右手

 

 

 

 

 

天界の秘義9133

 

「かれの手の中に」は何であれかれに属したものを意味していることは「手」により力が意味され、何であれ、たれかの力の中に在るものはその者に属しているためである。従って「手」により、とくに右手によりその人間自身が意味されている。この凡てから「父の右手に座ること」が主について言われているとき、それにより意味されていることは、父における凡てのものであり、かくて父御自身であることを認めることができよう―そのことは父の中に、父は主の中に在ることと同じであり、主のものは凡て父のものであり、父のものは凡て主のものであることと同じであり、そのことは主がヨハネ14・8−11、17・10、11に教えられているのである。