復活された主は聖母を訪れた

 

 

マリア・ワルトルタ/復活/P25

 

 すさまじい音にはっと頭を上げた母マリアは、風でも出たのかと、窓を見上げる。その時、そこに現れたのは、傷あと一つなく、生き生きとした光輝く御子イエズスの姿である。

 太陽よりも光輝く糸で織り上げたような、白光を放つ服をつけたイエズスは、微笑を浮かべて母マリアに近寄る。

 母マリアは膝をついたまま、腕を胸の上に十字に合わせ、まるで泣き笑いのような声で、

「主よ・・・私の神よ・・・」とつぶやく。

 

 

聖母から司祭へ1983.4.3

 

イエズスは、よみがえりました。ハレルヤ!

 イエズスが、わたしのいた小さな部屋にお入りになって、光栄あるそのおん体の神的輝きに包まれて、母であるわたしの顔にせっぷんしようとして、身をかがめられたときに、わたしの心が感じた喜びを、きょう、あなたと、あなたの兄弟である司祭、また、わたしの愛する子らみなに伝えます。あのとき、わたしは、深くイエズスを礼拝して、輝くそのおん傷のあとに喜びの涙を注いでいました。