漢字化合物



001 目(罒)       → 図
            目の形
   直     XXX十(まっすぐ) + 001目 + XXX乚(塀:隠す) → 図
            隠したものに真っ直ぐ目を向ける→まっすぐ
    矗    直 x3
            ものがまっすぐたつさま→そびえる
    置    137网 + 直
            網を真っ直ぐたてる→置く
    植    118木 + 直
            木をまっすぐにたてる→うえる
    殖    034歹 + 直
            植物を植えて骨粉を肥料にし殖やす
    値    041人 + 直
            人が物の本質を直視する→価値
    悳    直 + 028心
            真っ直ぐな心
     德(徳) 186彳 + 悳 → 図
            素直な行い→良心的な行い
     聽(聴) 029耳 + 214 + 悳
            耳を真っ直ぐ向ける→聴く
      廳(廰庁) 238 广 + 聽
            訴えや事情を聴く所→役所
   看     004手 + 001目
            目の上に手をかざして見る→よく見る
   苜     XXX艹(逆さまつげ) + 001目
            ただれた目→良く見えない
    夢(梦)  苜 + 229冖 + 夕(095月 参照)
            冖は目の覆い、夕は夜を表し現実には見えない夢を表す
    蔑    苜 + 戍(132戈 参照) → 図
            刃物で傷ついた目→よく見えない→目にもとめない意
   見     001目 + 046儿 → 図
            人間が直立した状態で見える範囲→見る
    現    A32玉 + 見
            玉がみえることを示す→あらわれる
    規    136矢 + 見
            円を描くための矢のような棒で円を描いて見る
            →物事の基準(規範)
    視    306示 + 見
            物を指し示すように気をつけてじっと見る
    覺(覚)  010 + 249爻 + 239宀 + 見
            上の部分は学と同じで、学ぶ家を示す。
            そこで見聞きして覚えること。
   相     118木 + 001目
            目が木に向かっていることから「相手」
    想    相 + 028心
            心で相手を思い見る→おもう
    霜    099雨 + 相
            霜柱がたてに相並びたつことから
    箱    121竹 + 相
            車の左右に相対して付けた竹製の荷かご
   盾     XXX干(目を覆うひさし) + 001目 → 図
            目を保護するもの→体を保護する盾→頼りにする
    循    186彳 + 盾
            頼って従って行く→後について行く、めぐる
   眔     001目 + 097水
            目からたれる涙
    褱    眔 + 169衣 → 図
            涙を衣で囲んで隠すさま→ふところに入れる→穴があく
     壞(壊) 107土 + 褱
            土に穴があいてくずれる→こわれる
     懷(懐) 028心 + 褱
            ふところに入れて大切にする気持ち→なつかしむ
   眉     XXX(まゆ) + 001目 → 図
            目の上にまゆがあるさま
    媚    056女 + 眉
            目に装飾を施した巫女→こびる

002 臣         → 図
            うつむいた目の形→主人の前でうつむいたしもべ
   臥     002臣 + 041人 → 図
            下を見るさま→うつぶせになる
    臨    臥 + 206品 → 図
            高い所からいろいろなものを見下ろす→のぞむ
    監    臥 + 140皿 → 図
            水を入れた皿を上から見下ろす。水鏡する。
            →よく見る、見張る
     鑑   106金 + 監
            金属製のかがみ
     濫   097水 + 監
            水鏡にさらに水を加えてあふれる
     艦   166舟 + 監
            やぐらの上から見おろす大きな軍船
     覽(覧) 監 + 見(001目 参照)
            上から見下ろして全体を視野に収める
     鹽(塩) 監 + A35鹵(塩土)
            監地方の塩土からとれた塩
     藍   123艸 + 監
            監は集めて引き締める意の音符。
            草を集めて絞った染め汁→あい。
   臤     002臣 + 005又 → 図
            目を伏せてかしこまり緊張するさま
    緊    臤 + 168糸
            糸を固くひきしめる
    堅    臤 + 107土
            土を固めて堅くする
    賢    臤 + 086貝
            財貨の運用にぬかりがない→かしこい
    腎    臤 + 036肉
            からだをかっちりと引きしめる内臓→腎臓

003 民         → 図
            奴隷や臣従の目に針を刺して盲目にした姿。
            支配下におかれる人々の意。
   昏     003民 + 094日
            日が沈んで見えない→くらい夜
    婚    056女 + 昏
            古代は夜に結婚式をしたので昏を含む
   眠     001目 + 003民
            目がみえない状態となってねむること

004 手(扌)       → 図
            物をつかもうとしている手の姿
   拶     004手 + XXX(ならぶ) → 図
            ならべてすりよせる。挨拶=そばに身をすりよせて
            押しあう->会釈する。

005 又(ナヨ)      → 図
            右手の形。外から輪を掛けたようにかばうの意を含み、
            転じて「さらに」の意
   友     005又 x2 → 図
            各々の手をもって助け合う→助け合う仲間
   右     005又 + 023口 → 図
            食事を助ける手→みぎ、たすける
    佑    041人 + 右
            人が外側からかばう→たすける
   有     005又 + 036肉
            手に肉をかかえるさま→手に物があるから、ある意
    賄    086貝 + 有
            私有する財貨、人に財貨を贈ること→わいろ
   丈     XXX十(木の枝) + 005又 → 図
            手に杖を持つ姿。杖で長さを測るので、長さ単位
   圣     005又 + 107土
            手でまるめた土のかたまり
    怪    028心 + 圣
            丸いかたまりは異様な感じ→あやしい
        A34回(うずまく水) + 005又 → 図
            うずまく水中にもぐること
    沒(没)  097水 + 殳
            水を沿えて、水に沈むことを表す
   叉     又 + XXX丶(はさんだ物) → 図
            手の指の間に物をはさんだ形→はさむ。Y型の股を
            もつもの。

006 ナ         → 図
            左手の形
   左     006ナ + 260工 → 図
            工作をする時、定規にそえる手→ひだり、たすける
    佐    041人 + 左
            人がわきから手を添えてささえる→たすける(補佐)
    尋    左 + 右(005又 参照) → 図
            左手と右手をのばした長さ→ひろ。
            わからない寸法をさぐる→たずねる。
    差    112禾 + 左 → 図
            穂を手でささえると穂先がそろわない→違い、差
    隋    109阜 + 左 + 036肉
            祭肉を盛り上げるように供えるので祭肉が崩れ落ちる
            →落ちる、だらりとさがる
     惰   028心 + 隋
            緊張ないだらりと落ちるような気持ち→おこたる(怠惰)
     墮(堕) 隋 + 107土
            盛り土が崩れ落ちる→おちる(墜落)
     隨(随) 020辵 + 隋
            崩れ落ちて止まらないように先行者の行くのにまかせて
            進む→したがう(追随)
      髓(髄) 骨(033冎 参照) + 隨
            骨の外わくに従う骨の中の柔らかい部分(骨髄)

007 寸         → 図
            手の動作を示す。長さの単位(指1本のはば)。
            ちょっと。
   村     118木 + 007寸
            人がちょっと腰をおちつける木のある所。
   肘     036肉 + 007寸
            手に関連する体の部分→ひじ
   酎     146酉 + 007寸
            肘は腕をまわして取り込む意。酒を水がわりに取り込
            んで作った濃い酒。焼酎。
   討     言(129辛 参照) + 007寸
            言葉で知識をつかみとる→たずねる

008 爪         → 図
            手で物をつまむさま、転じて、つめの意。
   舜     008爪 + 229冖 + 018舛
            わくの中で手足がすばやく動く
    瞬    001目 + 舜
            すばやく目を動かす→またたく
   爰     008爪 + XXX干(手と手の間にある棒) + 005又 → 図
            手と手の間に物を入れて間を空ける→ゆとり
    援    004手 + 爰
            ゆとりもたせるため、手助けする
    緩    168糸 + 爰
            糸の結び目をほどきゆとりをつくる→ゆるやか
    暖    094日 + 爰
            日差しがたっぷりで暖まる
    媛    056女 + 爰
            優美なゆとりのあるゆかしい女→ひめ
   爭(争)   008爪 + XXX一(手と手で引っ張り合う物) + 005又 → 図
            物を引っ張り合う→争う
    靜(静)  青(122屮 参照) + 爭
            争いをやめ清らかになる→しずか
    瀞(淨浄) 097水 + 靜
            水で清らかにする→きよい
   印     008爪 + 045卩 → 図
            左の部分は爪が90度回転した形。人を手で押えてひざ
            まずかせる。→上から押すはんこ
    抑    004手 + 印
            手で抑える
   妥     008爪 + 056女
            いきり立つ女性を手で押さえて落ち着かせる
            →ほどよい所に落ち着く
   采     008爪 + 118木
            手が木の芽や枝葉を摘み取るさま→とる
    採    004手 + 采
            一部だけを選んで取る→とる
    菜    123艸 + 采
            摘み取って食用にする植物→な(野菜)
    彩    采 + 207彡
            模様をなす色を選んでとりあわせる→いろどり
   受     008爪 + 166舟 + 005又 → 図
            舟は取り巻いて漏れない意。
            漏れないようしっかり手渡しする→うける
    授    004手 + 受
            手渡して受けとらせる→さずける
   奚     008爪 + 168糸 + 285大
            ひもでつないで使役する奴隷
    鷄(鶏)  奚 + 067鳥
            ひもでつないで飼う鳥→にわとり
    溪(渓)  097水 + 奚
            奚は細いひもの意。細くつながる谷川。
   蚤     008爪 + 085虫 → 図
            爪でひっかきたくなるかゆい虫→のみ
    騷(騒)  066馬 + 蚤
            馬がかゆくていらだつ→さわぐ
    掻    004手 + 蚤
            のみを手のつめでかく

009 廾         → 図
            両手をいっしょにそろえた形
   共     XXX廿(手に持っている物) + 009廾 → 図
            両手に物を持って捧げる→両方の手一緒→ともに
    供    041人 + 共
            人が物を捧げる→そなえる
    洪    097水 + 共
            共は一緒になる意。各所から集まった大量の水(洪水)
    恭    共 + 028心
            目上の人の前に物をささげるときのかしこまった気持ち
            →うやうやしい
    巷    共 + 077巳
            巳は人のふせた姿。人の住む里の公共の通路→世間
     港   097水 + 巷
            水上の通路→舟の出入りする水路のある港
   畀     XXX田 + 009廾
            かごをを両手でささえているさま→あたえる
            別の説では、先を太くした矢(鏑矢) → 図
            → 比較「矢」

010          → 図
            両手でつかむ姿
   臾     010 + XXX人(横に引き抜く印)
            両手で荷物を持つさま
    貴    臾 + 086貝 → 図
            両手でかつぐほどの大きな財貨→とうとい
     遺   020辵 + 貴
            大切な財貨を残してたち去る→わすれる、のこす
     潰   097水 + 貴
            穴があいてくずれおちる→つぶれる。
   舁     010 + 009廾
            二人が両手で物をかつぎあげる
    興    舁 + 259同
            二人が両手を同じく動かして一せいに持ち上げおこす
   寅     239宀 + 010 + 136矢 → 図
            家の中で両手で矢をまっすぐ伸ばす
            →背筋を伸ばし身を正す→つつしむ。
            十二支の虎に当てる。
    演    097水 + 寅
            水を伸ばす→口やしぐさで展開させる(演説、演技)

011 尺         → 図
            5本の指をピラミッド型に広げて長さを測る姿
            長さの単位(手尺の長さ)

012 丑(尹)       → 図
            棒を持つさま。十二支の牛に当て原義を失った。
            尹は道具を持つ手→王のために労働する人→長官
   君     012丑 + 023口 → 図
            天地を調和させる棒を持ち、言葉で世をまとめる人
    群(羣)  君 + 065羊
            羊のまとまり→むれ
    郡    君 + 邑(077巳 参照)
            村や町のまとまり

013 丸(丮)       → 図
            しゃがんだ人が両手を差し伸べた姿。
            体を丸めることから、丸い意。

014 止         → 図
            踏みしめた足が地に付けた跡。元は進む意。
            足が止まることから、止まる意
   正     304一 + 014止 → 図
            一は目標線。足が目標線めがけて真っ直ぐ進む
            →真っ直ぐである→ただしい
            別の説では、上部の一の部分は甲骨文字では四角形で、
            都市を表す。都市を攻撃すること。
    乏    正をさかさまにした形 → 図
            真っ直ぐ進めない→金が無くて動きが取れない→乏しい
    征    186彳 + 正
            遠方の目標線を目ざして真っ直ぐ足を進める(遠征)
    症    疒(288爿 参照) + 正
            病気の外にあらわれた特色。正はただの音符。
    政    正 + 139攴
            まっすぐに整える→社会を整える仕事→まつりごと
    定    239宀 + 正
            足を真っ直ぐ家の中に立てて止まる→ひと所に落ち着
            いて動かない→さだめる
     錠   106金 + 定
            金属または薬物を一定の形に固めた物(錠剤)。
            かぎをかけ戸じまりをする金具(錠前)。
     綻   168糸 + 定
            定は外にあらわれる意の音符。布が破れて、中身が外
            にあらわれる→ほころびる。
   歮     014止 x3
            足と足がぶつかってうまく進まない
    澁(渋)  097水 + 歮
            水のため進みにくい→しぶる(渋滞)
    奔    285大 + 歮 → 図
            ぱたぱたと急いではしる(奔走)
   齒(歯)   014止 + XXX(歯の形) → 図
            物をかみ止める前歯→歯
   先     014止 + 046儿 → 図
            足先は人体の先端にあるので先の意。
    洗    097水 + 先
            足指の細いすき間に水を通す→あらう
    銑    106金 + 先
            先は洗の略。まじり物をとり去った金属(銑鉄)
    贊(賛)  先 x2 + 086貝
            足先を二つ並べて主役を助けて介添え役が並んで進む。
            貝は手に持つ礼物。儀式のさい脇から主役を助ける
            →すすめる(賛成)、たすける(賛助)、ほめる(賞賛)
   市     014止 + 299平 → 図
            売り手と買い手が足を止め平衡のとれた価を出す所
   延     187廴 + 014止 + XXXノ(のばす) → 図
            長くひきのばして進む→のばす
    誕    言(129辛 参照) + 延
            むやみに引き伸ばした空言→偽り。生まれる意は仮借。
   歩     014止(右足) + 014止(左足)
            左右の足を交互に出して歩く
    渉    097水 + 歩
            川をひと足ひと足ふみしめてわたる→わたる。
            離れた向こう岸にまで行き着く→相手とかかわる(交渉)
    頻    歩 + 025頁
            歩は渉の略。水ぎわぎりぎりに顔を寄せる
            →間を置かずに物事が起こる(頻発)
    捗    004手 + 歩
            仕事が一歩一歩と上に進む→はかどる
   祉     306示 + 014止
            神がそこに足をとめて福を与える→さいわい(福祉)
   此     014止 + 043比 → 図
            足を並べてもうまくそろわず、ちぐはぐになること。
            「これ」「この」の意は仮借。
    紫    此 + 168糸
            赤と青を混ぜて染めた色がそろわず、ちぐはぐの中間色
            となる→むらさき
    雌    此 + 068隹
            左右の羽をちぐはぐに交差させて尻をかくすめすの鳥
   (癶)   014止 x2
            左足と右足とがぱっと開いた形→はねる
    發(発)  癶 + 135弓 + 138殳 → 図
            弓をぱっとはじく→発する
     廢(廃) 238广 + 發
            家がぱんとはじけて二つに割れてくずれる→すたれる
   前     014止 + 166舟 + 127刀 → 図
            舟と足がそろって前に進む→まえ。刀を加えて、そろ
            えて切る意だったが、前に進む意だけが残った。
    剪    前 + 127刀
            そろえて切る(剪定)。前が前に進む意だけになったので
            この字が作られた。
    揃    004手 + 前
            手でそろえる→そろえる
    煎    前 + 096火
            火力を平均にそろえて、なべの上の物をいちように
            熱する→いる。にる。
   是     XXX旦(まっすぐなさじ) + 014止 → 図
            まっすぐ進むさま→正しい(是非)。
            「これ」「この」の意は仮借。
    堤    107土 + 是
            川にそってまっすぐのびている土手→つつみ(堤防)
    提    004手 + 是
            まっすぐに上に引っ張る→さげる(提灯)、
            さしだす(提供)
    題    是 + 025頁
            まっすぐ正面につき出たひたい→まっさきにつき出した
            見出しの文句(標題)

015 足         → 図
            ひざ頭から下の部分の足の全形。足りる意
   促     041人 + 015足
            足を運んで人に迫る→うながす
   捉     004手 + 015足
            足は、伸縮するあし。手の筋肉をぐっと縮めてつかむ
            →とらえる

016 疋         → 図
            別々に離れて対をなす足
   楚     118木 + 118木 + 016疋
            ばらばらに離れた木の枝
    礎    105石 + 楚
            点々と離して置いた建築の土台石
   旋     173 + 016疋
            旗がひらりとひとまわりするように、足で歩いてまわる
            →めぐる
   疎     016疋 + 119束
            たばねて合したものを一つずつ別々に離して間をあける
            →まばら、うとい
   胥     016疋 + 036肉
            肉をほぐした塩づけ。肉の繊維が何本にもわかれて並ぶ
            意から、あい並ぶ、あい対するの意
    婿    056女 + 胥
            娘と結ばれてペアをなした男性→むこ

017 夂(夊)       → 図
            下向きの足の形。足を引きずる。
   夏     025頁 + 017夂 → 図
            大きな面をかぶり足をずらせて舞う人→盛んなさま
            →草木が盛んに茂って大地をおおう季節→なつ
   後     186彳 + 167幺 + 017夂
            幺はわずかの意。足をひいてわずかしか進めずおくれる
            →うしろ
   各     017夂 + 023口
            祝詞の入った器の上に神の足が降りるさま→いたる。
            神は単独で降りてくる→おのおの。
    客    239宀 + 各
            降りてきた神が家にとどまる→きゃく
     額   客 + 025頁
            客は大切なものの意。頭の大切な部分→ひたい
    洛    097水 + 各
            水がぽたりぽたりと落ちるさま
     落   123艸 + 洛
            水がぽたりと落ちるように植物の葉がおちる→おちる。
    格    118木 + 各
            それぞれの木の枝がのびて入り混じる→からむ(格闘)。
            格子形に木を組む→きまり(規格)、骨組み(骨格)。
    絡    168糸 + 各
            それぞれの糸が入り混じる→からむ、つなぐ(連絡)
    酪    146酉 + 各
            各は固まる意。乳を発酵させ固めた乳酸食品。(酪農)
    略(畧)  110田 + 各
            田におのおの勝手に小道を設ける→うばう(侵略)、
            すじ道をつける(計略)、近道する(省略)
    路    015足 + 各
            神の足が降りる道→みち。
     露   099雨 + 路
            天から降りてとどまった露。露に当たるようにさらす
            →あらわす(暴露)
    賂    086貝 + 各
            各は、路の意。ある路(ルート)を通してもっていく
            財貨→まいない
    閣    180門 + 各
            各は止まる意。扉が開き過ぎないように止めるくい
            →置く、止める、扉止めがあるりっぱな家
   复     XXX(腹の膨れた壷を二つ重ねた形) + 017夂 → 図
            行きと帰りで同じ道を二回通る
    復    186彳 + 复
            行って帰る→元にもどる、二度する、仕返す
     覆   236襾 + 復
            おおわれたものが、ひっくり返り元にもどる
            →おおう、くつがえる。
     履   040尸 + 復
            尸は人をあらわす。人が同じ道を歩いてかえる
            →人としての道(履歴)、約束を行う(履行)
    複    169衣 + 复
            衣を二重にする→かさねる
    腹    036肉 + 复
            人体でふくれた部分→はら → 図
   処     017夂 + 159几
            足を止めて床几に腰を落ち着ける→おる、おく、ところ
    處(処)  075虍 + 処
            処と同じ意。虍はただの音符。
     據(拠) 004手 + 處
            その場所に座を占めてよりどころにする→よりどころ。
            豦は處の省略形。

018 舛         → 図
            左右の足が開く姿
   夅     舛の変形(左右の足を上下に並べたもの)
            降りる姿
    降    109阜 + 夅 → 図
            段々(阜)を降りる姿
   桀     018舛 + 118木
            罪人をしばって木の上にのせ、はりつけにしたさま。
            高くかかげて目だつ意、かかげる意
    傑    041人 + 桀
            高く抜け出た人→すぐれて高く抜きん出ている(傑出)
   粦     XXX米(鬼火) + 018舛
            連なって燃える鬼火
    隣    109阜 + 粦
            連なった土べいや住居→となり

019 之         → 図
            目標物に向けて足を踏み出しまっすぐ進む。ゆく意。
   寺     019之 + 007寸 → 図
            手足を動かして働く→雑用をつかさどる役所。
            漢代に西域から来た僧を鴻臚寺という接待所に泊めた
            ため、のち寺を仏寺の意に用いるようになった。
    侍    041人 + 寺
            身分の高い人の世話する人→はべる(侍従)、さむらい
    待    186彳 + 寺
            手足を動かして相手をもてなす(接待)→まつ
    時    094日 + 寺
            寺は働く意。日が進行する→とき。
    持    004手 + 寺
            寺はとどめる意。手にとどめて持つ。
    詩    言(129辛 参照) + 寺
            寺はとどめる意。心の中を言葉にしてとどめたもの
    特    064牛 + 寺
            寺はとどまる意。群れの中でじっとして目だつ牛→特別
    等    121竹 + 寺
            竹の節の長さが等しくそろっている→ひとしい。
            寺はただの音符。
   志     019之 + 028心 → 図
            心が目標を目ざして進み行く→こころざす
    誌    言(129辛 参照) + 志
            志はとどめる意。言葉を書物にとめおく→しるす。
   芝     123艸 + 019之
            すくすく伸び行く植物→きのこ(霊芝)、しば

020 辵(辶)    186彳 + 014止 → 図
            ある方向に向って進む
   退     020辵 + 094日 + 017夂 → 図
            足がとまって進まないことを示す
   辷     020辵 + XXX一(平ら)
            [国字]平らな地をなめらかに進む→すべる。

021 走(赱)    285大 + 016疋 → 図
            大の部分は人が走っている姿。疋は足の形。

022 韋         → 図
            ある地点(口)の上下を一つの足が右へもう一つが
            左へ進むさま→ぐるりとめぐって歩く
            →からだにぐるりと巻きつける「なめしがわ」
   緯     168糸 + 022韋
            縦糸(経)の間をめぐって行きつ戻りつする横糸(緯)
   違     020辵 + 022韋
            二人の人が道で右と左とに行き違いになる→ちがう
   偉     041人 + 022韋
            韋はぐるりと丸い意。丸くりっぱな人→えらい
   圍(囲)   235囗 + 022韋
            ぐるりと周囲をかこむ
   衛(衞)   185行 + 022韋 → 図
            城の周囲めぐってまもる

023 口         → 図
            人の口。白川説では、祝詞を入れる器。
   号     023口 + 274丂
            大きな口を空けのどを屈曲させどなる→さけぶ(号泣)
            表向きに呼ぶ→名を付ける→呼び名(称号)→印(記号)
    號(号)  号 + 虎(075虍 参照)
            とらのような太い声でさけぶ
   咢     口 x2 + XXX亏
            おどろく。口二つは、やかましく話すことを示す。
            亏は、人がからだを曲げて、さかさになった姿。
            咢は、ごつごつとぶつかる、交差してつかえるという
            基本義を持つ。
    顎    咢 + 025頁
            ごつごつしたあご。
    諤    言(129辛 参照) + 咢
            ごつごつした言い方。
    萼(蕚)  123艸 + 咢
            ごつごつした花のがく
   甘     023口 + XXX丶(食物) → 図
            口に食物を含んで味わう→あまい
    某    甘 + 118木
            甘い実のなる木→梅。よくわからないの意は仮借。
     謀   言(129辛 参照) + 某
            よくわからない先のことを言葉で相談する→はかる
     媒   056女 + 某
            互いに不明な男女の間にたち理解させる→なかだち
    甚    甘 + 172匹 → 図
            匹は二つが並ぶことで男女の性交を示す。甘(うまい物)
            と匹(色ごと)で享楽に身をくずす→はなはだしい
     勘   甚 + 037力
            奥深くまで徹底して突きつめる→かんがえる、直感
     堪   107土 + 甚
            すごく重い土の山→その重さにたえる→たえる
    紺    168糸 + 甘
            甘は含む意。濃い青色を含んだ染め糸の色。
   曰     023口 + XXXL(口から出た言葉) → 図
            口の中からことばが出てくる→いう、いわく
    曷    曰 + 匃(230勹 参照)
            匃は、はっと叫んで歩いている人を押さえとどめる意。
            はっとどなる→疑問をあらわすことば
            白川説では、曰は祝詞を納めた器。匃は死者の骨を集め
            たもの。死者の骨に祈り願う→求める、疑問詞なんぞ
     喝   023口 + 曷
            はっとどなる→しかる
            白川説では、祈り求める激しい声→しかる
     渇   097水 + 曷
            はっとどなって、喉の水気がかれる→かわく
            白川説では、曷は尽きる意の音符。水が尽きる→かわく
     褐   169衣 + 曷
            曷はかわく意。ひからびた繊維の布、色(褐色)
            白川説では、祭祀の服→粗衣、その色(褐色)
     葛   123艸 + 曷
            曷はかわく意。茎がかわいてつる状をなした植物
            →くず、つる、かたびら、つづら、かずら。
     掲   004手 + 曷
            行く手に高く標識をかかげて人を押し止める→かかげる
            白川説では、祈りのために木札をかかげるようす
     謁   言(129辛 参照) + 曷
            目上の人が行くのを押しとどめて願いを訴える
            →まみえる(拝謁)
    沓    097水 + 曰
            流れるようにしゃべる→かさねる
     踏   015足 + 沓
            ぺたぺたと足ぶみをする→ふむ
   哭     023口 x2 + 063犬
            犬が口々になく→泣く
    喪    哭 + 194亡 → 図
            死人を送って口々に泣くこと
            別の説では、桑と祭器の象形で儀式を表す。
            亡人の儀式。 → 図
   器(噐)   023口 x4 + 063犬
            儀式に使ういろいろな器を並べたさま
            犬は器を清めるための犠牲の犬
   菫     XXX廿(動物の頭) + 096火 + 107土 → 図
            燃やした動物の頭骨のように、熱気でかわいた土。
            水気を出し尽くして粉々になる→細かい、少ない。
            白川説では、雨乞いのために祝詞を入れた器を持った
            巫祝が焼き殺されるようす。
    勤    菫 + 037力
            細かい所まで力を出し尽くして余力がない→つとめる
            白川説では菫は艱難の意。力はすき。苦労して農作する
            →つとめる
    謹    言(129辛 参照) + 菫
            細かく言動に気を配る→つつしむ
            白川説では祈りの言葉によって悪霊を封じる→つつしむ
    僅    041人 + 菫
            人が少ない→わずか
    饉    食(141皀 参照) + 菫
            食物が少ない(飢饉)
   四     023口 + 218八 → 図
            口から出た息が分散するようす。口から息が出るときの
            音「シ」が、4を表す音と同じため、4の意となった。

024 舌      128干 + 023口 → 図
            口にある棒のようなもの。舌の意

025 頁         → 図
            人の頭
   面     025頁 + 235囗 → 図
            頭の周りを取り囲む形→つら、おもて
    麺(麪)  麦(113來 参照) + 面
            面は細長いことを表す音符。小麦で作った細長いめん
   寡     239宀 + 025頁 + 041人
            屋根の下に頭だけ大きい子が一人ぼっち残されたさま
            →すくない
   煩     096火 + 025頁
            火のもえるように頭がいらいらすること→わずらわしい
   憂     025頁 + 028心 + 017夂 → 図
            頭と心とが悩ましく足も滞るさま→うれえる。
            心が沈んだしなやかな姿。
    優    041人 + 憂
            しなやかにふるまう人→やさしい、すぐれる、
            しなやかに演じる人(俳優)。

026 囟(田)       → 図
            赤ちゃんの頭のひよめき
   思     026囟 + 028心
            囟(ひよめき)のように微妙に動く心の働き→おもう
   細     168糸 + 026囟
            糸のように、ひよめきの小さい隙間のように、細い
   票     026囟 + 010 + 096火 → 図
            死者の頭部を両手に持って焼き、火の粉が浮き上がる
            →目だって軽々と浮きあがる→軽くて目だつ札
    標    118木 + 票
            目印の木のこずえ→こずえ、しるし(目標)
    漂    097水 + 票
            水面に浮かんでいる→ただよう
   甾     XXX巛(髪の毛) + 026囟
            まるい頭の上に毛のはえたさま→頭脳
    惱(悩)  028心 + 甾
            頭脳をなやますこと
    腦(脳)  036肉 + 甾 → 図
            頭脳。肉を加え人体の部分であることを強調。

027 首         → 図
            くびから上の頭部に髪が生えた姿
   道     020辵 + 027首
            邪気を祓うために異族の首を持って道を進んだことから
    導    道 + 007寸
            異族の首を手で持って道を導いたことから
   県     首をさかさまにした形 → 図
            首を切って見せしめのため、高い所からぶらさげること
    縣(県)  県 + 系(168糸 参照)
            ひもで中間にぶらさげること。
            中央政府にぶらさがるひもつきの地方区
     懸   縣 + 028心
            心が宙づりになって決まらず気がかりなこと

028 心(忄)       → 図
            心臓の形。心は心臓の作用と考えられていたことから、
            心の意。
   芯     123艸 + 028心
            心臓のように中心にある植物のくきのしん

029 耳         → 図
            みみたぶの形
   聶     029耳 x3
            耳を寄せあってひそひそと話す
    攝(摂)  004手 + 聶
            耳を寄せ合うように、そろえて手に持つ
   取     029耳 + 005又
            戦功の印として敵の耳を手で取る→とる
    最    234日 + 取
            かぶせた覆い中からごく少量を取る→ごく→もっとも
     撮   004手 + 最
            かぶせた覆い中からごく少量を取る→つまみとる
    趣    021走 + 取
            さっと取るように足ばやに向かう→おもむく。
            心が向くおもしろいもの→おもむき(趣味)。
   恥     029耳 + 028心
            耳は柔らかい→心が柔らかくいじける→はじらう
            白川説では、恥ずかしいと、耳が赤くなるから。
   餌     食(141皀 参照) + 029耳
            耳は、柔らかい意。柔らかく練ったえさ。

030 自         → 図
            鼻の形。自分を言うとき鼻をさすので自分の意
   鼻     030自 + 畀(009廾 参照)
            はな。畀(ヒ)は鼻息の音の仮借。
   息     030自 + 028心
            心臓の動きにつれて、鼻からいきをすること。
            すやすやと平静に息づく→安息・生息。
            生息する→子孫をうむ→むすこ。
   臭     030自 + 063犬
            におい。くさい。犬の鼻は臭いをよく嗅ぎ分けるから
    嗅    023口 + 臭
            においをかぐ
   臱     030自 + 280穴 + 227方 → 図
            自(鼻)と穴(両側にわかれる)と方(両側にはり出る)で、
            鼻の両わきに出た鼻ぶたのはし。
    邊(辺)  020辵 + 臱
            行き詰まる果てまで歩いて行ったその端
            →はし、はて、へり、ふち

031 而         → 図
            ほおひげが柔らかく垂れ下がったさま。柔らかい意。
            指示詞「それ」「その人」接続詞「そして」
            「それなのに」の意に転用され、原義を失った。
            白川説では、頭髪を切ってまげのない巫祝の姿。
   需     099雨 + 031而
            雨水にぬれて柔らかくなり動きがにぶる→動かずに待つ
            →もとめる(需要)
            白川説では、巫祝が雨乞いをすることから、もとめる意。
    儒    041人 + 需
            性行のしっとりとして柔和な人→教養のある人。
            白川説では、雨乞いをする巫祝。孔子が巫祝の出身で
            あったので、孔子の教えを儒教と言う。
   耐     031而 + 007寸
            柔らかいひげのように、切れずにねばり強く耐える
   耎(欠)   031而 + 285大
            柔らかでゆとりのあること
    軟    164車 + 耎 → 図
            車が柔らかく動いて手ごたえのない→やわらかい

032       041人 + 207彡 → 図
            人間の髪の毛がびっしり生えた姿。
            すきまなく充実している意
   參(参)   XXX厽(3つの玉のかんざし) + 032
            三つの玉のかんざしをきらめかせた女性の姿
            三つかんざしが不ぞろいであることから、混じる意
            →まじわる、仲間にはいる(参加)、まいる(参拝)、
            数字の三の代わりにも使う。
    慘(惨)  028心 + 參
            心の中へ深くしみこんでつらい思いをする→みじめ
   診     言(129辛 参照) + 032
            すみずみまで調べて判断を下す→みる(診察)
   珍     A32玉 + 032
            きめ細かくつまった上質の玉→めずらしい

033 冎         → 図
            上の骨の穴に下の骨がはまり込んでいる関節の形
   骨     033冎 + 036肉
            骨の関節に肉体を表わす肉をつけて、ほね全体を表わす
    滑    097水 + 骨
            骨の関節が動くように水の上を滑らかに動く→なめらか
   咼     033冎 + 278口
            自由に動く関節。関節の穴。
    過    020辵 + 咼
            両側にゆとりがあって、さわりなく通過する→すぎる。
            勢い余って、行きすぎる→あやまち。(過失)
    禍    306示 + 咼
            咼は穴を表わす。神のたたりを受けて思いがけない落と
            し穴にはまる→わざわい
    渦    097水 + 咼
            咼は穴を表わす。穴のような水のうずまき。
    鍋    106金 + 咼
            咼は丸く窪む意。丸く窪んだなべ。
    拐    004手 + 咼
            咼は曲がりくねってはいりこむ意。曲がりくねった方
            法で相手をだます→かどわかす(誘拐)
   別     033冎 + 127刀 → 図
            骨の関節を刀でばらばらに分解する→わかつ

034 歹         → 図
            風雨にさらされ白くなって残った骨の断片
   死     034歹 + 042匕
            人が倒れ骨だけになる→死ぬ
    葬    123艸 + 死 + 123艸
            死体を草むす土の中に隠し去る→ほうむる
   列     034歹 + 127刀
            一連の骨を刀で切り離して並べる→つらねる
    例    041人 + 列
            同類として並べてみる→たとえる
    裂    列 + 169衣
            布地を刀で切り離す→さく
    烈    列 + 096火
            ほのおがいくつにも裂けてもえ広がる→はげしい

