火星の霊たち

 

 

 

 

 

 

 

 

火星の霊たち

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火星の霊たちはこの太陽系のいくたの地球から来ている凡ての者の中でも最良な者にぞくしている、なぜならかれらの大半は天的な人間であって、この地球の最古代教会にぞくしていた者たちに似ていなくはないからである(かれらについては前の1114−1125番、その他を参照されたい)。かれらの特質が表象されるときは、かれらは顔を天界に、身体を霊たちの世界において表象され、かれらの中で天使である者は、顔を主に向け、身体を天界において、表象されるのである。

 

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かれらは他の霊たち以上に私たちの主を承認し、また崇めており、主はただ一人の神であられ、主は天界も宇宙も支配され、善はことごとく主から発していると言っている。かれらは、自分たちを導かれるのは主であられ、主もまた再三かれらの地球でかれらに現れられると言いもしたのである。主は天界も宇宙も支配されていることは、マタイ伝の(以下の)主の御言葉からこの地球の基督教徒にもまた知られている真理である―

 

天と地の一切の権能はわたしに与えられている(マタイ28・18)。

しかしかれらは火星から来ている者たちのようにはそれを信じてはいない。

 

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かつて主の御名がとなえられたとき、その霊たちは名状しがたいほどにも心の奥底から自分を卑下しつくすのをわたしは認めた、なぜならかれらはその卑下のあまりに自分は自分自身では地獄におり、それで聖い方そのものであられる主を見上げるに全く価しないものであると考えたからである。かれらは信仰からこうした思いの中にいわばわが身自身を忘れるほどにも深く沈みこんで、主がかれらを引き上げられ、かくてかれらをいわば地獄から引き出されるまでは、ひざまづいていたのである。かれらはこのようにして卑下(の状態)から現れ出ると、善と愛とに、またそこから心の喜びに満ち溢れるのである。かれらは自分自身をこのように卑下するときは、顔を主に向けはしないのである、なぜならかれらは敢えてそのときはそうしたことを為そうとはしないで、顔をそむけてしまうからである。わたしの周りにいた霊たちは、自分たちはこうした卑下は決して見たことはないと言った。