大罪

 

 

マリア・ヴァルトルタ/天使館第4巻上P134

 

「ところで、あなたは一人の売笑婦を連れにすることで、どれほどあなたの評判を傷つけているかを知るべきです!」

「彼女の名においても、あなたを赦します。彼女は、その謙遜によって、自らの罪を無に帰しています。あなたは、あなたの傲慢によって、あなたの罪を倍加しています」。

「わたしには罪はない」。

「あなたには大罪があります。あなたには愛がありません」。

律法学士は「ばか者!」と言い、背を向ける。