035 呂         → 図
            背骨が連なった形。似たものが一列になる意
   侶     041人 + 035呂
            連なる仲間
   宮     239宀 + 035呂
            連なっている建物

036 肉(月)       → 図
            動物の肉片に二本の筋がはいった姿
   多(夛)   036肉 x2
            肉を重ねて、たっぷりと存在する→おおい
    移    112禾 + 多
            稲の穂が風に吹かれて横へとなびく→横へずれる
            →うつる。多はただの音符。
            白川説では、稲と肉を供えて災いが他へ移るよう
            まじなう→移る。
   胃     XXX田(胃袋の形) + 036肉 → 図
            いぶくろ。
    彙    彖(071豕 参照)の変形 + 胃の変形
            彖は豚の意。胃は丸い意。体を丸くしたはりねずみ。
            針がたくさん集まっていることから、あつまる意。
   肩     XXX戸(かたから手の垂れたさま) + 036肉 → 図
            かた。
   脊     XXX夫(せぼねのぎざぎざと張ったさま) + 036肉 → 図
            せ。
   肯     014止 + 036肉
            骨の間にはまりこんで止まった肉→思うつぼにはまった
            よしきたの意→うなずく(肯定)
   肙     XXX○(まるく巻いた虫) + 036肉
            まるく巻いた虫→かいこ
    絹    168糸 + 肙 → 図
            かいこから取る糸→きぬ
        036肉 + 143缶
            肉をこねる器→まんべんなくこねる
    搖(揺)  004手 +  → 図
            ゆらゆらと固定せず動く→ゆらぐ。はただの音符。
    謠(謡)  言(129辛 参照) + 
            声を長くのばし節をつけてうたう→うた(民謡)。
            はただの音符。

037 力         → 図
            手に力を込めて筋肉を筋張らせている姿。
            白川説では、すきの形。
   劦     037力 x3
            力を合わせる
    協    202十 + 劦
            多くの力を合わせて一つにまとめる
    脅    劦 + 036肉
            両わきから力でからだを挟む→両わきから挟んで脅す
    脇    036肉 + 劦
            両わきからからだを挟む力んだ腕→わき
   加     037力 + 023口
            口に手を乗せる→くわえる
    架    加 + 118木
            支柱の上に横木を乗せ加える→かける
    賀    加 + 086貝
            財貨を高く積みあげる→物を贈って祝う
   肋     036肉 + 037力
            力は力んだときにできるすじの意。すじばったあばら。
    筋    121竹 + 肋
            竹のすじ状の部分→すじ

038 亦         → 図
            人の両脇。同一物の連なることを示す「また」
   跡     015足 + 038亦
            次々と続く足あと→あと(痕跡)

039 要      XXX襾(腰に手をあてている形) + 056女 → 図
            腰を紐で締めるさま。
            腰は重要な部位なので「かなめ」の意。
            「締める」ことから「要求」「要約」の意も。
   腰     036肉 + 039要
            「肉」を付けて腰そのものを示す。

040 尸         → 図
            尻、または横たわる人の姿を表す
   尻     040尸 + 273九
            曲がりくねった末端の尻を表す。
   屍     040尸 + 死(034歹 参照)
            死んで倒れた人体
   尾     040尸 + 092毛
            尻の毛→しっぽ
   尿     040尸 + 097水
            尻から出る水→しっこ
   屁     040尸 + 043比
            尻の両壁の並んだすきまからもれ出る屁
   展     040尸 + 176 + 169衣 → 図
            衣の上に尻を乗せて平に伸ばす
            →平に広げ並べる、伸び広がる
        040尸 + XXX兀(こしかけ) + XXX冂(台)
            尻を台に乗せたさま
    殿     + 138殳 → 図
            尻になる、しんがりを務める
            →でんと尻を据えた建物や人物
   尼     040尸 + 042匕
            尸も匕も人を表し、人が相並び親しむさま
            仏に仕える女性を表すサンスクリット語の
            ビクニの音訳の比丘尼から「あま」の意
    泥    097水 + 尼
            人と人とがからだを寄せてくっついたさまを
            表す「尼」より、ねちねちとくっつくどろ
   尉     040尸 + 305二 + 096火 + 007寸 → 図
            尻の下に物を並べ(二)火のしをかけ押さえる(寸)
            →不良のやからを鎮圧して押さえる武官
    慰    尉 + 028心
            怒りや不安な気持ちを押さえる→なぐさめる
        040尸 + 170巾
            人が布で尻の汚れをふきとる
    刷     + 037力
            刀でさっと汚れをこすりとる→こする
   犀     040尸 + 129辛
            きば(辛)が鋭いのっそりした(尸)動物→サイ
    遲(遅)  020辵 + 犀
            サイのようにノロノロ歩く→おそい
    穉(稚)  112禾 + 犀
            成長が遅くて小さい作物→おさない

041 人(亻ク)      → 図
            少しかがんだひとを横から見た姿
   从     041人 x2
            前の人のあとにうしろの人がつきしたがう
    從(従)  186彳 + 从 + 014止
            したがって行くさま→したがう
     縱(縦) 168糸 + 從
            したがって行く人々は、たてに長く縦隊をつくる→たて
    旅    173 + 从 → 図
            人々が旗の下に隊列を組む軍旅→たび
    坐    从 + 107土
            人が地上にしりをつける→すわる
     座   238广 + 坐
            家の中で人のすわる場所→席
     挫   004手 + 坐
            坐は、足腰をおりまげてすわること。
            ぎざぎざに折る→くじける。
   并     从 + 305二 → 図
            同じように肩をならべてひっつけたさま→あわせる
     併   041人 + 并
            人が合わさる→あわせる(合併)
     瓶(甁) 并 + A39瓦
            二つ並べて上下させる井戸つるべ→水をくむ器、
            液体を入れる小口の容器
     屏   XXX尸(垂幕) + 并
            物を並べて中をおおい隠すさま→ついたて(屏風)
      塀  107土 + 屏
            [国字]土の遮断壁→へい
     餅(餠) 食(141皀 参照) + 并
            并は表面を平らにならす意。まるくて平たい食品→もち
   众     041人 x3
            おおくの人
    衆    001目 + 众 → 図
            目は臣下を表わす。おおくの臣下、または庶民(大衆)
   介     041人 + 218八 → 図
            ある人が人々の中に分け入る
            →仲立ちする(仲介)、たすける(介護)
    界    110田 + 介
            田畑の中に区切りを入れて両側に分ける境目→さかい
   色     041人 + 240 → 図1 → 図2
            二人が体を曲げてくっついているようす
            性交→女性の色気→色
   后     041人 + 278口 → 図
            人体の後ろにあるしりの穴→後ろ→後宮に住むきさき
   司     041人 + 278口 → 図
            人が小さい穴からのぞく→よく一事を見きわめる→役人
            つかさ、つかさどる。
    伺    041人 + 司
            人が小さい穴からのぞく→うかがう
    覗    司 + 見(001目 参照)
            人が小さい穴からのぞき見る→のぞく
    嗣    023口 + 冊(121竹 参照) + 司
            後継ぎを立てる経緯を短冊に記し神前に口で報告する
            →つぐ。先人の遺業をつかさどる。
    飼    食(141皀 参照) + 司
            食べさせてやしなう→かう(飼育)。司はただの音符
    詞    言(129辛 参照) + 司
            単語や単語のつながり。司はただの音符
   及     041人 + 005又 → 図
            逃げる人の背に追う人の手が届く→その場、その時に
            ちょうど届く→およぶ
    扱    004手 + 及
            手が届いて物を処理する→あつかう
    吸    023口 + 及
            口がぴたりと水面に届く→すう
    汲    097水 + 及
            つるべが水面に届く→くむ
    級    168糸 + 及
            糸が切れると後から一段また一段とつぎ足す
            →一段一段と順序をなす
    急    及 + 028心
            せかせかと追いつくような気持ち→いそぐ
   化     041人 + 042匕 → 図
            人が立った状態(左)から座った状態(右)へ
            姿を変えること
            別の説では、人と上下逆向きの人。
    花    123艸 + 化
            植物の中で変化する部分→花
    貨    化 + 086貝
            交易によって何物にも変化するかね
    靴    091革 + 化
            革靴。化はただの音符。
   千     041人 + XXX一(人と区別するための印) → 図
            原字は人と同形。人と区別するため横線を入れた。
            1000の意味は仮借。
   付     041人 + 007寸
            手をぴたりと他人のからだにくっつける→つく
    附    109阜 + 付
            土をくっつけてかためた土盛り。後に付と同じ意。
    符    121竹 + 付
            両片がぴたりとくっつく竹の割符(約束や紋を記した
            竹札を二つに割り、甲乙がその片方ずつを所有し、
            後日二つあわせて証拠のしるしとしたもの)
    府    238广 + 付
            物をびっしりとひっつけて入れる倉→役所(政府)
     腐   府 + 036肉
            組織がくずれてぺったりとくっついた肉→くさる
    鮒    084魚 + 付
            群れで、くっ付いて泳ぐ魚→ふな。
   企     041人 + 014止
            人がつま先立ちして待ちわびる→何かを願って計画する
            →くわだてる(企画)
   休     041人 + 118木
            人が木陰で休息する→やすむ。
   亟     305二 + 041人 + 023口 + 005又 → 図
            上下二線の間に人を描いて頭上から足先の端までの間を
            示し、それに人間の動作を示す口と手とを加え、からだ
            の端から端までを緊張させて動作することをあらわす
            →たるまない、すぐに
    極    118木 + 亟
            端から端まで張ったしん柱→いちばんの端→きわみ
        041人 + XXX(敷物)
            敷物に人が縮んで寝るさま
    宿    239宀 +  → 図
            狭い所に縮んで泊まる
     縮   168糸 + 宿
            ひもをぎゅっとしめてちぢめること→ちぢむ

042 匕         → 図
            しりもちついて倒れた人の姿
   北     042匕 + 左右逆の匕 → 図
            二人の人が互いに背を向けているようす
            →背を向けてにげる(敗北)、背を向ける寒い方角(北)
    背    北 + 036肉
            背を向ける体の部分→背
   旨     042匕 + 甘(023口 参照) → 図
            人の口にうまいこってりした食物→うまい。転じて、
            さし示した内容・物事→考えや意向→むね(主旨)。
    脂    036肉 + 旨
            肉のうまい部分→あぶら
    指    004手 + 旨
            指し示す手の部分→ゆび
    詣    言(129辛 参照) + 旨
            言葉使いが旨みのあるところまで上達する
            →高い所にいきつく→いたる、もうでる
    耆    055老 + 旨
            年を経てうまみの出たこと→おいる、たしなむ
     稽   112禾 + 耆
            久しくとどめおいた収穫物→よく考える。
            稽古=昔の事を考え調べる→学問、学習をする、
            芸事、武道を練習する。
   頃     042匕 + 025頁
            頭が倒れた形になる→かたむく。
            頭をかしげるほどのわずかの時間→しばらく、ころ。
    傾    041人 + 頃
            かたむく。頃が他の意に転用されたため、この字で
            かたむく意をあらわす。

043 比      042匕 x2 → 図
            人が二人並んだようす→比べる
   皆     043比 + 030自
            みんな並んでそろうこと→みんな
    階    109阜 + 皆
            皆はきちんとそろう意。高さを等分して、きちんと
            そろえた段→階段
    楷    118木 + 皆
            皆は、ととのってそろう意。きちんとそろった模様の
            ある木→きちんと整ったやり方。
            楷書=かどばらせてきちんと書く書体。
    諧    言(129辛 参照) + 皆
            言葉をそろえる→調和する。(諧声、諧調)
            →やわらぐ、たわむれる。(俳諧)
   批     004手 + 043比
            手と手を突き合わせる→うつ、ふれる。
            突き合わせて良し悪しを決める(批評)。
   坒     043比 + 107土
            きちんと並んだ土の段
    陛    109阜 + 坒
            土の段→宮殿の階段

044 立         → 図
            人が両足を並べて地面に立っている姿→立つ
   竝(並)   044立 x2 → 図
            立った人が横に並ぶようす→並ぶ
    普    竝 + 094日
            並は横に広がる意。日光が広がる→すみずみまで広く
            行き渡る(普及)
     譜   言(129辛 参照) + 普
            普は平らに伸ばす意。記録を平らな図面に書いたもの
    替    竝 + 曰(023口 参照)
            人から人へと入れ替るさま
   位     041人 + 044立
            人がある位置にしっかり立つさま→くらい
   粒     111米 + 044立
            同じ形をして並び立つ米つぶ→つぶ
    泣    097水 + 粒
            水のつぶ→なみだ
   拉     004手 + 044立
            立は、両足を地面に付けて立つ意。
            両手を物に付けて持つ→両手でひっぱる。
            拉致=捕らえて連れ去る。

045 卩()       → 図
            人がひざまづいている姿
   卬     XXX(立った人) + 045卩(それに向かって座った人)
            高くたって見おろす人と低くひざまずいて見あげる人
    仰    041人 + 卬
            高いほうを見あげる→あおぐ。
            身分の高い人の命令や言葉→おおせ。
    迎    020辵 + 卬
            上から来る者を下から出むかえにいく→むかえる。
   承     045卩(人) + 006ナ(左手) + 004手 + 005又(右手) → 図
            人がひざまずいて両手で捧げ受ける→うけたまわる
   丞     045卩(人) + 006ナ(左手) + 005又(右手) → 図
            水の中へ落ちた人を両手で助けて上に乗せる
    烝    丞 + 096火
            火気が高い所へあがる→むす
     蒸   123艸 + 烝
            草が上へ上へと盛んにのびる。現在は烝と同じ意。
   絶     168糸 + 127刀 + 045卩 → 図
            刀で糸や人を短い節に切る→たつ
   己     卩の変形
            ひざまずいた人がくっつくさま
    配    146酉 + 己
            人が酒つぼのそばにくっついて離れない→くばる、
            つれあい(配偶)
    妃    056女 + 己
            王族の夫に連れ添ってペアをなす妻→きさき
    肥    036肉 + 己
            己はくっつく意。肉がついて太る→こえる
    巽    己 x2 + XXX共(台)
            己はくっつく意。物をそろえて供える
     選   020辵 + 巽
            そろえて見て選ぶ。辵は動詞記号。
        045卩 + 005又
            人に手をぴたりとつけたさま→つける
    服    A41舟 +  → 図
            「月」は元「舟」。
            舟べりにぴたりとつける板→からだにぴたりとつける衣
            別の説では、「月」は元「凡」
    報    130幸 + 
            罪人に手かせをはめて罪の仕返しをする→むくいる
   夗     045卩 x 2 → 図
            膝まづいて拝んでいる人の姿。曲げて押し込める意。
    怨    夗 + 028心
            心が押し曲げられてかがんだ感じ→うらむ
    苑    123艸 + 夗
            囲いの中に花や木を押し込めて養う所→その
    宛    239宀 + 夗
            覆いの下で体を丸くかがめること→まがる、
            自分を曲げて相手に合わせる→あてる(宛名)
     腕   036肉 + 宛
            よく曲がる体の部分→うで

046 儿         → 図
            背中の曲がった人、突き出ている人
   允     XXX厶(柔らかくくねった形) + 046儿 → 図
            なごやかな姿をした人
    夋    允 + 017夂
            すらりとした人
     俊   041人 + 夋
            すらりとした人→すぐれる
     駿   066馬 + 夋
            すらりと背が高く足のはやい馬→すみやか(駿足)
     酸   146酉 + 夋
            筋骨を柔らげ、スマートにする発酵液→す
     唆   023口 + 夋
            他人にけしかけるときに、口を細くすぼめて合図する姿
            →そそのかす
   兒(児)   XXX臼(幼児の頭) + 046儿 → 図1 → 図2
            子供
   克     XXX古(重いかぶと) + 046儿 → 図
            人が重さに耐えてがんばるさま→かち抜く
    兢    克 x2
            克は全身を緊張させた姿。この字を二つ合わせて、
            ひどく緊張する意。
   元     XXX二(丸い頭) + 046儿 → 図
            人間の丸い頭。頭は上端にあるので、先端、はじめの意
    頑    元 + 025頁
            丸い頭の意から転じて融通の利かない古くさい頭の意
            →かたくな(頑固)
    完    239宀 + 元
            丸くとり囲んで欠け目なく守るさま→まっとうする
     院   109阜 + 完
            まわりを囲んだ土べい→囲いのある建物
    冠    229冖 + 元 + 007寸
            頭の周りをまるくとり囲むかんむり
    玩    A32玉 + 元
            両手をまるめてその中で玉をころがして感触を楽しむ
            →もてあそぶ

047 兄      023口 + 046儿 → 図
            頭の大きい人→年上の人。
            白川説では、儀式に使う器を持った人。
            家で儀式を司るのは長兄であることから兄の意。
   祝     306示 + 047兄
            祭壇でのりとを告げる神職→いわう、のりと
   呪(咒)   023口 + 047兄
            元は祝と同じ。祝は幸いを祈る場合、呪は不幸を祈る
            場合に分用されるようになった。のろう。
   況     097水 + 047兄
            水が前に比べてますます大きくふえる→ますます、
            比べてみたさま(状況)
   兌(兑)   218八 + 047兄
            衣を開いて脱がす、抜き取る
    閲    180門 + 兌
            門の前で軍馬などを調べる→改め調べる
    悦    028心 + 兌
            心を開いて開放する→よろこぶ
    鋭    106金 + 兌
            金属の矛のさやを取りとがった部分を表す→するどい
    税    112禾 + 兌
            収穫の一部を抜き取る→みつぐ
    説    言(129辛 参照) + 兌
            言葉を解き放つ→とく
    脱    036肉 + 兌
            骨から肉をはなす→ぬぐ

048 弟         → 図
            つるが巻き付いた棒の低い所を/で示し、
            低い位置を表す。転じて弟を意味する。
   第     121竹 + 048弟
            巻いたつるは一段一段と段階をなす。
            竹の節が一段一段と並ぶことを示す。
            →一段一段ともうけた段階・順序
   (市)      つるの巻いた棒の上端を一印で示した字で上のほうの意。
            市場の市(014止 参照)とは別字。
    姊(姉)  056女 +  → 図
            女きょうだいのうち上位の者。
    柹(柿)  118木 + 
            かきの皮を水につけ、その上ずみからしぶをとる。
   弔        → 図
            棒につるが巻きついてたれたさまを描いたも。
            上から下にたれる意を含む。
            天の神が下界に恩恵をたれることをいい、
            転じて他人に同情をたれること。

049 鬼         → 図
            丸くて大きい頭の人の姿。亡霊のイメージ。
   塊     107土 + 049鬼
            丸い形の土くれ
   畏     鬼の変形 → 図
            大きな頭をした鬼が手に武器を持っておどす→気味悪
            い威圧を感じる→おそれる。
    隈    109阜 + 畏
            畏は、くぼむ意。土地がへこむ→山や水辺がはいり
            こんで奥まった所。くま。すみ。
    猥    063犬 + 畏
            畏は、くぼむ意。獣のように理性をくずしてしまう
            →みだれる。

050 王         → 図
            偉大な人の姿。わくを外れて広がる意を含む。
            白川説では、大きなまさかりの頭部の形。
   閏(閠)   180門 + 050王
            暦から余分にはみ出る→うるう
    潤    097水 + 閏
            水が余分にある→うるおう
        019之 + 050王
            王の命令を受けたときに行なう、
            まさかりに足を乗せる儀式
    往    186彳 + 
            王の命令によって行く
   狂     063犬 + 050王
            わくを外れて走りまわる犬→くるう
   皇     030自 + 050王
            自(はな→はじめ)→いちばんはじめの王
   旺     094日 + 050王
            日の光がさかんに四方に広がる→さかん

051 士         → 図
            男の性器が直立した形→一人前の男。
            白川説では、小さなまさかりの頭部の形。
   仕     041人 + 051士
            身分の高い人のそばにまっすぐたつ侍従→つかえる

052 史      XXX中(竹札) + 005又 → 図
            竹筒の中に入れる竹札を手に持つ記録係の人→記録
   吏     052史 + XXX一(旗印) → 図
            旗印を所定の場所にたてる事→役人の仕事→役人
    事(亊)  吏の変形
            役人が旗印を所定の場所にたてる事→仕事→事
    使    041人 + 吏
            仕事に奉仕する人→身分の高い人が仕事をさせる→使う

053 父         → 図
            手に石斧を持った姿→斧を持って働く父
   斧     053父 + 133斤
            斧を持った姿(父)と斧(斤)→斧
   布     053父 + 170巾 → 図
            ぬの(巾)。父はただの音符。
    怖    028心 + 布
            布(フ)は音符で恐怖の状況で出る音を表す
   釜(釡)   053父 + 106金
            かま。父はただの音符。

054 久         → 図
            背が丸くなってかがんだ老人を表わす→久しい

055 老         → 図
            髪が長く腰の曲がった老人が杖をついている姿

056 女         → 図
            体をくねらせた女性の姿
   姦     056女 x3
            女性を集め淫らな行いをする(姦淫)。
            女性が集まり、おしゃべりでうるさい→かしましい
   嬰     086貝 x2 + 056女
            貝のネックレスを付けた女の子→あかご(嬰児)。
            貝の首飾りが首にとりまく→とりまく、めぐる。
    櫻(桜)  118木 + 嬰
            花が木をとりまいて咲く木→さくら。
   妾     129辛 + 056女 → 図
            刃物で入れ墨をした女奴隷。交接相手。
    接    004手 + 妾
            交接する→接する、接ぐ
    椄    118木 + 妾
            接ぎ木
   好     056女 + 061子
            女性が子どもを大切にかわいがる→このむ
   妻     XXX十(髪飾り) + 005又 + 056女 → 図
            髪飾りに手を添える女の姿→つま
    凄    098冫 + 妻
            妻は切る意の音符。切るほどに寒い→すごい。
   奴     056女 + 005又
            手で労働する女のどれい→奴隷
    努    奴 + 037力
            女の奴隷がねばり強く力を入れる→つとめる
    怒    奴 + 028心
            女の奴隷が強く心を緊張させる→いかる
    弩    奴 + 135弓
            ねばり強い女の奴隷のように力の強い弓→おおゆみ
   如     056女 + 023口
            しなやかに言う。柔和に従う。「ごとし」の意は仮借。
   毋     056女 + XXX一(差し止め) → 図
            女性を犯してはならないとさし止めることを一印で
            示した→なかれ(禁止の意をあらわすことば)。

057 母         → 図
            胸の両脇におっぱいがある女性の姿
   苺     123艸 + 057母
            次々と子株が生じ苺が増えることから
   毎     XXX(頭に髪をゆった姿) + 057母 → 図
            どんどん産む→次々と
    海    097水 + 毎
            どこまでも水がつきない海
    梅    118木 + 毎
            多くの実をならせ女の安産を助ける木→うめ(産め)
    敏    毎 + 139攴
            休まずどんどん動く(鋭敏)
     繁   敏 + 168糸
            ふさふさとしたひも飾り→どんどんふえる、しげる
    侮    041人 + 毎
            毎は暗い意の音符。人が見えない→人を認めない→侮る
    晦    094日 + 毎
            毎は暗い意の音符。陰暦の月末で月のない闇夜→みそか
    悔    028心 + 毎
            毎は暗い意の音符。心が暗い気持ちになる→くやしい

058 身         → 図
            女性の身ごもった体。後に単に体の意
            別の説では、腹部をあらわす。

059 免         → 図
            出産→狭いところをやっと通してもらう→どうにか許す
   娩     056女 + 059免
            出産そのもの
   勉     059免 + 037力
            力を入れて狭いところを通り成果を得る
   晩     094日 + 059免
            暗くて物の見えないころ。免はただの音符。

060 奐         → 図
            胎児を両手で抜き取るさま
   換     004手 + 060奐
            手で中から取り出す→かえる
   喚     023口 + 060奐
            生まれるとき大声を出す→よぶ

061 子         → 図
            両手を広げた子供の姿
   孝     055老 + 061子
            子が年老いた親を大切にする(孝行)
    酵    146酉 + 孝
            酒つぼの中で原料が交わって変化が生じる(発酵)。
            孝は交わる意の音符。
   孔     061子 + XXX乚(曲げて通す) → 図
            子は小さい意。小さい穴が通ったさま→あな(穿孔)
   字     239宀 + 061子
            屋根の下で大切に子を育て増やす。
            「人」や「犬」などの基本文字を「文」といい、
            「伏」などの合成文字を「字」という。
            「文」が親で「字」が子というイメージ。
            白川説では、子供が生まれたとき、祖先の霊を祭る
            建物で、子の名を付けた。この名を字(あざな)という。
            名前は文字に書いたので、文字の意になった。
   孚     008爪 + 061子
            幼い子を手で大切にかばう→はぐくむ
    乳    孚 + XXX乙(つばめ) → 図1 → 図2
            中国ではつばめは子授けの使いだと信じられた。
            子を育てる→子供を育てる乳。
            白川説では、右の部分は母の体で、子供を抱えて
            授乳するさまを描いた字。
    浮    097水 + 孚
            親鳥が卵を抱え込むように、水の上にうく
   呆     061子 + XXX八(うぶぎ) → 図
            幼児をおむつで包んだ姿。幼児のようにぼんやりする
            →あきれる
    保    041人 + 呆
            子どもをおむつでとり巻いて大切に守る→たもつ
     褒(襃) 169衣 + 保
            からだを包むうちかけ→報(むくいる)に当て、ほめる意
   孟     061子 + 140皿
            皿は覆いの意。覆いをおかして子どもが成長する
            →勢いよく伸びる先→かしら、はじめ。
    猛    063犬 + 孟
            押さえをきかずにいきりたって出る犬→たけだけしい
   孑     子の変形 → 図
            子どもの右腕を切りとったさま→のこり

062          → 図
            子を上下逆にした形。体内から出る赤ちゃん
   育     062 + 036肉
            生まれ出た子に肉を付けさせ大きくする
        育 + 139攴
            赤ん坊が胎内からするりと抜け出るさま
            →ものの通りをよくする
            別の説では、「育」は元「鬲」で、土器を並べるさま
     徹   186彳 + 
            するする抜け通るように前進する→貫き通る
     撤   004手 + 
            物をのけて通りをよくする→すてる
        062 + 097水
            出産時に流れ出る羊水→流れる意
    流    097水 +  → 図
            水が流れるさま
    硫    105石 + 
            火山の噴出物が流れて生じる鉱物→いおう
   充     062 + 046儿
            赤ん坊が成長して二本足で立つようになる→充実する
    統    168糸 + 充
            糸巻きの糸が膨れて充実する→一つにまとめる
    銃    106金 + 充
            元は、金属の斧の柄を差し込む(充)穴。
            後に、金属の弾を充填する銃に転用。
   棄     062 + XXX(ごみとり) + 009廾 → 図
            赤ん坊をごみとりにのせてすてるさま→すてる

063 犬(犭)       → 図
            上から見た犬の姿
   猒     XXX冐(骨付き肉) + 063犬
            犬の骨付き肉
    厭    237厂 + 猒 → 図
            犬の骨付き肉を崖の下に置きお払いをする
     壓(圧) 厭 + 107土
            土地のお払いをする→おさえる、しずめる
   然     036肉 + 063犬 + 096火
            犬の脂肪肉を火でもやす→燃やす意。
            「そのとおり」の意は仮借。
    燃    096火 + 然
            然が「そのとおり」の意で使われるようになったので、
            火を加え、燃やす意を明確にした。
   獄     063犬 + 言(129辛 参照) + 063犬
            二匹の犬が争うように言い争う→裁判、牢屋
    嶽(岳)  108山 + 獄
            獄はとげとげしい意。ごつごつした岩石でできている山
   犮     063犬 + XXXノ(犬の後足)
            犬が後足をぱっと斜めにはねたさま
    拔(抜)  004手 + 犮 → 図
            余分な物を払いのけて、その物だけを抜きおこす→ぬく
   伏     041人 + 063犬
            飼い主に犬が従うさま→地にふせる。
            白川説では、人と犬を犠牲として墓に埋めたさま。
            埋めるの意味から、隠す、伏せるの意味に用いる。

064 牛         → 図
            牛の角と頭とを背後から見た形
   犇     064牛 x3
            牛がいっせいに走り出す→ひしめく、はしる
   牡     064牛 + 051士
            「士」は男性器を表す→おす
   牝     064牛 + 043比
            「比」は女性器を表す→めす
   告     064牛 + 235囗 → 図
            牛をしばったかせ→くっつける、締め付ける。
            つげる意は仮借。
            白川説では、上は神に捧げる木の枝、下は祝詞
            を入れる器で、神に祈り告げる意。
    造    020辵 + 告
            ある所まで材料を届けてくっつけあわす→造る
    酷    146酉 + 告
            舌をきつくしめつけるような強い酒→むごい
   件     041人 + 064牛
            人が牛を引く行為→事がら
   牧     064牛 + 139攴
            牛を繁殖させる行い→家畜をかう
   牟     XXX厶(声が出るさま) + 064牛 → 図
            モウという牛の鳴き声。
            白川説では、厶は鼻輪。鼻輪につながったひもを
            引いたとき、牛が出す鳴き声。
    鉾    106金 + 牟
            牟は、押しのける意の音符。押しのけて、無理に突き
            かかる武器→ほこ。
    眸    001目 + 牟
            牟は、押しのける意の音符。まぶたを押しのけて見る
            部分→ひとみ。
    鴾    牟 + 067鳥
            鴾母(ボウボ)という鳥の名。和名は「ふなしうずら」
            牟はただの音符。

065 羊         → 図
            羊の頭の形。羊は有益なので、「めでたい」
            「かっこうがよい」「おいしい」の意を持つ
   美     065羊 + 285大
            肥え太った羊→美しい
   羕     065羊 + 097水
            細く流れるきれいな小川
    樣(様)  118木 + 羕
            きれいな形のくぬぎの木→すがた
   洋     097水 + 065羊
            羊は広がる意の音符。広い海。
   養     065羊 + 食(141皀 参照)
            おいしい食べ物→やしなう
   羔     065羊 + 096火
            まる煮するのに適した小羊
    窯    280穴 + 羔
            物を焼くための穴→焼き物を焼くかま
   祥(祥)   306示 + 065羊
            姿のよい羊を神に犠牲とした→めでたいしるし
   詳     言(129辛 参照) + 065羊
            きれいな言葉→くわしい
   鮮     084魚 + 065羊
            いきの良い魚と羊の肉→新鮮な
   譱(善)   065羊 + 誩(129辛 参照) → 図
            裁判の席で原告と被告の二人が神に羊を供え誓う→よい
    繕    168糸 + 善
            破れた所を糸で縫って直す(よくする)→つくろう
    膳    036肉 + 善
            ゆたかにそろえた良い食事→ごちそう
   羞     065羊 + 012丑
            丑は手をちぢめた形。羊の肉を手で細く引きしめる
            身が縮まる感じ→はずかしい。羞恥心。
   羌     065羊 + 046儿
            中国北西部に住んでいた民族の名。
            羊を放牧する人

066 馬         → 図
            たてがみをなびかせて進む馬の姿
   驫     066馬 x3
            たくさんの馬の走るようす→とどろき
   罵     137网 + 066馬
            馬の突進するように、相手かまわずおしかぶせる悪口
            →ののしる

067 鳥         → 図
            尾が細長く垂れている鳥の姿
   鳴     023口 + 067鳥
            鳥が鳴く
   島(嶋嶌)  067鳥 + 108山
            渡り鳥が休む海の小さい山→しま
   烏     067鳥 - XXX一(目)
            烏は黒いので目の場所が分からない

068 隹         → 図
            ずんぐりした鳥→ずっしりして下に落ち着く
   推     004手 + 068隹
            手に重みをかけて押し付ける→推しはかる
   誰     言(129辛 参照) + 068隹
            推しはかって相手を問いただす→だれ
   錐     106金 + 068隹
            重しをかけて穴をあけるキリ
   崔     108山 + 068隹
            ずっしり盛り上がった山
    催    041人 + 崔
            細かくせかせかと小刻みに動く→もよおす。
            崔は細かい意の音符。
   維     168糸 + 068隹
            ずっしりした綱→つなぐ、結びつける、糸(繊維)
    羅    137网 + 維
            つなを編んで作ったあみ→あみで捕らえる(網羅)
   唯     023口 + 068隹
            言葉で「これ」と指定→これだけ(唯一)
   淮     097水 + 068隹
            水がずっしりと下に落ち着く
    準(凖)  淮 + 202十
            まとまった水が落ち着いて平らか(水平)→目安
     准   準の省略形
            全体を見渡してバランスをとって認める→ゆるす(批准)
   雧(集)   068隹 x3 + 118木
            木の上で鳥が集まっている→集まる
    雜(雑)  169衣 + 集 → 図
            いろいろな色の糸を集めて作った衣→まじる
   寉     233冂 + 068隹
            鳥が高くとぶこと
    鶴    寉 + 067鳥
            高く飛ぶ鳥→つる
    確    105石 + 寉
            鶴のように白い石英→硬い、明白な
   雚     XXX(口をそろえて鳴くさま) + 068隹
            声をそろえて鳴く鳥→合わせそろえる
    觀(観)  雚 + 見(001目 参照)
            全体を合わせそろえて見る
    勸(勧)  雚 + 037力
            口々にやかましくいって力づける→すすめる
    歡(歓)  雚 + 282欠
            からだを曲げてにぎやかに話しあう→よろこぶ
    權(権)  118木 + 雚
            棒ばかりの重り→重さをになう力(権力)。
            雚はただの音符。
    罐(缶)  143缶 + 雚
            缶は水をくむうつわ→金属製の入れもの。
            雚はただの音符。
   隻     068隹 + 005又
            鳥一羽を手で持つ→ひとつ→船などを数える言葉(一隻)
   雙(双)   068隹 x2 + 005又 → 図
            鳥ニ羽を手で持つ→二つ並んだもの→ふた
   瞿(萑)   001目 x2 + 068隹 → 図
            みみずく
    矍(蒦)  瞿 + 005又
            鳥を手で捕らえるようす
     穫   112禾 + 蒦
            穀物を取り入れる(収穫)
     獲   063犬 + 蒦
            動物をつかまえる→える(獲得)
     護   言(129辛 参照) + 蒦
            言葉で外からとりまくようにかばう→まもる(護衛)
    懼(惧)  028心 + 瞿
            瞿は鳥が目をきょろきょろさせること。
            目をおどおどさせる不安な気持ち→おそれる。
   翟     088羽 + 068隹
            キジの尾羽が高く抜き出るさま
    曜    094日 + 翟
            光が抜き出て輝く天体(太陽、月、金星等)
            その七つの天体が各曜日に割り当てられた
    躍    015足 + 翟
            足で高く上がること
    濯    097水 + 翟
            水の中の衣類を抜き上げることを繰り返して洗濯する
    擢    004手 + 翟
            手で抜き上げる
   奮     285大 + 068隹 + 110田
            鳥が大きく翼を張って飛び立つ→力を込める
   奪     285大 + 068隹 + 007寸
            他人が脇に抱えている鳥を抜き取る→奪う
   焦     068隹 + 096火
            鳥を火で焼くさま→こげる
    礁    105石 + 焦
            黒くこげたような海中の岩(暗礁)
   進     020辵 + 068隹
            鳥が飛ぶように前にすすむ。白川説では、鳥が飛ぶ
            方向を見て行軍する道を決めてすすむ。
   雟     108山 + 068隹 + 冏(233冂 参照)
            頭に長い毛のある鳥を台座に乗せたすがた。
    攜(携)  004手 + 雟 → 図
            台座に乗せた鳥を手にさげて持って行く→たずさえる
   堆     107土 + 068隹
            ずっしりと積んだ土→つむ、うずたかい
   椎     118木 + 068隹
            ずしんと打ちのめす重い木のつち。しい。
   雀     少(286小 参照) + 068隹
            小さな鳥→すずめ

