空間・形・方角

1.       大きくする

2.       高い

 

 

 

 

 

1.大きくする

 

天界の秘義1101

 

「神がヤペテを大きくしてくださいますように。」(創世記9・27)。

 

は、この教会が明るくされることを意味している。文字の意義では「大きくすること」は境界を拡げることであるが、内意では明るくされることである。なぜなら明るくされることはいわば知恵と理知の境界を大きくすることであるから。例えばイザヤ書には―

 

あなたの天幕の場所を大きくせよ、かれらにあなたの住居の帳をはらせよ(54・2)。

 

これは霊的な事柄で明るくされることを意味している。外なる教会の人間は信仰の諸真理と諸善とを教えられるとき、『大きくされる』のであって、かれは仁慈の中にいるため、そのことによりますます確認を与えられ、さらに、かれは教えられるに応じて、ますますかれの知的な部分の雲が―すなわち仁慈と良心が宿っているかの知的な部分の雲が消散するのである。

 

 

2.高い

 

天界の秘義1735

 

「いとも高い神が祝福されますように[ほめたたえられますように]」(創世記14・20)。これは主の内なる人を意味していることは内なる人についてすぐ前に言われたことから明白である。古代教会では、『高いもの』は内なるものを表象し、それでそのことを意味し、かくて『いとも高い者』は最も内なるものを意味したという理由からエホバは『いとも高い』神と呼ばれたもうたのである。そこから古代教会の礼拝は高いところに、山に、岡に行われたのである。最も内なるものもまた外的なものと最も外なるものに対しては、最高のものが低いものと最低のものとに持っている同じ関係を持っているのである。もっとも高いものは、または最も内なるものは愛の天的なものであり、または愛そのものである。

 

 

 

霊界日記6056

 

こうした特殊なことはその原因を主として、方位から得ており、また或る方位に、他の方位よりも住まおうとする性向から得ているのである。また、各々の者はことごとくその室におけるその者自身の場所を知っており、その場所は彼の気質に和合〔一致〕しているのである。彼は室に入ると、たちまち、そこへ進んで行き、もし他の者がその場所に現れるなら、そこから去るのである。教会においても同じである。このことはこうした個々のことにおいても起っている、なぜなら諸天界では最大の形と最小の形さえもが類似しており、それで単一の細々としたものの中にも天界の映像が存在している〔天界が映し出されている〕からである。