生ぬるい
黙示録3・15−16
あなたは、冷たくもなく熱くもない。むしろ、冷たいか熱いか、どちらかであってほしい。熱くも冷たくもなく、なまぬるいので、わたしはあなたを口から吐き出そうとしている。
マリア・ヴァルトルタ「手記」抜粋/天使館/P128
精製する蒸留酒の重い部分は底に沈み、正味の部分は表面に浮く。このようなことが世紀の流れのうちに人間にも起きた。肉と血にとどまることを欲した人々はますます低いほうに落ち、一方わたしの群れの貴族階級ともいうべき人々は、霊において生きることを欲し、ますます霊的になった。この二つの群れのあいだに名前のない生ぬるい人々がいる。この大衆のあいだに二つの対立する動きがある。一部は、不幸にもこのほうが多いのだが、ますますサタンを吸収する人々がいて、彼らは動物以下のレヴェルに堕ち、もう一部には、数は少ないのだが、ますますキリストを吸収し、二十世紀このかた沈黙することのないキリストの言葉を糧とし、それによってますます聖霊に対する理解を深めている人々がいる。
トマス・ア・ケンピス/キリストに倣いて/1・11・2
私たちはわずかひとつの悪にすら、みごとに打ち勝ったことなどめったにないし、日毎に進歩しようという熱心もない。それゆえいつまでも冷淡で生ぬるいままなのである。