天界の秘義431

『傷』と『打傷』により健やかさがもはや無いことが、すなわち『傷』により信仰が荒れすさんだことが、『打傷』により仁慈の荒廃したことが意味されていることは『傷』は『男』に『打傷』は『小さい者』に述べられているという事実により明白である。信仰が荒れすさんでしまったことと仁慈が荒廃してしまったことがイザヤ書に同じ言葉で記されている―

 

 足のうらから頭までさえも健やかなところはない、傷と打傷と新しいはれもののみである。それは押し出されないし、包帯もされないし、油で和らげられもしない(1・6)。

 

この記事で『傷』は荒れすさんだ信仰につき、『打傷』は荒廃した仁慈につき述べられ、『はれもの』はその二つのものについて述べられている。