地獄から流入を通して有毒な物が

地上に生み出されている

 

1.スウェーデンボルグ

2.ヴァッスーラ

 

1.スウェーデンボルグ

 

神の愛と知恵339

 

 地獄には悪い用である凡ての物が見られることができる(それらを列挙してある直ぐ前の338を参照されよ)。これらはへび、さそり、おろち、わに、とら、おおかみ、きつね、ぶた、色々なふくろ、こうもり、ねずみ、はつかねずみ、かえる、いなご、くも、多くの種類の昆虫のような凡ゆる種類の野生の動物であり、また毒にんじんとアコニットであり、植物と土の凡ゆる種類の毒であり、人間に有害な、致命的な凡ての物である。このような物は地上と地中のそのような物と寸分たがわず地獄に現われている。それらはそこに現われると言われるが、しかし地上のようにそこに在るのではない、なぜならそれらは彼らの悪い愛から群がり出てくる諸々の欲念の単なる相応であって、他の者の前にそれ自らをこうした形を以て現わしているからである。地獄にはこのような物が在るため、地獄は死体、糞、尿、腐敗物の悪臭に満ち、これをそこの悪魔的な霊は、動物が悪臭を歓ぶように、歓んでいる。このことから、自然界のその類似の物はその起原を主から得ておらず、始めから創造されたのでもなく、また自然からその太陽を通して発してもおらず、[全く]地獄から発していることを認めることができよう。それらは自然からその太陽を通して発しないことは明らかである、何故なら霊的なものが自然的なものに流れ入るのであって、その反対は行われないからである。そして地獄は主から発しておらず、それ故地獄に住む者の諸々の悪に相応した地獄の物は一つとして主から発していないため、それらは主から発していないことは明らかである。

 

 

神の愛と知恵340

 

 地獄から発する悪そのものを人間に流れ入らせている許しの法則そのものによって、地獄から流入を通して有毒な物が地上に生み出されている。この法則は「神の摂理についての天使の知恵」に示されるであろう。

 

 

 

神の愛と知恵341

 

「悪い用であるそれらの物は、何処でもそれに相応した物が在る所には、地獄からの流入の働きにより生まれている」。

 

(中略)それ故それらの地獄はそれに応じて名をつけられ、或るものは死体地獄、或るものは糞地獄、或るものは尿地獄と呼ばれている。

 

 

神の愛と知恵343

 

 前述の地獄は地中のこのような物と連絡しているのみでなく、連結していることは以下のことから結論することができよう、すなわち、地獄は人間から隔たっていないで、人間の周囲に在り、実に悪い者の中に在って、引いては地に隣接している、何故なら人間は、その情愛と欲念と、そこから生まれる思考の方面では、またこれらのものから発して、善いまたは悪い用となっているその行動の方面では、天界の天使かまたは地獄の霊か、その何れかの最中にいるからであり、そして地上に存在するような物もまた天界と地獄に存在するため、そこから発する流入は、条件がそなわると、直接このような物を生み出すことが生まれてくる。天界であれ、地獄であれ、霊界に現われる物は凡て、事実情愛または欲念に相応したものである、何故ならそれらは情愛または欲念に応じてそこに形をとり、従ってそれ自身においては霊的なものである情愛または欲念が、地の同質の、またはそれに相応したものに会うとき、霊魂を提供する霊的なものと身体を提供する物質的なものとが現われるのである。さらに霊的な凡ての物の中にはそれ自身を身体に着けようとする努力が存在している。霊界は空間の中に存在しないで、それに相応した情愛の在る所に在るため、地獄は人間の周囲に在り、それ故地に近接している。

 

 

 

神の愛と知恵345

 

地上の有害な物は人間から発し、引いては地獄から発していることは、聖言に記されているように、カナンの地の状態により示すことができよう。すなわち、イスラエルの子孫が誡命に従って生活した時、地はその作物を増し、羊と牛も同じようにその仔を増したのであるが、彼らが誡命にそむいた生活をしたとき、地は不毛となり、記事に従えば、呪われ、作物の代りに、いばらとおどろがはえ、羊と牛は早産し、野獣に襲われたのである。エジプトのいなご、かえる、しらみからも同じことを推論することができよう。

 

 

2.ヴァッスーラ

 

ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/3巻P45

‘88・10・5

 

この時代は新たなソドムとゴモラを 自分たちのさ中に造ってしまったのだから。 彼らは今降りかかっている災難が 私からのものだと信じるほどになった、悪を引きつけるのは悪であり 自分で支払った報いを今受けているとは 決して理解せずに。

 

 

ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/4巻P158

 

 聖母:

 時がせまっていながら 多くの者たちはいまだに気づかないで 深い眠りにひたっています。 日がなくなり私の心は今日の若者たちを天上から見ていて 深い悲しみに沈んでいます。 愛が欠けています・・・けれど彼らは愛と出遭ったこともないのです、彼らの多くは 母親に与えるものがなかったため そのぬくもりや愛情さえ受けたことがありません。世は冷たくなってしまいました、氷のように、そして両親は互いに歯向かい、子どもは愛情の不足から両親に歯向かいます。 

子どもが愛を乞うても母親はそれを拒んでしまいます。世には愛の心がありません、憎しみ、貪欲と自己本位が 地球全体をその中核まで支配しているため 深い暗やみの中にあるのです。 

この暗い世の中の罪 そして聖櫃そのものの中に浸透していった背教、こうした恐ろしい光景に身震いしています、災難、飢饉、不幸、戦争や疫病、このすべてはあなた方が引き寄せたものです。地上から来るすべては地上に戻ります。地上は自らを破壊しているのです そして多くの人はそう信じがちですが このすべての災いのもとは 神ではないのです。 神は義なる方で 慈しみに満ちておられます、けれど悪が悪を引き寄せるのです。 

一所懸命祈りなさい、あなたの時代の改心と救いのために 心から祈りなさい。私の子どもたちよ、あなた方の祈りが必要です、祈ってください それを神に捧げましょう。 どこへ行こうと 必ず一緒にいます。私の子どもたちであるあなた方を、決して離れません。 皆に祝福を与えます。