話し相手
1.ヴァッスーラ
2.マリア・ワルトルタ
1.ヴァッスーラ
ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/3巻P61
‘88・10・25
私です ♡ 娘よ! 歓びなさい! あなたの理解をはるかに越える愛をもって 永遠の昔から 愛してきた! 偏愛をもって。 あなたを創造したのは あなたの愛で我が霊を悦ばせ 我が心を満たすため、あなたの涙によって我が怒りをなだめ 傷を和らげるため。 あなたを創造したのは 疲れた時の 憩い 忘れられた時の 話し相手として。 夢中であなたを愛している! 愛する者よ、 我が聖心の望みを知ってもらい、我が持てるすべてを分かち合うために あなたを選んだ。 我が光の子となりなさい。 私はあなたを最も愛する者 最も祝福する者。 私があなたに抱く嫉妬深い愛は その小さな心を燃え上がらせ 光の松明とし、ほかの心をも私を愛するように 燃え立たせるであろう。 私の愛が点る 祭壇となり、この炎を広げ 石の心をも生き生きとさせて 私の熱心な弟子にさせなさい。 肌の色や教義で区別しないように、あなた方は皆 私の似姿につくられ 私の十字架は 全てのくに民のために捧げられた。 我が聖なる名のもとに 一つとなりなさい。 被造物よ 私は 夢中で愛している! 生き返りなさい 被造物! あなた方のさ中に 私が現存すると信じて、皆を癒すことができるよう あなた方の心に入らせてほしい。
2.マリア・ワルトルタ
マリア・ヴァルトルタ「手記」抜粋/天使館/P16
イエズスは言われる。
「わたしが貴女に、最後の罪を犯したこれらの人々を救うために助けてほしと言ったのは、それほど前のことではない。そのとき貴女はわたしが何を言おうとしていたのか分からなかった。ただ祈っていた。
しかしわたしから見れば、それで充分なのだ。なぜなら、実際のところ、欠かせないのはすべてが分かるわたしだけなのだから。しかしわたしの子供たちよ、あなたたちは絶対的な啓示を必要としてはいない。わたしがあなたたちに語るすべてのことはあなたたちには権利のない一つの贈物であり、父がいちばん親しい人々に自らすすんで与える贈物なのだ。なぜなら、あなたたちに秘密を打ち明け、あなたたちの手を取り、王の秘密に深く入り込むようにうながすのは、わたしの心に適うことなのだから。だがあなたたちはそのことを強要すべきではない。神の打ち明け話の相手になるのは、とても素晴らしいことだが、自分の思いどおりに行動する父に盲目的に身を委ね、父がどこに導いて行くのか敢えて知ろうとしない子たちであることも同じように素晴らしく、聖なることである。
おお 子たちよ、わたしはあなたたちを善の道に導くことを確信しなさい。あなたたちの父はあなたたちの善しか望まない。
打ち明けられる者にしろ、打ち明ける者にしろ、わたしの心の喜びのために必要だし、その上、『打ち明けられる者―打ち明ける者』であることは、完徳の頂点である。その時すでに、あなたたちは師の名において行動出来る弟子であり、父に導かれるままに自分を任せる幼子である。その時、あなたたちはわたしの慰め、わたしの喜びである。
マリア・ヴァルトルタ「手記」抜粋/天使館/P151
同じ日の12月5日、朝8時、イエズスは言われる。「愛する人よ、辛抱してください。貴女と話さずにいることがわたしにはできない。わたしを愛してくれる者と語るのは、わたしの悦楽、わたしの希求、あなたたちを愛するわたしの心臓の必要なのだから。
貴女は、心から愛し合っている新婚夫婦がどうするか見たことがあるか? 妻は家にいて始終時計を見、いつ彼が仕事から帰って来るかと落ち着かず、窓辺に駆け寄り、時の過ぎ行くのを待っている。夫は、辛うじて時間がとれるや、妻に愛の言葉を囁くためにオフィスを飛び出す。妻を残して家を出たばかりなのに、彼女を幸せにするあの言葉この言葉を言わなかったことを思い出して、仕事から解放されるやいなやそれを言うために妻のもとに馳せ参ずる。彼らに拍車をかけるのは愛なのだ。
わたしも、語り終えるやいなやもう貴女に言うべき別の事を感じる。昼も夜も休む間もなく貴女と語りたいし、貴女の全部をわたしのものにしたいし、あなたがそのすべてをわたしに捧げてくれたらと願う。わたしがどんなに貴女を愛しているかを貴女が知ったら!
今聞きなさい。数年前、わたしのしもべ福者コンタルド・フェッリーニの書いたものを読みながら、貴女は幾度となく自問していた―なぜなら神秘主義についてあなたは無知だったから―『天での対話』とは何か、と。
それはこういうことだ。貴女はわたしの言葉に耳傾け、わたしは貴女に語る時、祈りを表面上つぶやいている時、わたしは貴女を啓示の火の中に拉致し、わたしのものにし、貴女がわたしに『イエズス、来て、あなたの婢に語ってください』と言う時、貴女が、地球上の貧しい人々と渇いている人々に与えるために、金庫の中、水がめの中のように、貴女の内に預けてあるわたしの言葉の味を味わう時、その時、わたしたちは天での対話をしているのだ。