ブログ記事 英語

 
Eゲイト 英和辞典  (2006/05/03)
先日「Eゲイト英和辞典」を購入した。
基本単語には、イラスト入りのコア・イメージが掲載さ
れ、中高生の学習にはとてもよいと思われる。

英語の基本単語には、日本語の訳語にすると多くの意味
を憶えなくてはいけないものがある。実はこれらが、
基本イメージからの比喩的拡張であると分かると、とて
も憶えやすくなる。この教育手法は3月まで、NHK教
育テレビで放送していた「ハートで感じる英文法」でも
行なわれていた。とても効果的な方法だと思う。

画像
Eゲイト英和辞典の帯についていたイラスト
この辞典の編集者の田中茂範さんは、このコア・イメー ジの手法を使って、現在、NHK教育テレビで「新感覚 キーワードで英会話」の講師をされている。毎週火~金 曜日の午後11時から11時10分まで放送している。 NHKの放送案内 http://www.nhk.or.jp/gogaku/english/keyword/(リンク切れ) 毎回、放送内容をレポートされている人のブログ http://daydreamblog.blog5.fc2.com/blog-category-12.html
新感覚★キーワードで英会話  (2006/06/15)
前の記事「Eゲイト英和辞典」で紹介したNHKの番組
「新感覚★キーワードで英会話」のホームページができた。
http://www.nhk.or.jp/shinkankaku/flash.html(リンク切れ)

番組で使われた各単語のコア・イメージのCG映像と
その説明が、このホームページには収録されている。
過去放送分の全てが、Back Number から見ることが
できるで、番組を見逃した人もこれで勉強できる。
このようないい物は、番組が終了した後も、
ずっと残して欲しい。

アメリカの子供たち  (2007/07/08)
学習百科辞典18「英語」(世界文化社)に掲載された作家の中津
燎子さんのエッセーより

子供たちだけでなく、アメリカの大人たちもそうですが、皆とても
数のことについて注意深いです。日本でも手に持ったおかしの数や
カードの数、本の数などを注意して数え直したりする子供たちは多
いと思いますが、アメリカの子供たちはもっと気を付けるのです。
そしてその上に、その品物の持ち主を必ず確かめるくせがあるので
す。最初は、ちょっとうるさいなあ、どうでもいいじゃないかと思
うくらいそのくせははっきりしていました。
しばらくたつうちに私は、アメリカ人が使っている言葉、つまり英
語そのものがそのようにできあがっていることに気付きました。ま
た私たちが使っている日本語には、数についてはっきり表す言葉が
ないことにも気が付いたのです。例えば花という言葉には、1本の
とか10本のとかの説明がないのです。そして持ち主まではっきり
させなくても日本語は通じるのです。私は驚きました。
例えば日本語で誰かから「鉛筆がとても短いんで困ってるんだ」と
言われたとき、鉛筆が何本なのか、誰の鉛筆のことなのかわかりま
せん。でも、そんなことを気にしなくても私たちは心の中で「あっ、
この人困ってるんだね、1本貸してあげようか」と思いながら振り
向いて「はい、貸してあげるよ」というのです。振り向いて、その
人が自分の鉛筆のことを言っているんじゃなかったときは「あっ、
そう」で済ますのです。
アメリカの子供たちが毎日、「けさ、2つの玉子焼きと2杯のミル
クを、ぼくのお腹の中に入れたんで、はち切れそうだ」とか、「さ
っき、図書館で3冊の本借りたよ」とか、「私の髪の毛にちょうち
ょたちが止まったわ」とかしゃべっているのも楽しく聞こえてきま
した。ときどき私が忘れて数を抜かした英語で話をしたとき、子供
たちは目をまんまるくして、「それ2本の手で?」とか、「1本の
指で箸を使うの?」と念入りに確かめてきます。私は、ホイ、しま
ったとばかりに、「2本の手よ」とか、「箸は5本の指で使うのよ」
と説明をつけ加えます。子供たちは、フーンそうか、とわかってく
れるのです。

ベーシック・イングリッシュの動詞  (2007/09/29)
ベーシック・イングリッシュには動詞が16個しかない。
動詞が表す内容は究極的には16個に集約できる。
他の動詞の表す内容はこれらの動詞と動詞以外の語の組
み合わせで表現可能である。
例えば walk は go on footで表現する。

日本語でも「する」と「させる」の2つの動詞があれば、
名詞との組み合わせでなんでも表現できるのと似ている。
例えば「歩く」は「歩行」+「する」で表現できる。

次の表は16語を分類したものである。


           する    させる
存在         be
  存在の発生    come    make
属性         be,seem
  属性の発生    get     make
位置         be
  位置の発生    come    put
移動         go     send
所有         have
  所有の発生    take    give
  所有の継続    keep
情報
  情報の発信    say
  情報の受信    see
行為         do     have,make,let



