目つき

 

 

天界の秘義4292[4]

 

 内なるものは表象されるものであり、外なるものは表象するものであることは前に示したところであるが、そのことは人間自身からも同じように認めることができよう。人間の言葉はかれの思考を表象しており、行為はかれの意志を表象している。言葉と行為とは人間の外なるものであり、思考と意志とはかれの内なるものである。さらに、人間の顔そのものは、その移り変わる目つきによって、かれの思考のみでなく意志をも表象している。顔はその目つきにより表象していることはたれにでも知られている、なぜなら誠実な者のもとではその内的な状態はその顔の目つきから認められることができるからである。約言すると、身体の凡ゆるものは精神と心のものであるものを表象しているのである。