ギリシャ正教

 

 

 

真の基督教153

 

主のこれらの明白な宣言は、父なる神は聖霊を人間に遣わし給うと想像するキリスト教界の誤りを明らかに示し、また父なる神は直接に聖霊を遣わし給うと想像するギリシャ教会の誤りを明らかにしている。

 

 

真の基督教647

 

前の教会は凡ての力を見えない神に帰し、この力を見える神に拒否している。何故ならそれは父なる神は信仰を転嫁し、これによって永遠の生命を与え、見える神は単に執成しを為すに過ぎない、この二人の神は―またはギリシャ正教に従えば、父なる神のみが―第三の神であるところの聖霊にその信仰の諸々の効果を作り出す凡ゆる権能を与えると、主張するからである。しかし新しい教会は、その中に見えない神が在すところの見える神に、転嫁しかつまた救いの諸々の効果を作り出す権能を凡て帰しているのである。前の教会の信仰は主として創造者なる神に対する信仰であり、贖罪者と救い主としての神に対する信仰ではない、しかし新しい教会の信仰は創造者であり、贖罪者であり、救い主である一人の神に対する信仰である。

 

 

体が楽に呼吸するには 二つの肺が必要

 

ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/8巻P236

 

ああ!一致のために働く一人だけでも 自分の情念や、恐れに負けず、復活祭の日取りを 進んで一致させてくれるなら、神なる、私は、その人をほめたたえよう。―しかし東の家で見られるのは 苛立ち、頑なさや恐れ、兄弟でいながら敵対する者たち。 東の家よ あなたは私が伝えた通りしかも我が初代教会が行ったように 伝統をよく守ってきた、だが、あなたを救い 救いが切実に必要な人びとを教えるほどには 我が霊が養うのを許していない・・・・私の初穂と、我が信者たちを苦しめ、ご自分の道へと導いた恵みの聖霊ともども 彼らを拒んでいる。 そして我が聖所からは追放しつづける 私も当時大祭司から同じく扱われたように・・・・その間私の群れは散らされ 日々霊魂が失われていく。 そこで言う、来なさい、我が霊の賜を熱心に求めなさい そして私の家を不毛のままにはしておかないように。心を開くなら私の家は 我が霊の賜を熱心に求めなさい そして私の家を不毛のままにはしておかないように。心を開くなら私の家は 我が霊の賜によって益するであろう・・・・。

 

そしてあなたは、西の家よ、我が霊に照らされ、体が楽に呼吸するには 二つの肺が必要であり、私のからだは 一つの肺では不完全だと悟った。 我が甦りの霊があなた方を一つに結ぶようにと 祈りなさい、だがその前に 私はどれほど苦しまねばならないか!(*)

 

 

ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/10巻P169

 

あなたたちは確実に 私が聖書で語っている言葉を 無視している、もし本心からそれに従っていたなら、「年寄りだからといって 軽蔑するな・・・」(*3)むしろ手を差し出すようにと書かれてあるのを 読んでいよう。 自らを聖なる人、義人と呼ぶあなた方が、誰かに対して怒りを抱くなら、どうして私に哀れみを求められよう? あなたは 兄(*4)に対して恨みを抱く、その罪を私は赦すべきか? あなたが日々唱えるキリエ・エレイソンを 私はどう扱うべきか? たびたびの犠牲や 焚かれる香を 私はどうしたらよいのか? これらとて あなたの罪に対する私の赦しを得させてはくれない。

 

私の言うことを 聞きなさい。 あなたのすべての落ち度に私は涙したが、我が心は、兄弟よ、愛と慈しみの深淵。 あなたの霊を生き返らせ 目に輝きをそえるのは 私。 私は癒しといのちと祝福を与える。 もしあなたにおもねる言葉を述べたなら、それは私ではない。 あなたの過ちを明確に説明したのは 悔悛の心で私のもとに立ち帰らせるため そのときはあなたを癒そう。あなたの恥ずべき裸身は 今や我が聖人たちと 天国の我が天使たちに見られている。 あなたは自分を 曝している、兄弟よ、しかもすべての国たみだけでなく 全天を前に。 唖然とするような裸身であろうと、それでも、自らを低くし、悔い改めて私が述べたことを深く心に受けとめるなら あなたを支えて ふたたび私自身をまとわせる。

 

膝を屈めなさい、ギリシャよ、そして赦しを 私の名によって赦しを求めなさい。 起き上がって 死から甦り、御母にその歩みを導かれなさい、聖性へと サファイアの小道を 幼子のように。 あなたの不毛の行為から回復して下さるよう 聖なる母に呼び求めなさい、私への奉仕が清い心でなされ 高貴なものとなるように。 あなたの聖性を聖母が取り戻し ふたたび成長して救いに至るよう助けてくださるように。

 

聖人たちに呼びかけなさい あなたが塵と灰の中で悔い改め 私に対して言ってきたすべてを撤回するとき光の故郷への道を示され 発する言葉がもはや空虚ではなく 平和の旋律に変えられるように。 ああ、東の家が聖なる口づけをもって 西の家に挨拶するのは いつの日か? ic

 

娘よ、彼らの口が 私のからだに負わせた深手を見よ。 祝福された者よ 私を探そうと 身を屈めないように。 私はあなたの頭上 そして傍らにいる。

 

来なさい 主の歓びと平安のうちに入りなさい。 決して後を振り返らず 私に接ぎ木されたまま 前を見ていなさい。 Ic

 

*3 シラ書8:6

*4 ヨハネ・パウロ二世教皇

 

教皇さまがギリシャを訪問されている間に このメッセージを受けました。そこでは多くの人たちが、この訪問に抗議していました。このメッセージは 多くの大主教の手に渡され、ヨハネ・パウロ二世教皇が発たれる二日前に、クリストドロス主教にも届けられました。