以心伝心

 

 

 

天界の秘義5597

 

「で、かれらは言った、その男の人はわたしたちにたずねにたずねました」。これはそれが自然的なものにおけるいくたの事柄を明らかに認識したことを意味していることは以下から明白である、すなわち、『たずねること』の意義は他の者の考えを認識することであり(このことについては以下に述べよう)、ここに『わたしたち』により意味されているヤコブの十人の息子たちの表象は自然的なものの中に在るところの教会のいくたのものである(5403、5419、5427、5458、5512番を参照)。『たずねること』により他の者の考えを認識することが意味されていることは、天界では凡ゆる思考が伝達されるため、何人も他の者にその考えていることを尋ねる必要がないためである。ここから『たずねること』は他の者の考えを認識することを意味している、なぜなら地上における事柄の性質は内意では天界におけるその性質であるからである。

 

 

天界の秘義5601

 

「で、わたしたちはこれらの言葉の口に従ってかれに話しました」。これはかれがそれらを(かれに)順応して[適合して]認識したことを意味していることは以下から明白である、すなわち、『話すこと』の意義は認識することであり(3608番を参照)―なぜなら霊界ではまたは天界では、凡ゆる思考は伝達されるため、かれらは自分の考えていることを話す必要はなく(5597番)、それで霊的な意味では『話すこと』は認識することを意味するからである―『これらの言葉に従って』の意義は、順応して[合致して、適合して]、である、なぜならそれはかれが認識しようと欲した事柄であるからである。