微笑み
1.マリア・ワルトルタ
2.ヴァッスーラ
3.コンソラータ
4.マザー・テレサ
5.シルワン
6.聖母
7.ヨゼファ・メネンデス
1.マリア・ワルトルタ
マリア・ワルトルタ52・3/天使館第1巻P468
カナの婚宴にて:
マリアは、皆が言ってくることに一つ一つ丁寧に耳を傾け、それからマントを脱ぎ、会食の準備の仕上げを手伝う。長椅子の位置をきちんと定めたり、花飾りを真直ぐにしたり、果物をより見栄えよく入れ換えたり、ランプの油は十分かどうか確かめたりして往ったり来たりしている。微笑を絶やさず、口数は少なく、小声で話す。それよりも人の言うことに忍耐強く耳を傾ける。
マリア・ワルトルタ52・5/天使館第1巻P470
婚礼の宴は始まる。皆、食欲旺盛で、杯を干す。わずかな痕跡を残している(*)のは、イエズスとその母だけで、母は口数も少ない。イエズスは彼女よりは話す。しかしあまり話さないといっても、顰(しか)めっ面をしたり、他を蔑むのではない。問われればにこやかに答え、話しかける人には関心を示し、自分の意見を述べるが、その後は、瞑想するのが習性になっているかのように、自分自身に沈潜する。微笑むが決して笑わない。あまりに軽率な冗談を聞くと、聞かないということを示す。マリアはイエズスを凝視して糧にする。食卓の奥の方に席を占めているヨハネもまた同様で、先生の唇の動きから洩らさずに聞き入っている。
*少し食べ、少し飲む
聖母マリア/マリア・ヴァルトルタによるマドンナの生涯/上巻/天使館/P133
御子の微笑みはわが家の太陽でした! それは私たちの小さな家のむきだしの壁を黄金と絹で飾る豪華な宝物でした。 御子の微笑みを見る人は誰でも、この世ですでに天国を見ていたのです。 幼年時代の御子の微笑みは平穏そのものでした。 成長し大人になるにつれて、その微笑は憂いの色が濃くなり、ついにはそれは悲しみの色一色となるのです。 しかし御子は誰に対してもいつも微笑んでいました。
2.ヴァッスーラ
ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/3巻P233
‘89・8・24
イエス?
私です。 小さな者よ、たった一つの優しい眼差し、あなたの小さな微笑で 心が歓び 跳ね上がる!
3.コンソラータ
コンソラータP126
−イエズス−
「常に沈黙を守りなさい。必要なことばすら最小限に慎みなさい。その代わりすべての人々にほほえみでこたえなさい。そしてそのほほえみをいつも続けなさい。」(1935年8月2日)
4.マザー・テレサ
マザー・テレサ/愛と祈りのことば/PHP文庫/P136
悲しみに暮れている人に、ほほえみかけ、短時間でも、淋しい人を訪れて慰め、雨にぬれている人に傘をさしかけ、目の不自由な人の代りに読んであげること、こういうことは皆、小さい、本当に小さいことです。でもこのような貧しい人々への具体的な行為こそが、私たちの神に対する愛の表れなのです。
マザー・テレサ/同P137
何でもないほほえみが及ぼす効果には、計り知れないものがあります。
一緒に住んでいたり、または血のつながった親族といった人たちにほほえみかけることは、あまり親しくない人々に対してほほえみかけるよりむずかしい時があるものです。「愛は近きより」ということを忘れないようにしましょう。
マザー・テレサ/同P139
「お互いにほほえみ合いましょう。奥さんたちにほほえみかけてください」
(私たちは何でも早く片付けることばかり考えて、お互い同士見つめ合い、ほほえむ時間さえも惜しんでいるように私には思えたのです)
すると一人が言いました。「マザー、あなたは結婚していらっしゃらないから、おわかりになっていないのです」。
「いいえ、私も結婚しているのですよ」と私は言い返しました。「イエスさまが私の手に余るたくさんのことをおさせになる時には、私もイエスさまにほほえむのがむずかしく思える時があるのですよ」。
5.シルワン
シルワンの手記/P30
主が常にあなたをごらんになっていると自覚しなさい。隣人を批判したり、傷つけたりしてはならない。自分の顔つきで隣人を悲しませてはならない。これを守るなら、聖霊はあなたを愛し、すべてにおいて助けてくださる。
6.聖母
マリアはお呼びになる/世のひかり社/P45
人々の心にほほえみをもたらしなさい。そうすれば、わたしの平和と恵みをあなたたちにふり注ぐことができます。わたしを見い出す人は、平和を見い出して、自分のうちに神のご計画を発見するでしょう。
7.ヨゼファ・メネンデス
ヨゼファ・メネンデス/愛の招き/P189
“わたしはおまえが小さく謙遜で、常に微笑んでいることを望む。そうだ、わたしはおまえが喜びのうちに生きることを欲する。己を処するに厳しくあって。
たびたび自分にとってつらいことを選びながらも、快活で喜びにみちていなければならない。わたしの聖心に一番光栄を帰すのは、平和と喜びのうちに、わたしに仕えることなのだ・・・。