用が形を生み出す
天界の秘義4223[2]
このことは身体の有機的な形が発生する以前に用が存在し、用が形を生み出して、それをそれ自身に適応させたのであって、その反対は行なわれてはいないことを示している。しかしその形が生み出され、器官が適応させられると、用がそれらのものから発出するのであり、そのときはその形または器官が用よりも先に存在しているかのように見えるが、それでも事実はそうではないのである。なぜなら用は主から流れ入っており、しかもそれは天界を通して秩序に応じて行われ、また天界が主により定められている形に応じて行われ、かくて相応に従って行なわれているのである。このようにして人間は実に存在するようになり、またこのようにして実に生存しているのである。そしてここからまた人間が全般的なものの方面でも個別的なものの方面でも諸天界に相応している理由が明らかである。