この大会で、ジョセフ・スミスは大神権の大管長に支持され、聖任された。自分が伝える教えを人々に理解させるのに困難を覚えていたある長老たちは、彼らの当面の義務についてもっと詳しく知りたいと望んだ。そこで、この啓示が与えられた。
1- 5 福音を宣べ伝える忠実な長老たちは、永遠の命を得る。
6-12 すべてのことを教えてくださる慰め主を受けるために祈りなさい。
13-22 長老たちは、彼らの伝える教えを拒む者たちを裁く座に着く。
23-36 宣教師の家族は、教会員から助けを受けなければならない。
01 まことに、まことに、わたしの御霊の声によって語る者、アルパでありオメガであり、あなたがたの主でありあなたがたの神であるわたしは、あなたがたに言う。
02 聴きなさい、おお、出て行ってわたしの福音を宣言し、わたしのぶどう園で刈り込みをすることを志願した人々よ。
03 見よ、わたしはあなたがたに言う。わたしの思いは、あなたがたが出て行き、とどまることも怠けることもなく、あなたがたの勢力を尽くして働くことである。
04 ラッパの音のようにあなたがたの声を上げ、わたしがあなたがたに与えた啓示と戒めに従って真理を宣言しなさい。
05 このように、忠実であれば、あなたがたは多くの束を積まれ、誉れと、栄光と、不死不滅と、永遠の命を冠として与えられるであろう。
06 それゆえ、まことに、わたしは、わたしの僕ウィリアム・E・マクレランに言う。わたしは東の地方へ行くようにという彼に与えた任務を取り消す。
07 そして、彼に新しい任務と新しい戒めを与え、それによって、彼の心のつぶやきに対して懲らしめを与える。
08 彼は罪を犯した。それでも、わたしは彼を赦し、再び彼に、「あなたは南の地方へ行きなさい」と言う。
09 わたしの僕ルーク・ジョンソンを彼とともに行かせ、わたしが2人に命じた事柄を宣言させなさい。
10 2人にとって必要なすべてのことを教える慰め主を受けるために、主の名を呼ばせなさい。
11 気を落とさないように常に祈らせなさい。これを行うならば、わたしはまことに最後まで彼らとともにいるであろう。
12 見よ、これがあなたがたに関する、主なるあなたがたの神の思いである。まことにそのとおりである。アーメン。
13 さらにまた、まことに、主はこのように言う。わたしの僕オーソン・ハイドとわたしの僕サミュエル・H・スミスに、東の地方へ旅をさせ、わたしが彼らに命じたことを宣言させなさい。彼らが忠実であれば、見よ、わたしはまことに最後まで彼らとともにいるであろう。
14 さらにまた、まことに、わたしの僕ライマン・ジョンソンと、わたしの僕オーソン・プラットに言う。彼らも東の地方へ旅に出なければならない。そうすれば、見よ、見よ、わたしは最後まで彼らとともにいる。
15 さらにまた、わたしの僕エイサ・ドッズと、わたしの僕カーブズ・ウィルソンに言う。彼らも西の地方へ旅に出て、わたしが彼らに命じたようにわたしの福音を宣言しなければならない。
16 忠実な者はすべてのものに打ち勝ち、終わりの日に高く上げられるであろう。
17 さらにまた、わたしの僕メージャー・N・アシュリーと、わたしの僕バー・リッグズに言う。彼らも南の地方へ旅に出なさい。
18 まことに、これらすべての者は、わたしが命じたように旅に出て、家から家へ、村から村へ、町から町へ行きなさい。
19 そして、どの家に入っても、人々があなたがたを迎えてくれるなら、その家にあなたがたの祝福を残しなさい。
20 また、どの家に入っても、人々が迎えてくれなければ、あなたがたは速やかにその家を去り、彼らに対する証としてあなたがたの足のちりを払い落とさなければならない。
21 そうすれば、あなたがたは喜びと楽しみで満たされるであろう。また、このことを知っておきなさい。すなわち、裁きの日に、あなたがたはその家の裁き人となり、彼らを罪に定めるであろう。
22 裁きの日には、異教徒の方がその家よりも耐えやすいであろう。それゆえ、腰に帯を締め、忠実でありなさい。そうすれば、あなたがたはすべてのものに打ち勝ち、終わりの日に高く上げられるであろう。まことにそのとおりである。アーメン。
23 さらにまた、主はあなたがたにこのように言う。おお、あなたがたに関する主の思いを知ろうとして自分の名を告げた、わたしの教会の長老たちよ。
24 見よ、わたしはあなたがたに言う。世の人々に福音を宣言するために召されて、世の人々のもとに遣わされる必要のある人々の家族を扶養する助けをすること、またその人々の家族を扶養することは、教会の義務である。
25 それゆえ、主なるわたしは、あなたがたにこの戒めを与える。あなたがたは、兄弟たちが喜んで心を開くならば、あなたがたの家族の住む所を手に入れなさい。
26 そして、家族の住む所を手に入れ、かつ教会から家族の扶助を得ることのできるすべての者は、東であろうと、西であろうと、北であろうと、南であろうと、必ず世に出て行かなければならない。
27 彼らに求めさせなさい。そうすれば、彼らに与えられるであろう。たたかせなさい。そうすれば、開かれるであろう。彼らの行くべき所は、高い所から、まことに慰め主によって知らされるであろう。
28 さらにまた、まことに、わたしはあなたがたに言う。自分の家族を扶養する義務を負っている者には皆、扶養させなさい。そうすれば、その人は決して冠を失うことはない。また、このような者には教会の中で働かせなさい。
29 皆、すべてのことについて熱心でありなさい。怠惰な者は、悔い改めて自分の行いを改めないかぎり、教会の中でいるべき場所を得られないであろう。
30 わたしの僕シメオン・カーターとわたしの僕エマー・ハリスに、務めに関して一つとならせなさい。
31 また、わたしの僕エズラ・セアとわたしの僕トーマス・B・マーシュも、
32 わたしの僕ハイラム・スミスとわたしの僕レイノルズ・カフーンも、
33 わたしの僕ダニエル・スタントンとわたしの僕セイモア・ブランソンも、
34 わたしの僕シルベスター・スミスとわたしの僕ギデオン・カーターも、
35 わたしの僕ラグルズ・エイムズとわたしの僕スティーブン・バーネットも、
36 また、わたしの僕マイカ・B・ウェルトンとわたしの僕イーデン・スミスも、同様である。まことにそのとおりである。アーメン。
第76章(各種の栄光の示現)
1832年2月16日、オハイオ州ハイラムにおいて、預言者ジョセフ・スミスとシドニー・リグドンに与えられた示現(『教会歴史』第1巻、245〜252ページ)。預言者はこの示現の記録の前書きとして、次のように記している。「わたしはアマーストの大会から帰ると、聖典の翻訳を再開した。これまでに受けてきたいろいろな啓示から、人の救いに関する多くの重要な事項が『聖書』から取り去られたか、あるいはそれが編さんされる前に失われたか、どちらかであることは明らかであった。残された真理からおのずと明らかなように、もし神がすべての人に肉体にあってなした行いに応じて報いを与えられるとすれば、聖徒たちの永遠の住まいとされる『天』という言葉には、一つではなく複数の王国が含まれるに違いない。それで、『ヨハネによる福音書』を翻訳している最中に、わたしとリグドン長老は次のような示現を見た。」(『教会歴史』第1巻、245ページ)この示現が与えられたのは、預言者が、ヨハネによる福音書第5章29節を翻訳した後のことである。
1- 4 主は神であられる。
5-10 王国の奥義は、すべての忠実な者に明らかにされる。
11-17 すべての者が、正しい者の復活の時か、あるいは正しくない者の復活の時に出て来る。
18-24 多くの世界に住む者が、イエス・キリストの贖罪によって神のもとに生まれた息子や娘となる。
25-29 神の一天使が落ちて、悪魔になった。
30-49 滅びの子は永遠の罰の定めを受ける。そのほかの者は皆、何らかの階級の救いを得る。
50-70 日の栄えの王国における昇栄する者の栄光と報いが述べられる。
71-80 月の栄えの王国を受け継ぐ者について述べられる。
81-113 星の栄え、月の栄え、日の栄えの世界の栄光の内にある者の状態が説明される。
114-119 忠実な者は、聖なる御霊の力によって神の王国の奥義を目にし、理解することができる。
01 おお、天よ、聞け。おお、地よ、耳を傾けよ。そこに住む者よ、喜べ。主は神であり、主のほかに救い主はおられないからである。
02 主の知恵は偉大であり、主の道は驚くべきものであって、主の行われることの広大さをだれも知り尽くすことはできない。
03 主の目的が達せられないことはなく、主の手をとどめることのできる者はだれもいない。
04 永遠から永遠にわたって主は変わることのない御方であり、主の年は尽きることがない。
05 「主はこのように言う。すなわち、主なるわたしは、わたしを畏れる者に憐れみ深くかつ恵み深く、また最後まで義をもって真理にかなってわたしに仕える者に誉れを与えるのを喜びとする。
06 彼らの受ける報いは大きく、彼らの栄光は永遠である。
07 わたしは彼らにすべての奥義を、すなわち昔から隠されていたわたしの王国のすべての奥義を明らかにし、また来るべき時代におけるわたしの王国に関するすべてのことについても、わたしの思いのよしとするところを彼らに知らせよう。
08 まことに、永遠の驚異さえも、彼らは知るであろう。また、わたしは来るべきこと、多くの時代のことさえも彼らに示そう。
09 彼らの知恵は大いなるものとなり、彼らの理解は天に達する。彼らの前で知者の知恵は滅び、賢者の理解も無に帰する。
10 わたしは、わたしの御霊によって彼らに光を注ぎ、またわたしの力によってわたしのひそかな思い、すなわち、目が見ず、耳が聞かず、人の心に思い浮かびもしなかったそれらの事柄を彼らに知らせるからである。」
11 わたしたち、ジョセフ・スミス・ジュニアとシドニー・リグドンは、主の1832年2月16日、御霊に感じて、
12 神にかかわる事柄を目にし理解できるように、御霊の力によってわたしたちの目は開かれ、わたしたちの理解に光が注がれた。
13 それらの事柄は、世界が存在する前に初めからあったこと、まことに初めから御父の懐におられた御父の独り子を通して御父によって定められたことである。
14 わたしたちはその御方について証する。わたしたちが述べる証は、御子であるイエス・キリスト、すなわち、わたしたちが天の示現の中で目にし、言葉を交わしたイエス・キリストの完全な福音である。
15 わたしたちは、主がわたしたちに命じられた翻訳の業を行っていたときに、ヨハネによる福音書第5章29節に至り、それはわたしたちに次のように与えられた。
16 すなわち、それは死者の復活について、また人の子の声を聞く者について語っている。
17 「善を行った人々は正しい者の復活の時に、また悪を行った人々は正しくない者の復活の時に出て来るであろう。」
18 これはわたしたちを驚かせた。それが御霊によってわたしたちに与えられたからである。
19 わたしたちがこれらのことについて思いにふけっていたときに、主はわたしたちの理解の目に御手を触れてくださり、わたしたちの理解の目が開かれた。そして、主の栄光が周りを照らした。
20 そして、わたしたちは御父の右に御子の栄光を見、その完全を受けた。
21 また、神と小羊を拝しており、またとこしえにいつまでも神と小羊を拝する、聖なる天使たちと聖められている者たちを御父の御座の前に見た。
22 そして今、小羊についてなされてきた多くの証の後、わたしたちが最後に小羊についてなす証はこれである。すなわち、「小羊は生きておられる。」
23 わたしたちはまことに神の右に小羊を見たからである。また、わたしたちは証する声を聞いた。すなわち、「彼は御父の独り子であり、
24 彼によって、彼を通じて、彼から、もろもろの世界が現在創造され、また過去に創造された。そして、それらに住む者は神のもとに生まれた息子や娘となる」と。
25 また、わたしたちはこのことも見たので証する。すなわち、神の前で権威を持っていた神の一天使が、御父から愛されて御父の懐におられた独り子に背き、神と御子の前から落とされ、
26 そして、滅びと呼ばれた。もろもろの天は彼のために泣き悲しんだからである。彼は暁の子ルシフェルであった。
27 わたしたちは見た。見よ、彼は落ちた。暁の子でさえも落ちた。
28 わたしたちがまだ御霊に感じている間に、主はわたしたちに、その示現を書き記すように命じられた。神に背き、わたしたちの神とそのキリストの王国を取ろうとしたサタン、年を経た蛇、すなわち悪魔を、わたしたちは見たからである。
29 彼は神の聖徒たちに戦いを挑み、彼らを取り囲む。
30 また、わたしたちは、彼と戦って打ち負かされた者たちの苦しみを示現で見た。主の声が次のようにわたしたちに聞こえた。
31 「わたしの力を知り、それにあずかる者とされながら、自らを悪魔の力に打ち負かされるに任せ、また真理を否定し、わたしの力に反抗するに自らを任せたすべての者について、主は次のように言う。
32 すなわち、彼らは滅びの子であり、生まれなかった方が彼らのためによかったとわたしが言う者である。
33 彼らは激しい怒りの器であり、悪魔やその使いとともに永遠に神の激しい怒りを受けるように定められるからである。
34 この世でも来るべき世でも赦されることはないとわたしが言ったのは、彼らについてである。」
35 それは、彼らが聖なる御霊を受けた後にそれを否定したため、また御父の独り子を否定したため、また独り子を自ら十字架につけて公に辱めたためである。
36 これらの者は、悪魔やその使いとともに火と硫黄の池の中に入る者であり、
37 また第2の死が何らかの力を持つ唯一の者であり、
38 まことに、主の激しい怒りによる苦しみを受けた後も、主の定められたときに贖われない唯一の者である。
39 残りの者は皆、もろもろの世界が造られる前に御父の懐におられた、ほふられた小羊の勝利と栄光によって、死者の復活により導き出されるからである。
40 天からの声がわたしたちに証した福音、すなわち喜びのおとずれはこれである。
41 「彼、すなわちイエスは、世のために十字架につけられ、世の罪を負い、世を聖め、それをすべての不義から清めるため世に来た。
42 御父からイエスの力の下に置かれて、彼により造られたすべての者が、彼によって救われるためである。
43 彼は御父の栄光を現し、そして、御父から御子を示された後に御子を否定する滅びの子らを除く、その御手によって造られたすべての者を救われる。」
44 それゆえ、イエスは彼らを除くすべての者を救われる。しかし、彼らは悪魔やその使いとともに永遠に治めるために、永久の罰、すなわち無窮の罰、すなわち永遠の罰を受ける。そこでは、彼らのうじは死なず、火は消えることがない。それが彼らの苦痛である。
45 また、その終わり、その場所、その苦痛を知っている者はだれもいない。
46 それを受ける者とされる者のほかに、それは人に明らかにされなかっただけでなく、今も明らかにされず、また将来も明らかにされることはない。
47 「それでも、主なるわたしはそれを示現によって多くの者に示すが、すぐにまたそれを閉じる。
48 それゆえ、その終わり、その幅、その高さ、その深さ、またその悲惨さを、彼らは理解することなく、この罪の宣告に定められる者のほかにはだれも知らない。」
49 そして、わたしたちは、「示現を書き記しなさい。見よ、これで神を敬わない者の受ける苦しみの示現は終わりである」と告げる声を聞いた。
50 さらにまた、わたしたちは証する。わたしたちは見聞きしたからである。正しい者の復活の時に出て来る人々に関するキリストの福音の証はこれである。
51 すなわち、彼らはイエスの証を受け入れ、その名を信じ、そしてイエスの名によって水の中に沈められ、イエスから与えられた戒めのとおりにその埋葬に倣ってバプテスマを受けた者である。
52 それは戒めを守ることによって、彼らが自分のすべての罪から洗われて清くされ、この力を持つように聖任され結び固められている者の按手によって聖なる御霊を受けるためである。
53 また、彼らは信仰によって勝利を得、御父が正しくかつ真実な者すべてに注がれる約束の聖なる御霊により結び固められている者である。
54 彼らは長子の教会である。
55 彼らは御父からすべてのものをその手に与えられた者である。
56 彼らは祭司であり、王であり、御父の完全と御父の栄光を受けた者であり、
57 また、メルキゼデクの位に従ういと高き方の祭司である。このメルキゼデクの位は、エノクの位に従い、かつ独り子の位に従うものであった。
58 それゆえ、書き記されているように、彼らは神々、すなわち神の子である。
59 それゆえ、生も死も、現在のものも将来のものも、すべてのものは彼らのものである。すべては彼らのものであり、彼らはキリストのものであり、キリストは神のものである。
60 彼らはすべてのものに打ち勝つ。
61 それゆえ、だれも人間を誇ってはならない。むしろすべての敵をその足の下に従わせる神を誇りなさい。
62 これらの者は、とこしえにいつまでも神とそのキリストの前に住む。
63 これらは、キリストが地上でその民を治めるために天の雲の中を来られるとき、キリストが伴って来られる者である。
64 これらは、第1の復活にあずかる者である。
65 これらは、正しい者の復活の時に出て来る者である。
66 これらは、シオンの山に、また生ける神の都、天の場所、至聖所に来る者である。
67 これらは、無数の天使の集まりと、エノクの教会の総集いと、長子の教会の総集いに加わった者である。
68 これらは、神とキリストが万民の審判者として住まわれる、天にその名が記されている者である。
69 これらは、自らの血を流すことによってこの完全な贖罪を成し遂げられた、新しい聖約の仲保者イエスを通じて完全な者とされた正しい人々である。
70 これらは、その体が日の栄えの状態にある者である。その栄光は太陽の栄光、すなわちすべての者の至高者なる神の栄光であり、その栄光は大空の太陽によって象徴されると記されている。
71 さらにまた、わたしたちは月の栄えの世界を見た。見よ、見よ、これらの者は月の栄えの世界に属する者であり、その栄光は、月の栄光が大空の太陽と違っているように、御父の完全を受けた長子の教会の栄光とは違っている。
72 見よ、これらは、律法なしに死んだ者である。
73 また、獄にとどめられた人々の霊であって、肉において人間として裁きを受けるために、御子が訪れて、福音を宣べ伝えられた者である。
74 また、これらは、肉においてはイエスの証を受け入れなかったが、後にそれを受け入れた者である。
75 これらは、世の高潔な人々でありながら、人間の悪巧みによって目をくらまされた者である。
76 これらは、イエスの栄光を受けるが、その完全は受けない者である。
77 これらは、御子の臨在は受けるが、御父の完全は受けない者である。
78 それゆえ、彼らは日の栄えの体ではなく、月の栄えの体であって、月が太陽と違っているように栄光において違っている。
79 これらは、イエスの証に雄々しくない者である。それゆえ、彼らはわたしたちの神の王国の冠を得ない。
80 さて、これでわたしたちが月の栄えの世界について見た示現は終わり、わたしたちがまだ御霊に感じている間に、これを書き記すように主はわたしたちに命じられた。
81 さらにまた、わたしたちは星の栄えの世界の栄光を見た。その栄光は、星の栄光が大空の月の栄光と違っているように、さらに劣った世界の栄光である。
82 これらは、キリストの福音を受け入れず、イエスの証も受け入れなかった者である。
83 これらは、聖なる御霊を否定しない者である。
84 これらは、地獄に落とされる者である。
85 これらは、最後の復活まで、主すなわち小羊なるキリストがその業を終えられるまで、悪魔から贖われない者である。
86 これらは、永遠の世界において主の完全を受けないが、月の栄えの者の働きによって聖なる御霊を受ける者である。
87 そして、月の栄えの者は、日の栄えの者の働きによって受ける。
