落胆
1.マリア・ワルトルタ
2.トマス・ア・ケンピス
3.ルイザ・ピッカレータ
1.マリア・ワルトルタ
マリア・ワルトルタ/聖母マリアの詩下P309
主がエンドルのヨハネに
「うん、分かっています。泣くのだけはやめなさい。謙遜を深めるのはよいが、落胆は避けなさい。“落胆は、まだ傲慢であるしるし”です。さあさあ、泣くのではない。ただ謙遜でありなさい」
ヴァルトルタ/自叙伝/P544
たとえ転んだとしても、落胆してはいけません。そのような落胆も傲慢と同じなのです。
2.トマス・ア・ケンピス
トマス・ア・ケンピス/キリストに倣いて/3・7
[3]また不幸患難に会うと、すっかり落胆して、わたしを憶(おも)いわたしを偲んでわたしにおくべき信頼の念を薄らがせてしまうのも、徳のある賢い人のすることではない。
3.ルイザ・ピッカレータ
ルイザ・ピッカレータ/被造界の中の神の王国/3巻P57
「落胆とは一つの伝染する感情で、それは根もとの底まで浸透して、もっとも良い果実まで犯してしまう。この伝染的感情は、木全体を侵してそれを枯れさせ、惨めな状態にしてしまう。もし反対の感情を木に注いで治療しないと、悪い感情は根まで侵入しているので、根を枯らせ、木を地上に倒してしまうまでに至る。落胆という伝染的感情を飲み込んだ霊魂にも、これと同じようなことが起こる。」