天界の秘義501

 

頭脳の最内部には皮質と呼ばれる精妙な有機的な形態が存在しており、そこからまたそれによって霊魂の働きが発しているのであり、またそこから規則正しい秩序をもって純粋な覆いが継続的に発し、次に厚い覆いが発し、最後に脳膜と呼ばれる全般的な覆いが発し、この覆いが更に全般的な覆いの中に終結し、最後には頭蓋骨である凡てのものの中でも最も全般的なものの中に終結しているのである。

 

 

天界の秘義641

 

 霊と天使との理解のいくたの物は頭または頭脳の左の部分に流れ入っており、意志のいくたの物はその右の部分に流れ入っていて、それは顔の方面でも同じようになっているのである。天使的な霊たちが流れ入るときは、かれらはこの上もなく柔かく空気がそよ吹くようにも流れ入ってくるが、悪い霊らが流れ入る時は、それは頭脳の左の部分に恐るべき幻想と信念をもって、また右の部分には欲念をもって洪水のように氾濫して流れ入るのであり、その流入は恰も幻想と欲念とが洪水のように氾濫するのに似ているのである。

 

 

天界の秘義644

 

 『館』により意志と理解である人間の二つの部分が意味されていることは前に述べたことから明らかである、すなわち、意志と理解であるこの二つの部分は互に他から極めて明確に区別されており、そうした理由から、前に言ったように、人間の頭脳は半球と呼ばれる二つの部分に分かれている。その左の半球に知的能力が属しており、その右の半球に意志の能力が属している。これが最も全般的な区別である。

 

 

天界の秘義3884

 

四つの作用または働きかけがそのときわたしにより認められたのである。第一のものは頭脳の左のこめかみへ注がれて、それは理性の器官の方面に全般的に働きかけるものであった、なぜなら頭脳の左側は合理的な、または知的な事柄に相応しているが、右側は意志の情愛または事柄に相応しているからである。

 

 

 

 

 

 

黙示録講解55

 

「わたしの後に」は、明らかに、を意味していることは、天界から人間の情愛の中へ流れ入る事柄は後頭部の領域へ流れ入って、人間に明らかに認識されるためである。なぜなら何であれ情愛の中へ入ってくるものはことごとく明らかに認められる[認識される]からである。なぜなら認識の生命はことごとく情愛から発しているが、何であれ天界から直接に思考へ流れ出るものはことごとく額の上方の領域の中へ流れ入るからである。(天界と地獄251)