88 また、星の栄えの者は、彼らのために仕えるように任じられる天使たち、すなわち彼らのために仕える霊となるように任じられる天使たちの働きによって聖き御霊を受ける。彼らは救いを受け継ぐ者だからである。
89 このように、わたしたちは天の示現の中に星の栄えの世界の栄光を見たが、それは人知ではとうてい計り知れないものである。
90 神からそれを示された者のほかには、だれもそれを知らない。
91 このように、わたしたちは月の栄えの世界の栄光を見たが、それはあらゆる点で、すなわち栄光において、力において、威勢において、支配において、星の栄えの世界の栄光に勝っている。
92 またこのように、わたしたちは日の栄えの世界の栄光を見たが、それはあらゆる点で勝っている。ここにおいて、神すなわち御父は、とこしえにいつまでもその御座に着いて治めておられる。
93 その御座の前に、すべてのものが恭しく身をかがめ、とこしえにいつまでも神に栄光を帰するのである。
94 神の前に住む者は長子の教会である。彼らは神の完全と神の恵みを受けたので、彼らが見られているように見、彼らが知られているように知る。
95 また、神は力において、威勢において、支配において、彼らを等しい者とされる。
96 太陽の栄光が一つであるように、日の栄えの世界の栄光は一つである。
97 また、月の栄光が一つであるように、月の栄えの世界の栄光は一つである。
98 また、もろもろの星の栄光が一つであるように、星の栄えの世界の栄光は一つである。ある星と別の星との間に栄光の違いがあるように、星の栄えの世界においては、あるものと別のものとの間に栄光の違いがある。
99 これらは、パウロにつく者であり、アポロにつく者であり、またケパにつく者である。
100 これらは、自分たちはある者につく、また自分たちは別の者につくと言う者である。すなわち、ある者はキリストに、ある者はヨハネに、ある者はモーセに、ある者はエライアスに、ある者はイザヤスに、ある者はイザヤに、またある者はエノクにつく。
101 しかし福音も、イエスの証も、預言者たちも、永遠の聖約も受け入れなかった。
102 最後に、これらすべての者は、聖徒たちとともに集められず、長子の教会のもとに引き上げられて雲の中に迎えられることのない者である。
103 これらは、偽りを言う者、魔術を使う者、姦淫を行う者、みだらな行いをする者、また偽りを好んで行う者である。
104 これらは、地上で神の激しい怒りを受ける者である。
105 これらは、永遠の火の刑罰を受ける者である。
106 これらは、キリストがすべての敵をその足の下に従わせて、その業を完成される時の満ちるまで、地獄に投げ落とされて、全能の神の激しい怒りを受ける者である。
107 そのときに、キリストは汚れのない状態で王国を御父に引き渡し、それをささげて、「わたしは勝利を得て、独りで酒ぶねを、すなわち全能の神の激しい怒りの酒ぶねを踏みました」と言われる。
108 その後、キリストは栄光の冠を受け、その力の御座に着いてとこしえにいつまでも治められる。
109 しかし見よ、見よ、わたしたちは星の栄えの世界の栄光とそこに住む者と、彼らが天の大空の星のように、あるいは海辺の砂のように数限りないのを目にし、
110 また主の声が告げられるのを聞いた。「これらすべての者はひざをかがめ、すべての舌が、とこしえにいつまでも御座に着いている者に告白するであろう。
111 彼らはその行いに応じて裁かれ、すべての人は自分の行いに応じて、用意されている住まいにおいて自分の領域を受けるであろう。
112 彼らはいと高き方の僕である。しかし、神とキリストの住む所には、世々限りなく、来ることができない。」
113 これでわたしたちが見た示現は終わり、わたしたちはまだ御霊に感じている間に、これを書き記すように命じられた。
114 しかし、主の業と、主がわたしたちに示してくださった主の王国の奥義は、大いなる驚くべきものであり、栄光において、威勢において、支配において、すべての理解を超えている。
115 主はわたしたちに、わたしたちがまだ御霊に感じている間に、これらを書き記してはならないと命じられた。これらは、人が語ることを許されないものである。
116 また、人にはこれらを知らせる能力もない。これらは、神を愛し、神の前に自らを清くする者に神が授けてくださる聖なる御霊の力によってのみ、目にし、理解することのできるものだからである。
117 神はこれらの者に、自分で見て知るこの特権を授けられる。
118 それは、御霊の力と現れによって、彼らが肉体にあって栄光の世界における神の臨在に堪えることができるためである。
119 神と小羊に、とこしえにいつまでも、栄光と誉れと支配がありますように。アーメン。
第77章(黙示録の解説)
1832年3月、オハイオ州ハイラムにおいて、預言者ジョセフ・スミスに与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、253〜255ページ)。預言者は、「聖文の翻訳に関連して、わたしは『ヨハネの黙示録』について次の説明を受けた」(『教会歴史』第1巻、253ページ)と記している。
1- 4 生き物は霊を持っており、不滅の状態の地球上で永遠の幸いな状態の中に住む。
5- 7 この地球には、7000年間の現世の存在がある。
8-10 何人もの天使が福音を回復し、地上で業を行う。
11 144000人に印が押される。
12-14 キリストは第7の千年の初めに来られる。
15 2人の預言者が、ユダヤ民族に対して立てられる。
01 問い。黙示録第4章6節でヨハネにより述べられているガラスの海とは何か。
答え。それは聖められた、不滅かつ永遠の状態にある地球である。
02 問い。同じ節の中で述べられている4つの生き物によって、わたしたちは何を理解すべきか。
答え。それらは黙示者ヨハネが神のパラダイスである天、および人と獣と這うものと空の鳥の幸福を描写するのに用いた比喩的な表現である。霊のものは現世のものの形であり、現世のものは霊のものの形である。人間の霊はその体の形であり、また獣の霊、および神が創造されたほかのあらゆる生き物の霊も同様である。
03 問い。4つの生き物は個々の生き物に限られるか。それとも、それらは種類や階級を表すか。
答え。それらは4つの個々の生き物に限られる。これは、幾つかの種類の生き物が永遠の幸いを享受する際の、それらに定められた創造の階級や領域における栄光を表すために、ヨハネに示されたものである。
04 問い。それらの生き物が持っていた目と翼によって、わたしたちは何を理解すべきか。
答え。それらの目は、光と知識の表れである。すなわち、それらは知識に満ちている。また、それらの翼は力の表れであり、動く力や、行動する力などを表す。
05 問い。ヨハネにより述べられている24人の長老によって、わたしたちは何を理解すべきか。
答え。わたしたちは次のように理解すべきである。すなわち、ヨハネが見たこれらの長老たちは、奉仕の業に忠実であって、すでに亡くなっていた長老である。彼らは7つの教会に属し、そのときには神のパラダイスにいた。
06 問い。ヨハネが見た7つの封印で裏を封じられている巻き物によって、わたしたちは何を理解すべきか。
答え。わたしたちは次のように理解すべきである。すなわち、それには明らかにされた神の御心と奥義と業が載っている。また、この地球が存続する7000年間、すなわち現世の存在の間のこの地球に関する神の摂理についての隠された事柄も載っている。
07 問い。それを封じている7つの封印によって、わたしたちは何を理解すべきか。
答え。わたしたちは次のように理解すべきである。すなわち、最初の封印には最初の千年のことが載っており、また第2の封印には第2の千年のこと、というようにして第7に至る。
08 問い。黙示録第7章1節に述べられている4人の天使によって、わたしたちは何を理解すべきか。
答え。わたしたちは次のように理解すべきである。すなわち、彼らは神から遣わされた4人の天使であり、地の四方を支配する力を与えられていて、命を救ったり、滅ぼしたりする。これらの者は、あらゆる国民、部族、国語の民、民族に託す永遠の福音を持っており、また天を閉じる力、命に結び固める力、あるいは暗闇の世界に投げ落とす力を持っている。
09 問い。黙示録第7章2節の、東から上って来る天使によって、わたしたちは何を理解すべきか。
答え。わたしたちは次のように理解すべきである。すなわち、東から上って来る天使は、イスラエルの12の部族を治めるために生ける神の印を与えられている者である。それゆえ、彼は永遠の福音を持っている4人の天使に叫んで、「わたしたちの神の僕たちの額に、わたしたちが印を押してしまうまでは、地も、海も、木も損なってはならない」と言う。また、もしあなたがたがそれを受け入れることを望めば、この人こそ、イスラエルの部族を集め、万事を元どおりにするために来ることになっているエライアスである。
10 問い。この章に述べられていることが完了するのはいつか。
答え。これらのことは第6の千年、すなわち第6の封印が解かれるときに完了する。
11 問い。イスラエルの全部族から144000人、すなわち各部族から12000人ずつ印を押すことによって、わたしたちは何を理解すべきか。
答え。わたしたちは次のように理解すべきである。すなわち、印を押される者たちは、永遠の福音をつかさどるために神の聖なる位に聖任される大祭司である。彼らは、長子の教会に来たいと望むすべての者を導くために、地のもろもろの国民を治める力を与えられている天使たちによって、あらゆる国民、部族、国語の民、民族の中から聖任される者である。
12 問い。黙示録第8章に述べられている、ラッパを吹き鳴らすことによって、わたしたちは何を理解すべきか。
答え。わたしたちは次のように理解すべきである。すなわち、神が6日の間に世界を造り、7日目にその業を終えて、それを聖なるものとし、また地のちりから人を造られたように、まさにそのように第7の千年の初めに主なる神は地球を聖なるものとし、人の救いを完了し、すべてのものを裁き、そしてすべてのものの終わりに至るまですべてのものを結び固め終えるときにその力の下に置かれなかったもののほか、すべてのものを贖われる。また、7人の天使がラッパを吹き鳴らすのは、第7の千年の初めにおける主なる神の業の備えと完了、すなわち主の来臨の時に先立つ道の備えである。
13 問い。黙示録第9章に記されている様々なことが完了するのはいつか。
答え。これらのことは、第7の封印が解かれた後、キリストの来臨前に完了する。
14 問い。黙示録第10章に述べられている、ヨハネが食べた小さな巻き物によって、わたしたちは何を理解すべきか。
答え。わたしたちは次のように理解すべきである。すなわち、それは彼がイスラエルのもろもろの部族を集めるという使命であり、定めであった。見よ、この人こそ、書き記されているように、必ず来て万事を元どおりにするエライアスである。
15 問い。黙示録第11章の2人の証人によって、何を理解すべきか。
答え。彼らは、終わりの時、回復の時にユダヤ民族に対して立てられ、ユダヤ人が集められて彼らの先祖の地にエルサレムの都を築いた後に彼らに預言することになっている、2人の預言者である。
第78章(奉献:永遠の聖約)
1832年3月、オハイオ州ハイラムにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、255〜257ページ)。貧しい人のために倉を設けるという目的をもって、この制度が主からジョセフ・スミスに示された。数々の啓示の中で主が語りかけられた各個人がだれであるか、世の人々に知られることは、必ずしも望ましいことではなかった。そのため、この啓示、ならびにこれに続く幾つかの啓示の出版に際して、その兄弟たちは実名以外の名前で呼ばれた。各個人の名前を知られないようにしておく必要性がなくなってから後は、彼らの実名が括弧に入れて示された。しかし今日、変名を使い続ける必要がないので、本書では現在、最初の原稿にあるとおりに実名だけが使われている。
1- 4 聖徒たちは組織して、倉を設けなければならない。
5-12 彼らの財産の賢明な使用は救いに通じる。
13-14 教会はこの世の権力から独立していなければならない。
15-16 ミカエル(アダム)は聖者(キリスト)の指示の下に仕えている。
17-22 忠実な者は幸いである。彼らはすべてのものを受け継ぐからである。
01 主はジョセフ・スミス・ジュニアに語って言われた。「わたしの教会の大神権に聖任されている者たち、ともに集まった者たちよ、わたしの言葉を聴きなさい、と主なるあなたがたの神は言う。
02 高い所からあなたがたを聖任した者、あなたがたがわたしの前に持ち出した事柄によって救いがあなたがたにあるように、あなたがたの耳に知恵の言葉を語る者の勧告を聴きなさい、と主なる神は言う。
03 まことに、わたしはあなたがたに言う。時は来ており、今や近い。見よ、見よ、この地においてもシオンの地においても、わたしの民の中の貧しい者のために倉の諸事を整え確立するに当たって、わたしの民の組織があることが必要である。
04 人の救いと、天におられるあなたがたの父の栄光のために、あなたがたが支持してきた大義を推し進める目的をもって、わたしの教会の不変かつ永遠の組織と制度としてそれが必要である。
05 それは、あなたがたが天のものとのきずなにおいて平等になり、また天のものを得るために地上のものにおいても平等になるためである。
06 あなたがたは地上のものにおいて平等でなければ、天のものを得ることにおいて平等にはなれないからである。
07 あなたがたは、わたしから日の栄えの世界で一つの場所を与えられることを望むならば、わたしがあなたがたに命じ、あなたがたに求めてきたことを行うことによって、自らを備えなければならない。
08 さて、まことに、主はこのように言う。わたしの栄光のために、この制度にともに加わっているあなたがたによって、すべてのことが行われることが必要である。
09 言い換えれば、わたしの僕ニューエル・K・ホイットニーと、わたしの僕ジョセフ・スミス・ジュニア、およびわたしの僕シドニー・リグドンは、シオンにいる聖徒たちとともに評議会の席に着きなさい。
10 そうしなければ、サタンが彼らの心を真理からそらそうとしているので、彼らは目をくらまされた者となり、彼らのために備えられている事柄を理解しないであろう。
11 それゆえ、わたしは一つの戒めをあなたがたに与える。破ることのできない盟約、すなわち永遠の聖約によって、自らを備えかつ組織しなさい。
12 それを破る者は、教会における自分の職と立場を失い、また贖いの日までサタンに引き渡されて打たれるであろう。
13 見よ、これはわたしがあなたがたを備えるものであり、基であり、またあなたがたが与えられる戒めを果たせるように、わたしがあなたがたに与える範例である。
14 それは、あなたがたに下る艱難があるにもかかわらず、わたしの摂理によって、教会が日の栄えの世界の下にある他のすべての造られたものの上で自立するためである。
15 また、あなたがたが備えられた冠を受け、多くの王国を治める者とされるためである。このように、アダム・オンダイ・アーマンの基を設けたシオンの聖者である主なる神は言う。
16 この神は、ミカエルをあなたがたの君に任じ、彼の足を定め、彼を高い所に置き、また日の初めもなく命の終わりもない聖者の勧告と指示の下における救いの鍵を彼に授けた。
17 まことに、まことに、わたしはあなたがたに言う。あなたがたは幼い子供であり、父がどれほどの大いなる祝福を御手の中に持っていて、あなたがたのために備えておられるかをまだ理解していない。
18 あなたがたは、今はすべてのことに耐えることはできない。しかし、元気を出しなさい。わたしがあなたがたを導いて行くからである。王国はあなたがたのものであり、その祝福もあなたがたのものであり、また永遠の富もあなたがたのものである。
19 すべてのことを感謝して受け入れる者は、栄光を与えられるであろう。また、この世のものも百倍、いやそれ以上、加えられるであろう。
20 それゆえ、わたしがあなたがたに命じたことを行いなさい、とあなたがたの贖い主、すなわち子なるアーマン、あなたがたを取り上げる前にすべてのことを備える者は言う。
21 あなたがたは長子の教会であり、主はあなたがたを雲の中に取り上げて、すべての人にその人の分を定めるからである。
22 そして、忠実で賢い管理人は、すべてのものを受け継ぐであろう。アーメン。」
第79章(ジェレド・カーターへの召し)
1832年3月、オハイオ州ハイラムにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、257ページ)。
1- 4 ジェレド・カーターは、慰め主によって福音を宣べ伝えるように召される。
01 まことに、わたしはあなたに言う。わたしの思いは、わたしの僕ジェレド・カーターが、聖任を受けたその聖任の力をもって、地方から地方へ、町から町へ、再び東の地方へ赴き、胸躍る大いなる喜びのおとずれ、すなわち永遠の福音を宣言することである。
02 わたしは彼に、真理と彼の行くべき道とを教える慰め主を遣わそう。
03 そして、彼が忠実であれば、わたしはそれに応じて彼に数々の束を冠として与えよう。
04 それゆえ、わたしの僕ジェレド・カーターよ、心を喜ばせなさい、恐れてはならない、とあなたの主、すなわちイエス・キリストは言う。アーメン。
第80章(スティーブン・バーネットへの召し)
1832年3月、オハイオ州ハイラムにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、257ページ)。
1- 5 スティーブン・バーネットとイーデン・スミスは、どこでも彼らが選ぶ場所において宣べ伝えるように召される。
01 まことに、主はあなた、すなわちわたしの僕スティーブン・バーネットにこのように言う。行きなさい。世界に出て行って、あなたの声の下に来るすべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。
02 あなたが同僚を欲しているので、わたしはあなたにわたしの僕イーデン・スミスを与えよう。
03 それゆえ、あなたがたは行って、わたしの福音を宣べ伝えなさい。北であろうと南であろうと、東であろうと西であろうと、どこでもよい。あなたがたは迷うことはあり得ないからである。
04 あなたがたがこれまでに聞き、確かに信じ、かつ真実であると知っている事柄を告げ知らせなさい。
05 見よ、これがあなたがたを召した者、あなたがたの慰め主、すなわちイエス・キリストの思いである。アーメン。
第81章(フレデリック・G・ウィリアムズへの召し)
1832年3月、オハイオ州ハイラムにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、257〜258ページ)。フレデリック・G・ウィリアムズが、大祭司、ならびに大神権の大管長会における副管長に召される。歴史記録の示すところによれば、この啓示が1832年3月に与えられたとき、ジェシー・ガウスが、啓示によって大管長会におけるジョセフ・スミスの副管長の職に召された。しかしながら、彼がこの職にふさわしい態度を保ち続けられなかったとき、その召しは、その後フレデリック・G・ウィリアムズに移された。(1832年3月付けの)この啓示は大管長会の正式な組織への一歩と見なされるべきものであり、特にこの組織における副管長の職を指定し、この職が尊いものであることを説明している。ガウス兄弟はしばらくの間働いたが、1832年12月に教会から破門された。ウィリアムズ兄弟は、1833年3月18日に、ここで述べられている職に聖任された。
1- 2 王国の鍵は常に大管長会によって保持される。
3- 7 フレデリック・G・ウィリアムズは務めに忠実であれば、永遠の命を受ける。