069 飛         → 図
            鳥が翼を左右に開いて飛びあがっていく姿
   卂     飛の省略形
    迅    020辵 + 卂
            飛ぶように行くさま→はやい
    蝨(虱)  卂 + 085虫 x2
            はやくて見えにくい虫→しらみ

070 舄         → 図
            カササギの姿。斥と同音で退く・移す意
   潟     097水 + 070舄
            海の水が退いて出来たひがた。
   寫(写)   239宀 + 070舄
            家で靴を履きかえる(足を移す)→うつす意

071 豕         → 図
            豚の姿
   豚     036肉 + 071豕
            ぶた
   逐     020辵 + 071豕
            豚の尻をつつきながら追いかけて進む→追いかける
   家     239宀 + 071豕
            家畜(豕)の住む小屋→いえ
    稼    112禾 + 家
            穀物を取り入れて家の中に蓄えたさま
            →うえる、みのり、かせぐ
    嫁    056女 + 家
            女性が他家に住み着く→とつぐ、よめ
   ()   218八 + 071豕
            ずんぐり太った豚
    隊    109阜 + 
            ずっしりと積み上げた土の集まり→人の集まり
     墜   隊 + 107土
            重い物がずしんと地に落ちる。
    遂    020辵 + 
            は音符、「追」と同系。
            道を奥まで進む→物事を成し遂げる
   彖     A66彑(豚の頭) + 071豕 → 図
            腹の垂れ下がった豚
    縁    168糸 + 彖
            織物の両端から垂れた縁飾り→ふち、ゆかり
   豙     129辛 + 071豕
            毛が針のように立った猪
    毅    豙 + 138殳
            たてがみ立てるさま→つよい
   豖     071豕 + XXX丶(たたくさま)
            たたいて去勢された豚
    琢    A32玉 + 豖
            宝石(玉)をたたいて彫刻する(豖)→みがく、たたく
    冢    233冂 + 豖
            犠牲のために殺された動物が埋められたようす
     塚(塚) 107土 + 冢
            犠牲を埋めて土をもった塚

072 亥         → 図
            豚の堅固な骨組み→中心にあって固いもの、
            ぴんと張って行き渡らせる。十二支の猪に当てる。
   該     言(129辛 参照) + 072亥
            全体に行き渡らせる言葉。その言葉に当てはまる(該当)
   劾     072亥 + 037力
            力を込めて相手をとがめ、その緩みを引き締める
   骸     骨(033冎 参照) + 072亥
            骨組み→骨組みだけ残った死体
   核     118木 + 072亥
            木の実の硬い芯→物事の中心
   刻     072亥 + 127刀
            かたい物を刀で彫る→きざむ

073 豸         → 図
            けものの姿
   貌(皃)   073豸 + XXX皃(あたまと足のある人の姿)
            人や動物の姿

074 象         → 図
            象の姿。象が巨大で目立つので、姿や形の意。
   爲(為)   008爪 + 074象 → 図
            象に手を加えて調教するさま。人手を加える→するの意
    僞(偽)  041人 + 爲
            人間の作為により姿をかえる→いつわる
   像     041人 + 074象
            人の姿→姿や形

075 虍         → 図
            虎の皮の形
   虎     075虍 + 046儿
            虎の全形
    虒(乕)  XXX厂(虎の皮) + 虎
            虎の皮を剥ぎ取る→除く、交換する、順次入れ替える
     遞(逓) 020辵 + 虒
            次から次へと送る(逓信)、順順に(逓減)
   豦     075虍 + 071豕
            虎が豚を襲う
    劇    豦 + 127刀
            虎が爪(刂)で豚を襲うさま→はげしい
   虐     075虍 + 008爪
            虎が爪で切り裂く→むごい
        075虍 + XXX田(入れ物)
            まるいつぼ。虍はただの音符。
    盧     + 140皿
            まるいつぼ型をした飯器→つぼ、くろい
     爐(炉) 096火 + 盧
            火を入れるつぼ→炉
    慮     + 028心
            次々と関連したことをつらねて考える→おもんぱかる
            は連なる意の音符。
    虜     + 037力
            力ずくで捕らえ数珠つなぎにしたとりこ。
            は連なる意の音符。
    膚     + 036肉
            つぼの外側のように肉体を外からおおう皮→はだ
   鬳     075虍 + 145鬲
            虎などの飾りのついたりっぱな食器
    獻(献)  鬳 + 063犬
            犬の肉を食器に盛ってさしあげる→たてまつる(献上)

076 龍(竜)       → 図
            竜を描いた字。筒状の意を含む。
   襲     076龍 + 169衣
            襲の上部はもとは龍を二つ並べた字で、かさねるの意
            衣服を重ねる→かさねる
            位を継ぐとき衣を上に重ねる→つぐ(襲名)
            位を奪う→おそう(襲撃)
   瀧(滝)   097水 + 076龍
            太い筒型をなす水流→たき
   籠(篭)   121竹 + 076龍
            円筒状で長い大蛇のような細長い竹かご

077 巳(巴)       → 図1 → 図2
            胎児、腹ばいの姿、へび、ぴたりと付ける
   邑(阝)   235囗 + 077巴 → 図
            □(領地)と巴(人の屈服したさま)で、人民の服従する
            領地をあらわす。阝(おおざと)の形となり、町や村、
            または場所をあらわすのに用いる。
    邕    097水 + 邑
            水の堀をめぐらして守った村や建物
     雝(雍) 邕 + 068隹 → 図
            外わくで囲んで鳥を安全に守る→外部との道をふさいで
            内部をなごやかに保つ→やわらぐ、ふさぐ、いだく
      擁  004手 + 雍
            両腕の中へかかえこむ→いだく
   把     004手 + 077巴
            手のひらをぴたりとあててにぎる

078 禺         → 図
            大頭の人まね猿→似る、似たものが二つ並ぶ
   偶     041人 + 078禺
            人に似せて造った人形(偶像)、
            二つ並ぶ、似た者同士(配偶者)
   遇     020辵 + 078禺
            歩いていると、ふと両者が出あう→あう(遭遇)
   隅     109阜 + 078禺
            土を盛り四角く囲んだときに複数できる片隅
   愚     078禺 + 028心
            猿のように鈍い心→おろか

079 萬(万卍)      → 図
            二つの大きいはさみを持ったサソリの姿
            数字の万の意味は音の借用
   厲     237厂 + 079萬
            萬は猛毒のさそりで、激しい意。
            強い力をこめて激しく研く砥石。
    勵(励)  厲 + 037力
            強い力をこめること→はげむ
   栃(杤)   118木 + 079万
            [国字]とち。と(十)×ち(千)=万。

080 鹿         → 図
            鹿の姿
   慶     080鹿 + 028心 + 017夂
            鹿の皮をお祝いに持って行くときのような明るい気持ち
            →よろこぶ
   麗     XXX(2本の鹿の角) + 080鹿
            → 図
            鹿の角がきれいに二本ならんだ姿→ならぶ、うるわしい
   麓     林(118木 参照) + 080鹿
            鹿は、長くつらなって列をなす意の音符。
            長い山のすそにある林→ふもと。
   塵     080鹿 + 107土
            鹿の群れの走り去ったあとに土ぼこりがたつ→ちり

081 兔(兎)       → 図
            ウサギの姿
   逸     020辵 + 081兔
            ウサギがさっと逃げるさま

082 鼠(鼡)       → 図
            ネズミの姿。ひそかに害をなすものの意を含む

083 龜(亀)       → 図
            亀の姿
   龝(穐秋)  112禾 + 083龜
            秋に作物を集めて、亀を火でかわかすと収縮するように
            作物を火や太陽でかわかして収縮させる
            作物を取り入れる季節→あき
    愁    秋 + 028心
            心が細く引き締まる→うれい

084 魚         → 図
            魚の姿。固い芯の骨があるという意味を含む。
   漁     097水 + 084魚
            水の中の魚をとること
   魯     084魚 + 023口
            口は祭器。魚を供して神に祈り祭る。
            おろか、にぶいの意は仮借。

085 虫         → 図
            蛇や長虫の姿。後に虫一般の意となる。
   蟲(虫)   085虫 x3
            多くのうじ虫。後、虫の字を蟲の略字として用いる
    融    145鬲 + 蟲
            なべで煮て、うじ虫のようにどろどろにとかす→とける

086 貝         → 図
            二枚貝、貨幣の役割
   贔     086貝 x3
            たくさんの財貨→重い荷物を背負う→鼻息を荒くする
            →いかる。荷物を背負ってあげる→ひいきする。
   敗     086貝 + 139攴
            貝は二つに割れやすい→こわれる、まける
   負     041人 + 086貝
            背を曲げた人が財貨を背負う→背負う
   質(貭)   斦(133斤 参照) + 086貝
            斦は目方が釣り合っていること。金銭を借りるときに
            その価値に釣り合うだけの物を当てる(質シチ)。
            →名目に釣り合う中身が詰まっている(実質)。
   買     137网 + 086貝
            網ですくうように品物を求める→買う
    賣(売)  267出 + 買 → 図
            買い集めたものを出す→売る
        睦(107土 参照) + 086貝
            人々の間で売り買いすること
    續(続)  168糸 +  → 図
            は、財貨をとり引きして次々と流通させること。
            續は断絶しないように糸でつないで次々と続くこと。
    讀(読)  言(129辛 参照) + 
            は、途中でしばしばとまる音を含む。
            讀はしばし息をとめて区切ること→よむ。
    贖    086貝 + 
            は、物をぬき出してうりかいすること。
            贖は財貨を払って物を求めること。金品によって身がら
            をぬきとること→あがなう
    瀆(涜)  097水 + 
            は、衆目をごまかして財物をぬきとること。
            瀆は水をぬきとる通水溝。どぶの水は汚い→けがす
   賓     239宀 + 071豕 + 086貝 → 図
            家(家畜)と貝(財貨)で、主人に並ぶ大切な物
            →主人と並ぶ大切な客
    濱(浜)  097水 + 賓
            海に並ぶ場所→浜
   得     186彳 + 086貝 + 007寸 → 図
            行って財貨を手に入れる→得る
    碍    105石 + 得の略
            得は、みつかる意。行くてをさえぎるように見える石
            →さまたげる
   實(実)   239宀 + A37周 + 086貝 → 図
            家の中に財宝がいっぱいあるさま→みのる
   唄     023口 + 086貝
            梵語の音訳文字。貝はただの音符。
            梵唄は仏典の偈または頌を調子にあわせて歌うこと。
            転じて、一般にうたう意。

087 朋         → 図
            ひもで連ねた子安貝→肩を並べ合う仲間
   棚     118木 + 087朋
            板や棒を並べたもの→たな
   崩     108山 + 087朋
            山の斜面が両側に並んで落ちること→くずれる

088 羽         → 図
            鳥の体をおおう長い毛の姿→はね
   習     088羽 + 曰(023口 参照)
            鳥がなんども羽を動かす動作をくり返すこと→ならう
            (曰は、いうの意に限らず、広く行為を示す。)
   翼     088羽 + A25異
            もう一つ別のつばさ→一般のつばさ
   翌     088羽 + 044立
            翼を立て飛び立つ→もう一つ別の方へ→次の

089 角         → 図
            水牛や羊の角の生え始めの形。角一般の意。
   解     089角 + 127刀 + 064牛
            刀で牛の体や角を分解すること
    蟹    解 + 085虫
            からだの各部分がばらばらに分解するから
   衡     185行 + 089角 + 285大
            人にけがをさせないよう、牛の大きな角に横にまっすぐ
            渡した棒のこと→よこぎ、はかりの横棒

090 皮      XXX(頭のついた動物のかわ) + 005又 → 図
            頭付きの獣の皮、手で押しやるか引き寄せてかぶった形
   波     097水 + 090皮
            水面がななめにかぶさる波
    婆    波 + 056女
            波が斜めになっているように、腰が曲がって斜めに
            なっている年老いた女
   破     105石 + 090皮
            石でたたいて皮の表面をやぶる
   披     004手 + 090皮
            皮を手で開く→ひらく(披露)
   被     169衣 + 090皮
            毛皮の衣をかぶる→かぶる、こうむる
   疲     疒(288爿 参照) + 090皮
            疲れで体が毛皮のようにぐったり曲がる→つかれる
   彼     186彳 + 090皮
            皮を向こうに押しやるさま→向こう、あちら
   玻     A32玉 + 090皮
            玻璃=天然ガラス、水晶。
            皮はただの音符。梵語の音訳字。

091 革         → 図
            動物の皮をぴんと張って乾かした形
        091革 + 096火 + 107土
            動物のあぶらを火でもやすさま。かわくこと。
    漢    097水 + 
            水のない銀河をいったが、古くから、湖北省漢水のこと
    嘆    023口 +  → 図
            口が熱くなってかわくことを示す。熱っぽく興奮して
            言葉にならず舌打ちだけすること→なげく
    難     + 068隹
            鳥を火であぶる→火あぶりのようにつらい災害や、
            やりづらい事→むずかしい

092 毛         → 図
            細く生え出た毛の形。細くかすかなの意を含む
   毳     092毛 x3
            密生した柔らかい毛(にこげ)
   表     092毛 + 169衣
            毛皮の毛がある方→おもて、あらわす
    俵    041人 + 表
            おもてに出して広げ、人に分け与えること。
            人に分ける与えるためのわらで編んだふくろ→たわら
   耗     148耒 + 092毛
            すきを使って毛のように細くする→すりへる(消耗)

093 卵         → 図
            多数の卵が丸く連なったさま

094 日         → 図
            太陽の形。暖かさに親しむ意を含む。
   昌     094日 + 曰(023口 参照) → 図
            日のように明るくものをいう→あきらか
    唱    023口 + 昌
            明白にものをいう→となえる
   昔     XXX(敷き重ねる印) + 094日 → 図
            時日を重ねる→むかし
    惜    028心 + 昔
            心中に残り重なって思いがつのる→おしい
    耤    148耒 + 昔
            すきで土をおこして重ねる
     籍   121竹 + 耤
            文字を書いた竹札を重ねて保存したもの(書籍)
    措    004手 + 昔
            手を物や台の上に重ねておく→手をくだす(措置)
    錯    106金 + 昔
            金属の上に金属を重ねためっき→ふぞろいに重なる
            →まじる(交錯)
    借    041人 + 昔
            金・物・力が足りないとき、それを上に重ねて補助する
            →かりる
   暴     094日 + XXX(獣の死骸の形) → 図
            動物のからだを手で天日にさらすさま→あばく
    爆    096火 + 暴
            火熱によって中身がむき出しになり外にはじけ出る
            →はじける
   昆     094日 + 043比
            多くの者が日光のもとに並んだこと→なかま、むれ
    混    097水 + 昆
            多くの液体が一つになって区別がなくなる→まじる
   旦     094日 + XXX一(地平線) → 図
            太陽が地上にあらわれる→日の出。
            目だった物が外にあらわれ出ること。
    但    041人 + 旦
            意を外にあらわす→ただし
    亶    A12 + 旦 → 図
            旦はもりあげる意。穀物倉の下の土を盛り上げた土台
            →ぶあつい
     壇   107土 + 亶
            土を盛り上部を平らにした台
   昜     094日 + XXX丁(台) + 207彡 → 図
            太陽がいろどり美しくのぼるさま
            丁は手で持つ祭壇、持ち上げる意を持つことから、
            上る太陽を表す。
    陽    109阜 + 昜
            日の当たる丘→太陽、明るい、はっきりした
    場    107土 + 昜
            日光の当たる高めの開けた地→平らにした地→ところ
    腸(膓)  036肉 + 昜
            昜は長くのびる意。長いはらわた。
    湯    097水 + 昜
            ゆが勢いよく蒸気をあげてわきたつ→ゆ
    揚    004手 + 昜
            高く上にあげる→あげる
        XXX亠(覆い) + 昜
            高く上にあがり物にぶちあたる
     傷   041人 + 
            強く物にぶちあたってきずつく→いたむ、きず
    瘍    疒(288爿 参照) + 昜
            昜は、もちあがる意。皮膚がもちあがる、できもの
            →かさ。腫瘍。

095 月         → 図
            欠けた三日月の形→月
   夕     月の変形 → 図
            三日月の姿→月の出る時刻→夕方
    夜    038亦 + 夕 → 図
            亦は両わきのわきの下。日の出る時を中心にはさんで
            月のある時間、よるを意味する。
     液   097水 + 夜
            夜は間隔を隔てて同じものがもう一つ、もう一つと存在
            する意を含む。液は一滴一滴とたれる水。
    名    夕 + 023口 → 図
            薄暗いやみの中で自分の存在を声で告げる→なまえ。
            白川説では、夕は肉、口は祝詞を入れた器。子供が生
            まれたとき祭肉を供え祝詞をあげ子の名を付けたから。
            別の説では、夕方に行った祭祀。
     銘   106金 + 名
            金属器にしるした人名や事がら
    外    夕 + 307卜
            月のかけ方を見て占う。月がかけて残った部分→外側
    汐    097水 + 夕
            夕のしおの満ち引き→汐(朝のしおの満ち引きは潮)
   亙     305二 + 095月 → 図
            弦月の上下に線で、月の上端から下端まで→わたる
    恆(恒)  028心 + A83亙
            月の弦のように張り詰めた心→いつでも緊張してたるま
            ない→つね

096 火(灬)       → 図
            燃え上がる炎の姿。あかりの意も。
   炎     096火 x2
            盛んに燃えるさま→ほのお
    淡    097水 + 炎
            あわい。炎はただの音符。
    談    言(129辛 参照) + 炎
            さかんにしゃべりまくる→かたる
   赤     285大 + 096火 → 図
            大いにもえる火の色→あか
    赫    赤 x2
            赤々とほてるさま→あかい、あきらか
     嚇   023口 + 赫
            赤くなって激怒する→いかる、おどす(威嚇)
    赦    赤 + 139攴
            ゆるす。赤はただの音符。
   光     096火 + 046儿 → 図
            人が頭上に火を掲げた姿→ひかり
            四方に発散するの意を含む。
   ()   096火 x2 + XXX乂(かがり火の台) → 図
            かがり火。周りをとりまく火。
    營(営)   + 035呂
            周囲をたいまつでとり巻いた陣屋→いとなむ
    榮(栄)   + 118木
            木全体をとりまいて咲いた花→さかえる
    螢(蛍)   + 085虫
            光の輪がまるくとりまいた虫→ほたる
    勞(労)   + 037力
            火を燃やし尽くすように力を出し尽くす
            →つかれる(苦労)
   灰     005又 + 096火 → 図
            手で燃えかすの灰を引き出しているさま→はい
   庶     238广 + XXX廿(鍋) + 096火 → 図
            家の中で火を集め燃やす→多くの物を集める
            →もろもろ(庶民)
    遮    020辵 + 庶
            道に多くの物を集めて置く→さえぎる
    席    庶 + 170巾 → 図
            布を集めて作った座ぶとん→すわる所
    度    庶 + 005又
            手尺で一つ二つとわたって長さをはかる→程度、回数
     渡   097水 + 度
            川をひと足ずつわたる→わたる
   黒(黑)   XXX田 + 096火 x2 → 図
            田は煙突のすがた。煙突に点々とついたすす→くろい
    墨    黒 + 107土
            黒い土状をなしたすす→すみ
    默(黙)  黒 + 063犬
            黒い犬は見分けがつかなくてわからない→だまる
   熏     122屮 + XXX田 + 096火 x2 → 図
            屮は芽の出るように煙が出る意。田は煙突のすがた。
            火をもやして煙をたちこめさせる。薫製を作る。
    薫(薰)  123艸 + 熏
            香草を火であぶり、においがたちこめる→かおる
    勳(勲)  熏 + 037力
            かぐわしい努力の実り、賞賛される手柄(勲章)

097 水(氵氺)      → 図
            流れている水の姿。浸み出て流れるものの意。
   益     097水 + 140皿 → 図
            上部は「水」が横になった形。水が皿に一杯になるさま
            →不足分をたしていっぱいにする→ます
   泉     XXX白(まるい穴) + 097水 → 図
            まるい穴から水のわき出るさま→いずみ
            甲骨文字の丁の部分は、手で持つ祭壇、
            持ち上げる意を持つことから、湧き上がる泉。
    線    168糸 + 泉
            泉は細い意の音符。細い糸→せん。
    腺    036肉 + 泉
            泉のように液汁を分泌する器官。
   永     水の変形 → 図
            水が合流するようす。どこまでも永く伸びるさま
    詠    言(129辛 参照) + 永
            声を長くのばして詩歌をうたう
    泳    097水 + 永
            ながく水に浮かんでいる→およぐ
        永の反転形 → 図
            水が分流するようす
    派    097水 + 
            川から支流のわかれ出たすがた→わかれ
    脈    036肉 + 
            細くわかれて通じる血管→細長くつらなったすじ(山脈)

098 冫         → 図
            氷の割れ目の形。氷結の意。
   冰(氷)   098冫 + 097水
            こおった水→氷
   冬     XXX夂(食物をぶらさげて貯蔵したさま) + 098冫 → 図
            氷結する季節
            別の説では、夂は紐の終端で一年の終わりの冬を表す。
    終    168糸 + 冬
            冬は一年の終わり。糸を終わりまで巻いた糸の玉。
            最後までいきつく意。

099 雨         → 図
            空から雨足が垂れ、雨粒が落ちてくるさま
   雪     099雨 + 彗(201丰 参照) または、XXXヨ(雪片の形)
            ほうきで掃くように万物を真っ白く掃き清める
   雷     099雨 + 198畾
            ごろごろと音が重なる気象現象
   電     099雨 + 103申
            「申」はいなずまの光が走る姿、電光
   靈(霊)   099雨 + 023口 x3 + 巫(260工 参照) → 図
            巫(みこ)が雨乞いをしている姿→たましい
   屚     A53尸 + 099雨
            屋根から雨がもること
    漏    097水 + 屚
            水がもるようす
   霸(覇)   099雨 + 091革 + 095月
            空(雨)の白い月の全形(革は全体の皮)→白い。
            白から伯(男の長老)の仮借で諸侯のボスの意に用いる。
            武力で勝った者。武力で勝つこと。(制覇)

100 云         → 図
            雲の形→口の中に息がこもる→言う。
            白川説では、雲の下に竜のまいた尾が少し現れている形。
   雲     099雨 + 100云
            「云」が「言う」意味に転じたため雨を追加
    曇    094日 + 雲
            太陽が雲に隠れた状態→くもる
   魂     100云 + 049鬼
            死者の体から離れたもやもやした精気

101 川         → 図
            川の水が曲がって流れて行く姿
   訓     言(129辛 参照) + 101川
            川は難所を貫通して流れる。言葉で難題をほぐして説く
            →おしえる
   順     101川 + 025頁
            ルートに沿って水が流れるように頭を向けて進む
            →したがう
   巡     020辵 + 101川
            川の流れが大地をめぐる→めぐる
   巛     川の変形
            水流がふさがれあふれ流れる
    災    巛 + 096火 → 図
            水と火の災難
   州     101川 + XXX…(中州) → 図
            川の中に中州のできたさま
    酬    146酉 + 州
            互い酒を飲み交わす→相手のしたことに応じてお返し
            をする→むくいる。州はただの音符。

102 气         → 図
            立ち上る湯気の姿
   氣(気)   102气 + 111米
            米をふかすときに出る蒸気→気体
   汽     097水 + 102气
            お湯を沸かしたときに出るゆげ
   乞     气の変形
            ふたを押しのけてつかえた息が漏れ出るさま。
            のどをつまらせて哀れな声を漏らす→物ごいする
    吃    023口 + 乞
            口中に息がつかえてものがいえない→どもる
    訖    言(129辛 参照) + 乞
            ことばがつかえて止まる→おわる、とまる
    迄    020辵 + 乞
            いきづまりになる→いたる、まで。

103 申         → 図
            いなずまが走る姿。または直線を伸ばす姿。
            意見や気持ちを外に出して展開する→もうす
   神(神)   306示 + 103申
            いなずまのように、不可知な自然の力→かみ
   伸     041人 + 103申
            人が左右の手で腰をのばすさま→のびる
   紳     168糸 + 103申
            からだをまっすぐ伸ばす帯→高官が用いる礼装用の
            太い帯→地位・教養が備わったりっぱな人(紳士)
   奄     285大 + 103申
            申は伸びる意。伸びたものを、上から大きくおおう。
    庵    238广 + 奄
            屋根でおおったいおり
    俺    041人 + 奄
            われ。おれ。奄はただの音符。
    掩    004手 + 奄
            手でおおう
    淹    097水 + 奄
            水につけておおう→ひたす

104 天      285大 + 304一 → 図
            大は人、一は頭上を示す→高く広がる空
   忝     104天 + 028心 → 図
            心にべたついて気になること→かたじけない。
            天はただの音符。
    添    097水 + 忝
            薄く紙をはりつけるように、上に水の層を加える→そえる

105 石      237厂 + XXX口(固まったいし) → 図
            崖の下に石があるのを表す
   磊     105石 x3
            石がごろごろしているさま
   岩     108山 + 105石
            山にある大きな石→いわ
   拓     004手 + 105石
            手で石をどけて未開の地をひらく(開拓)
            石碑の字を写し取る(拓本)
   妬     056女 + 105石
            女性は焼けた石のように真っ赤になって興奮する
            →ねたむ(嫉妬)

106 金      今(203亼 参照) + XXX〃(点々のしるし) + 107土 → 図
            点々とした鉱物が、土中に含まれているさま

107 土         → 図
            地上に土を盛り上げるさま
   社     306示 + 107土
            土地神をまつるため土を盛る→やしろ(神社)
            →やしろに集まった人々→人の集団(会社)
   圭     107土 x2
            土を盛ること。天子が土地を授けるとき土を盛った。
            →領土所有のしるしの玉器→貴族の持つ礼器→きちんと
            かど目がたっているさま→すっきりしたさま
    佳    041人 + 圭
            すっきりと形よくととのった人→よい
    厓    237厂 + 圭
            きりたったがけ
     涯   097水 + 厓
            水辺のがけ、岸→はて、おわり(生涯)
     崖(崕) 108山 + 厓
            山のきりたったがけ
    街    185行 + 圭
            きちんと区切りをつけたまちなみ→まち
    卦    圭 + 307卜
            圭は高くかかげる意。算木をかかげ占う
     掛   004手 + 卦
            高くかかげて、ぶらさげておく→かける
    封    圭 + 007寸
            土を集め盛った祭壇や塚→領地(封土)、合わせ閉じて
            中が見えないようにする(密封)
   垚     107土 x3
            うずたかく盛った土
    堯(尭)  垚 + 046儿
            背のたかい人→たかい
     燒(焼) 096火 + 堯
            高くほのおや煙をあげてもえる→やく
     曉(暁) 094日 + 堯
            日が高く上り始める→あかつき。明白にする→さとる。
   垔     XXX西(窓) + 107土 → 図
            土のかまどの煙が窓から出るようす
    煙    096火 + 垔
            火がもえてけむりのたつさま→けむり
   吐     023口 + 107土
            口から外に物を出す→はく。土は吐くときの音を示す。
   徒     186彳 + 107土 + 014止
            陸地を一歩一歩とあゆむ→歩兵→なかま(生徒)、
            むなしい、むだ(徒労)
   坴     107土 + 218八(ひろがる) + 107土
            土が集まり高くつもって広がったさま。
    陸    109阜 + 坴
            もりあがって連なる大地→おか
    睦    001目 + 坴 → 図
            多くの者が仲よく集まること
    夌    坴 + 017夂
            足の筋肉にすじめを入れるほど力んで丘に登ること
     陵   109阜 + 夌
            山の背のすじめ、つまり稜線のこと

108 山         → 図
            三つの峰がある山の姿
   仙     041人 + 108山
            山中に住む人(仙人)
   炭     108山 + 237厂 + 096火
            山の崖から掘り出される石炭→炭全般
   峠     108山 + 294上 + 294下
            [国字]山道の上りと下りの境になる頂点→とうげ

109 阜(阝)    199 + 202十 → 図
            盛り上げた土か丘。
            白川説では、神が上り下りするはしごの形。
            別の説では、丘とはしごは別の形だった。 → 図
            はしごとしては、「降」「陟」等。
            丘としては、山を横にした形で「陸」「坂」等がある。
            → 比較「山」
            「降」は両足が下を向いていて、はしごを降りる形。
            「陟」は両足が上を向いていて、はしごを上る形。
   隆(隆)   109阜 + 017夂 + 生(122屮 参照)
            阜+夂は降りるさま。生は草が上へのび出るさま。
            降りる力に抗して上へもりあがる→盛り上がる(隆起)

110 田         → 図
            四角い区切りをつけた田んぼの姿
   里     110田 + 107土
            田は区切る意。区切りの筋を入れて整理された土地→里
    理    A32玉 + 里
            宝石の表面に透けて見える筋目→物事の筋道(道理)
    厘    237厂 + 里
            土地を小さくくぎって整理する→小さい区切り
    裏    169衣 + 里
            縦横の筋目の模様の布地→衣服のうら地に用いた→うら
    埋    107土 + 里
            里は隠す意の音符。土で隠して見えなくする→うめる
    狸    063犬 + 里
            里は隠す意の音符。土の中に身を隠す動物→たぬき
    貍    073豸 + 里
            里は隠す意の音符。土の中に身を隠す動物→むじな
   畝     202十 + 110田 + 017夂 → 図
            十は十歩あるいて測る。久は人が背をかがめて歩くさま
            農夫が十歩あるいて田畑を区切る→畑地のうね
   男     110田 + 037力
            耕作に力を出すおとこ
   畑     096火 + 110田
            [国字]雑草や作物の茎を火で焼いて肥料とするはたけ
   農     110田 + 189辰
            貝(辰)がらで掘って田畑の土を柔らかくする→たがやす
    濃    097水 + 農
            水分があって、柔らかくて、こいこと

111 米         → 図
            小さな米粒が四方に散らばったさま
   匊     230勹 + 111米
            手の中に米をまるめてにぎったさま
    菊    123艸 + 匊
            多くの花をひとまとめにして丸くにぎった形をした花
   迷     020辵 + 111米
            米は小つぶで見えにくい。見えなくて迷う。
    謎    言(129辛 参照) + 迷
            迷は、よくわからない意。よくわからないこと→なぞ
   類     111米 + 063犬 + 025頁
            米はたくさんの植物の代表、犬は種類の多い動物の代表
            多くの物の頭かずをそろえて区わけすること→たぐい

112 禾         → 図
            稲を示す。穂のある穀物の意。
   秝     112禾 x2
            二本の稲
    兼    秝 + 005又 → 図
            二本の稲をいっしょにあわせ持つ→かねる
     嫌   056女 + 兼
            二本の稲を持つことは嫌な行為。女性が嫌がる→きらう
     謙   言(129辛 参照) + 兼
            二本の稲を持つことは嫌な行為。言葉で嫌なことを避け
            る→つつしむ、へりくだる
     廉   238广 + 兼
            家の中に寄せあわせた物の一つ一つを区別する→けじめ
            (廉潔)。けじめをたてて暴利をおさえる→やすい(廉価)
     鎌   106金 + 兼
            兼は、集めてまとめる意。草を刈って集める金属製の
            道具→かま。
    厤    237厂 + 秝
            順序よく次々と並べる
     暦   厤 + 094日 → 図
            日を次々と順序よく配列する→こよみ
     歴   厤 + 014止
            順序よく次々と足で歩いて通る→通りすぎた跡(経歴)
   年     112禾 + 041人 → 図
            作物が実って人に収穫される期間→とし
   利     112禾 + 127刀
            稲束を鋭い刃物でさっと切る→よく切れる→きく
    痢    疒(288爿 参照) + 利
            便がよく通りすぎる病→はらくだり
    梨    利 + 118木
            さくさくと歯切れよく切れるなしの実
   和     112禾 + 023口
            禾は穂のしなやかに垂れたさま→やわらぐ、なごむ
   科     112禾 + 153斗
            作物をはかって等級をつける→等級、分類(科目)
   委     112禾 + 056女
            禾は穂のしなやかに垂れたさま。女性が力なく垂れる
            →ゆだねる、まかせる。
    萎    123艸 + 委
            草木がしおれて垂れる→なえる
   季     112禾 + 061子
            作物のひと実りする三か月間。
   黍     112禾 + 097水
            水気を吸収して育つ作物→きび
    香    黍 + 甘(023口 参照) → 図
            きびを煮たときに漂ってくる良い匂い→かおり

