フルトヴェングラー指揮
ベートーヴェン・交響曲第九番(CD)
1951年7月29日録音 バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
音楽素人の私は「巨人、大鵬、卵焼き」よろしく、ベートーヴェンの第九が大好きです。モーツァルト(アイネ・クライネ・ナハトムジークしか知りませんが)の繊細さが新古今和歌集なら、ベートーヴェン(これも田園、運命、第九くらいしか知りません)の素朴さ、力強さは万葉集のような感じで、どちらかというとベート―ヴェンの方に惹かれます。
最近フルトヴェングラー(1886〜1954)のCDを教えていただき、初めて聞きました。この演奏は60年前のモノラル録音ですが(色々な版が出ているようです)、フィナーレの圧巻さに衝撃を受けました。
合唱は全天に響き渡る天使たちの合唱のようで、黙示録21章の新しいエルサレムが下って来て神が人と共に住み、人は神の民となり、神は彼らの目の涙を拭い取ってくださるという歓喜の場面を連想しました。
2012年4月5日