01 まことに、まことに、わたしはあなた、すなわちわたしの僕フレデリック・G・ウィリアムズに言う。語る者の声、すなわち主なるあなたの神の言葉に耳を傾けなさい。あなたが召される召し、すなわち、わたしの教会における大祭司となり、わたしの僕ジョセフ・スミス・ジュニアの副管長となる召しに留意しなさい。
02 わたしは、大神権の大管長会に常に属する王国の鍵を彼に授けた。
03 それゆえ、まことに、わたしは彼を認めており、彼を祝福する。また、わたしがあなたを選任した職においてあなたが忠実に助言し、またあなたが声に出しても心の中でも、公にもひそかにも常に忠実に祈り、さらに生ける者の地で、また同胞の間で福音を宣言するあなたの務めにも忠実であるならば、わたしはあなたも祝福しよう。
04 これらのことを行うことによって、あなたは同胞に最も大いなる善を行い、またあなたの主である者の栄光を増すであろう。
05 それゆえ、忠実でありなさい。わたしがあなたを任命した職において務めなさい。弱い者を助け、垂れている手を上げ、弱くなったひざを強めなさい。
06 あなたは最後まで忠実であれば、わたしが父の家に用意した住まいにおいて、不死不滅と永遠の命の冠を受けるであろう。
07 見よ、見よ、これらは、アルパでありオメガである者、すなわちイエス・キリストの言葉である。アーメン。
第82章(主の言うことを行うとき、主はそれに対して義務を負う)
1832年4月26日、ミズーリ州ジャクソン郡において、預言者ジョセフ・スミスに与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、267〜269ページ)。この啓示が与えられたのは、預言者ジョセフ・スミスが大神権の大管長として支持された教会の総会のときである。彼は、1832年1月25日、オハイオ州アマーストで大祭司と長老と会員の大会においてすでにこの職に聖任されていた(第75章の前書きを参照)。以前はこの啓示の出版に際して、名前を挙げられた人がだれであるかを隠すために、変名が使われていた(第78章の前書きを参照)。
1- 4 多く与えられれば、多く求められる。
5- 7 暗闇が世を支配している。
8-13 わたしたちが主の言われることを行うとき、主はそれに対して義務を負われる。
14-18 シオンは美しさと聖さを増さなければならない。
19-24 すべての者は自分の隣人の益を図るように努めなければならない。
01 まことに、まことに、わたしはあなたがた、すなわちわたしの僕たちに言う。あなたがたが互いに過ちを赦し合ったので、主なるわたしは同じようにあなたがたを赦す。
02 それでも、あなたがたの中にはひどく罪を犯した者がいる。まことに、あなたがたのすべてが罪を犯した。しかし、まことに、わたしはあなたがたに言う。ひどい裁きがあなたがたの頭に下らないように、今から後、気をつけて、罪から遠ざかりなさい。
03 多く与えられる者からは多く求められ、いっそう大いなる光に対して罪を犯す者は、いっそう大きな罪の宣告を受けるからである。
04 あなたがたが啓示を求めてわたしの名を呼ぶと、わたしはそれらをあなたがたに与える。そして、わたしがあなたがたに与えるわたしの言葉をあなたがたが守らなければ、あなたがたは戒めに背く者となる。正義と裁きは、わたしの律法に付随する罰である。
05 それゆえ、わたしは一人に言うことをすべての者に言う。すなわち、敵対する者がその領域を広げ、暗闇が支配しているので、目を覚ましていなさい。
06 神の怒りは地に住む者に向かって燃えている。そして、だれ一人善を行う者はいない。すべての者が道を外れているからである。
07 さて、まことに、わたしはあなたがたに言う。主なるわたしは、どのような罪もあなたがたに負わせない。あなたがたの道を行き、これからはもう罪を犯さないようにしなさい。罪を犯す者には以前の罪が戻るであろう、と主なるあなたがたの神は言う。
08 さらにまた、あなたがたに言う。わたしはあなたがたに新しい戒めを与えて、あなたがたがわたしの思いを理解できるようにする。
09 言い換えれば、あなたがたの救いのためとなるように、あなたがたがわたしの前でどのように行動すればよいか、あなたがたに指示を与える。
10 あなたがたがわたしの言うことを行うとき、主なるわたしはそれに対して義務を負う。しかし、あなたがたがわたしの言うことを行わないとき、あなたがたは何の約束も受けない。
11 それゆえ、まことに、わたしはあなたがたに言う。わたしの僕たち、エドワード・パートリッジとニューエル・K・ホイットニー、A・シドニー・ギルバートとシドニー・リグドン、わたしの僕ジョセフ・スミス、ジョン・ホイットマーとオリバー・カウドリ、およびW・W・フェルプスとマーティン・ハリスは、背きによって裁きが直ちに伴うことなしには破ることのできない盟約と聖約によって、あなたがたの様々な管理の職においてともに結ばれることが必要である。
12 貧しい者の諸事と、シオンの地とカートランドの地の両方における監督の務めに関するすべてのことを処理するためである。
13 わたしは、いと高き方の聖徒たちの益のために、またシオンのためのステークとして、わたしがふさわしいと思うときにカートランドの地を聖別した。
14 シオンは美しさと聖さを増し、その境は広げられ、そのステークは強くされなければならない。まことに、わたしはあなたがたに言う。シオンは立ち上がり、その美しい衣を着なければならない。
15 それゆえ、わたしはあなたがたに次の戒めを与える。すなわち、あなたがたはこの聖約によって結束しなさい。それは主の律法に従って行わなければならない。
16 見よ、これはあなたがたの益のために、わたしの知恵にかなっている。
17 あなたがたは平等でなければならない。言い換えれば、あなたがたは自分の管理の職に関する諸事を処理するために、その入り用が正当であれば、それぞれ自分の入り用と必要に応じて財産を要求する平等な権利がある。
18 これはすべて、生ける神の教会の益のため、またすべての者が自分のタラントをさらに増すため、またすべての者がほかのタラントをまことに百倍も得て、全教会の共有財産となるように主の倉に納めるためである。
19 すべての者はその隣人の益を図るように努め、また神の栄光にひたすら目を向けてすべてのことをなすようにしなければならない。
20 あなたがたが罪を犯さなければ、わたしはこの制度を、あなたがたのために、またあなたがたの継承者のために永遠の制度となるように定めた。
21 この聖約に対して罪を犯し、それに対して心をかたくなにする者は、わたしの教会の律法に従って扱い、贖いの日までサタンに引き渡して打たれるに任せなければならない。
22 さて、まことに、わたしはあなたがたに言う。そして、これは賢明なことである。すなわち、あなたがた自身のために、不義の富を持つ者と友になりなさい。そうすれば、彼らはあなたがたを滅ぼさないであろう。
23 裁きはわたし一人に任せなさい。それはわたしのすることであり、わたしが報復するからである。平安があなたがたにあるように。わたしの祝福があなたがたに続くように。
24 あなたが確固とした状態から堕落しなければ、王国はなおもあなたがたのものであり、いつまでもそうである。まことにそのとおりである。アーメン。
第83章(寡婦と孤児に関する教会の律法)
1832年4月30日、ミズーリ州インディペンデンスにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、269〜270ページ)。この啓示は、預言者が兄弟たちと評議会の席に着いていたときに受けたものである。
1- 4 婦人と子供は、その夫と父親に扶養を求める権利がある。
5- 6 やもめと孤児は、教会に扶養を求める権利がある。
01 まことに、教会の律法に加えて、女たちと子供たち、すなわち教会に属している者で自分の夫や父親を失った者について、主はこのように言う。
02 女たちは夫が取り去られるまで、夫に扶養を要求する権利がある。また、彼女たちは戒めに背く者であるとされなければ、教会内で会員資格を持つ。
03 もし忠実でなければ、彼女たちは教会内で会員資格を持たない。しかしそれでも、彼女たちはその地の法律に従って自分の受け継ぎの地にとどまることができる。
04 すべての子供たちは成人になるまで、その親に扶養を求める権利がある。
05 またその後、親が彼らに受け継ぎを与える分を持っていなければ、彼らは教会に、言い換えれば、主の倉に求める権利がある。
06 倉は教会員の奉献によって維持しなければならない。そして、やもめと孤児を扶養しなければならない。貧しい者も同様である。アーメン。
第84章(神権の誓詞と聖約)
1832年9月22、23日、オハイオ州カートランドにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、286〜295ページ)。9月の間に、長老たちが東部諸州における伝道から帰り、彼らの働きについての報告を始めていた。次の教えを受けたのは、彼らがこの喜びの時節にともにいたときのことである。預言者はこれを神権に関する啓示と呼んだ。
1- 5 新エルサレムと神殿がミズーリに建てられる。
6-17 モーセからアダムに至る神権の系譜が与えられる。
18-25 大神権は神の知識の鍵を持つ。
26-32 小神権は天使の働きと備えの福音の鍵を持つ。
33-44 人は神権の誓詞と聖約によって永遠の命を得る。
45-53 キリストの御霊は人々を照らす。また、世は罪の状態にある。
54-61 聖徒たちは自分が受けたものについて証しなければならない。
62-76 彼らは福音を宣べ伝えなければならない。宣べ伝えれば、しるしが伴う。
77-91 長老たちは財布や袋を持たずに出て行くべきである。そうすれば、主は彼らの必要としているものに心を配ってくださる。
92-97 悪疫とのろいが、福音を拒む者を待ち受けている。
98-102 シオンの贖いについての新しい歌が明らかにされる。
103-110 各人をそれぞれの職に就かせ、それぞれの召しにおいて働かせなさい。
111-120 主の僕たちは、終わりの時の荒廃の忌まわしさについて宣言しなければならない。
01 イエス・キリストの僕ジョセフ・スミス・ジュニアと6人の長老たちがその心を一つにし、高い所にその声を上げたときに、彼らに与えられたイエス・キリストの啓示。
02 まことに、主がその預言者たちの口を通して語ったとおり、主の民の回復のために、また新エルサレムの都となるシオンの山に立つ聖徒たちの集合のために、終わりの時に設立された主の教会に関する主の言葉。
03 この都は主の指によって指定され、ジョセフ・スミス・ジュニアと、主の心にかなう他の者たちによって奉献された、ミズーリ州の西の境にある神殿用地を起点として建てられるであろう。
04 まことに、主の言葉は次のとおりである。すなわち、新エルサレムの都は聖徒たちの集合によって、この場所、すなわち神殿の場所を起点として建てなければならない。この神殿はこの時代に築かれるであろう。
05 まことに、主のために一つの家が建てられて、雲がその上にとどまるまで、この時代の人々のすべてが世を去ることはない。その雲とは、まことにその家に満ちる主の栄光である。
06 そして、聖なる神権によるモーセの息子たち、そのモーセは彼のしゅうとであるエテロの手の下でそれを受け、
07 エテロはカレブの手の下でそれを受け、
08 カレブはエリフの手の下でそれを受け、
09 エリフはエレミの手の下で受け、
10 エレミはガドの手の下で受け、
11 ガドはイザヤスの手の下で受け、
12 イザヤスは神の手の下でそれを受けた。
13 イザヤスはまたアブラハムの時代に生きていて、彼から祝福を受けた。
14 このアブラハムはメルキゼデクから神権を受け、メルキゼデクは先祖の血統を通してそれを受け、まことにノアまで至り、
15 ノアから先祖の血統を通してエノクまで至り、
16 エノクから、兄の陰謀によって殺されたアベルに至る。アベルは、神の命令により最初の人であった父アダムの手によって神権を受けた。
17 この神権はあらゆる時代に神の教会の中に存続し、日の初めもなく年の終わりもない。
18 また、主はアロンとその子孫にも、代々一つの神権を確認した。この神権も、神の最も聖なる位に従う神権とともにいつまでも存続し、残るものである。
19 また、この大神権は福音をつかさどり、王国の奥義の鍵、すなわち神の知識の鍵を持つ。
20 それゆえ、この神権の儀式によって神性の力が現れる。
21 また、神権の儀式と権能がなくては、肉体を持つ人間に神性の力は現れない。
22 これがなくては、だれも神、すなわち父の御顔を見て、なお生きていることはできないからである。
23 さて、このことを、モーセは荒れ野の中でイスラエルの子らに分かりやすく教え、その民が神の顔を見ることができるように、彼らを聖めようと熱心に努めた。
24 しかし、彼らは心をかたくなにし、神の臨在に堪えることができなかった。そのため、主の怒りは彼らに向かって燃え、主は激しく怒って、彼らは荒れ野にいる間神の安息に入れないと誓った。この安息とは、主の完全な栄光のことである。
25 それゆえ、主は彼らの中からモーセを取り去り、また聖なる神権も取り去った。
26 そして、小神権が存続した。この神権は、天使の働きと備えの福音の鍵を持つものである。
27 この福音は、悔い改めとバプテスマと罪の赦しの福音、また肉の戒めの律法であって、主は激しく怒り、この律法をアロンの家とともにイスラエルの子らの中にヨハネに至るまで存続させた。そのヨハネは、母の胎内から聖霊に満たされており、神が立てた者である。
28 彼はまだ子供のときにバプテスマを受け、また生後8日で神の天使によってこの力、すなわち、ユダヤ人の王国を打ち倒し、主の民の前に主の道をまっすぐにし、一切の権威をその手に与えられている主の来臨のために彼らを備える力を持つように聖任されたのである。
29 さらにまた、長老と監督の職は、大神権に属する、なくてはならない付属の職である。
30 さらにまた、教師と執事の職は、小神権に属する、なくてはならない付属の職である。この小神権は、アロンと彼の子孫に確認されたものである。
31 それゆえ、わたしがモーセの息子たちに関して言ったように、モーセの息子たちと、アロンの息子たちは、受け入れられるささげ物と犠牲を主の家においてささげるであろう。その家はこの時代に、わたしが定めたように聖別された場所に主のために建てられる。
32 そして、モーセの息子たちとアロンの息子たちは、シオンの山の主の家で、主の栄光をもって満たされるであろう。その息子たちとは、あなたがたのことである。また、わたしの教会を築き上げるためにわたしが召して遣わした多くの者も、同様である。
33 だれでも忠実であって、わたしが語ったこれら2つの神権を得て、自分の召しを尊んで大いなるものとする者は、御霊により聖められてその体が更新される。
34 これらの者は、モーセの息子たち、またアロンの息子たちとなり、アブラハムの子孫となり、神の教会となり、神の王国となり、神の選民となる。
35 主は言う。この神権を受けるすべての者は、わたしを受け入れるのである。
36 わたしの僕たちを受け入れる者は、わたしを受け入れるからである。
37 また、わたしを受け入れる者は、わたしの父を受け入れる。
38 そして、わたしの父を受け入れる者は、わたしの父の王国を受けるのである。それゆえ、わたしの父が持っておられるすべてが、彼に与えられるであろう。
39 これは神権に伴う誓詞と聖約によってである。
40 それゆえ、神権を受ける者は皆、わたしの父のこの誓詞と聖約を受け入れるのである。わたしの父がこれを破られることはあり得ず、またこれが取り消されることもあり得ない。
41 しかし、だれでもこの聖約を受け入れた後にこれを破り、これから完全に離れてしまう者は、この世でも来るべき世でも、罪の赦しを受けることはない。
42 また、この神権に来ない者は皆、災いである。あなたがたはこの神権をすでに受けており、わたしは今日ここにいるあなたがたに、天からわたし自身の声によって今これを確認する。また、まことに、わたしは天の衆群とわたしの天使たちに、あなたがたに対する務めを与えた。
43 わたしは、今あなたがたに一つの戒めを与える。自分自身について気をつけ、永遠の命の言葉を熱心に心に留めるようにしなさい。
44 あなたがたは、神の口から出る一つ一つの言葉に従って生きなければならないからである。
45 主の言葉は真理であり、また真理であるものはすべて光であり、光であるものはすべて御霊、すなわちイエス・キリストの御霊だからである。
46 御霊は世に来るすべての人に光を与え、また御霊はその声を聴く全世界のすべての人を照らす。
47 そして、御霊の声を聴くすべての人は、神、すなわち父のもとに来る。
48 すると、父はその人に、あなたがたに更新し確認された聖約について教えられる。これはあなたがたのために、またあなたがたのためだけでなく全世界のためにも、あなたがたに確認されているものである。
49 全世界は罪の状態にあり、暗闇の下で、また罪の束縛の下でうめいている。
50 そして、彼らが罪の束縛の下にあるのは、これによって分かる。すなわち、彼らはわたしのもとに来ないからである。
51 だれでもわたしのもとに来ない者は、罪の束縛の下にあるのである。
52 また、だれでもわたしの声を受け入れない者は、わたしの声を知らず、わたしにつく者ではない。
53 これによって、あなたがたは義人と悪人の違いを知り、また今まさに全世界が罪と暗闇の下でうめいているのを知ることができるのである。
54 また、不信仰のために、また自分の受けたものを軽々しく扱ったために、あなたがたの思いは過去に暗くなることがあった。
55 この虚栄と不信仰は全教会に罪の宣告を招いた。
56 この罪の宣告はシオンの子ら、まことにすべての者のうえにある。
57 彼らが悔い改めて、新しい聖約、すなわち『モルモン書』と、わたしが彼らに与えた以前の戒めを思い起こし、そしてただ口にするだけでなく、わたしが記してきたものに従って行動するまで、彼らは依然としてこの罪の宣告の下にある。
58 これによって、彼らが父の王国にふさわしい実を結べるようにするためである。そうでなければ、シオンの子らのうえに注がれる懲らしめと裁きが残る。
59 王国の子らはわたしの聖なる地を汚すであろうか。まことに、わたしはあなたがたに、「汚さない」と言う。
60 まことに、まことに、わたしの言葉、すなわちわたしの声を今聞いているあなたがたに言う。あなたがたはこれらのものを受け入れるならば、幸いである。
61 わたしはあなたがたの罪を赦して、この戒めを与えるからである。すなわち、あなたがたは、あなたがたに知らされたこれらのことを世のすべての人に証するために、厳粛に、また祈りの精神をもって、あなたがたの思いを確固としていなさい。
62 あなたがたは全世界に出て行きなさい。また、あなたがたはどこでも自分の行けない所に証を送り、それがあなたがたから全世界のすべての造られたものに伝わるようにしなさい。
63 わたしの使徒たちに言ったように、わたしはあなたがたに言う。あなたがたはわたしの使徒、すなわち神の大祭司だからである。あなたがたは、父がわたしに与えてくださった者である。あなたがたはわたしの友である。
64 それゆえ、わたしの使徒たちに言ったように、もう一度あなたがたに言う。あなたがたの言葉を信じて、罪の赦しのために水でバプテスマを受ける者は皆、聖霊を受けるであろう。
65 そして、信じる者には、このようなしるしが伴う。
66 すなわち、わたしの名によって、彼らは多くの驚くべき業を行う。
67 わたしの名によって、彼らは悪霊を追い出す。
68 わたしの名によって、彼らは病人を癒す。
69 わたしの名によって、彼らは目の見えない者の目を開け、耳の聞こえない者の耳を開く。
70 また、口の利けない者の舌は語るようになる。
71 だれかが毒を盛っても、それは彼らに害を与えない。
72 蛇の毒は彼らを害する力を持たない。
