声の調子
神の摂理194
人間の声もまたその情愛に相応しており、それは常に或る特質を持っているため、話す者の愛の情愛はその声の調子から知られ、その思考は声の変化、即ち、その言葉から知られている。これが賢明な天使たちは、単に人間の声の調子のみから、その人間の生命を支配する愛を、そこから生まれている或る諸々の情愛とともに認める理由である。
真の基督教365
例えば、人間の言葉は単なる音としてのみ聞かれるが、天使らはそれを聞く時、その中にその人の愛の凡ゆる情を認め、その性質の如何なるものであるかを語ることが出来、実際何人でも人間の語調の中に軽蔑、皮肉、憎悪、愛、慈愛、喜び、或はその他の情愛が含まれているか否かを知ることが出来るのである。
霊界日記6110(43)
音声の中何が淫欲のものであり、何が音声から発しているか。世では人間は音声の中に在るものをほとんど知りはしないが、天使たちは完全に知っている。
霊界日記6110(54)
かれらは、愛から考えるとき・・・・単に手を、唇を触れるのみでいくたの歓喜と快楽とを享受する。かれらはその触れている、また共になっている状態を精妙に知覚する。こうしたことは情愛と思考との歓喜から、そうしたものの連結の歓喜から生まれており、その知覚はその連結が内的なものとなっているに応じて益々精妙なものとなっている。男性と女性との連結からこうした歓喜が在ることは善と真理との連結からそうしたものが存在するためである。外なる感覚、例えば、視覚の、聴覚の、臭覚の、とくに呼吸の連結には、さらに多くの歓喜が存在しており、その中には無数のものが隠れており、それらはとくに言葉の音声そのものの中に隠れているのである。