左脳
天界の秘義1270
間もなくいく人かの者がその地獄からつれ出されたが、しかし主はかれらがわたしに何の危害も加えることができないように、霊たちと天使たちとを間におかれていた。かれらはかの深淵から前の方へ出てきたが、かれら自身には、いわばその岩の中の洞窟を通って、そこから上の方へと前の方へ向ってその道を切り開いて行くように思えたのである。ついにかれらは上の方から左の方へと現れたが、それはかれらがそこから、それで遠方からわたしへ流れこむためであった。わたしは以下のように告げられたのである、すなわち、かれらは頭の右側へ流れ入ることは許されてはいるが、しかしその左側へ流れ入ることは許されてはいない、そして頭の右側から胸の左側へ流れ入ることは許されてはいるが、決して頭の左側へは流れ入ることは許されていない、なぜならもしそうしたことが起るなら、かれらはそのときは恐るべき、致死的なかれらの信念をもって流れ入ってくるため、わたしは破壊されてしまうからである、それに反し、もしかれらが頭の右へ流れ入って、そこから左の胸へ流れ入るなら、それは欲念により流れ入ることになるのである、と。これが流入の実態である。