小脳

 

霊魂と身体の交流13

 

私はここにこれらの事を確証する天界からのアルカナを附加しよう。天界の天使たちはすべて太陽としての主にその額を向け、地獄の使いはすべてその頭の後ろを主に向け、後者はそれ自身では欲念であるところの、その意志の情愛に流入を受けて、理解にこれを支持させるが、前者はその理解の情愛に流入を受け入れて、意志にこれを支持させる。ここからこれらの者は知恵に居るが他は狂気にいる。なぜなら人間の理解は額の下に在る大脳に宿り、意志は頭の後ろに在る小脳に宿っているからである。

 

 

神の愛と知恵384

 

 小脳はとくに意志の器官であり、大脳は理解の器官である。

 

 

天界の秘義1977[2]

 

 楽園の光景の入口にいる天使的な霊たちは、こうした夢をもたらしてくる者たちであり、かれらにはある人々が眠っているとき、その者たちが悪霊に悩まされないように、その者たちを警護する任務をまた委ねられている。かれらはこの務めを最大の歓びをもって遂行し、そのため誰がそこに行くかについてかれらの間に競争が行われている。かれらはその人間の情愛と資質との中に認める楽しい歓ばしいものをもってその人間に感動を与えることを愛している。天使的な霊になっている者たちは、身体の生命の中では他の者の生活を、あらゆる方法をもって、またあらん限りの労苦をもって、歓ばしいものにすることを愛した者たちからきている。聴覚が充分に遠くまで開かれると、かれらから恰も歌声のような、美しい調子をもった音色が、遠くから聞こえてくるように聞こえてくる。かれらは自分たちは何処からこうしたものが、またかくも美しい、快い表象的なものが何処から一瞬にして自分たちに現われてくるのかを知らないと言ったが、しかしそれは天界からきているのであると言われたのである。かれらは小脳の領域にぞくしている、なぜなら、わたしが告げられたことではあるが、小脳は、大脳が眠っている睡眠時間でも目覚めているからである。

 

 

真の基督教160

 

「これらの人々を験べて頂きたい。」彼らはそれの応じて、彼らを一回転させ、その頭の背後が全く空ろであるのを認めると、直ちに語った。「ここを去られよ。何故なら、貴方がたの愛の歓びは悪を為すことであり、従って貴方がたは天界に何のかかわりもありません。貴方がたは心で神を否定し、宗教を侮辱したからです。」そこで、我々は彼らに語った。「躊躇し給うな。でないと、追い出されるでしょう。」そこで彼らは急いで降り、去ったのである。

 帰途、我々は、何故、霊界では悪を為すことを喜ぶ者はその後頭部は空ろであるかを論じた。私はそれを以下のように説明した。「人間は二つの頭脳を持っており、一は頭部の後にあって小脳と呼ばれ、一は頭部の前にあって大脳と呼ばれています。意志の愛は小脳に宿り、理解の思考は大脳に宿っています。従って理解の思考が人間の意志の愛を導かない時、それ自体天界的なものである小脳の最内部は崩壊し、小脳は空ろになってしまうのです。」

 

 

 

結婚愛444

 

前部の下には大脳が在リ、後部には小脳があります。後のものは愛とその幾多の善に、前のものは知恵とその幾多真理に捧げられています。