73 しかし、わたしは一つの戒めを彼らに与える。彼らはこれらのことを自慢してはならないし、世の人々の前でこれらを語ってもならない。これらのことはあなたがたの益のために、また救いのために、あなたがたに与えられるからである。
74 まことに、まことに、わたしはあなたがたに言う。あなたがたの言葉を信じることなく、また聖霊を受けるために、わたしの名によって水の中で罪の赦しのためのバプテスマを受けない者は、罰の定めを受け、父とわたしがいる父の王国に来ることはないであろう。
75 あなたがたにあてたこの啓示と戒めは、まさに今この時点から世のすべての者に効力を持つ。そして、福音はそれをまだ受けていないすべての者に及ぶ。
76 しかし、まことに、わたしは王国を与えられたすべての者に言う。彼らは以前の悪い行いを悔い改めるべきであることを、あなたがたは彼らに宣べなければならない。彼らはその不信仰な悪い心のゆえに、とがめを受けなければならない。また、シオンのあなたがたの兄弟たちも、わたしがあなたがたを遣わしたときにあなたがたに逆らったので、とがめを受けなければならない。
77 さらにまた、わたしは、友であるあなたがたに言う。今から後、わたしはあなたがたを友と呼ぶ。わたしがあなたがたにこの戒めを与えることは必要である。すなわち、あなたがたは、わたしがともにいて、わたしの力をもって福音を宣べ伝えるために旅をした時代のわたしの友のようになりなさい。
78 わたしは彼らに、財布も袋も、また2枚の上着も持つことを許さなかった。
79 見よ、わたしは世の人々を試みるためにあなたがたを遣わす。そして、働き人が報酬を受けるのは当然である。
80 また、行って王国のこの福音を宣べ伝え、あらゆる点で引き続き忠実である者は、心が疲れることも暗くなることもなく、体や手足や関節が疲れることもない。髪の毛一筋も、知られずに地に落ちることはない。また、これらの者は飢えることも、渇くこともない。
81 それゆえ、あなたがたは明日のことを思い煩ってはならない。何を食べようか、何を飲もうか、何を着ようかと思い煩ってはならない。
82 野のゆりがどのように育っているか、考えてみるがよい。働きもせず、紡ぎもしない。そして、栄華を極めた世の王国も、この花の一つほどにも着飾ってはいない。
83 天におられるあなたがたの父は、これらのものがすべてあなたがたに必要であることを知っておられる。
84 それゆえ、明日のことは明日に思い煩わせなさい。
85 また、あなたがたは何を言おうかと、前もって思い煩ってはならない。ただ絶えず命の言葉をあなたがたの心の中に大切に蓄えるようにしなさい。そうすれば、それぞれの者に必要な部分が、必要なそのときに授けられるであろう。
86 それゆえ、この戒めは神から務めに召される教会のすべての忠実な者にあてられたものであるので、あなたがたの中で、出て行って王国のこの福音を宣言する者はだれも、この時点から、財布や袋を携えてはならない。
87 見よ、わたしは世の人々を彼らのすべての不義な行いのゆえに責めるために、また来るべき裁きについて彼らに教えるために、あなたがたを遣わす。
88 そして、あなたがたを受け入れる者がだれであろうと、わたしもそこにいるであろう。わたしはあなたがたに先立って行こう。わたしはあなたがたの右におり、また左にいる。わたしの御霊はあなたがたの心の中にある。また、わたしの天使たちはあなたがたの周囲にいて、あなたがたを支えるであろう。
89 だれでもあなたがたを受け入れる者は、わたしを受け入れるのである。その人はあなたがたに食物を与え、衣服を与え、また金銭を与えるであろう。
90 そして、あなたがたに食物を与え、衣服を与え、あるいは金銭を与える者は、決してその報いを失うことはない。
91 また、これらのことを行わない者は、わたしの弟子ではない。これによって、あなたがたはわたしの弟子を知ることができる。
92 あなたがたを受け入れない者から離れて、独りになり、暑くても寒くても、あなたがたの足を水で、すなわち純粋な水で洗い清め、天におられるあなたがたの父にその証を示しなさい。そして、再びその人のもとに戻ってはならない。
93 どの村や町に入っても、同様にしなさい。
94 しかしながら、熱心に探しなさい。惜しんではならない。あなたがたや、あなたがたの言葉や、わたしについてのあなたがたの証を拒む家や村や町は、災いである。
95 わたしはもう一度言う。あなたがたや、あなたがたの言葉や、わたしについてのあなたがたの証を拒む家や村や町は、災いである。
96 全能者であるわたしは、もろもろの国民をその悪事のゆえに懲らしめるために、彼らの上にわたしの手を置いた。
97 そして、悪疫が出て行く。それらの悪疫は、義にかなって短くされるわたしの業が完了するまで、地から取り去られることはないであろう。
98 そのとき、最も小さい者から最も大いなる者に至るまで、生き残っているすべての者が、わたしを知り、主を知る知識に満たされ、目と目を合わせ、声を上げ、声を合わせて次のような新しい歌を歌うであろう。
99 主はシオンを回復された。
恵みの選びによって、
主はその民イスラエルを贖われた。
先祖の信仰と聖約によって、
それは成し遂げられた。
100 主はその民を贖われた。
サタンは縛られ、もはや時はない。
主は万物を一つに集められた。
主は上からシオンを下された。
主は下からシオンを上げられた。
101 地は産みの苦しみをなし、その力を産み出した。
真理は地の中に打ち立てられている。
天は地にほほえみかけた。
地はその神の栄光をまとっている、
神がその民の中に立っておられるので。
102 栄光と、誉れと、力と、威勢が、
わたしたちの神に帰せられるように。
神は憐れみ、公正、恵みと真理、
平安に満ちておられるので。
とこしえにいつまでも、アーメン。
103 さらにまた、まことに、まことに、わたしはあなたがたに言う。出て行ってわたしの永遠の福音を宣言する者は皆、もし家族がいて、贈り物として金銭を受けたならば、主が指示するように、それを家族に送るか、あるいは彼らのために利用することが適切である。わたしにはこうあることがよいと思われるからである。
104 家族を持たない者で金銭を受けた者は皆、シオンの監督か、あるいはオハイオの監督にそれを送って、啓示の公表とその印刷のために、またシオンの確立のために、それが聖別されるようにしなさい。
105 また、だれかが上着あるいは服をあなたがたのだれかにくれたならば、古いものを取ってそれを貧しい者に与え、喜びながらあなたの道を行きなさい。
106 また、あなたがたの中で御霊において強い者がいれば、その人は弱い者を伴って行きなさい。それは、弱い者ができるかぎり柔和に教化されて、彼らも強くなるためである。
107 それゆえ、あなたがたは小神権に聖任されている者を伴い、彼らをあなたがたに先立って行かせて、約束を取りつけさせ、道を備えさせ、あなたがた自身の果たせない約束を果たさせなさい。
108 見よ、これこそ、昔のわたしの使徒たちが、わたしのために教会を築き上げた方法である。
109 それゆえ、各人をそれぞれの職に就かせ、それぞれの召しにおいて働かせなさい。頭は足に向かって、足は要らないと言ってはならない。足がなければ、体はどうして立つことができるであろうか。
110 体はまたあらゆる部分を必要としていて、すべてがともに教化され、全体が完全に保たれるのである。
111 また見よ、大祭司は旅に出なければならない。また、長老も小神権の祭司も同じである。しかし、執事と教師は教会員を見守り、教会の常任教導者となるように任じられる。
112 また、監督のニューエル・K・ホイットニーも、貧しい者を捜しながら周囲やすべての教会の中を旅し、富んでいる者と高ぶっている者をへりくだらせることによって、貧しい者に彼らの入り用としているものを与えるようにしなければならない。
113 彼はまた、彼が指示するままに責任を負って彼の実務を果たす、一人の代理人を雇わなければならない。
114 しかしながら、監督は、ニューヨーク市に、またオールバニ市に、またボストン市にも行き、それらの町の人々に、福音の知らせとともに、もしも彼らがこれを拒むならば彼らを待ち受けている荒廃と完全な滅亡について、大声で警告しなさい。
115 もしも彼らがこれを拒むならば、彼らの裁きの時は近づいており、彼らの家は荒れ果てるに任されるであろう。
116 監督はわたしを頼りなさい。そうすれば、打ち破られることはない。髪の毛一筋も、知られずに地に落ちることはないであろう。
117 まことに、わたしはあなたがた、すなわちわたしの僕たちの残りに言う。あなたがたは事情の許すままに、それぞれの召しに応じて、大きくかつ有名な町や村へ出て行き、義をもって世の人々を彼らのすべての不義で不敬な行いのゆえに責め、また終わりの時における忌まわしい荒廃についてはっきりと分かりやすく宣べなさい。
118 全能の主は言う。あなたがたによって、わたしは彼らの王国を裂こう。わたしは地を揺り動かすだけでなく、星の満ちた天をも震わせよう。
119 主なるわたしは、天の力を働かせるためにわたしの手を伸べた。あなたがたは今それを見ることはできないが、もうしばらくすれば、それを見て、わたしがいること、また、わたしが来てわたしの民とともに治めることを知るであろう。
120 わたしはアルパでありオメガであり、初めであり終わりである。アーメン。
第85章(W・W・フェルプスへの手紙)
1832年11月27日、オハイオ州カートランドにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、298〜299ページ)。この章は、ミズーリ州インディペンデンスに住んでいたW・W・フェルプスにあてた預言者の手紙からの抜粋である。これは、シオンに移り住んだが、教会における定められた手順に従って受け継ぎを得ていない聖徒たちについての問いに答えて与えられたものである。
1- 5 シオンでの受け継ぎは、奉献によって得なければならない。
6-12 一人の力ある強い者が、聖徒たちにシオンでの受け継ぎを与える。
01 主が任命された主の書記の義務は、歴史を記録し、シオンで起こるすべてのことについて、また財産を奉献して監督から律法にかなって受け継ぎを得るすべての人について、一般教会記録を書き残すことである。
02 また、彼らの生活の様子や、彼らの信仰や、行いについても、また受け継ぎを得た後に背教する背教者についても、記録を書き残すことである。
03 神より与えられた神の律法にかなった奉献によって自分の受け継ぎを得ない者が、神の民とともにその名を登録されることは、神の御心と戒めに反する。神は報復と焼き払いの日に対してその民を備えるために、彼らに什分の一を納めさせようと、その律法を与えられたのである。
04 また、彼らの系図を書き残してはならず、教会のいかなる記録や歴史の中にもそれが見いだされることがあってはならない。
05 神の律法の書に彼らの名前も、父の名前も、子孫の名前も見いだされることがあってはならない、と万軍の主は言われる。
06 まことに、万物を貫き通してささやき、それが現れるときにわたしの骨をしばしば震わせる静かな細い声は、次のように告げられる。
07 「主なる神であるわたしは、一人の力ある強い者を遣わす。その者はその手に力の笏を持ち、光を衣としてまとい、その口は言葉、すなわち永遠の言葉を語る。また、その腹は真理の泉である。わたしが彼を遣わすのは、神の家を整えるためであり、また神の律法の書に名前が見いだされ、その父とその子孫の名前が登録される聖徒たちの受け継ぎをくじによって手配するためである。
08 しかし、神から召されて任命されたその人は、神の箱を支えるために手を伸べると、まぶしい稲妻に撃たれる木のように、死の矢によって倒れるであろう。
09 また、覚えの書に記されていない者は皆、その日に何の受け継ぎも見いださず、裂かれて、その持ち分は不信仰な者たちの中に定められ、そこで泣きわめき、歯ぎしりをするであろう。」
10 これらのことを、わたしは自分から言っているのではない。それゆえ主は、語られるとおりに果たされる。
11 大神権を持つ者で、また小神権を持つ者や会員で、その名前が律法の書に記されていない者、あるいは背教した者、または教会から絶たれた者は、その日に、いと高き方の聖徒たちの中に受け継ぎを見いださないであろう。
12 それゆえ、エズラ記第2章61、62節に記されている祭司の子孫に行われたように、彼らに行われなければならない。
第86章(小麦と毒麦のたとえの意味)
1832年12月6日、オハイオ州カートランドにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、300ページ)。この啓示は、預言者が『聖書』の翻訳の原稿を校閲し校訂していたときに受けたものである。
1- 7 主は小麦と毒麦のたとえの意味を明らかにされる。
8-11 肉による正当な相続人である人々への神権の祝福について説明される。
01 まことに、主は、小麦と毒麦のたとえについて、わたしの僕であるあなたがたにこのように言う。
02 見よ、まことに、わたしは言う。畑は世界であり、使徒たちは種をまく者であった。
03 彼らが眠った後、教会のひどい迫害者、背教者、淫婦、すなわちバビロンが現れる。このバビロンはすべての国民に自分の杯から飲ませる。そして彼らの心の中に、敵、すなわちサタンが座して支配する。見よ、彼が毒麦をまく。それゆえ、毒麦は小麦の生長を妨げて、教会を荒れ野に追いやる。
04 しかし見よ、終わりの時に、すなわち主が御言葉をもたらし始め、葉が生え出てまだ柔らかい、まさに今、
05 見よ、まことに、わたしはあなたがたに言うが、畑を刈り入れるために遣わされる準備をして待っている天使たちは、日夜、主に叫び求めている。
06 しかし、主は彼らに言う。小麦も損なうといけないので、葉がまだ柔らかい間は毒麦を抜き取ってはならない。(まことに、あなたがたの信仰が弱いからである。)
07 それゆえ、作物が十分に熟すまで、小麦と毒麦をともに育つままにしておきなさい。その後、あなたがたはまず毒麦の中から小麦を集めなければならない。小麦を集めた後、見よ、見よ、毒麦は束にされ、畑は焼かれるばかりである。
08 それゆえ、主は、先祖の血統を通して神権が続いてきたあなたがたにこのように言う。
09 なぜなら、あなたがたは肉による正当な相続人であり、神のうちにキリストとともに世から隠されてきたからである。
10 それゆえ、あなたがたの命と神権は存続しており、また、世界が始まって以来すべての聖なる預言者たちの口を通して語られてきた万物の回復まで、神権はあなたがたとあなたがたの血統を通して必ず存続しなければならない。
11 それゆえ、もしあなたがたがわたしの慈しみの中にとどまるならば、すなわち、引き続き異邦人への光となり、この神権によってわたしの民イスラエルのために救い手となるならば、あなたがたは幸いである。主がこのことを述べた。アーメン。
第87章(末日における戦争)
1832年12月25日、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた、戦争に関する啓示と預言(『教会歴史』第1巻、301〜302ページ)。この章は、兄弟たちがアメリカ大陸におけるアフリカ人の奴隷制度と、全世界における人の子らの奴隷制度について深く考え、論じていたときに受けたものである。
1- 4 北部諸州と南部諸州の間の戦争が預言される。
5- 8 大きな災難が地の全住民のうえに降りかかる。
01 まことに、主は、間もなく起こる戦争に関してこのように言う。それはサウスカロライナの反乱で始まり、ついには多くの人の死と苦悩に終わるであろう。
02 戦争がこの地で始まって、すべての国々のうえに押し寄せる時が来る。
03 見よ、南部諸州は北部諸州に反対して分裂する。そして、南部諸州は他の国々、それもグレートブリテンと呼ばれている国を呼び、それらはまた他の国々から自らを守るために他の国々を呼ぶ。その後、戦争がすべての国々のうえに押し寄せる。
04 また、多くの日の後、戦争のために整えられて訓練される奴隷が、彼らの主人に反抗して立つ。
05 また、地に残っている残りの者たちが自らを整え、大いに怒り、ひどい苦しみをもって異邦人を悩ます。
06 このように、剣と流血により、地に住む者は嘆き悲しむであろう。また、地に住む者は、飢饉と、悪疫と、地震と、天の雷と、猛烈なまぶしい稲妻によっても、全能の神の激しい怒りと憤りと懲らしめの手を感じるであろう。そしてついに、定められた滅びが、すべての国をことごとく終わらせるであろう。
07 これによって、聖徒たちの叫びと聖徒たちの血の叫びが、地から上ってサバオスの主の耳に達して彼らの敵に報復するように求めることはやむ。
08 それゆえ、主の日が来るまで、あなたがたは聖なる場所に立ち、動かされないようにしなさい。見よ、その日はすぐに来る、と主は言う。アーメン。
第88章(オリーブの葉:主の平和のメッセージ)
1832年12月27日、オハイオ州カートランドにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、302〜312ページ)。これは預言者によって、「パラダイスの木から摘み取られた『オリーブの葉』、わたしたちへの主の平和のメッセージ」(『教会歴史』第1巻、316ページ)と呼ばれた。この啓示が、1832年12月27、28日と、1833年1月3日に与えられたものであることは、歴史記録から明らかである。
1- 5 忠実な聖徒たちは、永遠の命の約束である慰め主を受ける。
6-13 万物はキリストの光によって統御され、治められている。
14-16 復活は贖いによって来る。
17-31 日の栄え、月の栄え、あるいは星の栄えの律法に従うことによって、人々はそれぞれの王国と栄光に備えられる。
32-35 罪の中にとどまることを望む者は、なお汚れたままである。
36-41 すべての王国は律法によって治められている。
42-45 神は万物に律法を与えられた。
46-50 人は神をさえ理解するようになる。
51-61 僕たちを畑に送り出して、順番に彼らを訪れる人のたとえ。
62-73 主に近づきなさい。そうすれば、あなたがたは主の顔を見るであろう。
74-80 自分自身を聖めて、互いに王国の教義を教え合いなさい。
81-85 警告を受けた人は皆、その隣人に警告しなければならない。
86-94 数々のしるし、自然界の大変動、および天使たちによって、主の来臨のための道が備えられる。
95-102 天使のラッパが死者を順番に呼び出す。
103-116 天使のラッパが、福音の回復とバビロンの倒壊、および大いなる神の戦いを宣言する。
117-126 学問を求め、神の宮(神殿)を建て、慈愛のきずなを身にまといなさい。
127-141 洗足の儀式を含む、預言者の塾の規律が明らかにされる。
01 まことに、あなたがたに関する主の思いを受けようと集まったあなたがたに、主はこのように言う。
02 見よ、これはあなたがたの主にとって喜びであり、天使たちはあなたがたのことを喜んでいる。あなたがたの祈りの施しはサバオスの主の耳に達し、聖められた者、すなわち日の栄えの世界に住む者の名前の書に記録されている。
03 それゆえ、わたしは今あなたがたに、まことにわたしの友であるあなたがたに、別の慰め主、すなわち約束の聖なる御霊を遣わして、それがあなたがたの心の中にとどまるようにする。この他の慰め主は、ヨハネの証の中に記されているように、わたしが弟子たちに約束したものである。
04 この慰め主は、永遠の命、すなわち日の栄えの王国の栄光について、わたしがあなたがたに与える約束である。
05 この栄光は、長子の教会の栄光、すなわちすべての中で最も聖なる御方である神の栄光であって、神の子イエス・キリストを通じて来る。
06 イエス・キリストは高い所に昇り、また万物の下に身を落とし、それによってすべてのことを悟って、万物の中にあり、万物を貫いてあり、真理の光となった。
