出エジプト記27・9

次に、幕屋を囲む庭を造りなさい。

 

天界の秘義9741

 

「あなたはその住居の庭を作らなくてはならない。」これは究極的な[最も外なる]天界を意味していることは『住居の庭』の意義から明白であり、それは天界の外なるものであり、かくて究極的な天界である。なぜなら三つの天界が―最も内なる天界、中間の天界、最も外なる天界が在り、最も内なる天界は証しの箱がおかれていた住居の最も内なる部分により表象され、中間の天界はベール[垂れ幕]の外側の住居により表象され、最も外なる天界は今取扱われている庭により表象されているからである。この天界が『庭』と呼ばれていることは、その中には信仰の善の中にはいるものの、未だ隣人に対する仁慈の善の中にいない者たちがおり、仁慈の善の中にいる者たちは中間の天界にいるためである。『庭』と呼ばれた最も外なる天界にいる者たちは『天使的な霊』と呼ばれ、中間の天界にいる者たちは『霊的な天使』と呼ばれているが、しかし最も内なる天界にいる者たちは『天的な天使』と呼ばれているのである。

 

 

[]さらに最も外なる天界の善である信仰の善そのものは庭である、なぜならそれを通って人間は中間の天界の善である隣人に対する仁慈へ導入されるからである。人間のもとに在る善がその者の天界を作っており、その天界はその善のあるがままのものであることを知られたい。秩序をもって続いている三つの善が存在している、すなわち、信仰の善と隣人に対する仁慈の善と主に対する愛の善が存在しているのである。今し方言ったように、信仰の善は最も外なる、または最初の天界を作り、隣人に対する仁慈の善は中間の、または第二の天界を作り、主に対する愛の善は最も内なる、または第三の天界を作っているのである。

 

 

 

[]この諸天界の実情をさらによく明らかにするため少しく述べてみよう。諸天界は二つの王国、すなわち天的な王国と霊的な王国とに区別されており、この王国の各々の中には内なるものと外なるものとが存在している。天的な王国の内なるものの中には主に対する愛の善の中にいる者がおり、その外なるものの中には相互愛の善の中にいる者がいるが、しかし霊的な王国の内なるものの中には隣人に対する仁慈の善の中にいる者たちがおり、その外なるものの中には信仰の善の中にいる者たちがいるのである(9680番を参照)。その二つの王国の外なるものが最も外なる、または第一の天界と呼ばれるものであり、庭により表象されたのである。神殿の周囲の庭が二重になっていたことはこうした理由からであり、外の庭は霊的な王国の外なるものの中にいる者たちを意味し、内の庭は天的な王国の外なるものの中にいる者たちを意味しているのである。