113 來(来)       → 図
            麦の姿
   麥(麦)   113來 + 017夂 → 図
            遠くから歩いてもたらされた麦→来る
            後に「来」と「麦」の意味が逆転した

114 朮         → 図
            もちあわ。茎に皮か実がへばりついている姿
   術     185行 + 114朮
            人が長年くっついて離れない道→伝統的な方法→わざ
   述     020辵 + 114朮
            旧来の道に離れずに沿っていく。今までのいきさつを
            知らせる→述べる。

115 麻      238广 + XXX木(あさの茎) x2 → 図
            家の中で麻をよっている姿
   摩     115麻 + 004手
            手ですりもんで麻の繊維をとる→こする
   磨     115麻 + 105石
            麻をすりもむように石をこする→みがく
   魔     115麻 + 049鬼
            麻をこすると手がしびれる。しびれさせる鬼→魔物

116 瓜         → 図
            瓜の姿
   孤     061子 + 116瓜
            瓜が一つ転がっているような一人ぼっちの子ども(孤児)
   弧     135弓 + 116瓜
            瓜の形のようにまるく曲線をなした弓

117 白         → 図
            白いドングリの実。白川説では、白い頭骨。
   百     304一 + 117白
            100の音を表す白に一を付けて区別した。
   伯     041人 + 117白
            首長(首長の頭骨には霊力があると信じられていた)
            →年長の男、父の兄
   拍     004手 + 117白
            白は両手を打ち合わせたときの音を表す→うつ(拍手)
   迫     020辵 + 117白
            両手を合わせたように、ぴたりとひっつく→せまる。
   泊     097水 + 117白
            水が浅くて舟底が水底にぴたりとひっついて止まる
            →とまる(宿泊)
   舶     166舟 + 117白
            沖に停泊して岸には着かない大きい船。
   帛     117白 + 170巾
            白い布
    綿(緜)  168糸 + 帛
            白布を織る糸→わた
    錦    106金 + 帛
            金糸を織りこんだ絹織物→にしき。
        286小 + 117白 + 286小
            小さなすきまから、白い光がもれること
    隙    109阜 + 
            土べいのすきま→すき

118 木         → 図
            枝葉がかぶさるように付き、根も付けた木の姿
   林     118木 x2
            木がたくさん生えているはやし
    禁    林 + 306示
            神域のまわりに林をめぐらし、その中にかってに出入り
            できないようにする→ふさぐ、とどめる
     襟   169衣 + 禁
            胸もとをふさぐ、衣服で首を囲む部分→えり
   森     118木 x3
            たくさんの木がこみあったもり
   末     118木 + XXX一(木のこずえのはし) → 図
            木の細く小さい部分→すえ
    抹    004手 + 末
            末は小さく見えにくい意。こすって見えなくする→こす
            って消す(抹消)、塗って見えなくする(塗抹)、すって小
            さい粉末にする(抹茶)
   未     118木 + XXX一(木のまだのびきらない部分) → 図
            木のまだのびきらない部分→まだ…していない
    味    023口 + 未
            未は細かい意。口で微細に吟味する→あじ
    昧    094日 + 未
            未は小さくて見えにくいこずえ。
            日が暮れて見えにくい→くらい。
    妹    056女 + 未
            まだ成育しきらぬ若い女→いもうと
    魅    049鬼 + 未
            未ははっきりわからない意。えたいのしれない人を
            まどわす妖怪→人の心をひきつける(魅力)
    制    未 + 127刀
            刀で必要なだけ若い枝を切りとり、他を切り捨てる
            →切りとる、形を整えて定める、かってなふるまい
            などを押さえる(制圧)、とり締まるきまり(制度)
     製   制 + 169衣
            布地をたち切る→物をつくる(製造)
   本     118木 + XXX一(木の根の太い部分)
            木の太い根もと→もと
    鉢    106金 + 本
            僧侶の食器(梵語の音訳が鉢多羅)→深くて大きい皿
   朱     118木 + XXX一(木の中央を一線でたち切ること)
            切り株→切り株の木質部のあかい色
    株    118木 + 朱
            切り株
    殊    034歹 + 朱
            株を切るように切断して殺す。特別の極刑であること
            から、特殊の意となった。
    珠    A32玉 + 朱
            あかい色の玉→真珠、丸い粒
   樹     118木 + 163壴 + 007寸
            木を手で植えるようす→たった木
   喿     023口 x3 + 118木 → 図
            多くの鳥が木の上でやかましくさわぐ→うわついて
            せわしない、軽い
    操    004手 + 喿
            手先をせわしく動かしたぐり寄せる→あやつる
    繰    168糸 + 喿
            いそがしく手を動かして生糸をたぐる→くる
    燥    096火 + 喿
            火気が軽く上にたちのぼってかわく(乾燥)
    澡    097水 + 喿
            こまめにあらい清める→あらう、すすぐ
     藻   123艸 + 澡
            澡は表面に水を流すことから、表に浮かぶ意。
            水面に浮かぶ水草→も。
   乘(乗)   041人 + 018舛 + 118木 → 図
            人が両足で木の上にのぼった姿→のる
    剩(剰)  乘 + 127刀
            予定分を刀で切りとっても、まだ上に残りが乗っている
            こと→あまり
   埶     118木 + 107土 + 013丸 → 図
            木を土に植えて手を加えているさま
    藝(芸)  123艸 + 埶 + 100云
            植物に手を加える(園芸)→自然素材に手を加える(芸術)
    熱    埶 + 096火
            木を育てるに必要な暖かさ→あつい。
    勢    埶 + 037力
            力を加えて他のものを程よい形に整える→いきおい
   札     118木 + XXX乚(押えて止める印)
            ピンやくぎでおさえてとめる木のふだ
   朶     XXX乃(木の枝が垂れる形) + 118木
            木の枝のたれたさま→たれる
    染    097水 + 朶
            木からたれた枝葉を水に漬けて色を染める→そめる
   枚     118木 + 139攴
            手に持つむち→同じような物をつぎつぎにかぞえる単位
   巣     XXX畄(鳥の巣の形) + 118木 → 図
            高い木の上の鳥のす
   果     XXX田(丸い木の実) + 118木 → 図
            木の上にまるい実がなったさま→木の実、結果、はたす
    課    言(129辛 参照) + 果
            成果をたずねて調べる→調べる(考課)、割り当て(日課)
    菓    123艸 + 果
            食料として利用される木の実→くだもの、おかし
    裸    169衣 + 果
            衣服を脱いでからだの中身を外へあらわす→はだか
   桑     XXX叒(桑の葉の形) + 118木 → 図
            大きな葉をつけたくわの木。
   枠     118木 + XXX卆(糸まき)
            [国字]糸を巻きつける道具→わく
   枼     XXX世 + 118木 → 図
            3枚の葉が木の上にある姿
    葉    123艸 + 枼
            植物の葉っぱ
    蝶    085虫 + 枼
            葉っぱのように舞う虫→ちょう

119 束      118木 + XXX口(たばねるひも) → 図
            たばねた木を、ひもで締め付けて縛った姿
   敕     119束 + 139攴
            そろえて引き締めて束を作る
    整    敕 + 正(014止 参照)
            そろえて正す→ととのえる
   柬     119束 + 218八 → 図
            たばねたものをよりわける→えらぶ
    練    168糸 + 柬
            生糸を柔らかくして選り分け上質にする→ねる
    錬    106金 + 柬
            金属をまとめ溶かしてよい部分だけをよりわける(精錬)
   速     020辵 + 119束
            束は間をつめる意。間をつめて行く→速い
   剌     119束 + 127刀
            柴の束をなたで刈ろうとしてはね返る→はねる。
            「刺」とは別字。
    頼(賴)  剌 + 041人 + 086貝
            財貨の貸借の責任を他人になすりつける→たよる、
            たのむ。剌はただの音符。
     瀬(瀨) 097水 + 頼
            はげしく水のくだける急流。頼は流れる音をあらわす。
    辣    129辛 + 剌
            はねるほど切りつける→からい。きつい。辛辣。
   勅(敕)   119束 + 037力
            力をこめてぐいと締める→臣下がたるまないように
            引き締める天子の戒告

120 支      XXX十(竹の枝) + 005又 → 図
            竹の枝を手で持って支える姿
   枝     118木 + 120支
            木の枝
   肢     036肉 + 120支
            胴体に生じた、枝にあたる手と足
   岐     108山 + 120支
            枝状にわかれた細い山道→えだみち(分岐)
   技     004手 + 120支
            細い枝のような細かい手細工→わざ
   伎     041人 + 120支
            人間の細かいわざ。わざをあやつる人。

121 竹         → 図
            竹の枝二本、または小さい笹竹
   篤     121竹 + 066馬
            竹は周囲を欠けめなくとりまく意。篤は全身に欠けめ
            のない馬→ゆきとどいた意(あつい)
   冊(册)   121竹 x2 → 図
            竹の札を並べてひもで結んだ物。これに文字を書いた。
            →書物を数える単位
    柵    118木 + 冊
            木を並べて作ったへい→さく
    扁    179戸 + 冊
            戸(薄いとびら)と冊(薄い木の札)で、うすくたいらな意
     編   168糸 + 扁
            文字を書いたふだを並べひもでつづる→書物などを書い
            てととのえる(編集)。糸でつづる→あむ。
     遍   020辵 + 扁
            平らにのびて行き渡る→あまねく
     偏   041人 + 扁
            平らにのびて中心から離れる→かたよる
    典    冊 + XXX丌(台) → 図
            書物を台の上に陳列する→ずっしりとした書物
   个     竹の片方 → 図
            一本の竹を描いたもの。ものを数えるときのことば。
            箇の略字。1ケ、2ケのケは、个の変形。

122 屮         → 図
            草の芽の形
   卉     122屮 x3
            まるくかたまって生えた草花→もろもろの草
   生     122屮 + 107土 → 図
            土から草の芽が出る→生える
    姓    056女 + 生
            生まれた血筋。女系祖先にちなむ名。
    性    028心 + 生
            うまれつきのすみきった心→人や物に備わる本質・
            傾向→男女の区別
    牲    064牛 + 生
            生きたまま神前に供える牛→動物の供え物
    星    A09晶 + 生
            生え出たばかりのみずみずしい芽のように、澄んで清
            らかに光るほし
     醒   146酉 + 星
            星は澄む意。酔いがやんですっきりと気分が澄む
            →さめる。
    青    生 + 177井 → 図
            井戸にわく水のように清い色。きよい意。
     晴   094日 + 青
            澄みきった日→はれ
     清   097水 + 青
            きよらかにすんだ水→きよい
     精   111米 + 青
            よごれなく精白した米→まじりけをとり去って残った
            エキス(酒精)→人のエキスである心(精神)
     請   言(129辛 参照) + 青
            澄んだ目をまともに向けて応対する→こう
     情   028心 + 青
            清くすみきった心の動き→心の動き、感情、思いやり
    毒    生 + 057母
            母が生む→生殖強精剤。刺激が強く常用するとひどい
            害を及ぼす→どく
   屯     XXX一(地面) + 122屮 → 図
            地上に芽を出そうとして出悩むさま→たむろする
    鈍    106金 + 屯
            金属のかどがずっしりと重くふくれて、とがっていない
            こと→にぶい
    純    168糸 + 屯
            布地の両はしの房がずっしりと垂れたこと。房の糸は
            単色で他の色が混じらないので純色の糸→混じらない
    頓    屯 + 025頁
            ずしんと重く頭を地につける→ぬかずく、とどまる
            整頓=整えて落ち着ける。頓挫=ずしんとくじける
    萅(春)  123艸 + 屯 + 094日 → 図
            日により地中に陽気がこもり草木がはえ出る季節→はる
   甫     122屮 + 110田 → 図
            苗を育てる畑、つまり苗代→平らに広がる、ぴたりと
            くっつく
    捕    004手 + 甫
            手を対象にぴったり当てる→つかまえる
    哺    023口 + 甫
            口をぴたりとくっつける→口にふくむ
    補    169衣 + 甫
            布ぎれを平らにして破れめにぴたりとくっつける
            →おぎなう
    浦    097水 + 甫
            水がひたひたとせまる岸→うら
    舖(舗)  舎(296余 参照) + 甫
            商品をぴたりと並べて売る所→みせ
    尃    甫 + 007寸
            手で平らに広げる、手を平らにぴたりと当てる
     敷   尃 + 139攴
            地面にぴたりと平らに当てる→しく
     博   202十 + 尃
            多くのものが平らにひろがる→ひろい
     縛   168糸 + 尃
            ひもをぴたりとすきまなく物に当てる→しばる
     溥   097水 + 尃
            水が一面にひろがる
      薄  123艸 + 溥
            草が広くたいらに生えている→うすい。
      簿  121竹 + 溥
            字を書くために平に広げた竹札→帳面
   市     122屮 + 218八 → 図
            双葉がぱっと開くさま。市場の市(014止 参照)とは別字。
    肺    036肉 + 市
            ぱっぱっと開いて息をする内臓→はい
    孛    市 + 061子
            芽や開くように子どもが発育する→おこる
     勃   孛 + 037力
            力をこめておこる

123 艸(艹)    122屮 x2 → 図
            草二つで不ぞろいにずらっと生えている野草の姿
   莫     123艸 + 094日 + 123艸 → 図
            大草原のかなたに日が沈む→消えて見えなくなる
    幕    莫 + 170巾
            おおって見えなくする布→まく
    募    莫 + 037力
            ないものをあるようにしようと努力する→つのる
    墓    莫 + 107土
            死者を隠して見えなくする土盛り→はか
    慕    莫 + 028心
            身近にない物を得たいと求める心→したう
    暮    莫 + 094日
            日が没して見えなくなる→くれる
    膜    036肉 + 莫
            動物の諸器官を覆い隠して外から見えなくするまく
    模    118木 + 莫
            莫はかぶせる意。木で作った型の上に粘土をかぶせ
            押しつけて造る鋳型→かた(模型)
    漠    097水 + 莫
            水がない所(砂漠)
   苗     123艸 + 110田
            なわしろに生えた細くて弱々しいなえ
    描    004手 + 苗
            苗は細かい意。細かく手や筆を動かす→えがく
    猫    063犬 + 苗
            苗は細い意。体がしなやかで細いねこ
   朝     123艸 + 094日 + 097水(または 166舟) → 図
            草の間から太陽がのぼり、潮がみちてくる時→あさ
    潮    097水 + 朝
            朝のしおの満ち引き→潮(夕のしおの満ち引きは汐)
    嘲    023口 + 朝
            口でなぐさみものにする→あざける。朝はただの音符

124 早         → 図
            クヌギ、またはハンノキの木の実の姿。その外皮
            は黒い染料に用いる→黒→朝の暗い時→早い。
            白川説では、さじの形。
   草     123艸 + 124早
            クヌギの葉。転じて草一般。
   卓     041人 + 124早 → 図
            早くて目立つ人→ぬきんでる
    悼    028心 + 卓
            自分より早く死んだ人を思って悲しむ→悼む

125 乇         → 図
            草の根が大地に定着した姿。安定したの意。
   宅     239宀 + 125乇
            定着して住むところ→すまい
   託     言(129辛 参照) + 125乇
            言葉で頼んで、ひと所にあずけて定着させる→まかせる

126 朿         → 図
            植物のぎざぎざにとげが生えたさま→とげ
   棗     126朿 x2
            とげの多いなつめの木
   棘     126朿 x2
            とげの多いいばらの木
   責     126朿 + 086貝 → 図
            貸借についてトゲで刺すように責める
    債    041人 + 責
            人への借り貸しの責任→清算してない貸借関係(債務)
    積    112禾 + 責
            端がギザギザになるようにゾンザイに作物を重ねる
            →つむ
    績    168糸 + 責
            横糸を積み重ねて布を織る→つむぐ
    漬    097水 + 責
            野菜を積み重ねて塩汁につける→つける
   策     121竹 + 126朿
            竹札を重ねて端がぎざぎざとつかえる短冊
            →書きしるした計画書→ふだ、ふみ、はかりごと
   刺     126朿 + 127刀
            刀でとげのようにさす

127 刀(刂)       → 図1 → 図2
            曲線状に反った刀
   刃(刄)    127刀 + XXX丶(刀のはのある所) → 図
            刀のはのある所を丶印でさし示した
    忍    刃 + 028心
            ねばり強くきたえた刀の「は」。
            じわじわと、ねばり強くこらえる心→しのぶ。
     認   言(129辛 参照) + 忍
            じわじわと対象の特色を心に印象づける→みとめる
   召     127刀 + 023口
            刀の刃の曲線のように手を半円に描いてまねき寄せる。
            口でまねき寄せる→めす。
    昭    094日 + 召
            光をまねき寄せて、すみまでてらす→あきらか
     照   昭 + 096火
            火の光でてらす→てらす
    招    004手 + 召
            手まねきする→まねく
    紹    168糸 + 召
            糸の端と端とを招き寄せつなぐ→縁をつなぐ(紹介)
    沼    097水 + 召
            水べがゆるい曲線をなしたぬま
    詔    言(129辛 参照) + 召
            人を召し出して告げ諭す言葉→みことのり
    超    021走 + 召
            間にある障害物を曲線を描いて飛びこえる→こえる
   到     188至 + 127刀
            刀は曲線の意。至は届く意。曲折をへて届く→いたる
    倒    041人 + 到
            からだが弓なりにそって頭が地にとどく→たおれる

128 干         → 図
            先がYの形になった棒。ほす意は仮借。
   幵     128干 x2
            二つの物の表面をといで高さをそろえたさま→たいら、
            そろう
    研    105石 + 幵
            石の表面をといで平らにすること→とぐ
   刊     128干 + 127刀
            斧で切る。竹の札に字を書き誤字があれば小刀でけずっ
            て訂正したため書物を整えて世に出すのを刊行という。
   肝     036肉 + 128干
            身体の中心となる幹の役目をする肝臓
   汗     097水 + 128干
            干は乾く意。乾いて熱したときに出る水液→あせ
   杆     118木 + 128干
            木の棒→護身用に使えば盾となり、攻撃に使えばこん棒
            となる武器
   竿     121竹 + 128干
            竹の棒→さお
   軒     164車 + 128干
            車の前部の高くそりあがった部分→屋根の下端の曲がっ
            て高くそりあがって張り出した部分→のき
   旱     094日 + 128干
            干は乾く意。ひでり。天地がかわく。
    倝    旱 + 173
            太陽が旗のように高くあがるさま→高い、強い、大きい
     乾   倝 + 268乙 → 図
            乙はのびる意。太陽が高く光がのびて来る→かわく
     韓   倝 + 022韋
            韋はとりまく意。井戸をとりまく丈夫な板のわく。
            朝鮮南部の呼び名。
     斡   倝 + 153斗
            天上の北斗星が円を描いてめぐる→めぐる。
            斡旋は、まわり歩いて人々の間を取り持つこと。
     幹   倝 + 128干
            中心となる丈夫なみき
   厈     237厂 + 128干
            干は水際の意。崖型にかどだった水際
    岸    108山 + 厈
            山の崖が水に臨んでいるあたり→きし

129 辛         → 図
            鋭い刃物。刺されると痛いので「つらい」、
            刺すような味は「からい」
   辡     129辛 x2
            刃物で物事を切りわけること
    辯(弁)  辡 + 言(129辛 参照)
            理屈をわけてのべた議論→のべる(弁護、弁舌)
    辨(辧弁) 辡 + 127刀
            刀でわける→わける、わきまえる(弁別、弁償)
    瓣(弁)  辡 + 116瓜
            瓜を切りわける→瓜のなかご、花びら(花弁、安全弁)
   言     129辛 + 023口 → 図
            祝詞を入れる器に大きな針を添えて、もし誓約を守らな
            いときはこの針で入れ墨の刑罰を受けると誓う→いう
    誩    言 x2
            裁判の席で原告と被告の二人が誓う
    音    言 + XXX丶(器が鳴る) → 図
            祝詞を入れた器が鳴って神意が示される→おと
     暗   094日 + 音
            神意が示されるのはまだ暗い時刻→くらい
     闇   180門 + 音
            神意が示されるのは戸を閉めた暗い中→やみ
     意   音 + 028心
            器が鳴って示される神の意志→こころ
      憶  028心 + 意
            口には出さず心で思う→おぼえる
      億  041人 + 意
            胸いっぱいに考えうるだけ考えた大きな数
      臆  036肉 + 意
            いろいろな思いで、胸がつかえる
     竟   音 + 046儿
            人が音楽の一楽章を歌い終わって、区切りをつけたさま
            →おわる、境目
      境  107土 + 竟
            土地の区切り→さかい
      鏡  106金 + 竟
            銅をみがいて明暗の境目をはっきり映し出すかがみ
     章   音 + 202十
            ひとまとめをなした音楽の段落。まとまってくっきりと
            目だつ
      彰  章 + 207彡
            区切りをつけてあきらかに目だたせる→あきらか
      障  109阜 + 章
            平面をあてて進行をさしとめる(障害)。章はただの音符
    信    041人 + 言
            一度言明したことを押し通す人間の行為→しんじる
    這    020辵 + 言
            挨拶の言葉を言い出迎える→むかえる→はう
    詈    137网 + 言
            相手にののしる言葉を押しかぶせる→ののしる
     罰   詈 + 127刀
            その罪をしかって刀で刑を加える→ばつ
    競(竸)  言 x2 + 041人 x2 → 図
            二人の人が言葉で言い合って勝つか負けるかやりあう
            →きそう
            別の説では、冠をかぶった二人の人が並んでいる形、
            祭祀に参加する人々。 → 図
        129辛 + 118木 → 図
            木をナイフで切ったなま木
    親     + 見(001目 参照)
            ナイフで身を切るように身近に接して見ていること
            →おや、したしい
    新     + 133斤
            切りたての木→あたらしい
     薪   123艸 + 新
            切った木→たきぎ
   辟     040尸 + 023口 + 129辛
            尻の穴に刃物を入れて左右に切りさく刑罰。人の処刑
            を命じ平伏させる君主→平らに横にひらく
    避    020辵 + 辟
            中心線から横にさける→さける
    壁    辟 + 107土
            薄く平らなかべ
    癖    疒(288爿 参照) + 辟
            胃腸の機能が片寄ってしこりのできる病気、くせ
    璧    辟 + A32玉
            辟は平らな意。平らな輪の形をした玉→美しいもの、
            すぐれたもの。完璧=欠点がなく、すぐれてよいこと
   商     129辛 + XXX(高い台) + 023口  → 図
            大きな針を台の上に刺して下に祝詞を入れた器を置いて
            祈る→神意を問う、神にはかる→取引をする→あきなう
            別の説では、は丙(228)

130 幸         → 図   → 解説
            手かせの形。運良くそこから逃れて幸いの意。
            別の説では、執の字が先にあり、その略字の幸が、
            手かせがら解放されたと字と解釈された。
   執     130幸 + 013丸
            罪人に手かせをして両手で捕まえる→とらえる
    摯    執 + 004手
            手でしっかり持つ→とる。いたる。
            すみまで行き届く。真摯=非常にまじめ。
   睪     001目 + 130幸
            手かせをはめた容疑者を次々と並べて、犯人を選び出す
            面通しのさま
    擇(択)  004手 + 睪
            次々と並べた中からえらび出す→えらぶ
    澤(沢)  097水 + 睪
            草地と水たまりが並んだ湿地→さわ
    驛(駅)  066馬 + 睪
            早馬で公文書を送るため一定の距離をおいて並べた
            中継所→えき
    釋(釈)  A31釆 + 睪
            釆はばらばらにわける意で、しこりをばらばらにほぐし、
            一つずつわけて一本の線に連ねること→とく
    譯(訳)  言(129辛 参照) + 睪
            ことばを選んで一つずつ並べつなぐ→他の文句に
            いいかえる(翻訳)、そうなった理由やいきさつ(わけ)

131 弋         → 図
            くい。縄をつけて獲物を絡めとる棒。
   必     131弋 + 218八 → 図
            棒切れを伸ばすため両側から当て木をして締めつける
            →動く余地がない→そうならざるをえない→かならず
    泌    097水 + 必
            両側から締めつけて液体をいびり出す→汁が出る(分泌)
    祕(秘)  306示 + 必
            入り口をしめつけて内容がわからないようにした神秘
            なこと→ひそか(秘密)
    宓    239宀 + 必
            家の戸をぴたりと閉じること
     密   宓 + 108山
            深く閉じて人の近づけない山→ひそか(秘密)、ぴたりと
            ひっついてすきまがない(親密)
     蜜   宓 + 085虫
            宓は中に封じこめる意。蜂が巣の中に封じこめたみつ
   式     131弋 + 260工
            棒を工作などに用いる→道具の使い方や行事のしかた
    試    言(129辛 参照) + 式
            人や物を使って仕事をやらせてみる→こころみる
    拭    004手 + 式
            人工を加えてきれいにする→ぬぐう
   代     041人 + 131弋
            同じポスト(弋)に入るべき者が互い違いに入れかわる
    袋    代 + 169衣
            物を入れかえてはこぶ布の入れ物→ふくろ
    貸    代 + 086貝
            金品の所有を肩がわりする→かす

132 戈         → 図1 → 図2 → 図3
            ほこ。両刃の剣に長い柄をつけた武器。
   戊     132戈 + XXXノ(まさかりの刃) → 図
            戉(まさかり)に似た武器→ほこ。のち十干の序数に
            当てたため、原義は忘れられた。
    茂    123艸 + 戊
            葉がおおいかぶさる→しげる。戊はただの音符。
   戉     132戈 + XXXレ(まさかりの刃) → 図
            まさかりのような形をした古代の武器→まさかり
    鉞    106金 + 戉
            [国字]まさかり。金を付加して意味を強調。
    越    021走 + 戉
            戉はくびれた形のまさかりで、ぐっとひっかけるの意。
            からだをかがめてぐっと足をひっかけ、のりこえる
            →こえる
    威    戉 + 056女
            か弱い女性を武器でおどす→おどす(威嚇)
    烕    戉 + 096火
            刃物で火だねを切って火をけす
     滅   097水 + 烕
            水をかけて火をけす→ほろぼす
    歳    戉 + 歩(014止 参照)
            手鎌の刃で作物の穂を刈りとるまでの時間→1年、とし
   戒     132戈 + 009廾
            武器を手に持ち、用心して備える→いましめる
    誡    言(129辛 参照) + 戒
            言葉でいましめる
    械    118木 + 戒
            手足をいましめる木製のかせ→しかけ(機械)
   戎     132戈 + 270甲 → 図
            ほこや、かぶとなどの武器→兵士、武器、
            えびす(中国の北西方に住む異民族)
    賊    086貝 + 戎
            凶器で傷つけて財貨をとる→そこなう、ぬすむ(盗賊)
   伐     041人 + 132戈
            人が刃物で物をきり開く→きる(伐採)
            別の説では、人の首を切ることから。
    閥    180門 + 伐
            勢いを誇る家がら(門閥)
    筏    121竹 + 伐
            木や竹を切って並べて組んだいかだ
   成     132戈 + 175丁 → 図
            切って(戈)、釘を打って(丁)、城を作る→なる
    誠    言(129辛 参照) + 成
            成はかけめない城の意。かけめない言行→まこと
    盛    成 + 140皿
            成は土をもりあげた城の意。皿に山盛りにする→もる
    城    107土 + 成
            土を盛って固めた城
   戍     132戈 + 041人
            兵士が武器を持って警備する→まもる
    幾    167幺 x2 + 戍 → 図
            幺はわずかな意。人の首と戈の刃の距離がわずか
            →もう少し、近い、わずかの幅、はしたの数(いくつ)
     機   118木 + 幾
            木製の細かい部品、わずかな接触でかみあう装置
     磯   105石 + 幾
            水ぎわに近い石→水ぎわの石の多い所→いそ
     饑   食(141皀 参照) + 幾
            食物がわずか→うえる
     畿   幾 + 110田
            身近な所にある領地→天子の直轄地(近畿)
   戌     132戈 + 304一
            刃物で作物を刈ってひとまとめに締めくくり収穫する。
            十二支の犬に当て原義を失う。
    咸    戌 + 023口 → 図
            戈でショックを与えて口を封じる、合わせて封じこむ
            →おしなべて、みな
     感   咸 + 028心
            強いショックで心が動く→感じる
      憾  028心 + 感
            強いショックで残念な感じが心に残る→残念に思う
     減   097水 + 咸
            水源を押さえ封じて流れの量をへらす→へる
     鍼   106金 + 咸
            皮膚に強い刺激を与えるはり
   或     132戈 + 235囗 → 図
            ある領域を区切り、それを武器で守る。
            のちに「ある」という意味に仮借された。
    惑    或 + 028心
            心が狭いわくに囲まれる→まどう
    域    107土 + 或
            わくに区切られた土地(領域)
    國(国)  235囗 + 或
            わくで境界を限る→くに
   我     112禾 + 132戈 → 図
            穀物を刈るのこぎり。われの意味に用いるのは仮借。
    義    065羊 + 我
            羊をのこぎりで切って犠牲を捧げる
            犠牲の羊は欠陥のないものなので義の意
     儀   義 + 041人
            ほどよく整って手本となる人間の行為(儀法)
     議   言(129辛 参照) + 義
            かどばって折り目のある話(議論)
     蟻   085虫 + 義
            規律正しい共同生活を営む虫→あり
     羲   義 + XXX兮(犠牲の羊の後ろ足)
            のこぎりで羊の後足を折って犠牲をささげる
      犧(犠) 064牛 + 羲
            姿のととのった牛を犠牲にささげる→いけにえ
    餓    食(141皀 参照) + 我
            我はごつごつした意。食物が不足して体がごつごつ骨
            ばる→うえる
    蛾    085虫 + 我
            我はくっきりと目だつ意。くっきりと目だつ形や色を
            した虫→が
    俄    041人 + 我
            我は折れ曲がったのこぎり。事態が急に折れ曲がる
            →にわかに
    峨    108山 + 我
            我はぎざぎざののこぎり。山頂がぎざぎざにとがった山
            →けわしい
   武     132戈 + 014止 → 図
            戈を持って足で前進するさま→たけだけしい、戦争
    賦    086貝 + 武
            武は強制する意。強制的に財貨を徴用する
            →みつぎもの、わかつ
   戔     132戈 x2
            刃物で削りに削って残りすくない→小さい、すくない
    淺(浅)  097水 + 戔
            水が少ない→あさい
    錢(銭)  106金 + 戔
            小さな銅片→ぜに
    踐(践)  015足 + 戔
            小きざみに歩く→ふみ行う(実践)
    殘(残)  034歹 + 戔
            切りとって小さくなったのこりの骨片→のこる
    棧(桟)  118木 + 戔
            小さく切った木→短く切った木をかけわたした木の橋
    箋(牋)  121竹 + 戔
            小さい竹のふだ→幅のせまい紙。付箋、便箋。
   戠     音(129辛 参照) + 132戈
            音を出さずに刃物で目印を付ける意
    織    168糸 + 戠
            糸を組んでおりめを目だたせる→布をおる
    識    言(129辛 参照) + 戠
            目印や名によって区別して知る→見わける(識別)
    職    029耳 + 戠
            耳できいてよく識別すること→識別が必要な仕事(職業)
    幟    170巾 + 戠
            目じるしのためにたてる布→のぼり
        224才 + 132戈
            たちきる
    栽     + 118木
            植物のむだな枝葉を切って、ほどよく育てる(栽培)
    裁     + 169衣
            布地をたちきる(裁断)
    載     + 164車
            車の荷がずるずると落ちないように縄でとめる→のせる
    戴     + A25異
            は切り止める意。異は物を持つ意。
            物を持って頭の頂上に止めおく→いただく。
    鐵(鉄鐡銕) 106金 +  + 呈(214 参照)
            呈はまっすぐの意。まっすぐに物を切りおとす鋭利な
            金属→てつ

133 斤         → 図1 → 図2
            石斧の刃を物に近づけて切ろうとしている姿→斧
   斦     133斤 x2
            斤は重さを計る重りに用いたおの。二つ並べて
            目方が釣り合っていることを示す。
   斥     133斤 + XXX丶(おのでたたき割るさま)
            おのでたたき割る→わる、さける、しりぞける(排斥)
    訴    言(129辛 参照) + 斥
            切りこんで言う→うったえる
   匠     231匚 + 133斤
            ものさしや刃物を使って細工する→たくみ
   兵     133斤 + 009廾
            武器(斤)を手に持つさま→兵隊
   折     004手 + 133斤
            手におのを持って切る→おる
    誓    折 + 言(129辛 参照)
            きっぱりと言いきる→ちかう
    逝    020辵 + 折
            ふっつりと折れるようにいってしまう→死にゆく(逝去)
    哲    折 + 023口
            言動が明快に断ち切れる→あきらか、賢い
   析     118木 + 133斤
            木をおので細かに切りわける→複雑な事がらをひとつ
            ずつわけて明らかにする(分析)
   近     020辵 + 133斤
            おのの先端がちかづいたさま→ちかい
   祈     306示 + 133斤
            目ざす所に近づこうとして神にいのる

134 矛         → 図1 → 図2
            ほこ。危険を排して突き進む意。
   敄     134矛 + 139攴
            困難を無理に打開する
    務    敄 + 037力
            困難を打開するために力を尽くす
     霧   099雨 + 務
            務は手さぐりして進む意。手さぐりして進む水気→霧
   柔     134矛 + 118木
            ほこの柄にする弾力のある木→やわらかい

135 弓         → 図
            木を曲げて弦を張った弓の姿
   弱     135弓 x2 + 207彡 x2 → 図
            模様や飾りのついた柔らかい弓→柔らかい→よわい
    鰯    084魚 + 弱
            [国字]陸にあげるとすぐに弱ってしまう魚→いわし
    溺    097水 + 弱
            水でぬれて、柔らかくぐったりとなる→おぼれる
   引     135弓 + XXX|(直線状にひくさま)
            弓を一直線に引くさま→ひく
   射     135弓 + 136矢 + 007寸 → 図
            弓に矢をつがえている姿→いる
    謝    言(129辛 参照) + 射
            矢を射て弓の緊張がゆるむ→言葉で負担や緊張をとく
            →あやまる
   躬     身 + 135弓
            からだを弓形に曲げる
    窮    280穴 + 躬
            曲がりくねって先がつかえた穴→いきづまる、きわまる