07 この真理は輝いている。これはキリストの光である。また、彼は太陽の中にあり、太陽の光であり、太陽が造られたその力である。
08 また、彼は月の中にあり、月の光であり、月が造られたその力である。
09 また、星の光であり、それらが造られたその力である。
10 地球、すなわちあなたがたが立っている地球と、その力も同じである。
11 また、今輝いてあなたがたに光を与える光は、あなたがたの目を明らかにする者によって来るものであり、これはあなたがたの理解を活気づける光と同じである。
12 この光は、広大な空間を満たすために神の前から発している。
13 これは万物の中にあり、万物に命を与える光であり、万物が治められる律法、すなわち御座に着き、永遠の懐にあり、万物のただ中におられる神の力である。
14 さて、まことに、わたしはあなたがたに言う。あなたがたのためになされている贖いによって、死者の中からの復活が成し遂げられる。
15 そして、霊と体が人を成す。
16 死者の中からの復活は、人の贖いである。
17 人の贖いは、万物を生かす者によって来る。その者の胸のうちに、地の貧しい者と柔和な者はそれを受け継ぐということが定められている。
18 それゆえ、地球は日の栄えの栄光に備えられるように、すべての不義から必ず聖められなければならない。
19 地球はその創造の目的を達した後、栄光、すなわち父なる神の臨在を冠として与えられるであろう。
20 それによって、日の栄えの王国に属する者たちが、とこしえにいつまでも、これを所有できるようにするためである。この目的でこれは造られ、創造され、またこのために彼らは聖められるのである。
21 わたしがあなたがたに与えた律法、すなわちキリストの律法によって聖められない者は、別の王国、すなわち月の栄えの王国か、星の栄えの王国を受け継がなければならない。
22 日の栄えの王国の律法に従えない者は、日の栄えの栄光に堪えられないからである。
23 また、月の栄えの王国の律法に従えない者は、月の栄えの栄光に堪えられない。
24 また、星の栄えの王国の律法に従えない者は、星の栄えの栄光に堪えられない。それゆえ、彼は栄光の王国にふさわしくない。そこで、彼は栄光の王国ではない王国を受けなければならない。
25 さらにまた、まことに、わたしはあなたがたに言う。地球は日の栄えの王国の律法に従う。地球はその創造の目的を達して、律法に背かないからである。
26 それゆえ、地球は聖められる。まことに、それは死ぬにもかかわらず、再び生かされ、それを生かす力に堪える。そして、義人がそれを受け継ぐ。
27 彼らも死ぬにもかかわらず、再び霊的な体によみがえるからである。
28 日の栄えの霊を持つ者は、肉の体であったその同じ体を受けるであろう。すなわち、あなたがたはあなたがたの体を受け、またあなたがたの栄光は、あなたがたの体が生かされるその栄光である。
29 日の栄えの栄光の一部によって生かされるあなたがたは、そのとき、その同じものを、すなわちそのすべてを受ける。
30 また、月の栄えの栄光の一部によって生かされる者は、そのとき、その同じものを、すなわちそのすべてを受ける。
31 さらにまた、星の栄えの栄光の一部によって生かされる者は、そのとき、その同じものを、すなわちそのすべてを受ける。
32 また、取り残されている者もまた生かされる。しかしながら、彼らは、彼らが受けることのできたはずのものを進んで享受しなかったので、彼らが進んで受け入れるものを享受するために、再び彼ら自身の場所に帰る。
33 ある人に贈り物が与えられても、彼がそれを受け取らなければ、それは彼にとって何の益があるだろうか。見よ、彼は与えられるものを喜ばず、その贈り物の贈り主をも喜ばない。
34 さらにまた、まことに、わたしはあなたがたに言う。律法によって治められるものは、また律法によって守られ、それによって完全にされ、聖められる。
35 律法を破って律法に従わず、自らのために律法になろうとし、罪の中にとどまることを望み、そして完全に罪の中にとどまるものは、律法によっても、また憐れみや公正、公平によっても聖められることはあり得ない。それゆえ、彼らはなお汚れたままでいなければならない。
36 すべての王国には律法が与えられている。
37 そして、多くの王国がある。王国のない空間はないからである。また、大きな王国も小さな王国も、その中に空間のない王国はない。
38 そして、すべての王国に一つの律法が与えられており、すべての律法に一定の限界と条件がある。
39 それらの条件の中にとどまっていない者は皆、義とされない。
40 英知は英知に結びつき、知恵は知恵を受け入れ、真理は真理を迎え入れ、徳は徳を愛し、光は光に結びつき、憐れみは憐れみに同情を寄せて自らの権利を主張し、正義はその道を進み続けてその権利を主張し、裁きは御座に着いて万物を治め、万事をなす者の前を行くからである。
41 彼はすべてのことを悟っており、万物は彼の前にあり、万物は彼の周りにある。また、彼は万物の上にあり、万物の中にあり、万物を貫いてあり、万物の周りにある。そして、万物は彼、すなわち神によって存在し、またとこしえにいつまでも神から出る。
42 さらにまた、まことに、わたしはあなたがたに言う。神は万物に、その時とその時期に応じて運行する律法を与えた。
43 そして、それらの軌道、すなわち地球とすべての惑星を含む天と地の軌道は定まっている。
44 それらは、その時とその時期に、すなわちその分に、その時間に、その日に、その週に、その月に、その年に、互いに光を与え合う。すなわち、これらはすべて神にとっては1年であるが、人にとってはそうではない。
45 地球はその翼をもって回転して進み、太陽は昼間にその光を与え、月は夜中にその光を与え、またもろもろの星も、神の力の中にあって、その栄光をもってその翼で回転して進みながらその光を与える。
46 あなたがたが理解できるように、わたしはこれらの王国を何にたとえようか。
47 見よ、これらはすべて王国であり、またこれらのどれでも、あるいは最も小さいものでも見た者は、尊厳と力をもって進む神を見たのである。
48 わたしはあなたがたに言う。彼は神を見たのである。それにもかかわらず、自分の民のところに来た者は理解されなかった。
49 その光は暗闇の中に輝いている。そして、暗闇はそれを理解しない。それにもかかわらず、あなたがたは神にあって、また神によって生かされるので、まことに神を理解する日が来るであろう。
50 そのとき、あなたがたは、わたしを見たこと、わたしがいること、わたしがあなたがたの中にあるまことの光であること、またあなたがたがわたしにいることを知るであろう。そうでなければ、あなたがたは豊かになることができない。
51 見よ、わたしはこれらの王国を、畑を持っている一人の男にたとえよう。彼はその畑を耕すために自分の僕たちをその畑に送り出した。
52 そして、彼は最初の僕に、「あなたは畑に行って働きなさい。第1の時に、わたしはあなたのところに行こう。そして、あなたはわたしの喜ぶ顔を見るであろう」と言った。
53 また、彼は第2の僕に、「あなたも畑に行きなさい。第2の時に、わたしは喜ぶ顔をもってあなたを訪れよう」と言った。
54 そしてまた、第3の僕にも、「わたしはあなたを訪れよう」と言った。
55 また第4の僕にも、というようにして第12の僕に至った。
56 そして、畑の主人は第1の時に最初の僕のところに行って、その時間いっぱい彼とともにいた。そして、彼はその主人の顔の光によって喜びを得た。
57 その後、彼は最初の僕のもとを去って、第2の僕を訪れた。そして、第3の僕、また第4の僕、というようにして第12の僕に至った。
58 このようにして、彼らは皆、その時間に、その時に、その時期に、一人一人彼らの主人の顔の光を受けた。
59 すなわち、最初の僕から初めて最後に至るまで、そして最後から最初、また最初から最後まで、
60 すべての者がその順序で、彼の時間が終わるまで、その主人が彼に命じたとおりに行った。それにより、その主人が彼によって栄光を受け、また彼もその主人によって栄光を受けて、彼らが皆栄光を受けるためである。
61 それゆえ、このたとえに、わたしはこれらすべての王国とそこに住む者をなぞらえよう。すなわち、神が出した定めのとおりに、あらゆる王国はその時間に、その時に、その時期に訪れを受けるのである。
62 さらにまた、まことに、わたしは友であるあなたがたに言う。あなたがたの心の中で深く考えるように、わたしはこれらの言葉と、あなたがたに与えるこの戒めとを残す。わたしが近くにいる間に、あなたがたはわたしに呼び求めなければならない。
63 すなわち、わたしに近づきなさい。そうすれば、わたしはあなたがたに近づこう。熱心にわたしを求めなさい。そうすれば、あなたがたはわたしを見いだすであろう。求めなさい。そうすれば、与えられるであろう。たたきなさい。そうすれば、開かれるであろう。
64 あなたがたがわたしの名によって父に求めるもので、あなたがたにとって必要なものは何でも、与えられるであろう。
65 また、もしあなたがたが自分にとって必要でないものを求めるならば、それはあなたがたの罪の宣告となる。
66 見よ、あなたがたが聞いているのは、荒れ野で叫ぶ者の声のようである。荒れ野でというのは、あなたがたはその者を見ることができないからである。この声はわたしの声である。わたしの声は御霊だからである。わたしの御霊は真理である。真理は存続し、終わりがない。そして、それがあなたがたの中にあれば、それはますます豊かになる。
67 また、あなたがたがわたしの栄光にひたすら目を向けるならば、あなたがたの全身は光に満たされ、あなたがたの中に暗さがないであろう。そして、光に満たされるその体はすべてのことを悟る。
68 それゆえ、あなたがたの思いがひたすら神に向いたものとなるように、自らを聖めなさい。そうすれば、あなたがたが神を見る日が来る。神はあなたがたにその顔を現すからである。それは神自身の時に、神自身の方法で、神自身の思いに従って起こる。
69 わたしがあなたがたに与えた大いなる最後の約束を思い出しなさい。あなたがたの無益な思いと過度の笑いを遠くに捨ててしまいなさい。
70 あなたがたはとどまりなさい。あなたがたはこの場所にとどまりなさい。そして、聖会、すなわちこの最後の王国における最初の働き人たちの聖会を召集しなさい。
71 また、彼らの旅で警告を受けた者たちは、しばしの間、主に呼び求め、受けた警告を心の中で深く考えなさい。
72 見よ、見よ、わたしはあなたがたの群れの世話をし、長老たちを立てて彼らのもとに遣わそう。
73 見よ、わたしは、時が来ればわたしの業を速やかに行う。
74 また、わたしはこの最後の王国における最初の働き人であるあなたがたに、一つの戒めを与える。あなたがたは集まって、自らを組織し、自らを備え、また自らを聖めなさい。まことに、あなたがたの心を清くし、またわたしの前に手と足を清めなさい。それは、わたしがあなたがたを清くするためであり、
75 また、あなたがたがこの邪悪な時代の血から清められていることを、わたしがあなたがたの父、あなたがたの神、わたしの神に証するためであり、さらにわたしがこの約束、すなわち、わたしがあなたがたに与えたこの大いなる最後の約束を、わたしが望むときに果たすためである。
76 さらに、わたしはあなたがたに一つの戒めを与える。あなたがたはこれから先、祈りと断食を続けなければならない。
77 また、あなたがたに一つの戒めを与える。あなたがたは互いに王国の教義を教え合わなければならない。
78 熱心に教えなさい。そうすれば、わたしの恵みがあなたがたに伴うであろう。それは、理論において、原則において、教義において、福音の律法において、あなたがたが理解する必要のある神の王国に関するすべてのことにおいて、あなたがたがさらに完全に教えられるためである。
79 また、天のこと、地のこと、地の下のこと、かつてあったこと、現在あること、すぐにも必ず起こること、国内にあること、国外にあること、戦争と諸国民の混乱、地上にある裁き、国々と王国に関する知識についても同様である。
80 それは、わたしが再びあなたがたを遣わすときに、あなたがたが、わたしがあなたがたを召したその召しと、あなたがたを任命したその使命とを尊んで大いなるものとするように、あらゆる点で備えられるためである。
81 見よ、わたしは、人々に証し警告するためにあなたがたを遣わした。警告を受けた人は皆、その隣人に警告しなければならない。
82 それゆえ、彼らは弁解の余地がなく、彼らの罪は彼ら自身の頭にある。
83 わたしを早く求める者は、わたしを見いだし、見捨てられないであろう。
84 それゆえ、あなたがた、すなわち主の口によって指名される者は皆、とどまって熱心に働きなさい。それは、最後に異邦人の中に出て行き、律法を束ねて証を封じ、来るべき裁きの時に対して聖徒たちを備えさせる、あなたがたの務めにおいて完全になるためである。
85 それによって、彼らが神の激しい怒り、すなわちこの世でも来るべき世でも悪人を待ち受けている忌まわしい荒廃を免れることができるためである。まことに、わたしはあなたがたに言う。最初の長老でない者たちには、彼らの時はまだ来ていないので、主の口が彼らを呼ぶまで、引き続きぶどう園にいるようにさせなさい。彼らの衣は、まだこの時代の人々の血から清められていない。
86 あなたがたは、自由にされたその自由の中にとどまっていなさい。罪に掛かり合うことなく、主が来るまであなたがたの手を清くしていなさい。
87 今から日ならずして、地が揺れ動いて、酔った者のようにあちらこちらとよろめくであろう。また、太陽はその顔を隠して光を与えようとせず、月は血に浸される。また、もろもろの星は激しく怒り、木から落ちるいちじくのように落ちるであろう。
88 また、あなたがたの証の後に、激しい怒りと憤りが人々に及ぶ。
89 あなたがたの証の後に、地の中でうなりを起こす地震の証が来る。そして、人々は立っていることができず、地上に倒れる。
90 また、雷の声と、稲妻の声と、暴風雨の声と、その境を越えて打ち上げる海の波の声の証も来る。
91 また、すべての物事が混乱する。そして、必ず人々は気落ちする。恐れがすべての人に及ぶからである。
92 また、天使たちが天のただ中を飛び、大声で叫び、神のラッパを吹き鳴らして言う。「おお、地に住む者よ、備えなさい、備えなさい。わたしたちの神の裁きが来たからである。見よ、見よ、花婿は来られる。あなたがたは花婿を迎えに出なさい。」
93 そして直ちに、一つの大いなるしるしが天に現れて、すべての人がともにそれを見る。
94 また、別の一人の天使が、ラッパを吹き鳴らして言う。「あの大きな教会、すなわち、自分の不貞に対する激しい怒りのぶどう酒をすべての国民に飲ませ、神の聖徒たちを迫害し、彼らの血を流した忌まわしい行いの母。すなわち、多くの水の上に、また海の島々の上に座している者。見よ、彼女は地の毒麦である。彼女は束にされる。その縄は強く縛られて、だれもそれを解くことができない。それであるから、彼女は焼かれるばかりである。」そして、彼はそのラッパを長くかつ高く吹き鳴らし、すべての国民がそれを聞く。
95 そして、半時間、天に静けさがある。その後直ちに、巻き物が巻かれた後に開かれるように、天の幕が開かれて、主の顔が現される。
96 そして、生きて地上にいる聖徒たちは、身を変えられて、主に会うために引き上げられる。
97 また、墓の中で眠っていた者たちは、彼らの墓が開かれるので出て来る。そして、彼らもまた、天の柱のただ中で主に会うために引き上げられる。
98 彼らはキリストのもの、初穂、キリストとともに最初に降る者、地上や墓の中にいてキリストに会うために最初に引き上げられる者である。これはすべて、神の天使が吹き鳴らすラッパの音による。
99 またこの後、別の天使が吹き鳴らすのは、第2のラッパである。それから、キリストの来臨の時にキリストのものとなる者たちの贖いが来る。これらの者は、福音を受け入れて肉において人間として裁きを受けるため、彼らのために備えられている獄において彼らの分を受けた者である。
100 さらにまた、別のラッパが鳴り響くのは、第3のラッパである。それから、裁きを受けて罪があることを認められる人々の霊が来る。
101 これらの者は死者の残りである。千年が終わるまで再び、すなわち世の終わりまで再び、彼らは生きることはない。
102 また、別のラッパが鳴り響くのは、第4のラッパで、このように言う。「あの大いなる終わりの日まで、すなわち最後まで残る者たちの中に、なお汚れたままの者が見いだされる。」
103 また、別のラッパが鳴り響くのは、第5のラッパであり、天のただ中を飛びながらすべての国民、部族、国語の民、民族に永遠の福音を託す第5の天使である。
104 これは、天と地と地の下にいるすべての人に告げるラッパの音である。そのラッパの音が聞こえて、「神を畏れ、とこしえにいつまでも御座に着いておられる神に栄光を帰しなさい。神の裁きの時が来たからである」と言うときに、すべての耳がそれを聞き、すべてのひざがかがみ、すべての舌が告白するからである。
105 さらにまた、別の天使がラッパを吹き鳴らすのは、第6のラッパで、このように言う。「自分の不貞に対する激しい怒りのぶどう酒をすべての国民に飲ませた者は倒れた。彼女は倒れた、倒れた。」
106 さらにまた、別の天使がラッパを吹き鳴らすのは、第7のラッパで、このように言う。「終わった、終わった。神の小羊は勝利を得て、御独りで酒ぶねを、すなわち全能の神の激しい怒りの酒ぶねを踏まれた。」
107 その後、天使たちは小羊の力の栄光を冠として与えられる。また、聖徒たちは小羊の栄光をもって満たされ、彼らの受け継ぎを得、小羊と等しい者とされる。
108 それから、最初の天使が再び、すべての生ける者の耳にラッパを吹き鳴らし、最初の千年における人々の隠れた行いと神の力ある業を明らかにする。
109 それから、第2の天使がラッパを吹き鳴らし、第2の千年における人々の隠れた行いと、彼らの心の思いと志と、神の力ある業を明らかにする。
110 このようにして、第7の天使がラッパを吹き鳴らすに至る。そして彼は、地の上と海の上に立ち、御座に着いている者の名によって、もう時がないと誓う。また、あの年を経た蛇、悪魔と呼ばれているサタンは縛られ、千年の間解放されない。
111 その後、彼はしばしの間解放されて、自分の軍勢を集める。
112 また、第7の天使、すなわち天使長ミカエルは、彼の軍勢、すなわち天の衆群を集める。
113 また、悪魔は自分の軍勢、すなわち地獄の衆群を集め、ミカエルおよびその軍勢と戦うために上って来る。
114 それから、大いなる神の戦いがある。そして、悪魔とその軍勢は、もはや決して聖徒たちを支配する力を持つことのないように、彼らのおるべき場所に投げ込まれる。
115 なぜならば、ミカエルが彼らの戦いを戦い、そして御座に着いている者の御座、すなわち小羊の御座を求める者に打ち勝つからである。
116 これは神の栄光であり、聖められた者の栄光である。そして、彼らはもはや死を見ることがないであろう。
117 それゆえ、まことに、わたしは友であるあなたがたに言う。わたしがあなたがたに命じたように、あなたがたの聖会を召集しなさい。
118 また、すべてが信仰を持っているわけではないので、あなたがたは知恵の言葉を熱心に求め、互いに教え合いなさい。まことに、最良の書物から知恵の言葉を探し求め、研究によって、また信仰によって学問を求めなさい。
119 あなたがた自らを組織しなさい。すべての必要なものを用意しなさい。そして、一つの家、すなわち祈りの家、断食の家、信仰の家、学びの家、栄光の家、秩序の家、神の家を建てなさい。
120 それは、あなたがたの入って来ることが主の名によって行われ、あなたがたの出て行くことが主の名によって行われ、あなたがたのあいさつが、いつもいと高き方に向かって両手を挙げて主の名によって行われるためである。
