1.舟

2.オールの舟

3.壮麗な舟

4.サンダー・シング

 

1.舟

 

黙示録講解514イ

 

『舟』の意義は真理と善とにかかわるいくたの知識であり、また教義的なものである。『舟』がこうした意義をもっているのは舟は交易のために海の上をわたって富を運び、『富』は聖言の中では真理と善とにかかわるいくたの知識であり、それはまた教義的なものであるためである。

 

『舟』は、狭い意味では、品物を積みこんでいる容器であるものとして、聖言と聖言から発している教義を意味しているのは、聖言とそこから発している教義とは、舟が富を積みこんでいるように、真理と善とにかかわる知識を中に包含しているためであり、主として舟により行われる売買[交易]は自分自身のために知識を得、それを他の者に伝達することを意味している。しかし容器よりはむしろその内容のものが意味されているときは、『舟』は聖言から、また聖言から得られる教義から発した知識を意味しているのである。

 

2.オールの舟

 

イザヤ33・21

 

黙示録講解514ハ

 

・・・自分自身のものから発した理知

それが人間によりオールを用いて動かされるため

 

 

3.壮麗な舟

 

黙示録講解514ハ

 

・・・自分自身のものから発した知恵

人間はその知恵のために高慢になり、誇るためである

 

 

4.サンダー・シング

 

 

徳間書店/林陽訳/サンダー・シング/聖なる導きインド永遠の書/P220

 

7.船は水に浮かんでいて当然だが、水が船に流れ込んでくれば、危険である。同じく、人間がこの世界におかれているのは自他ともに相応しいことである。彼は浮かんでいることによって他を助け生命の安息所へ連れていくことができる。しかし、この世のことが心に流れ入ってくれば、死と破滅を意味する。そのように、祈る人は神の宮となるべく造られた心を、神のためにとっておくのだ。こうして、この世においても来るべき世においても平和と安全の中に留まる。

 

 

 

サンダー・シング/聖なる導きインド永遠の書P220/神との対話

 

8.人はみな、水がなければ生きてはいけないことを知っているが、水に沈めば窒息して死ななければならない。水を利用し飲む必要はあっても、水に落ちて沈んではならないのである。そこで、世俗生活を送るにも慎重さが必要である。まったく世俗生活での出来事に対処しないでいると、生きることが困難になるばかりか不可能になってしまう。人が世俗生活での出来事を霊的生活に生かすという目的のために、神は世界をお造りになったのだが、この世に呑まれてはならないのだ。そうなれば、祈りの呼吸は停止し、霊的に滅びるより他にない。

 

 

徳間書店/林陽訳/サンダー・シング/聖なる導きインド永遠の書/P220

 

 

 

 

 

 

サンダー・シング/聖なる導きインド永遠の書/P361

 

 神は、世にありながら世のものならぬようわたしたちに求めておられますが、それはわたしたちがこの世にあって、自分も人をも救えるためです。船の場所は水の中にありますが、水は船の中にあってはなりません。浸水すれば、船をも乗員をも沈めてしまうことになる。同じように、クリスチャンは世の中にあっても、世が彼らの中にあってはならないのです。この方法によってのみ、彼らも彼らとともにいる者も、天の目的地へと安全に船出することができるのです。

 そこで、祈りの時間がもてなくなるほどに、仕事に取り込まれないようにした方がよろしい。世と世への愛着に心奪われ、打ち負かされたりせず、むしろ打ち勝てるために世から超然としているべきです。わたしたちは不完全なため、思いと行いも不完全ですが、くじかれてはなりません。未来における完成を約束する種子を手にしているからです。わたしたちを神の子の地位にまで高めてくださった神が、正しいときにわたしたちを完全にしてくださいます。

 

 

マリア・ヴァルトルタ「手記」/天使館/P52

 

 厳しい書取りだ。わたしの小さなヨハネのことを思うと、わたしの胸も痛む。しかしわたしは愛撫で勇気づける。その愛撫とは、すべての人が貴女を見捨てたとしても、わたしは貴女のそばにとどまるということだ。すべての人が貴女を忘れ去っても、わたしは貴女を憶えている。すべての人が貴女を憎むとしても、わたしは貴女を愛してやまないだろう。必要とあれば精神的にはもちろん物質的にも、体力を与えることによって、どれほどわたしが貴女を助けるかを見ただろう?貴女はわたしの手のなかの、愛すべき道具なのだ。恐れてはならない。

 貴女の使命のうちで、使命のために生きるように。レンズに目を凝らしている間は素晴らしい風景を見せるが、レンズから目を離せば、黒い箱にすぎない万華鏡をもらった子供たちのようでありなさい。貴女は、わたしと貴女の使命に目を凝らしなさい。現世は貴女の周りにある。周りにあるべきだ。だが貴女の内部にあってはならない。内部にあるのは、わたしの世界だ。無知で盲目なこの哀れな世に、わたしの世界から貴女にもたらされる教えと光を与えなさい。貴女の働いている周りにどれほど天が現前しているか、もし貴女に見ることが出来るならば!・・・