136 矢         → 図
            まっすぐな矢の形。矢のように急速な意味を含む
   医     232匸 + 136矢
            矢をしまいこむ容器
    殹    医 + 138殳
            しまいこみ隠す動作
     醫(医) 殹 + 146酉
            酒つぼに薬草を封じこみ薬酒をかもす→いやす
   ()   237厂 + 136矢
            幕をたらした的(厂)と矢。的をねらいうかがう意
    侯    041人 +  → 図
            弓の射手→近衛の軍人→軍功ある重臣に与える爵位
     候   041人 + 侯
            身分の高い人のきげんや動静をうかがう→うかがう
            (斥候)、わずかに表面に出たきざし(兆候)
     喉   023口 + 侯
            侯は穴をあらわす音符。口から空いた穴→のど。
   疾     疒(288爿 参照) + 136矢
            矢のようにはやく進む(疾走)、急に進行する病気(疾病)
            白川説では矢が刺さり病床にふせる
    嫉    056女 + 疾
            女の急に怒り出すヒステリー→ねたむ(嫉妬)
   族     173 + 136矢
            旗の下に矢を集めて置いたさま→同じ物を集めてグルー
            プにまとめる→血族集団
            別の説では、旗は軍旗で軍隊のこと→グループ
   短     136矢 + 191豆
            矢とたかつきのように比較的短い寸法の物→みじかい
   知     136矢 + 023口
            矢のようにまっすぐに物事の本質をいい当てる→しる
   雉     136矢 + 068隹
            矢で捕らえる鳥→きじ

137 网(罒)       → 図
            魚を捕らえる網
   岡     137网 + 108山 → 図
            网は硬く真直ぐな意。上部が平らで硬く高い台地→おか
    鋼    106金 + 岡
            硬い金属→はがね
    剛    岡 + 127刀
            刀の材料にする鋼→かたい、つよい
    綱    168糸 + 岡
            丈夫でかたい太づな→つな

138 殳      XXX几(羽を立てるさま) + 005又 → 図
            手で立てる動作。動作することを示す動詞記号。
   設     言(129辛 参照) + 138殳
            人に言いつけて、道具を用いて、儀式の場所を設置する
            →もうける
   投     004手 + 138殳
            先方のある所に立つように投げること。
   役     186彳 + 138殳
            遠くに行って仕事をすること→無理に働かせる(使役)
    疫    疒(288爿 参照) + 役
            いやおうなく各人に割り当てられる、つらい流行病
   股     036肉 + 138殳
            体を立てる肉体の部位→もも

139 攴(攵)    XXX卜(棒) + 005又 → 図
            小さな木の棒を手に持つ姿。動詞記号
   散     XXX(麻の実や皮をはぐさま) + 139攴 → 図
            植物の皮や実をばらばらにそぎとるさま→散らす

140 皿         → 図
            さらの形
   血     140皿 + XXX一(血のかたまり)
            深い皿に祭礼にささげる血のかたまりを入れたさま→血
   昷     XXX日(上ぶた) + 140皿 → 図
            ふたをふせて皿に物を入れたさま
    温    097水 + 昷
            ふたをした皿の中で水気がこもって、むっとあたたかい
   盍     去(285大 参照) + 140皿
            皿にふたをかぶせたさま→おおう
    蓋(葢盖) 123艸 + 盍
            むしろや草ぶきの屋根をかぶせる→おおう、ふた

141 皀()       → 図
            皿に盛ったごちそう
   食     203亼 + 141皀 → 図
            ごちそうを寄せ集め食べること
    飾    食 + 041人 + 170巾
            布に人手を加えきれいにする。食はただの音符。
    飮(飲)  食 + 282欠
            食べ物を口の中に入れること→のむ
    倉    食 + 278口
            食糧となる新穀や青草を入れる納屋→くら
            青草の青い色の意も含む。
     創   倉 + 127刀
            刃物で切れめをつけること→きずつける(創傷)。
            素材に切れめを入れるのは、工作の最初の段階である
            ことからはじめるの意(創始)。倉はただの音符。
   即     141皀 + 045卩 → 図
            人が食卓についているようす。→そばにつく。
            また、すぐ食べられる状態なので「すぐさま」の意。
    節    121竹 + 即
            即は食卓でひざを折るさま→ひざのような竹のふし
   既     141皀 + A08旡 → 図
            「旡」は満腹な状態。ごちそうを食べつくしたようす
            →つきる(皆既)、すでに(既婚)
    概    118木 + 既
            升の中にいっぱいになった穀物を平らにする
            木の棒。平らにする→おおよそ、おおむね
    慨    028心 + 既
            心がいっぱいになり、なげくようす
   卿     045卩 + 141皀 + 045卩 → 図
            ごちそうをはさんで向かい合った二人
            →供宴、供宴する位の高い人
    郷(鄕)  卿 + 邑(077巳 参照)
            村落の向かい合ったさま
     饗   郷 + 食(141皀 参照)
            向かい合って会食する
     響   郷 + 音(129辛 参照)
            音が向かい側に伝わる

142 鼎         → 図1 → 図2
            ふたつの取っ手と三本の脚の付いたかなえの姿
   員     XXX○(丸い形) + 142鼎 → 図
            丸い形の器→まるい形の物→物を数える単位→人員
    圓(円)  235囗 + 員
            丸いかこい→まるい
    韻(韵)  音(129辛 参照) + 員
            まろやかに調和している音節や字音
     匂   韵の右側の字を書きかえた
            [国字]におう。よい響き→よい香り。
    損    004手 + 員
            丸い穴を開けて窪める→そこなう
   具     142鼎 + 009廾 → 図
            食物を鼎にそろえてさし出す→そろえる、ひとそろい、
            そろえた用具
    算    121竹 + 具 → 図
            そろえてかぞえる竹の棒→かぞえる
   則     142鼎 + 127刀 → 図
            鼎にスープや肉を入れ、そばにナイフをそえたさま。
            そばにくっついて離れない→常によりそう法則。
    側    041人 + 則
            人のそば→かわ
    測    097水 + 則
            物さしや基準をそばに付けて水の深さをはかる→はかる
   眞(真)   A19匕 + 142鼎 → 図
            さじで容器に物をみたす→うそや欠けめがなく充実し
            ている→まこと
            白川説では、行き倒れの人の姿。死者は変化しない
            永遠の者となったので、「まこと」の意。
    愼(慎)  028心 + 眞
            心が欠けめなくすみずみまでゆきとどく→つつしむ
            白川説では、行き倒れになった人をつつしんで、
            葬ったので「つつしむ」意。
    鎭(鎮)  106金 + 眞
            欠けめなくつまった金属の重し→重みをかけておさえる
            →しずめる(鎮圧)
            白川説では、行き倒れになった人の霊のいかりを、
            祈りでしずめたので、「しずめる」意。
    填    107土 + 眞
            土を穴に詰めて満たす→うずめる
   貞     307卜 + 142鼎 → 図
            鼎を使って占い神意を問う→問う。
            神意は正しい→正しい→誠実で行いがただしい。
    偵    041人 + 貞
            人が問う→ようすを探る(偵察)

143 缶         → 図
            ほとぎ。酒や水を入れた胴太細首の土器。
   匋     230勹 + 143缶
            粘土をわくの中に入れて、まんべんなくこねること
    陶    109阜 + 匋
            粘土をこねて焼いてつくった器

144 畐         → 図
            腹の丸くふくらんだ、酒のたっぷり入るとっくり
   富     239宀 + 144畐
            家の中にいい酒がいっぱいある→富んでいる
   福(福)   306示 + 144畐
            神に酒を供え幸いを求める→さいわい
   幅     170巾 + 144畐
            丸くふくらんだヒザに当てる布。ヒザ当ては布の横はば
            のままの寸法→はば
   副     144畐 + 127刀
            とっくりを刀で二つに分ける→わける。
            二つに分けて一つを正とし他の一つを副とする→ひかえ

145 鬲         → 図1 → 図2
            穀物を入れる蒸し器と水入れとが分離している土器
   隔     109阜 + 145鬲
            土地が離れている→へだてる

146 酉         → 図
            酒だる、酒つぼの形。十二支の鶏に当てる。
   酒     097水 + 146酉
            酒だるに入った液体→さけ
   酋     酉の変形 → 図
            酒がかもされ酒だるから香りが漏れ出す姿。古い酒
    醜    酋 + 049鬼
            酋は引きつる意。鬼のような引きつった顔→みにくい
    尊    酋 + 007寸
            礼式用の酒器を手に持つ姿。形よく上品→たっとい
     遵   020辵 + 尊
            酒器を捧げて巡行する→したがう
    猶(犹)  063犬 + 酋
            酒つぼから酒気が細く長くのび出るように手足と体を
            のばす動物→のばす→そこまでのばしてもなおの意

147 鬯()       → 図
            儀式用の杯に手を添えた姿。杯に酒と香草が入って
            いる。→香草。香酒。
   鬱(欝)   林(118木 参照) + 143缶 + 229冖 + 147鬯 + 207彡
            缶(かめ)と冖(閉じ込める)と鬯(香草)と彡(周囲に放
            つ香り)で、酒に香りを付けるため、かめに閉じ込め
            た草。林を加え、木々が一定の場所にとじこめられて、
            こんもりと茂る意。こもる。ふさがる。

148 耒         → 図
            畑を耕す鋤の形

149 臼         → 図
            まんなかが曲がりくぼんだ臼の姿
   舊(旧)   萑(068隹 参照) + 149臼
            萑はみみずく。臼は鳥を捕まえるわな。わなにはまって
            動けなくなる→長く留まる→ふるい
   舀     008爪 + 149臼 → 図
            うすの中でこねる
    稻(稲)  112禾 + 舀
            うすの中でこねて、ねばらせる米→いね
   臽     041人 + 149臼
            臼は穴。穴の中へ人がおちこむ。
    陷(陥)  109阜 + 臽
            阜(土もり)を加え、土の穴におちる→おちいる
   臿     128干 + 149臼
            臼(うす)の中に干(きね)の棒をさしこむ
    插(挿)  004手 + 臿
            手でさしこむ→さす
   毀     149臼 + 107土 + 138殳
            臼と殳で、臼で米をひきつぶすこと。「土」を加えて
            壁や堤に穴をほってこわす。毀損=物を傷つけこわす

150 午         → 図
            交差して上下に動くきねの姿。
            前半と後半が交差する位置(正午)
            別の説では、紐の象形
   卸     150午 + 045卩 → 図
            人がきねで堅い物を柔らかく突きならす
            →荷馬車から物を移して抵抗や負担を取り去る→おろす
    御    186彳 + 卸
            馬を穏やかにならして行かせる→うまくおさめる
   許     言(129辛 参照) + 150午
            上下にずれや幅を持たせて、これでよしと言ってゆるす
   庚     150午 + 010 → 図
            両手で杵を持っている姿→硬い心棒
    康    庚 + 111米
            杵で突いて精米する→体が良い状態(健康)
    唐    庚 + 023口
            杵で突くように、うそをつく(荒唐)。
            中国の国の名前に音を当てた→から。
     糖   111米 + 唐
            穀物を煮てつくる甘味料。唐はただの音符。
    庸    庚 + 262用
            棒を手にもって突き通す→もちいる、やり方(中庸)

151 其         → 図
            四角い箕の形→四角い、きちんとしている
   箕     121竹 + 151其
            竹を編んで作った四角い農機具
   旗     173 + 151其
            四角い旗
   期     151其 + 095月
            月のきちんとした満ち欠け→日時
   基     151其 + 107土
            土を四角く固めた家の土台
   棋(棊)   118木 + 151其
            四角いゲーム盤
   碁     151其 + 105石
            四角い盤に石を並べるゲーム
   欺     151其 + 282欠
            四角い面で威嚇し、人をしゃがませる

152 西(覀)       → 図
            ざる→振り分ける、散らす、垂れ落ちる。
            日の垂れ落ちる方向(西)
            別の説では、入れ物の形。 → 図
            口の開いた入れ物の形と閉まった入れ物の形がある。
        152西 + 009廾 + 045卩
            人がぬけさる動作
    遷    020辵 + 
            そこからぬけ出て中身が他所へうつること→うつる
   栗     152西 + 118木
            西は、ざるの形。くりの実がはじけて、ざるのような
            形をした、いがが木の上に残っているさま。
    慄    028心 + 栗
            栗の針がさすように、ひりひり連続して刺激する感じ
            →ふるえる。おそれる。

153 斗         → 図
            酒をくむ柄の付いたひしゃくの姿。ます。
   料     111 米 + 153斗
            穀物をますに落として入れ、かさをはかる

154 勺         → 図1 → 図2
            ひしゃく→一部分を取り出す、目立たす
   酌     146酉 + 154勺
            酒壷から汲み上げる→お酌する
   杓     118木 + 154勺
            木のひしゃく
   約     168糸 + 154勺
            糸に結び目を付けて目立たす→結び目を締める
            →引き締める、短くまとめる、およそ
   的     117白 + 154勺
            ドングリの実を目立たせ狙う→まと
   釣     106金 + 154勺
            針金を使って魚を海から取り上げる→つる
   灼     096火 + 154勺
            目立つようにあかあかと火が燃える
   芍     123艸 + 154勺
            目立つようにあざやかな花が咲く草→芍薬

155 巨         → 図
            直角を測る定規に取っ手の付いた形
            両端がへだたったことから巨大の意に転用
   拒     004手 + 155巨
            手で押しやって隔てを作る→こばむ
   距     015足 + 155巨
            他の指と間が隔たった鳥の蹴爪→間が広くあくこと

156 兩(両)       → 図
            左右に対をなして皿が等しく釣り合うはかりの姿
            →ふたつ、両方の意

157 帚         → 図
            ほうきの形
   箒     121竹 + 157帚
            竹で作ったほうき
   掃     004手 + 157帚
            ほうきで掃除する
   婦     056女 + 157帚
            掃除などの家事を行う女性→妻
   歸(帰)   199 + 014止 + 157帚
            はもとに戻るの意。
            女性がとついで、ほうきを持ち、家事に従事し、
            あるべきポストに落ち着く。
            後に止(あし)を加えて歩いてもどるの意に。
        157帚 + 005又 → 図
            ほうきですみずみまで掃き進める
    侵    041人 + 
            人が他人の領域に進み入る
    浸    097水 + 
            水が進み入る
    寢(寝)  239宀 + 288爿 + 
            家の寝台のある部屋に入り寝る

158 單(単)       → 図
            左右に耳の付いた薄くて平べったいはたきの姿
            →一重であり薄い意
            別の説では、狩猟で使用された二股の道具。 → 図
   獸(獣)   158單 + 235囗 + 063犬
            單は小動物をたたくはたき。囲いの中に追いつめて捕ら
            える動物→けもの
   戰(戦)   158單 + 132戈
            はたきでぱたぱたとたたくように、武器でぱたぱたと
            敵をなぎ倒す→いくさ
   彈(弾)   135弓 + 158單
            はたきの平面が上下に動くように、弓の弦を上下に動
            かす→ひく、はじく
   禪(禅)   306示 + 158單
            單はたいらの意。たいらな土の壇の上で天をまつる儀式

159 几         → 図1 → 図2
            脚付きの台
   机     118木 + 159几
            木で作った台→つくえ
   飢     食(141皀 参照) + 159几
            食べ物にうえる。几はただの音符。
   肌     036肉 + 159几
            体のはだ。几はただの音符。

160 聿         → 図
            筆の先から点々としずくがしたたるさま
   畫(画)   160聿 + 110田 → 図
            ある面積を区切って筆で区画を記す→えがく(絵画)、
            くぎり(区画)
   書     160聿 + A23者
            者は定着させる意の音符。
            筆で字をかきつけて紙や木簡に定着させる→かく
   晝(昼)   160聿 + 094日
            日の照る時間を、ここからここまでと筆でくぎって書く
            さま→ひる
   肅(粛)   160聿 + A14 → 図
            筆を持って深い淵のほとりに立ち身のひきしまるさま
            →引きしめる(粛正)、つつしむ(粛然)
   筆     121竹 + 160聿
            毛の束をぐっとひきしめて竹の柄をつけたふで
   盡(尽)   160聿 + 097水 + 140皿 → 図
            筆の先からしずくが皿に垂れ尽くすさま→つくす
   律     186彳 + 160聿
            人間の行いの基準を筆で箇条書きにするさま→きまり
   津     097水 + 160聿
            水が少なく尽きようとして垂れる→うるおす、
            しめった浅瀬
   建     187廴 + 160聿
            聿は筆を真っ直ぐ立てたさま。体を真っ直ぐ立てて
            堂々と歩く→たてる
    健    041人 + 建
            人が体を真っ直ぐ立てて堂々と歩く→すこやか(健康)
    鍵    106金 + 建
            筒型のじょうまえにつきたてるかぎ。

161 爾(尓)       → 図
            柄が付き、両側にひも飾りが垂れた印鑑の形
            下地にくっつけて印を押すことから、そばにくっついて
            いる人や物をさす指示詞それ・なんじの意。
   璽     161爾 + A32玉
            宝石が付いた印鑑→皇帝の印
   彌(弥)   135弓 + 161爾
            弭の代用で使われる。爾は意味に関係ない。弭は末端
            まで届く意→わたる。遠くまで衰えない→いよいよ。

162 樂(楽)       → 図
            ヤママユが木の上に二つの繭を作った姿。
            白川説では、柄のある手鈴の形。手鈴で奏でる音楽。
            音楽をたのしむことから、たのしいの意。
   藥(薬)   123艸 + 162樂
            手鈴を振って病魔をはらったので癒す意。
            病気を癒す草で、くすりの意。

163 壴         → 図
            台の上に太鼓を立てた姿
   鼓     163壴 + 139攴
            太鼓を棒でたたくさま→つづみ、ぽんぽんたたく(鼓動)
   喜     163壴 + 023口
            音楽を奏してよろこぶこと
   彭     163壴 + 207彡
            太鼓の張った腹をたたいてぱんぱんと音をたてる
    膨    036肉 + 彭
            肉体が太鼓のように張ってふくれる
   豈     壴の変形 → 図
            神楽の太鼓をたてた姿→にぎやかな軍楽
            あに(指示・強調を加えて反問する語)の意は仮借。

164 車         → 図1 → 図2
            二輪のくるま
   轟(軣)   164車 x3
            多くの車が往来する→とどろく
   連     020辵 + 164車
            いくつも車がつらなって進む→つらなる
   軍     230勹 + 164車
            戦車で円陣をつくってとりまく→軍隊の集団
    運    020辵 + 軍
            戦車がとりまくように、ぐるぐるまわる→はこぶ
    揮    004手 + 軍
            戦車がとりまくように、手を回す→ふるう
    輝    光(096火 参照) + 軍
            光の中心をまるくとりまいた光→かがやく
   庫     238广 + 164車
            車や兵器を入れて屋根をかぶせたくら
   斬     164車 + 133斤
            車をおので切る→鋭い刃が割りこむ
    漸    097水 + 斬
            水分がじわじわとさけめにしみこむ→すこしずつ
    暫    斬 + 094日
            仕事の中間に割りこんだ少しの時間→しばらく
   毄     164車 + XXX凵(車輪の軸止め) + 138殳
            車輪と軸止めとがかちかちとうち当たる
    撃    毄 + 004手
            かちんとうち当てる動作→うつ

165 凡         → 図
            平で四角い板、または舟に張る帆の姿。
            広い範囲を覆うことから、一般の意。
            別の説では、容器の形。
   帆     170巾 + 165凡
            舟に張る布製の帆
   汎     097水 + 165凡
            水面が帆のように広がる→ただよう、あまねく
   風     165凡 + 085虫 → 図
            帆のようにゆれ動いて生き物に刺激を与えるかぜ
    嵐    108山 + 風
            山の清らかな風→山から吹く激しい風→あらし
   鳳     165凡 + 067鳥 → 図
            風にはためく帆のような大きな鳥→おおとり

166 舟         → 図
            丸木をくりぬいて造った舟の姿
   兪     166舟 + 296余 → 図
            木を刃物でくりぬいて船をつくる→抜きとる意
    愉    028心 + 兪
            心中のしこりを抜きとる→たのしい(愉快)
    愈    兪 + 028心
            病気や心配の種が抜きとられて心が気持ちよくなる
     癒   疒(288爿 参照) + 愈
            病気がくりぬいたようにぬけてくれる→いえる(治癒)
    諭    言(129辛 参照) + 兪
            疑念やしこりをえぐりとって説く→さとす(教諭)
    喩    023口 + 兪
            例を引いて疑念やしこりを抜き去る→たとえる(比喩)
    輸    164車 + 兪
            ある所の品物をぬき出して車で運ぶ→うつす(輸出)

167 幺         → 図
            細い生糸→細やか、小さい、かすか
   幼     167幺 + 037力
            細くなよなよして力がない状態→幼い
   玄     XXX亠(糸の先端がわずかにのぞいているようす) + 167幺
            → 図
            糸の先が少しだけ出ている→よく見えない
            →暗い色、奥深い
    弦    135弓 + 玄
            弓の細い糸→つる
    舷    166舟 + 玄
            ふなべり。船の中心軸に対して、ふなべりは弓の弦に
            当たるので舷という。
    畜    玄 + 110田
            栄養分をたくわえて作物をやしない育てる黒い土
            →たくわえる、やしなう(牧畜)
            別の説では、田の部分は物が入った袋の形。
            上部の玄は袋の口を締めるひも。 → 図
     蓄   123艸 + 畜
            越冬のさい、たくわえる野菜→たくわえる
   幽     167幺 x2 + 108山
            山中がほの暗くかすかにしか見えない
            →かすか、よく見えない
   茲     123艸 + 167幺 x2
            小さい芽がどんどん並んで生じる→しげる
    慈    茲 + 028心
            小さい子を育てる親心→いつくしむ
    滋    097水 + 茲
            小さいものがどんどんふえるよう水分や養分を与える
            →増す、しげる、うるおす、活力を与える(滋養)
    磁    105石 + 茲
            砂鉄をどんどん引き寄せてふくらむ鉱物(磁石)
        167幺 x4 + XXX(糸を切っているようす)
            糸をばらばらに切る
    繼(継)  168糸 + 
            切れた糸をつなぐ→つぐ
    斷(断)   + 133斤 → 図
            ずばりと糸のたばをたちきる→たつ、ことわる

168 糸         → 図
            細かい繊維を寄り合わせてできた糸
   絲(糸)   168糸 x2
            糸を二つ並べたもので、よりいと
        094日 + 絲 → 図
            絹糸を日光にさらすこと
     顯(顕)  + 025頁
            顔を明るみに出して見せる→あきらか、あらわす
     濕(湿) 097水 + 
            生糸を柔らかくするため水に沈めてぬらす→しめらす
   系     XXXノ(引きのばす) + 168糸 → 図
            糸をつないでのばす→つながり
    係    041人 + 系
            ひもでつなぐ→かかり
            別の説では、人の首にひもを付けてた形。捕虜を係留
            すること。 → 図
    孫    061子 + 系
            子の系統をひく一段と小さい子→まご
     遜   020辵 + 孫
            孫は小さい意。小さくなって退く→へりくだる
   索     XXX(麻の茎から繊維をはぎとるさま) + 168糸 → 図
            一本ずつはなれた細い繊維→細い引きづな→ひく(検索)
   素     241垂 + 168糸 → 図
            ひとすじずつ離れてたれた原糸→もと、未加工のもの
   繭     XXX(桑の葉) + 168糸 + 085虫
            虫の糸がまるまってできたまゆ

169 衣(衤)       → 図
            衣服の左右の襟を合わせ、後ろの襟を立てた姿
   哀     169衣 + 023口
            思いを胸中に抑え口を衣に隠してむせぶ→あわれむ
   依     041人 + 169衣
            人が衣のかげをたよりにして姿を隠す→たよる
   初     169衣 + 127刀
            衣料を作るために最初に素材にはさみを入れて切る
            →はじめ
   袁     019之 + XXX○(玉) + 169衣
            からだをまるくとりまく、ゆったりした衣。
            死者を送るためにふところに玉を入れた。
    園    235囗 + 袁
            周りを垣で囲んだ畑や庭→その
    猿    063犬 + 袁
            袁は引っ張る意の音符。木の枝を引っぱって木登りを
            する猿
    遠    020辵 + 袁
            袁はゆったり間があいている意。間をあけて離れている
            →とおい
    瞏(睘)  001目 + 袁 → 図
            目をぐるりとまわす、目をまるくすること
     環   A32玉 + 瞏
            腕輪や指輪などの輪の形をした玉→輪の形をした物
     還   020辵 + 瞏
            円をえがいてもどる→かえる

170 巾         → 図
            体の前に垂らした三筋の布切れの姿。身を包む布
        170巾 + 218八 x2 → 図
            切りわけた布
    敝     + 139攴
            布を左右に裂く→やぶれる、つかれる
     幣   敝 + 170巾
            所用に応じて切りわけた布→通貨の役をした布(貨幣)
     弊   敝 + 009廾
            両手で布をやぶってだめにする→やぶれる、
            つかれる(疲弊、弊害)、謙そんの意(弊社)
     蔽   123艸 + 敝
            敝は、左右にさく→横にひろがる。
            草が横にひろがって物をかくす→おおう。
   帶(帯)   XXX(ひもで物を通した姿) + 170巾 → 図
            長い布でいろいろな物を腰につける→おび
    滯(滞)  097水 + 帶
            帯が腰にまといついているように水が定着して動かない
            →とどこおる

171 求         → 図
            皮衣。着るとき帯で締める→引き締めて逃さない
            →求める
            別の説では、植物の形。 → 図
   救     171求 + 139攴
            引き締めて食い止めること→すくう
   球     A32玉 + 171求
            中心にむけて、ぐっと引き締まったまるい美玉。

172 匹         → 図
            並んだ二つの一反の布。布を数える単位。
            転じて、動物を数える単位。

173          → 図
            旗ざおに付けた吹き流しがなびいている姿
   斿     173 + 061子
            吹流しの旗がよちよち歩きの子のようにゆらゆらしてる
    遊    020辵 + 斿
            定めなくぶらぶら歩く

174 勿         → 図
            様々な色の布で作られた吹き流しが垂れる姿。
            色が乱れてよくわからない。転じて「ない」と
            いう否定詞となる。
            別の説では、弓の弦が切れたようす。
   物     064牛 + 174勿
            色あいの定かでない牛。一定の特色がない意から、
            いろいろなものをあらわす意となる。

175 丁         → 図
            打ち込まれた釘の頭の姿。一点に当たる意(丁度)
   亭     183高 + 175丁 → 図
            地上に直角に釘のようにたつ建物→あずまや
    停    041人 + 亭
            人が建物のようにじっととまって動かない→とどまる
   打     004手 + 175丁
            釘を打つ→うつ
   町(甼)   110田 + 175丁
            T字型になった田のあぜ道→まちの中の通路→まち
   頂     175丁 + 025頁
            頭の一番上の一点→いただき
   訂     言(129辛 参照) + 175丁
            言葉のくい違いをつき合わせて一つにまとめる→ただす

176 ()    260工 x4 → 図
            れんがを積み重ねて重しをかけることを示す

177 井(丼)       → 図
            井戸の中に水がたまったさま。四角いわく。
            丼は日本では、どんぶりの意を持つ。
            (井戸の中に石を落したときの音から)
   刑     177井 + 127刀 → 図
            罪人をわくの中にとじこめて刀でこらしめる→刑罰
    型    刑 + 107土
            粘土でつくったわく→鋳型
   形     177井 + 207彡
            いろいろな模様をなす、わくどりやかた→かたち
   耕     148耒 + 177井
            鋤で畑地に縦横の筋を入れて四角く区切る→たがやす

178 亞(亜)       → 図
            地面を掘り下げた古代の住居の土台の姿。
            表に出ない下支えの意から、転じて、つぐ意。
            別の説では、王墓の形
   惡(悪)   178亞 + 028心
            下に押し下げられてくぼんだ気持ち→わるい

179 戸         → 図
            門の片方の扉
   雇     179戸 + 068隹
            かごの戸をとじて中に鳥を飼う→人をやとう
    顧    雇 + 025頁
            狭い枠を限ってその中で頭を巡らす→かえりみる、
            心を配る(顧客、顧問)
   所     179戸 + 133斤
            木をさくさくと切り分ける意。場所の意は仮借。
   扇     179戸 + 088羽
            戸や羽のように、ぱたぱたと平らな面が動いてあおぐ
   啓     179戸 + 139攴 + 023口
            戸を開くように閉じた口を開いて陳述する
            →ひらく(啓発)、もうす(拝啓)
   戻     179戸 + 063犬
            暴犬が戸内に閉じ込められ暴れるさま→逆らう、もどる
    涙    097水 + 戻
            戻はハラハラと散る意。ハラハラと散るなみだ。

180 門         → 図
            左右に開く二枚の扉。隠してわからない意。
   問     180門 + 023口
            わからないことを言葉(口)で探り出す→とう
   聞     180門 + 029耳
            わからないことを耳で探る→きく
   閒(間)   180門 + 095月
            門のあいだから月が見えるさま
            →二つの物にはさまれた中間、隙間
    簡    121竹 + 間
            隙間を空けて並べられた竹の札→書物、手紙
            隙間が空いている→はぶく、手を抜く(簡単)
   開     180門 + XXX一(門を閉める横木) + 009廾
            横木を手ではずして開ける
   閉     180門 + 224才
            才は止める意。門を閉じて出入りを断ち止める
   閑     180門 + 118木
            門を閉めるのに使うかんぬきの棒→ふさぐ
            ひまの意に使うのは間に当てた仮借的用法
   關(関)   180門 + 167幺 x2 + 264丱
            丱は横棒を貫くさま。幺は棒にひもを添えたさま。
            左右のとびらにかんぬきを貫いて閉める→せき
   闌     180門 + 柬(119束 参照)
            柬はおさえ止める意。出入りをおさえる門→さえぎる。
    欄    118木 + 闌
            横に連ねて出入りを止める棒→てすり、囲い
    蘭    123艸 + 闌
            群がりたって欄(手すり)のように並ぶ草

181 京(亰)       → 図
            高い丘に築かれた楼閣→都会、高い、大きい
   鯨     084魚 + 181京
            大きい魚
   涼(凉)   097水 + 181京
            風通しのよい丘のように水が冷たい→すずしい
   景     094日 + 181京
            日光が降り注いで明るい→くっきり、けしき
    影    景 + 207彡
            日光が明暗をはっきりさせる→かげ、すがた
    憬    028心 + 景
            景は、明るく大きい光。
            遠い理想を求める明るく大きい気持ち→あこがれる
   亮     181京 + 046儿 → 図
            明晰な人→あきらか
   就     181京 + A29尤
            「尤」は手を表す。都に人々を寄せ集める。
            →場所やポストにひっつける。まとめる。
    鷲    就 + 067鳥
            目標めざして寄せ集まる鳥→わし
    蹴    015足 + 就
            目標に足を寄せる→ける

182 亨(享)       → 図
            南北に門があり通り抜けられる城。通り抜ける意。
            神に通じる意。亨は神に通す。享は神から受ける
            神や客をもてなす意。
   孰     182亨 + 013丸
            城をつくること
    塾    孰 + 107土
            土で作った城壁の塀や部屋→小規模な学び屋
    熟    孰 + 096火
            火を加えしんに通るまで柔らかく煮る→煮る、熟れる
   郭     182亨 + 邑(077巳 参照)
            城壁で囲んだ町→外枠(輪郭)

183 高         → 図
            高い楼閣の姿→高い意
        高をさかさまにした形
            上に高く出たのを高、下に厚く溜まったのを。
    厚    237厂 +  → 図
            土がぶあつくたまったがけ→厚い。
   稿     112禾 + 183高
            高は乾いた意の音符。乾かしたわら。
            →わら半紙に書く下書き(草稿)
   豪     183高 + 071豕
            やまあらしの背の高く目だったこわい毛→すぐれる、強い
   臺(台)   183高 + 188至
            土を高く積んで人の来るのを見る見晴らし台→台

184 喬      277夭 + 183高 → 図
            高い建物のてっぺんが曲がっているさま。
            →高く曲がっているものの意。
   橋     118木 + 184喬
            木で作った高くアーチ上に曲がった橋
   矯     136矢 + 184喬
            矢を曲げる→不正な原形を曲げて正しくする(矯正)
   嬌     056女 + 184喬
            女がしなやかにからだをくねらせる→なまめかしい

185 行         → 図
            十字路の形。その上をまっすぐ進む意。
   桁     118木 + 185行
            柱の上に掛け渡した(行かした)横木→けた。
            そろばんの珠をつらぬく縦の棒→数値の位取り。

186 彳         → 図
            「行」の左半分。「行く、歩く」の意を表す。
   微     186彳 + XXX(―線の上下に細い糸端のたれたさま) + 139攴
            → 図
            糸端のように目だたないように忍び歩きする→かすか
            別の説では、は髪の長い老人。攴は支える手。
            老人がゆっくり進む→わずか。
    徴    微 + 050王
            目立たない人材を王が見つけて、とりあげること
            →めす、もとめる、きざし
     懲   徴 + 028心
            少し頭をのぞかせた悪事をとらえて制裁を加える
            →こらしめる

187 廴         → 図
            「行」の省略形。横に伸ばすことを示す。

188 至         → 図
            矢が目標線までとどくさま。奥まで届く意。
   致     188至 + 139攴
            目標線までとどける→いたす
    緻    168糸 + 致
            致は、すきまなく届く意。糸と糸との間がすきまなく
            くっついている→こまかい。緻密。
   窒     280穴 + 188至
            穴の奥まで届いて、いっぱいにふさがる
    膣    036肉 + 窒
            女性器の奥の穴
   室     239宀 + 188至
            奥の部屋
   屋     A53尸 + 188至
            至は行き詰る意。上からおおい隠して出入りを止める
            →屋根、家
    握    004手 + 屋
            手で覆いふさぐ→にぎる

189 辰         → 図
            二枚貝の舌のぴらぴら→ぴらぴらふるえる。
            十二支の竜に当てる。
   唇     189辰 + 023口
            ぴらぴら動く唇
   蜃     189辰 + 085虫
            貝殻の間から舌をぴらぴらさせるハマグリ
   辱     189辰 + 007寸
            手で強さをくじいて柔らかくさせる→はずかしめる
   娠     056女 + 189辰
            おなかの胎児がうごめく
   振     004手 + 189辰
            ふるえ動く
   震     099雨 + 189辰
            雷などで物が震え動く
   賑     086貝 + 189辰
            お金でよく動き、にぎやか
   晨     094日 + 189辰
            日がふるいたってのぼってくる

