休息

 

 

 

ルイザ・ピッカレータ/被造界の中の神の王国/3巻P104

 

 私は自身の外にいる自分に気づきましたが、夜でしたので、全ての宇宙、自然界のすべての秩序、星がちりばめられた空、夜の沈黙、そしてそれらのすべてが一つの意味を有しているのを見ました。このような光景を眺めていますと、我らの主が言葉を口にされて次のように言われるのが分かりました。

 

「今、全ての自然界が休息へと招いているが、まことの休息とは何であろうか? それは内的休息、神ではないことすべての沈黙である。太陽のように目を眩ませることのないやわらかな星の光りのまたたき、眠り、人間や自然界全ての沈黙を見てみなさい。動物までが黙って、生きることの疲れを休めるために一つの場所、一つの穴ぐらを捜す。もしこのようなことが身体のために必要だとしたら、霊魂にとってそれはもっと必要となる。神がまします自身の中心部の中で休むことが必要である。身体が穏やかに眠りに入るために外的な静けさを必要とするように、神のうちに休むためにも、内的な沈黙が必要である。

 ところで、この内的沈黙とはなんであろうか? それは自己の熱情を黙らせること、それにブレーキをかけること、つまり欲望、心の傾き、愛着など、神を呼ぶことがないすべての事柄に沈黙を強制することである。人はどうしたらそこまで到達できるだろうか? そのためには、人は自然的な自己の在り方をなくして、創造される前には何ものでもなかったときのように、自分自身を無とするまでに減少させなければならない。人間が自分の存在を無にまで減少させたとき、彼は自分を神のうちに見いだすであろう。