真の基督教324

 

人を欺こうとして、または故意に虚偽を語り、しかもこれを霊的な情愛に似せた語調をもって語る者。

 

特にその虚偽に聖言から来る真理を混入させてこれを虚偽化するならば古代人たちによって妖術者と呼ばれ、また時折(黙示録の啓示462)怪蛇、善意を知るの木の蛇と呼ばれた。このような虚偽を語り、また人を欺く者は丁重な親しい態度で敵と話しを交わしてはいるものの、背後に短剣を隠し、相手を突き刺して死に至らしめる者共に、あるいは剣に毒を塗って敵を攻撃する者に、あるいは水に毒人参を、菓子に毒を混ぜる者に譬えることが出来よう。

 

 

 

ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/5巻P63

‘91・1・24

 

そばにいなさい、ヒョウ(**)がすぐそばにひそんでいる、私のそばにいて絶え間なく祈りつづけ:計り知れないほど多くの祈りを捧げなさい ♡

 

 

 

インドの聖者 スンダル・シングP43

<信じがたい光景―豹も犬のように>

  数年にわたって英国YMCA幹事を務めたショーラン・シンガ氏は、当時の奇妙な出来事について書いている。

「ある晩のことです。みんなが床に就く直前、谷間で明かりが動いているのに気づきました。男たちが豹を追いかけているのだろう、とサドゥはわたしに説明しました・・・

真夜中をかなりすぎて、部屋の中に動きがあって目覚めました。サドゥがベッドから起き上がり、扉に向かっていました。家の外にある木の階段の上で、その扉は開いています。木の軋む音から、彼が段を降りているのは明らかでした。サドゥが夜中に何時間も祈ることを知っていたわたしは、さして驚きもしませんでした。しかし三十分ほどすぎても帰って来ないので、不安になりました。谷間の豹のことを考えて、心配になったのです。

そこでベッドから出て、化粧室へ行き、窓から森のほうを覗いてみました。家から数メートル離れたところで、サドゥが深い谷を見下ろすように座っているのが見えました。それはとても美しい夜でした。星は明るく輝き、風がそよそよと木々の葉を揺らしています。じっと動かないサドゥの姿を、わたしはしばらく見ていました。

 そのとき、彼の右側に何かが動いているのに気づいたのです。動物が一匹、彼のほうへ向かっています。近くまで来ると、それが豹だとわかりました。わたしは恐怖で息が詰まり、窓辺で身じろぎもせず、ひとを呼ぶこともできずに立ち尽くしていました。ちょうどそのとき、サドゥは動物のほうへ顔を向け、手を伸ばしたのです。すると豹はまるで犬のように寝そべり、頭を差し出して撫でてもらおうとしました。

 それは奇妙な、信じがたい光景で、どうしても忘れることができません。その後しばらくすると、サドゥは部屋へ戻ってきて、すぐ眠ってしまいました。しかしわたしは、この男に猛獣を手なづけるこのような力をもたらしたのは何なのかと、横たわったまま考えていました。」