190 主         → 図
            じっと直立して燃える燭台
            →定位置にあって動かない、中心的存在
   住     041人 + 190主
            人がじっとして動かない→住む
   注     097水 + 190主
            真っ直ぐに水をかける→注ぐ
   註     言(129辛 参照) + 190主
            言葉を注ぐ→説明をする
   柱     118木 + 190主
            じっとして動かない木の棒→はしら
   駐     066馬 + 190主
            馬車がじっとしている→場所にとどめる
   丶     主の上部
            灯火のじっととまって燃えたった姿

191 豆         → 図1 → 図2
            祭祀に用いるたかつき(食物を盛る脚付きの器)。
            たかつきの形をしたまめの意に転用。
   頭     191豆 + 025頁
            頁(あたま)が豆(たかつき)のように
            首の上に端坐しているさま→あたま
   登     癶(014止 参照) + 191豆
            癶は両足の形。両手でたかつきを高くあげるように、
            両足で高くのぼる→のぼる
    澄    097水 + 登
            うわずみが水の上方にのぼってくる→すむ
    燈(灯)  096火 + 登
            高くもちあげる火→高くかかげるともしび
    證(証)  言(129辛 参照) + 登
            事実を上司の耳にのせる→あかす
   痘     疒(288爿 参照) + 191豆
            皮膚に豆粒大のできものができて跡を残す伝染病

192 蜀(虫)       → 図
            葉についている虫→じっと動かずくっついている
   屬(属)   尾(040尸 参照) + 192蜀 → 図
            交尾でくっつている→つく、従う
    囑(嘱)  023口 + 屬
            相手の耳に口をくっつけていい含める→たのむ(嘱託)
   觸(触)   089角 + 192蜀
            角をつんと押し当ててくっつける→さわる
   濁     097水 + 192蜀
            どろがくっついている水→にごる
   獨(独)   063犬 + 192蜀
            犬や桑虫のように一定の所にくっついて動かず他に
            迎合しない→ひとり

193 艮      001目 + XXX匕(小刀) → 図
            目に入れた入れ墨→いつまでも残る
   眼     001目 + 193艮
            頭蓋の2つの窪みにしっかりはまった球体
   根     118木 + 193艮
            木や草のいつまでも残る部分
   恨     028心 + 193艮
            心にいつまでも残る→うらむ、くやむ
   痕     疒(288爿 参照) + 193艮
            いつまでも消えない傷跡
   貇     073豸 + 193艮
            獣が噛んで歯型をつける→噛み砕く
    墾    貇 + 107土
            土を噛み砕くようにする
    懇    貇 + 028心
            噛み砕くように細かく心を働かせあう
   銀     106金 + 193艮
            はめ込み細工に使う金属
   限     109阜 + 193艮
            土手を築いて消えない境界線をつける

194 亡(亾)       → 図
            人がついたてや囲いで隠され、姿が見えなくなる
            →何かが隠れて見えなくなる
   忙     028心 + 194亡
            いそがしくて考える暇がなくなる
   忘     194亡 + 028心
            覚えていたことがなくなる
   望     194亡 + 095月 + 214 → 図
            隠れた物を求め背伸びして待ち望む
            別の説では、「亡」は元は「臣」で目を現す。
            人が土盛に乗って月を望む姿。
   盲     194亡 + 001目
            目がその機能をなくする
   妄     194亡 + 056女
            女に惑わされ目がくらみ無茶をする
   罔     137网 + 194亡 → 図
            網をかぶせて捕らえる
    網    168糸 + 罔
            糸を編んで作った網
   巟     194亡 + 101川
            何も見えないむなしい川
    荒    123艸 + 巟
            草も川もない荒れた土地
     慌   028心 + 荒
            心が荒れておちつかない

195 無         → 図
            舞う姿。見えない神のために舞う→見えない
   舞     195無 + 018舛 → 図
            「無」が「ない」の意味になったため、
            よろける足「舛」を付け加えた

196       008爪 + 260工 + 005ヨ + 028心 → 図
            両手(爪、ヨ)で物(工)を隠す。
            心を隠して外に出さない。隠すこと。
   隱(隠)   109阜 + 196
            壁(阜)でかくして見えなくする→かくす
   穩(穏)   112禾 + 196
            作物を隠して外に出さない。
            心中におさめて外にあらわさない→おだやか

197 且         → 図
            物を一直線上に積み重ねたさま。上に重なる意
            他の説では、先祖を祭る供物を乗せるまな板。
   助     197且 + 037力
            困っている人のため力を加え重ねる
   査     118木 + 197且
            木を積み上げて作ったバリケード
            →通行人を通れなくして取り調べる
   祖     306示 + 197且
            世代の重なった先祖
   租     112禾 + 197且
            収穫した作物の上にかかって徴収されるもの→みつぎ
   粗     111米 + 197且
            ばらつくまずい玄米→あらい。且はただの音符。
   組     168糸 + 197且
            何本かの太糸を重ねるようにして編んだ組紐→くむ
   阻     109阜 + 197且
            石や土が積み重なって行くのをじゃまする→はばむ
   狙     063犬 + 197且
            手長猿→ねらう。且はただの音符。
   俎     多(036肉 参照) + 197 且 → 図
            肉をたくさん盛った板→まないた。
            宜と俎は元は同じ字形。「且」の中にあった「多」が
            横に分離したのが「俎」上に分離したのが「宜」
   宜     多(036肉 参照) + 197 且
            肉をたくさん盛って形よくお供えするさま→形がよい、
            適切であるなどの意→よろしい

198 畾         → 図
            同じ物がたくさん積み重なっているさま
   疊(疉疂畳) 198畾 + 宜(197且 参照)
            畾も宜も重ねる意。かさねる、たたむ、
            たたみ(使わない時たたんでおいた)
   壘(塁)   198畾 + 107土
            土を重ねて作ったとりで
   纍(累)   198畾 + 168糸
            糸でつなぐように、つぎつぎと連なってかさなる

199          → 図
            多くの物が積み重なったさま。
            白川説では、祭りに供える肉の形。
            別の説では、人の足の肉→軍隊
   官     239宀 + 199
            家屋におおぜいの人の集まったさま
            →公的な家屋に集まった役人→政府、役人
    館    食(141皀 参照) + 官
            公用者が食事する建物→やかた
    管    121竹 + 官
            竹の輪のように、まるく全体にゆきわたる→くだ(血管)
            一定の範囲を受け持って世話をやく(管理)
    棺    118木 + 官
            死体をとりまいて収容する木の箱→ひつぎ
        010 + 199
            両手で物の一部をさいて、人にやる
    遣    020辵 +  → 図
            人や物の一部をさいておくりやる→つかわす(派遣)
   師     199 + XXX帀(ぐるぐる回ること)
            人々を集めた軍隊(師団)→人々を集めて教える人(教師)
   帥     199 + 170巾
            旗印(巾)を立てて部隊をひきいる→最高指導者(元帥)
   追     020辵 + 199
            軍隊が敵をおう→おう。

200 曾(曽)       → 図
            こんろの上にせいろが乗り、湯気が立ち昇る姿。
            層をなして重ねる意。経験が重なることから、
            かつての意。
   僧     041人 + 200曾
            仏の道理をおさめる人。曾はサンスクリット語を音訳。
   層     A53尸 + 200曾
            何段も屋根を重ねた家→かさなる
   增(増)   107土 + 200曾
            土を上へ何層にも積む→ふえる
   憎     028心 + 200曾
            いやな感じが層を成して積もる→にくい
   贈     086貝 + 200曾
            相手の持ち物の上へ物をおくって重ねてやる→おくる

201 丰         → 図
            とがって上部が合わさった稲の穂先。△型の物。
            別の説では、植物を土に植えた形。
   豐(豊)   201丰 x2 + 108山 + 191豆 → 図
            たかつきに山もりに穀物を盛ったさま→ゆたか
    體(体躰軆)  骨(033冎 参照) + 豐
            豊はたかつきに供え物を盛ったさま。犠牲に捧げられた
            動物の体→からだ
    禮(礼)  306示 + 豊
            豊はたかつきに供え物を盛ったさま。祭礼を示す。
    艷(艶)  色(041人 参照) + 豐
            色つやが豊か→つややか
   邦     201丰 + 邑(077巳 参照)
            国境に△型の盛り土をして封じこめた領地→くに
            別の説では、国の境界に植物を植えて境界としたもの
   奉     201丰 + 009廾 + 004手 → 図
            ある物を両手でささげ持つ→たてまつる
    俸    041人 + 奉
            人がある物を両手でいただく→給与(俸給)
    棒    118木 + 奉
            両手でささげもつ木のぼう
   夆     017夂 + 201丰
            左右両方から来て△型に中央で出あう
    峰    108山 + 夆
            左右の辺が△型に頂上で出あう姿をした山→みね
    逢    020辵 + 夆
            峠の上で△型に出あう→あう
     縫   168糸 + 逢
            布を両側から△型に近寄せて頂点であわせる→ぬう
    蜂    085虫 + 夆
            女王ばちを中心に△型の集団をなして移動するはち
   彗     201丰 x2 + 005又 → 図
            細い穂やそろえて手で持つさま→ほうき
    慧(恵)  彗 + 028心
            心がほうきの先のように細かく働く→さとい(知恵)
     穗(穂) 112禾 + 慧
            稲の実をつけるほうきのような部分→ほ

202 十         → 図
            縦線に横線が加わり、一つ所にまとめるの意。
            一まとまりの単位である10を示す。
   廿     202十 x2
            ニ十
   卅     202十 x3
            三十
   世(丗)   202十 x3 → 図
            三十年一世代
    貰    世 + 086貝
            「世」は一世代の長い年月。
            財貨の支払いを長びかせ先にのばすこと。
   汁     097水 + 202十
            草など多くのものを集めてつくった液体。
   計     言(129辛 参照) + 202十
            言葉で数を読みながら一本にまとめる
            →数える、計算する
   針     106金 + 202十
            金属の針。十は針に糸を通した姿。
   辻     020辵 + 202十
            [国字]道が十字になっている場所
   率     玄(167幺 参照) + XXX(はみ出た物を左右に払う) + 202十
            → 図
            はみ出た糸くずを払いのけてひもを引き締める
            →引き締めて全体をまとめる(引率、統率)
            全体に対する部分(率-リツ)
   卒(卆)   169衣 + 202十 → 図
            十人が同じ服装をして一隊になっている
            →兵士、小さくまとめる、締めくくる
    粹(粋)  111米 + 卒
            小さくきれいな形になった米粒→純粋
    醉(酔)  146酉 + 卒
            酒量を尽くす→酔う
    碎(砕)  105石 + 卒
            石を小さくする→くだく

203 亼         → 図
            ふたをかぶせる、合わせる、対応する、
            封じ込める、欠けることがなくそろっている
   命     203亼 + 023口 + 045卩
            支配者が言葉(口)でひざまずく人(卩)を上から押さえ
            つける(亼)→いいつけ(命令)。天から授かった生きる
            定め→いのち
   令     203亼 + 045卩
            支配者がひざまずく人を押さえ付け告げ聞かせる言葉は
            冷ややかで清澄→おきて(法令)、清らか(令嬢)
    冷    098冫 + 令
            氷のように冷ややか→つめたい
    鈴    106金 + 令
            涼しく澄んだ音を出す金属→すず
    零    099雨 + 令
            令の「人を並べて言い聞かせる」の意から、
            並んで落ちる雨粒→ごく小さい
    齡(齢)  歯(014止 参照) + 令
            数珠つなぎに並ぶ年月→とし。歯の生え方で年のちがい
            がわかるので、歯をそえた。
    玲    A32玉 + 令
            玉の鳴るすずしい音
    領    令 + 025頁
            すっきりと際立った首筋→大筋、大切な所(要領)。
            要点をおさえて処理する→おさめる(領有)。
   全     203亼 + 260工 → 図
            完全に囲って保存された細工物→欠けめなくそろえる
            →完全、全部
    栓    118木 + 全
            木で穴を完全にふさぐ→せん
    詮    言(129辛 参照) + 全
            言葉を整然とそろえて、物事の道理を明らかにする
            →とく。そなわる。つきつめる。所詮、詮索。
   合     203亼 + 278口 → 図
            穴に蓋を被せる→合わせる
    答    121竹 + 合
            竹の器にぴたりとふたをかぶせる。器とふたとが合う
            →こたえ
    荅    123艸 + 合
            さやのあわさった豆→小粒の豆、あう
     塔   107土 + 荅
            仏骨を納めるために高く築いた層状の建物→細長い建物
            荅はただの音符で、梵語の音訳。
     搭   004手 + 荅
            手で乗せる(搭載)。荅はただの音符。
    給    168糸 + 合
            織り糸の欠けた所をすぐつぎあわす→たりる、たす、
            あたえる
    拾    004手 + 合
            集めまとめる→ひろう
   侖     203亼 + 冊(121竹 参照)
            短冊を並べて整理する→順序よくきちんと並べる
    論    言(129辛 参照) + 侖
            言葉を順序良く並べ筋道を立て説く→論じる
    輪    164車 + 侖
            軸のまわりに整然と輻が配列され組みたてられた輪
    倫    041人 + 侖
            人間どうしのきちんと整理された関係(倫理)
   僉     203亼 + 023口 x2 + 041人 x2 → 図
            複数の人や物を寄せ集める→みな
    檢(検)  118木 + 僉
            木簡を集めてまとめ封印する→集めて締める、わくを
            はずれないよう取り締まる(検査)
    險(険)  109阜 + 僉
            山の頂上が斜線を集めた形にとがっている→けわしい
    驗(験)  066馬 + 僉
            馬を集め乗り比べて良し悪しを試す→ためす(試験)
    劍(剣)  僉 + 127刀
    (劒劔剱)    両刃のまっすぐそろったかたな
    儉(倹)  041人 + 僉
            きちんと引き締めた生活ぶり→つつましい(倹約)
   今     203亼 + XXX一(とり押さえたもの) → 図
            何かを封じ込める→過ぎ行く時間を封じ込める瞬間→今
    念    今 + 028心
            心に思うことを封じ込める→念じる
     稔   112禾 + 念
            穀物の実が入る→みのる
     捻   004手 + 念
            手のひらをふさぎ、ひねる
    含    今 + 023口
            口の中に封じ込める→含む
    吟    023口 + 今
            口をふさぎ、発音を表に出さず、声を含んで低く出す
            →詩歌を口ずさむ
    琴    A70珡(ことの形) + 今
            胴を密封して中に音がこもる楽器→こと
    侌    今 + 100云
            雲が封じ込められたように暗い
     陰   109阜 + 侌
            丘の日の当たらない暗い所→日陰
      蔭  123艸 + 陰
            草木のかげ→おかげ。たすけ。
    貪    今 + 086貝
            財貨を奥深くためこむ→むさぼる。
   會(会)   203亼 + 200曾
            物や人の集まりに蓋を被せる→会わせる
    繪(絵)  168糸 + 會
            さまざまな色の糸を集めて模様を刺繍する→絵

204 帝         → 図
            三本のひも状のものを一つにまとめて締めたさま
            世界をとりまとめる最高の支配者。
            白川説では、神を祭る机。
   締     168糸 + 204帝
            糸(ひも)でまとめてしめる→しめる
   諦     言(129辛 参照) + 204帝
            いろいろ観察をまとめて、真相をはっきりさせる
            →つまびらか。
   啇(啻)   204帝 + 023口
            ただ一つに絞る→ただ。語気を表す語だから口を添えた
    摘    004手 + 啇
            指先をひとつにまとめ、ぐいと引き締めてちぎる→つむ
    滴    097水 + 啇
            ひと所に水が集まりぽとりと垂れる→したたり、しずく
    適    020辵 + 啇
            まっすぐ一筋にまともに向かう→ちょうどよい(最適)
    敵    啇 + 139攴
            まっすぐ一筋にまともに向かい合う相手→かたき
    嫡    056女 + 啇
            夫とまっすぐまともに向かい合う女→正妻→正妻の子

205 了         → 図
            もつれて垂れ下がった物を短くからげた形。
            長く続いたものをからげて、けりをつける意。

206 品      023口 x3 → 図
            いろいろな品物が数多く集められているさま
   區(区)   232匸 + 206品
            細かく曲がった区分け
    歐(欧)  區 + 282欠
            からだを小さく曲げてかがみこむこと→はく
    嘔    023口 + 區
            からだを曲げて、つかえた物をはき出す→はく
    毆(殴)  區 + 138殳
            相手がかがむようになるまでうちすえる→なぐる
    驅(駆)  066馬 + 區
            馬が背をかがめてはやがけする→かける
    樞(枢)  118木 + 區
            細かく細工をして穴にはめこんだ扉の回転軸→かなめ

207 彡         → 図
            ひげや模様など、線状のものが集まっているさま
   杉     118木 + 207彡
            線状の葉のなる木
   須     207彡 + 025頁
            顔に生えたひげ→柔らかく湿って動かぬ→じっと待つ
            →他者を頼りにして期待する→必要とする(必須)

208 冓         → 図
            組みひもを上下につなぎ合わせた形→両方同じ形に組む
   構     118木 + 208冓
            木を組んで前後平均するよう組みたてる→かまえる
   溝     097水 + 208冓
            両岸を木や石で組んだ水を流すみぞ
   講     言(129辛 参照) + 208冓
            双方が納得して同じ理解に達するように話す
   購     086貝 + 208冓
            こちらと先方とが同じように納得して取り引きする
   冉     冓の下半分 → 図
            左右に垂れた飾りひも
    再    304一 + 冉
            同じ物事(冉)がもう一つある→ふたたび
    爯    008爪 + 冉 → 図
            左右平均して垂れた物を手で持ちあげるさま
     稱(称) 112禾 + 爯
            作物をぶらさげて重さをはかる→はかる、持ちあげる、
            ほめる、となえる(称号)
   冄     冉の変形
            毛の垂れた形
    衰    冄 + 169衣 → 図
            毛の垂れたみのの形→垂れる→おとろえる
    那    冄(だぶついた耳たぶの形) + 邑
            だぶついた耳たぶのようにゆたか→おおい。
            梵語の音訳字としても用いる。檀那、旦那、刹那
            地名、人名の当て字として用いられることが多い。
            那須、那珂、那賀、那智、那覇、支那

209 也(它)       → 図
            ヘビの形→平に横にのびる。「なり」の意は仮借
   蛇     085虫 + 209它 → 図
            ヘビ
   地     107土 + 209也
            平に伸びた大地
   池     097水 + 209也
            平たい水たまり
   施     173 + 209也
            吹き流しが長くのびるさま→多くの人に渡るよう施す
   弛     135弓 + 209也
            ゆるんで伸びる
   他(佗)   041人 + 209也
            ヘビの害などの人の安否→変異→見慣れぬこと→ほか

210 己         → 図
            人目を引きハッと意識を起こすもの。人から呼
            ばれてハッと起立する者から、おのれの意。
   改     210己 + 139攴
            たるんだ者にハッとさせて起こす→あらためる
   忌     210己 + 028心
            心中にハッと抵抗が起きて素直に受け入れない→忌む
   起     021走 + 210己
            休んでいたものや目だたなかったものが起き上がる
   紀     168糸 + 210己
            糸を巻く、織るなどの動作を起こす→順序よく事を進め
            る手順(規律)、年を追って書きしるした書(紀行)
   記     言(129辛 参照) + 210己
            手がかりを引きおこす言葉をメモする→しるす

211 黄         → 図
            動物の脂肪を燃やした火矢。火矢の黄色い色。
            光を広げる意。広がる意。
   横(橫)   118木 + 211黄
            中心線からはみ出て広がるよこ木→よこ
   廣(広)   238广 + 211黄
            四方にひろがって中のがらんとした広間→ひろい
    擴(拡)  004手 + 廣
            手でわくをひろげる→ひろげる
   鑛(鉱)   106金 + 105石 + 黄
            銅や金など黄色に光る金属を含む石→あらがね

212 厷      005又 + A47厶 → 図
            肱を広く張り出したさま
   雄     212厷 + 068隹
            肩を張って威勢を示す雄の鳥→雄一般

213 易         → 図
            トカゲ。平な体形→易しい。よく動く→かわる。
   賜     086貝 + 213易
            自分の前にある物を相手の前に置きかえる→たまわる

214          → 図
            真っ直ぐ立った人
   廷     187廴 + 214
            廴は横に伸びる意。真直ぐな平面が広く伸びた所→庭
    庭    238广 + 廷
            屋敷の中の庭→中庭
    艇    166舟 + 廷
            真直ぐに直進する細い小ぶね
    挺    004手 + 廷
            真っ直ぐ進んで前に抜け出る→ぬきんでる
   呈     023口 + 214
            真直ぐ申し述べる→あらわす(露呈)、差し出す(進呈)
    程    112禾 + 呈
            呈は一定の長さを持つ短い直線の意。植物の穂の長さ
            →一定の長さ→基準→はかる
    聖    029耳 + 呈
            耳がまっすぐに通る→わかりがよい→ひじり
    逞    020辵 + 呈
            一直線に進んで押さえが利かない→たくましい

215 氏         → 図
            食物を分ける薄いさじ。氏族の食事会で用いられ
            ることから、代々伝わる血筋をしめす。
   紙(帋)   168糸 + 215氏
            繊維をすいて薄く平らに伸ばした紙。
   (舌)   215氏 + 023口 → 図
            舌(した)とは別の字。口のように丸くえぐる刃物の形。
            なめらかに勢いよく動く意。
    括    004手 + 舌
            丸い穴の入り口を勢いよく締める→くくる
    活    097水 + 舌
            水が勢いよく流れる→いきる
    筈    121竹 + 舌
            矢の末端の弦を受けるための、えぐったくぼみ
            筈と弦はぴったり合うのが当然なことから、当然の意。
    憩    舌 + 息(030自 参照)
            息をなめらかに通す→いこう
    話    言(129辛 参照) + 舌
            すらすらと言葉を発する→はなす

216 攸      041人 + XXX:(水のたれるさま) + 139攴 → 図
            人の背に細長く水を流すさま。細く伸びる意。
   修     216攸 + 207彡
            攸(細長い)と彡(飾り)。細長くし形を整える→修める
   條(条)   216攸 + 118木
            細長い枝→すじ、すじみち、道理
   悠     216攸 + 028心
            思いが長ながと続く→とおい、はるか

217 壽(寿)    055老 + XXX(長いあぜ道) → 図
            長いあぜ道と老で、老人の長命を意味する。
   鑄(鋳)   106金 + 217壽
            型の中に溶かして金属を注いで、まんべんなく行き
            渡らせる→鋳造する

218 八         → 図
            左と右に反り返って分かれているさま
            →分けて数が多くなる→8
   谷     218八 x2 + 278口 → 図
            山中の水の湧き出る穴→たに
    浴    097水 + 谷
            山中の水の湧き出る穴の中に体を入れる→あびる
    欲    谷 + 282欠
            心中に空虚な穴があり、腹がへってからだがかがむ、
            それをうめたい気持ち→欲する。
    裕    306示 + 谷
            谷はすきまがある意。衣服がゆったりしていて、
            からだとの間にゆとりがある→ゆたか
    俗    041人 + 谷
            谷は中にはいりこむの意。人間がその中にはいりこみ、
            ひたりこんでいる環境→ならわし
    容    239宀 + 谷
            谷は中にはいりこむの意。家の中に物を入れる
            →いれる(収容)
     溶   097水 + 容
            水の中に物を入れてまぜこむ→とかす
   分     218八 + 127刀
            刀で切って分ける
    粉    111米 + 分
            米を細かく分ける→粉にする
    紛    168糸 + 分
            糸が小さく分散して乱れる→まぎれる
    貧    分 + 086貝
            財貨が分散する→まずしい
    盆    分 + 140皿
            分は大きく開く意。大きく開いた皿。
    雰    099雨 + 分
            小さく分かれた雨→きり
    頒    分 + 025頁
            大きく開いた頭→わける(頒布)
    扮    004手 + 分
            手でかき回して分散させる→常とは違った形になる(扮装)
   只     023口 + 218八
            口から息が発散する→それだけは別だと言う→ただ
   半     218八 + 064牛 → 図
            牛を二つに分ける→半分
    判    半 + 127刀
            刀で物を切り分ける→物事の可否をはっきり
            切り離す→はっきりする
    伴    041人 + 半
            二人組の片一方→人のそばに人がくっつく→ともなう
    畔    110田 + 半
            田んぼを分ける境界線→あぜ、境界(湖畔)
    拌    004手 + 半
            半は、わける意。わけてほぐす→かきまぜる。
    絆    168糸 + 半
            拌より、糸をかき混ぜて絡めつける→つなぐ、きずな。
   公     218八 + 303厶 → 図
            穴をあけて筒抜けに中を見せたようす→公にする
    翁    公 + 088羽
            鳥のふわふわしたのどの羽。公はただの音符。
            おきなの意は、公(長老)に当てたもの。
    松(枩)  118木 + 公
            公はつつぬけの意。葉が細くて葉の間がすけて通る松。
    訟    言(129辛 参照) + 公
            公はあけすけに通るの意。言葉であけすけに言う
            →うったえる
        218八 + 278口
            穴から水が出て低い方へ流れる
    沿    097水 + 
            水がルートに従い低い方へ流れる→そう
    鉛    106金 + 
            とけると水のように低い所へ流れる金属→なまり
    船    166舟 + 
            水流にしたがって進むふね

219 弗(厶)       → 図
            左右に払いのけて分離する意
   拂(払)   004手 + 219弗
            手で左右にはらいのける動作→払う
   沸     097水 + 219弗
            あわが水を左に右に押しのけて出る→沸く
   佛(仏)   041人 + 219弗
            ほとけ。弗(フツ)をブッダの音に当てた。
   費     219弗 + 086貝
            財貨を支払ってばらばらに分散させてしまう→ついやす

220 非         → 図
            鳥の羽が左右に背き合って分かれた形
            →引き離す、引き離された物が並び立つ、
            反対である、そうではない
            別の説では、人が互いに背を向けた形→否定 → 図
   罪     137网 + 220非
            网(法のあみ)+非(悪いこと)で、
            悪事のため法網にかかった人
   悲     220非 + 028心
            心が二つに裂けるような気持ち
   扉     179戸 + 220非
            左右の戸が分かれて開く出入り口
   排     004手 + 220非
            邪魔な物を手で左右に押しのける
   俳     041人 + 220非
            肩をつけて並ぶ仲間→芸人、役者
   輩     220非 + 164車
            二つの車が並び立つ→仲間
   誹     言(129辛 参照) + 220非
            言葉で人を否定する→そしる

221 兆         → 図
            占いで針を甲羅に打ち込んでできるひび割れ
            →きざし、二つに割れる
   桃     118木 + 221兆
            桃は二つに割れる
   挑     004手 + 221兆
            くっついているものをピンとはねて離す
            →はねとばす、いどむ
   眺     001目 + 221兆
            視線を左右に分ける→ながめる
   跳     015足 + 221兆
            足が地面から離れる→とぶ、はねる
   逃     020辵 + 221兆
            ある場所から離れる→にげる

222 不         → 図
            花のつぼみの形。ふくれてぷっと吐き捨てる意。
            そこから、否定の意。
   杯     118木 + 222不
            ふっくらとふくらんだ形の木の器→さかずき
   盃     222不 + 140皿
            ふっくらとふくらんだ形の器→さかずき
   否     222不 + 023口
            口で否定(不)の意思を表す→いな
   咅     否の変形
            拒否し背を向け離れる→切り離す、振り切る意
    倍    041人 + 咅
            人が二つにわけ離す→2倍
    剖    咅 + 127刀
            刀で切って分離する→さく
    部    咅 + 邑(077巳 参照)
            土地を区分けする→わける
    培    107土 + 咅
            咅は増やす意。土盛りし植物を増やす→栽培する
    陪    109阜 + 咅
            植物を増やすために根元にそえ土をする→そえる
    賠    086貝 + 咅
            咅は増やす意。損害を与えた相手に増やして返す
            →つぐなう

223 七         → 図
            縦線を横線で切ったさま。
            中途の切断なので半端な数の7になった。
   切     223七 + 127刀
            刀で切断する→きる
   叱     023口 + 223七
            切るように鋭くどなる→しかる

224 才         → 図
            川の流れをせき止めるもの→切る、止める。
            切った材木、素材の意から、人間の素質の意。
   材     118木 + 224才
            断ち切った木
   財     086貝 + 224才
            用途に合わせた形に切って生活の素材とする財産
   在     224才 + 107土 → 図
            土でふさいで進行を止める→とどまっている、ある
   存     224才 + 061子
            子供を落ち着けさせる→そっとして置く

225 乍         → 図
            刃物でさっと切って、裂け目を入れるさま
   作     041人 + 225乍
            道具を使って物に人為を加える→つくる
   窄     280穴 + 225乍
            狭い穴にむりに詰めこむ→せばめる
    搾    004手 + 窄
            [国字]狭くしめつける→しぼる
   詐     言(129辛 参照) + 225乍
            作為を加えたつくりごとを言う→あざむく
   昨     094日 + 225乍
            乍は過ぎ去る意の音符。過ぎ去った日→きのう。
   酢     146酉 + 225乍
            乍は過ぎ去る意の音符。時間をかけ酸味をつけた汁→す

226 彔(录)       → 図
            竹や木の表皮をはぎ取る
   綠(緑)   168糸 + 226彔
            皮をはいだ青竹のようなみどり色に染めた糸→緑色
   録     106金 + 226彔
            竹の表面をはいで、そこに金属で文字を刻む→しるす
   剥     226彔 + 127刀
            刀で表面をはぎとる→はぐ

227 方         → 図
            両方に柄の張り出た鋤。突き出す意から方向を示す。
            白川説では、横に渡した木に死者をつるした形。
   放     227方 + 139攴
            両側に伸ばす→はなす
    敫    117白 + 放
            水が当たって白いしぶきを放つ
     激   097水 + 敫
            水が当たって白いしぶきを放つ→はげしい
    倣    041人 + 放
            似たものを左右に並べてくらべあわせる→ならう
    敖    267出 + 放
            解放されて自由に出歩く→思う存分大声を出す
     傲   041人 + 敖
            解放されて自由に出歩く→とらわれず堂々としている
            →おごる
   旁     305二(上下) + 218八(左右) + 227方 → 図
            中心から上下左右に分かれて張り出る→かたわら
    傍    041人 + 旁
            人の両わき→かたわら
   防     109阜 + 227方
            中心点から左右に土を長くつみ固めて水流をおさえる
            堤防→ふせぐ
   坊     107土 + 227方
            両側に張り出した堤や壁→四角く区切った街路や
            住居(僧坊)
   妨     056女 + 227方
            手を両側に張り出してたちはだかり女性に近づかせまい
            とする→さまたげる
   紡     168糸 + 227方
            右と左の両側にもとになる繊維を引っぱっておき、
            それをつむぎあわせて糸をつくる→つむぐ
   肪     036肉 + 227方
            体が肥えてぱんぱんに張る→肉のあぶら(脂肪)
   芳     123艸 + 227方
            植物のかおりが左右に上下にはり出て広がる
            →かんばしい
   訪     言(129辛 参照) + 227方
            右に左にと歩いて言葉で訪ね回る→おとずれる、
            たずねる
   房     179戸 + 227方
            おもやの両側に張り出た小べや→へや(厨房)、ふさ

228 丙         → 図
            机または人の両足が、左右にぴんと張り出した姿
   更     228丙 + 139攴 → 図
            たるんだものを強く両側に張って引き締める→改める
            硬い意を含む。
    硬    105石 + 更
            石のように硬く張りつめる→硬い
    便    041人 + 更
            硬く張った状態を人が平易にならす→平らで支障がない
            (便利)、すらりと通じる(大便、郵便)
    梗    118木 + 更
            芯になる硬い棒。梗塞=硬い芯がつかえて道をふさぐ
   柄     118木 + 228丙
            ぴんと張り出したにぎり棒→柄
   病     疒(288爿 参照) + 228丙
            病気でからだがぴんと張って動けなくなる→やまい

229 冖         → 図
            屋根を示す。「おおう」意
   冗     229冖 + 046儿
            仕事がなくて、家の中でたるんでいる人→あまる、むだ
   冥     229冖 + 094日 + 243入
            日が入り何かに覆われて光のない→くらい

230 勹         → 図
            ひょうたんを縦割りにした大きい椀、または、人が
            前に物を抱きかかえ体を丸く曲げて包んだ姿、
            または、手や膜で物を包んだ姿→集める、包む、
            ひとまわりする。
   匃     230勹 + 194亡 → 図
            死者の骨を集めて祈る→乞う、与える。
            白川説では、勹は人で、亡はそれを押しとどめるさま。
            いく人を押しとどめて物をこう。
    丐    匃の変形
            物乞いする。与える。
   包     230勹 + 077巳
            胎児(巳)を子宮膜の中につつんで身ごもるさま→つつむ
    抱    004手 + 包
            手で包むようにしてかかえる→だく、かかえる
    泡    097水 + 包
            水の中に空気を包むあわ
    砲    105石 + 包
            石を丸く包んではじき飛ばすいしゆみ
    胞    036肉 + 包
            胎児を包む皮膜
    飽    食(141皀 参照) + 包
            腹に食物がいっぱいつまる→あきる
   旬     230勹 + 094日
            十干をひと回りする十日の日数
    殉    034歹 + 旬
            ぐるりと主君をとりまいて死ぬ→命がけで他にしたがう
   匀     230勹 + 305二
            二はそろえる意。全部にそろえて平均させる
    均    107土 + 匀
            土をならして全部に行き渡らせる→ひとしい(平均)

231 匚         → 図
            四角い定規。囲って測るところから「おおう」意

232 匸         → 図
            体を曲げ、腕で覆ってはさむかたち

233 冂         → 図
            おおいや納屋を示す
   冋     233冂(遠くの境界線) + XXX口(光)
            遠くの光
    冏(囧)  冋 + 218八(光が分散する)
            遠くの光がきらきら輝く:まど
     明   冏 + 095月 → 図
            あかり取りの窓から月光が差しこんであかるいこと
      盟  明 + 140皿
            皿に血を入れてすすり神明にあかしをたてる→ちかう

