天界の秘義5050

 

 前章の終わりに(4931−4953番)巨大人または天界の中でたれが手、腕、足の領域に属しているかは経験から示されたが、今度は、腰が、また腰に密着して、生殖器官と呼ばれている器官が相応しているところの、天界または巨大人の中の社会はいかようなものであるかを示そう。全般的に、腰と腰に密着している器官とは純粋な結婚愛に相応しており、従ってこの愛の中にいる者たちがいる社会に相応していることを知られたい。これらの社会の中にいる者たちは他の者にもまさって天的なものであり、他の者にもまさって平安の歓喜の中にいるのである。

 

 

天界の秘義5051

 

 穏やかな夢のうちに私は若干の木が木製の容器の中に植えられていて、その中の一本は高いが、他の一本は低く、二本は小さいのを見た。その低い木は私を非常に喜ばせたが、その間、名状し難い非常に快い安らかさを心に覚えた。眠りから覚めると私はその夢を見せてくれた者たちと語り合った。彼らは天使的な霊たちであり(1977、1979番)、私の見たものにより意味していることを私に話した、即ち、それは婚姻愛〔結婚愛〕であり、高い木は夫を、低い木は妻を、その二つの小さな木は子供たちを意味したのである。彼らは更に、私が心に覚えたその愉しい安らかさは純粋は結婚愛に生きた者たちが他生ではいかに楽しい平安を得るかを示していると告げた。彼らは更に、ひざの真上のももの領域に属している者たちはこのような者であり、それよりも更に愉しい状態にいる者たちは腰の領域に属していると付け加えた。またこの領域は足を通して足の裏のかかとに交流していることも示された。それがそうであることは、ももの中のあの大きな信経から明らかであり、その神経はその分脈を腰を経て(婚姻愛の器官である)生殖器に送っているのみでなく、足を経て足の裏とかかとにも送っているのである。その時また、ヤコブが天使と組打ちをした時、関節のはずれたももの窪みと神経により聖言に意味されていることも明らかにされたのである(創世記32・25、31、32、4280、4281、4314−4317番を参照)。