恐れない
霊界日記4107
他生には、いわゆる丁重な状態の中に住んでいる者たちがいるが、それは楽しい、快適なものであって、わたしはしばらくの間その中にいたのである。かれらは、かれら自身の快適な、楽しいスフィアの中に生きていて、たれをも恐れはしない。善くはない霊がたれか近づいてくると、かれらはその者と、大変善良なものであるため、悪いことは何一つ言ったり、行ったりはすることができない者として話すのであり、そのときは善くはないそうした霊も丁重な状態におちこんで、善良な者として振舞ってみせるか、またはその場を去ってしまうか、するのである。なぜなら一方の者の心が、または気質が他方の者に感染するからである。かれらはその状態では、たれかが悪いとは決して言いはしないものの、それでもそれは偽装の状態ではなくて、誠実な状態である。なぜならかれらは丁重なものの衝動から話すからであり、それは世で婚姻関係で幸せにまた善く生きて、子供たちを愛した者たちの状態である。1748年[60歳]12月1日
霊界日記4108
悪い者らは、かれらの間に来ると、そこにとどまることはできなかった。なぜなら、わたしは或る者から以下のように聞いたことではあるが、かれらは苦しめられたからである。すなわち、世では丁重な事柄がかれらに不愉快な思いを与えたように、それはかれらを不愉快にさせたのである、と。このようにしてかれらはかれら自身が悪いものであることを示したのである。かれらはそうした種類の交際を非常に嫌っていたのである。世でも同様にたれかが悪い者を善い者と考えているときは、その悪い者はそれに応じて外見をつくろわないわけにはいかないのであり、それでかれらの内部は他生では充分にばくろされるため、苦しめられて、離れてしまうのである。かれらはその悪を行おうとする衝動を覚えはするものの、あえて実行はしないのである。