ブログ記事 テレビとインターネットの融合

 
テレビとインターネットの融合1  (2005/03/10)
放送とネットの融合について

今、ライブドアがニッポン放送の株を取得したことが大きな話題になっている。

ライブドアがニッポン放送を乗っ取ろうとしていると言う人がいるが、
当の堀江社長は、そんな気は無く、
ニッポン放送やフジテレビと業務提携がしたいだけと言っている。
私は堀江社長の言っていることは本当のことだと思う。
私も以前からテレビとインターネットが融合すれば、
もっと楽しいことができると考えていた。
堀江社長もきっと同じことを考えているに違い無い。

次のページ以降では、テレビとインターネットが融合すれば、
どんな楽しいことができるか書いていく。

2005-03-18追記
堀江社長がニッポン放送の社長に就任することを考えていると報道は伝えている。
これが本当なら、乗っ取りだ。言っていることとやっていることが違う。
テレビとインターネットの融合2  (2005/03/10)
まず、ハードウェアとしては、テレビ受像機とインターネット端末が一つになる。

そしてテレビ番組はブロードバンド回線で配信される。
このような環境を整えさえすれば、いろいろと面白いことができる。

テレビでは、決まった時間に一つの番組しか放送できない。
インターネットでは、決まった時間でなくても番組を見ることができる。

たとえば、あるドラマを見たいとき、昼に時間が空いている人は昼に見ることができ、
夜に時間が空いている人は夜に見ることができる。

また、インターネットでは、視聴者が見たい番組を選択することができる。

たとえば、私の場合は、スポーツ中継が延長放送になって、
見たい番組の放送開始が遅くなり、がっかりすることが多い。
しかし、インターネットでは、
スポーツ中継を続けて見たい人は、それを見ることができるし、
他の番組を見たい人はその番組を見ることができる。

つまり、従来の放送は放送する側が見せたい番組と
その時間を一方的に決めていたのだが、
インターネットによる放送では視聴者が主体的に、
見る番組とその時間を選ぶことができる。
テレビとインターネットの融合3  (2005/03/10)
その他にテレビとインターネットが融合してできることを列挙する。

・オリンピックの中継の場合、同時に行われているいくつかの競技のうち
  注目選手が出ているものしか放送されない。
  しかし、インターネットによる放送では、全ての競技のうち、
  自分が見たい競技を選んで見ることができる。

・ドラマやアニメなどは過去放送分をストックしておけば、
  途中から興味を持った人は過去分から見ることができる。

・サンプルを使った視聴率調査と違って、
  その番組を見た人の数のカウントが確実にできる。

・番組ごとに課金することができる。
  ただで見たい人は、目障りだが、画面の片隅に広告が表示される。
  お金を払う人は、この広告表示が消える。

・双方向を生かした視聴者参加番組
  ・番組の中でアンケートや意見の募集が
   画面の送信ボタンを押すことで簡単にできる。
  ・ネットでクイズ番組に参加して、勝ち抜けば商品を手に入れられる。
  ・テレビオークション。

・ロールプレイング式ドラマ
  ドラマ中に視聴者が選択できる分岐点を用意しておき、
  どれを選ぶかによって、ドラマのストーリーがさまざまに変わる。

・興味ある商品のジャンルを選んで、テレビ・ショッピングを見ることができる。
  その商品がほしい場合は画面の注文ボタンを押すことで簡単に注文することができる。

・料理番組を見ていて、その料理のレシピがほしいときは、画面の印刷ボタンを押すと、
  レシピを簡単に印刷することができる。

・解説ボタンを押すと、番組で使われている曲の情報や、
  出演者の服装などの解説が表示される。

・電波の届く範囲の制限がないので、
  地方で東京の番組を見ることができるし、
  逆に、東京で各地方の番組を見ることができる。
  また、日本で世界各国の番組を見ることもできるし、
  海外在住の日本人は日本の番組を見ることができる。

・安価で放送設備が整うので、個人で放送局を開局できる。

・放送時間が足りなくて割愛した部分を、
  インターネットで流すことができる。

・番組の内容を文字化して載せて置けば、
  検索や引用がしやすくなる。
テレビとインターネットの融合4  (2005/04/03)
前回までは、テレビとインターネットが融合すれば、どのような嬉しいことがあるか述べてきた。
今回は、問題点について述べる。

・サーバーの負荷の問題
  電波やケーブルによる放送の場合、
  放送する側は、一方的に電波や信号を発信すれば、
  受け側がいくら増えても、送り側の負荷は増大しない。
  しかし、受け側の要求によって番組を配信する場合、
  受け側の数が増大するごとに、
  送り側のサーバーの負荷が増大する。
  策としては、サーバーの数を増やし、
  処理を分散する方法がある。
  また、要望が多い番組については、
  通常の電波でも放送するなどして、
  サーバーの負荷を軽減する方法が考えられる。

・収入源の問題
  従来の放送では、CMが収入源であるが、
  番組する毎に視聴者から直接徴収する方法もありうる。

・利益配分の問題
  現在の契約では、1回放送するごとに、製作者や出演者に
  使用料を払うわけだが、視聴者からの要求による配信の場合には、
  今までとは違った契約が必要になる。

・不正コピーの問題
  従来の放送の場合は、放送後はテレビにデータは残らないが、
  コンピュータを媒介にする場合は、データを簡単に残せるので、
  配信した番組が自由にコピーできない仕組みが必要になる。

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