天国の扉

 

 

ルイザ・ピッカレータ/被造界の中の神の王国/2巻P42

 

「そうなのです。私の心はとても広く、その扉は狭い。離脱しきった裸で単純な人以外は、誰も私の心の空間を埋められないでしょう。お前も見ているとおり、扉はとても小さい。小さすぎるほどだ。利益のかけら、誤った思い、私を喜ばせない行いなどがあると、私の心の中に入って来れずに、喜びの果実を味うことすらできないのです。隣人のための愛は、私の心にとってとても好ましいけれど、私の心と一つになり、お互いに区別できないほど一致していないといけない。私の愛と溶けあっていない隣人愛は、私のものではないのです。」