腐敗

 

 

神の摂理328(ハ)

 

「このことは遺伝悪が相次ぐ世代の中に累積することから起っている」。 遺伝悪はアダムとその妻イヴが知識の木の実を食べたことを通して彼らから来ているのでなく、両親により継続的に受け入れられて、その子孫に伝えられ、かくてそれは累積し、時代から時代へと益々悪くなっていることが前に述べられ、また説明された。このように悪が多くの人間の間に増大すると、それは他の者に感染する、なぜなら悪の凡てには他の者を腐敗させる欲念があり、それは或る人間の中では善に対する憤怒に燃えており、そこから悪が感染するからである。教会の支配者、役員、指導者が悪にとりつかれると、宗教は歪められるようになり、真理である薬剤も誤謬化により腐敗するようになる。これらが教会に善の継続的な腐敗と真理の破壊とをもたらし、遂に教会は終局に達するのである。