しし
天界の秘義3923
「ダンについてかれは言った、ダンはししの子供である、かれはバシャンからおどり出てくる」(申命記33・23)
「しし」はその強さから教会の真理を意味している。なぜなら真理は戦って征服するものであるから、ここから「ししの子供」は真理の最初のものを―それは肯定することと、承認することであるが―意味している。
「バシャンから」それは自然的なものの善から発しているため
天界の秘義5313[15]
戦って征服する神的真理
天界の秘義6367
天的な愛の善とそこから派生している真理との力
ケルビムはししの顔を持っていた
ケルビム
主の先見と摂理、それは神的な善から発した神的な真理の全能から発していたから
しし
善とそこから派生している真理から力の中にいる天的な者たちが「しし」により意味されている
天界の秘義6368
餌食
天界の秘義6369
「年とったしし」
善を通して力を得ている者
なぜなら天的な善の中にいる者たちは決して戦いはしないで、善を通して安全であるからであり、それはかれらが来る所では、悪い者は逃げ去るためである。なぜなら悪い者はかれらの近くにいることに堪えることはできないからである(6365)。
天界の秘義6370
かれは凡ゆる悪の間にあっても、地獄の最中にあってさえも安全であるためである、なぜなら主と隣人に対する愛にはこうした結果があるからである。それはこの愛の中にいる者たちは主から発出している神的なものの中にいるため、主と極めて密接に連結していて、主の中におり、そこから悪は何一つかれらに近づくことはできないためである。各地獄には秩序が存在し、この秩序は主によって直接にまた天的な天使により間接にも維持されており、時としてはまた天使たちがそこへ遣わされてそこの無秩序なものを秩序づけるのであるが、かれらはそこにいても安全なのである。これが天的なものの中にいる者が地獄の凡ての者の間にあっても安全であることにより意味されているものである。