父よ、わたしの霊をみ手に委ねます
マリア・ワルトルタ/天使館42・9第1巻P378
泣いているあなたたちよ、習いなさい。死にゆくあなたたちよ、習いなさい。死ぬために生きているあなたたちよ、習いなさい。ヨセフにわたしが言った言葉に値するよう努めなさい。それは死と闘うあなたたちの支え、慰めとなるでしょう。習いなさい。死に臨んだあなたたちよ。イエズスに傍らにいてもらいたいなら、それにふさわしくなりなさい。そして、あなたたちがたとえふさわしくなくても、敢えてわたしを傍らに呼んでほしい。わたしは来るだろう。
死は、もしわたしの両腕の中で迎えるなら、凡ゆる苛烈さ、刺々しさを失う。それを信じよ。わたしは死を廃止することはできない。だが、わたしにすべてを委ねて死ぬ者の死を耐え易くします。
キリストは、十字架上で、それをあなたたち皆のために言ったのです。『父よ、わたしの霊をみ手に委ねます』と。キリストはそれを自分の臨終の時に言ったが、あなたたちの臨終、あなたたちの恐怖、あなたたちの不安、心配、神から赦されたいという渇望を思いつつ言ったのです。槍で脇腹を刺し貫かれる前に、物理的なそれよりも精神的な拷問真っ二つに引き裂かれた心で、それを言ったのです。というのも、わたしに思いを馳せつつ死んで行く者たちの臨終が、主によって和らげられ、その霊が死から永遠の生命へと、苦しみから喜びへと移って行くためでした。