天界の秘義1326

 

[6]こうした人物は真理の光を持たないで、全的な暗黒をもっていることは、すなわち、かれらは信仰の真理をもっていないことはエレミヤ記に記されている―

 

  エホバがバビロンにむかって、カルデヤ人の地にむかって語られた御言葉。北からかれの上に一つの国民がのぼってきて、その地を荒れすさばせ、一人としてその中に住む者はないであろう、人から獣に至るまでもかれらは引き裂かれてうごき、去ってしまうであろう(50・1、3)。

 

 『北』は暗闇を、または真理が皆無であることを意味し、『人もおらず、獣もいない』ことは善が皆無であることを意味している。(更に下記の28節のバベルについて参照されたい、そこにはカルデヤ人がとり扱われているのである)。

 

 

天界の秘義1605

 

「北の方を、南の方を、東の方を、西の方を」。これは宇宙にいる限りのあらゆる人間を意味していることは、これらの方位の意義から明白である。聖言では、『北』、『南』、『東』、『西』は各々それ自身の意義を持っている。『北』は教会の外にいる者たちを、すなわち、信仰の諸真理については暗黒の中にいる者たちを、すなわち、知識については光の中にいる者たちを意味しており、同じく光そのものを意味している。『東』は以前生きていた者たちを意味しており、また前に示したように、天的な愛を意味している。しかし『西』はこれから来ることになっている者たちを意味し、同じく愛の中にいない者たちを意味している。これらの言葉の特別な意義は内意における(前後の)関連から認められる。しかしここのように、『北、南、東、西』と、それらがすべて言われると、それらは現在生きている全世界の者すべてを、また今までにいた者たちを、これから来ることになっている者たちを意味しており、また愛と信仰とに関わる人類の状態を意味している。

 

 

 

天界の秘義3708

 

「北」の意義は未だ明確でない状態にある真理

 

 

同3708(8)

 

「北」は真理を知らないものの、善の生命の中にいる者たちを意味している。

 

「北の地」は真理を知らないために、善を知らないことを意味。

 

 

同3708(11)

 

「北の地」は善と真理については無知であるが、善の生命の中にいる者たちを意義しており、この生命の中に正しい異邦人たちがいて、かれらの間に新しい教会が建てられつつあるとき、神の霊は「憩う[休む]」と言われている。