夫が未信者のとき
1.夫が未信者のとき
2.信じない人々にあなたの信仰を押しつけてはいけません
1.夫が未信者のとき
ペトロの手紙1・3・1−6
同じように、妻たちよ、自分の夫に従いなさい。夫が御言葉を信じない人であっても、妻の無言の行いによって信仰に導かれるようになるためです。神を畏れるあなたがたの純真な生活を見るからです。あなたがたの装いは、編んだ髪や金の飾り、あるいは派手な衣服といった外面的なものであってはなりません。むしろそれは、柔和でしとやかな気立てという朽ちないもので飾られた、内面的な人柄であるべきです。このような装いこそ、神の御前でまことに価値があるのです。
マリア・ワルトルタ/復活/P54
ヨハンナ:「夫は主を信じないばかりか、私をからかってばかりいます。それだけではない、自分の立場も身分もあるのだから、主を祈念することも崇敬することも止めよと命じます。彼にとっては、自分の地位や金の方が大切なのです。私はこれ以上彼を愛しつづけなければならないのか、それとも自分の望みに従って彼のことを忘れてしまってよいのかまよっています。私は・・・だれかに意見を聞かせてもらいたい・・・でも、もう主には話せないし、だれに相談してよいかも分かりません。ああ、主の御受難は終わったけれど、私の受難はまだつづいています。私は弱くて、とてもその重い十字架は担いきれない気がします・・・」
(中略)
イエズス:「私があなたの将来について、どうすべきかを話そう。あなたの多くの姉妹たちもそうだが、迷った夫については、彼らのすることを忍耐強く忍び、反抗せず、ひきつづき愛しつづけて生きよと言おう。人間としては、さぞかし忍びがたい事もあろうし、恐れることもあろうが、いつも愛して生きよ。彼らが世俗のかげに生きているなら、尚更あなたは、霊的に生きるように努めよ。
未来においても数えきれぬ女性が、神の思し召しにより、神との婚姻を選ぶであろう。女(ひと)が愛と母性をこえて神のみ旨に従うとき、偉大な者となれる。
あなたの受難がはじまったのは事実だが、どんな受難も復活で終わることを忘れてはならない」
ヨハンナは徐々に頭を上げ、泣くのをやめて、主を見上げる。
「・・・ああ、主よ」
彼女はそうつぶやくと、床にすべり下りてひざまずく。
「そう、私だ。私はあなたに対しては、他の婦人たちとは違う助力を与えてきた。人それぞれ、どんなことで私の助けを望んでいるかを見て、私はそれを行う。私の愛の助けをかりて、あなたも自分のカルワリオの道を歩みなさい。
ヨハンナ、子供たちも私と共に天の国に入る。私の愛に任せなさい。私はあなたを祝福する。信仰をつづけよ。私に救われたあなたは、また他の人をも救うだろう」
(中略)
「クザは私を離縁するでしょうか?」
ヨハンナは思い余ったように聞く。
「信じる者としてのあなたの光で、彼を改めさせなさい。・・・それでは、私は行く。なお、私のこと、私の言った事も、私の母以外にはだれにも話さないように。神のことばには、それを告げる正しい時があるのだから」
イエズスは輝きを放って微笑し、その輝きの中で姿を消す。
マリア・ワルトルタ/復活/P58
「母マリア様、逃げ出したクザを、私は信仰に取り戻したいのです・・・」
泣き崩れるヨハンナの肩を抱いて母マリアは言う。
「愛は信仰よりも強いのですよ。ヨハンナ、愛は生き生きとした徳です。それによってクザに新しい霊魂を生み出すことができますよ。おやすみなさい、私も助けます」
マリア・ワルトルタ/受難の前日/P100
「先生、私は何も望んではいません。報いを待っているのではありません。ただ、一つだけ望んでいることがあります。それをしていただけるでしょうか?」
「どんなことですか?」
「夫の心を、改めさせていただきたいのです。あなたには、それができましょう。あなたは、本当に神の聖なるお方だからです」
「安心して行きなさい。望みはかなえられます」
マリア・ワルトルタ/受難の前日/P189
主がヨハンナに:
「あなたは我慢して、優しくクザに接しなさい。彼はただの人に過ぎないのですから・・・」
(中略)
「・・・いや、彼はその一人ではありません。だが、たとえそうであっても、あなたは彼の傍らに帰らねばなりません。もし彼が罪を犯しても、あなたはそうあってはなりません。また、彼が揺らぐなら、あなたは支えてやらねばなりませんし、彼があなたを踏みにじっても、ゆるしてやらねばなりません」
2.信じない人々にあなたの信仰を押しつけてはいけません
シスター・エマニエル/メジュゴリエの証言者たち/P70
聖母からミリアーナへのメッセージより:
私をあなたの母とし、あなたを神に、また永遠の命に導く仲介者としなさい。信じない人々にあなたの信仰を押しつけてはいけません。あなたの模範によって示しなさい。そして彼らのために祈りなさい。