主は遠く離れた国民に一つの旗を掲げ、地の果てから彼らを呼ばれる。すると、
彼らは急いで速やかに来る。見よ、彼らの中には疲れる者も、つまずく者もな
い。また、まどろむ者も、眠る者もない。彼らの腰の帯は解けず、靴のひもも
切れない。その矢は鋭く、その弓はことごとく張っている。そして、その馬の
ひづめは火打ち石のように、その車輪は旋風のように、そのとどろきはライオ
ンのように思われる。彼らは若いライオンのようにほえる。ほえて、獲物を捕
らえると、確実に運び去るので、だれも救い出す者はいない。
(ニーファイ第2書15章26−29節)
これはニーファイがイザヤ書から引用したものである。これはイスラエルの集
合について語ったものであるが、その際、文明の利器が使われている様子が描
かれている。これが書かれた時代(紀元前700年ころ)には、これらのもの
は知らなかった。これを翻訳したころ(1829年)のジョセフ・スミスすら
知らなかった。示現でこれらの情景を見せられても、このように描写するのが
精一杯だったのである。
・「主は遠く離れた国民に一つの旗を掲げ、地の果てから彼らを呼ばれる。」
は、電話などの通信機器を描写している。
・「彼らは急いで速やかに来る。見よ、彼らの中には疲れる者も、つまずく者
もない。また、まどろむ者も、眠る者もない。彼らの腰の帯は解けず、靴の
ひもも切れない。」のは、鉄道や飛行機に乗るからである。
・「その矢は鋭く、その弓はことごとく張っている。そして、その馬のひづめ
は火打ち石のように、その車輪は旋風のように、」は鉄道の描写である。
・「そのとどろきはライオンのように思われる。彼らは若いライオンのように
ほえる。ほえて、獲物を捕らえると、確実に運び去る」は飛行機のジェット
エンジンの音を描写している。
これらのものが世に出た年代は次のとおりである。
1830年 鉄道開通 イギリスのマンチェスターとリバプール間
1835年 有線通信機
1903年 飛行機
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