もし人類が善の状態に生きるなら病気にも

かかりはしないで他生に移って行く

 

 

 

<病気について>

霊界日記4592

 

 人間における病気は凡て今し方記したもの以外の源泉からは発していないで、非常に多くのものはいくたの欲念から、例えば、色々な悪徳の過度の放縦から、その多くのものから、同じく好色の行為の種々の身体の歓喜から、また将来にかかわる心労からのみ発しているのである。こうしたものが凡ゆる病気の真の原因である。死そのものもまた罪の理由以外のいかような源泉からも発してはいない。そうしたものが血液を腐敗させてしまうのであり、すなわち、血液が腐敗すると、そうしたものはその非常に小さな器官そのものを妨害し、ふさいでしまい、そのため病気が勃発するのである。ここから病気は地獄から発しているそのスフィアに相応している。もし人類が善の状態に生きたなら、そのときは人間は衰弱して、老年の極度の弱い状態にも達し、身体がもはや内なる人に仕えることができなくなると、その人間は、病気にもかかりはしないで、その地的な身体から他生へ移って行くのである。