234 冃(日)       → 図
            何かに覆いをかぶせたさまを示す
   曼     234日 + 001目 + 005又 → 図
            長いたれ幕を目の上にかぶせて垂らす→ながくひく
    慢    028心 + 曼
            ずるずるとだらけて伸びる心→おこたる(怠慢)、
            長引く(慢性)
    漫    097水 + 曼
            水がながながと続く→だらだらと締まりがない(漫談)
   冒     234日 + 001目
            目をおおい隠す→おおう。おおいかぶさったものを
            押しのける→おかす(冒険)
    帽    170巾 + 冒
            かぶせ布(帽子)

235 囗         → 図
            家のまわりの囲いを表す。取り囲む意。
   因     235囗 + 285大
            人が家に宿る姿→もとずく、ちなむ
    姻    056女 + 因
            結婚により女性が別の家に宿る→婚姻
    恩    因 + 028心
            ありがたい気持ちが心に宿る→ありがたみ、いつくしむ
    咽    023口 + 因
            因は、人が敷物の上に寝て上から下へと押さえる姿。
            上から下へぐっと押さえてのみ下す→のむ、のど。
   困     235囗 + 118木
            木を囲いの中に入れ動かない→動けない→こまる
   囚     235囗 + 041人
            わくの中に人を閉じこめる→とらえる
   囷     235囗 + 112禾
            枠に集めた穀物→まるくまとまる
    菌    123艸 + 囷
            まるくてかさ状をした植物→きのこ

236 襾(覀)       → 図
            覆いをかぶせることを示す
   賈     236襾 + 086貝
            金品におおいをかぶせて隠す→商売する
    價(価)  041人 + 賈
            商売人が付けた商品の値段→あたい

237 厂         → 図
            がけを示す、または、厂型のもの。
   反     237厂 + 005又 → 図
            薄い板を手で押して反らせた姿→そる。反ったものは
            元にもどりひるがえる→かえる、ひるがえる、そむく
            (反対)
    返    020辵 + 反
            道を帰る→かえる
    板    118木 + 反
            そり返って張った木のいた
    版    片(288爿 参照) + 反
            そり返って張った木のいた→字を刻んだ印刷用のいた
    販    086貝 + 反
            反は反ったり戻ったりする意。出したりもどしたりして
            あきないする→ものをうる(販売)
    飯    食(141皀 参照) + 反
            反はばらばらになる意。粒がふやけてばらばらに煮えた
            玄米のめし→食事
    坂    107土 + 反
            そりかえった丘→さか
    阪    109阜 + 反
            そりかえった丘→さか
   彦     302文 + 237厂 + 207彡 → 図
            厂は厂型にくっきりとけじめのついたさま。文と彡は
            模様。はくっきりと浮き出た顔の男→美男子、ひこ。
            白川説では、厂は額の形で、文は額に入れた入れ墨。
            彡はあでやかな着物で、男子の成人の儀式を表す。
    顏(顔)  彦 + 025頁
            くっきりとした美男のひたい→かお
   産     302文 + 237厂 + 生(122屮 参照)
            母体の一部がくっきりと切り離されてうまれる→うむ
            白川説では、厂は額の形で、文は額に入れた入れ墨。
            子どもが生まれたときの儀式を表す。
   原     237厂 + 泉(097水 参照)
            岩石の間のまるい穴から水がわく泉。水源であるから
            「もと」の意。泉の出る地→広い野原→はら
    源    097水 + 原
            水がわく泉→みなもと
    願    原 + 025頁
            原は丸い泉から丸い意。丸い頭→生まじめに思い続ける
            →ねがう
   危     041人 + 237厂 + 045卩 → 図
            危ない崖にさしかかって人がしゃがみこむ→あぶない
   厄     237厂 + 045卩 → 図
            崖に臨んで人が進退に窮したさま→行きづまり、不吉
   詹     041人 + 237厂 + 218八 + 言(129辛 参照)
            崖の上から言葉を発する→上から重くのしかかる
    膽(胆)  036肉 + 詹
            ずっしりと重く落ち着かせる役目をもつ内臓→きも
    擔(担)  004手 + 詹
            ずっしりと肩に荷の重みをかける→かつぐ、になう

238 广         → 図
            前方を開いた家。家のように覆う意を含む。
        238广 + 041人 + 068隹
            人が胸に鳥を受け止めたさま。
    應(応)   + 028心
            心でしっかりと受け止める→応じる
    鷹     + 067鳥
            飼いならして、胸に抱きかかえる鳥→たか
   床     238广 + 118木
            木でつくった家の台や家具→寝台、ゆか
   庄     238广 + 107土
            土間のある平屋→農家
    粧    111米 + 庄
            白粉(おしろい)などして、よそおう。庄はただの音符。

239 宀         → 図
            家の屋根。下の物を覆うという意味を含む。
   向     239宀 + 278口 → 図
            家の窓。窓から空気が出ていくように物がある方向に
            進行する→むかう
    尚    向 + 218八 → 図1 → 図2
            家の窓から空気が抜けて上へ上がる→高い所、
            あがめる、とうとぶ、その上に、なお
     常   尚 + 170巾
            長いスカート→時間が長い、いつまでも長く続く→つね
            尚はただの音符。
     賞   尚 + 086貝
            功労に相当するほうびをあてがう→ほうび
            尚はただの音符。
      償  041人 + 賞
            賞は功労に相当する返しの意。人に対する罪や借用物に
            相当する返し→つぐなう。
     掌   尚 + 004手
            向は平らに広がる意。平らに広げた手のひら。
     黨(党) 尚 + 黒(096火 参照)
            多く集まる意。仲間でやみ取り引きをするので黒を
            加えた→なかま。尚はただの音符。
     當(当) 尚 + 110田
            田畑の売買や替え地をする際、それに相当する他の地の
            面積をぴたりと引きあてて、取り引きをすること。該当
            する意から、当然そうなるはずであるという気持ちをあ
            らわす。尚はただの音符。
     堂   尚 + 107土
            広く高い土台→広い高い台上にたてた表御殿
   内     239宀 + 243入 → 図
            おおいの中にいれる→うち
    納    168糸 + 内
            織物を貢物としておさめ、倉にいれこむ→おさめる
   安     239宀 + 056女
            女を家の中に落ち着かせたさま→やすらか
    案    安 + 118木
            ひじを乗せて落ち着かせる木のつくえ→あちこち押さえ
            てみることから、よくかんがえる、しらべるの意
    晏    094日 + 安
            安は上から下への意。日が上から下に落ちる→時刻が
            おそい、やすらか
     宴   239宀 + 晏
            家の中に落ち着きくつろぐ→うかげ、さかもり
   ()   239宀 + 176 + 009廾 → 図
            両手でかわらを持ち屋根の下の穴をふさぐ
    塞     + 107土
            土をぴったり合わせふさぐ
    寒     + 098冫
            家をふさいで氷の冷たさを防ぐ→さむい
   宰     239宀 + 129辛
            刃物を持ち家の中で肉を料理する→仕事を意のままに
            処理する(主宰)
   守     239宀 + 007寸
            手で屋根の下に囲いこんでまもる→まもる
    狩    063犬 + 守
            わくの中へ動物を追いこんで逃げられないようにする
            →かる
   寶(宝)   239宀 + A32玉 + 143缶 + 086貝
            玉や土器や財貨などを屋根の下に入れてたいせつに
            保存する→たから
   叟     239宀 + 096火 + 005又 → 図
            へやのすみまで灯火を手にしてさがす
    搜(捜)  004手 + 叟
            手を狭いすみに入れこんでさがす→さがす
    痩    疒(288爿 参照) + 叟
            搜は細く引き出す意。身が細くなる→やせる。
   寧     239宀 + 028心 + 140皿 + 175丁
            家の中に食器を置き、心を落ち着けてやすんずる
            →やすらか

240          → 図
            伸びようとするものにわくをはめる意。
   犯     063犬 + 240
            犬がわくを破ってとび出す→おかす
   氾     097水 + 240
            堤防や外わくを越えて水が外へあふれる
    笵    121竹 + 氾
            はみ出ないようにおさえる竹のわく
     範   164車 + 笵
            車輪をしめる外わく。たが。

241 垂(埀)       → 図
            植物の葉や花が垂れ下がっている姿
   睡     001目 + 241垂
            まぶたをたれてねむる
   錘     106金 + 241垂
            上から垂れる金属→おもし
   郵     241垂 + 邑(077巳 参照)
            大地のたれさがった地の果てである国境に置いた
            伝令のための屯所→郵便
   唾     023口 + 241垂
            口から垂れ下がるつば

242 耑         → 図
            両側から物が垂れ下がっているさま
   端     044立 + 242耑
            左と右とがそろってきちんとたつ→両端
   段     242耑 + 138殳 → 図
            足で踏みたたくようにして降りる垂れ下がる形の階段
    鍛    106金 + 段
            階段を足で踏みたたくように金属をたたく→きたえる

243 入         → 図
            物が上向きに、入り込むことを表す
   込     020辵 + 243入
            [国字]入って行くこと

244 南         → 図
            霜よけのために植物などを入れ込む納屋の形。
            中が暖かいことから、みなみの意。
            白川説では、南方の民族の使っていた銅鼓。

245 壬         → 図
            真中がふくれた糸巻き→ふとい
   任     041人 + 245壬
            人が重い荷物を抱きかかえる
    賃    任 + 086貝
            代金を払って人をまるがかえにすること→やとう
   妊     056女 + 245壬
            身ごもってお腹がふくれる
        008爪 + 245壬
            妊娠した女性に手をかけて色ごとにふける
    淫    097水 + 
            水がどこまでもしみこむ→邪道に深入りしてふける
            →みだら

246 襄()    169衣 + XXX → 図
            あわせに綿を詰め込む
            →入れ込む、割り込ませる、柔らかい
   讓(譲)   言(129辛 参照) + 246襄
            第3者を割り込ませる→ゆずる
   孃(嬢)   056女 + 246襄
            柔らかい女性→むすめ
   釀(醸)   146酉 + 246襄
            材料を柔らかくして酒壷で発酵させる
   壤(壌)   107土 + 246襄
            柔らかくした土→土壌
   穰(穣)   112禾 + 246襄
            ふっくらした穀物の実→ゆたか

247 朁      XXX兓(かんざし) + 曰(023口 参照) → 図
            かんざしが髪に入り込む。中に入り込む動き
   蠶(蚕)   247朁 + 085虫 x2
            桑の葉の間にもぐりこんで食う虫
   潛(潜)   097水 + 247朁
            水の中にもぐりこむこと

248 交         → 図
            足のすねを交わらせている姿→交差する、絞める
   郊     248交 + 邑(077巳 参照)
            町と交流できる範囲→郊外
   絞     168糸 + 248交
            ひもや布を引き絞る
   効(效)   248交 + 037力
            力を絞り出す。力を出した効果。
   咬     023口 + 248交
            上下の歯を交差させて噛む
   餃     食(141皀 参照) + 248交
            ギョウザの皮を絞るところから
   較     164車 + 248交
            車がすれ違う→突き合わせて比べる
   校     118木 + 248交
            木を交差させて作った手かせ足かせ
            「教える」と「学ぶ」の交差する所
   鮫     084魚 + 248交
            交尾する魚→さめ。

249 爻         → 図
            X型に交差する、交わるを示す
   教     249爻 + 061子 + 139攴 → 図
            先生が子供と交流する行為→教える
   學(学)   010 + 249爻 + 239宀 + 061子 → 図
            屋根の下で子供と先生が交流し手ほどきされる
            →見てまねる
   希     249爻 + 170巾 → 図
            細かく交差して織った布。隙間がほとんどないことから
            微小で少ない意(まれ)、めったにないことをあってほし
            いとねがう意(希望)

250 五         → 図
            物の交差したさま。片手で数字を数えるとき5で
            折り返すことから5を示す。
   吾     250五 + 023口
            人と人とが交差して話しあうこと→かたる
            後に「われ」の意に転じた。
    語    言(129辛 参照) + 吾
            吾が「われ」の意味に転じたので言を付加した。
    悟    028心 + 吾
            感覚が交差してはっと思いあたる→さとる

251 互         → 図
            切れ込みを入れ、噛み合うにした組み細工の姿。
            →たがい違いに交差するなどの意

252 牙         → 図
            二本の木に切れ込みを入れ、噛み合わせた姿。
            →ちぐはぐにかみあう歯
   芽     123艸 + 252牙
            ふた葉がかみあっている植物のめ
   雅     252牙 + 068隹
            元はガアガアと鳴くからすの意。牙には、かみあって角
            が取れる意があるため、転じて、もまれてならされる意
            →みやびやか
   邪     252牙 + 邑(077巳 参照)
            元は地名をあらわした字だが、牙にはくい違いの意があ
            るため、転じて、正道からはずれている意→よこしま

253 呉      023口 + XXX夨(頭をかしげた人) → 図
            傾く形の上に口。交差してつじつまのあわない言葉。
            または、人が頭をかしげて口をあけ笑うさま。
   娯     056女 + 253呉
            女が笑いこける姿→たのしむ
   誤     言(129辛 参照) + 253呉
            つじつまがあわない言葉→誤る
   虞     075虍 + 253呉
            元は虎に似た動物を表した。呉はただの音符。
            怖い動物なので、転じて、おそれる意。

254 丩         → 図
            二本の糸を寄せ集めて、よじり合わすさま
   糾     168糸 + 254丩
            ひもをあわせて一本によりあわせること→よじれる
   叫     023口 + 254丩
            しぼり声でさけぶ
   收(収)   254丩 + 139攴
            ばらばらのものを引き寄せ、一つに集める→おさめる

255 (亦)    168糸 + 言(129辛 参照) + 168糸 → 図
            「言」は言葉でけじめをつけること。もつれた糸にけじ
            めをつけようとしても容易に分けられないさま。
            →もつれる、乱れる
   變(変)   255 + 017夂
            足元が乱れて変になる
   戀(恋)   255 + 028心
            好きになって心がもつれる→恋
   蠻(蛮)   255 + 085虫
            理性が乱れて虫のようになる→野蛮
   彎(弯)   255 + 135弓
            弓がもつれたように反り返ること
    灣(湾)  097水 + 彎
            弓のように反った形の入り江
   攣     255 + 004手
            手足がもつれる→ひきつる(痙攣)

256 (舌)       → 図
            糸巻きを上と下から両手で引っ張るさま
   辭(辞)   256 + 129辛
            (乱れた糸をさばく)と辛(罪人に入れ墨をする刃物)で
            法廷で罪を論じて裁く言葉→言葉、言葉を並べて断る
   亂(乱)   256 + 268乙
            もつれた糸を両手であしらう→みだれる

257 串         → 図
            物を貫き通した形
   患     257串 + 028心
            心が突き通された思い

258 毌         → 図
            子安貝にひもを通した姿
   貫     258毌 + 086貝
            貝をひもでぬき通した姿→つらぬく
    慣    028心 + 貫
            一貫したやり方に沿った気持ち→なれる

259 同         → 図
            長方形の板に筒型の穴を突き抜いたさま。
            突き抜ければ通じ、通じれば一つになる(同一)
   洞     097水 + 259同
            水がつきぬけるほら穴→つらぬく、見ぬく(洞察)
   胴     036肉 + 259同
            人体の筒型をしたところ→胴体
   銅     106金 + 259同
            穴をあけやすい柔らかい金属→どう
   筒     121竹 + 259同
            竹の節に穴をあけて作った筒

260 工         → 図
            石に穴を貫き通すさま。穴をあけるのは、高度の
            わざであるので、細工する意。
   項     260工 + 025頁
            頭と胴を貫く首→重要点、大筋
            →筋道を立てて分類した事項
   功     260工 + 037力
            石に穴を通す大変な仕事、成し遂げた仕事
   江     097水 + 260工
            貫いて流れる大河
   攻     260工 + 139攴
            敵の陣地に突き入る
   紅     168糸 + 260工
            べに色。工はただの音符。
   貢     260工 + 086貝
            財貨を突き出す→みつぐ
   空     280穴 + 260工
            くぼんだ穴→そら
    控    004手 + 空
            くぼむように後ろに引くこと→ひかえる
    腔    036肉 + 空
            からだの中でがらんどうになった所(口腔、鼻腔)
   肛     036肉 + 260工
            体の真中を貫く穴
   虹     085虫 + 260工
            大蛇が空を貫いている姿→にじ
   巧     260工 + 274丂
            細かく曲折する細工→たくみ
   巫     260工 + 041人 x2 → 図
            神を招くわざを持つ人→みこ
   巩     260工 + 013丸
            丸は人が両手を出した姿。突き通して穴をあける作業
    恐    巩 + 028心 → 図
            心の中がつき抜けたようなうつろな感じ→おそれる
    筑    121竹 + 巩
            竹筒でとんとんと突いて音を出す楽器
     築   筑 + 118木
            木の棒で土を突きかためて土台工事をする→きずく

261 中         → 図
            棒が枠の真中を突き抜けて両端が飛び出た形。
            真ん中を示す。
   沖     097水 + 261中
            海の真ん中→おき。水の中の静けさ→むなしい。
   仲     041人 + 261中
            なかだちする人→仲人。人と人の間柄→仲間。
   忠     261中 + 028心
            中身が充実して欠けめのない心→もごころ
   衷     261中 + 169衣
            衣でつつんだそのなかみ→うち、中程度(折衷)

262 用         → 図
            長方形の板を棒が突き通ったさま。
            つらぬき通すはたらき→道具を通して使う→もちいる
   甬     041人 + 262用 → 図
            人が足で地面をトンと突く→足ぶみ、台地を切り開く
    勇    甬 + 037力
            力があふれ足踏みして奮いたつ→いさましい
     湧   097水 + 勇
            勇は、下から上へとびあがる意。
            下から上にとびあがるように水がわき出る。
    踊    015足 + 甬
            人が地面を突き抜くようにふんばり飛び上がる→おどる
    通    020辵 + 甬
            突き抜けて行く→通る
    痛    疒(288爿 参照) + 甬
            突き抜けるような痛み

263 東         → 図
            心棒を突き通して布で覆い両端をひもで括った袋。
            太陽が地平線を通して突き抜けて出る方角→ひがし。
   凍     098冫 + 263東
            氷が端から端まで通して張る→こおる
   棟     118木 + 263東
            屋根の上を横につらぬいてとおる長い木→むね、家屋を
            数える単位、主要な人物(棟梁)
   陳     109阜 + 263東
            土嚢を平らに列をなしてならべる→ならべる(陳列)
    陣    陳の変形
            軍隊をならべる(円陣)
   曹     263東 x2 + 曰(023口 参照) → 図
            上部は袋を並べて同じ物が並んだことを示す。曰は裁判
            の際、口で論議することをあらわす。法廷で取り調べを
            する、何人もの居並ぶ属官→多くいる下級の役人(軍曹)
    槽    118木 + 曹
            いくつもあって、たいせつでない木の容器→おけ
    遭    020辵 + 曹
            むぞうさに出かけて雑然といっしょになる、予定なしに
            出くわす→あう(遭遇)
   重     041人 + 263東 + 107土 → 図
            人が土の上に立って重みがつきぬけて地上の一点に
            かかる→おもい
    動    重 + 037力
            足でとんと地を突く動作→うごく
     働   041人 + 動
            [国字]人が動く→はたらく
    種    112禾 + 重
            上から下に地面をおしさげて作物をうえる→たね
    衝    185行 + 重
            町をつきぬけている大通り→つきあたる(衝突)
    量    XXX日(穀物のしるし) + 重 → 図
            穀物の重さを天びんではかる→はかる
     糧   111米 + 量
            重さや分量をはかって用いる主食→かて
    腫    036肉 + 重
            皮膚が重そうにふくれる→はれる
   童     129辛 + 001目 + 263東 + 107土 → 図
            東は突き抜く意。土を突き抜くように、刃物で目を突き
            盲人にした奴隷。わらべの意味は仮借。
    鐘    106金 + 童
            棒でついて音を出す銅製のかね
    瞳    001目 + 童
            眼球をつきぬける穴→ひとみ
    憧    028心 + 童
            心中がむなしく筒抜け→あこがれる

264 丱         → 図
            二枚の板に横軸を通した形。貫き通す意。

265 婁(娄)    057母 + 261中 + 056女 → 図
            多くの物が一筋に並んで連なる意
   數(数)   265婁 + 139攴
            一連の順序につないでかぞえる→かず
   樓(楼)   118木 + 265婁
            一階二階とつながる木造の高い建物(楼台)

266 由         → 図
            液体を抜き出す細い口が付いた壷の姿。~から出
            てくる意。ある事が何かから生じて来た意(由来)
   抽     004手 + 266由
            細い所からずるずるとひき出し抜き取る→ぬく
   油     097水 + 266由
            壺の口から液体が抜けでる→とろとろと出てくるあぶら
   軸     164車 + 266由
            車輪の中心の穴を通して外へぬけ出ている心棒→じく
   宙     239宀 + 266由
            地軸を中心に大地をおおう屋根→おおぞら
   笛     121竹 + 266由
            竹の管から息をぬき出して鳴らす笛
   袖     169衣 + 266由
            腕がぬけて出入りする衣の部分→そで

267 出      014止 + 304一 → 図
            足が一線の外にでるさま
   屈     040尸 + 267出
            体を曲げて尻を後ろに突き出す→かがむ、曲げる、窪む
    掘    004手 + 屈
            手で穴を空け窪みを作る→掘る
    堀    107土 + 屈
            土を掘って作った窪んだ穴→ほる、ほり
    窟    280穴 + 屈
            窪んだ穴→ほらあな
   祟     267出 + 306示
            神の出してくるたたりをあらわす
   拙     004手 + 267出
            標準より後ろにさがって見劣りする→つたない

268 乙(乁)       → 図
            重圧を押しのけて、外へ伸び出ることを表す。
            または、押さえつけて止める。

269 冘         → 図
            人の首の付け根にかせをはめ、押し付ける姿
   沈     097水 + 269冘
            押し付けて、水中にしずめること
   枕     118木 + 269冘
            頭でおしさげる木製のまくら

270 甲         → 図
            中に種を封じ込めた堅い殻の姿。押し込める意。
            よろい、かぶと。
   押     004手 + 270甲
            外からかぶせておさえる→おす
   岬     108山 + 270甲
            海中に押し込められた細い陸地→みさき

271 卯(夘)       → 図
            扉を無理にこじ開けるさま。十二支の兎に当てる。
            別の説では、祭で犠牲を切り裂いたようす。
   貿     271卯 + 086貝
            扉を相手の手の内を押し開き財貨を交換する(貿易)
   留(畄)   XXX一 + 271卯 + 110田
            戸を開けるさまの上に―印を加えて、あきそうな戸を押
            さえてとめる。留はそれに田(一定の面積の地)を加え
            動きやすいものをある場所の中にしばらくとどめる。
    瑠(璢)  A32玉 + 留
            瑠璃=つるつるして、紫がかった紺色の玉。
            留はただの音符。梵語の音訳字。
   柳     118木 + 271卯
            枝が戸を開けるようにすべるやなぎ

272 曲         → 図
            物を曲げて作った定規

273 九         → 図
            腕の肘を曲げて引き締める姿。1から9までの数
            のうち、最後の引き締めにあたる9の数を示す。
   軌     164車 + 273九
            車が曲線を描いて曲がったあと→わだち
   究     280穴 + 273九
            腕を入れて穴の奥底までさぐる→きわめる
   鳩     273九 + 067鳥
            クック(九)と鳴く鳥→はと

274 丂()       → 図
            水面に浮かぶ浮き草。曲がる意。
   考     055老 + 274丂 → 図
            元は腰の曲がった老人の意。転じて、曲がりくねりつつ
            奥まで思い進む→かんがえる、つきつめる
    拷    004手 + 考
            うちすえて究問すること→うつ
   朽     118木 + 274丂
            くさって曲がった木→くちる

275 可      274丂 + 023口 → 図
            のどを屈曲させ声をかすらせ、やっと声を出す
            →さまざまの曲折を経てどうにか認める(許可)
            別の説では、「何」先に出来た文字で「可」は略体。
   何     041人 + 275可 → 図
            やっと声をだして人に尋ねる→なに。
            人が直角の棒に物つけて、かついでいる姿→になう。
    荷    123艸 + 何
            茎の先端に直角に乗ったような形をしている花→はす。
            何が疑問詞に使われたため荷がになう意に用いられる。
   河     097水 + 275可
            直角に曲がったかわ
   奇(竒)   285大 + 275可
            人のからだが屈曲して偏っている→あやしい
    寄    239宀 + 奇
            頼りとする家の方に偏り寄り掛かる→よる、よせる
    騎    066馬 + 奇
            不安定な形で馬に重みをかける→馬に乗る
    崎(嵜)  108山 + 奇
            海中にいびつに突き出した陸地→みさき
    埼    107土 + 奇
            山の陸地のいびつに突き出た部分→さき
    椅    118木 + 奇
            よりかかる木→いす
   哥     275可 x2
            のどをしめ、息を屈曲させて声を出すこと→うたう
    歌    哥 + 282欠
            からだをかがめて、のどで声を出すこと→うたう
   苛     123艸 + 275可
            のどをひりひりさせる植物→きつい摩擦や刺激を与え
            る行為→からい。きつい。

276 句      230勹 + 023口 → 図
            区切った枠。言葉を区切る→文章のひと区切り。
   勾     句の変形
            区切り→L字型の物。かぎ型。傾斜。
   局     句の変形 → 図
            区切った範囲→区切り、役所の部署
   拘     004手 + 276句
            狭いわくの中に押しこめる→とらえる
   苟     123艸 + 276句
            とりあえず草でしばってまるめる→かりそめ
   狗     063犬 + 276句
            句は小さくまとまる意。愛玩用のこいぬ。
   駒     066馬 + 276句
            句は小さくまとまる意。からだの小さな馬。

277 夭         → 図
            身をくねらせる姿→柔らかい、若い
   妖     056女 + 277夭
            女が身をくねらせ人を迷わす→あやしい
   沃     097水 + 277夭
            夭は、しなやかな意。水でうるおしてしなやかにする
            →そそぐ。土地が肥えている。肥沃。
   笑     121竹 + 277夭
            神の前で、竹のかんざしをして、笑いながら、
            身をくねらせ踊る姿→わらう。
    咲    023口 + 笑 → 図
            花が咲く様子を人の口元がほころびる様子にたとえた

278 口         → 図
            穴を表す
   吉     XXX士(壷のふた) + 278口(壷のあな) → 図
            壷の口の上にきつくふたを押し付けたさま
            →内容が充実して詰まっている→よい
    結    168糸 + 吉
            糸やひもで壷の入り口をしっかりとしめる→むすぶ
    詰    言(129辛 参照) + 吉
            いいのがれする余地を与えないように締めつけながら、
            問い詰める→とう、つめる
    壹(壱)  A26壺 + 吉
            口を結んで締め、中にいっぱいにつめたつぼ。
            イチという音を借りて一の代わりに使う。

279 凶      283凵 + XXX× → 図
            穴に落ち込んでもがくさま→悪い意
   匈     230勹 + 279凶
            勹は胸の外わくの意。胸の中にうつろな穴を包んだ
            気持ち→おじけづく。
    胸    036肉 + 匈
            肉を付加し「むね」そのものを示す。

280 穴      239宀 + 218八 → 図
            ほら穴を掘り分けて造った穴居住宅の姿
   罙     280穴 + 005又 + 096火 → 図
            穴の中に奥ふかく手を入れて火をさぐるさま
    深    097水 + 罙
            水の奥ふかいこと→ふかい
    探    004手 + 罙
            手をふかく入れてさぐること→さぐる、さがす
   突     280穴 + 063犬
            穴の中から急に犬がとび出すさま→つく

281 悤(忩)    A67囱(空気抜きのまど) + 028心 → 図
            筒抜けになること。へやの空気が一本にまとまり出る
            ことから、まとまる意。
   窓     239宀 + 281悤
            家の中の空気のぬけ通るまど
   總(総)   168糸 + 281悤
            多くの糸を一つにまとめて締めたふさ→まとめる意

282 欠         → 図
            人が口をあけ、からだをくぼませてかがんださま。
            くぼむ、欠ける、あくびの意。
   吹     023口 + 282欠
            人がからだを曲げて口から息を押し出すこと→吹く
   炊     096火 + 282欠
            しゃがんで火を吹きおこすさま→煮たきすること
        097水 + 282欠
            物をほしがってよだれを流すこと→うらやましがる
    盜(盗)   + 140皿
            皿のごちそうをほしがること→ぬすむ
    羨    065羊 + 
            羊は、うまいものの意。うまいものを見て、よだれを
            たらす→うらやむ。

283 凵(厶)       → 図
            中がくぼんだ容器
   凷     283凵 + 107土
            まるい土のかたまりや穴
    屆(届)  040尸 + 凷
            まるく太い体で、動作がにぶくとまりがち
            →一定の場所までとどいてとまる

284 夬         → 図
            指を曲げて中をコの字型にえぐり取ること
   快     028心 + 284夬
            心中のしこりをえぐりとった感じのこと→こころよい
   決     097水 + 284夬
            水によって堤防がコ型にえぐられること(決壊)。
            がっぽりと切ることから、決定の意に転じた。
   缺(欠)   143缶 + 284夬
            土器がコ型に欠けて穴のあくこと→欠ける

285 大         → 図
            人が大の字に手足を広げた姿。大きい意。
   太     285大 + XXX丶
            丶は足を大きく広げているさまを表す
            →ゆとりがあって大きい。 → 図
    駄    066馬 + 太
            からだの大きい太った馬→荷負い馬(駄馬)→つまらない
    汰    097水 + 太
            水をたっぷりと流して洗う。淘汰=どっと洗い流す
            →不要なものを流しさる
   泰     285大 + 009廾 + 097水 → 図
            両手でたっぷりと水を流すさま
            →ゆとりがあって大きい、落ち着いている、やすらか
   羍     285大 + 065羊
            羊がゆとりをもって産道を通り生まれる
    達    020辵 + 羍
            滞りなくするりと通り抜ける→難なくこなす
   夫     285大 + 304一 → 図
            大の字になった人が冠をかぶった姿
            →元服して成年に達した一人前の男
    扶    004手 + 夫
            手の指四本をわきの下に当てがってささえる→たすける
   央     285大 + 233冂 → 図
            人が首かせ(冂)をされた姿→物の中心を固定する→中央
    英    123艸 + 央
            中央がおさえられたようにくぼんだまるい花
            →花房、美しい、ひいでる
    映    094日 + 央
            日光によって明暗の境めや形が生じる→うつす、はえる
            央はただの音符。
   去     285大 + 283凵 → 図
            中が空洞の容器→姿を消す→さる
            別の説では、器物を踏み越えるさま→遠方に行く → 図
    却    去 + 045卩
            人が後ろにくぼみさがる→しりぞく(退却)
     脚   036肉 + 却
            ひざの所で曲がって後ろにくぼむあしの部分
    法    097水 + A56廌 + 去 → 図
            池の中の島に珍獣を押し込めて外に出られないように
            したさま→生活にはめられたわく→おきて
            別の説では、捨て去る意。おきての意は仮借
   夾     285大 + 从(041人 参照)
            人が両側からはさむ姿→はさむ
    峽(峡)  108山 + 夾
            山と山にはさまれた狭い谷間
    狹(狭)  063犬 + 夾
            両側から動物にはさまれて身の置き所が狭まる
    挾(挟)  004手 + 夾
            わきにはさむ→はさむ
    侠    041人 + 夾
            人が両側から挟んでいる姿→両側に手下をかかえた親分
    頬    夾 + 025頁
            顔を両側からはさむほお。
   爽     285大 + ×(入れ墨) x4
            人の両胸に分けて入れた入れ墨→割り切れた気持ち
            →さわやか
   屰     大をさかさまにした形
            上下がさかさ
    逆    020辵 + 屰 → 図
            さかさの方向に進むこと→逆
    朔    屰 + 095月
            月が一周してもとの位置に戻った→ついたち
     塑   朔 + 107土
            ノミやコテを土塊に逆立てて削り取る
     遡   020辵 + 朔
            道を戻る→さかのぼる
   尢     大の変形 → 図
            足がまがった人の姿→まがる
   夷     285大 + 041人 → 図
            大きい人のそばに寄った小さい人。背たけのひくい人。
            中国の東部に住む背の低い未開民族→外国人。

286 小         → 図
            二つの点で小さい物や小さく削るさまを示す。小さい意
   少     286小 + XXXノ(そぎとる) → 図
            削って減らす→すくない
    砂    105石 + 少
            ごく細かい岩石の粒→すな
    沙    097水 + 少
            水に洗われて小さくばらばらになったすな
    抄    004手 + 少
            少は斜めにそいで小さくする意。さっと斜めにそぐ動作
            →表面をかすめとる→ぬきがき(抄録)
    省    少 + 001目
            目を細めてこまごまとみる→かえりみる(反省)。
            細かく調べ余計な部分をとりさる→はぶく(省略)。
            細々見る範囲→行政区画、役所。
            別の説では、「少」は元「生」だった。
    秒    112禾 + 少
            細い稲の穂の先→小さい→時間・角度の小さい単位
    妙    056女 + 少
            女性の小がらで細く美しい姿→美しい、巧みな(巧妙)、
            不思議なさま(妙な)
    劣    少 + 037力
            力が少ない→おとる
   肖     286小 + 036肉 → 図
            素材の肉を削って原型に似た小形のものをつくる
            →かたどる(肖像)
    宵    239宀 + 肖
            家の中にさしこんでいる日光が小さく細くなったとき
            →よい
    消    097水 + 肖
            水が細る→きえる
    硝    105石 + 肖
            小さく砕いて粉末にしガラス・火薬の原料とする石
            →硝石、火薬、硝子
    削    肖 + 127刀
            刀で細くけずる→けずる
        286小 + 086貝
            小さい貝→小さい
    鎖    106金 + 
            小さい金輪をつらねたくさり
   尗     XXX卜(つるの巻いたまめのくき) + 286小
            小さい豆
    叔    尗 + 005又 → 図
            小さい豆を手で拾い集める。
            のち、小さい末の兄弟の意に用いる。
     淑   097水 + 叔
            叔は小さい意。こぢんまりとして控えめなこと。
            水を加えて清らかな意をそえた。しとやか(淑女)
     寂   239宀 + 叔
            叔は小さい意。家の中の人声が細く小さくなったさま
            →さびしい
     督   叔 + 001目
            叔は散在した物をとりまとめる意。見張って引き締める
            →見張る(監督)
    戚    戉(132戈 参照) + 尗
            もと、小さい手斧の意。促(身近にせまる)に当てて、
            身近な親戚の意。