121 それゆえ、あなたがたのすべての軽々しい話、すべての高笑い、すべてのみだらな欲望、すべての高慢と軽薄、すべての邪悪な行いをやめなさい。
122 あなたがた自身の中から一人の教師を任命しなさい。そして、全員が同時に語ることなく、一時に一人を語らせて、すべての者が彼の言うことに耳を傾けるようにしなさい。それは、すべての者が語って、すべての者が互いに教化し合うように、またすべての人が等しい特権を持てるようにするためである。
123 あなたがたは互いに愛し合うようにしなさい。むさぼるのをやめなさい。福音が求めているように、互いに分かち合うようになりなさい。
124 怠惰であるのをやめなさい。不純であるのをやめなさい。互いに非難し合うのをやめなさい。必要以上に長く眠るのをやめなさい。疲れることのないように、早く床に就きなさい。あなたがたの体と精神が活気づけられるように、早起きをしなさい。
125 何よりも、完全と平和のきずなである慈愛のきずなを、外套のように身にまといなさい。
126 わたしが来るまで、気を落とさないように常に祈りなさい。見よ、見よ、わたしはすぐに来て、あなたがたをわたしのもとに迎え入れるであろう。アーメン。
127 さらにまた、彼らに、すなわち教会のすべての役員に、言い換えれば、大祭司から始まって執事に至るまで教会で務めに召される者たちに、必要なすべてのことを教えるために設けられた、預言者の塾の塾長会のために備えられた家の規律。
128 塾長会の家の規律は、次のとおりである。塾長または教師になるように任命される者は、彼のために備えられるその家で、彼のいるべき場所に立っていなければならない。
129 それゆえ、彼は神の家に最初に来て、大声で話さなくてもその家の中の会衆が注意深くはっきりと彼の言葉を聞ける場所にいるようにしなければならない。
130 また、彼はその家に最初にいなければならないので――見よ、これは麗しく、彼は模範となる――彼は神の家に入るとき、
131 永遠の聖約のしるし、すなわち記念として、神の前にひざまずいて祈りをささげなさい。
132 そして、彼の後にだれかが入って来るとき、教師は立ち上がって両手を天に向けて、まことにまっすぐに伸ばし、次のような言葉でその兄弟、または兄弟たちにあいさつしなさい。
133 「あなたは兄弟、または兄弟たちですか。わたしは永遠の聖約のしるし、すなわち記念として、主イエス・キリストの御名によってあなたにあいさつします。この聖約に従って、わたしは、神の恵みにより、愛のきずなをもって、あなたの友になり兄弟になるという、また感謝をもって、罪がなく、神のすべての戒めに従ってとこしえにいつまでも歩むという、確固とした揺るぎない不変の決意をもってあなたを仲間に迎え入れます。アーメン。」
134 また、このあいさつを受けるにふさわしくないとされる者が、あなたがたの中に場所を得るようなことがあってはならない。わたしの家がそのような者によって汚されるのを、許してはならないからである。
135 また、入って来る者で、わたしの前に忠実であり、兄弟である者は、あるいは彼らが兄弟たちであれば彼らは、両手を天に向けて伸ばし、この同じ祈りと聖約をもって、またはその同じしるしとして「アーメン」と言うことにより、塾長または教師にあいさつしなければならない。
136 見よ、まことに、わたしはあなたがたに言う。これが、神の家における預言者の塾で互いに交わすあいさつのための、あなたがたにとっての一つの範例である。
137 あなたがたは、祈りと感謝をもって、また御霊が告げるままに、以上のことを行うように召されている。御霊は、主の家における預言者の塾であなたがたが行うすべてのことを告げるであろう。このように行うのは、主の家が聖所、あなたがたを教化する聖なる御霊の幕屋となるためである。
138 また、あなたがたは、この時代の人々の血から清められている者のほか、あなたがたの中のだれもこの塾に受け入れてはならない。
139 そして、洗足の儀式によって受け入れなければならない。この目的で洗足の儀式は制定されたからである。
140 さらにまた、洗足の儀式は、教会の大管長、すなわち管理長老が執行しなければならない。
141 それは祈りで始めなければならない。そして、パンとぶどう酒を受けた後、大管長は、わたしに関してヨハネの証の第13章に与えられている規範に倣って支度しなければならない。アーメン。
第89章(知恵の言葉)
1833年2月27日、オハイオ州カートランドにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、327〜329ページ)。初期の兄弟たちが集会中にたばこを常用していたことから、預言者はこの件について深く考えるように導かれた。その結果、彼はこれについて主に尋ねた。「知恵の言葉」として知られるこの啓示はその答えであった。最初の3節は、霊感による序論および説明として、預言者が初版の中に書き入れたものである。
1- 9 ぶどう酒や強い飲み物、たばこ、および熱い飲み物の利用が禁止される。
10-17 草や果実、肉、および穀物は、人間と動物が用いるように定められている。
18-21 「知恵の言葉」を含めて福音の律法に従うことは、物質的また霊的な祝福をもたらす。
01 カートランドに会した大祭司の集まりと、教会員と、シオンの聖徒たちのための「知恵の言葉」。
02 あいさつとして送られるもの。戒めや強制としてではなく、啓示と知恵の言葉としてのもので、終わりの時におけるすべての聖徒たちの現世の救いに関する神の方式と御心を示すもの。
03 約束を伴う原則として与えられるもので、現在聖徒である、あるいは聖徒と呼ばれ得るすべての聖徒の中の弱い者および最も弱い者の能力に適するもの。
04 見よ、まことに、主はあなたがたにこのように言う。終わりの時に陰謀を企てる人々の心の中に今あり、また将来もある悪ともくろみのゆえに、わたしはあなたがたに警告を与えており、また、啓示によりこの知恵の言葉を与えることによって、あなたがたにあらかじめ警告するものである。
05 すなわち、あなたがたの中のだれかがぶどう酒や強い飲み物を飲むならば、見よ、それはあなたがたの父の目に良いとされず、父の目にかなわない。これを飲んでよいのは、あなたがたが集まって、父の前にあなたがたの聖式をささげるときだけである。
06 また見よ、これはぶどう酒、すなわち、ぶどうで造った自家製の純粋なぶどう酒でなければならない。
07 さらにまた、強い飲み物は腹のためにならず、あなたがたの体を洗うためのものである。
08 さらにまた、たばこは体のためにも、腹のためにもならず、人間のために良くないが、打ち身とあらゆる病気の家畜に効く薬草であり、判断力と熟練をもって用いるべきものである。
09 さらにまた、熱い飲み物は体や腹のためにならない。
10 さらにまた、まことに、わたしはあなたがたに言う。神は健康に良いすべての草を、人間の体質、体力、利用のために定めた。
11 すなわち、それぞれの季節のあらゆる草と、それぞれの季節のあらゆる果実、これらはすべて、思慮分別と感謝をもって用いるべきものである。
12 まことに、獣の肉と空の鳥の肉もまた、主なるわたしは、人間が感謝をもって用いるために定めた。しかしながら、これらは控えめに用いなければならない。
13 冬季や寒いときや飢饉のときのほか、これらを用いないことがわたしの心にかなう。
14 すべての穀物は人間と獣が用いるように、すなわち、人間のためだけでなく、野の獣と、空の鳥と、地上を走るあるいは這うすべての野生の動物のためにも、命の糧となるように定められている。
15 また、飢饉のときと飢えの甚だしいときにのみ人間が用いるように、神はこれらの生き物を造った。
16 すべての穀物は人間の食物として良い。つるの実、地中であろうと地上であろうと、実を結ぶものの実もそうである。
17 しかしながら、人間には小麦、牛にはとうもろこし、馬にはえん麦、鳥と豚とすべての野の獣にはライ麦、すべての有益な動物には大麦、また温和な飲み物のためにはほかの穀物と同様に大麦がよい。
18 これらの言葉を守って行うことを覚え、数々の戒めに従順に歩むすべての聖徒たちは、そのへそに健康を受け、その骨に髄を受けるであろう。
19 また、知恵と、知識の大いなる宝、すなわち隠された宝さえ見いだすであろう。
20 また、走っても疲れることがなく、歩いても弱ることはない。
21 また、主なるわたしは彼らに一つの約束を与える。すなわち、滅ぼす天使はイスラエルの子らを過ぎ越したように彼らを過ぎ越して、彼らを殺すことはない。アーメン。
第90章(神託)
1833年3月8日、オハイオ州カートランドにおいて与えられた、預言者ジョセフ・スミスへの啓示(『教会歴史』第1巻、329〜331ページ)。この啓示は大管長会を確立するに当たっての継続的な一段階であり(第81章の前書きを参照)、この啓示の結果、ここに述べられている副管長たちが、1833年3月18日に聖任された。
1- 5 王国の鍵は、ジョセフ・スミスに、また彼を通じて教会にゆだねられている。
6- 7 シドニー・リグドンとフレデリック・G・ウィリアムズは、大管長会で働かなければならない。
8-11 福音はイスラエルの諸国民と、異邦人と、またユダヤ人に宣べ伝えられなければならず、すべての人は自分の言葉で福音を聞くであろう。
12-18 ジョセフ・スミスとその副管長たちは、教会を整えなければならない。
19-37 何人もの人々が、まっすぐに歩んで主の王国で奉仕するように、主から勧告される。
01 主はこのように言う。まことに、まことに、わたしの子であるあなたに言う。あなたの祈りとあなたの兄弟たちの祈りがわたしの耳に達したので、あなたの嘆願どおりにあなたの罪は赦されている。
02 それゆえ、与えられた王国の鍵を持っているあなたは、今から後、祝福される。この王国は最後に出て来ようとしている。
03 まことに、わたしはあなたに言う。あなたが世にいる間、また来るべき世においても、この王国の鍵があなたから取り去られることは決してない。
04 さらに、あなたを通じて、神託は別の者、すなわち教会員に与えられるであろう。
05 また、神託を受け入れるすべての者に、それらが軽々しいものと見なされることのないように、またそれによって彼らが罪の宣告の下に置かれ、嵐が襲い、風が吹きつけ、雨が降って彼らの家に打ちつけるときにつまずいて倒れることのないように、それらをどのように扱うか気をつけさせなさい。
06 さらにまた、まことに、わたしはあなたの兄弟たち、シドニー・リグドンとフレデリック・G・ウィリアムズに言う。彼らの罪も赦されている。そして、彼らはこの最後の王国の鍵を持つことに関して、あなたと等しいと見なされる。
07 また、彼らは、あなたの働きによって、わたしが組織するように命じた預言者の塾の鍵も持つ。
08 それによって、彼らが、シオンの救いのために、また信じようとするすべてのイスラエルの諸国民と異邦人の救いのために、その務めにおいて完全になるためである。
09 また、あなたがたの働きによって彼らが御言葉を受け、彼らの働きによって御言葉が地の果てまで、すなわちまず異邦人のもとに出て行き、それから、見よ、見よ、彼らがユダヤ人に向かうためである。
10 その後、もろもろの国民、すなわち異教の諸国民、およびヨセフの家に、彼らの救いの福音を確信させるため、主の腕が力をもって現される日が来る。
11 その日には、イエス・キリストを啓示するために注がれる慰め主の働きによって、この力を有する職に聖任される者たちを通じて、すべての人が自分の言葉と自分の言語で完全な福音を聞くであろう。
12 さて、まことに、わたしはあなたに言う。わたしはあなたに一つの戒めを与える。あなたは奉仕の務めと大管長の職を続けなさい。
13 そして、あなたは預言者の書の翻訳を終えたならば、その後、教会と塾の諸事を管理し、
14 また、折々慰め主により示されるままに啓示を受けて、王国の奥義を明らかにしなければならない。
15 また、諸教会を整え、研究して学び、すべての良い書物に通じ、またもろもろの言語と国語と民族に通じるようにしなければならない。
16 また、評議会を開いて管理し、この教会と王国のすべての事柄を整えることは、あなたがたの生涯にわたっての務めであり、使命である。
17 恥を受けることや、辱められることがあってはならない。むしろ、すべてあなたがたの慢心と高慢について訓戒を受けるようにしなさい。それらはあなたがたにとってわなとなるからである。
18 あなたがたの家を整えなさい。怠惰と汚れを遠ざけなさい。
19 さて、まことに、わたしはあなたに言う。できるだけ早くあなたの副管長兼筆記者、すなわちフレデリック・G・ウィリアムズの家族のために、場所を備えるようにしなさい。
20 また、わたしの年老いた僕ジョセフ・スミス・シニアを、彼が今住んでいる所に彼の家族とともに引き続き住まわせなさい。主の口が命じるまで、それを売らせてはならない。
21 また、わたしの副管長、すなわちシドニー・リグドンを、主の口が命じるまで、彼が今住んでいる所にとどまらせなさい。
22 また、監督は代理人を熱心に探して得るようにしなさい。代理人は富を蓄えた人、信仰の強い神の人でなければならない。
23 それによって彼がすべての負債を弁済できて、人々の目の前で主の倉が評判を落とすことのないためである。
24 熱心に探し、常に祈り、そして信じていなさい。あなたがたがまっすぐに歩み、互いに交わした聖約を思い起こすならば、万事があなたがたの益となるようにともに働くであろう。
25 あなたがたの家族に属さない者に関してであるが、あなたがたの家族を、特にわたしの年老いた僕ジョセフ・スミス・シニアの家族を少なくしなさい。
26 それは、わたしの業を成し遂げるためにあなたがたに与えられるものが、あなたがたから取り上げられて、ふさわしくない者に与えられることのないためである。
27 そのことによってあなたがたは、わたしから命じられたことを成し遂げるのを妨げられるからである。
28 さらにまた、まことに、わたしはあなたがたに言う。わたしの思いは、わたしのはしためビエナ・ジャックスが、彼女の費用を支払うために金銭を受け取って、シオンの地に上って行き、
29 金銭の残余をわたしに奉献し、わたしがふさわしいとするときに報いを受けることである。
30 まことに、あなたがたに言う。彼女がシオンの地に上って行き、監督の手から受け継ぎを得ることは、わたしの目にかなうことである。
31 それは、彼女が忠実であって、その後生涯を通じて怠惰でなければ、平安に暮らすことができるようにするためである。
32 また見よ、まことに、あなたがたに言う。あなたがたはこの戒めを書き送り、愛のこもったあいさつを添えて、わたしがふさわしいと思うときにシオンも管理するようにわたしがあなたがたを召したことを、シオンの兄弟たちに告げなければならない。
33 それゆえ、彼らに、この件についてわたしを煩わすことのないようにさせなさい。
34 見よ、わたしはあなたがたに言う。シオンのあなたがたの兄弟たちは悔い改めを始めており、天使たちは彼らのことを喜んでいる。
35 しかしながら、わたしは多くのことを喜んでいない。わたしは、わたしの僕ウィリアム・E・マクレランと、わたしの僕シドニー・ギルバートを喜んではいない。監督についても同じである。また、ほかの人々にも悔い改めるべき多くのことがある。
36 しかし、まことに、わたしはあなたがたに言う。主なるわたしはシオンと論じ合い、その強い者たちを説きつけ、シオンが勝利を得てわたしの前に清くなるまでシオンを懲らしめよう。
37 シオンがその場所から移されることはないからである。主なるわたしがこれを語った。アーメン。
第91章(聖書外典)
1833年3月9日、オハイオ州カートランドにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、331〜332ページ)。預言者はこのとき、『旧約聖書』の翻訳に携わっていた。聖書外典と呼ばれる古代文書の部分に達したとき、彼は主に尋ね、この指示を受けた。
1- 3 聖書外典は大部分正確に翻訳されているが、人の手によって書き入れられた真実でないものも多く含まれている。
4- 6 聖書外典は御霊に照らされる者に益を与える。
01 まことに、聖書外典に関して、主はあなたにこのように言う。その中には真実なことが多く載せられており、それは大部分正確に翻訳されている。
02 しかし、その中には真実でないことも多く載せられている。それは人の手によって書き入れられたものである。
03 まことに、わたしはあなたに言う。聖書外典を翻訳することは必要ではない。
04 それゆえ、それを読む者は、御霊が真理を明らかにするので理解しなさい。
05 御霊に照らされる者は、それから益を得るであろう。
06 また、御霊によって受けない者は、益を得られない。それゆえ、それを翻訳することは必要ではない。アーメン。
第92章(共同制度への加入に関する戒め)
1833年3月15日、オハイオ州カートランドにおいて、預言者ジョセフ・スミスに与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、333ページ)。この啓示は、大管長会における副管長に最近任命されたフレデリック・G・ウィリアムズにあてたものである。
1- 2 共同制度への加入に関する戒めが与えられる。
01 まことに、主はこのように言う。わたしは、以前に与えた戒めに従って組織された共同制度に、わたしの僕フレデリック・G・ウィリアムズに関する啓示と戒めを与える。あなたがたは、彼をこの制度に受け入れなければならない。わたしは一人に言うことをすべての者に言う。
02 さらにまた、わたしはあなた、すなわちわたしの僕フレデリック・G・ウィリアムズに言う。あなたはこの制度における活発な一員でなければならない。そして、これまでに与えられたすべての戒めを忠実に守るならば、あなたはとこしえに祝福されるであろう。アーメン。
第93章(永遠の真理)
1833年5月6日、オハイオ州カートランドにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、343〜346ページ)。
1- 5 忠実な者は皆、主にまみえる。
6-18 神の御子は御父の完全な栄光を受けるまで恵みに恵みを受けられたことを、ヨハネは証した。
19-20 忠実な人々も恵みに恵みを受けることによって、御父の完全な栄光を受ける。
21-22 キリストによって生まれる者は長子の教会である。
23-28 キリストはすべての真理を受けられた。人も従順であることによって、同じようにそれができる。
29-32 人は初めに神とともにいた。
33-35 元素は永遠であり、人は復活の時に満ちみちる喜びを受けることができる。
36-37 神の栄光は英知である。
38-40 キリストの贖いがあるので、子供たちは神の前に罪がない。
41-53 指導的立場にある兄弟たちが、自分の家族を整えるように命じられる。
01 まことに、主はこのように言う。自分の罪を捨て、わたしのもとに来て、わたしの名を呼び、わたしの声に従い、わたしの戒めを守る者は皆、わたしの顔を見て、わたしがいることを知るであろう。
02 また、わたしが世に来るすべての人を照らすまことの光であること、
03 また、わたしが父におり、父がわたしにおられ、父とわたしが一つであることを知るであろう。
04 父と一つであるというのは、父がわたしに御自分の完全を与えてくださったからである。また、子であるのは、わたしが世にいて、肉体をわたしの幕屋とし、人の子らの中に住んだからである。
05 わたしは世にいて、父から受けた。そして、父の業は分かりやすく示された。
06 また、ヨハネはわたしの完全な栄光を見て、証した。ヨハネのすべての記録は、この後明らかにされる。
07 彼は証して言った。「わたしは彼の栄光を目にし、また世界が存在する前に初めに彼がおられたのを見た。
