叫び

 

 

 

詩篇18・7

 

苦難の中から主を呼び求め

わたしの神に向かって叫ぶと

その声は神殿に響き

叫びは御前に至り、御耳に届く。

天界の秘義2240

 

 

 

『叫び』が誤謬を意味し、『罪』が悪を意味していることは、聖言における『叫び』の意義から明白である。『叫び』が誤謬を意味していることは、何人にも聖言の内意を知らない限り、明白になる筈はない。その言葉はときどき予言者の書に用いられており、剥奪と荒廃とがそこにとり扱われているとき、人々は『吠え、叫ぶ』と言われており、それによりいくたの善と真理とが剥奪されてしまったことが意味され、内意では誤謬を示している言葉がそこに用いられているのである。たとえばエレミア記には―

 

  羊飼いの叫ぶ声、羊の群の中の力あるものの吠える声が聞こえる、エホバがかれらの草地を荒らされるためである(25・36)。

 

ここには『羊飼いの叫び声』はかれらは誤謬の中にいて、そこから剥奪が起ってくることを意味している。

 

 

天界の秘義5027

 

「わたしが声を上げて、叫んだので・・・のようになった」。これは、非常な反感がみとめられたときに、を意味していることは、『声を上げて叫ぶこと』の意義から明白であり、それは(また前の5016番のように)非常な反感である。

 

 

霊界日記4821

 

善良な人間の情愛は天界では聞かれるのであり、もしそれが熱烈なものであるなら、声高い叫び声として聞かれるのである。

 

 

霊界日記4822

 

悪い者と誤った者の情愛についてはその逆のことが起っている、すなわち、それらは天界では聞かれはしないで、地獄で聞かれるのであり、それが熱烈なものであるときは、声高い叫び声として聞かれるのである。