287 長(镸)       → 図
            人間の頭髪が長く伸びた姿。長いことを表す。
   帳     170巾 + 287長
            長いたれ布→とばり。紙を何枚もとじたもの→帳面
   張     135弓 + 287長
            弓に弦を長く伸ばしてはること→はる
   脹     036肉 + 287長
            長は張る意で、ふくれた腹→ふくれる
   髟     287長 + 207彡
            長い毛
    髮(髪)  髟 + 犮(063犬 参照)
            はねるように開くかみの毛

288 爿(丬)       → 図
            寝台の板→丈が長い
   壯(壮)   288爿 + 051士
            背の高い男→体力や勢力が強い
    莊(荘)  123艸 + 壮
            細長い草ぶきの納屋→田舎の家(別荘)
    裝(装)  壮 + 169衣
            すらりと細く身ごしらえをととのえる→よそおう
   疒     288爿 + 041人
            寝床に人が寝ていることから病を表わす
   臧     288爿 + 132戈 + 002臣
            武器をもった背の高い臣下
    藏(蔵)  123艸 + 臧
            艸は収蔵する作物。くら。臧はただの音符。
     臟(臓) 036肉 + 藏
            人体内にしまいこまれている諸器官
   將(将)   288爿 + 036肉 + 007寸
            いちばん長い指→長となってひきいる(大将)
    奬(奨)  將 + 285大
            大きく伸ばし前進させる→すすめる(奨励)
   状     288爿 + 063犬
            細長い犬→すがた
   片     爿の反転形 → 図
            木のきれはしを描いたもの

289 叀         → 図
            紡錘の重し→上から下へ押し付ける
   惠(恵)   289叀 + 028心
            善行によって相手の心に印象を押し付ける→めぐむ
   專(専)   289叀 + 007寸
            紡錘を使って何本もの原糸を一つにまとめる→一つに
            専念する→もっぱら
    轉(転)  164車 + 專
            回転する紡錘のように車がまわる→ころがる
    傳(伝)  041人 + 專
            紡錘をころがすように次々にあとに伝える
    團(団)  235囗 + 專
            円形の紡錘→円形に囲んだ物→集まり(集団)

290 古         → 図
            乾いた頭蓋骨→古い、固い
   故     290古 + 139攴
            古くなる→死ぬ、邪魔になる、確立した
   胡     290古 + 036肉
            垂れさがったあごの肉→ひげ、覆う
    湖    097水 + 胡
            大地を覆う水のかたまり→みずうみ
   枯     118木 + 290古
            木が干からびて枯れる
   姑     056女 + 290古
            年を取った女性→しゅうとめ
   苦     123艸 + 290古
            草が干からびてにがくなる→くるしい
   固     235囗 + 290古
            閉じ込められて固まる
    個    041人 + 固
            きっちり固まった一人の人→個人
    箇    121竹 + 固
            個体をなす物→一箇、ニ箇
    錮    106金 + 固
            溶かした金属を流しこんで、すき間をふさぐ→ふさぐ
            禁錮=罪人を閉じ込める。
   居     040尸 + 290古
            固いものに尻を乗せる→落ち着いている、いる
    据    004手 + 居
            何かの上に尻をすえて置くこと→すわる、すえる
    裾    169衣 + 居
            居は下に付く意。長い衣服の下に付く部分→すそ。

291 巠(圣)       → 図
            機織器にまっすぐに張られた縦糸→まっすぐ
   經(経)   168糸 + 291巠
            縦糸→まっすぐ通る→経過する
   輕(軽)   164車 + 291巠
            まっすぐに車が敵地に入っていく→軽い
   徑(径)   186彳 + 291巠
            まっすぐな道、近道
   莖(茎)   123艸 + 291巠
            植物のまっすぐな部分→茎

292 亢         → 図
            まっすぐ立つさま
   坑     107土 + 292亢
            まっすぐに掘ったあな
   抗     004手 + 292亢
            まっすぐたって手向うこと→さからう
   航     166舟 + 292亢
            舟が波に逆らって堂々と進む→航海

293 氐      215氏 + XXX一(底の平らな部分) → 図
            氏は小刀の形。小刀で底を平らに削るさま。
            物の下の部分を示す。低く安定したさま。
   底     238广 + 293氐
            建物の下底→そこ
   低     041人 + 293氐
            背のひくい人→ひくい
   邸     293氐 + 邑(077巳 参照)
            低い平屋→邸宅
   抵     004手 + 293氐
            力を加えて押し付ける→あてる(抵当)、こばむ(抵抗)
            氐はただの音符。

294 上         → 図
            水準線の上に一線が重なっている形。上を指す。
   下     上の反転形 → 図
            おおいの下にものがあることを示す

295 良         → 図
            穀物の粒を水でとき、きれいにする姿。良い意
   朗(朗)   295良 + 095月
            月が清くすんでいる→ほがらか
   郎(郞)   295良 + 邑(077巳 参照)
            春秋時代の魯の近郊の地名。良はただの音符。
            転じて、男子の美称に用いる。
    廊    238广 + 郎
            部屋から部屋へと渡る通路。郎はただの音符。
   娘     056女 + 295良
            むすめ。元の字は「嬢」(246襄 参照)
   浪     097水 + 295良
            清らかに流れる水→なみ
   狼     063犬 + 295良
            冷たくすみきった冷酷な動物→おおかみ

296 余         → 図
            土を払いのけるスコップ。ゆったりとのばし広げる意。
   餘(余)   食(141皀 参照) + 296余
            食物がゆったりとゆとりがある→あまる
   徐     186彳 + 296余
            ゆるゆると歩みを伸ばす→ゆっくり
   除     109阜 + 296余
            じゃまになる土を押しのける→のぞく
   叙(敍)   296余 + 005又
            固まったものを少しずつ展開しのばす→心中の思いを
            外に展開し陳述する→のべる(叙述)
   舍(舎)   296余 + 235囗
            囗は場所。ゆったり手足を伸ばす場所→休み所や宿舎
    捨    004手 + 舎
            手の力をぬいて指を伸ばし放す→すてる
   斜     296余 + 153斗
            ひしゃくを傾けて中の液体を横に伸ばし流す→ななめ
   塗     097水 + 296余 + 107土
            土を水でどろどろにして、こてで伸ばしてぬる
   途     020辵 + 296余
            長く平らにのびた道路→みちのり
   茶     123艸 + 296余
            緊張をといてからだをのばす効果のある植物→ちゃ

297 予         → 図
            機織りの杼の形。杼は糸を押し伸ばす働きをするので、
            向こうへ押しやる、伸ばす意。
            面前のものを他人の前まで押しやる→あたえる
   豫(予)   297予 + 074象
            象はのんびりしたものの意。のんびりとゆとりをもつ。
            ゆとりがある→あらかじめ。
   幻     予を上下逆にした形 → 図
            杼の中からわずかに糸のはしが見えた形。
            糸の端がほのかに揺れる→まぼろし
   預     297予 + 025頁
            頭数にゆとりをもたせる→あらかじめ、あずかる
   序     238广 + 297予 → 図
            おもやのわきにのび出たわき屋。
            心の中の思いをおしのばして順序よく展開する→順序
   野     里(110田 参照) + 297予
            横にのびた広い田畑→のはら

298 丹         → 図
            井戸の中に赤い丹砂が含まれているさま。朱色。

299 平         → 図
            浮き草が水面に浮かんでいる姿。
            高低がなく、公平なことを示す。
   坪     107土 + 299平
            平らかな土地。土地の面積の単位。
   評     言(129辛 参照) + 299平
            ことばを平等にそろえてぶつけあう(評議)

300 卑         → 図
            薄くて平らなスプーンを手に持つ人。
            程度の低いことを示す。
   碑     105石 + 300卑
            薄く平らな石→平らな石をたてたもの(石碑)

301 丵         → 図
            ぎざぎざのついた道具
   對(対)   301丵 + 107土 + 007寸 → 図
            ぎざぎざのついた道具を手で持って土を撲ち固める形。
            二人が相対して土を撲つので、むかうの意。
   菐     301丵 + 009廾
            ぎざぎざのついた道具を両手で持った形
    撲    004手 + 菐
            この場合は土をうつ道具なので、うつの意。
    僕    041人 + 菐 → 図
            この場合は儀礼に使う礼冠なので、神に仕える者。しもべ
   業     301丵 + 118木 → 図1 → 図2
            ぎざぎざのとめ木のついた楽器を掛ける台。
            でこぼこがあってつかえ、すらりとはいかない仕事

302 文         → 図
            土器につけた模様。のちに文字を示す。
            白川説では、人の胸部に入れ墨が入った形。
   匁     302文 + XXXメ(メという音)
            [国字]「もんめ」の音を表す。重さの単位。
   蚊     085虫 + 302文
            ぶんぶんと羽音を鳴らす虫→か
   紋     168糸 + 302文
            糸でかがった紋様。文が文字の意に転じたため、
            紋様にこの字を用いる。

303 厶         → 図
            穴を示す。出入り口。

304 一(弌)       → 図
            棒一本。1を示す
   三     304一 x3
            一が三つで3を示す

305 二         → 図
            二つの物がくっついて並んでいるさま。2を示す
   次     305二 + 282欠 → 図
            身をかがめて並べる→順序づけて並べる→順序、次
    資    次 + 086貝
            金銭や物品をそろえて用だてる→もとで(資金)
    姿    次 + 056女
            女が身づくろいして顔や身なりを整える→すがた
    咨    次 + 023口
            意見を並べ出して相談する→はかる
     諮   言(129辛 参照) + 咨
            皆の意見をたずねる→はかる(諮問)
    茨    123艸 + 次
            次は、ふぞろいに並ぶこと。ふぞろいに枝やとげの
            並んだ木→いばら。
    恣    次 + 028心
            次は、身をかがめて休むことから、ぞんざいな意。
            ぞんざいな心構え→ほしいまま。
   仁     041人 + 305二
            二人が対等に相親しむこと(仁徳)
   貳(貮弐弍) 131弋 + 305二 + 086貝
            青銅器(貝)に刻まれた銘文をホコ(弋)で削り改変する。
            改ざんを防ぐために二のかわりに用いる。

306 示(礻)       → 図
            脚付きの祭壇の姿。神様を表す。
            そこに神々の心がしめされるので、しめすの意。
            別の説では、手に持つことができる祭壇。
            手で持ちあげることから、上げる意を持つ。
   祭     036肉 + 005又 + 306示 → 図
            肉を清めて祭壇に供える→まつる
    察    239宀 + 祭
            家のすみずみまで清める→曇りなく目をきかす(視察)
     擦   004手 + 察
            こすって汚れをとり去る→こする
    際    109阜 + 祭
            祭は肉をこすって清めることから、こする意を持つ。
            阜はかべを表す。壁と壁とがこすりあうように、
            すれすれに接する→きわ(国際)
   宗     239宀 + 306示
            祭壇を設けたみたまや→一族の集団
    崇    108山 + 宗
            宗は諸氏の本家であるから、たっとぶ、大きい意。
            山が高くそびえているさま→けだかい(崇高、崇拝)
    踪    015足 + 宗
            宗は長く続く意。長く続く足跡→物のゆくえ。
            失踪=ゆくえをくらます。
   柰(奈)   118木 + 306示
            祭りの供物として供える唐梨の木(野生のりんご)
    款    柰 + 282欠
            木版に丸く窪めて字を彫ること。
            まとまった文章(定款)、ひとまとめの項目(款目)
    隸(隷)  柰 + A13隶
            果実を手でもぎとって並べる→つないで並べる
            →つける、したがう、しもべ

307 卜         → 図1 → 図2
            亀の甲を焼く占いで生じる割れ目を表す。うらなう。
   占     307卜 + 023口
            うらないによって場所を選び決める→うらなう。
            決めた場所に居座る→しめる(独占)
    店    238广 + 占
            場所をきめて家を構える→みせ
    點(点)  黒(096火 参照) + 占
            特定の箇所を占有した黒い印→てん
    粘    111米 + 占
            定着させる米のネバネバ→ねばる
    貼    086貝 + 占
            ある場所を占拠してぺったりはりつける
   朴     118木 + 307卜
            卜はぽっくり割れる意。ぽっくり折ったままの手を加え
            ていない木→飾り気がないさま(素朴)
   仆     041人 + 307卜
            卜はぽっくり割れる意。人がポックリする→たおれる
   訃     言(129辛 参照) + 307卜
            人が倒れた(死んだ)ことを急いで知らせる(訃報)
   赴     021走 + 307卜
            訃報を知らせるため急いで行く→おもむく(赴任)

308          → 図
            神様への捧げる花の姿
   拝(拜)   004手 + 308 → 図
            花を神様に捧げ拝む。
   賁     308 + 086貝 → 図
            花が開くときのように、はじけそうにふくれた宝貝。
            中にある力が勢いよく外に出る意。
    墳    107土 + 賁
            盛り上がった土→土を盛りあげて作った墓
    噴    023口 + 賁
            口から勢いよく噴出す→ふく
    憤    028心 + 賁
            心の中の怒りが外に噴出す→いきどおる




A01 丘         → 図
            周囲が小高くて中央がくぼんだ盆地
   虚     075虍 + A01丘 → 図
            丘は窪みがある→むなしい。虍はただの音符。
    戯(戲)  虚 + 132戈
            ぎざぎざの刃のあるほこ。原義は失われ、おどけ笑う意
            →たわむれる

A02 六         → 図
            テントの形。6の意味は仮借。

A03 若         → 図
            両手を挙げてしなやかに舞う姿。
            しなやかで柔らかいから若い意。
   諾     言(129辛 参照) + A03若
            若は、それ、その、の意をあらわす指示詞でもある。
            返事にも用いるので、言を付けて承諾の意を持たせた。
   匿     232匸 + A03若
            若は柔らかい桑の葉。桑の葉を容器の中にしまうこと。
            →わくや、かこいの中に入れてかくすこと。

A04 关         → 図
            両手を上げている姿
   朕     166舟 + A04关
            舟を上に持ちあげる浮力→尊大な気持ちで自分を持ち
            あげる自称詞
    勝    朕 + 037力
            力を入れて物を持ちあげ上に出る→かつ
    謄    朕 + 言(129辛 参照)
            紙を原本の上に乗せて写す→うつす(謄本)
    騰    朕 + 066馬
            馬がはね上がる→のぼる
    滕    朕 + 097水
            水がわきでる
     藤   123艸 + 滕
            ふじ。つるが、よじれて巻きつき、登る。
   送     020辵 + A04关
            物を持ち上げて他所へ運ぶ→おくる
   奏     201丰 + A04关 → 図
            稲穂を両手でそろえて神前に差し出す
            →音をそろえて出す→かなでる
            別の説では、「求」+「廾」で植物を持っている形 → 図

A05 乂         → 図
            はさみ
   刈     A05乂 + 127刀
            はさみでかって形を整える
   殺     A05乂 + 114朮 + 138殳
            もちあわの穂を刈りとり実をそぎとること→ころす
    刹    殺の略 + 127刀
            梵語の音訳字。殺はただの音符。刹は寺、塔の意。

A06 凹         中央がくぼんだ姿

A07 凸         中央が突き出た姿

A08 旡         → 図
            腹がいっぱいになって、ため息をつくさま
   愛     A08旡 + 028心 + 017夂 → 図
            心がせつなく詰まって、足もそぞろに進まないさま
            →いとおしむ
    曖    094日 + 愛
            日の光が雲にはばまれて進みかねる→くらい。
            曖昧=はっきりしない。

A09 晶         → 図
            星が三つ光るさま。澄みきった意。

A10 傘         → 図
            かさの形

A11 失         → 図
            「手+よこへ引くしるし」で、
            手中のものがするりと横へ抜け去ること→失う
   秩     112禾 + A11失
            とり入れた作物を、順序よく重ねてびっしりつめこむ。
            転じて、物事のきちんと重なった順序。失はただの音符
   迭     020辵 + A11失
            去っていくこと→序列・地位からぬける(更迭)

A12          → 図
            穀物倉
   啚     235囗 + A12
            穀物倉のある地域
    圖(図)  235囗 + 啚
            穀物倉のある場所を示した地図

A13 隶      005又 + 尾の形 → 図
            しっぽに手がとどいてつかまえること→およぶ
   逮     020辵 + A13隶
            おいかけていってつかまえる→とらえる

A14          → 図
            周りを囲んでその中心に水のたまった様子
   淵(渊渕)  097水 + A14 → 図
            水の深くたまったところ→ふち

A15 丯         → 図
            棒に刻みつけた印
        A15丯 + 127刀
            刃できざみ目を入れること
    絜     + 168糸
            お祓いに使う細かく刻みを付けた糸飾り。清める意。
     潔   097水 + 絜
            水で身を清める→いさぎよい、きよい(清潔)
    契     + 285大
            人と人が約束のしるしをきざみつける→ちぎる(契約)
     喫   023口 + 契
            歯で傷をつけてかじること→くう、のむ(喫茶)

A16 与         → 図
            噛み合った姿
   與(与)   A16与 + 010 + 009 廾
            二人が両手でいっしょに物を持ちあげるさま
            →力を合わす→与える
    擧(挙)  與 + 004手
            手をそろえて同時に持ちあげる→あげる
    譽(誉)  與 + 言(129辛 参照)
            みんなで言葉を合わせて持ち上げて、ほめそやすこと
            →ほまれ

A17 升         → 図
            穀物や液体をますに入れて持ちあげ、はかるさま
   昇     094日 + A17升
            日がもちあがること→のぼる

A18 声         → 図
            石板をぶらさげてたたいて音を出す楽器
   聲(声)   A18声 + 138殳 + 029耳
            耳で「声」の音を聞く

A19 匕         → 図
            さじ

A20 鬥         → 図
            二人の人が手に武器を持ちたち向かってたたかう姿
   鬭(闘)   A20鬥 + XXX(盾) + 133斤
            武器を持ち闘う

A21 齊(斉)       → 図
            祭祀に奉仕する婦人の3つの髪飾りがそろったさま
            →ととのう
   齋(斎)   A21齊 + 306示
            祭りのために心身をきちんとととのえること
   濟(済)   004手 + A21齊
            川の水量を過不足なく調整すること→すます、すくう
   劑(剤)   A21齊 + 127刀
            草根木皮を切りそろえて調合したもの→薬

A22 尞         → 図
            かがり火を燃やして明るいさま
   燎     096火 + A22尞
            かがりび
   寮     239宀 + A22尞
            明るく火をともした窓。かがり火が連続して燃えること
            から連なる意→仲間、仲間の住む家
   僚     041人 + A22尞
            かがり火が連続して燃えることから連なる仲間。
            から連なる意→仲間
   療     疒(288爿 参照) + A22尞
            尞はばらばらにする意を持ち、病気をばらばらにして
            とり去る→いやす
   瞭(暸)   001目 + A22尞
            明るくよく見える→あきらか

A23 者         → 図
            柴がこんろの上で燃えているさま→もやす意。
            火熱をひと所に集中する→集める意。
            そのような行為を起こす人→ものの意。
   煮     A23者 + 096火
            こんろで物を煮る。
   暑     094日 + A23者
            日光のあつさが集中する→あつい
   署     137网 + A23者
            集めた人を網の目のように配置した組織(官署)
            書面に字を配置する→しるす(署名)
   緒(緖)   168糸 + A23者
            糸巻きにたくわえた糸のはみ出たはし→いとぐち
   諸(諸)   言(129辛 参照) + A23者
            ひと所に多くのものが集まること→もろもろ
   賭     086貝 + A23者
            財貨を集中し、つぎこむ→かける
   都(都)   A23者 + 邑(077巳 参照)
            人々の集中する大きいまち→みやこ
   著     123艸 + A23者
            草を集めてひと所にくっつける→書きつける→著す。
            人目に付くように書き記す→目立つ→著しい。
   着     123艸 + A23者
            草を集めてひと所にくっつける→着く、着る。
   箸     121竹 + A23者
            食物を集めてくっつけて取るはし。

A24          → 図
            飾りの付いたのひざかけの形。上部は帯に掛ける所。
            →全体をいっぱいにおおう意。
   滿(満)   097水 + A24
            わくいっぱいに水をみたす

A25 異         → 図
            一本の手の他にもう一本の手をそえて物を持つさま
            別にもう一つとの意。
            別の説では、面をかぶった人の形。祭祀での舞踏。

A26 壺(壷)       → 図
            つぼ

A27 于         → 図
            息がのどにつかえて「わあ」と漏れ出るさま。
            大きく曲がる意。
   宇     239宀 + A27于
            大きくて丸い屋根→大きな建物→大きな空間(宇宙)
   芋     123艸 + A27于
            大きくて丸い植物→いも
   汚     097水 + A27于
            U型にくぼんだ水たまり。濁った水→よごれる
   華     123艸 + 241垂 + A27于 → 図
            葉の垂れた芯の窪んだ丸いはな
   夸     285大 + A27于
            おおきく曲がった姿→おおきい
    誇    言(129辛 参照) + 夸
            大げさに言うこと→ほこる

A28 丿         右上から左下に引いた形。わける、はらう意。

A29 尤         → 図
            手にできた、いぼやおでき→とが。災い。
            目立つことから、「もっとも」の意。
   肬     036肉 + A29尤
            いぼ
   疣     疒(288爿 参照) + A29尤
            いぼ

A30 亅         かぎ。つりばり。

A31 釆         → 図
            四方にたねをまき散らすさま。散らばる、広がる意。
   奧(奥)   239宀 + A31釆 + 009廾 → 図
            家の角に散ったものを手さぐりするさま→おく
        A31釆 + 009廾
            手をまるめて散った物を握り集めること
    拳     + 004手
            手をまるく握りしめること→こぶし
    卷(巻)   + 045卩 → 図
            丸く身をかがめた人の様に丸く巻く意
     圈(圏) 235囗 + 卷
            丸く囲んでとり巻く意→おり、かこい
    券     + 127刀
            ひもで巻いて保存する手形。手形の文句を小刀で木札
            に刻んだので刀を加えた。
   番     A31釆 + 110田
            さっと種を田にまくこと→さっと開いて閉じる動作を
            数える言葉(番号)、順番に交替する見張り人(番人)
    審    239宀 + 番
            家の中に散らばった細かい米つぶを念入りに調べるさま
            →つまびらか(審査)
    潘    097水 + 番
            水で米粒をさっと研ぐさま→とぎ汁、うずまき
     藩   123艸 + 潘
            枝を逆方向に反らせて絡ませた生垣。垣根の中の領地。
    翻(飜)  番 + 088羽
            羽をまいたようにヒラヒラすること→ひるがえる

A32 玉         → 図
            宝石
   班     A32玉 + 127刀 + A32玉
            玉を二つに切りわける→分割したグループ
   斑     A32玉 + 127文 + A32玉
            玉を二つに切りわける→分散した模様→まだら
   弄     A32玉 + 009廾
            両手の中に玉を入れてなぐさみにする→もてあそぶ

A33          → 図
            あご
   姫     056女 + A33
            あごがふくよかな女性→貴人の娘

A34 回         → 図
            回転するさま
   亘     305二 + A34回 → 図
            ぐるりとめぐらす→めぐる、わたる
    垣    107土 + 亘
            周囲にめぐらした土べい→かき
    桓    118木 + 亘
            ぐるりをとりまいて植えた木
    宣    239宀 + 亘
            周囲をかきでとり巻いた宮殿→あまねく巡らす意(宣言)

A35 鹵         → 図
            塩の結晶が点々とふきでた土→塩土
            別の説では、袋にいれた塩。点々が袋に入った塩。
            袋は「西」と共通の形。 → 図1 → 図2

A36 矣         → 図
            人が後ろをむいてとまったさま
   疑     A36矣 + 061子 + 014止 → 図
            愛児に心引かれてたちどまるさま→心に引っかかり
            思考が進まない→うたがう
    擬    004手 + 疑
            手の動き(行動)が止まる→思いはかる(擬案)
            本物かどうか思案させるほど似ている→なぞらえる
    凝    098冫 + 疑
            氷がひと所にじっと封じ固まるように止まって動かない
            →こる(凝固)
    癡(痴)  疒(288爿 参照) + 疑
            病的なほど思考が進まない→おろか
   挨     004手 + A36矣
            矣は、人がつかえて止まるさま。つかえて押しあう
            →せまる。挨拶=人のそばに寄っておじぎする。

A37 周         → 図
            田の中いっぱいに米のある形。
            欠け目なく全部に行き渡る意。
   週     020辵 + A37周
            全体にいきわたったさま→めぐる
   彫     A37周 + 207彡
            器物の表面全体にびっしりと模様をつける→ほる
   調     言(129辛 参照) + A37周
            全体にまんべんなく行き渡らせる→整える(調和)
            全体にまんべんなく目を通す→調べる

A38 ()       → 図
            矢をぴたりとそろえて入れたえびら
   備     041人 + A38
            用意のためそろえておく控えの人→そなえる

A39 瓦         → 図
            半円の筒型をしたかわらを互い違いに重ねた姿

A40 宁         → 図
            物を貯蔵する箱の形
   貯     086貝 + A40宁 → 図
            わくの中に財貨をいっぱいにつめこむこと→たくわえる
   佇     041人 + A40宁
            人が一か所にじっと定着する→たたずむ

A41 舟         舟でなく、板の形。
   般     A41舟 + 138殳 → 図
            板のように平らに広げること→めぐる(一般)
    搬    004手 + 般
            あちこちに広げる→はこぶ(運搬)
    盤    般 + 140皿
            平らなおおざら

A42 韭         → 図
            地上ににらが生え出た姿
   韱     041人 x2 + 132戈 + A42韭
            小さく切る
    纖(繊)  168糸 + 韱
            細い糸(繊維)→細い

A43 壳         → 図
            貝がらをひもでぶらさげたさま
   殼(殻)   A43壳 + 138殳
            硬い殻をこつこつたたくこと→から
    穀    殻 + 112禾
            硬い殻をかぶった穀物の実

A44 莧         → 図
            からだのまるいやぎ
   寛(寬)   239宀 + A44莧
            中がまるくゆとりがあって、自由に動ける大きい家。
            転じて、ひろく中にゆとりのある意

A45 敢         → 図
            ひしゃくで酒を汲み取り祭祀の場所を清める姿
        237厂 + A45敢
            神の住む岩場
    嚴(厳)  023口 x2 + 
            神の住む岩場で祈りを唱える→おごそか、きびしい

A46 (已厶)      → 図
            農具のすきの形
   私     112禾 + A46厶
            すきで耕作する人→私族(隷農的身分の者)
            →公(支配者)ではない者→自分のこと
   台     A46厶 + 023口
            人間がすきを手に持ち口でものを言い行為を起こす意
            自主的に行動を起こすことから、一人称(私)の意
            物を載せる台(臺)とは別字。
    始    056女 + 台
            女性としての行為の起こす、つまり、はじめて胎児を
            はらむこと。転じて、広く物事のはじめの意。
    胎    036肉 + 台
            肉体が行為をしはじめる、つまり動きはじめた胎児。
    治    097水 + 台
            河川に人工を加えて流れを調整すること(治水)
            →おさめる、なおす
    冶    098冫 + 台
            金属を氷の溶けるように溶解して細工する
    怠    台 + 028心
            人の心に人工を加えて和らげる→なまける
   能     A46厶 + 036肉 + XXXヒヒ(かめの足) → 図
            厶は力を出して働くこと。亀のようにねばり強い力。
    罷    137网 + 能
            能力がある人が網にひっかかる→やめる
    熊    能 + 096火
            熊の肉は脂肪が多く、よく燃える能力がある→熊
    態    能 + 028心
            こうできるぞという心構え→身構え、すがた
   以     A46厶 + 041人(または 005又) → 図
            手で道具を用いて仕事をする姿→~でもって、~より
    似    041人 + 以
            人間が細工を加えて実物と同じ形をつくる→にせる

A47 厶         → 図
            腕の形
   弘     135弓 + A47厶
            弓をじゅうぶんに張ること→ひろい
    強    弘 + 085虫
            弓を張ったように硬いからをかぶった甲虫→つよい

A48 苟      XXX艹(羊の角) + 041人 + 023口 → 図
            羊の角とかがんだ人。角に触れないよう体をかがめる。
            苟ケイは苟コウ(123艸 + 276句)とは別字
   敬     A48苟 + 139攴 → 図
            かしこまってからだをかがめる→うやまう
    驚    敬 + 066馬
            敏感な馬が、はっと緊張すること→おどろく
    警    敬 + 言(129辛 参照)
            ことばで注意してはっと用心させる→いましめる

A49 宔         大きな針
   害     A49宔 + 023口 → 図
            祝詞を入れる器を大きな針で壊す→そこなう
    割    害 + 127刀
            祝詞を入れる器を刀で壊す→わる
    轄    164車 + 害
            害は壊すことから、くさびの意。
            車輪が軸から抜けないようにとめるくさび
   憲     A49宔 + 001目 + 028心 → 図
            刑罰のために目の上に針で入れ墨をいれ心を正すさま
            →おきて

A50 乎         → 図
            息がのどにつかえて「はあ」と発散する
   呼     023口 + A50乎
            口から「はあ」と声を出す→よぶ

A51 桼         → 図
            樹皮を傷つけて液の流れるさま
   漆     097水 + A51桼
            流れ出た樹液→うるし
   膝     036肉 + A51桼
            桼は節を表す音符。体の節となるひざ。

A52 乃         → 図
            ぐにゃりと曲がったさま。すっぱり割り切れず
            つなげる気持ちをあらわす(すなわち、の)
   秀     112禾 + A52乃
            なよなよした稲の穂がすらりと伸びること→ひいでる
    誘    言(129辛 参照) + 秀
            秀は先に立つ意。先に立って後の人を言葉で誘う。
    透    020辵 + 秀
            秀は抜け出る意。ぬけとおる、すきとおる。

A53 尸         覆いの屋根
   叚     A53尸 + 305二 + 005又 x2 → 図
            手でおおいをあしらい、かぶるようす
    假(仮)  041人 + 叚
            人面(仮面)をかぶる→かり
    暇    094日 + 叚
            所要の日時の上にかぶせたよけいな日時→ひま

A54 爵         → 図
            酒器である爵の形。功ある者に爵を与えたことから爵位

A55 禼         → 図
            小さな虫が集まる形
   竊(窃)   280穴 + 111米 + A55禼 → 図
            穴倉に貯蔵した米を虫が食い荒らす→ぬすむ

A56 廌         → 図
            牛に似ていて角が一本の獣のかたち
   薦     123艸 + A56廌 → 図
            その獣が食うきちんとそろった草→すすめる

A57 巤         → 図
            馬などがたてがみをなびかせて走る姿
   獵(猟)   063犬 + A57巤
            猟犬を使って獣を追うようす→かり

A58 黽         → 図
            頭の大きいかえる、とかげ
   繩(縄)   168糸 + A58黽
            とかげのような長いなわ
   蠅(蝿)   085虫 + A58黽
            とかげのようによじれてとぶ虫→はえ

A59 离         大蛇の姿
   離     A59离 + 068隹 → 図
            へびと鳥が組みつはなれつ争う→はなれる
   璃     A32玉 + A59离
            瑠璃=つるつるして、紫がかった紺色の玉。
            离はただの音符。梵語の音訳字。

A60 禹         → 図
            頭の大きい大とかげ→竜神→聖王
   齲     齒(014止 参照) + A60禹
            禹は虫類の代表の意。むしば。

A61 癸         → 図
            刃が四方に張り出ていて、どちらでも突けるほこ
            →回転させる
   揆     004手 + A61癸
            コンパスを回してはかる
   葵     123艸 + A61癸
            太陽に向いてまわるひまわり

A62 畢         → 図
            鳥獣をとりおさえる柄つきの網→ぴたりとすきまなく
            おさえる→もれなくおさえてけりをつける
   篳     121竹 + A62畢
            竹をあみあわせてつくったかきね。
   蹕     015足 + A62畢
            畢はおさえる意。天子が行幸するときに、その道の
            通行人をおさえて封じこめる→さきばらい

A63 弁         → 図
            かんむり
   卞     弁の俗字
    抃    004手 + 卞
            両手をぱんぱんとうち合わせる。卞は音符。

A64 燕         → 図
            つばめ
   嚥     023口 + A64燕
            のむ。のど。燕(エン)はただの音符。咽と同系。
   臙     036肉 + A64燕
            燕の羽のようにつややかな色→べに。
   讌     言(129辛 参照) + A64燕
            さかもり。燕(エン)はただの音符。宴(エン)と同系。

A65 焉         → 図
            「えん」という鳥の姿。「いずれ」「いずこ」の意は
            仮借。
   篶     121竹 + A65焉
            焉のように黒い竹
   嫣     056女 + A65焉
            焉のように落ち着いて美しいさま

A66 彑         動物の頭

A67 囱         → 図
            空気抜きのまど
   匆     囱の変形
            空気が突き抜ける窓
    怱    匆 + 028心
            心が突き抜けて先走りする→いそぐ
     偬   041人 + 怱
            あわただしくて、心が落ち着かない。
     愡   028心 + 怱
            志を得ない、またせわしいようす。
     葱   123艸 + 怱
            怱はつつぬけの意。茎が中空のねぎ。

A68 函(凾)       → 図
            矢をはこの中に入れた姿→はこ
   涵     097水 + A68函
            函は中に入れて含む意。水の中に入れる→ひたす

A69 兀         → 図
            山などの上が高くて平らなさま

A70 珡         琴の形 → 図
   琵     A70珡 + 043比
            琵琶(弦楽器の名)。比はただの音符。
   琶     A70珡 + 077巴
            琵琶(弦楽器の名)。巴はただの音符。
   瑟     A70珡 + 必(131弋 参照)
            必は、びっしりくっつく意。
            多くの弦をびっしりと並べて張った楽器→大琴。

A71 乖         → 図
            中央の部分は左右にわかれた羊の角、両側の部分は
            左右にわけるしるし→そむく。


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