08 それゆえ、初めに言葉があった。彼は言葉、すなわち救いの使者であり、
09 世の光であり、世の贖い主であり、世に来られた真理の御霊であった。彼が世に来られたのは、世が彼によって造られたからである。また、彼の中に人の命と人の光があった。
10 もろもろの世界は彼によって造られた。人は彼によって造られた。万物は彼によって、彼を通じて、彼から造られた。
11 わたしヨハネは証する。わたしは御父の、恵みと真理に満ちておられる独り子の栄光としての、すなわち世に来て肉体に宿り、わたしたちの中に住まわれた真理の御霊の栄光としての彼の栄光を見た。
12 また、わたしヨハネは、彼が最初から完全は受けず、恵みに恵みを加えられたのを見た。
13 彼は最初から完全は受けず、恵みに恵みを受け続け、ついに完全を受けられた。
14 このようにして、彼は神の子と呼ばれた。彼は最初から完全は受けられなかったからである。
15 わたしヨハネは証する。見よ、天が開かれ、聖霊が鳩の形を取って彼の上に降って、彼の上にとどまられた。また、天から声があって言われた。『これはわたしの愛する子である。』
16 わたしヨハネは証する。彼は御父の完全な栄光を受けられた。
17 彼は天においても地においても、一切の権威を受けられた。そして、御父の栄光は彼とともにあった。御父が彼のうちにおられたからである。」
18 さて、もしあなたがたが忠実であれば、あなたがたはヨハネの記録のすべてを受けるであろう。
19 わたしはこれらの言葉をあなたがたに与える。それは、あなたがたが礼拝する方法を理解して知り、また自分が礼拝するものを知ることによって、あなたがたがわたしの名により父のもとに来て、定められたときに父の完全を受けられるようにするためである。
20 あなたがたは、わたしの戒めを守るならば、父の完全を受け、わたしが父によって受けているように、あなたがたはわたしによって栄光を受けるからである。それゆえ、わたしはあなたがたに言う。あなたがたは恵みに恵みを加えられるであろう、と。
21 さて、まことに、わたしはあなたがたに言う。わたしは初めに父とともにいた。わたしは長子である。
22 また、わたしによって生まれる者は皆、長子の栄光にあずかる者であり、長子の教会である。
23 あなたがたも初めに父とともにおり、御霊すなわち真理の御霊であった。
24 真理とは、現在あるとおりの、過去にあったとおりの、また未来にあるとおりの、物事についての知識である。
25 これ以上のこと、あるいはこれ以下のことは何であろうと、初めから偽り者であったあの悪い者の霊である。
26 真理の御霊は神から出ている。わたしは真理の御霊であり、ヨハネはわたしについて証して、「主は完全な真理、すなわちすべての真理を受けられた」と言った。
27 人はだれも神の戒めを守らないかぎり、完全な真理を受けることはない。
28 神の戒めを守る者は真理と光を受け、ついに真理によって栄光を受けて、すべてのことを知るようになる。
29 人もまた初めに神とともにいた。英知すなわち真理の光は、創造されることも、作られることもなく、実にそうすることのできないものである。
30 すべての真理は、神がそれを置かれた領域において独立し、それ自体で作用する。すべての英知も同様である。そうでなければ、存在というものはない。
31 見よ、ここに人の選択の自由があり、またここに人の罪の宣告がある。なぜならば、初めからあったものが分かりやすく示されているのに、彼らがその光を受け入れないからである。
32 その霊が光を受け入れない者は皆、罪の宣告の下にある。
33 人は霊である。元素は永遠であり、分離しないように結合した霊と元素は、満ちみちる喜びを受ける。
34 これらが分離するとき、人は満ちみちる喜びを受けることはできない。
35 その元素は神の幕屋である。まことに、人は神の幕屋すなわち神殿である。そして、いかなる神殿でも汚されると、神はその神殿を滅ぼすであろう。
36 神の栄光は英知である。言い換えれば、光と真理である。
37 光と真理はあの悪しき者を捨てる。
38 人の霊は皆、初めに罪がなかった。そして、神が人を堕落から贖ったので、人々は、幼児の状態で、再び神の前に罪のない者となった。
39 そして、あの邪悪な者が来て、人の子らから、不従順によって、また先祖の言い伝えによって、光と真理を取り去る。
40 しかし、わたしはあなたがたに、あなたがたの子供たちを光と真理の中で育てるようにと命じた。
41 しかし、まことに、わたしはあなた、すなわちわたしの僕フレデリック・G・ウィリアムズに言う。あなたは引き続きこの罪の宣告の下にある。
42 あなたは、戒めに従ってあなたの子供たちに光と真理を教えてこなかった。そのために、あの邪悪な者は今なおあなたを支配する力を持っている。あなたが苦難を受けてきた原因はこれである。
43 さて、わたしは戒めをあなたに与える。すなわち、あなたは救い出されたいと望むならば、自分自身の家を整えなければならない。あなたの家には、正しくないことがたくさんあるからである。
44 まことに、わたしの僕シドニー・リグドンに言う。子供たちに関する幾つかの事柄について戒めを守っていないことがある。それゆえ、まずあなたの家を整えなさい。
45 まことに、わたしの僕ジョセフ・スミス・ジュニアに言う。言い換えれば、あなたがたを友と呼ぼう。あなたがたはわたしの友であり、わたしとともに受け継ぎを得るからである。
46 わたしは世のためにあなたがたを僕と呼んだ。そして、あなたがたはわたしのために彼らの僕となる。
47 さて、まことに、わたしはジョセフ・スミス・ジュニアに言う。あなたは戒めを守らなかったので、主の前に必ず責めを受けなければならない。
48 あなたの家族は必ず悔い改めて、ある事柄を捨て、あなたの言うことにもっと真剣に注意を払わなければならない。そうしなければ、彼らの場所から退けられることになる。
49 わたしは一人に言うことをすべての者に言う。あの邪悪な者があなたがたの中で力を持ち、あなたがたの場所からあなたがたを退けることのないように、常に祈りなさい。
50 わたしの教会の監督である、わたしの僕ニューエル・K・ホイットニーも、懲らしめを受ける必要があり、また家族を整える必要がある。また、家族の者に、家庭でもっと勤勉に家庭のことに携わり、常に祈るようにさせる必要がある。そうしなければ、彼らはその場所から退けられるであろう。
51 さて、わたしは友であるあなたがたに言う。わたしの僕シドニー・リグドンは旅に出なさい。急ぎなさい。そして、わたしが彼に語る力を与えるままに、主の恵みの年と救いの福音を告げ知らせなさい。心を一つにしたあなたがたの信仰の祈りによって、わたしは彼を支えよう。
52 また、わたしの僕たち、ジョセフ・スミス・ジュニアとフレデリック・G・ウィリアムズも急ぎなさい。そうすれば、まことに信仰の祈りに応じて与えられるであろう。あなたがたはわたしの言うことを守るならば、この世でも来るべき世でも、辱められることはない。
53 また、まことに、わたしはあなたがたに言う。わたしの思いは、あなたがたがわたしの聖文を急いで翻訳して、歴史の知識と、国々の知識と、もろもろの王国の知識と、神と人の法の知識を早く得ることである。これはすべてシオンの救いのためである。アーメン。
第94章(御業を進めるための家)
1833年5月6日、オハイオ州カートランドにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、346〜347ページ)。ハイラム・スミス、レイノルズ・カフーン、およびジェレド・カーターが、教会建築委員会として任命される。
1- 9 大管長会の務めのために家を建てることについての戒めが与えられる。
10-12 印刷所を建てなければならない。
13-17 幾つかの受け継ぎが割り当てられる。
01 さらにまた、まことに、わたしは友であるあなたがたに言う。わたしは一つの戒めをあなたがたに与える。あなたがたはこのカートランドの地で、わたしの家から始めて、シオンのステークの町の始まりと基を据えて準備する仕事を開始しなければならない。
02 見よ、それは、わたしがあなたがたに与えた型に従って行わなければならない。
03 南側の第1の敷地をわたしに奉献して、大管長会のために、また啓示を受けるという大管長会の務めのために、また教会と王国に関するすべてのことにおける大管長会の奉仕の業のために、一つの家を建てるようにしなさい。
04 まことに、わたしはあなたがたに言う。それは、内部の部屋が幅55フィート、奥行65フィートとなるように建てなければならない。
05 また、この後あなたがたに与えられる型に従って、下の部屋と上の部屋を設けなければならない。
06 また、この後あなたがたに与えられる型に従い、神権の方式にのっとって、それをその土台から主に奉献しなければならない。
07 大管長会の務めのために、それをことごとく主に奉献しなければならない。
08 また、あなたがたは、何であろうと清くないものがそこに入るのを許してはならない。そうすれば、わたしの栄光はそこにあり、わたしはそこにいる。
09 しかし、もしも何であろうと清くないものがそこに入るならば、わたしの栄光はそこになく、わたしはそこに来ることはない。
10 さらにまた、まことに、わたしはあなたがたに言う。南側の第2の敷地もわたしに奉献して、わたしの聖文の翻訳の印刷、ならびにわたしがあなたがたに命じるすべてのものの印刷の仕事のために、わたしに対して一つの家を建てなさい。
11 それは、内部の部屋が幅55フィート、奥行65フィートで、下の部屋と上の部屋を設けなければならない。
12 この家は、わたしがあなたがたに命じるすべてのものを印刷するために、また清くかつ汚されないために、すべてのことにおいてあなたがたに与えられるままの型に従って、その土台からことごとく主に奉献しなければならない。
13 また、第3の敷地は、わたしの僕ハイラム・スミスが受け継ぎとして得るものである。
14 また、北側の第1と第2の敷地は、わたしの僕たち、レイノルズ・カフーンとジェレド・カーターが受け継ぎとして得るものである。
15 それは、主なる神であるわたしがあなたがたに与えた命令どおりに、彼らがわたしの家を建てる委員会としての、わたしから定められた仕事を行うためである。
16 これら2つの家は、それに関してわたしがあなたがたに命じるまで建ててはならない。
17 さて、わたしは今はあなたがたにこれ以上のことを示さない。アーメン。
第95章(神殿を建てよ)
1833年6月1日、オハイオ州カートランドにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、350〜352ページ)。この啓示は、礼拝と教えのために家を、特に主の宮を建てるようにとの神の指示の続きである(第88章119〜136節、および第94章を参照)。
1- 6 聖徒たちは、主の宮を建てるのを怠ったために懲らしめを受ける。
7-10 主は、その民に高い所から力を授けるためにその宮を使うことを望んでおられる。
11-17 礼拝の場所として、また使徒の塾のために、その宮を奉献しなければならない。
01 まことに、主は、愛するあなたがたにこのように言う。そして、わたしはまた、愛する者たちを懲らしめる。それは、彼らの罪が赦されるためである。わたしは懲らしめるとともに、すべてのことにおいて彼らが誘惑から救い出される道を備えるからである。わたしはあなたがたを愛してきた。
02 それゆえ、あなたがたは必ず懲らしめを受け、わたしの前に必ず責めを受けなければならない。
03 あなたがたはわたしに対して非常に重い罪を犯したからである。すなわち、あなたがたは、わたしの家を建てることに関してわたしがあなたがたに与えた大いなる戒めを、あらゆる点で考慮しなかった。
04 その家を建てるのは、使徒たちにわたしのぶどう園で最後に刈り込みをする備えをさせようと考えている準備のためである。それによって、わたしが比類のない業を行い、またわたしの御霊をすべての肉なるものに注ぐためである。
05 しかし見よ、まことに、わたしはあなたがたに言う。あなたがたの中には聖任され、召された者は多いが、選ばれた者は少ない。
06 選ばれなかった者たちは非常に重い罪を犯した。すなわち、彼らは真昼に暗闇の中を歩いている。
07 このために、わたしはあなたがたに、聖会を召集しなければならないという戒めを与えたのである。聖会を召集するのは、あなたがたの断食とあなたがたの嘆きがサバオスの主、訳せば、最初の日の創造主、初めであり終わりである者の耳に達するようにするためである。
08 まことに、わたしはあなたがたに言う。わたしは、一つの家を建てるようにという戒めをあなたがたに与えた。わたしはこの家の中で、わたしが選んだ者たちに高い所から力を授けようと考えている。
09 これがあなたがたへの父の約束である。それゆえ、わたしはあなたがたに、エルサレムのわたしの使徒たちのようにとどまることを命じる。
10 それにもかかわらず、わたしの僕たちは非常に重い罪を犯した。預言者の塾で論争が起こったが、これはわたしにとって非常に悲しいことであった、とあなたがたの主は言う。それゆえ、わたしは懲らしめを与えるために彼らを追い出した。
11 まことに、わたしはあなたがたに言う。わたしの思いは、あなたがたが家を建てることである。あなたがたは、わたしの戒めを守るならば、それを建てる力を持つであろう。
12 もしあなたがたがわたしの戒めを守らなければ、父の愛が引き続きあなたがたに伴うことはなく、それゆえあなたがたは暗闇の中を歩くことになる。
13 さて、ここに知恵があり、主の思いがある。わたしはあなたがたが世の方法で生活するのを望まないので、世の方法によらずにその家を建てなさい。
14 わたしがあなたがたの中の3人に示す方法に従って、それを建てなさい。そのために、あなたがたは彼らをこの力を持つように選び、聖任しなければならない。
15 その家の大きさは、内部の部屋が幅55フィート、奥行65フィートでなければならない。
16 そして、内部の1階は、あなたがたの聖式をささげるために、またあなたがたの説教と、断食と、祈りのために、またあなたがたの最も聖なる望みをわたしにささげるために、わたしに奉献しなさい、とあなたがたの主は言う。
17 また、内部の2階はわたしの使徒たちの塾のためにわたしに奉献しなさい、と子なるアーマン、言い換えれば、アルパス、言い換えれば、オメガス、すなわちあなたがたの主イエス・キリストは言う。アーメン。
第96章(ステークを強くせよ)
1833年6月4日、オハイオ州カートランドにおいて、シオンの町またはステークの制度を示すために、カートランドの聖徒たちへの手本として預言者ジョセフ・スミスに与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、352〜353ページ)。この啓示が与えられたのは、大祭司の大会のときである。この大会で考慮された主要な事項は、カートランドの近くで教会が所有していたフレンチ農場として知られる土地の扱い方であった。大会ではその土地の責任をだれが持つかについて意見の一致を見なかったので、すべての者はその件について主に尋ねることに同意した。
1 シオンのカートランドステークを強くしなければならない。
2- 5 監督は聖徒たちのために受け継ぎを分配しなければならない。
6- 9 ジョン・ジョンソンは、共同制度の一員にならなければならない。
01 見よ、わたしはあなたがたに言う。ここに知恵があり、これによって、あなたがたは、この件に関してどのように行うべきかを知ることができる。シオンを強くするためにわたしが設けたこのステークを強くすることは、わたしにとって必要である。
02 それゆえ、わたしの僕ニューエル・K・ホイットニーは、今あなたがたが述べているその場所に対する責任を持つようにしなさい。わたしはそこにわたしの聖なる家を建てることを考えている。
03 さらにまた、あなたがたが評議会で決めるとおりに、受け継ぎを求める者たちのために、知恵を用いてそこを区割りするようにしなさい。
04 あなたがたはこのことに注意を払い、また人の子らにわたしの言葉をもたらすためにわたしの制度に利益を与えるのに必要な部分にも、注意を払うようにしなさい。
05 見よ、まことに、わたしはあなたがたに言う。人の子らの心をあなたがたのために和らげる目的をもって、わたしの言葉が人の子らの中に出て行くこと、これがわたしの最も必要としていることである。まことにそのとおりである。アーメン。
06 さらにまた、まことに、あなたがたに言う。わたしの知恵にかない、またわたしが必要としていることがある。わたしは僕であるジョン・ジョンソンのささげ物を受け入れ、彼の祈りを聞いた。彼が今から後わたしの戒めを守るならば、わたしは彼に永遠の命の約束を与える。
07 彼はヨセフの子孫であり、その先祖に与えられた約束の祝福にあずかる者だからである。
08 まことに、わたしはあなたがたに言う。わたしが必要としているのは、彼が制度の一員となって、人の子らにわたしの言葉をもたらす助けをすることである。
09 それゆえ、あなたがたは、この祝福に彼を聖任しなければならない。そして、彼は今あなたがたが述べているその家の抵当権を取り除くように熱心に努めて、そこに住めるようにしなければならない。まことにそのとおりである。アーメン。
第97章(シオン:心の清い者)
1833年8月2日、オハイオ州カートランドにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、400〜402ページ)。この啓示は、特にミズーリ州ジャクソン郡シオンにおける聖徒たちのことを扱っており、預言者が主に導きを求めたことへの答えとして与えられたものである。当時、ミズーリ州の教会の会員たちは厳しい迫害を受けており、彼らはジャクソン郡を去るという合意書に、1833年7月23日に無理やり署名させられていた。
1- 2 (ミズーリ州ジャクソン郡)シオンの聖徒たちの多くは、彼らの忠実さのゆえに祝福される。
3- 5 パーリー・P・プラットは、シオンにおける学校での働きを褒められる。
6- 9 聖約を守る者は、主によって受け入れられる。
10-17 心の清い者が神にまみえる場所である一つの宮を、シオンに建てなければならない。
18-21 シオンとは、心の清い者である。
22-28 シオンは、忠実であれば主の懲らしめを免れる。
01 まことに、わたしは友であるあなたがたに言う。わたしの声、すなわちわたしの御霊の声をもってあなたがたに語る。それは、シオンの地におけるあなたがたの兄弟たち、その多くが心からへりくだり、知恵を得て真理を見いだそうと熱心に努めているその兄弟たちについて、わたしの思いをあなたがたに示すためである。
02 まことに、まことに、わたしはあなたがたに言う。そのような者はそれを得るので、幸いである。主なるわたしは、柔和な者すべてと、わたしの欲する者すべてに憐れみを示すからである。それは、わたしが彼らを裁くときに、わたしが正しいとされるためである。
03 見よ、わたしは、シオンにおける塾に関してあなたがたに言う。主なるわたしは、シオンに塾があることを心から喜んでおり、またわたしの僕パーリー・P・プラットのことも、彼がわたしにつながっているので心から喜んでいる。
04 そして、彼が続けてわたしにつながっていれば、わたしがほかの戒めを彼に与えるまで、彼はシオンの地における塾を引き続き管理するであろう。
05 また、わたしは、彼がシオンにおける塾と教会を教化するために、すべての聖文と奥義を説き明かせるように、多くの祝福をもって彼を祝福しよう。
06 塾の残りの者に、主なるわたしは喜んで憐れみを示す。にもかかわらず、懲らしめを受けなければならない者たちがおり、彼らの行いは知らされるであろう。
07 斧は木の根元に置かれている。良い実を結ばない木はことごとく切り倒されて、火の中に投げ込まれるであろう。主なるわたしがこれを語った。