・動詞は「存在」「属性」「位置」「移動」「所有」「情報」「行為」
 に分類される。
・それぞれに「する」「させる」がある。
・存在
  ・be は「存在している」→「ある」
  ・come は「発生する」→「起こる」
  ・make は「発生させる」→「作る」
・属性
  ・be は「ある属性がある」→「~である」
  ・seem は「ある属性のようにある」→「~のようだ」
  ・get は「ある属性が発生する」→「~になる」
  ・make は「ある属性を発生させる」→「~にする」
・位置
  ・be は「ある場所に位置している」→「~にある」
  ・come は「ある場所に位置する」→「~に来る」
  ・put は「ある場所に位置させる」→「~に置く」
・移動
  ・go は「ある場所へ移動する」→「~へ行く」
  ・send は「ある場所へ移動させる」→「~へ送る」
・所有
  ・have は「自分の場所に所有している」→「~を持つ」
  ・take は「自分の場所に所有する」→「~を取る」
  ・give は「相手の場所に所有させる」→「~を与える」
・情報
  ・say は「自分の中から情報を出す」
    音声以外にも使える。
    例)newspaper says ...
  ・see は「自分の中へ情報を入れる」
    見ること以外にも使える。
    例)会う meet 分かる understand
・行為
  ・do は「行為をする」→「~する」
  ・have は「行為をさせる」→「~させる」
  ・make は「行為をさせる」→「~させる」
  ・let は「自由に行為をさせる」→「~のままにする」

すべての動詞は上記のどれかの概念の中に入る。
例えば write という行為は、紙の上に文字を位置させる(put)と
考えることができる。
return は、もとの位置に移動する(go)である。

以下は中学校レベルの動詞の一覧である。
これを16動詞で表してみた。


become   ~になる    get
walk    歩く      go on foot
continue  続く、続ける  go on
return   もどる     go back
run     走る      go quickly
leave    去る      go away from
      置いていく   not take away
ride    乗る      go on (a horse etc.)
swim    泳ぐ      go through water
visit    訪れる     go to be with
arrive   着く      come
fall    落ちる     come down
bring    持ってくる   come taking with
carry    運ぶ      give transport to
drink    飲む      take (liquid)
eat     食べる     take (food)
tell    言う      give an account of
speak    話す      say
talk    話す      say
call    呼ぶ      say in a loud voice
shout    叫ぶ      make loud sound with voice
read    読む      say words of (book etc.)
write    書く      put down on (book etc.)
understand 理解する    see
meet    会う      see
watch    見る      be looking for
look    見る      have the eyes turned
feel    感じる     be conscious of (thing) by touch
hear    聞く      be conscious of (sound) through ear
listen   聞く      make attempt at hearing (thing)
ask     たずねる,頼む  make request to
answer   答える     give an answer to
start    始める,始まる  make start at
begin    始める,始まる  make start at
finish   終える     put an end to
build    建てる     make
break    こわす     make into separate parts
              make a stop in
buy     買う      get in exchange for money
sell    売る      give in exchange for money
catch    捕まえる    get in hands
clean    きれいにする  make (thing) clean
wash    洗う      make (thing) clean with water
close    閉める     get shut
open    開ける,開く   make open
cook    料理する    get (food) ready
cry     泣く      have drops rolling from eyes
cut     切る      make division of
draw    引く      get moved by pulling
      描く      make (a picture)
dream    夢を見る    have a dream
drive    運転する    make (machine) go
enjoy    楽しむ     take pleasure in
excuse   許す      let (person) off (punishment etc.)
find    見つける    make discovery of
remember  覚えている   keep in memory
forget   忘れる     not keep in memory
grow    成長する    get greater
help    助ける     make it simpler for (person)
hope    望む      have hope
introduce  紹介する    put forward
invite   招待する    make request to
know    知っている   have knowledge of
learn    学ぶ      get knowledge of
study    勉強する    give time to getting knowledge of
teach    教える     give knowledge of
like    好む      be pleased with
live    暮らす     have living place
lose    失う      not keep
love    愛する     have love
mean    意味する    have the sense of
move    動く,動かす   make change in position
need    必要とする   have need for
want    欲する     have need for
play    演奏する    make music on (instrument)
      スポーツをする take part in (sport etc.)
sing    歌う      make music with voice
present   与える     put on view
rise    昇る      get up
sleep    眠る      go to bed
spend    費やす     give out (money)
stand    立つ      get into upright position
sit     座る      be seated
stay    滞在する    keep in (place)
thank    感謝する    say (thing) to (person) for kind
think    思う      have in mind
turn    回す      make round
use     使う      make use of
wait    待つ      put off doing
welcome   歓迎する    give signs of pleased at coming of
work    働く      do work
worry    心配する    have troubled mind about


ベーシック・イングリッシュはこのように長い表現になるので、
実際の使用には向かないと思う。しかし、教育的な価値はある。
あることを言いたいのだが、その単語が分からないとき、知ってい
る単語の組み合わせで、言いたいことが言える能力が身につく。

wikipedia のベーシック・イングリッシュの項目に次のようにある。
「ベーシック英語」
オグデンによると、通常の英語を学習するには7年、エスペラント には7ヵ月必要であるのに対して、ベーシック英語は7週間で学習 することができるとされる。
しかし、田中克彦氏の「エスペラント」には次のようにある。
私は中学生の時に、熱心なベイシック英語の先生から、その便利さ を説かれ、指導を受けたけれども、この「やさしい英語」のほうが かえってむつかしいと思ったものである。なぜなら、意味の広い単 語に副詞をいろいろと工夫して組み合わせてつくるというのは、な かなか頭を働かせる必要があると知ったからである。そのむつかし さは、漢語ではなく何かいかにも日本語らしい感じの単語を外国人 などに噛みくだいて説明しようとするときに味わう、あのむつかし さに似ている。
単語家族 英語編  (2012/01/02)
単語家族の英語編のウェブ・ページを新しく作りました。
まだ、完成していませんが、徐徐に単語を増やしていきます。
ごらん下さい。

=> 「単語家族 英語編」


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