金銭
1.マリア・ワルトルタ
2.マザー・テレサ
3.ルイザ・ピッカレータ
4.ヴァッスーラ
5.スウェーデンボルグ
1.マリア・ワルトルタ
マリア・ワルトルタ/受難の前日/P13
やっとこぶしを開き、ユダがつかんでいた金袋を奪い取って床に投げ捨て、金貨を踏みつけ、抑え難い怒りのうなりを上げる。
「去れ! サタンの芥よ! 呪いの黄金! 地獄のごみの蛇の毒、去れ!」
マリア・ヴァルトルタ/私に啓示された福音/9卷下P135/596・17
富んでいる人には、富を寛大に放出させなさい。サタンが人に求めさせる卑しい金は、世界の不幸の九割の原因ですが、愛によって差し出されるならば、天の不滅の宝になるのですから。
2.マザー・テレサ
マザー・テレサ/愛と祈りのことば/PHP文庫/P141
私の恐れているものは、ただ一つ。お金です。
お金への執着、金銭欲こそは、ユダをしてイエスを裏切らせる動機となったのです。
マザー・テレサ/愛と祈りのことば/PHP文庫/P142
執着心から、捨てられないものの何と多いことでしょう。
すべてをイエスに差し出すためには、所有物は少ない方がよいのです。
マザー・テレサ/愛と祈りのことば/PHP文庫/P143
男女を問わず、自分のお金をいかに貯めるかで悩んでいる人々は、真の貧者です。もし自分の手許にあるお金を他人に与えようとするなら、その時、その人は富者、真の意味で豊かな人となれるのです。
3.ルイザ・ピッカレータ
ルイザ・ピッカレータ/被造界の中の神の王国/1巻P71
わたしの娘よ、あなたが見たように、彼らがわたしにしたことの全ては、人間たちの大部分が絶えずわたしに与える全ての侮辱に比べたら、本当になんでもないのです。人間の盲目性は人間を地上のことにすっかり巻き込み、それはわたしにたいしてのみでなく、自分たち自身にたいしても情け容赦ない、冷酷な生き物に成り下がらせてしまいました。彼らは金を捜すのにすっかりとらわれ、全ての超自然的の真実を否定してしまいました。しかしこの探索によって彼らはあらゆる汚れの泥沼に投げこまれ、自分の永遠の運命を完全に軽蔑するまでにおちいってしまいました。ああ娘よ、誰が偽の享楽家たちの世界にますますひろがる恐ろしい忘恩の洪水に防壁をおいてくれるでしょうか? わたしが彼らのために血の値を払ったというのに、いったい誰が、この世の悪臭に埋もれて生きる多くの人びとに同情してくれるでしょうか? ああ、あなたはわたしといっしょに祈るために来て下さい。多くの盲目の人びとが御父に与える侮辱を泣き、償うために。彼らはこの世のことに関することなら全てを見ることができるのに、わたしの多くの恵みにたいしてはそれを軽蔑し、足げにする頭と心しか持っていないのです。彼らの益のためにわたしがしたこと全ては、まるで汚いどろ土であるかのように、その汚れた足の下に踏みにじるのです。ああ、少なくともあなたは全て地上的な物事の上に自分を置き、わたしの属さないことは軽蔑し、回避しなさい。ますます天に関することを愛しなさい。ですからもう家族から与えられる反対に驚かないように。わたしがもっとずっと忌まわしい反対に苦しみむのを見た今、あなたはわたしに絶え間なく浴びせられる多くの侮辱への償いと、わたしの名誉のことだけを考えるようにしてごらんなさい。そして失われる多くの霊魂のことについて考えてください。ああ、心を張り裂くようなこれほどの苦しみの中でわたしを独りにしないで下さい!けれどもこれから間もなく、あなたがこうむるはずの全ての苦しみに比べたら、今の苦しみなどはなんでもないと思いなさい。わたしの人生の軌跡をあなたはなぞりたいと、多分何回かくり返して言いませんでしたか? しかし、なんとまだあなたはわたしに似ていないことでしょう。でも勇気を出して何も恐れないで下さい。そうすればきっと、あなたはわたしを助けるひとつの方法に達することができるでしょう。
ルイザ・ピッカレータ/被造界の中の神の王国/2巻P38
「魂が愛情からばかりでなく事実としてすべてのものから離れてゆくのなら、私は喜ぶ。物から離れてゆくほどに私は光をまとわせるので、魂は水晶のようになり、そうなれば、太陽光は何ものにもさえぎられることなく透過してゆき、建物や他の物質も貫いてゆく。人びとは精神的なものばかりか、肉体的な欲望についても、脱ぎすてるどころか、さらに厚着を重ねていく。すべてのものから離れてゆく魂を、私は特別扱いする準備があるというのに。私の意図は、すべてをベールのように包む。すると、無一物なのに一切を所有していることになる」。
このあと私たちは聴罪司祭を離れると、多くの修道者たちが利益目的に働いているのに出会いました。そこでイエズスは言った。
「ああ、災いだ。金のために働く者に災いを。お前たちはすでにこの世で報われてしまっているから。」
4.ヴァッスーラ
ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/4巻P222
‘90・8・5−29の続き ― 十戒 ― ロードス島にて
彼らは金銭という偶像を拝む者たちです・・・
ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/10巻P162
‘00・・・(日付を思い出せません)
我が心のうちには一切の 幸せへと導く小道がある。 希望という宝を見いだすなら 自分の笑い声が全身にさざ波のように広がるのが聞こえてこよう、その笑い声を聞いて 天はこぞって歓ぶ もはやあなたの眼差しはこの世の汚れた富には注がれず 天の麗しさをまとった王の上に注がれるであろうから。 そう、かつては偶像とした銀や金を、不浄と見なすようになる。 そのとき、あなたの希望 護り手でもある聖霊があなたのうちにしっかりと住まい あなたも聖霊のうちに住まうがゆえ あなたを囚人としていた大蛇は二度と決してあなたのうちに巣喰うことはない。 気がつくとあなたは 歓びの叫びをあげている、永久に及ぶ歓びが その顔に刻まれて。 歓びと楽しみがあなたにつき従い 悲しみと嘆きは終わりを告げる。そう希望という宝は 霊を慰め励ます。
5.スウェーデンボルグ
三つの支配している愛が、即ち、自己への愛、世への愛、地への愛が在ることについて。
霊界日記2910
私は霊たちと以下の意味のことを話した、即ち、三つの支配的な愛が在り、そこから他の凡ての愛はそれを源泉として発生しており、かくてそこから凡ゆる欲念と悪と誤謬とが起っており、即ち、自己への愛と世への愛と最後に地への愛が在り、地への愛は金銭を何らの目的もなしに、単に金銭のためにのみ求める愛であり、それは最も卑賤なものである。1748年[60歳]8月24日。