08 まことに、わたしはあなたがたに言う。彼らの中で、その心が正直で、打ち砕かれていて、かつその霊が悔いていることを知っており、また犠牲を払って、すなわち主なるわたしが命じるあらゆる犠牲を払って自分の聖約を進んで守ろうとするすべての者は、わたしに受け入れられる。
09 主なるわたしは、良い土地で清らかな流れのほとりに植えられた、多くの貴い実を結ぶ実り豊かな木のように、彼らに実を結ばせるからである。
10 まことに、わたしはあなたがたに言う。わたしの思いは、わたしがあなたがたに与えた型に倣って、シオンの地にわたしのために一つの家を建てることである。
11 すなわち、わたしの民の納める什分の一によって速やかにそれを建てなさい。
12 見よ、これは、シオンの救いのためにわたしに一つの家を建てるように、主なるわたしが彼らの手に求める什分の一と犠牲である。
13 すなわち、この家は、すべての聖徒たちが感謝をささげる場所として、またそれぞれの召しと職のすべてにおいて奉仕の業に召されたすべての人を教える場所として建てられるものである。
14 それは、彼らの務めを理解することにおいて、理論において、原則において、教義において、その王国の鍵があなたがたに授けられている地上の神の王国に関するすべてのことにおいて、彼らが完全になるためである。
15 また、わたしの民が主の名によってわたしに一つの家を建て、それが汚されないように、何であろうと清くないものがそこに入るのを許さなければ、わたしの栄光はそのうえにとどまるであろう。
16 まことにまた、わたしはそこにいる。わたしはそこに来るからである。そして、そこに入って来る心の清い者は皆、神を見るであろう。
17 しかし、もしもそれが汚されるならば、わたしがそこに来ることはなく、わたしの栄光はそこにない。わたしは清くない神殿には来ないからである。
18 さて見よ、シオンがこれらのことを行うならば、シオンは栄え、自らを広げ、非常に栄光に満ちた、きわめて大いなる、そして甚だ恐ろしいものとなるであろう。
19 そして、地のもろもろの国民はシオンを尊び、言うであろう。「確かにシオンは我々の神の都であり、また、確かにシオンは倒れることも、その場所から移されることもあり得ない。神がそこにおられ、主の御手がそこにあるからである。
20 主はシオンの救いとなりシオンの高いやぐらになると、その強い力によって誓われた。」
21 それゆえ、主はこのように言う。まことに、シオンを喜ばせなさい。心の清い者、これこそシオンである。それゆえ、シオンを喜ばせなさい。一方、悪人は皆嘆き悲しむであろう。
22 見よ、見よ、報復は神を敬わない者のうえに旋風のように速やかに及ぶ。そして、だれがそれを免れるであろうか。
23 主の懲らしめは夜も昼も通り行き、その知らせはすべての人を悩ます。すなわち、主が来るまで、それはとどめられないであろう。
24 主の憤りは、彼らの忌まわしい行いとすべての邪悪な行いに向かって燃えているからである。
25 それでも、シオンがわたしの命じたすべてのことを努めて行うならば、シオンは免れるであろう。
26 しかし、もしシオンがわたしの命じたことを何であろうと努めて行うようにしなければ、わたしはシオンのすべての行いに応じて、ひどい苦難、疫病、悪疫、剣、報復、焼き尽くす火をシオンに見舞おう。
27 しかしながら、この度に限って、シオンの耳に次のことを読み聞かせなさい。すなわち、主なるわたしはシオンのささげ物を受け入れた。そして、シオンがこれからもう罪を犯さなければ、これらのことはどれもシオンに及ばないであろう。
28 また、わたしは数々の祝福をもってシオンを祝福し、シオンと、シオンの代々の子孫にとこしえにいつまでも多くの祝福を増し加える、と主なるあなたがたの神は言う。アーメン。
第98章(戦争を放棄して、平和を宣言しなさい)
1833年8月6日、オハイオ州カートランドにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通して与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、403〜406ページ)。この啓示は、ミズーリの聖徒たちに対して迫害があったために下されたものである。肉体的に苦しみを受け、財産も失ったミズーリの聖徒たちが、報復し、仕返しをしたいという気持ちになるのは当然であった。そこで、主はこの啓示を与えられた。ミズーリでの問題について、多少の知らせが(およそ1450キロ離れていた)カートランドの預言者に届いていたことは疑いもないが、彼は、啓示によらなければ、その事態の重大さをこの日に知ることはできなかったはずである。
1- 3 聖徒たちの苦難は、彼らの益となる。
4- 8 聖徒たちは、国の合憲的な法律を擁護しなければならない。
9-10 正直で、賢明で、善良な人々を支援し、彼らが公職に就くようにしなければならない。
11-15 主の大義において自分の命を捨てる者は、永遠の命を得るであろう。
16-18 戦争を放棄して、平和を宣言しなさい。
19-22 カートランドの聖徒たちは責めを受け、悔い改めるように命じられる。
23-32 主の民が被る迫害と苦難について、主は律法を明らかにされる。
33-38 戦争は、主が命じられるときにのみ正しいとされる。
39-48 聖徒たちは敵を赦さなければならない。敵が悔い改めるならば、彼らも主の報復を免れるであろう。
01 まことに、わたしは友であるあなたがたに言う。恐れてはならない。心に慰めを得なさい。まことに、いつも喜び、すべてのことについて感謝しなさい。
02 忍耐強く主を待ち望みなさい。あなたがたの祈りはサバオスの主の耳に達しており、この封印と証をもって記録されているからである。すなわち、祈りがかなえられることを、主は誓って定めた。
03 それゆえ、主は、祈りはかなえられるという不変の聖約をもって、あなたがたに約束を与える。また、あなたがたを苦しめたすべてのことは、あなたがたの益のために、またわたしの名の栄光のためにともに働く、と主は言う。
04 さて、まことに、わたしは国の法律についてあなたがたに言う。わたしの思いは、わたしの民が、わたしの命じることを何であろうとすべて努めて行うことである。
05 憲法にかない、権利と特権を維持することによってその自由の原則を支持する国の法律は、全人類のものであり、わたしの前に正当と認められる。
06 それゆえ、あなたがたと、わたしの教会のあなたがたの兄弟たちが、国の合憲的な法律を擁護することを、主なるわたしは正しいとする。
07 人間の法律に関しては、これ以上のもの、あるいはこれ以下のものは何であろうと、悪から来るのである。
08 主なる神であるわたしはあなたがたを自由にする。それゆえ、あなたがたはほんとうに自由である。そして、法律もあなたがたを自由にする。
09 それにもかかわらず、邪悪な者が治めるとき、民は嘆き悲しむ。
10 それゆえ、正直な人々と賢明な人々を熱心に捜し求めなければならない。そして、善良な人々と賢明な人々を支援するように努めなければならない。そうでなければ、これらに劣るものは何であろうと、悪から来る。
11 また、わたしはあなたがたに戒めを与える。あなたがたはすべての悪を捨て、すべての善を固く守らなければならない。また、神の口から出る一つ一つの言葉によって生きなければならない。
12 神は忠実な者に対して、教訓に教訓、規則に規則を加えるからである。そして、わたしはこれによってあなたがたを試み、あなたがたを試そう。
13 また、わたしの名のために、わたしの大義において自分の命を捨てる者は、再びそれを見いだすであろう。すなわち、永遠の命を見いだすであろう。
14 それゆえ、あなたがたの敵を恐れてはならない。あなたがたがふさわしいと認められるように、死に至るまでもわたしの聖約の中にとどまるかどうか、あらゆる点であなたがたを試すことを、わたしは心の内に定めたからである、と主は言う。
15 もしあなたがたがわたしの聖約の中にとどまらなければ、あなたがたはわたしにふさわしくないからである。
16 それゆえ、戦争を放棄して、平和を宣言しなさい。そして、子孫の心をその先祖に、また先祖の心を子孫に向けるように熱心に努めなさい。
17 さらにまた、ユダヤ人の心を預言者たちに、また預言者たちの心をユダヤ人に向けるように熱心に努めなさい。これは、わたしが来て、のろいをもって全地を打ち、すべての肉なるものがわたしの前で焼き尽くされることのないためである。
18 あなたがたの心を騒がせないようにしなさい。わたしの父の家には住まいがたくさんあり、わたしはあなたがたのために一つの場所を用意したからである。そして、わたしの父とわたしがいる所に、あなたがたもいるであろう。
19 見よ、主なるわたしは、カートランドの教会にいる多くの者を喜んでいない。
20 彼らは自分の罪と、その悪い道と、その心の高ぶりと、その貪欲と、そのすべての憎むべきことを捨てず、わたしが彼らに与えた知恵の言葉と永遠の命の言葉に従っていないからである。
21 まことに、わたしはあなたがたに言う。彼らが悔い改めて、わたしの言ったすべてのことを守らなければ、主なるわたしは彼らを懲らしめ、わたしの欲することを行おう。
22 さらにまた、わたしはあなたがたに言う。あなたがたがわたしの命じることを何であろうと努めて行うならば、主なるわたしは、あなたがたからすべての怒りと憤りを解こう。そして、地獄の門もあなたがたに打ち勝つことはない。
23 さて、わたしはあなたがたの家族についてあなたがたに言う。もし人々が一度、あなたがたや、あなたがたの家族を打っても、あなたがたが忍耐強くそれに耐えて、彼らをののしったり、仕返しをしようとしたりしなければ、あなたがたは報われるであろう。
24 しかし、もしも忍耐強くそれに耐えなければ、それはあなたがたに対して正しい升として量られたものと見なされる。
25 さらにまた、もし敵が再度あなたがたを打っても、あなたがたがその敵をののしらず、忍耐強くそれに耐えるならば、あなたがたの報いは百倍になる。
26 さらにまた、もし敵が3度目としてあなたがたを打っても、あなたがたが忍耐強くそれに耐えるならば、あなたがたの報いはさらに4倍に倍加される。
27 そして、もし敵が悔い改めなければ、これら3度の証拠は彼を責めるものとなり、消し去られることはない。
28 さて、まことに、わたしはあなたがたに言う。その敵がわたしの報復を免れて、わたしの前で裁きを受けることがなければ、彼がもうあなたがたや、あなたがたの家族を、まことにあなたがたの子供たちの子孫を3代、4代に至るまで襲わないよう、あなたがたはわたしの名によって彼に警告しなければならない。
29 それでも、もし敵があなたがたや、あなたがたの子供たち、あるいはあなたがたの子供たちの子孫を3代、4代に至るまで襲うならば、わたしはあなたの敵をあなたの手に渡す。
30 そして、それでもあなたが彼を容赦するならば、あなたはその義のゆえに報われ、またあなたの子供たちと、あなたの子供たちの子孫も3代、4代に至るまで報われるであろう。
31 しかしながら、あなたの敵はあなたの手の内にある。そこで、あなたが彼の行いに応じて彼に報いるならば、あなたは義とされる。もし彼があなたの命をねらい、あなたの命が彼によって危険にさらされるならば、あなたの敵はあなたの手の内にあり、あなたは義とされる。
32 見よ、これは、わたしの僕ニーファイと、あなたの先祖、ヨセフ、ヤコブ、イサク、およびアブラハム、ならびにわたしの昔の預言者たちと使徒たちすべてにわたしが与えた律法である。
33 さらにまた、わたしが昔のわたしの民に与えた律法は、次のとおりである。すなわち、主なるわたしが命じないかぎり、わたしの民は、いかなる国民、部族、国語の民、民族に対しても戦うために出て行ってはならない。
34 また、いかなる国民、国語の民、民族から宣戦されようとも、わたしの民は、まずその民族、国民、国語の民に平和の旗を掲げなければならない。
35 そして、もしその人々が平和の申し出を受け入れず、2度も、3度も受け入れなければ、わたしの民はこれらの証拠を主の前に持って来なければならない。
36 すると、主なるわたしは彼らに命じて、彼らがその国民、国語の民、あるいは民族と戦うために出て行くことを正しいとする。
37 そして、彼らと、彼らの子供たちと、彼らの子供たちの子孫が、そのすべての敵に対して3代、4代にわたって報復するまで、主なるわたしは彼らの戦いを戦う。
38 見よ、これはわたしの前に義とされるためのすべての民に対する一つの範例である、と主なるあなたがたの神は言う。
39 さらにまた、まことに、わたしはあなたがたに言う。もしあなたの敵が初めてあなたを襲った後、彼が悔い改めて、赦しを請うてあなたのもとに来るならば、あなたは彼を赦して、それをもうあなたの敵に対する証拠としてはならない。
40 2度目も、3度目も同様にしなさい。あなたの敵があなたに対して犯した過ちを悔い改める度に、7の70倍まで、あなたは彼を赦さなければならない。
41 もし彼があなたに対して過ちを犯し、最初は悔い改めなくても、それでも、あなたは彼を赦さなければならない。
42 もし彼が再度あなたに対して過ちを犯し、悔い改めなくても、それでも、あなたは彼を赦さなければならない。
43 もし彼が3度あなたに対して過ちを犯し、悔い改めなくても、あなたはまた彼を赦さなければならない。
44 しかし、もし彼が4度あなたに対して過ちを犯すならば、あなたは彼を赦すことなく、これらの証拠を主の前に持って来なければならない。彼が悔い改めをして、あなたに対して過ちを犯したすべてのことに関してあなたに4倍報いるまで、それらは消し去られないであろう。
45 もし彼がこれを行うならば、あなたは真心から彼を赦さなければならない。また、もし彼がこれを行わなければ、主なるわたしがあなたの敵に百倍の報復をしよう。
46 また、彼の子供たちと、彼の子供たちの子孫、すなわちわたしを憎むすべての者の子孫に、3代、4代に至るまでそうしよう。
47 しかし、その子供たち、あるいはその子供たちの子孫が悔い改めて、彼らの心を尽くし、彼らの勢力と思いと力を尽くして主なる神に立ち返り、そして彼らが犯した、あるいは彼らの父が犯した、あるいは彼らの父の先祖が犯したすべての過ちについて4倍返すならば、そのとき、あなたは憤りを解かなければならない。
48 そして、報復はもう彼らに及ぶことはなく、彼らの過ちが彼らに対する証拠として主の前に持ち出されることは決してない、と主なるあなたがたの神は言う。アーメン。
第99章(ジョン・マードックへの啓示)
1832年8月、オハイオ州ハイラムにおいて、預言者ジョセフ・スミスを通してジョン・マードックに与えられた啓示。1876年以降の『教義と聖約』の諸版は、この啓示を、1833年8月にカートランドで与えられたものとしてきたが、それ以前の版ならびに他の歴史記録は、1832年8月が正しいことを証明している。
1- 8 ジョン・マードックは福音を宣言するために召される。また、彼を受け入れる者は、主を受け入れるのであり、憐れみを受けるであろう。
01 見よ、主はこのようにわたしの僕ジョン・マードックに言う。すなわち、あなたは東の地方へ行って、家から家へ、また村から村へ、町から町へと巡り、迫害と悪事の中で、その住民にわたしの永遠の福音を宣言するように召されている。
02 そして、あなたを受け入れる者は、わたしを受け入れるのである。あなたは、わたしの聖なる御霊の証明のうちにわたしの言葉を告げ知らせる力を持つであろう。
03 また、幼子のようにあなたを受け入れる者は、わたしの王国を受ける。彼らは幸いである。彼らは憐れみを受けるからである。
04 また、あなたを拒む者は、父とその家から拒まれるであろう。あなたは、彼らに対する証として、道の傍らのひそかな場所であなたの足を洗い清めなければならない。
05 見よ、見よ、巻き物の書物にわたしについて書かれてあるとおり、わたしはすぐに来て、裁きを行い、すべての者に、彼らがわたしに対して犯した不敬な行いを立証する。
06 さて、まことに、わたしはあなたに言う。あなたの子供たちに必要なものを与えて、シオンの監督のもとに優しく送り出すまで、あなたが出かけることは賢明ではない。
07 また、数年の後、あなたがわたしに願うならば、あなたも良い土地に上って行って受け継ぎを得ることができる。
08 そうでなければ、あなたは取り去られるまで、わたしの福音を宣言し続けなければならない。アーメン。
第100章(主の慰めの言葉)
1833年10月12日、ニューヨーク州ペリーズバーグにおいて、預言者ジョセフ・スミスとシドニー・リグドンに与えられた啓示(『教会歴史』第1巻、416、419〜421ページ)。数日間家族から離れていた2人の兄弟は、家族のことを多少心配に思った。
1- 4 ジョセフとシドニーは、人々の救いのために福音を宣べ伝えなければならない。
5- 8 彼らの言うべきことは、まさにそのときに授けられる。
9-12 シドニーは代弁者となり、またジョセフは啓示者となり、力強く証する者とならなければならない。
13-17 主は一つの清い民を起こされ、従順な者は救われる。
01 まことに、主は友であるあなたがた、シドニーとジョセフにこのように言う。あなたがたの家族は健在である。彼らはわたしの手の内にあり、わたしは自分のよいと思うままに彼らに行う。わたしには一切の権威があるからである。
02 それゆえ、わたしに従い、わたしがあなたがたに与える勧告を聴きなさい。
03 見よ、見よ、この場所に、また周りの地域に、わたしの民が大勢いる。この東の地における周りの地域で、効果的な門が開かれるであろう。
04 それゆえ、主なるわたしは、あなたがたがこの場所に来るのを許した。わたしは人々の救いのためにこれを必要としたからである。
05 それゆえ、まことに、わたしはあなたがたに言う。この民に向かって声を上げなさい。わたしがあなたがたの心の中に入れる思いを語りなさい。そうすれば、あなたがたは人々の前で辱められることはないであろう。
06 あなたがたの言うべきことは、まさにそのときに、まことにその瞬間にあなたがたに授けられるからである。
07 しかし、わたしはあなたがたに一つの戒めを与える。あなたがたがわたしの名によって告げることは何であろうと、すべてのことについて厳粛な心と柔和な心で告げなければならない。
08 わたしはあなたがたにこの約束を与える。すなわち、あなたがたがこれを行うならば、聖霊が注がれて、あなたがたの述べるすべてのことを証するであろう。
09 また、わたしが必要としているのは、あなた、すなわちわたしの僕シドニーがこの民に語る代弁者となることである。まことに、わたしはあなたをこの召しに、すなわちわたしの僕ジョセフのための代弁者となるように聖任する。
10 また、わたしは力強く証する力を彼に与えよう。
11 また、あなたが彼のための代弁者となれるように、わたしはあなたに、すべての聖文を力強く説き明かす力を与えよう。また、あなたが地上におけるわたしの王国のことに関するすべてのことが確かであるのを知ることができるように、彼はあなたにとって啓示者となるであろう。
12 それゆえ、旅を続け、心を喜ばせなさい。見よ、見よ、わたしは最後まであなたがたとともにいるからである。
13 さて、わたしはあなたがたにシオンに関して一つの言葉を与える。シオンはしばしの間懲らしめを受けるが、贖われるであろう。
14 あなたがたの兄弟たち、わたしの僕オーソン・ハイドとジョン・グールドはわたしの手の内にある。わたしの戒めを守るならば、彼らは救われるであろう。
15 それゆえ、心に慰めを得なさい。まっすぐに歩む者たちに益となるように、また教会の聖めのために、万事がともに働くからである。
16 わたしは、義をもってわたしに仕える一つの清い民をわたしのために起こすであろう。
17 主の名を呼び、主の戒めを守る者は皆、救われるであろう。まことにそのとおりである。アーメン。